2018年09月11日


9月10日にマシンガンズ滝沢秀一著『このゴミは収集できません』が発売されました。
6年前からゴミ清掃員として働いている滝沢さんがツイッターでその日常を書いていたところ、内容が反響を呼んで書籍化に至ったというものです。

滝沢さんと言えば2011年にはコンビ名義で『女はみんな同じ教科書を読んでいる。』、2013年にはホラー小説『かごめかごめ』を出版していて、その文章力は折り紙付き。どうせならまた小説がよかったな、できれば純文学で…と思うものの、マシンガンズという芸人のみならず文筆家滝沢さんのファンである私は、もちろん楽しみに買って読みました。

読み終わった感想。
これは立派な文学だと思いました。

ツイッターが元になった本と言っても、ツイートのまとめではなくほとんどは新しく書き下ろした、まとまった量の文章です。
滝沢さんが見てきたこんなゴミ、あんな住民、こんな清掃員、そしてゴミを通して見える日本という社会とその行く末。
滝沢さんの書く文章を読んで思い浮かべる光景は他の作家の作品を読んでいる時とは全く違っていて、空気感、そこに吹く風、触れるものの手触り、そこに生きる人たちの顔つき、仕草、言葉遣い、そういった全てが滝沢さんという人独自のフィルターを通して表現されています。滝沢さんの見ている世界をそのまま見せてもらっているという面白さ、没入感。それはフィクションであってもノンフィクションであっても変わりません。

そして滝沢さんという人は、感情をさまざまに揺さぶることを大の得意としています。
マシンガンズというコンビの漫才がまさにそうです。笑ったり、びっくりしたり、怖くなったり、切なくなったり、感動したり。「お笑い」というジャンル名の与えるイメージは「喜」と「楽」だけですが、マシンガンズというコンビが提供する笑いは「怒」も「哀」も内包しています。人の感情を何か一つの方向に大きく振らせるのではなく、メリーゴーランドにコーヒーカップにお化け屋敷にジェットコースター、遊園地のアトラクションを全部一つにしたように全ての方向に人の感情を引っ張っていくもの、それがマシンガンズの笑いです。たまにものすごい滑り方をしてバンジージャンプをさせられてるような気持ちにもなりますが。

作者の独自の感性で表現された、感情をさまざまに揺さぶる文章。
この本の読後感は完全に純文学を読んだ時のそれでした。
小説の方がよかったな、純文学ならよかったなと思っていた私は間違っていました。
滝沢さんがその独自の感性で社会を切り取り、独自の文章力で綴ったこの本は、紛れもなく純文学です。
いつもいつも本当に面白い本を出せて、滝沢さんはすごいなあと思う次第です。
あとはゴミについてとても役に立つ知識もいろいろ身につくので、そういう点でも読む価値のある本だと思います。



何かを好きになるというのは、楽しいけれど辛いところもあるものです。
私はマシンガンズというコンビが大好きで、ものすごく面白いと思っています。
売れて売れて売れまくって、たくさんテレビに出るべき人たちだと思っています。
が、その願望はいまだ現実のものにはなっていません。
賞レースで結果が出なければ落ち込み、楽しみにしていた番組でいまいち爪痕を残せなければ落ち込み…。
そういう日々の末に滝沢さんがゴミ清掃員を始めたと聞いた時、私は格段に落ち込みました。
これはもう本当にダメなのかもしれない。滝沢さんはこのままお笑いの道を諦めてしまうのかもしれない。
ネットで少し検索するだけで、マシンガンズに愛着のない人たちが「滝沢はお笑いで稼げないから正社員でゴミ収集を始めたらしい」「このまま辞めるんじゃねえの」と言っているのが目に入ります。
働かなければいけない理由はもちろんわかります。でも売れてほしいと思っているからファンをやっているわけで、これはここからもっと悪い方へと向かう転換点に違いないと思わずにはいられませんでした。

それから6年が経った今、滝沢さんはゴミ清掃員も芸人も辞めずに続けています。
それがいいことなのか悪いことなのかはわかりませんが、現状を維持できているのはすごいことだと思いますし、何より滝沢さんは本の中でそんな自分を肯定しています。

その上ツイッターで話題になって、こうして本を出版するところまでこぎつける。
転んでもただでは起きない、絶対に何もかも笑いに結びつけていく。
そんな姿勢のマシンガンズは、誰よりも芸人らしい芸人だと思います。だから好きなんですよね。


9月10日は太田プロライブの開催日でもあったので、ロビーでは滝沢さんのサイン会が行われました。そして西堀さんはその横で呼び込みをしたり、自分の握手会を開いたりしていました。
私はプライベートの都合で1年以上ライブに行けていなかったのですが、お二人は私の顔を見るなり顔いっぱいに人の良いあの笑いを浮かべて、「久しぶりだね」と言ってくれました。

いつだって面白くて、独自の感性を持っていて、おまけにものすごくいい人。
こんな二人が売れないなんてことは絶対にないと思うので、やっぱり私はこのコンビが大好きだなと思いました。



(16:32)

2017年12月04日


今年は予選を全く見に行っていませんでした。
簡単に各組の感想を。
今年は次にネタをやるコンビをその場で「笑神籤(えみくじ)」を引いて決めるというルールが導入されました。

・ゆにばーす 泊まりの営業
トップバッターながら全ウケ。どのボケもツッコミも予想をきちんと超えてきて、動きがありつつも無理やり盛り上げている感じがなくて楽しく面白い。トップバッターでなければ……ということが悔やまれる出来でした。
得点は626点。89点平均なので、きれいに基準点というところですね。大吉さんが「トップバッターだと付けられるのは最高で92点だから92点にした」という趣旨のことを言っていましたが、基準点の範囲内で最高の評価をされるべき出来だと思います。一方、松本さんが「お客さんが良すぎるだけなのかもしれない」ともコメントしていて、この時点ではそれはどうなのかなとも思いましたが……。

・カミナリ 一番強い動物
ロジックはきちんとしているし、方言で言うことで面白くなるワードも盛り込まれているし、忙しかったこの一年でもちゃんとパワーアップしたのがすごいと思います。後半の、たくみくんが自分で喋りながら次のツッコミどころに気付いて頭を叩くタイミングがまた完璧なんですよね。流れに乗って気持ちよく笑えます。
ただゆにばーすの後だけに…ということで少し下げられた結果、618点。上沼さんの「頭は叩かなくてもいい」というのは無粋なコメントにも見えますが、どつき漫才にする必要がないほどロジックやワードで笑いを取れているという評価と言えないこともないと思います。

・とろサーモン 旅館
これまで実に9回も準決勝で敗退してきたとろサーモンがついに決勝に。ブラックさや突拍子のなさを円熟味で包み込む、とんでもない手練れの漫才になっています。とろサーモンはずーっと面白いですが、ここまで来たことによっていろんなものが「味」になるようになったのかもしれません。
得点は645点。92点平均と大きく上げてきました。この流れでこういうネタだと点数が付けやすいんですよね。それでもまだ序盤だから様子を見るのもあってこの点数に落ち着いたのかなと。

・スーパーマラドーナ 合コン
敗者復活戦からの勝ち上がり組。はっきり言って敗者復活戦ではダントツの出来だったので、これは3位に入るかなと思ったのですが、敗者復活戦とはネタを変えてきました。勝負ネタは温存したのかもしれませんが、その分期待を下回ってしまった感じが。みんなウケているので、点数を付けるにあたってはウケ以上のプラスアルファを求めざるを得なくなるんですが、このネタだとそれがあるとは判断されにくいかなと。
結果は640点。敗者復活戦の仕上がりからするともっと高得点を予想していましたが、この出来だととろサーモンを上回れないですね。

・かまいたち 学校の怪談
賞レース準決勝常連の彼らがキングオブコントを制し、そのままの勢いでM-1でも決勝に進出。コントをそのまま漫才にするのではなく、がっつりと喋る漫才ができるというとんでもないコンビです。このネタも本当にウケています。
が、スーパーマラドーナと同じく、ウケ以上のプラスアルファがあるかとなるとちょっと厳しい気がしました。おそらくかまいたちがこれまで数えきれない回数準決勝で敗退してきたのは、そこのプラスアルファがないと判断されていたからじゃないかと思うんですよね。それがここでも出たんじゃないかなと。
結果は640点。点数でもちょうどスーパーマラドーナと並びました。

・マヂカルラブリー 野田ミュージカル
かなり早い時期から注目されてきた彼らも初めてM-1決勝の舞台へ。どう引っかき回してくれるかなと思ったのですが……。
同じボケを何度も引っ張るという構成で、でも期待を超えてこないので大きな笑いが起きにくい。こうなると巻き返せないですよね。あと手を挙げるところが何度もあるので、野田さんの脇汗が目立ってしまっていました。やっぱり緊張するよなあと。
結果は607点。87点平均です。ここまでみんなウケている中で、こういう構成のネタでこのウケ具合だと、下げるしかないんですよね。おそらく最低点は87点ぐらいでというのが審査員の間の暗黙の了解だと思うので、最低評価ということにはなりますが、この流れの中での下げどころだというだけなので、極端に面白くないということではないと思います。
上沼さんが「好みじゃない」と言っていましたが、もっともっと強く否定することはいくらでもできたと思います。それを「自分の好みではないだけ」という言い方にとどめたという点で、むしろ優しいコメントだと思います。笑い声測定器を置くのではなく審査員が採点する以上、審査員の主観は絶対に入ってきます。その主観を信用していいと判断された人が審査員なわけで。

・さや香 歌のお兄さん
完全に初見でしたが、こんなにストレートなのにこんなに面白い漫才ってまだできるんですね。衝撃を受けました。
これは相当行くのではと思ったのですが、得点は628点。ゆにばーすとほぼ同じ。まあ、やっていることがすごくシンプルなのは事実なんですよね。その分漫才としての評価のしどころとなるとちょっと見つからないのかなと。

・ミキ 漢字を教える
こんなにテンションを上げているのに客が置いて行かれない。もうえげつないぐらいすごいですよね。ミキを見ていると、このレベルの若手漫才師って東京の非吉本にはいるんだろうかと思ってしまいます。
審査員にも指摘されていた通り、ボケの内容がすごくオーソドックスなんですよね。でも大阪の若手の漫才は、ボケの内容よりも腕前や見せ方で他と差別をするものという意識があって、それでオーソドックスなボケがあまり気にされないという気がします。
結果は650点。とろサーモンを超えてこの時点で1位。

・和牛 ウェデイングプランナー
カップルの設定じゃないんだ、水田さんが屁理屈言わないんだ……と肩すかしを食らったような気持ちで始まり、中盤までの内容も至って平坦な印象を受けるネタ。これは期待外れかもと思ったところで終盤に入り、怒涛の伏線回収が始まります。それが盛り上がるのなんのって。
期待されていると同時にこすられている屁理屈ネタではなく、ゴリゴリに仕上げた構成で持っていくというそのお笑い脳が怖いです。
果たして結果は653点。文句なしにここまで一番の爆笑です。

・ジャルジャル ピンポンパンゲーム
漫才でもコントでも斬新なネタをいくつもいくつも見せてきたジャルジャル。このネタもまた斬新で、それでいて技術が高くて、ゲーム的な漫才という新しいジャンルを提示しつつも機械的でない笑いの取り方をする。最高に面白いネタだと思います。ミキからの三組が本当にえげつないですね。レベルが異常に高すぎる。
どう評価されるんだろうと思ったら、636点。松本さんは95点と高評価ですが、他がいまいち奮わずという感じでした。結果が出た後の福徳さんの表情が辛くて……。こんなに天才なのに賞レースで一度も優勝できたことがないなんて、残酷すぎます。

これで10組のネタが終わり、上位3組の和牛、ミキ、とろサーモンが最終決戦へ。

・とろサーモン 石焼き芋
少し前に話していた「ミッキーマウスを意識した」のおかげでミッキーにしか見えないw
最初の「流れに身を任せる」のボケが面白すぎますよね。そこでぐっと流れを引き寄せて、怒涛の宗教ゾーン(!)へ。これもやっぱり数年前ならもっと過激に見えてたと思うんですよね。

・ミキ スターウォーズ
これも面白かったです。面白いんですが、仕掛けを入れられるタイプのコンビではないだけに、二本見ると高止まり感があるんですよね。そこはちょっと気になりました。

・和牛 旅館の仲居
一本目を見た時に、これで二本目で屁理屈+伏線回収のネタをやったらえげつないなと思っていたのですが、まさにそれでした。
期待してた屁理屈ネタだ!と思ったのですが、仲居さんとお客さんという設定なんですよね。これだとちょっと水田さんの当たりがきつく見える、というか単に「クレーマー」という言葉で片付けられてしまうんですよね。カップルの設定だと「こんな屁理屈言う彼氏なんて嫌だな」と思いつつも別れられない理由が垣間見えるギリギリのラインを保っていたと思うのですが、こうなると仲居さんがかわいそうに見えてくる。で、後半の伏線回収で仲居さんが反撃するのですが、前半でクレーマーに見えてしまった分の感情はそれでもチャラにならないんですね。
屁理屈ネタだし伏線回収という構成上の武器もある、でも……という、なかなか微妙な仕上がりでした。

これで全組終了。
私が審査員なら、ミキの高止まり感と和牛の若干の食い足りなさを理由に、とろサーモンに一票入れると思いました。でも実際は和牛の勝ちだろうなと。

が、結果はとろサーモン4票、和牛3票で、とろサーモンの優勝!

呆然とする村田さん、両手を広げて紙吹雪を浴びながら「ジーザス」と呟く久保田さんw

「和牛に入れたけど不満はない、そのぐらい僅差だった」と松本さん、めっちゃ泣いてる渡辺リーダー、そして大吉さんは「つかみが速かった」とコメント。

誰もが認める実力派でありながら超苦労人だったとろサーモンの優勝で、今年のM-1グランプリは幕を閉じました。


今回は番組側が客席の雰囲気を良くすることにかなり気を遣ったのではないかと思います。その結果、トップのゆにばーすからみんなきちんとウケて、とてもレベルの高い決勝になりました。

そうなると、審査の基準が単にウケ具合だけではなくなってくるんですね。みんなウケているからみんな93点ぐらいとするわけにはいかない。
では何で差を付けるとなると、審査員それぞれの思う基準にかかってきます。
かけ合いを重視する人もいれば終盤の畳みかけを重視する人もいる、キラリと光るフレーズが一つあればそれをもって高得点を付けていいと考える人もいるでしょう。
さまざまに考え得る基準の中で何を重視して点数を付けるか。それを一言で表すと「好み」という言葉になるのではないでしょうか。
上沼さんが言っていた「好みではない」は結局そういうことなのではと思います。

ネタ順がその場で決まっていく新ルールですが、なかなかよかったのではないかと思います。全組終わってみてもやはりゆにばーすはもったいなかったですが、それはこのシステムのみによるものではないですし、あらかじめネタ順を決めておく従来のルールであっても、トップバッターの誰かは結局不利になってしまいます。
この新ルールのメインは「敗者復活から上がってきた組の圧倒的有利を何とかすること」にあったと思うので、その点では新ルールの目的も果たされたと思います。
順番に出てきてネタをやる以上、どうしてもその順番による有利不利は発生します。たとえばオンエアバトルはトップバッターがオンエアされやすかったですし。
出番順が点数に全く影響しないシステムは存在しないという事実がある上で、どこを落としどころに設定するか。それがルールというもので、その点で今回のルールは落としどころとして一つの答えになっていたと思います。

それにしても、最終決戦のレベルの高さは近年稀に見るものだったと思います。ただそれゆえに、3組ともがいい意味でも悪い意味でも決め手に欠いていたと思うんですね。
私個人の好みで言うと、和牛の「仲居さんとお客さんの設定だと当たりがきつく見える」という点はかなり大きかったです。これだと3組の中から1組選ぶという気持ちになりにくい。
ミキの高止まり感も引っかかったんですよね。まだ完成していない、もう一皮剥ける余地がどこかにあるようにも見える。
となると、とろサーモンかなあと。二本とも面白かったし一本目は出番がもっと遅ければもっと高得点だったかもしれないし、何よりも最初の「流れに身を任せる」のくだりで今日一番笑ったので。
もちろんプロの審査員はもっといろいろなことを考えて票を入れたと思います。でも、本当に本当にレベルが高いと、何かピンと来た一点を理由にしてえいっと票を入れないといけない。そういう境地に達した戦いだったんじゃないかなと思います。

しかしレベルが高すぎて、東京非吉本の漫才師はここに割って入れるんだろうかと不安になったのも事実です。ミキもさや香も、まだ若いのに本当にえげつないほどすごい漫才をしてるじゃないですか。
磁石三拍子流れ星あたりがM-1決勝に行けるぞ行けるぞと言われていた時代は終わってしまって、その後の層がぽっかり空いてしまっているように思います。私はライブに全然行けなくなってしまったので東京の若手に詳しくないというのもありますが、賞レースで惜しいところまで進んでいる、順番待ちの前の方にいそうな若手が純粋な数字として少ないんですよね。
ハライチの岩井さんが「吉本だけの大会にはさせない」と言っていましたが、そうならざるを得ないぐらい、頭数が圧倒的に違うのが現実です。やっぱり劇場に立つ回数が違うのは大きいのかなあとか、いろいろなことを考えました。

今年は予選に全く足を運べなかったのでどうかなあと思っていたのですが、夢中になって見てしまいました。やっぱりM-1グランプリって最高に面白いですよね。
そして優勝してトロフィーや副賞を受け取るとろサーモンのお二人は最高にかっこよかったです。

芸人さん、ファンの皆さん、今年もお疲れさまでした!


(00:47)

2017年02月22日



行ってきました。会場はメルパルクホール、MCははりけ〜んず。
今年は大阪会場との中継はなく、東京のみ。かなり広い会場ですが、ステージ後方には大きなモニターがあって、フリップネタでも後ろの席まで見やすいようになっていました。

・AMEMIYA ご飯のお代わり自由です
トップバッター、かつこれだけネタが知られているわけですが、それでもきっちりウケていました。

・あばれる君 第二ボタン
ファイナリスト経験者ではありますが、タレントとしてのイメージと違ってネタがきれいなんですよね。その分こういう場では爆発しにくい感じ。

・石出奈々子 なんとなくジブリのヒロインっぽい子が大阪に行ったら
よくウケていました。浅井企画だけどナベプロっぽいなーと思ったらナベコメ出身なんですね。

・キャプテン渡辺 バイトの鬼
ネタは前からあるやつ。絶対笑うようにできてるのがやっぱりすごいなあと思いつつ、ちょっと声が聞き取りにくい…。ピンマイクは付けてるっぽいんだけど、会場が大きすぎるのかも。

・西村ヒロチョ ロマンティック
ステージの後ろに学芸会みたいな三色のライトが並んでいて、確かヒロチョさんの時だけチカチカ光る演出がw でも声に比べてBGMが大きくて、全体的に聞き取りにくかった…。

・粗品(霜降り明星) フリップ
一発ネタの詰め合わせというか、フリがないむき出しの笑いどころの連打でこれだけ面白いってどういうことなんだと。

・サンシャイン池崎 ボン・ボヤージュ
客席にはものすごく期待感があったしウケてたんだけど、その期待を超えきらなかった感じが。音響のせいなのか、そこまで声が出ているようにも見えなかったんですよね。石出さんに続いてトトロ要素が。

・中山功太 ラジオCM
功太さんはいつもアイディアとその提示がきっちりしていて、気持ちよく笑えるなあと思います。

・バイク川崎バイク 高校野球
BKBではなく一人コント。それでも尻上がりにウケていました。

・藤崎マーケット田崎佑一 カリスマ居酒屋店員
広い舞台をセグウェイですいすい駆け回る。とにかくセグウェイが欲しくなる。

・脳みそ夫 アラサー縄文人
ここも声がちょっと小さくて、聞いちゃう姿勢になっていたと思います。たぶんもっと小さい会場ならもっとウケていたと思います。

・クロスバー直撃前野 自販機解体ショー
始まる時はすごくわくわくしたけど、何でどう笑わせるのかというのが少し散らかっていて、流れに乗りにくかった感じがしました。

・パーマ大佐 ツッコミアンサーソング
知られている分の期待を上回れるかなという感じの滑り出しでしたが、後半は結構ウケていて、森のくまさん事件に触れたところでドカンと来ていました。

・平野ノラ 幼稚園の先生
これはほとんどの人が見たことあるネタなのでは。

・マツモトクラブ ホームにて
これも見たことあるネタではあるんですが、やっぱり引き込み方が段違い。一段上のウケ方をしていました。

・もう中学生 寿司
笑うとか笑わないとかの次元じゃないですね。宇宙みたいな感じがしました。ていうか終わり方すごすぎる。

・守谷日和 表現力選手権
古坂大魔王さんとかサイクロンZさんのネタと似てると思う人もいるかもしれませんが、アイディアや見せ方は違っていると思います。何がすごいって、「表現力」っていうラベルがこの上なくぴったりなんですよ。

・横澤夏子 ママチャリ
安定したウケ方でした。

・ルシファー吉岡 大化の改新
これはウケてた!そういえば下ネタじゃなかったということに後で気づきました。顔を見ただけで下ネタを見たような印象になっていたということですね。

・ゆりやんレトリィバァ
タイトルが付けにくい…。見た目や見せ方のインパクトはもちろんすごいんですが、ネタの精度が全くそれに負けてないのが本当にすごい。

・藤崎マーケットトキ あえて感謝状
いろんなパターンの笑わせ方を入れてるんですが、その分入り込みにくいというか、流れに身を任せにくかったかなあと。でも田崎さんとそれぞれ全く違うタイプのネタでよかったです。

・ZAZY 転校生
こんなに立派な会場なのにこれがちゃんとウケちゃうのがR-1準決勝のすごいところだと思います。私の中でもう中さんに次ぐ宇宙枠でした。もう理屈じゃないんですよね。

・エハラマサヒロ うたのお兄さん
相当こすってるネタではあるんですが、それでもわりと見られてしまうし間が持ってしまうのがエハラさんの「芸」だなあと。

・おいでやす小田 真に受ける彼女
いやー、さすがとしか言いようがないです。一人コントというジャンルで言うと、マツクラさんと小田さんが群を抜いていると思います。

・紺野ぶるま 占い
どういうネタをやるんだろう…と思ったらきちんとしたネタで、演技もうまかったです。

・アキラ100% 絶対見せないDE SHOW
やったー!めっちゃウケてた!そして全然見えてなかった!知名度ゆえの期待感を超えられない組も多い中、文句なしのウケっぷりと盛り上がりでした。

・三浦マイルド ことば研究家
これだけ面白くてこれだけ勢いがあったら笑わずにはいられません。さすが。

・ニッチェ近藤 日本アラサー大賞
やってることはそれっぽいんですが、全然笑いが起きていませんでした。もちろん私もそうだったわけですが。なんでだろう…。

・パタパタママ木下 バイトをしすぎるとこうなる
キャプテン渡辺さんのネタを逆から見たような感じのネタ…と思ったらちゃんとその点に触れたので笑いやすくなりました。そういうケアがないとお客さんがずっと引っかかっちゃうんですよね。ウケていたし拍手も来てたけど、拍手笑いとはちょっと違う印象なので加点にはなりにくそうな感じ。

・中村涼子 留守番電話
これ、マツクラさんがこの設定で作って演じたらもっともっと面白いんだろうなと…。設定は面白そうなんだけど、何かかゆいところに手が届かない感じがしました。

・ナオ・デストラーデ セールスマン
コンビでやっているネタをピンネタに。湘南デストラーデのどのネタもそうなんですが、テキストがものすごくしっかりしていて、展開も説得力があるんですよね。なので今回も意図通りに笑いを取れていたんじゃないかなと思います。

・とにかく明るい安村 行司風に言うと
裸ネタじゃないとなるとどうしても観客はややがっかりするところからスタートしてしまうわけですが、それでも後半きっちりウケていました。読み方がうまい。

・スリムクラブ真栄田 ラジオ「私の近況」
いやー、これだけ芸風が知られているのにまだこんなに面白いかっていうぐらい笑いました。この前のM-1準決勝もそうですが、やっぱりこのキャラクター性と発想力は舞台で見たら圧倒的ですよ。

・アイデンティティ田島 次回予告
太田プロが誇る正統派漫才師のボケである田島さんが、一年ほど前からやっていた野沢雅子ネタでついにR-1準決勝に。このネタだろうなと思っていたので、田島さんの出番までの怒涛のトトロかぶり(池崎さん以降も誰かいたような)に冷や汗をかいてしまいました。ウケてはいたのですが、準決勝という場になると、ピンネタとしての作りがもっとちゃんとしていないとウケきるところまでは行きにくいのかなーと。それにしても田島さんはクリカンパターンで将来悟空の声をやってもおかしくないと思います。

・まとばゆう アニメのあらすじを手短かに
ピアノがすごくうまいしアレンジも上手。これでピアノがつたなかったら気持ちよく笑えないと思うんですよね。ここでもダメ押しのようにトトロが。

・ブルゾンちえみ 女
たぶん客席が一番期待していた芸人さんのはずですが、まずどうしても「後ろの二人がいない」というところでちょっとがっかりしますよね。で、こうやって舞台で見ると芸歴が短いことが透けて見えてしまうんですよ。だから言っていることに笑いにくい。でも後ろのモニターに映っている姿はやっぱり面白いという不思議な感覚でした。まともな笑いが一回しか起きなかったのですが、まあ今の勢い的には絶対上がるんだろうなという感じがしました。

・ぶらっくさむらい ベスト
これは盛り上がってました。この日の歌ネタの中では一番だったかも。

・レイザーラモンRG ドナルド・トランプ
登場するや「USA!USA!」に合わせて軽やかに手拍子してしまう訓練された我々R-1の客。RGさんがR-1に出始めた頃って、「HGの相方がなんかやってるよー」みたいな反応だったじゃないですか。でも今はもうネタとしてめちゃくちゃ面白いんですよね。もちろん人としても好かれてるし、この何年かでRGさんが全部兼ね備えちゃったっていう。

その日のうちに審査結果が出ました。
決勝進出者とブロック分けは以下の通り。

Aブロック
レイザーラモンRG
横澤夏子
三浦マイルド
復活ステージ3位

Bブロック
ゆりやんレトリィバァ
石出奈々子
ルシファー吉岡
復活ステージ2位

Cブロック
ブルゾンちえみ
マツモトクラブ
アキラ100%
復活ステージ1位

メンツとしては、準決勝のウケ具合でほぼ半分より上の人たちから選ばれているので、そんなにおかしい感じはしないです。M-1の優勝コンビの片方がどんなに滑っても選ばれていたような過去のR-1準決勝の審査よりはよっぽどましなので…。
ブルゾンさんよりウケていた人はたくさんいましたが、今の勢い的には外すことが絶対できないんだろうなと思わざるを得ないし、たぶん彼女のネタが終わって暗転した瞬間、会場のお客さんのほとんどが「これでも上がるんだろうな」と思ったはずです。
たぶんテレビで映える芸人さんだと思うので、本番でそんなに悲惨なことにはならないんじゃないかなと思います。
あとは女芸人を多くしようみたいな裏テーマがあるのかなあと。しかし女芸人さんが4組いて、ブルゾンさんがその一番最後だというのがどう転ぶかも気になります。

ブロック分けの方は、ネタのタイプごとにうまく散らばったなあという感じですね。誰がどうウケていくかは予想がつかないですし、池崎さんや田島さんのようにキャラや勢いのある人が復活ステージで上がってくるとまた流れが変わることも考えられます。

あとは宮迫さんが「アホやなー」「あー、ほんまアホや」をどこで何回言うかにも注目が集まるところです。まずは早速RGさんのところで言うと思うのですが、どうでしょうか。


(00:02)