蕎麦・うどん

2024年01月10日

真とみ

目白山下においしいお蕎麦屋さんがあると、ある飲食店のオーナーから聞きました。

目白山下は、湘南モノレールの湘南江の島駅の1つ手前の駅になります。


ただ、目白山下駅は湘南モノレールの駅の中でもマイナーな駅です。

乗降客数も1日200人以下。

こんなところで飲食店が成り立つのでしょうか?


師走の平日、湘南モノレールは空いていました。

乗客の多くは湘南白百合の生徒のようです。

湘南白百合は最寄りが目白山下駅だと思っていたのですが、彼女たちは手前の片瀬山駅で降りてしまいました。

目白山下駅で降りたのは、私のほかは中年男性が1人だけです。


写真左は、湘南モノレール目白山下駅です。

周囲に店は見えません。


周辺をうろうろしてみましたが目的の店は探せません。

仕方がありません、店に電話してみることにしました。


「今、目白山下駅なんですけど、お店はどちらになりますか?」

「坂道を少し上ってください。右側に白いカフェの旗がありますから、そこを曲がってください。行き当たりが店になります。」


「カフェの旗っていつも出てるんですか?」

「はい。出ています。」

写真右が、そのカフェの旗になります。


確かに白い旗で『NAMINORI COFFEE ROASTER』と書かれていました。

(目白山下駅)    (カフェの旗)
真とみ  目白山下駅真とみ  カフェの旗2














白い旗を確認し右折します。

飲食店などなさそうな道を少し歩くと、間もなく、左側のガレージにカフェメニューを見つけました。

その横の階段の上に白い家があります。


壁に先ほど見た白い旗に書かれていた『NAMINORI COFFEE ROASTER』の看板が見えました。

ただ、木戸は閉まっていて階段の下には『CLOSE』と書かれた案内板があります。



道の先を見ました。

どうやら行き止りのようですが、フェンスに『手打ちそば 真とみ』という看板と左向きの矢印がありました。(写真左)


看板の左側の路地を進みます。

その先にも階段があり、横に『年越し蕎麦 ご予約承ります』の看板。

階段を上って行きます。



正面に古い民家、横には紫の日除け暖簾。(写真右)

引戸は閉まっていますが、すでに来訪は電話で告げてあります。

ゆっくりと引き戸を開けました。


玄関から店内が見え、奥の厨房に人影があります。


「すいません。先ほど電話したものですが・・・・。」

「どうぞ、お入りください。」

靴を脱いで中に入りました。

(案内看板)    (真とみ入口)
真とみ  案内板真とみ  入口














店内はけっこう広く、厨房の周りにLの字にカウンターが見えました。(写真左)



2人掛けのテーブルが3つ。

その1つに座りました。


まだ先客はいません。

頭に手ぬぐいを巻いた店主が持ってきてくれたメニューを見ました。



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冷たい蕎麦

せいろ        965円
ごまだれせいろ   1135円
海苔せいろ     1210円
きのこせいろ    1630円 
天麩羅せいろ    1925円
鴨せいろ      1980円
すだち鬼おろしぶっかけ蕎麦    1500円
白海老のかきあげせいろ      1760円

温かい蕎麦

かけ蕎麦       965円
花巻そば      1265円
鴨南蛮蕎麦     1980円

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そのほかに小板、ニシンの甘露煮、だし巻玉子などのおつまみや天麩羅もありました。

蕎麦一品とつまみでもいいのですが、メニューの右下にコースがありました。

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目白山ランチコース

前菜 五種 旬野菜天麩羅
蕎麦 せいろまたはかけ     2800円

ソフトドリンク
甘味のセット          + 400円

ランチビール          + 500円

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「すいません。この『目白山ランチコース』をお願いします。それからランチビールも。」


店主は正面の厨房に戻り調理を始めます。

どうやら1人で切り盛りしているようです。




テーブルに座ると、ちょうど厨房と向き合う形になります。


「ご主人はずっと鎌倉なんですか?」

「今はこの近くに住んでいますが、その前は東京のそば店にいました。」


「東京の蕎麦店と言うと。」

「『川上庵』という店です。」


『川上庵』は東京や軽井沢にある有名な蕎麦店で、星野リゾートのハルニレテラスにある『せきれい橋店』には行ったこともあります。

鎌倉にある『松原庵』などの店とは同じグループになり、『株式会社フォンス』という会社に属しているとのこと。



「お待たせしました。」

まずは前菜とビールが運ばれました。(写真右)

前菜は、いぶりがっこのポテトサラダ、ナスの肉味噌、鯛のカルパッチョ、鴨のロースト、香のもの。


どれも丁寧に作られていて、店主の真面目さが感じられます。


食べながら店主と会話を続けました。


長野の出身の『株式会社フォンス』の代表が、まず立ち上げたのは軽井沢の 川上庵本店。
(ハルニレテラスの川上庵ではありません)

その後、和食の『酢重』、ベーカリーカフェの『THE CITY BAKERY』『松原庵』など多くの店を展開しているとのことです。


由比ヶ浜の『松原庵』は松に囲まれた古民家を改装したものですが、『真とみ』のご主人も雰囲気のある古民家を探してここに出店したそうです。

※オープンは2022年8月31日


話していると入口にお客さんが入ってきました。

予約のお客さんのようで、入口横の個室に入ったようです。

(店内)   (前菜)
真とみ  店内真とみ  前菜2
















前菜をつまみにビールを飲んでいると、蕎麦と天麩羅が運ばれました。

万願寺、ゴボウ、ナスなどの野菜がカラッと揚がっています。


蕎麦は二八蕎麦、ちょうどいいコシと滑らかなのど越し。

新そばの風味も感じられます。


「どこの蕎麦なんですか?」

「北海道です。」


「最近は北海道産の蕎麦粉を使う店が多くなっていますね。」

「川上庵のオーナーは長野の出身なんですが、蕎麦は北海道産の蕎麦を使っています。」



2人連れの男女が入店し、テーブル席に座りました。

言葉遣いからは仕事関係の人のようです。


2人の注文が終わった後、こちらには蕎麦湯が運ばれました。


「このレンゲでタレを掬って、お好きな濃さでお飲みください。」

蕎麦猪口から少し蕎麦つゆを掬って、もう1つ持ってきたくれた蕎麦猪口に入れ、蕎麦湯を足していきました。

この方式だと自分好みの濃さで飲むことが出来ます。

納得のいく蕎麦湯は、これが初めてかもしれません。


通りすがりの人は、まず、行く事のない隠れ家蕎麦店に満足して店を出ました。

(そば&天ぷら)   (蕎麦湯)
真とみ  そば&天ぷら真とみ  蕎麦湯







++++++++++++++++++++++++++++++++++

●片瀬目白山「手打ちそば 真とみ」(蕎麦)
 電話 0466−22−0550
  藤沢市片瀬目白山 1−4
 営業時間 昼 11:30〜15:00
       夜 17:00〜21:00    
  定休日  火曜日
 https://shintomisoba.com/
  https://www.instagram.com/shintomi.craftsobaworks/

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chefcomi at 11:00|PermalinkComments(0)

2023年11月09日

かわ名

時々訪問する、横須賀線線路沿いにある英国風のカフェ、『ガレージブルーベル』のオーナーから聞いたのが、隣にお蕎麦屋さんが出来るということでした。

「ご夫婦でやるということですが、お店を開くのはここが初めてらしいですよ。」


駅からそれほど離れてはいませんが、道を行く観光客も少なく、目立たない場所です。

大丈夫でしょうか?



その店がオープンしたようです。

覗いてみましたが、店名ロゴはあるもののメニュー表も『OPEN』の札もありません。

その日はそのまま引き返しました。


『ガレージブルーベル』のオーナーに聞いてみると、メニューや『OPEN』の札がなくても、シャッターが閉まっていなければ開店しているとのことです。




夏が終わらないまま、暦の上では晩秋を迎えてしまいましたが、観光地鎌倉の人出はいつもの秋に戻ってきたようです。



写真左は小町通りの様子です。

最近は、黄色い帽子の小学生や外国人が目立ちます。


混雑する小町通りを進み、傘屋さんのところで左折、踏切の手前を右折して線路沿いを歩いて行きました。


写真右は、線路沿いの道を写したものです。

飲食店などありそうもなく、初めてだとちょっと不安になりますが、かまわずに進んでください。(笑)

(小町通り)        (線路沿いの道)
かわ名 小町通り2かわ名 線路沿いの道













写真左は、今回の店『かわ名』の店頭です。

先に触れたように店名のほかには、メニュー表も『OPEN』の札もありません。


壁もドアも落ち着いたモノトーン。

店名ロゴを照らすライトの横の、細長い窓だけがアクセントになっています。


写真は、進行方向とは反対側から撮ったものですが、向こう側の赤いポストのある建物が『かわ名』を紹介してくれた、英国喫茶『ガレージブルーベル』になります。



今日は店休日ですが、営業しているときは店頭に英国旗が出ています。

建築は新しいのですが、オープン時の古民家の雰囲気を残しており、スコーンと紅茶でゆったりと過ごす人も多い人気店です。





『かわ名』の中に入りました。

店内もやはり色調はモノトーン。(写真右)


シンプルで落ち着いた空間には絵などが飾られていて、奥にはキッチンが見えます。

ただ、一か所、入って左側にある開店祝いの胡蝶蘭だけが賑やかな印象になっていました。

※10月12日 グランドオープン


テーブル席が3つと壁に向かったカウンター席が4つ。

スタッフはオーナーと奥さんの2人です。


「こちらか、カウンター席のどちらかでお願いします。」

真ん中にある、2人がけのテーブル席に座りました。


まだ、先客はありません。

(かわ名店頭)       (モノトーンの店内)
かわ名 ブルーベルとかわ名 店内














笑顔の奥さん持ってきてくれたメニューを見ます。

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コース 小町     3500円

季節のすりながし
前菜盛合わせ
旬野菜の天ぷら
せいろ又はかけそば
甘味

冷たい蕎麦

せいろ          950円
ごまだれせいろ     1120円
海苔せいろ       1150円
鴨せいろ        1910円
天せいろ        1890円


温かい蕎麦  
  
かけ蕎麦         950円
花巻蕎麦        1150円
鯛わかめ蕎麦      1380円
鴨南蛮         1950円
天ぷら蕎麦       1890円
牛のせ蕎麦       1910円

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「お鍋も始めましたので。」

見せてくれた、もう1つのメニュー表には、おすすめの一品が載っていました。


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國権 特撰大吟醸(一合)    2960円

ミニきりたんぽ鍋        1860円

揚げ餅となめこおろしそば    1350円

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鍋もよさそうですが、今日はまだ夏のような気候です。

『小町コース』とビールの小瓶を頼みます。





最初の品が来ました。

「『さつま芋のすりながし』です。」

すりながしでよく見かけるのは、漆器のお椀に入ったものですが、出てきたのは陶器で出来た器です。

細長い猪口のような形で、下には3本の足、細い取っ手が付いていました。

さて、どうやって?

迷っていると奥さんが声をかけてくれます。


「そのまま飲んじゃってください。」

取っ手を持ち上げて飲んでみました。


まったりとして、ほのかに甘いすりながしです。





次に出てきたのは前菜の盛合わせ。

箱に入っている前菜を奥さんが説明してくれます。


「こちらから、いぶりがっこの入ったポテトサラダ、小松菜の煮びたし、鴨のロースト、かまぼこ、そして、鯛の漬けになります。」

「鯛の漬け?」

ちょっと鯛にしては色が濃いように見えます。


「大分の『りゅうきゅう』と言う料理です。」

『りゅうきゅう』とは、鯛や鯵、鰤などの切り身を醤油、酒、ミリン、ショウガ、ゴマなどを合わせたタレにつけ込んだもの。

大分の漁師が琉球(沖縄)の漁師に教えてもらったからとの説もあるそうです。


何故、大分かと言えば、こちらのご主人は蕎麦を大分で修行したとのこと。




順に食べていきます。

いぶりがっこの入ったポテトサラダの食感も面白いし、小松菜の煮びたしの味加減も絶妙でした。


初めて店をオープンすると聞いていましたが、味のレベルは高いと感じます。

※味オンチが偉そうなコメントで申し訳ありません。

(すりながし)       (前菜盛合わせ)
かわ名 すりながしかわ名 前菜












賑やかな声がして、入口からお客さんが入ってきたようです。

ただ、ここと入口近くのテーブルの間には、仕切りがあるため声で女性客とはわかりますが、顔は確認出来ません。

この人たちも、コースを注文したようです。




「1人ですけど。」

続いて入ってきたのは、中年の男性客でした。


奥さんがカウンターに案内します。

「こちらでよろしいですか?」

男性客は、4つあるカウンター席の一番右端に席を取りました。





こちらにはお蕎麦が運ばれます。

「おそばです。天麩羅は、ピーマンと茄子、ラディッシュにゴボウ、サツマイモになります。」

ゴボウは一度炊いてから揚げてあり、サツマイモも上げる前に一度火を通してあるとのことです。


まずは、かけ蕎麦に可愛らしい容器に入った七味をかけました。

蕎麦は葱が乗るだけのシンプルなものです。

蕎麦つゆの色は、ちょっと濃い目ですが、出汁のうま味を感じました。


蕎麦はちょうどいい硬さ。

つるつると食べていきます。

風味豊かなおいしい蕎麦です。



柔らかいゴボウの天麩羅は味がついているので、そのままいただきます。

ふわふわの茄子や、ほんのり甘いピーマンなどは、皿の横に付いた塩で食べていきます。


天麩羅の旨い蕎麦屋はいい蕎麦屋というのが持論ですが、今のところ間違いはありません。




「デザートの抹茶アイスです。つぶつぶは蕎麦の実で、きな粉が少しかかっています。」

入れ替えてくれた煎茶と一緒に味わいました。



1人で来ていた男性は、早くもせいろの蕎麦を食べ終わっています。

「有難うございます。950円になります。」




トイレを借りました。

もちろんトイレもモノトーンのモダンな空間でした。



帰ってくると、さきほど男性客が座っていた場所には、女性の1人客が座っています。

まもなく奥さんが女性客に運んできたのは、『伯楽星』という日本酒の瓶と何種類もの猪口。

女性が猪口を選び終わるのを待って、会計をお願いしました。



エビスの小瓶とコースで4020円。

満足なランチでした。


このほか単品としてイカ刺しのワタ和えや津軽鴨のロースたたき、牛すじとふろふき大根、自家製つくねの照り焼き、広島産牡蠣の紫蘇巻き天ぷらなど、酒の肴になりそうなメニューも豊富です。

21時(20時L.O.)までやっているので、夜も楽しめそうです。

(かけそばと天麩羅)    (抹茶アイス)
かわ名 かけそばと天麩羅かわ名 抹茶アイス







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●小町「かわ名」(蕎麦)
 電話 0467−40ー3223
  鎌倉市小町2−4−14
 営業時間
  11:00〜15:00(LO 14:30)
  17:00〜21:00(LO 20:00)
  定休日  月・火・水曜日 
  https://www.instagram.com/soba.kawana/

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2020年09月09日

松原庵 青

鎌倉に遊びに来た知合いをどこに連れていくか?

これがけっこう難しい問題です。


美味しくなくてはいけないし、場所や店も鎌倉らしい雰囲気で、値段も適当、店の応対も良くなくてはいけません。

何店かが頭に浮かびますが、あまたある鎌倉の飲食店の中で、『鎌倉 松原庵』は、多分候補に上がってくる一店になりそうです。

その松原庵が腰越に店を出したと聞きました。




コロナ禍のお盆休み、行ってみることにします。

最寄り駅は江ノ電腰越駅ですが、今日は湘南モノレールを使いました。


モノレールは空いています。

湘南江ノ島で降り、観光客の流れとは異なる龍口寺方面に向かいました。


写真左は商店街を江ノ電が通る『電車道』です。

もともと、それほど観光客が多いところではありませんが、暑さのせいか地元の人も少ないようでした。


腰越駅の手前の信号には神戸橋とあります。

『こうべばし』ではなく『ごうどばし』と読みます。

ここで右折すると、写真右のような景色が現れます。


左に流れる川が神戸川、正面にもっこりしているのが江の島になります。

(電車道と江ノ電)     (神戸橋から)
松原庵青 電車道と江ノ電2松原庵青 神戸橋から















この道を進むとR134に当たります。

R134を超えると左側は腰越港、右側は片瀬東浜になります。


写真左は片瀬東浜、向こうに見えるのが江の島です。

本来、この時期は海水浴場になっていて、浜は人で一杯のはずですが、今年はご承知の通り海水浴場は開かれておらず、賑やかさはありません。


海を見て元の道に戻ります。

R134に出る直前に新しく出来たグレーのビルがありました。(写真右)



また少し元に進むと、側面に真っ青な正方形のデザインが見えます。

その下に、『HOTEL AO』と書かれています。


その横に青い日除け暖簾がありました。

ここが今回の『松原庵 青』の入口になります。


由比ガ浜の松原庵には随分昔に行ったことがありますが、それこそ松の林の中に佇む古民家で、落着いた雰囲気の店でした。

それに対し、グレーのコンクリートで出来たモダンな建物は対照的なイメージです。



「ご案内します。」

中に入るとスタッフが迎えてくれました。


そのスタッフに付いて行きます。

入口で見えなかったスペースが見えてきました。



店は思った以上に広い!

大雑把に言えば、整備された中庭を中心にコの字型に客席が設けられています。


「こちらでどうぞ。」

案内されたのはR134に沿った面から少し奥に行ったところの2人テーブルでした。

右側の窓から隣の吉野家の看板と、江の島の右半分が見えます。

(その先の海)       (松原庵青 全景)
松原庵青 海水浴2松原庵青 全景


















メニューは分厚い冊子になったものと、ラミネートされた1枚の2つです。


まずは分厚い方をぱらぱらとめくります。

天ぷらが美味しそうに見えました。


ただ、厚いメニューは種類も多く、選ぶのがちょっと面倒です。


1枚のメニューは昼限定のものでした。

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昼限定

瑠璃(るり)
季節の前菜四種盛り合わせ
そば(せいろもしくはかけ)         1700円

藍(あい)
季節の前菜七種盛り合わせ
そば(せいろもしくはかけ)         2500円


+400円で「旬野菜の天ぷら」をお付けします

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スタッフを呼びました。


前菜七種の『藍』でもいいと思いましたが、どうしてもさっき見た天ぷらが気になります。

メニューの下に『+400円で「旬野菜の天ぷら」をお付けします』とあります。


『瑠璃』と、+400円の天ぷらと、『サッポロ黒ラベル』を注文しました。



               
改めて室内を見まわします。

座席から見た正面、R134沿いの真ん中には、コンクリートの壁の上に藍色の正方形の周辺に若干の白が混じる作品が2つ。(写真左)



そして写真右は、真ん中にある中庭です。

外光が入り、緑が配されたこの空間が店の雰囲気を柔らかなものにしていました。


お客さんは家族連れや夫婦連れなど4〜5組。

ゆったりとした雰囲気で食事をしています。




まずはビール。

10分ほどとは言え、モノレールの湘南江ノ島駅から炎天下を歩いてくると、ひと口目のビールが旨い!!

(室内の様子)       (落着いた中庭)
松原庵青 室内2松原庵青 中庭














間もなく前菜4種が運ばれました。

ズッキーニ、カボチャ、コーン、ナスなど。


からりと揚がった野菜の天ぷらは予想通りの味。

さらにビールが進みます。



蕎麦が運ばれました。

持ってきた女性スタッフに聞いてみました。


「『松原庵青』って名前だけど。」

「この建物の横にホテルがあるんです。」


逆に「『松原庵青』はHOTEL AO KAMAKURAに併設されたものらしい。

ただ、ホテルはまだ開業していないとのこと。


「青」は予想通り海の「青」でした。



蕎麦は透明感のある細めの手打ち。

辛めのつゆに刻みネギとワサビを入れて食べていきます。


コシのある蕎麦ののど越し。

するすると入ってすぐになくなってしまいました。


でもまだ、ちょっと物足りません。


メニューを見ます。

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■デザート

わらび餅       620円

胡桃ぜんざい     650円

黒豆寒天        580円

そば粉のバターケーキ 750円

黒豆アイス      650円

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通りかかった若い女性スタッフを呼びました。


「わらび餅ください。」

「わらび餅おいしいですよ。」


「ほかのわらび餅と違うの?」

「2度蒸してあるんです。」


「食べたことあるの?」

「はい。私大好きなんです。」


素直な女性スタッフは嬉しそうに言いました。


「あと、お茶はもらえる?」

「はい。そば茶なら。」


もちもちとした食感と、蜜のあっさりとした甘みのわらび餅を、きな粉とともにいただきます。


満足して会計に向かいました。

途中でわらび餅の好きなスタッフに会います。


「わらび餅、おいしかった。」

「よかったです。」



レジで会計をします。

黒ラベルと前菜4種に追加の天ぷら、デザートのわらび餅で税込み3740円。

今回はちょっと贅沢をしてしまいましたが、海辺の松原庵は開放的で、由比ガ浜の松原庵よりもカジュアルで気軽に使えそうです。

(前菜)          (蕎麦)
松原庵青 前菜松原庵青 蕎麦







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●腰越「松原庵 青」(蕎麦)
 電話 0467−55−5543
 鎌倉市腰越3丁目ー1−7 HOTEL AO 1F
  営業時間: 11:00〜22:00(L.O.21:30) 
 定休日  なし 
  https://matsubara-an.com/shops/aokamakura.php

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2018年09月12日

波音(はのん)

鎌倉野菜で有名な『鎌倉市農協連即売所』通称『レンバイ』の横の路地を入ったところに『鎌倉 さん居』という高級懐石の店がありました。


完全予約制で1人2万数千円という価格設定だったので、つい行きそびれていたら?いつの間にか閉店していました。


「さん居さんの後にちょっとお洒落なうどん屋が出来るそうです。」

鎌倉六弥太のオーナータドコロさんに聞いていたので、行ってみることにしました。


写真左は、鎌倉野菜で有名な『鎌倉市農協連即売所』通称『レンバイ』です。




今日は、この中を通って行くことにしました。

写真右は、レンバイで農家が野菜を販売している様子です。


組合員は4班に分けられ、ローテーションで販売に当たるというシステムになっています。


よく見ると、上に生産者の名前が書いてあります。


飲食店などのプロは生産農家を特定している場合が多く、早朝に買いにくると聞いています。

(レンバイ)      (野菜売り場)
波音 レンバイ波音 レンバイ野菜















レンバイを抜け、その横の路地に出て左折すると、滑川に架かる『小町橋』という橋があります。(写真左)


橋の右向こうに『小町園』という赤地に白の看板が見えました。

昭和27年創業という老舗で、フレンチという人もいますが、洋食という方が合っているような気がします。


鎌倉でも数少なくなってしまった昭和の雰囲気が残る店です。




今回のうどん店『波音(はのん)』は、小町園のすぐ向こうにありました。


黒い板塀で囲まれた落着いた一軒家。

入口には長い紺の暖簾が揺れています。


初めてだと、ちょっと高級感があるので、入るのをちょっと躊躇してしまうかもしれません。

大体の価格は事前に知っていましたが、再度、店の前のメニューを確認してしまいました。

(小町橋)     (波音の店頭)
波音 路地波音 店頭




















中に入ります。

入ってすぐにレジがあって、その向こうにひじ掛けが付いたカウンター席が4つ。

中にいた女性スタッフの1人が気が付いて、右手にある空間に案内をしてくれました。


テーブル席は全部で20席ほどあります。



黒い板塀の中の、小さな坪庭に面したテーブルに座りました。

先客は、向かいのテーブルの年配の男女が6人です。




「お昼のメニューです。」

スタッフが写真入りの3つ折りのメニューを置きました。


お昼の御膳お品書き

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波音 天せいろ御膳        1950円

自然薯とろろせいろ御膳      2350円

贅沢天せいろ御膳         2650円

鍋焼きカレーうどん御膳      2350円

Lunch Time 波音 Course  5000円

そのほか別に1枚のメニュー。
季節の饂飩膳
担担うどん膳           1950円


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贅沢でない方の『天せいろ御膳』と生ビールを注文します。


若宮大路から路地を入り、黒塀と坪庭を隔てた店内は思った以上に静かでした。



坪庭と風にそよぐ暖簾を見ながら、先にきた生ビールを飲んでいると、細長い箱に入った前菜の盛合わせが置かれました。


南蛮漬けやローストビーフ、サラダなどをつまみに、また、ビールを飲みます。




蕎麦が来るまでの間、テーブルの左手にあったメニューを手に取ってみると、御膳メューのほかにも単品メニューがありました。

冷たいせいろうどん系が8種類、温かいかけうどん系が7種類(冬季限定を除く)、せいろ系は800円から、かけうどん系は850円からと書かれています。


これなら普通のうどん屋の価格とそう変わりません。



もう1つのパンフレットにはここの蕎麦の解説が乗っていました。

白いうどんは鎌倉うどんと言って全粒粉入り、緑のうどんは笹打ちうどんで、クマイ笹の粉末と青汁の原料でもある大麦若葉が入っているとあります。

どちらも健康に良さそうです。

(静かな店内)      (前菜)
波音 室内波音 前菜














『天せいろ御膳』が運ばれました。

盆に鎌倉うどんの笊と、その右にオクラ、大葉、紅心大根などの鎌倉野菜とエビの天ぷらが付いています。

手前には、刻んだ葱と生のワサビ、うどんつゆと天つゆが乗っていました。



まずは、鮫皮の小さなおろしでワサビを擦っていきます。

やはり生わさびは香りも違います。


つゆには七味も入れました。



天つゆには大根おろしと生姜を入れます。

天ぷらはカリッと揚がっていました。


うどんにワサビをつけ、つるつると啜っていきます。

向こうのテーブルからもうどんを啜る音が聞こえてきました。






『天せいろ御膳』にはデザートとコーヒーが付きます。(写真右)


コーヒーを飲んで、終わりだと思ったら最後にスイカが出てきました。

これはサービスだとのことです。




鎌倉駅からも程よい距離。

若宮大路からも静けさを保つだけ離れています。


話を聞くと、観光客が主ではなく、地元中心に全粒粉の『鎌倉うどん』を発信していきたいとのこと。


構えはちょっと高級感のある雰囲気ですが、意外に気軽に利用出来そうな店です。

(天せいろ御膳)    (デザート&珈琲) 
波音 うどん波音 デザート










++++++++++++++++++++++++++++++++++

●小町「鎌倉うどんダイニング 波音(hanon)」(うどんダイニング)
   電話 0467−38−5888
   住所 鎌倉市小町 1ー14−22
   営業時間 Lunch  11:30〜15:00(LO 14:30)
        Dinner 17:00〜22:00(LO 21:00)
   定休日  水曜日
   https://www.facebook.com/hanonkamakura/

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2016年01月27日

清海波(せいかいは)

松の内、正月気分の残る中、静かな鎌倉を求めて浄明寺方面を散策してみました。

まずはバスで金沢街道を進み、浄明寺で下車します。

浄妙寺の門前まで行って、参拝だけすませて金沢街道に戻りました。




写真右は竹寺として有名な報国寺の入口です。

ここも門をくぐりますが、竹庭は見ずに華頂の宮邸に向かいます。


浄妙寺、報国寺にちらほらと見かけた参詣客も、華頂の宮邸でまでは足を伸ばさないようで、静かな洋館を1人で堪能しました。


お昼近くになったので、街道を金沢八景の方面に歩いて行きます。(写真右)

(報国寺)         (金沢街道)
清海波 報国寺清海波 金沢街道














道路に沿って走るのが滑川(なめりがわ)という川です。

写真左はその滑川に架かる『青砥橋』という橋になります。


昔ある武士が滑川に十文銭を落してしまい、それを拾うために家来に五十文の松明を買わせたという逸話が残っていますが、その主人公青砥藤綱の屋敷がこの辺りにあったと言われています。



今回の店『青海波』の最寄りバス停は『青砥橋』になります。




道の左側にメニュー看板が見えてきました。

階段を挟んでその向こうには、木の一枚板の店名看板があります。


立派な一軒家の店でちょっと高そうな感じですが、メニュー表の価格を確認して中に進みました。

(青砥橋)         (青海波入口)
清海波 青砥橋清海波 街道から













階段を上ると、暖簾のかかった玄関がありました。(写真左)

左手は整備された庭になっています。





靴を脱いで部屋に上がりました。(写真右)


客室は庭に面した2つの部屋になります。

奥の部屋は畳のまま、手前の部屋はその上にカーペットが敷かれていました。


その上にテーブル席が置かれ、2部屋合わせて20席くらいはあるように見えます。



手前の部屋に席を取りました。

この部屋の奥は厨房で、その向かいが4席のカウンター席になっています。


スタッフは男女各1名。

女性スタッフがメニューを持って来てくれました。


----------------------------------------------

つめたい蕎麦

ざるそば            700円
辛み大根おろしそば       900円
鴨汁せいろ          1400円
天ぷらせいろ         1700円

あたたかい蕎麦

かけそば            700円
鴨南そば           1500円
天ぷらそば          1700円

お野菜

ルッコラと切干大根の胡麻浸し  400円
ポテトサラダ          480円

蕎麦前

そば味噌            480円
板わさ             500円
合鴨ロース煮          700円
出汁巻き玉子          700円
生しらす沖漬け         500円
蛸の柔か煮           600円
青大豆の浸し          350円
胡麻豆腐            400円           
にしんの棒煮          600円

----------------------------------------------



出されたそば茶を飲みながらメニューを見ます。

松の内、浄明寺、蕎麦と揃ったので、少しばかり贅沢をすることにしました。


「板わさとグラスビール、蕎麦は鴨汁せいろでお願いします。」

(玄関の暖簾)       (静かな店内)
清海波 入口清海波 店内













まず運ばれたのが、写真左の板わさとグラスビールです。


板わさにワサビを乗せ、醤油を少しつけて口に運びます。


昼間から蕎麦屋で軽く一杯!

贅沢な瞬間です。


この落着いた雰囲気の古民家は築80年、店のオープンは昨年10月ということでした。




ざるそばの横に赤い椀に入った温かい鴨汁が置かれます。

椀の中には葱と合鴨がたっぷり入ていました。


「お好みでこちらをお使いください。」


四角い筒に入っていたのは山椒でした。

まずはつゆに刻んだ葱を入れて、少し山椒を振ります。


腰のある蕎麦を鴨汁に付けて、のど越しを楽しんでいきます。




しならくすると、続けて入店客がありました。

すべて単独で来た年配の男性客ばかりです。



食べ終わって会計を済ませ外に出ました。


階段の下で、もう一度店を振り返っていると、向こうから来た中年男性が立ち止りました。



「あっ、そばがあるじゃん、蕎麦でも喰ってくか。」

一人呟いて中に入っていきます。




ちょっと高級な感じで若干敷居も高そうですが、店の主人は笑ってそれを否定しました。


蕎麦屋で軽く一杯。

日本人で良かった!!


※パンフレットを見ると、店名の『青海波』は『せいがいは』ではなく『せいかいは』と読むようです。


(板わさとビール)     (鴨汁せいろ)
清海波 ビールと板わさ清海波 鴨せいろ








++++++++++++++++++++++++++++++++++

●浄明寺「青海波」(蕎麦・酒)
   鎌倉市浄明寺4−2−31
   電話   0467−23−3777
   営業時間 昼12:00〜15:00(LO:14:30)
        夜17:00〜22:00(LO:21:00)
   定休日  水曜日
   https://www.facebook.com/%E8%95%8E%E9%BA%A6%E9%85%92-%E9%9D%92%E6%B5%B7%E6%B3%A2-1666331463599427/

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2014年10月15日

そばや

釈迦堂切通しに向かう路地に、笹垣に囲まれた店があります。

最初は、この建物の家主さんがカフェをやっていたときに訪問しました。


その後、イタリアンになり、そして蕎麦店に変わりましたが店は昔の面影をとどめた落ち着いた佇まいになっています。


そして今度、蕎麦店の名前が変わったことを聞きました。

『そばや』というのがその名前です。



写真左は、金沢街道から田楽辻子の道へ渡る『大御堂橋』です。

田楽辻子の道を歩いていくと、写真右のような案内標識が見えてきまました。


このまま進めば釈迦堂切通しがあります。

大町へ抜けるこの切通しは、残念ながら今は通行止めになっています。

(大御堂橋を渡る)     (釈迦堂切通しへの路地)
そばや 大御堂橋そばや 釈迦堂の路地
















標識のある路地を曲がってすぐに、趣のある笹垣が見えてきます。

笹垣の切れ目に立った小さな行灯看板に、『そばや』の文字がありました。


ここを入っていきます。


何故か赤いポストがありました。


ドアの前に『天ぷら 旬の野菜 芝海老 桜海老』という板が立てかけてあります。



ガラスの入った板戸を開けます。

引戸は横ではなく、手前に引くと開きます。

(店を囲む笹垣)      (『そばや』入口)
そばや 笹垣そばや 入口















写真左は、店内の様子です。

10席ほどのテーブル席と、厨房の前に3席のカウンター席がありました。



先客は女性客が2人。

カウンター越しに店主の男性と話しています。




お茶を持って来てくれた店主が言いました。


「すみません。ちょっとお待ちください。」


厨房からはジュージューと天ぷらを揚げる音が聞こえてきます。




写真右はメニュー表です。

-------------------------------

冷たいそば

せいろそば     650円

ごませいろそば   850円

おろしそば     850円

鴨せいろ     1500円



そばやの天ぷら

芝海老天ぷら    750円

桜海老天ぷら    700円



ちょいたし

きつね       150円

海苔        100円

玉子        100円

-------------------------------



『冷たいそば』しかありません。

天ぷらなど具と一緒のものもありませんでした。



カウンターの2人には芝海老の天ぷらが出されます。

何とも旨そうです。

蕎麦とともに天ぷらにも力を入れているようです。



「すみません、お待たせしてしまって。」

間もなく店主がやってきました。


「天ぷらは別に頼むんだよね。」

「はい。」


「芝海老か桜海老。」

「あとは野菜の天ぷらもありますが。」


野菜天ぷらには、きのこやナス、さつまいも、トウモロコシに万願寺唐辛子も入っているとのことでした。


なかなか旨そうなのでこれを注文しました。

そばは『せいろ』を頼みます。

(室内の様子)       (メニュー表)
そばや 室内そばや メニュー












写真左が野菜天ぷらです。


シンプルな盛付けですが、カラッと揚がった感じが期待を持たせます。



「すぐに『せいろ』もお持ちします。」


せいろが来るのを待って天ぷらに手を付けました。


最初は万願寺唐辛子です。

きれいな緑色の万願寺は肉厚で歯触りもよく、野菜の旨さを衣で包んだような味わいでした。



そろそろ季節も終わるトウモロコシは、そばつゆにつけてみます。

柔らかくて甘い!



メニューにあった蕎麦と醤油の産地です。

------------------------------------

そば粉(北海道上川郡上川町産)

小麦粉(北海道江別市)はるゆたかT70

『そばや』の醤油

(島根県仁多郡奥出雲町産)

------------------------------------


蕎麦は腰があってつるりとしたのど越し、天ぷらと交互に食べていきます。



その後、女性客3人とリュックを背負った男性客が入店しました。

店主との話し方で、いずれも常連であることがわかります。



蕎麦湯を飲んで満足な昼食を終ります。



レジで前のお蕎麦屋さんとの関係を聞きました。


「『星音(ほしのおと)』さんですね。こちらに移転されました。それで声をかけて
もらって。」


『星音』の移転先のショップカードをくれました。

以前の店は葉山に移ったようです。



経営的なものはまったく別とのことです。


「『星音』さんは十割そばですが、うちは二八蕎麦ですし。」



店主の簡潔な応対も好感が持てます。


なるべく早く未練の残る芝海老の天ぷらを食べに来ようと思っています。

(野菜てんぷら)      (せいろ)
そばや 野菜てんぷらそばや せいろ






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2014年08月27日

お蕎麦 結

暑い日が続いています。

こんな日はやっぱり真夏のメニューから選定するしかありません。

ちょっと気になっていた腰越の蕎麦店に行ってみることにしました。


店へのアクセスはあまりよくありません。

バス停以外の最寄り駅は江ノ電腰越駅ですが、江の島近辺の賑わいを少し味わってから向かうことにしました。


江ノ島駅からスバナ通りを少し歩いてみます。

華やいだ雰囲気を感じた後、江ノ電が道の真ん中を通る『電車路』を通って神戸橋(ごうどばし)の信号まで来ました。(写真右)

この先で線路は道路から分かれ、腰越駅に入ります。

(江ノ電江ノ島駅)     (神戸橋付近)
結 江ノ島駅結 神戸橋と腰越











神戸橋の信号を右(南)に行くとすぐにR134に出ます。

写真左はR134から見た江の島です。


近くの江の島ですが、夏は少しぼやけて見えますね。


今回の店『お蕎麦結』は反対方向、西鎌倉方面になります。

県道304という道ですが、沿道にこれといった観光スポットはありません。


写真右のようなごく普通の道路を500mほど西鎌倉方面に歩いていきます。

(R134からの江の島)  (西鎌倉方面への道)
結 江の島結 道














写真左が『お蕎麦 結』の建物です。

白い外観で、道に面した下の部分は板で出来ています。
窓には葦簀が掛かっていますが、それほど目立つ建物ではありません。



入口は写真の左側にありました。(写真右)

『蕎麦結』と小さく書かれた白い暖簾を分けて中に入ります。


店内は4人掛けのテーブルが2つに、小上がりのテーブルが1つ。

そして、厨房に並行するカウンター席があります。


「いらっしゃいませ。カウンターの席にお座りください。」


若い奥さんに案内され、小さなカウンター席に座りました。



まだ、11時半ですが、カウンター席以外のテーブルは満席です。



旦那である髭の店主は厨房に時々姿を見せています。




メニューです。

-----------------------------------

冷たいおそば

せいろ         730円
天盛せいろ      1400円
かき揚げ天盛り    1300円
田舎そば        800円
田舎天盛り      1470円
田舎おろしぶっかけ  1250円
十割そば        880円
十割天盛り      1550円
鴨汁せいろ      1290円 
辛味おろしせいろ    980円
とろろそば      1070円

-----------------------------------



ほかにも温かいおそばやつまみも載っていますが、今日の暑さではやはり『冷たいおそば』しかありません。


でも、その前に今日は前からやりたかったスタイルで注文しました。


「ビールあります?」


まずは生の『中』を注文しました。


昼間から蕎麦屋でビールです。

お盆なので、多少の贅沢も許されるでしょう。

(お蕎麦結の建物)      (蕎麦店の入口)
結 蕎麦結結 入口















ビールの後に注文したのが『かき揚げ天盛り』です。(写真左) 

ちょっと気になったのが『十割蕎麦』でした。

ちょっと食べてみたい気もします。



盆の上には陶器の皿に盛られた蕎麦、そばつゆと薬味、かき揚げが乗っています。



かき揚げの横の塩をつけてひと口。

カラッと揚がったかき揚げから香ばしいエビの香り。
玉ねぎの甘いことに驚きます。


いつもは天つゆにポシャンと入れてしまうかき揚げですが、もったいないので全部塩で食べることにしました。


腰があってのど越しの良いそばをツルツルといただきます。

この蕎麦は『北海道産』とありました。



昼間のビールでのわずかな酩酊。
うまい蕎麦を食った小さな幸福感を味わいます。

皿の蕎麦がなくなると、間もなく蕎麦湯の土瓶が置かれました。



蕎麦湯を飲んで昼食を終わります。


「有難うございました。1900円になります。」

「10割蕎麦っていうとちょっと固くなる?」


「いえ、普通のせいろと同じような感じで打ってあります。」

「看板メニューなんだ。」

「はい。今日はトントンと出てしまって、ご案内出来なかったんですが。」


開店30分で売り切れ!
そう言われるとますます食べたくなります。





テーブルにあった『そばがき団子』の案内にはこう書いてあります。

------------------------------------------------------

自家製のあんこをそばがきの生地で包みきなこをまぶしました。
四ケ入り   840円
六ケ入り  1260円
八ケ入り  1680円  

※多少お時間をいただきます。

------------------------------------------------------



どのメニューも期待できそうな、ちょっとワクワクする蕎麦店。

アクセスは決して良くないのですがが、江の島に行くのなら、少し寄り道してでも行きたい店です。


(かき揚げ天盛り)     (蕎麦湯の土瓶)
結 天婦羅蕎麦結 蕎麦湯








++++++++++++++++++++++++++++++++++

●腰越「結」蕎麦
   住所 鎌倉市腰越4−2−13
   電話   0467−95−2467
   営業時間 昼 11:00〜15:00
        夜 17:30〜21:00(LO:20:30)
   定休日  木曜・第3水曜日 

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2013年11月13日

星音(HOSHI NOTE)

金沢街道(六浦路)に沿った静かな小道、田楽辻子のみちを歩きます。

写真左は釈迦堂切通しに向かう道にある案内標識です。


釈迦堂切通しは、現在落石や崩壊の危険性があるので、通行禁止になっています。
そのため奥に向かう人は少なく静かです。

釈迦堂への道に入ってすぐ右側にあるのが今回の店『星音』になります。

(釈迦堂案内標識)              (店への路地)
星の音 案内標識星の音 路地










笹垣に囲まれた店の前に看板が見えました。

『十割蕎麦、カフェ HOSHI NOTE』とあります。(写真左)


笹垣が割れている所からレンガの道を進み、中に入りました。



「いらっしゃいませ。」


厨房から店主が出てきます。

入って右側が厨房とカウンター、左にテーブル席がありました。(写真右)

テーブル席の1つに席を取ります。


「お蕎麦ですか?」

「ええ、メニューあります?」

(星音入口)               (店内)
星の音 入口星の音 店内















印刷されたメニューです。(写真左)

-----------------------------------------------

変わりそば(つけそば)

・豚バラとねぎ(温つゆ)    750円
・きつねと九条ネギ(温・冷つゆ)750円
・四種のきのこ(温つゆ)    750円
・黒酢とろろ昆布(冷つゆ)   750円
・とり南蛮(温つゆ)      850円

-----------------------

もりそば   600円


-----------------------

そば大盛り(1.5倍) 250円

追加そば 500円

温泉卵  100円



-----------------------------------------------


メニューについて店主が説明をしてくれます。

説明を聞いて、ちょっと癖があるのであっさりとしたものが好きな人には向かないかもしれないがおすすめだという『きつねと九条ネギ』の温つゆを注文しました。





写真右はテーブルの上にあった案内です。

--------------------------------------------------
Galley  厳選 美術&音楽
Cafe    上質多彩 珈琲
Soba    栽培〜製麺全自家製 十割蕎麦

当店の蕎麦は最初から最後まで自家製。


以下略

--------------------------------------------------

『最初から最後まで自家製』とあります。



「『最初から最後まで自家製』ってありますけど・・・?」

「北海道に畑を持っているんです。」


「ああ、ご出身が北海道なんですね。」

「いえ、北海道に行ったときに見つけて、最初は送ってもらっていたんですが結局畑を持つことになってしまったんです。」


北海道は中富良野とのことです。

植付とか収穫の時期などのほかは管理を任せているとのことですが、産地でもない蕎麦店が畑を持つのはやはり珍しいと思いました。

(メニュー表)           (テーブルにある案内)
星の音 メニュー星の音 テーブルの案内











写真は注文した『きつねと九条ネギ』です。

油揚げと青いネギの入ったたれに蕎麦をつけて食べていきます。


ゴマ油のコクと癖のない九条ネギの味。
コシのある十割蕎麦との相性はよく、おいしかったです。



「そういえば九条ネギって・・・。」

例の偽装食材で問題になっていたのを思い出しました。


「普通の青ネギとの差ってプロはわかるんですか?」

「粘り気が違うんでわかります。値段も全然違いますし・・・ああ、うちのは本物の九条ネギです。」(笑)



蕎麦の後には蕎麦湯。
これも朱塗りの湯桶ではなく白い陶器に入っています。


ふらりと寄るお客もいますが、リピーターも多いそうです。


「昨日も見えたんですよ。以前に一度寄って気に入ったとおっしゃって。」

「なるほど。」

「このお客様もそうだったんですが、蕎麦のほかに金額を言っていただければ、それに合わせて作ることもできます。」



看板の蕎麦とカフェだけはなく、いろいろ応用もきくとのことです。


「ところでお店は『ほしのおと』ですか?それとも『星NOTE(のーと)』なんですか?」


「最初は漢字だったんですが、でもどちらでも構いません。」


火・水・木定休と営業日数は少ないのですが、田楽辻子に佇む小さな店は知っておくと便利です。


(きつねと九条ネギ)            (蕎麦湯)
星の音 きつねと九条ネギ星の音 蕎麦湯

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2012年07月11日

いし川

あじさいのシーズンもそろそろ終わりです。
写真左は、鎌倉駅西口の改札付近。

どうでしょう?それでもけっこう観光のお客さんは出ているようです。

梅雨はまだ明けていませんが、今日は朝から晴れています。
暑くなってきたので、今日あたりは蕎麦がいいかもしれません。

八幡宮の裏に、新しく蕎麦店が出来ていたのを思い出しました。

本来なら、小町通りを通っていくのが早いのですが、たまには若宮大路から歩いてみるのも悪くありません。

写真右は二の鳥居です。
ここから段葛を歩いていきます。

やはり、小町通りと比べると人通りは少なくなります。

(鎌倉駅改札付近)          (段葛 二の鳥居)
いし川 鎌倉駅いし川 二の鳥居






鎌倉の象徴、鶴岡八幡宮の知らない側面をDVDで。
DVD 鎌倉 鶴岡八幡宮













段葛が八幡宮に当るところを左折します。
写真左、八幡宮を東西に横切る道路が『横大路(よこおおじ)』と呼ばれる昔からの
路です。

この写真の突きあたりに見えるのが、最近できた『山安』という小田原の干物店です。けっこう目立ちます。

小町通りを歩けば、ここに出てきます。
『山安』を右に曲がります。


写真右は八幡宮境内、源平池の中に建つ『鎌倉近代美術館』の入口です。


写真ではわかりませんが、今回の『手打ち いし川』はもう見えています。

(八幡宮 横大路)          (鎌倉街道 近代美術館入口付近)
いし川 鎌倉街道いし川 近代美術館入口






美術的な観点から見る鶴岡八幡宮です。
美術文化シリーズ 104鶴岡八幡宮/貫達人















写真左は、大型バスの止まる『駐車場』から『いし川』を撮ったものです。
『そば』の幟が何本か見えています。

夏場はだいぶ少なくなりますが、気候がよい時期は北鎌倉から徒歩で来る人もいます。
大型バスから降りる人も多いので、いし川の前の通行量は意外に多いと思います。


ただし、今日は小・中学生が多く、お店のお客さんにはなりそうもありません。


写真右が『手打ち いし川』の店頭、落ち着いた風情のお蕎麦屋さんです。

(八幡宮前の駐車場)         (『いし川』店頭)
いし川 駐車場からいし川 店頭






美食家でもあった小津安二郎監督は鎌倉に住んでいました。
朝日文庫 き16−4小津安二郎美食三昧 関東編/貴田庄













引戸を開けて中に入ります。
新しい店からは木の香りが漂ってきました。


一枚板のテーブルに、畳が敷かれた椅子が30席ほど。
入口を入って右が厨房になります。




メニューです。

--------------------------------------

おしながき

冷たいおそば

もり           700円
ざる           750円
辛味          1000円
とろろ         1000円
いし川         1160円

冷たいおそばに温かいつゆ

鴨南つけ汁       1630円
豚南つけ汁       1420円
鴨団子つけ汁      1420円

温かいおそば

かけ           740円
たぬき         1000円

--------------------------------------



シンプルなメニューです。

普通の蕎麦店にある天ぷらそば、カレー南蛮などはありません。


あっさりとした蕎麦もいいのですが、今日は『鴨団子つけ汁』を選びました。 


写真右が『鴨団子つけ汁』です。

蕎麦はシーズンによって変わりますが、今日の蕎麦は北海道の蕎麦だそうです。
主人はこの近くの人気店『こ寿々』で修業後、今年4月に独立しここに店を出店したとのことです。




「つゆが濃ければ、これで薄めてください。」

主人は蕎麦湯を持ってきてくれましたが、鴨団子のコクのあるつゆと細めで腰のある蕎麦はそのままの味で十分でした。


熱心な主人はゆくゆくは自家製粉も考えているようです。


観光バスが早いこともあって、11時のオープン。

鎌倉の飲食店は、早いところでも11時半オープンのところが多いので、シーズンは八幡宮から近くのこの店を知っておくといいかもしれません。

(いし川 店内)            (鴨団子つけ汁)
いし川 店内いし川 鴨団子






鎌倉にもおいしい蕎麦店は多いのですが、神奈川全体でうまい蕎麦店とは?
【送料無料】神奈川のうまい蕎麦64選





++++++++++++++++++++++++++++++++++

● 雪ノ下「手打ち いし川」手打そば
   鎌倉市雪ノ下2−5−26
  TEL 0467−53−9445
   営業時間 11:00〜19:30(LO)
   定休日  月曜日(祝日の場合、翌火曜日)


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2012年05月30日

畔屋

「『半田麺』のお店です。ご夫婦も若いんですけどとっても熱心でね。」


今回は七里ヶ浜『花野や』のオーナー、大槻さんから聞いた半田麺の『畔家』さんです。
店は鎌倉駅から30秒のところにあります。

いつもは店までの道すがらの写真を載せるのですが、今回はあまりにも近いので、鎌倉駅ホームからの写真を足しました。
写真真ん中の木の向こうになります。(笑)

写真左は江ノ電鎌倉駅です。
このちょうど向かい側のビルの3階です。

(JR鎌倉駅のホームから)      (江ノ電鎌倉駅)
畔屋 ホームから畔屋 江ノ電鎌倉駅






江ノ電の駅舎は鎌倉駅西口にあります。
【送料無料】鎌倉・江ノ電完全案内













写真左が駅前のロータリーから見える『ウインズ駅前』というビルです。
1階が干物などで有名な『高清』、2階が自家焙煎珈琲の『ヲガタ』、そして一番上が今回の『畔家』になります。


写真右が畔屋に上がる階段の入口です。
2階の『ヲガタ』と同じ階段を使います。


このビルにはエレベーターがありません。
仕方なく狭い階段を上っていくことになるのですが、却ってこれで隠れ家感が増して良いような気がします。

(鎌倉駅西口駅前ロータリー)    (畔屋 階段入口)
畔屋 ロータリーから畔屋 階段入口






畔家があるビルの1階が『高清』このたたみいわしも湘南みやげの1つです。
わずかな塩気と香ばしい磯の香りがほのかに感ずるナイーブな食べ物スマートな贈り物!名産品【...













営業している日は、階段の下にこのようなメニューの黒板が出ています。


---------------------------------------

手延べ   半田麺


つけ麺、ご飯セット      950
(釜揚げ、冷やし) 単品   650円

鳥取 大山地鶏つけ麺    1000円
(小鉢、ご飯セット)    1300円

地物 丸ごとトマトの冷やし麺 1300円
(小鉢、ご飯セット)     1600円

温かい煮麺(にゅうめん)
○かけ煮麺           750円
(小鉢、ご飯セット)     1050円
○大山地鶏煮麺        1020円


---------------------------------------



トコトコと急な階段を上っていきます。


赤い壁の向こうに墨痕鮮やかな字で『あぜや』と書かれていました。(写真右)


(入口のメニュー黒板)        (3階への階段)
畔屋 入口のメニュー畔屋 階段






店の周辺の地区は昔、御用邸があったことから御成町と言う名前になっています。
【送料無料】鎌倉御成町いまむかし












店には8席のテーブル席と6席のカウンター席があります。

カウンターの向こうが厨房、『花野や』の大槻さんから聞いた通り若いオーナー夫妻が迎えてくれました。

カウンターの上にもメニューがあります。


半田麺とは徳島の麺で、普通のそうめんより少し太めになります。



「『半田麺』は本来は温かいのと冷たいの、どっちがいいんだろう?」


奥さん少し困ったような顔をしていましたが、「そうですね。冷たい麺の方が腰があるかもしれません。」とのことでした。


温かいのか冷たいのか難しいところですが、今回は『大山地鶏つけ麺』のご飯セットを注文しました。


写真右が『大山地鶏つけ麺』のセットです。


大山地鶏の出汁の利いたつけ汁には三つ葉も入っています。
付いてきた『黒七味』をつけ汁に入れました。


正しい食べ方はわからりませんが、そうめんより麺の太いぶんたっぷりと汁につけた方がいいような気がします。


腰の強い麺の喉越し、大山鶏の出汁が利いて旨い!!

セットのご飯は、十穀米の上に鰹の佃煮が乗っていました。

佃煮とは言ってもそれほど煮詰めた感じではなく、味付けは濃くはありません。
十穀米との相性もよく、後味もさっぱりとヘルシーです。




ショップカードに『麺  畔家  酒』とあるように夜の利用も出来ます。
オーナーの話では、夜は半田麺以外のメニューも充実しているようです。

駅前の3階の穴場店。

昼も夜も利用できそうです。

(カウンターのメニュー)        (大山地鶏つけ麺)
畔屋 カウンターのメニュー畔屋 大山地鶏つけ麺





昔の江ノ電鎌倉駅はこの西口ではなく、鎌倉警察署前付近の路上にありました。
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● 御成町「畔家(Azeya)」半田麺・酒
   鎌倉御成町11−3 ウインズ駅前 3階
  TEL 0467−24−0469
   営業時間 昼11:30〜15:00
        夜17:00〜22:30(LO:22:00)
   定休日  火曜日・第3月曜日   

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2012年05月16日

秋田料理 ゆき江

五月連休とアジサイの間の鎌倉です。
この期間も小町通りの人気店はあいかわらず混んでいるようです。

写真左は鎌倉駅前のロータリー付近、写真右は小町通り入口の鳥居になります。

今日はこの鳥居をくぐって、小町通りを歩いて行きました。

(鎌倉駅)               (小町通り入口)
ゆき江 鎌倉駅ゆき江 小町通り入口






小町通りにもたくさんの路地があります。
【送料無料】鎌倉路地小路かくれ道











写真左は『東洋食肉店』と『源吉兆庵』の間の路地の入口。
小町通りと若宮大路の間には並行する2本の路地があります。


今日はこの路地に入っていきました。

昔はひっそりとした道でしたが、最近は飲食店も増えました。
写真右は、道沿いにならぶ看板。

ずいぶんたくさんの店があります。

(小町通りから路地へ)        (路地の看板)
ゆき江 小町通りから路地へゆき江 路地の看板






メインは遠足や修学旅行の学生にまかせて、大人はふらりと路地へ!
おとなの鎌倉散歩











写真左はこの路地の風景です。

鎌倉の店は雑誌やテレビでよく取り上げられますが、このあたりにはまだメディアにそれほど知られていない店もあります。

写真右が今回の『秋田料理 ゆき江』。
看板の手前の狭い階段を上がった2階になります。

ちなみに奥に人が並んでいるのは『美水』という人気のうどん屋さんです。

(路地の風景)            (ゆき江1階入口)
ゆき江 路地ゆき江 1階入口






いろんなお土産物の多い小町通りです。
染の安坊 本染め手ぬぐい手ぬぐい「鎌倉地図」かまくら/旅行/お土産










『ゆき江』の看板にある『稲庭うどん』に魅かれて今回はこちらを選びました。
紺色の暖簾をくぐって中に入ります。

カウンター中心の小さな店です。

奥にひとつだけある小上がりから白髪のおばあさんが出てきました。
この人が「ゆきえ」さんで、店はひとりで切盛りしています。




向こうの壁にメニューがありました。


---------------------------

ざるうどん    850円
とりうどん    900円
山菜うどん    900円
サラダうどん  1300円
お茶づけ     800円
おにぎり

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今回は『とりうどん』を頼みます。

『ざるうどん』と『サラダうどん』が冷たくて、『とりうどん』と『山菜うどん』が温かいうどんです。


後で、別なお客さんに「稲庭はね。ほんとは冷たいのがおいしいんです。」と話していましたが、つるつるっとしたうどんにほのかに甘い醤油ベースのつゆの『とりうどん』も素朴で懐かしい味でした。


小町で30年店をやっている「ゆきえさん」は秋田県の出身。

稲庭うどんの元祖は『佐藤養助』ですが、「ゆきえさん」はこの店のあたりに住んでいたそうです。


「私らは『ヨウスケウドン』って言ってました。」


機械で作る稲庭うどんが多くなっていますが、『佐藤養助』はいまだに手延べで作っています。

「ゆき江」のうどんは、『佐藤養助』からの直送です。



この店のキャッチフレーズです。

--------------------------------------------

食材はすべて秋田からのものを使って、お野菜は新鮮な鎌倉野菜を使用しています。

すべて手作りのおふくろの味です。

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メニューのおにぎりはもちろん『秋田小町』、これも秋田からの直送です。
中身の梅干しは手作りです。

美味しそうでしたが、冷たい稲庭うどんとともに次回に繰り越しました。


ちょっとディープな店ですが、3回目か4回目の鎌倉には面白い店です。
カウンター越しの店主とのやりとりも楽しいと思います。

(暖簾)                (稲庭 とりうどん)
ゆき江 のれんゆき江 稲庭うどん







【送料無料】古都鎌倉とっておきの散歩道





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● 小町「ゆき江」秋田料理・稲庭うどん
   鎌倉市小町2丁目9−22
  TEL 0467−24−9500
   営業時間 昼11:00〜15:00
        夜17:00〜21:00
   定休日  不定休

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2012年02月22日

鎌倉 みよし

2月の鎌倉は梅が咲くまでは、比較的空いています。
写真左は小町通りもだいぶ八幡宮に寄ったところです。

いつもこの辺りには人力車が止まっています。

今回の店は、この先の『こもれび禄岸』という150坪ほどのスペースにあります。

写真右はその『こもれび禄岸』から小町通りを見たところです。
ちなみに『禄岸』は『六岸』。

材木座、由比ガ浜、稲村ガ崎、七里ガ浜、腰越の鎌倉の五岸に、藤沢市との境にある片瀬東海岸を足して六岸となります。

(小町通りの人力車)         (こもれび禄岸から小町通り)
みよし 人力車と小町通りみよし こもれび禄岸から小町通り






人力車の車夫さんてやっぱり鎌倉に詳しい。
地域限定キティ神奈川鎌倉人力車キティ根付ご当地キティ











この『こもれび禄岸』には飲食店も5店入っています。
和モダンがコンセプトの小町通りのオアシスには、写真左のような水琴窟のある日本庭園もあります。


写真右が、今回の手打釜揚うどんの「鎌倉 みよし」です。
人気店で、店の前に行列が出来ることも珍しくありません。


ピロシキの露西亜亭(テイクアウトの店ですが閉まっていることが多いです)のすぐ奥にあります。


出来たのは一昨年の秋ですが、並ぶことが嫌いなブログなので、今まで取り上げていませんでした。(笑)

(水琴窟と日本庭園)         (鎌倉 みよし店頭)
みよし 水琴窟と日本庭園みよし 店頭






鎌倉ってこんなところもあったんだ!
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今日はまだ開店時間を過ぎたばかり。
早いのでお客さんは奥のカップルだけした。

チャンスなので入ってみることにします。
濃紺の暖簾をくぐり引き戸を開けました。


カウンター席は厨房を囲んで『J』の字に15席ほど。
厚手の板がきれいに磨かれています。(写真左)


一番奥に、麺を茹でるお釜と麺を打つスペースがありました。(写真右)

女性のスタッフがメニューを持ってきてくれます。


-------------------------------

釜揚げうどん     680
ざるうどん      680
胡麻出汁うどん    850
鶏汁うどん      880
天釜うどん     1000
天ざるうどん    1000
天ざる胡麻出汁うどん1100
天釜鶏汁うどん   1150
天ざる鶏汁うどん  1150
穴子天釜うどん   1350
穴子天ざるうどん  1350

etc

-------------------------------




観光地のど真ん中ですが、そんなに高い価格ではありません。

メニューは、大雑把に言えば、うどんは温かい『釜揚げ』と冷たい『ざる』

出汁(麺つゆ)は、『胡麻出汁』と『鶏汁』そして普通の『出汁』に分かれます。


今回は温かい『天釜うどん』を頼みました。 
ちなみに『天釜うどん』は何も入らない普通の出汁になります。    

(カウンター席)             (厨房の様子)
みよし カウンターみよし 厨房






おみやげ選びも小町通りの楽しみの1つです。
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写真が『天釜うどん』
薬味がたっぷりと付くので、薬味を加えた写真も追加しておきました。
(薬味は葱、生姜のおろし、天かす、七味唐辛子)

カウンターといえども本格的な手打うどんです。

駅のそばやうどんのように1分やそこらでは出来上がりません。
約10分ほどしてアツアツの釜揚げうどんが完成します。


旬の鎌倉野菜の天ぷらも揚げたてでした。
今回はほのかな苦味を感じる早春の味『ふきのとう』や『ニンジン』『カボチャ』『ヤングコーン』などでした。

天ぷらの横に塩が付いています。




ちょっと珍しかったのが『さきいか』の天ぷらです。

イカよりは若干硬めですが、意外にこれが後を引くような味でおいしかったです。


腰のあるうどんは喉越しもよく、薬味を全部入れた出汁(つゆ)につけていただきました。
もちろんこれでも十分旨いのですが、後で見るときちんとした食べ方があるようなので載せておきます。



< みよし うどんの食べ方 >
釜揚げうどんは箸で持ち上げるとお湯が跳ねますので丼から滑らせるようにしてお出汁にお入れください。
最初はお出汁のみ、次に薬味を順番に入れますと、それぞれの味が楽しめます。
お出汁→ねぎ→揚げ玉→七味→生姜




先に触れましたように、見かけよりも若干時間がかかるので、少し余裕を持って入るのがおすすめです。

出来れば、平日でも午前中がいいと思います。 

(天釜うどん)             (4種類の薬味も充実)
みよし 天釜うどん3みよし 天釜うどん






鎌倉在住の画家、西松凌波さんの絵で古都鎌倉を再発見。
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● 雪ノ下「鎌倉 みよし」手打釜揚うどん
   鎌倉市雪ノ下1−5−38 こもれび禄岸1F
  TEL 0467−61−4634
   営業時間 11:00〜20:00
   定休日  年中無休
   http://www.kamakuraudon.jp/

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2012年02月15日

ふくや

今回は、鎌倉珈琲香房のマスターが勧める山形そばの店です。
写真左は、若宮大路沿いの鎌倉郵便局、この横の道を入ります。

少し歩くと、右側に本覚寺という日蓮宗のお寺があります。

この本覚寺の境内を通ると少しだけ近道です。

写真右は、今回は出口となる本覚寺の山門になります。

(郵便局の路地)            (本覚寺の山門) 
ふくや 郵便局の路地ふくや 本覚寺 山門






大町付近には寺社がたくさんあります。
【送料無料】鎌倉古社寺辞典















鎌倉の中心を流れる滑川にかかっている『夷堂橋』を渡ると、すぐに妙本寺があります。

比企氏の館があった場所で、昔は静かなお寺として知られていましたが、最近はコンサートが開かれたり、境内にイタリアンや雑貨の店が出来たりして賑やかになってきました。


写真左は夷堂橋から妙本寺方面を写したものですが、店はこの橋をわたって右側になります。

(夷堂橋から妙本寺方面)      (妙本寺の門)
ふくや 夷堂橋から妙本寺方面ふくや 妙本寺門






鎌倉の楽しみは小さな路地にを歩くことと言う人もいます。
【送料無料】 鎌倉路地小路かくれ道 / 大貫昭彦 【単行本】













ここは、前に『根津』という和食の店があった場所です。
小さな店ですが、大きな提灯が目印になります。

昨年夏の開店ですが、すでにネットなどの情報で有名になっており、前に行列が出来ていることも多いので少し待つ覚悟が必要です。


今回は前に待っていたのが1組だったので、開店時に入ることが出来ました。

店はカウンターのみ6席です。


写真右は、カウンターの上にある電灯です。
その後ろは歌舞伎の定式幕のような模様になっています。

味はもちろん調度にもうるさい鎌倉珈琲香房のマスターに聞いてはいたのですが、なかなか面白いセンスです。

(ふくや店頭)              (店内の電灯)
ふくや 店頭ふくや 店内の電灯






昔、あの小津安二郎も鎌倉に住んでいました。
【送料無料】小津安二郎美食三昧(関東編)













髭面でちょっと柔和な鍾馗様のようなオーナーが、額に汗を滲ませながら出してくれた『鳥中華』です。

湯気の出る麺の上には葱、三つ葉、天かすそして刻み海苔が乗る鶏のチャーシュー
が入っています。

細めの中華麺にいい出汁の出たちょっぴり甘めのスープが絡んで、初めてなのに懐かしい味です。

鶏のチャーシューのさっぱりとした味もスープの味に合っていました。


写真右が『芋煮の小』です。
注文の時勘違いをしていました。

里芋の煮ころがしのようなものを想像していたのですが、出てきたのは山形名物『芋煮会』の芋煮でした。

店の前に『キングオブ山形』と書いてあったのは知っていたのですが・・・。


ただ、これも心が暖まるようなふるさとの味です。

ほっこりと温かい里芋と煮込まれた豚肉がたまりません。

鳥中華も芋煮も汁まで全部平らげてしまいました。


後を引くような味が、また行きたくなる気にさせてくれます。

今度は、肉そばと鶏の炊き込みご飯にしましょう。


(鳥中華)               (芋煮の小)
ふくや 鳥中華ふくや 芋煮






妙本寺は比企一族の屋敷跡に作られました。
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2011年08月03日

丘の上の蕎麦

今回は『丘の上の蕎麦』という名前の蕎麦屋さんです。
何故丘の上か?ということは、左の写真をご覧ください!!

道の向こうに見える海は七里ヶ浜になります。

けっこう急な坂を上ると、道は少し緩やかになってきて、道の両側には飲食店などが並びます。
ここが七里ヶ浜東住宅地の中心『桜のプロムナード』です。

(七里ガ浜高台から海)       (桜のプロムナード)
丘の上の蕎麦 丘から海を丘の上の蕎麦 桜のプロムナード






一つひとつ丁寧に焼き上げたレ・シュー自慢の焼き菓子詰め合わせ。鎌倉の散歩道 「七里ガ浜」
















桜プロムナードの真ん中あたりにあるのが『西友ストア』
小規模なスーパーですが、この住宅地では重要なスーパーです。

『丘の上の蕎麦』は『西友ストア』の斜め向かいあたりにありました。

カレーの珊瑚礁と同じように、店とプロムナードの境をとりはずした開放的なつくりになっています。

(西友ストア)              (丘の上の蕎麦 店頭)
丘の上の蕎麦 西友ストア丘の上の蕎麦 店頭






生クリームと挽肉の豊かなコク■行きつけにしたいあの店の湘南ドライカレー 中辛【鎌倉 七里ガ...

















写真左は店内からプロムナードを見たところです。
歩道ですから、排気ガスが入ってくる心配はありません。

蝉しぐれの中、捕虫網を持った子供や日傘を差したお年寄りなどが前を通り過ぎて行きます。



メニューはテーブルにありました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

冷たいおそば

・もりそば     735円
・おろしそば    840円
・胡麻だれそば   945円
・つけとろ    1260円
・天せいろ    1680円

温かいおそば

・かけそば     735円
・天ぷらそば   1680円



ランチセット
1050円より

前菜3種
もりそば
デザート
※お蕎麦の変更承ります。

(例)天せいろセット 1790円など


1日 20セット 限定

前菜
・ジャガイモまんじゅう
・揚げナスと順才(ママ)おひたし
・ハモの南蛮漬
デザート ゴマ豆腐(黒みつかけ)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



限定20セットのランチセットは1050円。

これを注文しました。


写真右が最初に出てくる前菜です。


左側、揚げ茄子のおしたしがさっぱりしておいしい!!
まわりのジュンサイは箸ではつまみにくいのですが、これもツルっとさわやかです。


右側の甘酢っぱい南蛮漬けのハモの歯触りも夏の味です。

真ん中の鉢にあるまんじゅうは、ちょっと写真ではわかりづらいのですがジャガイモです。
3つの前菜の中でこれだけが温かいメニューです。

(店内からプロムナードを見る)   (前菜3種)
丘の上の蕎麦 店内からプロムナードを丘の上の蕎麦 前菜3種







夏季限定コンセプトショップ「R」オープン記念アイテム☆新品 ロンハーマン・Ron Herman・鎌倉...



















肝心の蕎麦は笊に入って出てきました。
七味と葱、わさびを入れたそば猪口の汁につけます。

腰のある喉越しのいいお蕎麦です。



説明書きには二八そばとありました。

〜『丘の上の蕎麦』の美味しさの秘密〜 

蕎麦 ・・・ 北海道産
小麦粉 ・・・ つなぎ用として(群馬県星野物産)
醤油 ・・・ 長野県 大久保醸造 濃口/甘露 
味醂 ・・・ 養命酒酒造の家醸みりん
かつお節 ・・・ 2年物本枯節、 2年物亀節
昆布 ・・・ 利尻昆布
干し椎茸 ・・・ 大分県産原木どんこ椎茸
わさび ・・・ 長野県産 本山葵



もちろん石臼挽き、手打ちの蕎麦です。


少し少な目かとも思いますが、腹八分目くらいが適量かもしれません。


足りない分は蕎麦湯で補います。



※お店の案内から

蕎麦1枚の量は、 蕎麦が伸びる前に食べて頂ける量に設定しております。
その為、大盛りは用意しておりません。 足りない方は、2枚目を注文して頂けると幸いです。


最後はデザート。
『ゴマ豆腐』とあるので、ゴマ豆腐がデザートになるのか?と思っていたのですが、
出てきた物は一見葛餅風です。

黄粉がまぶされ、黒蜜がかかっていました。
もちもち具合も葛餅に近く、ゴマ豆腐のデザートもなかなかいけます。


1050円で味わえる丘の上の幸福です。

(もりそば)                (黒胡麻豆腐のデザート)
もりそば長野丘の上の蕎麦 黒胡麻豆腐のデザート






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● 七里ヶ浜「丘の上の蕎麦」蕎麦
   鎌倉市七里ヶ浜東3−1−14
  TEL     0467−39−1474
   営業時間 昼  11:30〜14:30
        夜  17:00〜20:00
   定休日  火曜日・第3水曜日
   http://www.ne.jp/asahi/okanoue/soba/index

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2010年12月01日

釜こしうどん HANARE

『穴場』とか『隠れ家』などのフレーズに弱いので、繁華街のメイン道路に沿った店は、よほど特長がないとパスしてしまう傾向があります。

写真左は『釜こしうどん』の小町通り沿いの店です。

こんなに大きな看板が、ほとんど目に入らなかったことになります。


この店のすぐ先にある路地に入ると、何やら新しく出来た店があります。

『釜こしうどん HANARE』

とあって、大きく『うどんすき』の写真が載っていました。

(釜こしうどん 小町通り)      (HANAREの路地)
釜こしうどん 小町2F釜こしうどん 路地













看板の先は、さらに細い路地になっています。
ちょっと高いかもしれないとは思いつつ、入口に向かいました。

中に入ると・・・なんと!

玄関には運動靴が山と積まれているではありませんか。
テーブルには、中学生か高校生のグループが賑やかに話しています。

『離れ』にはちょっと似合わないような気もします。

「どうぞ、こちらで。」

おばさんに勧められましたが、この状況ではかなり肩身の狭い食事になりそうです。

ふとみると、階段がありました。


「二階じゃだめ?」


階下の話し声は若干聞こえてくるものの、二階にはまだお客さんは来ておらず、一応ゆっくり出来そうです。

上がってきたおばさんに聞くと、ここはまだ11月にオープンしたばかりとのことでした。

ただ、内装は新しいのですが建物は、昭和の古民家です。
以前も飲食系の店があったそうですが、店名はわかりません。

(HANARE 入口)         (HANARE2階の座敷)
釜こしうどん HANARE釜こしうどん HANARE2F












テーブルの上のメニューを見ます。
写真が大きく出ているのは『鎌倉野菜の牛すじ肉うどん』『しらす天ぷらうどん』など。


鎌倉野菜の牛すじ肉うどん    並  1200円
                大  1300円
しらす天ぷらうどん       並   980円
                大  1100円


ちょっと気になったのはB級グルメと言う文字。

いか焼き      ソース    350円
          ねぎ     400円
やまと豚焼き    ソース    380円
          ねぎ     430円
しらす焼き     ソース    430円
          ねぎ     480円



これも『離れ』にはそぐわないような気もします。


頼んだのは『しらす天ぷらうどん』(並)です。

しばらくして、おばさんが持ってきてくれたうどんの大きさに驚きます。

直径40cm、高さも15cmくらいはあるかもしれません。


「こんなに?」

「どんぶりは大きいですが、うどんの量は普通です。」


ただ、食べるのが難しい。
胡坐をかいていたのですが、いかに座高が高くてもこのままでは無理そうです。

慣れない正座に切り替えて、中を覗くようにしながら箸でうどんを掬いあげます。

香ばしいしらすの天ぷらの下のうどんは、讃岐とのことです。


食事が終わって、少し急な階段を下りて行きます。

まだ、学生さんたちは残っていました。

会計のときに聞いてみました。


「ずいぶん大きなどんぶりだったけど、10人も来たらどうするの?」

「そうですね。下げるときでも3つが限度です。」


運動靴を踏まないようにして、向こうに脱いだ靴にたどりつきました。

小町通りに出て、大きな看板と釜こしうどんの店を発見します。

なるほど、この店の『HANARE』だったんだ!
修学旅行生が、路地の奥に来る意味がやっとわかりました。

そして、店先ではB級グルメのいか焼きなどが焼かれていました。


同じ店でも、路地にあるだけで反応してしまう自分の判断基準に苦笑です。

(テーブルのメニュー)        (しらす天ぷらうどん)
釜こしうどん メニュー釜こしうどん しらす天ぷらうどん





++++++++++++++++++++++++++++++++

● 小町「釜こしうどん HANARE」うどん
   神奈川県鎌倉市小町1-5-7
  TEL   0467-84-7363
   営業時間  10:00~22:00
   http://www.newfieldfoods.com/
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2010年06月02日

おかむら

先日、鎌倉の甘味処『ことのは』のオーナーから、逗子にある手打蕎麦の店『おかむら』のご主人が同級生ということを聞きました。

逗子の『おかむら』は、湘南のそば通に知られた人気店です。

名前は知っていましたが、そば通の行く店の主人は頑固で口うるさいのではという勝手な憶測でずっと遠慮していました。

「そんなことないです。きさくな人ですよ。○○君は。」

『ことのは』のオーナーの一言でちょっと行ってみることにしました。


この店のもう1つのポイントはアクセスにあります。

車なら問題ありませんが、歩くには少し遠い場所です。

写真左は『葉桜団地入口』の信号付近です。

ここから『山道』に入ります。

坂の途中から下を見ると、写真右のような景色が見えます。

(葉桜団地入口)        (坂の途中から下を見る)
おかむら 葉桜団地入口おかむら 坂の下を見る














もちろん歩いて行くわけにはいかないので、今日は京急バスに乗りました。

坂の頂上付近、終点『葉桜』の1つ手前の『才戸坂上』停留所で下りて来た道を少し戻ります。

小さいのでほとんどわかりませんが、写真右の奥に看板があります。
歩けばバス停からは1分もかかりません。

(京急 才戸坂上バス停)        (坂の上から店の方を見る)
おかむら 才戸坂上バス停おかむら 坂の上から













写真左が店の前の庭と駐車場です。
まだ開店からそれほど時間は経っていません。
写真には赤い自動車がありますが、着いたときはベンツが1台止まっていました。

玄関の暖簾をくぐって中に入ります。


山の上?の一軒家の店ですが、店内は思ったより広い感じです。
庭に面して2人掛けのテーブルが3つ、その内側に4人掛けのテーブルがあります。

広く四角く区切られたスペースと合わせると、20席ほどになるでしょうか。

ベンツのお客さんは50代くらいの夫婦でした。
窓に面した2人掛けの席で、すでに食事を始めています。

こちらは1つ置いたテーブルに座りました。
ここからは半分厨房が見えます。

(おかむら 店前の庭と駐車場)    (おかむら 店の入口)
おかむら 店前の庭おかむら 入口














女性スタッフが持ってきてくれた蕎麦のメニューです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<冷たいそば>

ざるそば           800円
田舎そば(数量限定)     800円
辛味大根おろしそば      900円
つけとろろそば       1100円         
鴨ざる           1500円
かき揚げ天せいろ(平日のみ)1500円
天ざる           1600円

<温かいそば>

かけそば           800円
きざみそば         1100円
とろろそば         1200円
鴨南蛮           1500円
かき揚げ天そば(平日のみ) 1500円
天ぷらそば         1600円

大盛り(田舎を除く) プラス 300円

<蕎麦と組み合わせ>

セットA(冷奴、ケーキ)プラス400円
セットB(冷奴、アイス)プラス500円

−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「玉子焼きがとってもおいしいの!」

『ことのは』のオーナーに言われていましたが、蕎麦のメニューにもサイドメニューにも「玉子焼き」はありません。


「あの、すいません。玉子焼きはありますか?」

「『出汁巻き』ですね。ちょっとお待ちください。」


スタッフは厨房に行って、間もなく戻ってきました。



「はい。出来るそうです。」


「じゃあ、それと『かき揚げ天そば』をお願いします。」



『かき揚げ天そば』は、平日限定メニューです。


写真左が『出汁巻き玉子』です。
メニューにないのは、出来るときと出来ない時があるからだそうです。

今日はラッキーでした。



豆腐一丁ほどの大きさの出汁巻きです。
大根おろしを付けて、1切れ口に入れました。

甘くなく、あっさりとした口当たりですが、後から出汁の味が口に広がります。

蕎麦を待つ間、こんなつまみで一杯やるって最高の贅沢だなと思ってしまう、そんな出汁巻き玉子です。


さて、肝心の蕎麦です。

蕎麦の横に、先ほど厨房で音を立てていた『かき揚げ』があります。



「よろしければ、お塩でもお召し上がりください。」


スタッフに言われて最初は塩で食べてみます。

小エビの入ったかき揚げは、アツアツでさくっと揚がっていました。
つやつやと笊で輝く蕎麦は、腰があってツルっとしたのど越しです。


蕎麦つゆもさっぱりと蕎麦の味が引き立つ辛口になります。


「やっぱり日本人は蕎麦だよね。」


そんな気持ちにさせてくれる旨いそばです。

ただ、蕎麦っ喰いではないので、つゆはたっぷりと付けてしまいましたが・・・。



レジは厨房のそばにあります。


「ご馳走さま、美味しかったです。」

「有難うございます。」


「実は『ことのは』の溝渕さんの紹介で来たんですが、ご主人とは同級生だそうですね。」

「そうですか『ことのは』さんですか、有難うございます。このあいだ40数年ぶりの同級会をやりましてね。」



実直そうなご主人に笑顔が浮かびます。


「『ことのは』に『おかむら』さんの名刺があったんで、聞いてみたら同級生だって言うでしょ。あの『おかむら』さんじゃ敷居が高いと思っていたけど、そんなわけで来てみたんです。」

「そんなことはありません。なに、普通の蕎麦屋です。また、是非いらしてください。」



湘南有数の蕎麦店が身近に感じました。



※出汁巻きはメニューにありませんが、料金から逆算すると600円になります。
2〜3人でシェアするのもいいかもしれません。

(出汁巻き卵)         (かき揚げ天そば)
おかむら 出汁巻き卵おかむら かき揚げ天そば











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2009年05月27日

竹之家

八雲神社につつじの安養院、安国論寺など大町の界隈はお寺や神社がたくさんあります。
なかでもちょっと目を引くのが日蓮宗の上行寺。
「身がわり鬼子母神」「薬師瘡守稲荷」「癌除」「水子供養の寺」ちょっと怪しげにも見える看板がいたるところにかけられています。(写真 左)


安養院の先、ローソンのところで道が分かれています。
今回の目的地は、そば通に知られた老舗蕎麦店「竹之家」

ここに行くには左側の狭い方の道に進みます。

(上行寺)                 (分かれ道)
竹之家 上行寺竹之家 分かれ道












やがて見えてくるのは、黒板塀の角に立てられた看板です。
「手打ちそば処 竹之家」、その下に「営業中」の札が出ていました。

看板の角を曲がって大きな木の横に店はあります。
入口に甕があったり、道との間の狭いスペースに石蕗 (つわぶき)や万両が植わっていたり、隠れ家蕎麦店の雰囲気充分です。

紺色の暖簾をくぐって引き戸を開けます。

(路地の看板)             (竹之家 店頭)
竹の家 看板竹之家 店頭













「いらっしゃいませ。」

女将の凛とした声が聞こえます。

店内にはすでに先客がいて、囲炉裏のある席に座っていました。
奥には小上がりがあり、その先に庭が見えます。

こちらは2階へ上がる階段の下に席を取りました。



メニューはテーブルの上にあります。

------------------------------

もりそば之部

ざるそば    1100円
せいろそば   1000円
田舎そば    1000円
(太打ちのおそば)

三色そば    1700円
とろゝそば   1400円
せいろ天盛り  2000円
田舎そば天盛り 2000円
三色天盛り   2500円

------------------------------


このほかに「かけそば之部」「変わりそば之部」があります。


注文したのは三色そばです。(写真 右)




そばが運ばれ、テーブルに置いた途端に女将が言いました。

「重ねたままにしておいてください。おそばが乾いてしまいますんで。」

う〜ん。
絶妙のタイミングです。

3つの蕎麦を盆に並べようとした矢先でした。



とっくりからのそば猪口につゆを注いで、テーブルの前にあった七味唐辛子をたっぷりと入れます。

「ああ、唐辛子入れないほうが・・・。唐辛子でそばの風味がわからなくなってしまいます。」

「ああ、そうなんですかぁ、蕎麦を食べなれないもんで、じゃあ、薬味も?」

「ええ、特に上の2つは。」


女将は代わりのそば猪口を持ってきてくれます。
七味を入れたそば猪口は横に置きました。



一段目は抹茶です。

緑の色は濃いのですが、抹茶が正面から香るというわけでもありません。
たしかに女将の言うとおり、刺激のある唐辛子や薬味では飛んでしまうほのかな抹茶の風味です。

(店内 小上がり)           (三色そば 抹茶)
竹之家 小上がり竹之家 三色そば














次は芥子の実のそば。(写真 左)

上品な白い蕎麦をよく見ると、芥子粒がところどころに練り込まれているのがわかります。

芥子の実の香ばしい匂い、これも繊細な味です。




最後が田舎そばです。
これはかなり太いお蕎麦です。

今度は唐辛子を入れて食べてみました。

好みは細い蕎麦なのですが、この田舎そばの迫力はすごい!
「蕎麦の本来の味はこれだ」と迫られているような気になってきます。



女将さんが年季の入った四角い湯桶(ゆとう)を置いていきました。


食べ終わったそば猪口に蕎麦湯を入れます。


ほわ〜っとした出汁の香りが広がります。


「蕎麦湯もおいしいですね。」

「有難うございます。」

「出汁は鯖節ですか?」


女将さんの表情がちょっと硬くなります。


「鰹節です。鯖だとやっぱり匂いが・・・。」


しまった!!


「そ、そうでしょうねぇ。鰹のほうがねぇ、やっぱり。」



会計は1700円。

老舗の蕎麦の味と、女将さんの小気味のよい仕切りが楽しめる隠れ家そばの店でした。


(三色そば 芥子の実)        (三色そば 田舎そば)
竹之家 芥子の実竹之家 田舎そば






+++++++++++++++++++++++++++++++++

● 大町「竹之家」手打ち蕎麦
   鎌倉市大町4−3−2
   TEL 0467−25−3872
   定休日 月曜日 
   営業時間 11:00〜18:00         
   但し 売り切れ次第終了

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2009年02月25日

鎌倉 茶織菴

鎌倉という土地柄か「蕎麦」の店は多いようです。
そして、その中心である小町、若宮大路の周辺には10店舗前後の店が集まっています。

そんな「蕎麦」激戦地に、また昨年新しい店が増えました。

段葛を歩いて、鶴岡八幡宮の前を右に曲がります。

(段葛の通り)             (鶴岡八幡宮前)
茶織庵 段葛茶織庵 八幡宮前












この道は萩の寺として有名な「宝戎寺」へ続くのですが、その少し手前、これも根強い人気店の『メーカーズシャツ鎌倉』の隣に出来た蕎麦店が『茶織庵』です。

木を一杯に使った和風建築の建物は、鎌倉らしい佇まいです。


このあたりは、観光ルートの中心から少し外れていることもあり、少し穴場っぽいところが興味をそそりました。


<メーカーズシャツ鎌倉>
http://www.shirt.co.jp/

(メーカーズシャツ鎌倉と茶織庵)    (茶織庵 店頭)
茶織庵 メーカーズシャツ茶織庵 店

















引き戸を開けて中に入ると、まだほのかに木の香りがしてきます。

そして、入口の右を見ると小さな部屋がありました。
どうやらこれは茶室のようです。


席についてメニューを見ます。
テーブルにあるメニューは2枚。
1つは字が中心で、もう1つは写真が大きく出ています。

<字が中心のメニュー>
--------------------------

<冷たいおそば>
せいろ          750
のりかけせいろ      850
辛味おろしそば      900
茶織そば        1300 
天ぷらせいろ      1700
つけ鴨せいろ      1600

<温かいおそば>
かけそば         800
花巻そば         900
玉子とじそば       900
天ぷらそば       1750
鴨南蛮         1650


--------------------------


<写真が中心のメニュー>
--------------------------

せいろ小膳       1500
かけ小膳        1550
のりつけせいろ小膳   1600
そばがき雑煮       850
天ぷら小膳       1850
花巻小膳        1650

--------------------------



何気なく最初のメニューを見ていたら店名のついた名前の蕎麦が目に留まりました。

「茶織そば」 1300円

おそばの上に車海老・かつおぶし・揚げもちあられ
・水菜・大根おろし・大葉・ゆず・絹糸海苔・揚げそば米
をきれいにあしらったおそばです。
汁をかけてお召し上がり下さい。

1,2、3・・・・9つも具が入っています。


写真左がその『茶織そば』です。

まん中に大根おろしと刻み海苔、緑鮮やかな水菜と大葉。
その横の黄金色が揚げもちあられ、そして玉砂利のような揚げそば米にかつおぶし。


予想どおりの華やかさです。

「汁をかけてお召し上がり下さい。」とあるので、とっくりのそばつゆを皿にかけました。

石臼で挽いたという蕎麦は、腰があって歯応えもなかなかです。
車海老も上品な味でした。

さらに、水菜のしゃきしゃき感と芳ばしい揚げもちあられと揚げそば米。

次々と違う味と食感が楽しめます。


食べ終わると、小さな容器に入ったそばつゆと蕎麦湯が運ばれました。
濃い目の蕎麦湯を注いでいると、魚介だしのいい香りが鼻腔をくすぐります。


スタッフに聞いてみました。


「あの、この茶室は使えるんですか?」

「ここですか。そうですね、お待ちいただくときですとかあらかじめ予約いただいたときなどにご利用いただいています。」


(茶織庵 茶室)         (茶織庵 茶織そば)
茶織庵 茶室茶織庵 茶織そば





+++++++++++++++++++++++++++++++++

● 雪ノ下「鎌倉 茶織菴 」そば
   鎌倉市雪ノ下3−1−30
   TEL 0467−73−8873
   定休日  木曜日
   営業時間 11:30〜18:00    

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2008年11月12日

蕎麦 梵蔵

あちこちに新蕎麦の幟が目立つ季節になりました。
蕎麦通でなくてもちょっと気になります。

そこで、最近よく評判を聞くそば店に行ってみることにしました。

鎌倉といっても観光の中心からは少し外れています。

分かりやすいのは『若宮大路』を由比ガ浜方面へ進んで、『海岸橋』の信号を左折するルートでしょうか。

この道を九品寺へ向かっていくと小さな郵便局があります。
これが材木座郵便局。
店はその隣になります。

(海岸橋付近)            (九品寺へ向かう小道)
梵蔵 海岸橋梵蔵 小道2













「梵蔵」と書かれた木の看板と黒板のメニューのある店頭は、車1台が止まるといっぱいになってしまいます。

入口は写真に向かって左側、車の後方にあります。

「商い中」の札の横の狭い通路を通って暖簾をくぐります。

(梵蔵 店頭)             (入口)
梵蔵 店頭梵蔵 入口









木の香の漂う店はまだ出来たばかり。
厚い1枚板のテーブルに丸太を塗装した椅子。

奥には6人が座れる個室も用意されています。


「JAZZやボサノバが流せる和モダン」と言うのが店のコンセプトとのことで、流れる音楽はモダンですが、蕎麦店としてそれほどの違和感はありません。


テーブル席に座ると、横に小さな額がありました。

---------------------------------
蕎麦屋 梵蔵 開店おめでとう
一平よくぞ夢を夢を叶えた 商売繁盛!
---------------------------------


店内には若い店主と上品な婦人。
店主のお母さんらしきその人がメニューを持って来てくれます。


-------------------------------------------

<手打ち蕎麦>

〜 MENU 〜

せいろ      750円
鴨せいろ    1500円
とろろそば   1200円
鬼おろし     900円
かけ       750円
山かけ     1200円

鴨南蛮     1500円
板わさ      500円
あゆ味噌     500円
だし巻玉子    800円
鴨焼き(2〜4人前)
ひな焼き    2400円
胡麻豆腐     300円

-------------------------------------------



「どれがおすすめなんですか?」

と聞くと1つ1つ丁寧に説明してくれました。

頼んだのは鴨せいろ。
これは、冷たい蕎麦と温かいつけ汁の組み合わせになります。

こしのある蕎麦と脂の乗った旨みのある鴨の味。

箸で持ち上げた蕎麦を、つゆにつけます。。
蕎麦通ではないので、たっぷりとつゆに入れて食べるのですが、やはり田舎者にはこの方がおいしく感じます。


脂の乗った鴨肉とキレのあるつゆのバランスもなかなかです。


少し残念なのは、それこそあっと言う間に蕎麦がなくなってしまうこと。
お腹を空かせている場合には、量が少し足りないかもしれません。

それをカバーするのが、とろ〜りとした濃厚な蕎麦湯です。
白い蕎麦湯を、まだ鴨の旨みがたっぷりと残っているつけ汁に入れて飲むとけっこう満足感が得られます。

隣のお客さんは『だし巻き』を頼んでいましたが、これも美味しそうでした。


今日の蕎麦は「福井」と「北海道」でしたが、季節によって少しずつ違うようです。

「一茶庵」などで修行したという若い主人は意気込み充分で、蕎麦について熱心に説明してくれました。


必ずしも観光立地ではないので、地元密着になると思いますが、こんな店が増えてくれると鎌倉も活気づきます。


(木の香りのする店内)         (鴨せいろ)
梵蔵 店内梵蔵 鴨せいろ




+++++++++++++++++++++++++++++++++

●材木座「蕎麦 梵蔵」 蕎麦
   鎌倉市材木座3−17−33
   TEL  0467−73−7315
   定休日  水曜日
   営業時間 昼11:30〜14:30
        夜18:00〜21:30(LO)
  
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フレーバー・プーアールの専門店 黒麗茶館



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2007年05月09日

松原庵

由比ガ浜の「かいひん荘」です。
静かな住宅地にある鎌倉を代表する洋風建築の1つです。

この近くに新しく蕎麦店が出来たと言うので行ってみました。

松原庵 海浜荘













ちょっとわかりづらいのですが、かいひん荘の少し奥(つまり海の方)に進むと、写真左のような青い看板が見えてきます。

さらに塀に沿って行くと、写真右のような門に行き当たります。

奥に見えるのは古民家風の建物。
庭もきれいに整備されています。
ちょっと敷居が高いような気もしますが、そこは蕎麦の店、まあ何とかなるでしょう。

暖簾をくぐり、玄関に立つと、ちょうどスタッフが出てきました。

「入れますか?」

「はい。今、ちょうど開いたところです。」

松原庵 塀松原庵 門













奥に座敷もあるのですが、入ってすぐの客室は、畳に絨毯を敷いた上にテーブルが用意されていました。

「どちらでもどうぞ。」

とのことで、庭に近いテーブルに座ります。


にわか雨が上がったばかりで、木々に囲まれた庭の中心にあるテラス席は濡れています。

メニューの最初にはランチコースも載っていますが、今回は単品の『天せいろ』を注文しました。


松原庵 庭













左は塩豆ですが、これは注文ではありません。

「すみません。釜の調子が悪くてまだお湯が沸きません。あと5分くらいで沸くと思いますが、もう少しだけお待ちください。」

ということでスタッフが持ってきてくれました。


右が注文の「天せいろ」です。(1800円)

「この天ぷらはあられ揚げといって、普通のかき揚げとは少し違っています。」


かき揚げは海老やイカ野菜などの具が固まっていますが、ここのはあられのようにばらばらに揚っています。


蕎麦はこしのある信州蕎麦で、つゆは関東風。
ツルツルと口に入って「これからの季節はせいろに限る」などと思います。


お薦めの「あられ揚げ」は、アツアツノ海老やイカなどがからりと揚って、さっぱりしたせいろの蕎麦とよく合っていました。


建物は古民家ですが、中は近頃はやりのレトロモダンと言うのでしょうか、キッチンの前のカウンターも店内の椅子やテーブルも黒で統一されて、ダイニングバーのような雰囲気です。

鎌倉の中心から遠くなく、海の雰囲気もあって、静かです。

鎌倉に遊びに来た人を、ちょっと連れて行くにはちょうどいいところと言うわけで、やはり休みの日は混んでいるようです。





松原庵 おしのぎ松原庵 天せいろ






+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●由比ガ浜「鎌倉 松原庵」 蕎麦
   鎌倉市由比ガ浜4−10−3
   TEL  0467−61−3838
   営業日(時間) 11:30〜21:00(LO)
   定休日  火曜日

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

chefcomi at 10:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年11月30日

うどん三昧 とく彦 

清泉小学校のフェンスの掲示板には、児童が描いた永福寺(ようふくじ)二階大堂の絵が掛けてあります。

このあたりの住所「二階堂」は、このお堂の名から付けられています。

今日は、この二階堂にあるJKさんのブログにあった、うどん屋の「とく彦」に行こうと思っているのですが、それらしき看板は何も出ていません。


<Jk's Blues>
http://jk.livedoor.biz/archives/50705537.html

左が清泉小学校の児童が描いた「二階大堂」の絵、右が東御門の碑文がある「東御門橋」付近の写真です。


とく彦 二階堂の絵とく彦 東御門橋













なまじ土地勘があるだけに、よく確かめもせず来てしまいました。
でも、いままでは、どんな店でもメイン通りには小さな看板くらい出していたような気がします。

少しさまよったあげく、静かな民家の前に「とく彦」の看板を見つけました。


JKさんのブログにはちゃんと『清泉小学校北東の交差点(鎌倉青年団による「東御門」の石碑が傍らに建つ)から10数m北に歩き、東(右)に曲がると看板が見えてくる。』と書かれています。

左がその北へ向かう道。右が「うどん三昧 とく彦」の入り口です。

とく彦 道とく彦 門













店は数十年前に建てられたような民家です。
畳の部屋2間が客室に当てられていて、テーブルが3つ。

奥の部屋には、カップルがすでに席を取っていました。


室内はBGMもなく静寂そのものです。

「メニューは用意してませんので、後ろで見てください。」

関西弁の主人に言われ、日替わりの『鶏肉とトマトの煮込みうどん』を注文しました。


しばらくすると、厨房から出てきた主人が、

「今、(うどんを)煮てますんで、よろしかったら。」

と小皿に乗せた「ちくわ」をテーブルに置いてくれました。


甘い味噌の付いたちくわは湯気を立てていて、口に入れるとコクがあって普通のちくわとは違います。

後で聞くと、宇和島のじゃこを使ったものだそうです。
これはなかなか旨いです。


写真は『鶏肉とトマトの煮込みうどん』
これに胡椒を掛けて食べます。

七味ではなく何で「胡椒」なのか聞いてみると

「洋風なもんで。」

との答えでした。



その後出汁の話になると

「うちのんは、出汁に昆布やじゃこ、鯖節とかぎょうさん使てるんですわ。それに『返し』(みりん、醤油などで作るつゆの素)が少ないんです。1/20とか1/21とか、そんなもんなんです。塩も使てません。」

丁寧な説明の後、コップに入れた出汁を持ってきてくれます。

なるほど、コクのあるいい出汁の味でした。


※うどんの後で、この出汁で炊いた「十六穀ご飯」を持ってきてくれましたが、これもよかったです。


奥の部屋には大きな「水木しげる」の妖怪画が無造作においてあります。

お人好しで、妖怪好きの主人は、どこかこの漫画の登場人物に似ているような気がしました。


今のところ、口コミと近所の人が中心です。


とく彦 日替わり






+++++++++++++++++++++++++++++++++

●二階堂「うどん三昧 とく彦」 うどん
   鎌倉市二階堂58−11
   TEL  0467−23−5995
   定休日  金曜日・第3木曜日
   営業時間(昼)11:30〜14:30
            
       (夜)17:30〜21:00(LO20:30)
 
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chefcomi at 11:07|Permalink

2006年10月19日

蕎麦 恵土 

左側の写真は、葉山元町の通りです。
横浜の元町と違って、洒落たところもない普通の通りです。

道は狭く、曲がりくねっていて、車の通行には不便ですが、そのおかげで葉山ののんびりした雰囲気が維持出来ているのではないかと思っています。

前置きはさておき、『蕎麦 恵土』ですが、両方の写真とも電柱の下あたりに、小さな案内板が見えるでしょうか?

『蕎麦 恵土』と→だけのシンプルな表示です。


蕎麦 恵土 元町蕎麦 恵土 案内













先ほどの小さな案内看板をたどって行くと、やがて道は行き止まりになり、古い民家に突き当たります。

長い暖簾のかっかった引き戸を開けたところが玄関、ここには「どうぞおあがり下さい・・・奥に居りますのでお声を掛けてください。」の表示がありました。

声を掛けると、若い女性の声で返事があり中へと入ります。

右は、廊下の写真。正面奥が玄関になります。
ガラス戸はサッシになるなど新しくはなっていますが、廊下の天井は年代を重ねた色合いで、ところどころに『しみ』などもあり、建物の歴史を感じます。


蕎麦 恵土 店蕎麦 恵土 廊下













広めの廊下の真ん中に、何故かオーディオがポツンと置かれています。
客室は2間の畳部屋ですが、オーディオの奥に箱膳と碁盤があって、座椅子が用意されていたので、そこに席を取りました。

◆お昼の蕎麦遊膳コース 2500円、3500円(要予約)◆

要予約なので駄目かなと思いましたが、聞いてみると『いいですよ』との答えだったので、2500円のコースを注文しました。

写真はコース最初の品です。

・焼き味噌(山椒の風味)
・赤イカ(下にそばがついている)
・栗を渋皮ごと揚げたもの
・小ムツ西京焼き(佐島産)
・しめじ

竹べらに塗られた焼き味噌が香ばしく、山椒の風味がしました。
季節の栗はアツアツのままで、ホクホクと渋皮ごと食べられます。
佐島産の小ムツも旨い!

蕎麦 恵土 オーディオ蕎麦 恵土 焼き味噌













左が『そばがき』、右が『だし巻き玉子』です。

どちらも大根おろしで食べます。

温かくて、やわらかい『そばがき』はそばの香りがほのかに匂ってきます。

あっさりと甘さをおさえた『だし巻き玉子』も上品な味わいです。


蕎麦 恵土 そばがき蕎麦 恵土 だしまき玉子













やがて、次々と来店客が続きました。
夫婦2人の店は一杯です。

「お時間大丈夫でしょうか?」

と奥さんが心配して尋ねてくれました。

そんなわけで、少し間を置いて出てきたのが左側の天ぷらです。

待っただけの甲斐はあって、今朝揚がったばかりの佐島の水カマス、シシトウ、サツマイモと茗荷の天ぷらは、カラッと揚げたてでうまい!!

そして、右が『手挽き蕎麦』
茨城水府のそば粉を取り寄せ、主人が石臼で挽いたものだとのこと。

本来、このコースに付いている蕎麦は、機械挽きなのですが、待たせたということで配慮してくれました。


「機械と手挽きは蕎麦が違うんでしょうか?」

「蕎麦は同じですが、機械は均等なコナになります。手挽きだと石臼を挽く加減で微妙に違ってきますので、味わいも違ってくると思います。」

ここの主人は、立川『無庵』で修行をして、今年ここ葉山に出店。
本家と同じように、隠れ家的な名店になりそうな予感がしました。

<立川 無庵>
http://www.muan.jp/

蕎麦 恵土 天ぷら蕎麦 恵土 手挽き蕎麦






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●葉山「蕎麦 恵土」 蕎麦
   三浦郡葉山町堀内870−7
   TEL  046−876−3625
   定休日  木曜、第1金曜日
   営業時間(昼)  11:30〜14:00(LO)
            
       (夜)  17:30〜20:30(LO)
   ※売切れ次第終了
   
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chefcomi at 15:40|Permalink

2006年08月31日

百苑 

日々、目まぐるしく変化する小町通りと違って、大町界隈には昔の面影を残す店舗がたくさん残っています。

茶舗、表具店、米屋さん・・・。
写真は店先の紺色の布に「太物 呉服」と白抜き文字で書かれた懐かしい雰囲気の染物店です。

写真右は老舗の和菓子店「大くに」の店舗です。
うどんの『百苑(ももぞの)』はこの店の向かいにあります。


百苑 染物屋百苑 大くに













店の小さな入口にアンバランスなほど大きく、『百苑』と書かれた看板。
『純手打ち きしめん』の幟。
使い込まれた引き戸。

懐かしい昭和の匂いがします。


そして、「氷きしめん」「純手打ちひやむぎ」「とろろざるきしめん」などの涼しげな短冊メニューとともに色褪せた写真が飾ってありました。

写っているのは、店内のテーブルでうどんを食べているリーゼントの青年。
よく見ると昔『いいとも青年隊』にいた久保田 篤(くぼた あつし)氏です。

こういうのも、店の雰囲気が伝わってきて・・・悪くありません。

店内はテーブル席と小上がりに分かれていました。
厨房兼事務室?には黒電話なども残っています。

情報誌がたくさん積まれているのは、それだけ取材が多い店なのでしょう。

百苑 店頭百苑 店内













さて、頼んだのは『きざみとろろ』です。

ざるの上にはきざみ海苔のかかった少し透明感のあるきしめん。
麺の幅は1cmくらいでしょうか。

薬味はしょうがと大葉とネギ。
手前の容器には『きざみとろろ』が一杯に盛られています。

「この中に薬味とつゆを入れて、召し上がってください。」

よく通る声で主人が付け加えてくれました。

テーブルに用意されている七味と山椒をつゆに入れます。
はじめはきざみとろろがで、つゆがあまり入りません。

幅広のきしめんをとって、とろろを絡め素早く口に運びます。

つるっとした食感は、そばとはまた違った爽快感がありました。
あっさりめのつゆも、喉越しをさらに良くしています。


つるつると済ませた昼食ですが、盆の外にまだ残っているものがありました。
追加のお茶を運んでくれた主人に聞いてみました。


「これは、蕎麦湯じゃなくって『うどん湯』っていうんですかね。」

「われわれは『釜湯』って呼んでますが。

「蕎麦湯みたいなものですね。」

「ええ、でもうどんには塩が入ってますから、少し違ってはきますが。」



麺はそばを選ぶことが多いのですが、このうどんのつるつる感も捨てがたいと思います。
『釜湯』を飲み干して外に出ると、まだまだ暑い日差しが照りつけていました。

百苑 とろろきしめん






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●大町「百苑(ももぞの)」 純手打ちうどん
   鎌倉市大町1−3−16
   TEL  0467−22−1922
   定休日  金水曜定休
   営業時間 AM11:00〜PM19:30
           (LO 19:00)    
   http://www.kamakura-momozono.com/

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chefcomi at 09:59|Permalink

2005年12月08日

こ寿々 

頼朝の頃からの鎌倉のメインストリート「若宮大路」です。
桜並木も色づいていました。
鎌倉駅方面から鶴岡八幡宮方面へ進んでいます。

この右側辺りが、人気の蕎麦店「こ寿々」になります。


こ寿々 若宮大路









見返り柳?
風情のある佇まいですね。
掛かっている提灯には「手打ちそば」と書かれています。

最近は「蕎麦」よりも「わらび餅」が有名になってしまい、お土産だけ買って帰る人もいるようです。
(私もそうです。ここのわらび餅はおいしいと思います。)

こ寿々はこの『段葛こ寿々』と『由比ガ浜こ寿々』がありますが、製造所の向かいにある『由比ガ浜こ寿々』は甘味処で蕎麦を食べることは出来ません。

店の前の椅子にはもう腰掛けて待っている人もいます。

こ寿々 店頭









店の2階部分です。

瓦屋根、外側の木の板、物干し台?と簾。
昔見た家はみんなこんな感じでした。(今やっている映画、「三丁目の夕日」の頃のことです。)

この家も当時では、それほど珍しくない作りなのですが、いつもここに来ると、「古き佳き昭和の思い出」が蘇ってきます。

こ寿々 2階









名物の『こ寿々そば』です。

器の器に盛られた蕎麦の上に、刻み海苔、大葉、三つ葉、天かす等が乗せられ、真ん中には白い大根おろしと黄色いゆずの皮が置かれています。

自家製粉という固めの玄そばは、歯ざわりもよく、つるつると喉を通っていきます。

食事時間は5分でした。

こ寿々 そば






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段葛「こ寿々」 手打ちそば
   鎌倉市小町2−13−4 
   TEL 0467−25−6210
   定休 月曜 
   営業時間 11:30〜18:30

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chefcomi at 09:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年08月18日

如雪庵一色

今回の「如雪庵一色」は葉山御用邸のすぐ前、地元では有名な蕎麦店です。
道路を挟んで、路地を進めば葉山の海が広がっています。

写真左側が御用邸、道の奥が海に続いています。


一色 海へ











御用邸はこの中、門のところは皇宮警察官が常に警備をしています。

一色皇宮警察









御用邸の前、そして店の並びにあるのが葉山警察署です。
皇宮警察だけではなく、ここも御用邸の警備をしていますが、写真のように皇宮警察と比べ、待機する場所には差があるようです。

歩哨50%














肝心の店です。純和風のお蕎麦やさんらしい店構えですね。

一色 店











※この店に行くきっかけとなったのは、湘南・鎌倉で人気のブログ、jangada さんの「時々日記」の記事です。
以前紹介しましたが、この近くの隠れ家中華「和樂」(かずら)に行ったとき、 前を通ったこの店に、記事を読んであらためて訪問することにしました。

これが、時々日記 jangada さんのブログです。
http://blog.livedoor.jp/jangada25/archives/27647844.html





店内に入ると、「調理処」と書かれた厨房の横に、何やらいわくありげな額がかかっていました。

一色 額












さて、今回は「せいろ天盛」1680円を注文しました。

一色 せいろ天盛り








店の奥では、ご主人がガラス張りの作業場の中で、蕎麦を打っていて、目が合うと軽く一礼してくれました。

運ばれた薬味には、緑色のわさびではなく赤紫のものがありました。

「わさびのかわりに辛味大根になっています。」


そして、揚げたての天麩羅が運ばれ、まもなく本命の「せいろ」が出てきます。


葉山の食通に愛されるだけあって、こしのある蕎麦ののど越しがいい感じです。
つゆも少し辛めで、昔からのそばつゆの味がしました。


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  ●「如雪庵 一色」 蕎麦
   神奈川県三浦郡葉山町一色1987
   TEL046−875−7985
   定休 毎週水曜日、第3火曜日 
   平日11:30〜16:00 
   土曜11:30〜17:00
   日祝11:30〜18:00
 
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chefcomi at 10:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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