2006年07月

2006年07月27日

根津

鎌倉通の間では一目置かれている和食の名店「根津」は、ちょうど「妙本寺」とこの「本覚寺」の間にあります。

右の写真は「本覚寺」境内にある栴檀の木です。
あの「栴檀は双葉より芳し」の栴檀ですね。

一般には「白檀」と称されますが、あまり見かけない木なのでしみじみと眺めてきました。

匂いは?

・・・・しませんでした。

双葉より芳しくなかった人間には匂わないのでしょうか?


根津 本覚寺根津 栴檀













さて、肝心な店です。

店が小さい上に、目立つ看板もなく、少し色あせたテントにも何も書いていないので、はじめての人は素通りしてしまうかもしれません。

でも、店頭にかかったよし簾(よしず)の裏には「御料理 根津」と小粋な字で書かれていますのでお見逃しなく!

ただ、問題はやっているかいないか?

営業日で営業時間中でも「営業中」の札がかかっているとは限りません。

ドアのところにこの「営業中」がかかっていれば運がいい。


3度目の今日は・・・・・・何と!・・・「営業中」でした。

根津 店2









予想通り店内は広くありません。
厨房を取り囲むようにカウンターが5席、奥に2人がやっと座れるようなところがあるだけです。

カウンターからは厨房が覗けるくらいの空間があり、メニューはその周りの壁にある和紙に書かれています。

写真は『丸皿弁当』2500円
このほかにサワラの『ユアン焼き』と『うにの付け焼き』が付いていました。

1つ1つが丁寧に作られています。

きれいに面取りをされたカボチャ、緑鮮やかなサヤインゲン、そしてごぼうと人参。
薄味ですが、だしが効いたしっかりとした味付けです。

こげ茶色のこんにゃくも味わい深いものでした。


「こんにゃくの味付けがいいですね。」

「1日7時間、2日間かけて煮込んでます。じゃないとこの色は出ない。」


お造りは3種。

「メジとマグロとイカ、季節で違います。」


内容について素人ぽい質問を続けました。


「この貝は?」

「さざえ。」


「かかっているのは?」
「木の芽味噌。」


「胡麻豆腐の横のこの豆腐みたいなのは?」

「ズワイ蟹の豆乳寄せ。」


ランチの最後は『ジュンサイ』の御椀です。
これも茗荷が利いてさっぱりと仕上がっていました。



根津 丸皿弁当









仕入れは全て築地から。
築地へ行くときや、貸切のときは準備中の札が出ています。

こういう場所で本格的な京風料理を食べるのは、なんだかとてもワクワクして面白いことでした。

最後に名刺をもらいました。
店名と電話番号、住所は「本覚寺 際」とだけあります。


※今は丸皿弁当がちらしに変わっているかもしれません。
 詳しくはお店にお問い合わせください。

根津 名刺2根津 名刺1







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●大町「根津」 日本料理
   鎌倉市大町1−6−23
   TEL0467−25−3792
   定休日 火曜
   営業時間
   11:30〜14:30
   17:00〜20:30


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chefcomi at 09:38|Permalink 鎌倉 | 和食

2006年07月20日

海菜寺 (うなじ)

江ノ電稲村ガ崎駅を出て、七里ガ浜方面に向かいます。
音無橋という橋を渡ると、道は江ノ電の線路に合流します。

カーブしている線路のあたりに、見慣れない家の門が出来ていて、緑色の暖簾が掛かっていました。

※写真右の真ん中、電柱のあたりになります。(左写真は音無橋)

海菜寺 音無橋海菜寺 音無橋から













門の横には「江ノ電にご注意ください!」の立て看板があります。

何だろう?と線路を渡ってみると・・・・。

小さな案内板には「海菜寺のお昼ごはん」と書いてありました。

「海菜寺?」

聞いたことのないお寺の名前です。
しかもお昼ご飯を出すお寺とは。

まずは門を開けて中に入って階段を上りました。

建物に入るのにはさらに階段を上ります。
(右写真)

海菜寺 門海菜寺 入口階段













建物に入るまでは特に驚くようなことはありませんでした。

でも、新築の木の香りが漂う店内に入ると、まず飛び込んでくるのが、稲村ガ崎から七里ガ浜にかけて広がる相模湾の景色が一望出来るテラス。

「わぁー!こんなロケーションがまだ残っていたんだ。」

快晴とはいかない、あいにくの空模様でしたが眺望は抜群です。

テラスの上には日よけの布がパタパタと翻っていました。

海菜寺 テラス1









テラスにもグループが席を取っていましたが、まだ、それほど混んでいません。

風があったので、ガラス戸の中の席に座り若いスタッフが持ってきてくれたメニューを見ます。

ランチメニューは

・海菜寺御膳(肉)
・海菜寺御膳(魚)
・和牛ステーキ丼と海菜寺冷やし稲庭うどん

の3種類です。

「和牛ステーキ丼と海菜寺冷やし稲庭うどん」をオーダーしました。
(写真 左) \2500(税抜き)

ステーキ丼の上には、ミディアムレアのステーキが食べやすい大きさに切り分けられ、その横に大振りのズッキーニや、玉ねぎなどがたっぷりと乗っかっています。

稲庭うどんの方は一見サラダのようで、うどんはが全く見えないくらい野菜が山盛りです。
そしてその上には、江ノ島名産のシラス。

自前の畑で採れた自慢の野菜たっぷりのランチは、とてもヘルシーでおいしかったです。

そして、デザートは「黒胡麻の杏仁豆腐」です。(写真 右)
ゆずのソースがかかっていて、こくがあるけどさっぱりとした味わいでした。

店長さんの話ではここは大船の居酒屋「ガガシコ」が経営する店で、元は津田塾の創始者津田梅子の別荘だったところだそうです。


「海菜寺」と言う名前は

「地元の新鮮な海の幸と野菜をたくさん使った料理をということでつけています。寺は鎌倉らしいのでなんとなく。」

ということです。

海菜寺 ステーキ丼海菜寺 デザート






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●稲村ガ崎「海菜寺」 seafood&vegetable
     (unaji)
   鎌倉市稲村ガ崎3−7−11
   TEL  0467−22−1416
   定休日  水曜定休
   営業時間 AM12:00〜PM21:00
   (18:00〜21:00前日までに要予約)    
 
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chefcomi at 10:14|PermalinkComments(0)TrackBack(1) 鎌倉 | 無国籍

2006年07月13日

花小町 

鎌倉のメインストリート若宮大路と平行して走っているのは同じですが、賑やかな小町通りの人通りと比べると100分の1以下くらいになるのでしょうか。

『小町大路』という名前のこの通りは、お寺や旧蹟は多いのですが、お店の数も極端に少ない地味な通りです。

そんな通りの一画にそこだけ明るい場所を見つけました。
梅雨の明けない雨の中だっただけに余計に目立っていました。

黄色いBMW、それもピカピカに磨き上げられたものが、花一杯の住宅の入り口に止まっています。

 Restaurant&Cafe「花小町」 

ともかく傘をたたんで、ドアを開けました。

※写真の画面でぼやけているのは雨のしずくです。
 梅雨の臨場感を出すためあえてそのままにしてあります(笑)

花小町 店花小町 BMW













広い玄関には華やかなスリッパがたくさん並んでいました。

あたりに誰も見当たらなかったので、「すみませ〜ん。」と声をかけて勝手に上がり込むと電話中だった上品な奥さんが微笑みながら一礼してくれました。

窓をいっぱいに取った天井の高い部屋には、ゆったりとテーブルが並んでいます。

白いレースのカーテンがかかった出窓の近くのテーブルにつくと、その上には小さな鉢植えと可愛らしい人形が飾ってありました。

なんともメルヘンチックな空間です。
外の雨が、現実感のないただの景色になっていくようです。


花小町 部屋花小町 人形













そして、頼んだのがこのプレートランチ。

皿の上にはサーモンをサンドしたロールパンが2つ。
たっぷりの野菜サラダにポテトサラダ。
そして、メインは小さなハンバーグ。

真ん中にはパイナップルとグレープフルーツがあって、これはデザート。

野菜サラダを食べて、サーモンサンドのロールパンをほおばります。
次はこんもりと盛られたポテトサラダ。

可愛く、彩りよく整えられたプレートはこの部屋の明るい雰囲気にぴったりの内容でした。



最後に紅茶が運ばれました。


「きれいにな庭ですね。」

「有難うございます。」

「前に立派な車がありますね。ずいぶん高そうな。」

「いえ、ベンツよりは安いと思いますが。」(笑)


「手入れが大変でしょう?」

「そうでもありません。専用のコーティングをすればしばらくは綺麗です。それに屋根は洗わなくても大丈夫ですから。」(笑)

なるほど、この車の屋根の部分は幌になっています。


ランチプレート 1200円


若宮大路から1本入るとゆっくりとお茶も楽しめます。
ただ、残念ながら8月一杯はお休みです。

※詳しくはお店にお問い合わせください。

花小町 プレートランチ






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●小町大路「花小町」 Restaurant&Cafe
   鎌倉市小町2−19−19
   TEL  0467−23−8004 
   定休日  月、火(定休日が祝日の場合は営業、8月上旬〜8月末は休)
   営業時間 11:00〜21:00(18時〜予約制)
  
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chefcomi at 09:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 鎌倉 | カフェ

2006年07月05日

ことのは 

鶴岡八幡宮から車の通る「巨福呂坂」の手前を左に曲がる路地があります。
(写真左)

『里のうどん』という店が目印になりますが、そこに「甘味処 ことのは 鎌倉七口
の旧巨福呂坂跡」という看板が出ていました。


ことのは 道ことのは 看板













店を通り越して、その先に進むとやっぱりありました。
「巨福呂坂」トンネルの入口(出口?)です。

このトンネルの反対側は、現在の切通しの頂上付近で見ることが出来ます。

ことのは トンネル









トンネルを確認したので店に戻ります。

えんじ色の暖簾がかかった歌舞伎門をくぐり店内に入りました。

部屋は3つにわかれていて、それぞれに少しずつ趣が異なっています。
今回は道路沿いの窓際に座りました。

もう、窓越しに見える山の緑もだいぶ濃くなっていました。


ことのは 入り口ことのは 窓













甘味専門店のため、お昼時は比較的空いているということで、オーナーにいろいろお話を伺うことが出来ました。

私は、「散歩の達人」という雑誌の記事に、鎌倉の人力車の草分け有風亭の青木さんが紹介しているのを見て行ったのですが、オーナーは青木さんとは昔からの知り合いではなく、こちらに店を出してからのご縁とのことでした。

鎌倉の隅々まで歩いた青木さんが薦めるだけあって、気さくなオーナーの人柄と落ち着いた店の雰囲気でとても居心地のいい空間になっています。

各部屋に置かれた調度もなかなか素敵です。
写真は席の後ろにあったエミール・ガレのランプですが、オーナーによれば「これは特にいいものではありません。」とのこと。

※帰りに別の部屋にある、これよりちょっといいというガレも見せてもらいました。


もちろん、メニューも手を抜いていません。

メニュー

<ことのは おすすめ>

ことのはあんみつ
特製白玉クリームあんみつとお抹茶   1000円
小町あんみつ
あんみつとお抹茶、又はコーヒー     900円

<甘味>

クリームあんみつ            750円
白玉あんみつ              750円
白玉クリームあんみつ          800円
白玉クリームみつまめ          750円
白玉クリームぜんざい          750円

<夏のおすすめ>

ところてん               600円
氷 宇治あずき             700円
氷 宇治クリームあずき         750円
氷 白玉クリーム宇治あずき       800円


今回はこの中のクリームあんみつです。
(写真はちょっと暗くてすみません。)

透明な寒天と真っ黒な餡、白いアイスの周りにはふっくらとした豆。
そして、あんみつのとは別に、コーヒーゼリーの小さな入れ物。

甘くて、しかもくどくない。

「あんみつっていうとカロリーが高いと思って蜜もあまりかけない方もいるんですが、黒糖を使ってるんでカロリーは低いんです。寒天は海草ですし、餡もザラメを使っています。」

遠くから来るお客さんのことを思いやる気持が伝わってきます。
そんなわけで、ついつい長居してしまいました。

出来れば空いている時間に入店するのがポイントです。

ことのは ガレことのは あんみつ












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●小町大路「ことのは」 甘味処
   鎌倉市雪ノ下2−5−13
   TEL 0467−24−8435
   定休日 火曜日
   営業時間 12:00〜17時頃
  
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chefcomi at 21:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 鎌倉 | 甘味処
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