2008年04月

2008年04月30日

食彩堂

以前から気になっている店が逗子にありました。
時々、話も聞きましたがその店は夜だけの営業ということで、ランチの時間に通りかかっても素通りの状態がずっと続いていました。

場所は新逗子駅の向かい側。
駅の側は、京急の線路に沿って高い壁がそびえています。(写真 左)

まあ、立地はあまり面白くない場所といってもいいでしょう。

さて、右の写真が問題の店「食彩堂」です。

灰色の建物の横に、そこに入居する店の電飾看板が縦に並んでいます。
「食彩堂」は一番下になります。

食彩堂 新逗子駅の道食彩堂 全景












一階にメニューボードも出ていて、窓も見えますが店の入口は階段の下になっています。いわゆる半地下の店です。(写真 左)


ほの暗い店内と明るい窓のコントラストが印象的です。
そして、驚いたのがオープンキッチンのカウンター席の高さ。

忙しく働くシェフの胸の上に視線がきます。

反対にテーブル席は低くなります。
カウンターの椅子から見るとテーブル席の人の頭のてっぺんが見えます。

やはり何かを感じさせる雰囲気です。



さて、ランチメニューです。

-------------------------------

〜 ランチ 〜


・サラダランチ   1000円

温野菜又は冷野菜の上に鶏肉または魚をのせた
ちょっとボリュームのあるランチです。


・プレートランチ  1200円

一皿でシェフのお勧め5品をお楽しみ頂ける
欲張りランチです。

さて、今日は何が並ぶかは・・・お楽しみに!




各プラス100円でスープ
200円でデザート

-------------------------------


もっと高い設定かと思いましたが、意外に安いプレート料理でした。
本日は「プレートランチ  1200円」をオーダー。

写真は最初に出てくるスープです。
今日はカボチャでした。

濃い黄色のクリームスープはほんのりとカボチャの香り。
ちょっぴり甘くて、クリーミーな味わいです。

食彩堂 店頭食彩堂 カボチャのスープ













だんだんと来店客が増えてきました。
こちらには白いプレートにのせられた5品の欲張りランチが届きます。
(写真 左)

野菜と大根のサラダ、じゃがいものグラタン、鶏肉のココナッツ煮込み、カニクリームの春巻、そして海の幸さつま揚げ。

いろんな国の料理が1つのプレートに盛られた不思議なランチです。


サラダの大根は、さっきシェフが剥いていたものに違いありません。
上にシラスをアレンジしたドレッシングがかかっています。

1口をフォークで運びます。



甘い!!
そしてみずみずしい。


「これってどんな種類の大根なんでしょう?」

シェフが、こちらへ来たタイミングを計って聞いてみました。


「青首(大根)です。」

「青首って、あの、普通の大根の?」


「ええ。」

「甘いですよね?これ。」


「はい。みなさん、そうおっしるんですが、特に変わった大根じゃありません。」

「この辺りで取れたものでしょ?」


「ええ、三浦で。水でさらしたんでしょうという方いらっしゃいますが、そのままです。水でさらすとかえって甘味がなくなってしまいます。あとは、上のシラスが甘味を引き立てているってことがあるかもしれません。」


変わった品種だとか、調理の方法だとかが違うと言ってくれればいいのですが・・・。


まあ、旨いものに文句をつけても仕方がありません。


春巻はカリッと噛むと、フワーッとカニの風味が漂います。

さらにじゃがいものグラタン。カレー味のついた鶏肉のココナッツ煮込み。

いろんな味が次々に口に広がります。



そして最後がさつま揚げです。
このプリプリした食感と、海老とイカの風味がたまりません。


「これはさつま揚げ?」

「はい。海の幸さつま揚げです。海老とかイカが入っています。海老しんじょとかありますが、そういったものです。」


なんだか、後を引きそうな味です。


写真右がデザートです。
グラスに白と赤の彩り。
ミントの葉の下にはタピオカ風の粒とイチゴが入っています。
白いのは杏仁豆腐のようでさわやかな味した。



奥のテーブルで、スタッフの声がしました。
「はい。杏仁豆腐・・・ではないんです。『ブランマンジュ』と言うんです・・・。」


なるほど。
これは『ブランマンジュ』
デザートはフランス?でしたか。



プレートランチで、不思議な料理屋「食彩堂」を少しだけ垣間見た気になりました。
まだまだ何かありそうな店です。

食彩堂 プレートランチ食彩堂 デザート






+++++++++++++++++++++++++++++++++

●逗子「食彩堂」 料理屋(無国籍料理)
   逗子市逗子5−7−6
   TEL  046−871−7585
   定休日  月曜日(月曜祝日の場合は翌火曜日)
   営業時間 ランチ 11:30〜14:00(LO)
        ディナー17:30〜22:00(LO) 
   http://www.richetta.co.jp/shokusaidou.html 

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2008年04月23日

OSHINO

以前、ここは「森彩」(もりいろ)というカフェでご紹介したことがあります。

今小路から少し入ったビルの半地下の店です。

同じ場所に、今度はフレンチの店が出来ました。

半地下の店の道路沿いの植え込みに「* OSHINO」と書かれたさりげない看板が見えます。(写真 左)


店に入る階段のところにはメニュー看板もありました。(写真 右)



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LUNCH MENU

オードブル 
・鎌倉野菜の温製サラダ
・本日の鮮魚のカルパッチョ マグロ
・仏産カモのスモーク
・パテ・ド・カンパーニュ

メインディシュ
・本日のお魚料理
・三崎マグロホホ肉のグリル
・岩手産イワイ鶏のシェリービネガー煮込み
・仔羊のグリル

 パン Cofe

               2000円




本日 日替りデザート

            300〜600円


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OSHINO 店頭OSHINO メニュー













メニューを見ていると、ちょうど出てきたオーナーらしきピンクのシャツの人と目が合います。

そのまま下りていくと、その人がドアを開けてくれました。


「どうぞお入りください。」


まだオープンして間もないようで、入口付近にはお祝いの花などが置かれています。


店に入ってすぐが、6つのカウンター席。
その向こうがキッチン、反対側に分厚い木を使った2人用のテーブルが6つあります。


店内には先ほどの男性のほか、2人の女性スタッフがいました。

スタッフは3人かと思っていると、キッチンの奥からもう1人の男性が現われます。


さて、何を頼みましょうか?
メニューを見ます。


「オードブルとメインから選べばいいのね。」

「はい。カルパッチョはマグロになります。」


どうしようかと悩んでいるとスタッフがアドバイスしてくれました。


「本日のおすすめは(仏産)カモのスモークです。バルサミコソースなので、少し甘酸っぱい味になっています。」

「そう。じゃそれにしてください。」


「メインの方の三崎産のマグロもバルサミコなので、メインはほかのものがよろしいかと。」

「なるほど。それじゃこの『岩手県のイワイ鶏』をお願いします。」

「はい。わかりました。」



写真はオードブルの「仏産カモのスモーク」です。

さわやかな酸味と甘味がうまく調和したバルサミコソースが効いて、コクのあるカモの味を引き立てています。

つけあわせの鎌倉野菜も新鮮です。

持って来てくれたのは最初に会った男性でした。
やはりこの人がオーナーでしたが、キッチンではなくホールに出ています。



「前はカフェでしたよね、ここは。」

「はい。」


「出来たばっかり?」

「3月14日にオープンしたところです。」


「へえー、そうなんですか、前はどこに?」

「葉山の『音羽の森』にいました。コックなんで、本当は私も中へ入りたいんですけどね。」

OSHINO 店内OSHINO 鴨のスモーク











メインの「岩手産イワイ鶏のシェリービネガー煮込み」が運ばれました。

骨付きのイワイ鶏は、シェリービネガーで骨がすぐはずせるくらいに柔らかく煮込まれ、くせのない旨みが口に広がります。


キャベツ、菜の花、サトイモ、ジャガイモなどの野菜も春の味です。

中に見慣れないものがあったので、オーナーに聞きました。


「これ、ブロッコリー?」

「ええ、ブロッコリーの種類なんですが、ブロッコリー・ロマネスコというものです。」


うずまきのような形が残っています。


「これも市場(鎌倉農協連即売所)で?」

「いえ、これは養鶏場のものです。」


「ヨーケージョ?」

「横須賀に『安田養鶏場』というところがあるんですが、そこで野菜も売っているんです。」



最初はこれでコーヒーが出て終わりにするはずだったのですが、デザートを説明するオーナーの意気込みに引かれて注文したのが「クレームダンジュ・イチゴスープ」
(写真 右)
ランチと一緒だと500円が100円引きになります。



「クレームダンジュもふわっとしていいんですが、まわりのイチゴスープもおいしいですね。」

「フォークでイチゴをつぶして、それにワインを入れています。」


「へー手が込んでるんだ。で、イチゴも普通のイチゴと違う?」

「(三浦半島の)長井に嘉山農園ってところがあるんですが、そこのイチゴです。」


「三浦半島にはたくさんイチゴ園がありますけど、違うんですか?」

「嘉山農園のは美味しいですよ。このあたりのシェフもよくここのを使ってます。」


まだ、オープンしたてですが、オーナーは地元に受け入れられる店を目指しているとのこと。
メニューも店の中もこれで終わりではなく、日々進化していきそうです。





※安田養鶏場と嘉山農園については「湘南くいだおれー」さんの詳しいレポートを見つけましたので載せておきます。

安田養鶏場 くいだおれーさんの記事
http://blog.livedoor.jp/braniff1967/archives/50729073.html

嘉山農園 くいだおれーさんの記事
http://blog.livedoor.jp/braniff1967/archives/50727201.html


OSHINO 岩手産イワイ』地鶏OSHINO クレームダンジュ






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●扇ガ谷「OSHINO」 ビストロ(フランス料理)
   鎌倉市扇ガ谷1−8−6
   TEL  0467−55−5327
   定休日  火曜日
   営業時間 11:30〜14:00(ランチ)
        18:00〜22:00(ディナー)
   http://www.bistro-oshino.com/(作成中)
   
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花野や

このブログでも何度か紹介している七里ガ浜「花野や」に行ってきました。

この店は「葉山牛」と「野菜料理」の店ですが、オーナーの大槻さんのレパートリーはそれだけではありません。


そのときどきの旬の素材が出てくることが、よくあるのです。
実は去年、「筍」を食べに来ませんか?と言われていたのですが、行き損なっていました。
そこで、今年こそと思って連絡してみたわけです。



「花野や」は今年3月から完全予約制となっています。

(別に堅苦しいものではなく、大槻さんがお客さまに準備万端でおもてなしをするためにということです)



「筍、あります?」

「ありますよ。ちょうど2、3日前に茨城から届きました。」


「よかった。で、明日でも大丈夫?」

「ええ、ちょうどキャンセルが出たんで大丈夫です。お待ちしてます。」



写真下がその日の料理です。

「筍あります?」と言っただけなので、いわば「おまかせせコース」ということになるのでしょうか?



写真左が前菜です。

ひじきの煮物
独活と白きくらげの辛し和え
ふきの煮物などが入っています。


そして、細長い皿には野菜がいっぱいでした。

ブロッコリー、春キャベツ、ズッキーニ、パプリカ、人参、サツマイモ、ソラマメ、そしてふかしたジャガイモ。



ジャガイモには小皿のイカの塩辛が付いていて、これとジャガイモと合わせて食べると味が引き立ちます。



さて、ソラマメの皮を取ろうとすると・・・・・。


「ああ、そのソラマメは柔らかいんでそのまま食べられますよ。」


このソラマメは、ここの看板料理、葉山牛の仕入先の牧場の人が持って来てくれたものだそうで、本当に皮まで柔らかいものでした。

パプリカは火で炙って皮を剥いてあります。

ズッキーニもキャベツも少し茹でてあるだけとのことで、野菜の味がそのまま味わえます。(本当に「春はいいなあ」と感じました)

前菜野菜皿











さて、大きな切り身は「ワラサ」です。
地方によって呼び方は違いますが出世魚のブリの1つ手前の大きさで、ほどよい脂の乗りです。

この「魚」というのは「花野や」の隠れメニューとも言うべき存在です。

オーナーの息子さんが勤めている市場から、いい素材が入ったときにだけ食べることが出来ます。


新鮮な一級の素材を惣菜料理の達人が調理します。
味は想像出来ると思います。


そして、待望の筍です。
湯気の出るような(本当に温かいのだそうですが・・)朝掘りの筍を、3日間かけてあく抜き。
炊いたものがこれです!!(写真右)


筍の横にある練り物ですが、白は鱧、黒は鰯のすり身を使っています。

柔らかい穂先の食感と、筍独特の香りがたまりません。

歯ざわりのいい練り物も上品な味でした。

わらさ筍 煮物











まだまだ、筍料理は続きます。
今度は、鶏肉やこんにゃくと炊き合わせてありました。

ほのかに甘辛い中に鶏肉のあっさりとした旨み。
その味がこんにゃくにも充分に伝わっています。
もちろん、旬の筍が味の中心です。

ええ、通常ですとこれで2人分くらいの量ですが、本日はここでメインの葉山牛のステーキになります。

いつもの岩塩とワサビでいただきます。



あっ!忘れていました。
もう1つ「花野や」の名物の果実酒を飲みながらの食事でした。
(今日は「柚子」に「ラズベリー」)


ふーっ!
お腹がいっぱい。
筍と春の旬を堪能です。去年の雪辱を果たすことが出来ました。


筍と鶏の煮物葉山牛御膳






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 (完全予約制)
   江ノ電七里ガ浜「花野や」 葉山牛&野菜料理の店
   鎌倉市七里ガ浜1−9−12
   TEL0467−32−7343
   定休日 水曜日
   営業時間 11:30〜15:00
        18:00〜
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2008年04月16日

小町園


左の写真はおなじみの「レンバイ」(鎌倉市農協連即売所)のあたりです。
鎌倉のレストランシェフだけでなく、横浜、東京方面の名店のシェフも買い付けに来ると言う「鎌倉野菜」の市場です。

その右横の路地を入っていくと、滑川の支流に掛かる小さな橋があります。
橋の名前は「小町橋」
ちょっと詳しい人は「あれっ?ここは大町じゃないの。」と言うかもしれません。

ちょうどこの付近が「大町」と「小町」の境目になります。


橋の向こうの塀に赤い看板があって、白い字で「小町園 入口」と出ています。

橋の向こうが、鎌倉レストランの草分けの1つ「小町園」です。

小町園 路地入口小町園 橋の看板










若宮大路からあまり離れていませんし、多くの人で賑わう市場の近くですが、橋を渡っただけで驚くほど静かです。

店は昭和初期の民家。
落ち着いた玄関なので、ふらっと入るにはちょっと勇気がいるかもしれません。

女性が2人、この玄関を開けて入っていきましたが、こちらはその玄関横にある少し色あせたメニューの写真が出るのを待って入店しました。


玄関から先は、建物が2つに分かれています。

出てきたのは割烹着姿のおばさんでした。


向かって左側の襖をあけて、さらに奥の部屋に案内してくれます。

懐かしい作りの畳の六畳間。
廊下の向こうには、花や木が植わった小さな庭が見えました。


小町園 店小町園 縁側から












おばさんが持ってきてくれたメニューを見ます。

AからHまでの8種類。
2415円から6930円まで細かく分かれているが、メニューの構成は次の要素から成っていました。


・パン・ポタージュ
・エビサラダコーヒー又はアイスクリーム
・チキンソテー
・エビフライ(車えび 大正エビ)
・ビーフステーキ


この組み合わせで値段が違います。



「どれになさいますか?」

「えーと、この3045円のコースで。」


これは

パン・ポタージュ
エビフライ(大正エビ)
チキンソテー
コーヒー又はアイスクリーム


の組み合わせのコースです。



まずはスープとパンです。(写真 左)
シンプルなポタージュに小ぶりの食パン。

食パンはトーストでなくバターが塗られた生のパンでした。


このパンの「モチッと」度がすごい!!
一回ではちぎれないほどの弾力です。


そしてエビフライ。(写真 右)

昔の洋食屋さんのショーウィンドーに並べてあったその形が、そのまま皿の上に乗っています。



付け合せはカリフラワー。

エビフライと同じ色のソースがかかっています。
(マヨネーズベースでした)


エビは大正エビ。
むろん、ブラックタイガーなどではありません。


懐かしい大正エビの味を噛みしめると、時代は一気に昭和30年代へタイムスリップします。

小町園 スープとパン小町園 エビフライ









畳のきしむ音がして襖が開きます。

大きな鶏のモモ肉とレタスの乗る白い皿が運ばれました。
これが鶏肉のソテーです。(写真 左)

かかっているこげ茶色のソースはとろりとしています。
皿の端には、小さな芥子の塊が添えられていました。


皿を片付けるおばさんに聞きました。


「ところで、この店も古くからやってるんでしょう。」

「ええ、もう50年以上になりますね。」


「建物は?」

「前に、台所を直したとき柱に昭和14年と書いてあったのでそのころだと思いますよ。」



おばさんがと出て行くと、また静けさが戻ります。


柔らかくソテーされた鶏モモは甘辛の味付け。
これも新しく出来たレストランにはない昭和の味でした。


デザートのアイスクリームも今までの流れを壊しません。

透明な皿に半円のバニラアイス。
スプーンが付いているほかは、一切余計なものはありません。



最後にお茶を飲みながら座敷から花を眺めて、忘れていた昭和の気分を思い切り味わい、コースを終わります。



会計のときはこの家の女将が出てきてくれました。


「ごちそうさまでした。とっても懐かしい味をしばらくぶりで味わいました。小町園さんは随分前からやってますね。鎌倉のフランス料理では一番古い方ですよね。」

「フランス料理ってんだか、最初はそうだったんですがね。今はそう、家庭料理ってことになるんでしょうか。」


「なるほど。でもやはり鎌倉の老舗ですよね。」

「うちは、宣伝もしてないから、鎌倉に住んでる人でも知らないかもしれませんがね。また、よかったら来てください。」


「はい。でも、ちょっと敷居が高くてね。」

「とんでもない。こんなボロ家で。」


女将の口調も昭和のものでした。


小町園 鶏肉のソティー小町園 アイスクリーム








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●小町「小町園」 洋食(家庭料理)
   鎌倉市小町1−14−20
   TEL  0467−22−2370
   定休日  火曜日
   営業時間 11:00〜19:00
         
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2008年04月09日

ZEBRA

安養院(写真 左)のつつじはこれからがシーズンになります。
普段静かなこの界隈も、つつじの時期はたくさんの人たちで賑わいます。

今日の本題は、この先にあるのですが、その前にちょっと。

安養院の向かいに、右写真にある建物があります。
ここに「ラ・プラタ」というレストランがあったのですが、その入口にがしばらく前から移転の案内が出ていました。

「ラ・プラタ」はここから鎌倉小町に移ったとのことです。

----------------------------
<新>
「ラ・プラタ」
鎌倉市小町2−9−22
0467−60−5258

小町でも「半熟玉子のふわふわオムライス」は健在。 

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「半熟玉子のふわふわオムライス」は小町でも食べられるとのことですが、この2階から安養院のつつじを眺めることは出来なくなりました。


くつろげる絶好のビューポイントだったのに少し残念です。


閑話休題です。


この安養院の先のスペイン料理店「カサ・トリアングロ」をご案内したばかりなのですが、その数軒先にも面白い店がありました。

ゼブラ 安養院ゼブラ 旧ラプラタ






 安養院                  旧ラプラタの建物











「ZEBRA」というのが店の名前で、レストラン&バーと出ています。
(写真 左)
メニュー黒板の横の木の扉を開けて中へ入ると、思ったより広い空間が開けていました。

席数はそれほど多くはありません。
キッチンの前にカウンター席が4つ。そして16のテーブル席。

コンクリート打ちっぱなしにペンキの塗られた天井と木の床。
仕切りにも木が使われていて、全体的にウッディな雰囲気の店づくりです。



中には、オーナー夫妻(たぶん)とスタッフの女性。
やがて、メニューを書いた小さな黒板がテーブルに運ばれます。


-------------------------------

・春野菜とベーコンと黒オリーブ
   塩パスタ
・とろガジキとルッコラのトマトパスタ

・オムライスセット

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写真右が今回頼んだ「春野菜とベーコンと黒オリーブ 塩パスタ」の前菜です。

たっぷりの野菜とカリカリに揚がったカボチャや干し葡萄、ナッツなどが、入っていました。

次に出てきたのがバゲット。

「無塩バターなので、塩もつけてお召し上がりください。」


細かく切られたバターと塩は、別な容器に入っていました。


この雰囲気とランチメニューから、すっかりイタリアンだと思っていましたが、よく見るとそうでもないようなところもあります。


セッティングは、ナプキンの上にナイフにフォーク、それから箸。

テーブルの上には、ほうじ茶の入った黒い急須も置かれています。


「あのー、箸があるけどパスタもこれで?」

「はい。箸で食べる方もいらっしゃいます。」

ゼブラ 店頭ゼブラ 前菜サラダ











さて、メインの塩パスタが来ます。

あっさりと茹で上げられたパスタに、緑のブロッコリーと菜の花が鮮やかです。
それに、ほどよく焦げたベーコン、さらなる緑はよく見ると芽キャベツのようです。

そして、一番上には黒いオリーブが乗せられていました。

塩茹でのパスタは、さっぱりとしてシンプルな味わい。
春野菜と調和して季節感を感じることができました。


デザートは「杏仁豆腐」、中華です。


店にあるメニューの中にも「しゅうまい」などの名前もありました。


入口はイタリアンのようでも、引き出しは多いようです。


くつろげる雰囲気ですから、ワインでも飲みながら「しゅうまい」をつまむのも悪くないかもしれません。

ゼブラ 春野菜の塩パスタゼブラ 杏仁豆腐




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●大町「ゼブラ」 Restaurant Bar(イタリア料理ほか)
   鎌倉市大町2−15−1
   TEL  0467−40−6656
   定休日  月曜日・第3日曜日
   営業時間 ランチ     11:30〜15:00
        ディナー    18:00〜20:00
  http://www3.plala.or.jp/zebra-kamakura/

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2008年04月02日

トラットリア アル チェントロ

駅にある店に求めるのはやはり便利さで、味の方はあまり期待はしないのが普通ですよね。
また、駅の店はほとんどが大きな資本のチェーン店で、シェフの個性が店に反映されているケースは少ないのではないでしょうか?

さて、下の写真は京急新逗子駅です。
駅構内にはいくつかの店がありました。
ドラックストアのHAC、ドトール、それにオリジン東秀の出している中華とラーメンの店など。

極めて普通の、どこの駅にもありがちな風景です。

チェントロ 新逗子チェントロ 新逗子駅構内














そんなごく普通の駅に、地元で評判の『トラットリア』があるという話を聞きました。
何度かこの駅にも来ていますが、そんな店があったかどうか・・・。

そんなことを考えながら、歩いていくと(逗子市役所からは)一番向こう側に白い建物が見えました。


入口のあたりに植木鉢のゴールドクレストと、椅子に立てかけたメニューの黒板。
その上に「TRATTRIA AL CENTRO」と書かれた控えめの表示が出ています。


なるほど、ここに違いありません!!

法的にはどうかわかりませんが、見るかぎりでは駅構内と言っていい立地です。


小さなドアを開けて入ると、中には青と赤のクロスが掛かったテーブルが右と左にセットされていました。

白い天井は低く、壁には小さめの窓、奥がキッチンになった店内は、駅の構内から続いている雑然とした雰囲気からたしかに切り離されています。


洒落た小さな『トラットリア』
噂どおり『駅前にもかかわらず隠れ家的な店』の雰囲気です。

チェントロ 店頭チェントロ メニュー黒板











テキパキとホール内を切り盛りする若い女性のホールスタッフ。
キッチンの中には、貫禄のあるシェフの顔も見えます。


この日のメニューです。

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〜 パスタランチセット 〜


海の幸サラダ 又は若鶏サラダ
コーヒー又は紅茶

ナスとパンチェッタのトマトソース スパゲティ   ¥1300
菜の花のスパゲティ                ¥1300
盛りだくさんきのこのポルチーニソース スパゲティ ¥1500
ずわいがにときのこのクリームソース スパゲティ  ¥1500
漁師風 海の幸トマトソース スパゲティ      ¥1500
ニョッキ(インカのめざめ)菜の花ソース和え    ¥1500

--------------------------------------

写真はオーダーした「盛りだくさんきのこのポルチーニソース スパゲティ」
左が前菜の若鶏サラダで、右がスパゲティーです。

前菜は青いレタスの上に白い鶏肉が重なり、黒い醤油ベースのドレッシングが掛かっています。

さっぱりとした鶏の旨みと、シャキッとしたレタス。
醤油ベースの味が効いています。



さて、メインのスパゲティー。
『5種類のきのこ』と書いてありました。


サクッとしたもの、ツルッとしたもの、それぞれの歯ごたえのきのこがポルチーニの香りに包まれて顔を出します。

でも、入っているきのこは何でしょう?
エリンギにシメジまでは分かりましたが・・・。


水のお替りに来てくれたスタッフに聞きました。


「すみません。5種類のきのこって何でしょう?」

「はい。3つまではお教え出来るんですが・・・。」


「3つまで・・・、後は企業秘密?」

「はい。」


スタッフは笑いながら答えます。

「ええ、まずエリンギとシメジですね。」


それはわかっています!!


「それと、スギヒラタケだったっけな。すみません、あとで聞いてきますね。」


昼になると、さすがに駅前、入店客が増えてきました。


食べ終わって、食後のコーヒーを飲んでいると、スタッフがこちらにやってきます。


「さきほど件ですが、エリンギとシメジと今日はポルチーニ茸だそうです。」

「ソースだけじゃなくて、本物が入ってたんですね。」

「内容は、市場の状況で時々かわるそうです。」


後の2つは?

まあ、D級グルメは美味しければいいとしましょう。



さて、このトラットリアの使い方はまだあります。
駅前立地ということなのでしょうか営業時間が長いのです。


ランチ     11:00〜14:30(LO)
ティータイム  14:00〜18:00(食事も出来ます)
ディナー    18:00〜21:00(LO)


この日のティータイムのドルチェが書いてありました。

<ドルチェ>

・トライフル
生クリームとフルーツのケーキ
・イチゴのタルト
イチゴとカスタードクリームたっぷりのタルト


これが650円

ランチの人はプラス300円で食べられます。



利用するのは便利ですが、これではスタッフが休む時間がありません。
余計な心配ですが・・・。

チェントロ 前菜チェントロ 5種類のキノコスパゲティ







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●逗子「トラットリア アル チェントロ」 イタリア料理
   逗子市逗子5−1−27
   TEL  046−870−5227
   定休日  日曜日
   営業時間 ランチ     11:00〜14:30(LO)
        ティータイム  14:00〜18:00(食事も出来ます)
        ディナー    18:00〜21:00(LO)
 
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chefcomi at 10:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 逗子・葉山 | イタリア料理
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