「はるくんはねー、僕の、おとうと、なんだよ。」と教えてくれた。
うん、知ってる。
かあくんははるくんのおにいちゃんなんだよね。
「ちゃーちゃんねえねには、にいに、いる?」と聞かれた。
はるくん、ちゃーちゃんねえねには、にいに、いないよ。
何回もお母さんに欲しいって言ったけど無理だった。
でも、おとうと、なら、ふたりもいるんだ。
いつもお互いを意識してぎこちなくって、でもぴったりくっついて、きみたちのお父さんとその弟は一緒に大きくなってきたんだよ。
つまらないことでけんかばかりしてた。
二人だけにしかわからないルールがいっぱいあった。
まるで今のきみたちみたいだったよ。
もうちょっと大きくなったら、たくさん話して聞かせてあげるね。
そして独身の私は
「ねねはまだ子供でしょ?」
って。で、
「ジジとババの子供だよ。ママも一緒だよ」
って言っても、
「違うよジジとババはジジとババだよ。ママはママだよ。」
って。
うーん。
私は君たちと同類か…。
そんでもって私は誰の子供だい?
もうちょっと大人になってから説明しようと思う。