初診料で120円、再診料30円引き上げへ 中医協、改定案を了承

2014.2.5 12:47
 
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厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会は5日、平成26年度の診療報酬改定で、厚労省が示した初診料・再診料の引き上げ案を了承した。病院や診療所に支払う初診料(現行2700円)は120円増、再診料(同690円)は30円増となる。4月からの消費税増税に伴い、医療機関の仕入れコストが増すことに対応した。

現行制度では患者は初診料と再診料の1〜3割を負担している。今回の改定に伴い、3割負担の患者の場合、初診料は36円、再診料は9円引き上げられる。

一方、歯科に関しても初診料(現行2180円)を160円増、再診料(同420円)を30円増とする。

医療機関が薬剤などを仕入れる際には消費税がかかるが、収入に当たる診療報酬は非課税で、患者に直接転嫁できない。26年度改定では、これを補(ほ)填(てん)するため1・36%を上乗せし、全体の改定率を0・1%増とすることが決まっている。

平成9年の消費税率引き上げの際は、特定の病気に対する診療報酬を増やして対応した。ただ、設置されている診療科目によっては報酬増の恩恵を受けることができないケースもあったため、受診の“基本料金”を引き上げることにした。

参照元 : 産経ニュース