ここ数日リオに向かう東京外語の学生のことや、東京大会でのボランティアに求めることなどについて書いた。そうしたらブログへのアクセスが突然、激増したのだ。そんな中で今日以下の記事を読んで、非常に残念に思った。

東京外語大が学生ボランティアをリオオリンピックに派遣 ネット上で「待遇が悪すぎる」と批判の声The Huffington Post

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過去に何度も書いたがもう一度ここで繰り返そう。ボランティアというのは大義、目的に共感し、それとともに自己実現を達成するために「自発的に」集まってきた人たちのことである。「世界最高のイベントであるオリンピック・パラリンピックに参加して、成功のために貢献したい。」といった情熱から、自分の時間やコストを負担しても世界中から何万というボランティアが集まるのがオリパラなのだ。東京組織員会のボランティアに求める内容や、今回批判をしている人たちは、その根本の精神を理解していない。ボランティアにとっては無償、有償であることは問題ではない。すべて事前に待遇は明示されていて、「それでも」ということで手を挙げるのだ。

世の中の多くの人はボランティア=無償奉仕、安い労働力と考えているかもしれない。それが労働の対価として待遇を持ち出すのだろう。大違いだ。外語大を卒業されたプロの通訳の方も至ってご立腹のようだ。よくわかる。オリンピックの運営を知らなければ誤解してもしょうがない。オリンピック運営ではプロとボランティアは明確に区別されていて、指令系統も全く別だ。そもそも一緒になったりしゃべったりすることもないのだ。詳しくは通訳の役目を見てほしい。また今回はリオ組織員会から派遣するように依頼をしたというのは正しくない。「ボランティア通訳が足りないので、興味のある人を紹介してくれ。」と組織委員会、語学サービス部門から私に頼んできたのだ。そこで知人で興味がある人と外語大の先生に話をして、あとは個人が直接、組織員会のサイトを通じて応募したわけだ。外語大は学生たちのためにヘルプをしたということだ。

大会の成功のために何かしたい、自分の将来のために貴重な経験をしたい、といった我々の気持ちを踏みにじらないでほしいと思う。ロンドン大会、北京大会、ソチ大会を経験したイギリス人、中国人、ロシア人たちはそれぞれ1000人を超える単位でブラジルにボランティアとして参加する。このビデオを見れば、何が我々の支えになっているかがわかるだろう。実態を知らず、自ら行動することもなく、無責任な批判をすることはやめてもらいたい。

 
#リオ五輪 #ボランティア #東京外語大学
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