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2009年04月21日21:342つの判決。3
 幼児が殺害された足利事件の裁判で無期懲役の判決を導き出す決定的な証拠となったDNAの鑑定結果が覆る可能性が出てきたことが昨日、ニュースで発表されました。現在、服役している男性は逮捕当時から最高裁判決が出るまで一貫して無罪を主張していました。犠牲者の幼児の衣服に付着していたDNAを最新技術によって鑑定した結果、犯人とされた男性のDNAとは違うというのです。報道では近々再審請求が裁判所に出され、おそらく認められ、裁判がやり直しになるようです。
 一方、和歌山毒入りカレー事件の被告に対し最高裁が死刑の判決を出しました。この事件の裁判は犯人とされる女性の自供がまったくないこと、動機も考えられないこと、そして何よりも女性が毒をカレーに混ぜたという決定的な証拠や証言がないことが特徴的です。にもかかわらず死刑判決が地裁、高裁、そして最高裁で判断されました。当然、被告である女性は無実を訴え再審請求するでしょう。しかし被害にあった人々、特に4人の犠牲者の遺族は死刑を支持しながらも、「なぜ殺されなければなかったのかわからない。やりきれない。」というコメントを口々にしています。
 最近、犯人が死刑を望み、判決もそのとおりになり、数ヶ月後には死刑が執行されてしまうというケースが多くなりました。例えば池田小学校児童殺害事件などです。そのたび遺族は「なぜ殺されなければならなかったのかがわからない」というコメントを残しています。
 どんなに科学捜査が進んでいても誤りが起こることもある。このことを足利事件のケースは示しています。また遺族の心情に沿って考えたとき、果たして死刑という選択がベストなのか、ということを後のケースが問いかけているように思います。

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