2023年10月04日

集ひ

長谷の海側、極楽寺方面に続く星の井通りに古いビルがあります。

サイトウビルという名前ですが、1階にある洋食の「カロ」があるビルとして知られています。
※最近は店主の方が高齢のため、休業のこともあります。

そのビルの2階にはトルコ料理の「アルカダッシュ」やタイ料理の「クリヤム」Cafe&salonの「EAT ART STUDY」などが入っていました。



ある日通りかかると、2階のベランダに赤い提灯が1つ。

提灯には「海鮮」と書かれています。


新しい店が入ったようです。


調べてみると『鮨がつまめる居酒屋』とありました。

長谷の中心地でもないビルの2階に居酒屋、というのも若干違和感があります。


昼もやっているようなので、ちょっと寄ってみることにしました。




写真左は、長谷駅と駅の横の踏切です。

観光客のほとんどは、改札を出て長谷寺や大仏のある方面に進むのですが、今日は踏切を渡って海側に向かいます。



今回は『鮨がつまめる居酒屋』ということですが、長谷の寿司店で知っているのは、文学館入口にある「かまくら 小花寿司」、長谷寺と大仏の中間くらいにある「鮨山もと」そして写真右の「以ず美」くらいでしょうか。


この「以ず美」は、よく鎌倉在住の有名人の行きつけとしてメディアにもよく登場します。

ただ完全予約制でおまかせのみ。


値段も27500円ということで、今のところまだ行く機会がありません。(笑)

「以ず美」を過ぎ、右折して星の井通りを歩いていきます。

(長谷駅と踏切)      (以ず美)
集ひ 長谷駅3集ひ  以ず美














右側に見慣れたビルが見えてきました。

道路際に、今回の店「集ひ」の入る「サイトウビルビル」のテナントの看板を確認します。

「カロ」「マルギュウ」、下の方はネイルサロンの看板になっていますが、真ん中は白いまま、まだ新しい店の名前はありません。


余談ですが店名の「集ひ」は、旧仮名遣いと思われます。


試しに検索で「集ひ」と入れると一発で店名が表示されました。

しかし「集い」と入れても(もちろん実際の店名とは違うこともありますが)表示されることはありません。

まあ、店名決定に考慮されたことはないと思いますが・・・・。


少し古びた「カロ」の看板を横に見て中に進みます。


写真右は2階へ向かう階段です。

地味な階段ですが、正面に店名が書かれた表示板が見えました。

店名の下に『憩と肴の台所 海鮮居酒屋』とあります。

階段を上っていきました。

(サイトウビルテナント看板)(2階は集ひ)
集ひ  看板は白集ひ ビル大













上り終わると、中から声が聞こえてきました。

どうやら先客がいるようです。



店内に入りました。

右側にキッチンとカウンター席。

左側の道路に面した窓沿いに4人掛けのテーブルが2つ。


おおよそのレイアウトは変わっていませんが、ちょっと違和感がありました。

以前はキッチンと客室スペースとの間にちょっと段差があったような気がします。



「いらっしゃいませ。」

カウンターの中にいたスタッフが迎えてくれました。

1人ということはオーナーと言うことになります。



先客は若いご夫婦、カウンターの入口近くに席を取っていました。

こちらは反対側のカウンター席に座ります。



身体を回して窓の外を撮っていると、オーナーが声をかけてきました。(写真右)


「少しですけど、海が見えるんです。」

「そうですね。以前、ここに来たことがあるんで。」


「いつ頃ですか?」

「タイ料理の店の時でした。」

「前の前の前くらいですね。」


タイ料理というのは、現在、鎌倉の御成通りから少し入ったところに移った『クリヤム』という店のことです。

(2階への階段)      (海が見える窓)
集ひ  2階へ集ひ 窓から海















カウンターの先客とは反対の席に座ると、オーナーがメニューをくれます。

-----------------------------------------------------------

ランチメニュー

・海鮮ちらし丼
 おみそ汁・小鉢付き  2480円
 右記+茶碗蒸し    2880円
・鎌倉しらす丼  
 おみそ汁・小鉢付き  1880円
 右記+茶碗蒸し    2280円
・本日のおまかせ握りセット10貫
 おみそ汁・小鉢付き  2480円
 右記+茶碗蒸し    2880円
-----------------------------------------------------------



しばらく考えて『本日のおまかせ握りセット』とビールを頼みました。


先客の夫婦とマスターは顔見知りのようで、話が弾んでいましたが、ひと段落するとこちらに来て話しかけてくれました。


「お近くですか?」

「市内ですけど、外れです。ここの前はどちらで。」

「横須賀の回転寿司の店にいました。」


最初は水産会社に勤めていたとのことで、鎌倉、丸七商店街の立ち飲み居酒屋『天昇』にも居たそうです。

長谷は奥さんの出身地でしばらく住んでいたため、オーナーは、このあたりの事情もよく知っています。

そんなことで、周辺の店のことなどをしばらく話していました。




その後、若い夫婦に寿司のセットが運ばれ、まもなくこちらにも同じものが置かれました。

オーナーが説明してくれます。


「中トロに、釣りもののほうぼう、私が〆たゴマサバ、赤海老に走水のカマス・・・・。」

味噌汁とタコの松前漬け風の小鉢もありました。


こだわったネタも多いので聞いてみると、通常の仕入れのほか、材木座の漁師さんからも直接買い付けているとのこと。


「ところで、ここはお寿司屋さん、それとも居酒屋さん?」

「まあ、居酒屋でしょうね。夜はつまみもありますし。」

ここからは見えづらいのですが、向こうには黒板が見えます。



ゆっくりと残りのビールを空けてランチを終わります。

居酒屋の椅子にしてはちょっと高めの椅子を降りて、支払いを済ませました。


「ごちそうさま。」

「有難うございました。」

知る限り、長谷も海側には居酒屋はありません。

オーナーの気さくな人柄もあるので、地元にもなじんでいく店になりそうです。

(メニュー)        (本日のおまかせ握り)
集ひ メニュー集ひ 鮨









++++++++++++++++++++++++++++++++++

●長谷「憩と肴の台所 集ひ」(居酒屋)
 電話 0467−98−1224
  鎌倉市長谷1−16−15 サイトウビル 2F
 営業時間 昼 11:30〜15:00
       夜 17:00〜23:00    
  定休日  月曜日
 https://www.instagram.com/tsudoi_sakanoshita/

++++++++++++++++++++++++++++++++++








< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>









chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | 居酒屋

2023年09月20日

cafe kokope(カフェ ココペ)

このところ、鎌倉西口の今小路の店を取り上げることが多いのに気が付きました。

今小路の北鎌倉寄りには、鎌倉五山第3位の寿福寺や英勝寺、少し奥には海蔵寺などのお寺もありますが、小町通りと比べるとやはりちょっと地味な印象です。


ただ、逆に落ち着いた感じが古都鎌倉らしい雰囲気を醸しているのかもしれません。

今回の店も今小路通りの店になります。



写真左は、鎌倉駅西口ロータリーから見た鎌倉駅です。

真っ青な空、今日も酷暑です。


市役所方面に進み、紀伊国屋の前で左折しました。

しばらく歩くと、左側に緑に囲まれた『ホテル青山(せいざん)』が見えてきます。


余談ですが、この『青山』の1階が、当初から少し変化していました。

レストランのみで、カフェ営業はやっていなかったのですが、現在は『cafe 518』としてお茶だけでも入れるようになったようです。


60席という広さと落ち着いた雰囲気は、鎌倉散策のオアシスとして知っておくと便利です。

※夕方からは『鎌倉・居酒屋「酒とマーサとまーちゃんと』(17:00〜22:00)も開業したとのことです。

(鎌倉駅西口)       (ホテル青山)
Kokope 鎌倉西口Kokope ホテル青山












ちょっと寄り道をしてみました。

今小路を左に入って、『古我邸』の前まで来ると、スタッフが立っています。

門の前にスタッフがいるのを見たのは初めてです。


大きく『CAFE』とあるメニュー看板を眺めていると、スタッフから声がかかりました。


「今、カフェ営業を中でも行っています。よろしかったらいかがですか?」

古我邸は結婚式も行うフレンチレストラン、季節や天候によってガーデンカフェはやっていますが、室内でカフェ営業を行うことはありません。

聞けば、建物の改装工事のためとのことでした。


「面白いね。後でちょっと寄ってみようかな。」

「お待ちしています。」

また、元の道に戻ります。

右側に今回の店『Kokope』の建物が見えてきました。(写真右)

(古我邸)         (建物が見える)
Kokope 古我邸Kokope 建物が見える












写真左が『cafe kokope』の店頭です。

グレイの壁面の下側は木目調になっていて、下にベンチとお洒落な丸テーブル。

大きく取られた長方形の窓が印象的です。


以前ここにあったのは、キッチン雑貨やインテリア、洋服、バッグなどを扱う『4cups+Desserts』という店。

上品な雰囲気は『cafe kokope』にも継承されていました。



中に入ります。

店内は思ったより広い!

客室スペースは奥に広がっています。


最初は今小路の道を眺める5つのカウンター席。

そして次が2人テーブルが3つ並ぶエリア。

最後は一番奥で近くまで行かないと見えづらいのですが、4人が座れるソファー席になっていました。

真ん中のエリアのテーブル席に座ります。


キッチンは、座った席の向かい側にありました。

中には女性ばかり3人のスタッフがいます。

(Kokope 店頭)   (Kokope 店内)
Kokope 店頭Kokope 店内












スタッフの1人がメニューを持ってきてくれました。

写真左がそのFOODMENUです。


---------------------------------------------------------

土日祝限定
バターチキンカレー
単品(サラダ付)        1200円
サラダ/コーヒー・紅茶付    1650円


ナスとトマトのオープンサンド
単品               950円
コーヒー・紅茶付        1400円

ピザトースト          
単品               750円
コーヒー・紅茶付        1200円

チーズたっぷりトースト          
単品               750円
コーヒー・紅茶付        1200円

小倉生クリームトースト          
単品               650円
コーヒー・紅茶付        1100円

シナモントースト          
単品               650円
コーヒー・紅茶付        1100円

---------------------------------------------------------



「『バターチキンカレー』をください。」

「すみません。『バターチキンカレー』は土日祝の限定なんです。」


メニューを見ると、確かに『土日祝限定』と書かれています。


「ごめんなさい。よく見なかった。じゃ、『ナスとトマトのオープンサンド』で。」

「はい。お飲み物はどうされますか?」


「紅茶をください。アイスティーでもいいですか?」

「はい。大丈夫です。」

砂糖は付けずにミルクだけを頼みました。



外から見ると暗く見えましたが、中は明るく、今小路を往く人たちがよく見えます。

小学生や自転車など地元の人達が多いように感じました。


キッチンを見ると、トッピングの終わったオープンサンドがオーブンに入れられるところでした。



間もなく、そのオープンサンドが運ばれます。

「お待たせしました『ナスとトマトのオープンサンド』と『紅茶』になります。こちらのバルサミコ酢をお好みでかけて召し上がってください。」(写真右)


もちっとしたパンをナイフで切って、小さなピッチャーのバルサミコ酢を均等にかけていきます。

アイスティーにはミルクを入れました。


緑鮮やかなサラダを食べ、ナスとトマトの乗ったパンを口に入れます。

たっぷりかかったチーズと甘酸っぱいバルサミコ酢のバランスが、ちょうどいい感じの味になっていました。

汗をかいた身体にアイスティーが染みます。


誤解を恐れずに言えば、何気においしい!!

静かな鎌倉のお洒落な空間でゆったりとした時を過ごしました。



レジで聞いてみます。

「ココペという店名ですけど、大町に『コペペ』という迫文代さんの店もありますね。」

「はい。承知していますが、すでに店の名前は決まっていたので。」


ちなみに店名の由来は、ハワイ語のコーヒーを意味する『KOPE』からとのこと。

次回はコーヒーを頼もうと思います。


※迫文代さんは元『なるほど!ザ・ワールド』という番組のレポーターでした。
フジテレビ系列で1996年まで放映されていました。若い方は知らないかもしれませんが、けっこう視聴率は高かったと思います。




個性的な店が次々にオープンする今小路、『ホテル青山』や『古我邸』のように営業形態が変わるところもあり、覚えておくと秋の散策に便利です。

さて、こちらは帰りにちょっと古我邸によってみたいと思います。

(MENU)        (オープンサンド)
Kokope MENUKokope オープンサンド









++++++++++++++++++++++++++++++++++

●扇ガ谷「cafe kokope」(カフェ)
 電話 0467−33−5963
  鎌倉市扇ガ谷1−9−14
 営業時間 9:30〜17:00
 定休日  火曜日、水曜日
  https://www.instagram.com/kokope_0608/

++++++++++++++++++++++++++++++++++











< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>






chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | カフェ

2023年09月06日

ビストロ オム 鎌倉 (Bistro Omme)

鎌倉のメインストリート小町通りの『まめや』の手前を左折した比較的広い道沿いに新しい店が出来ていました。

以前、円盤餃子の店があった場所です。


目立つのが黄色い電照の店名看板。

『Bistro Omme 鎌倉 〜フォアグラオムレツ 〜』

と書かれていました。



オムレツかぁ。

お洒落なイメージで、あんまりオジサンが入るところじゃないという昭和の価値観が頭を横切ります。




写真左は、鎌倉駅東口の改札付近。

少し曇ってはいますが、日傘をさす人もあり、真夏の様相です。


先日通りかかった、あのオムレツの店を覗いてみることにしました。

店名看板のオムレツの前にあったのは『Bistro』の文字。

ビストロなら多少違和感は少ないかもしれません。



写真右は、小町通りの聖ミカエル教会付近になります。

どうでしょう、賑わってはいますがほどほどといったところでしょうか。

(鎌倉駅東口)       (小町通り)
オムビストロ 鎌倉駅オムビストロ 小町通り2













『聖ミカエル教会』と『鎌倉まめや』の間を左折します。

前々回、スパイシーなフレンチ『ポンディシェリー』の時もこの道を通りました。


すっかり鎌倉土産の定番になっている『まめや』の豆菓子ですが、『鎌倉まめや』が小町通りに店舗を構えたのは、昭和63年。

そもそもは二宮町の落花生の加工卸をしていたようです。


小町通りそのものも明治時代は農道で、明治22年に国鉄横須賀線鎌倉駅が開業する頃から徐々に小売店が増えていき、鎌倉小町商店会が出来たのは昭和27年ということです。


私が知る昭和30年代も観光客向けの通りというより、地元の商店街という感じでした。

たしか初めてコカコーラを飲んだのは駅前の『扉』だったと思います。


感傷はそのくらいにして、まめやを曲がった道に戻ります。

そこそこ混んでいた小町通りですが、この道は写真右のとおり。


猛暑の中、歩く人は少ないようです。

今回の店、『Bistro Omme 鎌倉』は、もうすでにこの写真の中に見えています。

(まめやの角)       (広い路地)
オムビストロ まめやの角オムビストロ 広い路地















写真左は『Bistro Omme 鎌倉』の店頭です。

ちょっと『西部劇』に出てくる店に似ているような気もしますが、もしかしたら『西部劇』を知らない人の方が多い?

夏の暑さで脳内が昭和に戻ってしまったのかもしれません。


ぼーっとメニューを見ていると、店内の男性と何となく目が合ってしまいました。

黄色系のTシャツに、胸当ての付いた黒いエプロンの大柄な男性です。


にっこりと笑ってドアを開けてくれます。

入るつもりでしたが、そうでなくてもつられて入ってしまいそうな自然な動作でした。



スタッフについて中に入ります。

写真右が『ビストロ オム』の店内になります。

向かって右側が入口、手前左側にキッチン、ここに見えるテーブル席のほか左手奥には半個室、そして先ほど通ってきたテラス席があります。



まだ、先客はいません。

キッチン手前のテーブルに席を取りました。

内装や調度は新しくなっていますが、基本的なレイアウトは餃子店だったときと変わっていません。



※数えなかったので後で調べると店内22席とテラス席とありました。




メニューを見ます。


--------------------------------------------------------

LUNCH MENU」

〜オムレツ〜 本日の前菜7種類+パン  
パンの追加 +300

・フォアグラオムレツ マッシュルームクリームソース
                     1980円
・うにのオムレツオマール海老のクリームソース 
                     1870円
・炙りしらすのオムレツ 青のりクリームソース 
                     1650円
・クワトロチーズオムレツ トマトソース 
                     1780円
〜オムライス〜 本日の前菜7種類
・ドレープオムライスnolr デミグラスソース(黒)
                     1870円
・ドレープオムライスblancホワイトソース(白) 
                     1760円
・ドレープオムライスblancあいがけソース(黒)
                     1980円


--------------------------------------------------------



「オムライスもおいしそうですね。」

「はい。ライスはガーリックライスになっています。」

ちょっとオムライスに傾きかけました。


「でも、やはり看板メニューはフォアグラオムレツですよね。」

「はい。」


店名看板にも『Bistro Omme 鎌倉 〜フォアグラオムレツ 〜』とあったくらいです。

『フォアグラオムレツ』と『グラスワイン』を注文します。」

「ずっとオムレツの店だったんですか?」

「ビストロで出していたオムレツが人気になっていたので、オムレツを中心とした店を出しました。」

ホールを受け持っているこのスタッフがオーナーとのことです。

キッチンを見ると、2人の料理スタッフが働いていました。

(ビストロ オム店頭)   (ビストロ オム店頭)
オムビストロ 店頭オムビストロ 店内













お昼が近づいてきました。

50代くらいのご夫婦と、30代くらいの女性客が、2人立て続けに入店しました。

2組は向かい側のテーブル席に座ります。




こちらにはグラスワインと『本日の前菜7種類』そしてパンが運ばれました。(写真左)

前菜7種は取っ手の付いた木の皿の上に白い紙が敷かれた上に乗っていました。



オーナーが説明してくれます。

「こちらから鶏ともやしのナムルと、とうもろこしのムースです。横にあるのはコンソメのジュレ。そしてスモークした鰤、上に乗っているのがバジルのソースです。こちらは鴨のロースト、カボチャはカレーで味付けてあります。真ん中は茗荷とミニトマト、パプリカのピクルスです。最後にバゲットにリエットが添えてあります。」


1000円代の価格なので、最初にこれだけの前菜が出てくるとちょっと驚きます。


甘いとうもろこしのムースとコンソメのジュレを混ぜて口に入れます。
夏らしい爽やかな味です。


ブリのスモークと鴨のローストを食べて、いったんピクルスでピリオド。
ピクルスの甘みと酸味のバランスも好みでした。

最後はバゲットにリエットを付けていただきます。


7種類それぞれバリエーションに富んでいるので、楽しめました。

白ワインがよく合います。



そして看板料理の『フォアグラオムレツ』が運ばれました。(写真右)

フットボール型の黄色いオムレツが、マッシュルームソースの海に浮かんでいます。


オムレツの上にパラパラとかかっているのはアーモンドスライス。

ルッコラの緑も鮮やかです。


オムレツの端を切って、マッシュルームソースに絡め食べてみました。

ふわふわのオムレツからフォアグラが溶け出してきます。

マッシュルームの香りも濃厚です。



久しぶりのオムレツの感触とフォアグラの味を楽しみました。

状況にもよりますが、この感じだとオジサン客でも、それほど違和感なくオムレツを楽しめそうです。


折を見て、気になっているガーリックライスのオムライスを試してみたいと思います。


支払いを済ませると、仕事熱心なオーナーが見送ってくれました。

気軽に使えそうな雰囲気なので、人気が出そうです。

(前菜7種盛)       (フォアグラオムレツ)
オムビストロ 前菜7種盛オムビストロ フォアグラオムレツ







++++++++++++++++++++++++++++++++++

●雪ノ下「ビストロ オム 鎌倉 (Bistro Omme)」(ビストロ・オムレツ)
 電話 050−5600ー8410
  鎌倉市雪ノ下1−5−10クレフォート雪ノ下 1−D
 営業時間
  11:00〜15:00
  17:00〜21:00
  定休日  月曜日 注)8月一杯の暫定
  https://www.instagram.com/bistro_omme/

++++++++++++++++++++++++++++++++++






< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>



chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | フランス料理

2023年08月23日

料理とワインと、コンジーリョ

今小路という昔からある道があります。

寿福寺から若宮大路と平行して、南に向かって走っており『新編鎌倉志』では鎌倉十橋の勝ノ橋から巽荒神社までの路を指すとありますが、現在は寿福寺から六地蔵あたりまでを『今小路』と言うようです。

若宮大路と比べると、かなり静かで落ち着いた雰囲気です。


寿福寺の手前に『ジュアン レパン』というフレンチのワインバーがありましたが、いつの間にか閉店してしまいました。

ある日、今小路を歩いていると『ジュアン レパン』があった場所に、新しい店が出来ているのを発見しました。




黒板には『料理とワインと、 con Giglio』とあります。

今度もワインの店のようです。

『気軽に楽しんでいただく、料理とワインのお店です』とも書かれています。


最近、血糖値の関係で炭水化物も控えめにと心がけていて、単品料理とビールなどだけでランチを取ることもあります。

この店もそんなことが出来そうな気がします。


日を改めて行ってみることにしました。



8月も猛暑が続いています。

写真左は鎌倉駅西口の広場にある時計台。

長年鎌倉駅のシンボルとなっていた、先代の時計台です。

真っ青な夏空が広がる時計台を後に、紀伊国屋方面へ進み、交差点を右折しました。


写真右は今小路にあるホテル青山付近です。

灼熱の中、歩く人はまばらでした。

(鎌倉駅時計台広場)    (静かな今小路)
コンジーリョ 鎌倉駅時計台広場コンジーリョ 今小路2















しばらく歩いて行くと寿福寺の手前あたりの線路沿いに、写真左のような建物が見えてきます。

店の入り口にはテラス席もあって、胡蝶蘭なども飾られていました。


黒板の上にある『OPEN』の表示を確かめ中に進みます。


店の中は、外からは見えません。

その上、二重扉になっているのでちょっと入りにくいところもありますが、こちらは以前『ジュアン レパン』に入ったことがあるので、抵抗なく入れました。




写真右は今回の店『コンジーリョ』の店内です。

カウンター席が5つ、ほかにテーブル席が全部で12席。


まだ、ほかにお客さんはいなかったので、カウンターの奥の席に座りました。


入口近くに見えるのはワインセラー、これも『ジュアン レパン』のときと変わりません。



カウンターの中には女性スタッフが1名。

フレンドリーに応対してくれます。


メニューを見ました。

---------------------------------------------------
Pranzo
・ポークビンダルー       1650
・前菜 サラダプレート     1650
・魚介と鶏のパエーリア仕立て  1750
・本日のパスタ 前菜付き    1700
             +パン 280
---------------------------------------------------



最初に書いたように単品料理にアルコールのイメージで入ったので、ちょっと聞いてみます。


「単品とワインでもいいですか?」

「はい。もちろん。」


ページをめくります。

以下は、だいぶ省略してありますが、数はけっこう多い!


---------------------------------------------------

Stuzzichino 軽いおつまみ
・夏野菜のアチャール 800
・ニンジンのラぺ   650
・ラタトウィユ    800
・スペイン風オムレツ 850
・チーズ盛り合わせ 1900
・とうもろこしのアンチョビソース   700
etc
Antipasti  前菜
・海老のセビーチェ 1200
・豆のサラダ    1000
・チキンとハーヴ キウイのサラダ    1100
・塩麹と魚介 グレープフルーツのサラダ 1200
・トリッパと豆のトマト煮込み 1250
・自家製ベーコンの卵ソース  1450
etc
PrimoPiatti パスタやリゾット
・プルタネスカ リングイーネ
・ポロネーゼ 黒トリュフバター フェットゥチーネ 1950
・ペストジェノベーゼのジッリ     1800
・信玄鶏とポルチーニ茸のリゾット   1950
・カーチョ・エ・ペーペのペンネ    1800
etc
Second Piatti メイン料理
・信玄鶏のソティ 悪魔風    1900
・国産豚のタリアータ トリュフの香り 1200
・ミートローフ 粒マスタードソース 1700
---------------------------------------------------



私のレベルでは、内容の分からないものも多いのですが、いちいち聞いてみるのの迷惑です。


「『とうもろこしのアンチョビソースとチキンとハーヴ』『キウイのサラダ』、あと『スペイン風オムレツ』とそれからワインは・・・・。」

そこで迷っていると、スタッフが目の前にある黄色い紙を示します。


「4種類飲み比べで3000円になっています。もちろん1種類ずつでもけっこうです。」


---------------------------------------------------

満月の夜はロゼワインで幸せに!

CLOSALIS
グルナッシュ/サンソー
仏 エロー

ROSE DES  VENT
サンソー/グルナッシュ

Verde e Bio
ガリオッポ/メルロー
伊 カラブリア

E.Guigal
グルナッシュ/サンソー
仏 ローヌ

---------------------------------------------------



「満月の夜にロゼワインを飲むと幸せになるんですか?」

「ちょっとまってくださいね。オカジマさーん。」

カウンター向かって左側から現れたのは、年配の男性オーナー。

その風体はまさにダンディなイケオジです。


「ヨーロッパの国の多くで、満月の夜にロゼワインを飲むと幸せになると言われてますね。」

「今、月は出てませんが。」


「今朝までは満月でした。」

「まだ、その効果があるってことですね。」


4種類飲み比べても良かったのですが、とりあえず端から飲んでみることにしました。


「ここはいつからなんですか?」

「今年の6月14日からですね。」


「それまではどこで?」

「奥沢です。」


「奥沢ですか・・・。セレブな街ですね。」

「うちは小さな店ですから。」

鎌倉の田舎者は、どうも地名で圧倒されてしまいそうです。


「ここは以前もワインの店でしたよね。」

「ええ、『ジュアン レパン』さんはちゃんとしたフレンチですが、私はいい加減に作ってます。」

大人の雰囲気たっぷりなオーナーはさらりと言います。


ちなみに現在のワインのストックは50本ほど。

あまり高いワインは置いていないとのことです。

(コンジーリョ入口)    (落着いた店内)
コンジーリョ 入口コンジーリョ 店内セラー













まずは、満月のロゼワインの1番目『クロザリス』が出てきました。

ボタニカル柄が透けて見えてきれいな瓶です。


淡い黄色のワインが透けるグラスを持ちました。

満月の続きで幸せになりますように!


さわやかな柑橘系の香りをかぎながら最初の一口を飲みます。

飲みやすいワインです、余韻も長く楽しめました。




最初の料理はサラダです。

涼し気な皿に鮮やかに盛り付けられていました。


新鮮な野菜とチキンにハーブ。

粉チーズがかかってコクもあります。

時折感じる、キウイの甘みがアクセント。


話を聞いてみると、シニアソムリエのオーナーの出発点はフランス料理、イタリア料理などのシェフとのこと。

料理がうまいのは当然かもしれません。




電話がかかってきました。

「ああ、それじゃ行き過ぎですね。鎌倉駅方面に戻ってください。こちらに駐車場はないんでコインパーキングに入れてからいらしてください。」



間もなく、電話のお客さんがやってきます。

こちらのカウンター席の反対側に席を取ってオーナーと話しています。

北鎌倉のお寺へ寄って駅前の光泉で稲荷寿司を買ってきたようです。


この人は車なので、ワインは飲めません。

パスタを食べて帰りました。


この店のお客さんらしい落ち着いた紳士です。


(満月のロゼ クロザリス) (キウイのサラダ)
コンジーリョ ロゼコンジーリョ サラダ2












2杯目のワインも満月ロゼです。

『ローズ デ ヴォン』


これもフルーティで華やかな香りのワイン。

軽めの口当たりで食事との相性も悪くありません。




写真は『とうもろこしのアンチョビソースとチキンとハーヴ』です。

皿にごろごろと切ったとうもろこしが盛られています。


「ナイフもお渡して。」

スタッフがナイフをくれました。

このナイフでとうもろこしの芯から実をそぎ落としていきます。


アンチョビソースがとうもろこしの甘さを引きたてます。



オーナーシェフ&ソムリエが厨房にいる間、目の前の女性スタッフが相手をしてくれます。

すでに東京を引き払って、鎌倉に住んでいるとのことでした。


ただ、こちらに来て2ケ月足らず。

鎌倉の名所や飲食店の話などをしましたが、なかなか周辺を探索する時間も取れないようです。


「鎌倉もワインの店が増えてきましたね。こちらの特徴はどういうところなんでしょう?」

「今のはやりはナチュールワインですが、うちはクラシックワインが中心です。おいしいという基準で揃えています。」





もう1品『スペイン風オムレツ』を頼んでいます。

グラスのワインがなくなりかけているので、もう1杯頼むことにしました。

今度は満月ロゼではなく、グラスワインの白にします。



『シルベストリ カステッリ ホワイト』

白ワインですが少し黄色っぽい色が付いています。

ミディアムボディのジューシーなワインです。


「スペイン風オムレツですが、中にジャガイモが入っていますけど大丈夫ですか?」

「はい。そこまで厳密にしていないので。」


先に糖質制限の話をしていたのですが、気を使ってくれたみたいです。




そして奥からシェフが運んできたのは熱々の器。

今まで食べたことのあるスペインオムレツは、円盤状のオムレツが皿に盛られていましたが、これはココット皿で焼いたものがそのまま出てきています。


ふわふわ卵の上にはトマトソース、バジルなどが乗っていました。

卵のやさしさにホクホクのジャガイモ。

ふはふはと熱さを楽しみながら食べていきます。



身体によさそうな自然な味つけの料理とおいしいワイン。

大人のワインバー(レストラン)でゆったりと時間を過ごします。


ワイン3杯、単品料理3皿で会計は5320円。

隠れ家ワインバーは思ったよりリーズナブルな価格でした。



ちなみに店名のコンジーリョの意味は下記の通りとのこと。

------------------------------------------------------------

「con」はイタリア語で「と」という意味。自分と、誰かと、料理と、ワインと、いろんな「と」を、我々 Giglioと一緒に楽しんで欲しい、そんな想いのこもった名前です。
イタリア語で「Cantinetto」は「小さなワイン庫」、「Giglio」は「百合の花」。百合の花の名には「百度も逢える」という意味があるそうです。たくさんのお客様と、何度もこの小さなワイン庫「Cantinetto  Giglio」でお会いできることを願って。

------------------------------------------------------------


なお、やさしく対応してくれた女性スタッフはオーナーのパートナーとのことでした。

(トウモロコシ)      (スペイン風オムレツ)
コンジーリョ トウモロコシコンジーリョ スペイン風オムレツ








++++++++++++++++++++++++++++++++++

●扇ガ谷「料理とワインと、コンジーリョ」(料理とワインと)
 電話 0467−37−8573 
  鎌倉市扇ガ谷1−14−8
 営業時間 12:00〜21:00
  定休日  月曜日
 https://www.instagram.com/congiglio/

++++++++++++++++++++++++++++++++++








< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>







chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | ワインレストラン

2023年08月09日

Pondichery(ポンディシェリー)

小町通りにある『まめや』の手前を左折した道は飲食店も多く、『路地裏カレーSAMURAI.』や『リエッタ』『湘南倶楽部』などが並ぶグルメストリートになっています。

先日、この道を歩いているとイタリアンのタベルナッチャの向こうに、胡蝶蘭の並ぶ民家の門が見えました。

メニューや店名プレートもあるので、ここがレストランであるのは分かりました。

ただ、祝い花などがあるので、オープンから時間は経っていないようです。


それからしばらくして、入口の花もなくなりました。

そろそろと思って様子を見に行ってみます。




小町通りは一時期より、落ち着いた雰囲気になってきました。

写真左は、聖ミカエル教会と『まめや』の間の道になります。

ここを左に折れて歩いて行きました。


混んでいることも多い路地裏カレーも店頭に人はいません。

タベルナッチャを右に見て、その先の路地を見ました。


ひっそりとはしていますが、大谷石の塀に店名プレート、メニューも出ており、門扉の先に『OPEN』の札も下がっていました。



玄関の正面にレジがありますが、誰もいません。


「こんにちは。」

迷いましたが、靴のまま上がると、左に広めのキッチンがありました。




「お待たせしてすみません。」

しばらくして、奥から女性スタッフが現れました。


「予約していないんですが、大丈夫ですか?」

「ちょっとお待ちください。」


まもなく先ほどのスタッフが戻ってきます。

「お待たせしてすみません。ご案内いたします。」

(小町通りから)      (一軒家レストラン)
ポンディシェリー 曲がり角ポンディシェリー 店頭













キッチンの横の狭い通路の先の右側に部屋が2つ。

奥の部屋に着きました。

「こちらでお願いします。」


こじんまりとした部屋に先客はいません。(写真左)

4人用と2人用のテーブルの、2人用のテーブルに座りました。



落ち着いた雰囲気のスペースです。

スタッフが持ってきてくれたメニューを見ました。


ランチメニューは3種類
----------------------------------------------

Menu A
4品コース  3200円
Menu B
6品コース  4700円
Menu B
8品コース  6400円
----------------------------------------------


しばらくメニューを眺めてから、スタッフを呼びました。



「Aのコースとそれからグラスワインをください。」


「白と赤がありますが。」

リストを見ると赤・白それぞれに2種類ずつ。

白の『スーラ シュナンブラン』を頼みます。

『スタッフ1押し!とにかく飲みやすい。』とありました。




まもなくワインが運ばれます。(写真右)

「インドのワインになります。」

「インドですか?」


「スパイスが効いた料理に合うワインということで、シェフが選んでいます。」

「インドでワインが出来るんですね。インドのどの辺りになるんでしょう?」

「すみません。調べてきます。」


余計なことを聞いたようです。

運ばれた白ワインを飲みます。

インドのワインと聞いて、先入観でスパイスのイメージが浮かびます。




「マサラパンになります。足りなけれ言ってください。」


お皿の上にパンが2切れ乗っています。
これはガラムマサラのパンとのことです。


ここで隣のテーブルに若い女性のお客さん2人がやってきました。

すると間もなく、男性スタッフがその席に近づきます。


「今日は来てくれて有難う。」

どうやらスタッフの知り合いのようです。

(室内)          (インドワイン)
ポンディシェリー 室内ポンディシェリー 白ワイン














次に運ばれたのは色合い鮮やかなサラダでした。(写真左)

「野菜とターメリックでマリネした佐島のヒラメになります。ソースは黄色がトウモロコシ、黒い方がバルサミコです。サラダと混ぜていただいてもけっこうですし、パンにつけていただいてもいいと思います。それから、先ほどのインドワインの産地はインドの北西部とのことです。」

「わざわざ聞いてもらってすみません。勉強になりました。」


赤、黄、緑の新鮮な野菜とさっぱりと旨いヒラメをソースと混ぜていただきます。


ターメリックなどのスパイスは表立って主張することはなく、料理の引き立て役に回っています。

爽やかな1皿目でした。




「ガスパチョです。トマトやセロリなどが入っています。上にかかっているのは削りナツメグです。」

トマトの酸味と野菜のうま味、エキゾチックな削りナツメグの風味に夏を感じます。



ワインがなくなったのを見てスタッフが言いました。

「次は肉料理になりますが、赤ワインなどはいかがでしょう?」

白と同じ『SULA』のワインで、白のシュナンブランに対し、シラーズ種のブドウを使っているとのこと。


スタッフは太陽のイラストが描かれた『SULA』のボトルを見せてくれました。


これを追加します。

(前菜)          (ガスパチョ)
ポンディシェリー 前菜ポンディシェリー ガスパチョ













次の皿『湘南豚のロースト』はシェフが運んでくれました。

「この鎌倉人参はクミンとオレンジジュースで煮てからローストしてあります。こちらはバターナッツカボチャというカボチャです。」

「野菜は鎌倉野菜なんですね。」

「はい。鎌倉野菜のほかに三浦の野菜なども使っています。」


料理の説明から話は移っていきます。

「フランス料理をベースにしていますが、インドのスパイスを使っていたりしており、ノンジャンルのレストランだと思っています。」

シェフはフランスで修行したことはないそうですが、旅行が好きで世界各地の料理を味わっているそうです。

鎌倉の生まれでフレンチの『ビストロオランジェ』などでシェフを勤めた後、独立したとのこと。


「お店の名前はちょっと覚えづらいですね。」

「『ポンディシェリー』というのは、南インドにあってフランス領でした。」


「インドってイギリスの植民地でしたよね。」

「はい。ここだけはずっとフランス領でフランス風の街並みも残っていて、フランス語も使われています。」


南インドの旧フランス領。

店名はたしかにこの店の特徴を表しているようです。


「すみません。話が長くなりました。お料理が冷めてしまいますので、後で改めてご挨拶させていただきます。」


シェフが戻ります。


あらためて『湘南豚のロースト』にかかります。

脂も程よく乗った湘南豚は柔らかく旨味を感じます。

添えてあるニンジンやカボチャなどにも丁寧な気配りが感じられました。


追加した赤ワインを飲みます。

スパイシーではありますが、果実のフルーティさもあって、料理を引き立てる上品なワインでした。




「カルダモンコーヒーになります。こちらは『ムクワス』と言って食後のお口直しに食べていただくものです。お替りも出来ますので遠慮なくおっしゃってください。」

鮮やかな『ムクワス』は清涼感のある甘さ。

エキゾチックな気持ちにさせてくれます。


カルダモンコーヒーを飲みます。

コーヒーとはまた別の飲み物。

これも気分を別な世界にいざないます。



最後はデザートです。

『天然塩のクランブルとシナモンアイス ジャガリーのクロカン』

ほんのりとした塩気と甘み、滑らかなシナモンアイスに小麦粉や砂糖バターなどを混ぜたクランブル。
触るとボロボロと崩れます。


シナモンアイスに刺さった『ジャガリー』という砂糖で出来た『クロカン』という焼き菓子。

カリッとした食感も楽しみます。


時々『ムクワス』をスプーンで救いながら、スパイシーなカルダモンコーヒーを飲んでいると、シェフがやってきました。



「本多と申します。」

シェフは名刺とハガキ代のカードを渡してくれました。


祖父はロシア文学、戦後文学の研究で高名な文芸評論家、父も学者とのことですが、シェフは何故か畑違いの料理人になったとのこと。

フランス料理がベースですが、インドなどのスパイスを取り入れたノンジャンルレストランとのこと。


宣伝はしていないとのことで、見つけたときは情報が少なかったのですが、現在はだいぶ知られてきたようです。

「まだ、年齢の高いお客様が多いのですが、気取らないレストランなので、子供さん連れで来ていただくのも歓迎です。」


一軒家レストランで、ちょっと敷居が高い印象もありますが、シェフもスタッフの人も気さくな人柄です。

コースで3000円代からの設定、2階もあるようなのでまた気軽に訪れてみたいと思います。

(湘南豚ロースト)     (デザート)
ポンディシェリー 湘南豚ロースト2ポンディシェリー デザート

      







++++++++++++++++++++++++++++++++++

●雪ノ下「Pondichery(ポンディシェリー)」(ノンジャンル)
 電話 0467−84−7610
  鎌倉市雪ノ下1丁目2−3
 営業時間 11:30〜15:00(LO 13:30)
       17:30〜21:00(LO 19:30)
 定休日  火曜と第1.3水曜日
  https://www.instagram.com/pondichery_kamakura/

++++++++++++++++++++++++++++++++++











< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>







chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | フランス料理

2023年08月02日

米町マフィンズ

『米町マフィンズ』という名前なので、マフィンの専門店かと思っていたのですが、路地の入口の小さな看板にランチの写真が載っています。

6月も終わりのある日、写真のランチを食べに行ってみることにしました。



鎌倉駅東口を出て、若宮大路を南に向かいます。(海の方です)

写真左は鎌倉野菜の聖地?レンバイです。


野菜以外にも、パンの『パラダイスアレイ』シフォンケーキの『鎌倉しふぉん』干物の『ヨリドコロ』などの店舗も入っていて、人気になっています。


少し覗いてから先に進みました。

いつも店頭に人が絶えないフォーの店『ラスカル』を横に見て、緩やかに左に向かうと『スワニー』という店があります。


何の店かというと・・・・よくわからないので『スワニー』のサイトから一部抜粋しました。


----------------------------------------------------

リネン・コットン・ニット服地から、バッグやアクセサリー材料・洋裁小物にいたるまで、何千種類にも及ぶ豊富なアイテムを取り揃える、手作り好きの集まるショップ。

----------------------------------------------------


このスワニーの少し先が、今回の店『米町マフィンズ』の路地になります。

(レンバイの前)      (スワニー)
米町マフィンズ レンバイ2米町マフィンズ スワニー2












写真左がランチの写真の看板があった路地です。

初めてだとうっかりスルーしてしまいそうです。(写真左)


『この先行き止まり』の案内の前に、小さな案内板が置かれていました。



----------------------------------------------------

ハチミツしっとりマフィン
   &
おいしいランチ
お惣菜プレート 750円(込)
・お1人さまでもお気軽にどうぞ!
・テラス席あります。
・赤ちゃんの休める小上がりもありマス

----------------------------------------------------




細い路地を歩いて行きます。

行き止まりの少し手前に、ちょっと賑やかな場所がありました。(写真右)


ウッドデッキの手前に暖簾が掛かっています。

その先にガラス戸が見えました。

『OPEN』の札が貼られています。


ガラス戸を開けて中に入りました。

(路地入口)        (米町マフィンズ 店頭)
米町マフィンズ 路地入口米町マフィンズ 店頭












「こんちは。」

女性オーナーが出てきて挨拶してくれました。

床は板張りですが、靴のままで進みます。


手前左に小上がり、奥に進むと大小のテーブル席がありました。

右側は厨房になっていて、奥にカウンター席が2つ。


手前の小さい方のテーブルに席を取りました。


「暑いですねぇ。」

「何かもう梅雨が明けたような天気で。」


そして次にテーブルにメニューを屏風型に立てかけてくれます。(写真右)

左側がランチメニューになっていました。

----------------------------------------------------

ハンバーグ御膳
・手ごねハンバーグとグリル野菜
・小鉢 3種
・ご飯
・日替わりスープ      1100円(込)
グラタンプレート
・ナスとミートソースと
 ホワイトソースのグラタン
・サラダ+小鉢
・パン
・日替わりスープ       1100円(込)
お惣菜プレート
・小鉢 3種
・お新香
・ご飯
・日替わりスープ       1100円(込)
お子様プレート
・ハンバーグ小・おにぎり小×2
・スープ
・野菜etc          450円(込)    

----------------------------------------------------




『ハンバーグ御膳』を注文します。

テーブルの横に小さな案内板がありました。

----------------------------------------------------

ランチのお供に
コーヒー・紅茶   +200円
ワイン       +300円
マフィン      +150円
ハートランドビール +550円

----------------------------------------------------



ハートランドも追加します。

オーナーがビールと、キンキンに冷えたグラスを運んでくれました。


そして、もう1つテーブルに置いてくれたのは、ちょっと大きめのハンディファン。

「暑いときはこれが一番。このボタンを押せば首を振るし、上に向けることも出来るし、これなしで夏は過ごせません。」


キッチンには同じ型のファンが置かれていました。

ちなみにこちらのファンは1、向こうのファンは2とナンバーが書かれています。

(米町マフィンズ店内)   (メニュー)
米町マフィンズ 店内米町マフィンズ メニュー













「ちょっと、看板を出してきていいですか?」

「ええ、もちろん。」

でも、来るときにすでに看板は出ていました。


しばらくして戻ってきたオーナーに聞いてみます。


「看板は前にも出てましたよね。」

「ええ、今、出したのはランチの幟です。」

10時から店はやっていますが、ランチは11時半から、その時間に合わせて幟を出すとのことです。



オーナーが厨房で料理を作り始めました。

厨房からハンバーグを焼く音が聞こえてきます。



料理を待ちながら入口の方を見ました。

古民家風の造りで床は木で出来ています。

入口横の古ダンスの引き出しの上に、唐草模様の布が敷いてあり、この店の看板商品のマフィンが並んでいました。


----------------------------------------------------

保存料未使用につきお早目にどうぞ。
全てのマフィンはハチミツ使用です。
赤ちゃんはご注意ください。

定番 プレーンマフィン     230円
チョコオレンジマフィン     300円
ゴロっとクリームチーズ粗塩トッピング
クリームチーズマフィン     300円
ブルーベリージャム&クリームチーズ
マフィン            290円
いちじくクリームチーズマフィン 300円
さわやかレモンマフィン     270円
 
----------------------------------------------------




まもなくハンバーグ御膳が運ばれます。

「きゅうりの酢の物、切干大根とポテトサラダです。」


オーナーが小鉢の説明をしてくれました。

そのほか、野菜たっぷりの玉子スープと黒米ごはん、ハンバーグの横には、グリルされたカボチャ、ハス、しめじ、スナップエンドウ、サツマイモなどが盛られていました。

身体によさそうなスープをいただいて、デミグラスソースのかかったハンバーグを箸で割っていきます。

特長的なのがハンバーグの焦げ目。


ああ、昔のハンバーグはこうだった!!

一瞬で口が昭和に戻ります。


うまいハンバーグはありますが、懐かしいハンバーグはなかなか外では食べられません。

聞けばひき肉は豚75%牛25%、鉄のフライパンで、しっかり焦げ目が付くまで焼くとのことでした。

黒米のご飯も土鍋で炊いているそうです。


ちなみに昭和レトロ風の店自体は、古いものではないそうです。


「軽量鉄骨のパナホームです。」

「じゃ、あの箪笥も元からあったものじゃない。」

「はい。」


入口に人影が見えて、若い女性とそのご両親らしき3人が入店しました。

3人は一番奥のテーブルに席を取ります。

こちらはちょうど食べ終わりました。

会計をして、入れ違いに店を出ます。

店自体は古くはないとのことですが、路地裏の昭和を感じる家庭的な店でした。

また、寄ってみたいと思います。

(箪笥とマフィン)     (ハンバーグ御膳)
米町マフィンズ マフィン米町マフィンズ ハンバーグ








++++++++++++++++++++++++++++++++++

●大町「米町マフィンズ」(カフェ)
 電話 090−8844−4029
  鎌倉市大町1−1ー2
 営業時間  10:00〜17:00(売切れ閉店)
定休日  日曜日・月曜日
  https://www.facebook.com/komemachi.muffins2014

++++++++++++++++++++++++++++++++++









< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>







chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | カフェ

2023年07月12日

いなほ食堂

若宮大路の途中に『シャングリラ鶴岡』という小さなホテルがあり、建物の1・2階部分は飲食を主体とするテナントが入っています。

少し前まで、2階部分はテナントが少なくちょっとガランとした印象でしたが、ここのところオープンする店が増え、賑やかになってきました。

最近オープンした中の1つが今回の『いなほ食堂』です。


ただ、『いなほ食堂』は鎌倉の新顔ではなく、小町通りの路地を入った場所にあったものが、こちらに移転してきた形になります。

前の店は場所もわかりづらく、アクセサリー店とシェアした小さな店でしたが、ファンも多い人気店と聞いていました。



噂の店なので、『いなほ食堂』が今度の場所に移転してから何度か覗いていましたが、ずっと満席が続いていました。


紫陽花の季節となりましたが、中心部は紫陽花の影響は比較的少ないと思われます。

今日は朝から降ったりやんだりの梅雨らしい天気です。

鎌倉駅前の空もどんよりしていました。(写真左)


小町通りを行くのもいいのですが、今日は静かに行きたいと思います。

二の鳥居から段葛を歩いていきます。

桜の季節から新緑を経て、今は緑がすっかり濃くなっています。(写真右)

(雨の鎌倉駅前)      (緑の段葛)
いなほ食堂 駅前いなほ食堂 段葛















しばらく行くと、進行方向左側に白いビルが見えてきました。

これが『シャングリラ鶴岡』のビルになります。


この写真で、建物の左側には『SAMURAIソーセージ』というソーセージ専門店、右側には『味くら』という漬物の店になります。

鎌倉方面からくる場合は、これらの店が目印になるでしょう。


そして、1階の道路沿いにはテナント全部の名が入った大きな電照看板があります。

2階部分にある店を見てみます。

パスタとピッツアの『フィオレ』、台湾キッチンの『叙序圓』、『わっふる21』、和食の『馳走かねこ』、新感覚和喫茶の『Neo鎌倉』、これも最近オープンした濃厚豚骨拉麺の『ナナメ上をゆく』。


『いなほ食堂』の看板に文字はなく、ただ稲穂のイラストがあるだけでした。

看板の横を通り、少しくらい建物内を進むと正面に二階に上る階段があります。(写真右)

階段を上がって行きました。

(建物全景)        (1階部分と階段)
いなほ食堂 建物全景いなほ食堂 看板と1階













階段を上がってすぐ目の前にあるのは『わっふる21』、ふんわりした生地とたっぷりのクリームが人気ですが、休みのようです。

今日はこの他にも、休みの店が多いようで、いつもよりちょっと寂しい感じでした。


店に入る前に廊下を進み、ガラス越しに先ほど歩いてきた若宮大路を見下ろします。(写真左)

鎌倉の夏が始まったことを感じました。



写真右は『いなほ食堂』の店頭です。

黄色い壁面と細長いガラス窓、その下には入店待ちの人用の椅子が置かれていました。

写真は後から撮ったものなので、満席状態になっていますが、私が行ったときは先客はいませんでした。

お客さんのいない店内に入ります。

(2階廊下から)      (いなほ食堂)
いなほ食堂 若宮大路を望むいなほ食堂 店頭











店内はキッチンに平行するカウンター席と廊下側に向かうカウンター席、そしてテーブル席が1つ。

カウンターの中には、背の高い女性スタッフと少し年上の女性スタッフの2人です。


キッチンに面した一番奥に進みました。

ただ、この席の椅子は1つだけ形が違い、座面が少し高くなっています。


「ここでも大丈夫?」

「はい。」

ここに席を取ります。


「メニューは黒板にあります。」

黒板は入口を入ったところの壁にありました。

--------------------------------------------

45日目

やみつきチキン南蛮
黒酢豚
さばの生姜焼き
ますフライ 〜いぶりがっこタルタル〜
海老カレー
              各1100円
セットメニュー
ミニやみチキ+400
ソフトドリンク+300
昼飲みも出来ます。
--------------------------------------------



「『海老カレー』をください。」

「はい。」


「最初に45日目とあるのはオープンから何日ということ?」

「そうです。」

答えてくれた背の高いスタッフがオーナーのようです。


「ここはどこで知ったんですか?」

「時々この界隈に来ているし、ゼルコバにあったときも一度行ったことがあるんで。」


いなほ食堂がここに来る前に入っていた建物の名前で、正式には『ゼルコバ・テラス』というビルです。




男性客が入ってきました。


「『ますフライ』は新しいね。これをもらおうか。」

常連さんらしき人は廊下側のカウンター席に座りました。


「メニューは変わるんだね。」

「はい。季節などによって入れ替わります。」


「『海老カレー』を頼んだけどこの店のおすすめは?」

「そうですね『海老カレー』も人気ですよ。」


キッチンには肉や魚などの食材がいっぱいに並べられています。

カウンターは少し高くなっているので、キッチンの様子をゆっくり眺められます。


何気なく、たくさんの食器が並んだ棚の上を見ると、淡いステンドグラスに目が行きました。

1階の看板にあったように、シンプルに稲穂が描かれています。


「ああ、それから悪いんだけどビールを追加してもいいですか?」

「はい。わかりました。」



カレーのトレイが運ばれました。


「海老カレーです。あと、こちらはピリ辛豆腐とひじきになります。」(写真右)

そのほかに具だくさんの味噌汁も盆に乗っていました。

海老カレーは最近はやりのスパイスカレー風。

ナスやトマト、ブナシメジが入って上に刻まれた万能ねぎもあります。


あれっ!エビがない?

カレーにスプーンを入れて、その問題は解決しました。

中に2尾ちゃんと入っています。


海老カレーでエビをアピールしないところに好感を持ちました。(笑)


ルーもシンプルながら丁寧に作られていて、味に深みを感じます。

箸休めのピリ辛豆腐やひじきも優しい味でした。


来たときは先客もなく、自分が最初の客でしたが、いつのまにか店内は一杯になっています。

そろそろ帰ることにしました。


支払いを終えて店を出ます。

美味しくてリーズナブルな定食屋さんで、常連客も多いようですが、一見さんにも居心地は悪くありません。

身体にもよさそうなので、また寄ってみたいと思います。

(キッチン&カウンター)  (海老カレー)
いなほ食堂 キッチンいなほ食堂 海老カレー









++++++++++++++++++++++++++++++++++

●雪ノ下「いなほ食堂」(定食)
 電話 070−8491−7197
  鎌倉市雪ノ下1丁目9−29シャングリラ鶴岡2F
 営業時間 11:30〜14:30
       18:00〜21:00
 定休日  毎週木曜と第三水曜日
  https://www.instagram.com/inaho___shokudo/

++++++++++++++++++++++++++++++++++











< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>






chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | 食堂

2023年06月28日

アラパンス(Alapince)

5月の末、今日は少し曇っていますが気持ちの良い陽気の鎌倉です。

写真左は鎌倉駅東口。

外国人観光客も増えてきました。


いつもなら連休の後、鎌倉は少し落ち着いた状況が続くのですが、今年はその期間が短かったように感じます。


今年は桜が早かったですね。

桜が早いと言うことはアジサイも早く咲くということ。

早くもアジサイシーズンがやってきたのか、小町通りも人で溢れていました。(写真右)



前の日、ちょっと食べ過ぎていたので、ランチは軽くと思って歩いていると『松喜屋小町ビル』という雑居ビルのテナントが載っている看板に目がいきました。


その中に『Alapince』という黄色い地に青い字で書かれた店名があります。

カジュアルなフレンチが出来たということは少し前に聞いていました。

それがこの『Alapince』です。

(鎌倉駅東口)       (小町通り)
アラパンス 鎌倉駅3アラパンス 小町通りから













しばらくこのビルの店に行っていないので、テナントはだいぶ変わっていますが、2階への上がり方は階段とエレベーターの2通りあったと思います。

今日は階段でなく、暗い通路を進み、奥の『いぬカフェ』の手前のエレベーターを使いました。(写真左)



通りは混んでいましたが、こちらに人影はありません。

2階に着きます。



写真右はアラパンスの2階入口になります。

店頭は黄色が基調の壁。

メニュー看板もありました。


ただ、2階フロアはちょっとガランとした雰囲気です。

中が見えないので少し入りづらいのですが、ドアを開けました。

(アラパンス 入口)    (アラパンス 店頭)
アラパンス 入口アラパンス 店頭














写真左はアラパンスの店内です。

入ってすぐにキッチンとカウンター席、小町通りに面したところにテーブルが並んでいました。


先客はなく、オーナーらしい人物が1人。

どこでも好きな場所でとのことなので、小町通りに向かって右側のテーブルに席を取りました。



オーナーが持ってきてくれたメニューを見ます。

一番大きく載っているのはOriginalとある『フレンチ・ナシ・チャンプルー』

『インドネシア料理のナシ・チャンプルーをフレンチ風にアレンジしました。』とあり、豚バラの煮込み、鶏肉の煮込み、野菜のエチュペ、ブロッコリーと青菜のツナペースト和え、洋風ガパオの5種類が盛り付けてあると書かれていました。

これが1750円(税抜き)


そのほか『Food』のページにパスタが7種類あります。


ただ、最初に書いたようにランチは軽くと思っていたので、『Food』のページの『お肉料理』に目がいきました。

---------------------------------------------------------

お肉料理

フリカッセ・ド・ボライユ        1680円(税抜き)    
三元豚のステーキ 粒マスタードソース  1880円(税抜き) 
子羊の煮込み              1980円(税抜き) 
牛肉の赤ワイン煮 ブルゴーニュ風    2480円(税抜き) 

---------------------------------------------------------



「『三元豚のステーキ』とグラスワインをください。」

今日は、ご飯なしでこれくらいが、ちょうどよい組み合わせだと思います。


注文が終わるとオーナーはキッチンに向かいました。

キッチンの中にはもう1人、料理スタッフが見えます。




座ったテーブルから小町通りを見渡します。

ここは『川茂』の別邸『川古江家』の2階、葉山にある日影茶屋の鎌倉支店の向かい側になります。


写真右は八幡宮方面を写したものです。

途切れることもなく、人が流れていきます。

(アラパンス 店内)    (店から小町通り)
キッチンアラパンス 店から











白のグラスワインが置かれると、オーナーが話しかけてきました。


「ワインはお好きですか?」

「ええ、ただあんまり詳しくはありませんが・・・・。」

オーナーはワインバーなどもやっていたワイン好きでソムリエ、今でも1日に1本は空けているとのこと。


「ブルゴーニュのワインが好きで、特にピノ・ノワールが一番好きです。」

この店のオープンは4月18日ですが、その前は調布で同名の店をやっていたそうです。


ワインの店にしては、ドリンクメニューにワインはスパークリング、グラスワイン、デカンタの3つしか載っていません。



「ワインはこれだけなんですね。」

聞くと、オーナーは奥に戻って1枚のリストを持ってきて見せてくれました。

---------------------------------------------------------

Wine


ハウスワイン    グラス赤/白    600
       デカンタ(500ML)  1900

スパークリングワイン
      ピッコロボトル(200ML) 1300

白ワイン・ボトル
オビクワ・シャルドネ          3700
オビクワ・ソーヴィニヨンブラン     3700
コレッツィオオーネ・ピノ・グリージョ  3980
ドメーヌ・アストラック・シャルドネ   3980 
ブルゴーニュ・ブラン          5800〜
赤ワイン・ボトル
オビクワ・シラーズ           3700
コレッツィオオーネ・プリミティーボ   3980
ドメーヌ・アストラック・メルロー    3980
カストラ・ルブラ・メルロー&マルベック 4900
ドメーヌ・ポール・マス・カペルネ・ソーヴィニヨン 4900
ドメーヌ・ポール・マス・ピノ・ノワール      4900

その他、ワインの在庫は豊富にあります。
「ご予算、味わいの好み」の方向が固まっている方はゼヒお伝えください。
特に「ピノ・ノワール」は豊富です。

---------------------------------------------------------


せっかくなので、「ピノ・ノワール」をグラスで頼もうとしましたが、現在はボトルのみの扱いになっているそうです。




『三元豚のステーキ』が運ばれました。(写真右)

厚く切った三元豚の周りに粒マスタードソース。

フライドポテトと緑鮮やかなブロッコリー。


うま味のある三元豚に粒マスタードソースが絡み、さっぱりと美味しい!!

ワインにもよく合います。


ピノ・ノワールではなく、同じグラスワインのお替りを頼みました。



ワインが充実しているようなので、もっとワインを前面に出してもいいような気もします。

ちなみに看板の『フレンチ・ナシ・チャンプルー』以外のおすすめのメニューは、『賄いのペペロンチーノ』だそうです。

これは孤独のグルメの久住昌之さんが絶賛したメニューだとのこと。

---------------------------------------------------------

久住昌之さんのコメント

調布・アラパンスのランチの、鶏モモのビネガー煮、エリンギ、小松菜のペペロンチーノ。さりげなて、すこぶるおいしい。

---------------------------------------------------------


もう1つオーナーが教えてくれたのは店名の『アラパンス』の話。

『アラパンス』とはワインサービスの技法の名称なのですが、ネット検索で『アラパンス』を検索してもそのことは出てこず、この店のことばかりで出てくるそうです。


まだ、オープンしたばかり。

小町通りの2階は、ゆったりとワインとランチを楽しめるスペースになっています。


次回は久住昌之さん推薦の『賄いのペペロンチーノ』も食べてみたいと思います。


(グラスワイン)      (三元豚のステーキ)
アラパンス ワインアラパンス 三元豚








++++++++++++++++++++++++++++++++++

●小町「Alapince(アラパンス)」(洋食)
 電話 0467−33−4114
  鎌倉市小町2−10−1  松喜屋ビル2F
 営業時間  11:00〜20:00
  定休日   月曜日
  https://gfbg802.gorp.jp/
  https://www.instagram.com/alapince/

++++++++++++++++++++++++++++++++++




< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>
















chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | フランス料理

2023年06月16日

佐生(sasho)

暑くもなく寒くもなく、天気も悪くない五月、今小路を散歩しているときふと思い出しました。

この辺りにたしかカフェがあると、何かで見たことがあります。

もし、やっていればお茶を飲んでいくのも悪くありません。


手帳に書き留めたメモ書きを見ると『Sasho カフェ』とありました。

地図を開くと、巽神社の少し先を左折した路地の奥のようです。


案内看板もなにもありませんが、道なりに歩いて行くと、奥の行き止まりのような場所に趣のある門とメニュー看板が見えました。



紺色の暖簾の前でメニュー看板を見ます。

カフェと思い込んでいましたが、メニューにあるのはシチューや鯛茶漬けなど食事メニュー。

その日の食事は終わっていたので、残念ですが引き返します。


分かったのはメニューだけでなく、この建物の佇まい。

由緒ありそうな古民家ですが、浅学にしてまったくこの存在を知りません。


日を改めて行ってみることにしました。





写真左は、鎌倉駅西口、梅雨前の晴天が広がっています。

西口から『紀伊国屋』方面に歩き、交差点で右折し今小路を進んで行きました。

連休とアジサイの間、いつもなら観光シーズンの境目になるのですが、最近はけっこう人出も多いようです。



写真右は巽神社になります。

案内板を見ると、蝦夷征伐に向う途中の坂上田村麻呂が勧請し、源頼義が改築したとありました。

巽という名称は壽福寺の南東(巽)に位置することから。

地味な神社ですが、延暦20年(西暦801)から続く由緒ある神社とのことです。


路地の入口を見逃さないよう、注意しながらもう少し進みました。

(鎌倉駅西口)       (巽神社)
佐生  鎌倉駅佐生  巽神社














写真左が路地の入口です。

目印を強いて言えば、白い建物とブロック塀にある『扇ガ谷一丁目10』の表示くらいでしょうか?


その先の鎌倉五山第3位寿福寺から行くことも出来ますが、こちらはさらにややこしいので割愛します。

前にも書きましたが途中に案内板はありません。


先日確認した『佐生』の前に着きました。


あらためて立派な門を見上げます。

調べたところによると、この建物は昭和2年に花王の社長の別荘として建てられたとあります。

庭園は京都の名作庭家・七代目小川治兵衛によるものとのこと。



そんな『佐生』ですが『鎌倉の景観重要建築物等』のリストには載っていません。

こんな場所がまだ残っていたことにちょっと驚きです。




暖簾を分けて中に進みます。

建物の入口では、女性客数人がちょうど入店するところでした。



この人たちが案内されて中に入ります。

少し待っていると女性スタッフが出てきました。


「あの、予約していないんですけど入れますか?」

「ほとんどご予約が入っていると思いますが・・・お一人様ですか?」


「はい。」

「ちょっとお待ちください。」


しばらくしてそのスタッフが戻ってきました。

「お取り出来ました。ご案内させていただきます。」

靴を脱いで、スタッフの後ろをついていきます。

(佐生の路地)       (門とメニュー)
佐生 路地入口佐生  門とメニュー














客室は2つ、案内されたのは奥の方にある部屋でした。

すでに2組のお客さんが席に着いていて、こちらは庭に面した角の席に座ります。



部屋はリノベーションされているとは思いますが、窓の枠やガラス、そして調度も当時と変わらないように見えます。

静かな店内に、時折ウグイスの鳴き声が聞こえてきます。


スタッフが持って来てくれたメニューを見ました。


---------------------------------------------------------
MENU

国産牛のビーフシチュー(サラダ付き)  2500円
※バターライスかバゲットかお選びください
国産牛のほほ肉のビーフシチューコース  3300円
前菜盛合わせ+ビーフシチュー
鯛茶漬けコース             2500円
前菜盛合わせ+ビーフシチュー
本日のお任せコース           3500円 事前予約性
和食ベースのコースです。
前菜盛、小鉢、メイン(基本的のお魚)、ご飯、汁物、香の物で構成されています。

---------------------------------------------------------



ビーフシチューのメニューが2つ。

看板料理のようなので、最初にある『国産牛のビーフシチュー(サラダ付き)』を、ご飯少な目で頼み、グラスワインを追加しました。

種類は分かりませんが、庭にちょうちょが飛んでいます。



「福岡の屋台もいいよね。」

「わぁ、おいしそう。」

「予約取っちゃおうか。」


グルメ旅の話が隣の女性2人のテーブルから聞こえてきました。

もう1つのテーブルは子供の話のようです。



「先付けは山芋の摺り流しになります。」

この2つのテーブルに相次いで料理が運ばれました。



「サラダになります。」

こちらにもワインが出て、テーブルにサラダの器が置かれました。

青い野菜にオレンジ色のニンジン、手前の黄色い玉子を混ぜていただきます。

(庭園)          (サラダ)
佐生  庭佐生  サラダ













ゆっくりした時間が流れます。

「お待たせしました、ビーフシチューです。ご飯は少な目になっています。」


写真左がビーフシチューの盆です。

煮込まれたソースに生クリームの白がかかって食欲をそそります。


隠し味に白みそを使ったというルーと、とろけるように柔らかい牛肉。

木のスプーンを使ってルーを掬いました。

このルーがバターライスとよく合います。



半分ほど残っているビールを飲みました。

同室の2組にもビーフシチューが運ばれます。

どちらもビーフシチューコースを注文したようです。

コースでもよかったかな?


その後、頼んでいたコーヒーが来てランチの終了です。(写真右)


同室の2組は、まだおしゃべりが続いているようですが、こちらは会計に向かいました。


支払いはコーヒーとビールの中瓶を含めて3550円。

この値段で優雅な気分を満喫出来たのは幸せでした。


「ご馳走さま。ところで、ここはカフェはやってるの?」

「ええ、やっていた時もあったんですが、お食事の方が忙しくなってきたので。」


地元民の私は知らなかった穴場のレストランですが、さすがにグルメの嗅覚は鋭い。

『ワークショップでの貸切による休業あり』とあるので、遠くからの人は予約必須です。

(シチュー)        (コーヒー)
佐生  シチュー佐生  コーヒー







++++++++++++++++++++++++++++++++++

●扇ガ谷「佐生」(レストラン)
 電話 0467−28−2857
  鎌倉市扇ガ谷1−11ー1
 営業時間  13:00〜16:00
 ディナー 17:00〜23:00
  (現在、ディナーは貸切のみ承っております。人数様・ご予算等お問い合わせ下さい。)
定休日  木曜日・金曜日、毎月最終水曜日
  ※ワークショップでの貸切による休業あり
  https://sashokamakura.wixsite.com/website


++++++++++++++++++++++++++++++++++








< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>






chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | カフェ・レストラン

2023年05月31日

Ninai Oriental Cafe

現在はR134沿いには、お洒落なレストランが軒を連ねていますが、まだ江ノ電がタンコロと呼ばれた1両編成で走っている頃、沿道にある飲食店の数はそれほど多くはありませんでした。

稲村ヶ崎の近くに『メイン』というレストランが出来たのが1968年。

『メイン』はR134沿いのレストランの草分け的な存在でした。


その『メイン』が閉店し、新しく出来たのが今回の店『ニナイ』です。



開店は昨年の12月、だいぶ時間は経過しましたが、『メイン』の後がどんな店になったか見てみたいと思います。



写真左は江ノ電の稲村ヶ崎駅です。

雲はありますが晴天、5月の風が気持ちよく吹いていました。


駅を出て海の方向に向かって歩いていきます。

路地の先に海が現れ、間もなくR134に出ました。(写真右)

(稲村ケ崎駅)       (海に抜ける路地)
ニナイ 稲村ケ崎駅ニナイ 路地











写真左はR134から鎌倉方面を写したものです。

正面右側に見えるのが稲村ヶ崎です。


鎌倉攻めの際、この稲村ヶ崎で、新田義貞が黄金の太刀を海中に投じると波が引き、砂浜が広がったと言われています。

この故事は、唱歌「鎌倉」にも「七里ヶ浜の磯づたい稲村ヶ崎名将の剣投ぜし古戦場」と歌われています。



稲村ヶ崎に向かって歩いていくと、道の上に堆積した砂が少し黒っぽくなってきました。

稲村の砂には砂鉄が含まれており、磁石を近づけるとごっそりと砂がくっつきます。

子供の頃試した記憶があります。

閑話休題。


駐車場の向こうに建物が見えてきました。

壁面上部の右側には『ORIENTAL CAFE NINAI』左側には『稲村ヶ崎温泉』と書かれています。


駐車場の脇を抜けて温泉とレストランの入口に向かいました。

入口の向かって左側には小さなお地蔵さんがありました。

こちらは稲村ヶ崎温泉の入口になります。

今回の店『NINAI』は、反対の右側が入口です。

(R134から)      (ニナイ&稲村ケ崎温泉)
ニナイ 稲村ケ崎が見えるニナイ 稲村ケ崎温泉










中に入りました。

入ってすぐがレジになっていて、その奥がキッチン。

それをL字で囲むように席が配されています。


左の写真で言えば、正面が駐車場に面していて、客席の仕切りがあるスペースはR134に面しています。

大まかなレイアウトは『メイン』の時と変わっていないようです。

R134側の奥、窓側のテーブルに席を取りました。


スタッフが持ってきてくれたメニューを見ます。



1枚別になっていたのが下記のメニューです。

-------------------------------------------------------

RECOMMEND

鎌倉・湘南の厳選食材を、当店シェフが食材に合わせた調理法でお届けします。

Chef
Akifumi Tuji

湘南井出農園トマトのカプレーゼ ココナッツ風味   1320

牡蠣と井上養鶏場の卵のオムレツ           1430

やまゆり牛のハンバーグ(ライス付き)        1980

ホタルイカと菜の花のフォー(生米麺)        1595       

湘南しらす丼                    1485

三崎マグロの漬け丼                 1980

芋のブリュレ                     935

-------------------------------------------------------



この店はタイやベトナムを始めとするアジア&エスニック料理が看板の店。

スタッフによれば、このメニューはスパイシーなアジア&エスニック料理が苦手のお客さんでも食べられるように用意されたメニューとのことです。



アジア&エスニック料理のメニューも見てみました。

-------------------------------------------------------

CURRY&RICE

プーッパッポンカレー          2420

鎌倉野菜のグリーンカレー        1650

海老のレッドカレー           1980

ホーチミン・”Hoa Tuc”のパイナップル炒飯       1540

ガイガパオーさがみはら井上養鶏場の卵のフライドエッグ添え  1320

カオマンガイ               1320


MAIN

ガイヤーン                2090

ムーヤーン     2620

黒毛和牛のヌアヤーン   3520

-------------------------------------------------------



そのほかにバインミーやヌードルなどのメニューもあります。

RECOMMENDのメニューにも惹かれましたが、ここはまずエスニックからでしょう。


種類が多い中、夏に向かっているので辛さを基準にしました。

メニューの横に唐辛子のマークがあります。
鎌倉野菜のグリーンカレー2個、海老のレッドカレー1個、ガイガパオ1個。 

とりあえず唐辛子1本の『海老のレッドカレー』を頼みました。

カレーに必需品のビールも合わせて注文します。



料理が出来上がるまで、R134を通る車と稲村の海を眺めていました。(写真左)

左に目を転じると稲村ヶ崎、右を見れば沖をゆく船やサーファーが見えます。


ご存じの方も多いと思いますが、ここは桑田佳祐がメガホンを取った『稲村ジェーン』の舞台になった場所。

1990年の公開ですからもう30年前、描かれているのは1965年という訳で、懐かしい景色が出てくる映画でした。

『稲村ジェーン』の大波は見たことがありませんが、稲村ガ埼は離岸流が強いところで遊泳は禁止されています。



2階建ての観光バスが信号で目の前に止まりました。

ちょうど目が合いそうなので、ちょっと目を伏せます。

(店内の様子)       (テラスから)
ニナイ 店内ニナイ テラスから












間もなく、こちらにも『レッドカレー』が運ばれました。(写真左)

レッドカレーですから赤いのは当然ですが、予想よりも少し赤が濃く感じます。


海老が2匹、黒い葉っぱはローリエに見えました。

赤いカレーに緑のパクチーが映えます。

ライスは長粒のインディカ米でした。


海老の頭を取って、ご飯と一緒に食べてみます。

スパイスと唐辛子の辛さが口に広がりました。


さらに、ルーとご飯を口に入れます。

思った以上の辛さ!!!

ココナッツミルクで多少はマイルドになっているのでしょうか?

パクチーのくせのある香りも相俟って一気にエスニック気分です。


それにしてもこれが唐辛子1つ?

少し朦朧としながらレッドカレーを食べていきました。


向こうの席のカップルには、かき氷が運ばれます。

そういえば、店頭に『かき氷 みつをこぼせ』という幟が立っていました。


かき氷もよさそうですが、こちらはドリンクメニューから『横浜クラフトコーラ』を追加で注文しました。(写真左)

コーラの実、シナモン、ナツメグなどのほか小田原檸檬、湘南ゴ−ルドなどの柑橘も入っているとのこと。
ちょっとジンジャエールのような風味も感じました。


さっぱりしたところで、ランチを終了します。

会計を終えて外に出ました。


天気もいいので、ちょっと稲村ヶ崎に寄ってから帰ることにします。

(レッドカレー)      (クラフトコーラ)
ニナイ レッドカレーニナイ コーラ











++++++++++++++++++++++++++++++++++

●稲村ヶ崎「NINAI Oriental Cafe」(タイ・ベトナム料理等オリエンタルフード)
 電話 0467−40−3381
  鎌倉市稲村ヶ崎1−16−13
 営業時間  11:00〜21:00
  定休日   年中無休
 *ワンちゃんテラス席のみOK
  https://ninai.jp/

++++++++++++++++++++++++++++++++++








< にほんブログ村 ↓>

にほんブログ村 グルメブログ 神奈川食べ歩きへ




このブログは日本でただひとつの湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ『オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉』の附属ブログです。
『湘南・鎌倉の食べ歩きメルマガ』は他にないので、多分「日本一」だと思います。(笑)

よろしければ合わせてお読みください。




<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>

〜 メルマガの登録は下記からおねがいします!! 〜

<オーナーシェフ&料理人ガイド 湘南・鎌倉>




chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0) 鎌倉 | タイ料理
Archives
Recent Comments
Categories
Blog Pet
BlogPeople
にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ


訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

ブログラム
『blogram』に参加しました。 blogram投票ボタン
あじさい