アフリカ理解プロジェクトのイベント情報

アフリカ理解の促進を通じて地球市民の育成を目指すNGO、アフリカ理解プロジェクトが企画するイベント情報です。

19 4月

【4/14レポート】第2回レクチャー エチオピアの不思議な作物と食べ物

食と食材からみるアフリカ
第2回レクチャー エチオピアの不思議な作物と食べ物
講師:齋尾恭子

2018年4月14日(土)JICA地球ひろば市ヶ谷13:00~15:00
<参加者20名>
記録:アフリカ理解プロジェクトスタッフ・サポーター
文:織田美那子/ 写真:佐々木桐子
                 

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現愛国学院短期大学特認教授、シニアボランティア経験を活かす会の齋尾恭子講師から、エチオピアの「不思議な」作物と食べ物という題での講義を実施していただきました。
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冒頭から「不思議な」作物という単語がキーワードであることが強調され、どんな「不思議」があるのかに興味が注がれながらの講義となりました。講義の前半では、エチオピアで見られる主な作物の説明がありました。実物もお見せいただきました。
・テフ
・ヌーク
・エンセット
・コーヒー※エチオピアはコーヒー発祥地と言われる。
・豆類
・家畜について
・肉食について
・雑穀
・花
・たくさんの香辛料

色々な作物がありますが、この中には、栄養価に特徴があるもの、穴に埋め発酵させることで保存を可能にするというアフリカでは珍しい食材の原料となるもの、家畜の食べ方(エチオピアでは生食文化もある)、紀元前から続く穀物と宗教(祈祷に利用する)のつながりや、現代のスーパーフードとしての着目による作物の価値の見直しによる高騰化など、現代の現地の方の食生活に繋がるお話まで、様々な角度から紹介されました。参加者がみなさん熱心にメモをとる姿が印象的でした。
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その他にも、コーヒー発祥地であるエチオピアでのコーヒー産業の重要性や、新たな産業としての「花(特にバラ)」等のお話もありました。エチオピアは唯一の独立国であったことや、農地としての特徴などから、「不思議」な作物が生まれ、継承されてきたという背景を感じることができました。

講義の後半では、現地でエチオピア人に行ったアンケート結果を元に、食の嗜好や文化に通じるお話をしていただきました。アンケートは現地の学生に対しても実施されており、国の発展を支える世代の視点からの貴重な意見(交通手段の開発、包装技術の発達)等もあり、心強く感じるものでした。
また、食の好みについては日本と同様、西欧化している部分も有り、伝統的な食事もあるものの、パスタ等の食事も常用化してきているという現状も伺えました。

講義の最後に質疑応答が行われ、専門的な知識をお持ちの参加者も多く、参加者からも興味深い情報を提供いただきました。
・テフの栄養価に着目し、スポーツ選手に対し調査を実施し、鉄関連の血液検査に有益な結果が出てき ている。
・テフを作成している農地は、高度で特有な環境であったことから、エチオピア内でのみ食文化として発展してきた背景がある。
・たんぱく質の取得方法としては、魚からの摂取も可能であるが、エチオピアの食文化においては、肉による摂取が主である。
・アフリカではキャッサバを食す国が多いが、エチオピアではあまり食されていない状況である。
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なお、講義後も3/25「エチオピア料理」で登壇いただいたアディアベバエチオピア協会のアベベさんや、参加者同士での意見交換など積極的に実施いただき、講義内容以外でも活発な意見交換が行われていました。

【参加者の感想】
 - エチオピアの食文化や現地の方々の意見など盛り沢山で とても、ためになりました! 食生活の調査で さらに現状がわかりました。
 - エチオピアに、たくさんの穀物種があることに驚いています。
 - 具体的な内容があったので大変わかりやすかった。
 - 非常に興味深いお話で未知の食生活の一端が良くわかりました。
 - インジェラだけでなく 沢山のエチオピア料理を興味深く聞かせていただいた
 -   4000年間、曲りなりにも独立を維持して来た民族性と文化とほこりを感じ、食の生活にもありました。アフリカの起源がこんなにおおいとはおどろきでした。
- テフの栄養価について知ることができて、エチオピアの良さを再発見できたと思います。
   あまり、知らなかったエチオピア特有の食材についても知ることが出来てよかった。
- エチオピア人の食生活の秀れた点に感銘を受けた。
- 食材から料理まで地域特性も紹介され幅広く多くの写真を見せて頂き ありがとうございました。とても楽しいセミナーでした。
- もりだくさんの話しで多くの食品の紹介でおもしろかった。豆やこくもつを上手に使って(日本の米の様に)ワットで食べる食べ方は現在も続いており、上手に食べる文化が続いているのはおもしろい。

アンケートの一部を抜粋しました。アンケートにご協力ありがとうございました。

【レクチャー記録】
・エチオピアの「不思議な」作物と食べ物
・歴史やエチオピアの概要説明
 --エチオピアの国としての歴史を説明。唯一の独立国
・スーダンベルト付近は、農作物の種類が豊かな地域である
スーダンベルト(特に西アフリカ・エチオピアが有名)
・起源前からの独自栽培(穀類、スイカ、メロン、オクラ、綿、豆類)があり、大航海時代以降で、トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモ
20世紀以降にキャッサバ、大豆、通常野菜という歴史がある

◇「不思議な」食べ物について
①テフ
・小さいながら、ミネラル・ビタミンを豊富に含み栄養価が高い
・テフの栄養(炭水化物、メチオニン、鉄分豊富)
→グルテンフリーのため、グルテンアレルギーの人の代替食となっている
※昔は貧者の食であったが、現在は高騰している

②ヌーク
・テフに比べると大きいがそれでも小さい穀物
・リノール酸が多い
・抗酸化能力が高い→人の健康に関係する
→世界で注目されたため、高騰している

③エンセット
・垣根にしている
・7年で果実ができるが食せない
・エンセットを食す民族は限られている
・生きた食品貯蔵庫。1軒が1年間食べていけるだけの食材となる
→エンセットの葉に包んで穴に埋め、1ヶ月程度発酵させるという調理法も存在する

④コーヒー※コーヒー発祥の地
・国輸出額60%をコーヒーに関するものとなり、重要な雇用を占めている

⑤豆類
・食物制限時期のたんぱく源
・豆から作ったワットを総称して「シロワット」と呼んでいる

⑥家畜について
・アフリカの中で家畜数が最大と言われている

⑦肉食について
・ヤギ、ヒツジは主人が殺す
・しばしば生肉を食べる。牛の生肉がおいしいとされる
・ヤギや羊の生の右足と肝臓を提供することが最も丁重なもてなし

⑧雑穀
・紀元前のエチオピアのパンに用いていた雑穀
・ホップの代わりとして、ゲッショがある
・祈祷薬に使う穀物もある
・何にも育たないような時期にも育つ「グラスピー」※神経系麻痺を起こす

⑨花
・標高差が高いので花の色が冴えている。特にバラが盛ん※外貨獲得
・はちみつ

⑩たくさんの香辛料
・マルカート(マーケット)は食の宝庫

◆エチオピア食生活調査
◇農業研究所のセミナ
・マカロニ・スパゲッティを食べている
→イタリアの食が、食文化に入ってきているのが面白い点
・夜より昼の方がしっかり食べる

・はちみつからとったワインや穀物からつくるビールも飲料としてある
・コーヒーセレモニーももちろん有名。一家の主婦の大切な仕事

②エチオピアの食に関連して好きなもの・問題点
・肉のワットが好き
・地域によってはインジェラではなく、エンセット食品

・栄養・バランスの取れた食事
・交通手段が未発達のため、農家から市場に持っていけない
・需要が少ない。※自給自足で成り立っているため、マーケットで売れない状況
◇栄養に関するセミナー時の話
・各地方の伝統食事の食材を分析するなどした

◇学生に対する調査
・朝昼晩どこで食べるか?→大学

・昼と夜は、インジェラとワットが多い。朝は、パン食
・家庭にいるときは、伝統的な朝食メニューも加わる
→やはりパスタを食べている
・一番好きな食べもの:ドロワット
・食品作業発展のために不足しているもの
→学生さんは色々考えていた!
技術者不足、食品の包装技術の発達
⇒結論は、学生は新たな食事も食べているが、伝統的な食生活にも興味を持っている

◇まとめ
・エチオピア人は誇り高い民族
・多くの途上国が工業化により国の発展を図る中、農業開発優先を貫いている
・伝統を守り抜く頑固ともいえる信念を貫いているように見える
・伝統を守り抜いていってほしい
・成分を分析すると、栄養価が高い傾向が読み取れた

<質疑応答>
・テフを陸上競技選手に食べさせて調査したところ、鉄が体内に残る傾向が出てきている
⇒販売目的ではなく、鉄関連の血液検査に有益な結果が出てきている
※ほかの食材と混ぜても、邪魔をしない
・エンセットの加工品について、エチオピアのどの地域で食することができるか
→町のレストランで食べることができる。伝統食を提供するレストランやカルチャーセンター増加傾向
・テフを作成している農地の気候、土壌の特徴をしりたい
→1800メートルの高度で実施している
テフはエチオピア以外の国では、ほぼ食べられてない。雨が少ない土地だから残ったテフ
優良種子を改良中※特殊作物として残っている
→今では、ドイツなどでも栽培を始めている
・伝統食は若い人でも料理できるのか?
→結婚するためには、伝統食を作れることが必要であったが、現在はあまり重視はされていない
・魚も食べているのか?
→動物性たんぱく質としては、候補にあるが、あまりメインではない。地元のマーケットにもあるが、肉の方が多い
・テフは日本人にとっては、そばのようだと感じたが、種が小さい理由は、枯れるまでの期間が短いからなのか?
→科が違うのでその発想はちがう
・キャッサバが出てきたが、どういう人が食べているのか
→キャッサバは少ない。政府としては普及したいと考えてるが、難しい状況。あまり食されていない◇




11 4月

5月と6月のイベント(参加申し込みの受付を開始しました)

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レクチャー&講座(全8回)
「食と食材からみるアフリカ」がスタートしました。
5月と6月のイベント参加受付を開始しました。

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アフリカを知る120分レクチャー第3回
「アフリカのイモ食文化-美味しさの秘密」
講師:志和地弘信
東京農業大学教授(国際食糧情報学部 国際農業開発学科)
アフリカで主食として食べられているイモ類は数多くあります。古代から食べ続けてきたものや大航海時代以降にもたらされたものなど、何千年も飽きられずに食べられてきたイモの秘密を解説します。

日時:2018年5月13日(日)
13:00~15:00(受付:12:45~)
●会場:JICA地球ひろば
●参加費:¥1, 000
●募集人数:25名(先着順)
お申込み専用サイト: https://goo.gl/forms/gtFTRqalWM9FBpbg1

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アフリカを知る おいしい!食体験第3回
「コンゴ料理体験と-おしゃれなコンゴのお話」
講師: Enjoy Africa
コンゴ民主共和国 Axel Kabombo, Patrick M
コンゴ人と日本人が協力して、昨年6月から活動している新しい団体です。 魅力あふれる文化を伝えたいという想いから活動を始めました。
「コンゴ民主共和国」は、中部に位置するアフリカで2番目に大きな国(アフリカで唯一時差のある国)です。大河(コンゴ川)からは豊富な魚介類が。穀物や芋類、野菜など多様な食材にも恵まれています。フレンチ、アラビック、アジアンの影響を受ける同国の料理は、洗練されたエキゾチックな味が特徴。
今回の食体験では、「フフ、シチューなどの定番料理」をわかりやすく紹介、調理法・食材、食べ方の説明を交えて食体験をしていただきます。また、今世界的な話題となっているコンゴファッション「サプール」などの文化についてもお話します。

日時 2018年6月17日(日)
12:00~14:30(受付:11:45~)

●会場:牛込箪笥地域センター
都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」
A1出口 徒歩0分
※参加者には、会場の詳細をご連絡します。
●参加費:¥3,500 (前払い)
●募集人数:25名(先着順)
お申込み専用サイト:https://goo.gl/forms/ZK9SnSM36OJV9QEB3

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〒146-0093東京都大田区矢口1-11-8 Tel/Fax 03-3758-5665 
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アフリカ理解プロジェクトのミッション
1. アフリカ理解を通して地球市民を育成する 
2. 世界に開かれた日本社会を実現する 
3. 困難に直面するアフリカの人々を支援する 
4. アフリカと日本を結ぶ機会を提供する。 
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2 4月

アフリカりかいメールマガジン 第79号 2018年4月2日

アフリカりかいメールマガジン 第79号 2018年4月2日 

アフリカで暮らし、アフリカ経験の長いスタッフたちが発行するメルマガです。
一歩先を行くアフリカと日本での活動・情報をお届けしています。
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CONTENTS◆━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
 1【4月・5月の活動】
 2【ニュース】
 3【イベント・レポート】
      ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…


★1【4・5月の活動】

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レクチャー&講座(全8回)
「食と食材からみるアフリカ」がスタートしました。4月プログラムの募集が
始まっています。残席わずかです。早めにお申し込みください。

〇4月14日(土)エチオピアの不思議な作物と食べ物
〇4月21日(土)ケニア料理体験と駐在員が語る食と観光の魅力
詳しくはこちらから
http://blog.livedoor.jp/chekereni-africarikai/archives/52035684.html
お申し込みはこちらから
http://africa-rikai.net

〇4月21日(土)アースディ奈良 奈良公園
アフリカ理解プロジェクトが出展しています。
http://www.geocities.jp/earthdaynara/

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★2【ニュース】
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〇小学校6年生「社会科教科書」に掲載
2015年に依頼された「アフリカ理解プロジェクトの活動の話」が、
教科書に掲載されています。これからもアフリカと日本の社会に
貢献できる活動を地道につづけていきたいと思います。
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★3【講座レポート】
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どの講座も盛況でした。

〇2/24 コーヒーの発祥地 エチオピアの文化と人びとの暮らしを知る
http://blog.livedoor.jp/chekereni-africarikai/preview/edit/7cd13f61b1ce5b5dff12cf3a9d5a63dd

〇3/18レクチャー「アフリカ料理の本」を出版して学んだアフリカの知恵
http://blog.livedoor.jp/chekereni-africarikai/archives/52036070.html

〇3/25 おいしい!食体験「エチオピア料理体験」
http://blog.livedoor.jp/chekereni-africarikai/archives/52036316.html
http://blog.livedoor.jp/chekereni-africarikai/archives/52036319.html
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【執筆】
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〇道祖神社のDO DO WORLDに2016年から執筆しています。
「食」インジェラ
「住」都市部と郊外
「衣」ファッション
「健」コーヒーセレモニー
「美」モダンアート
「買」市場
「学ぶ」→執筆中
こちらでバックナンバーを読むことができます。
https://www.dososhin.com/know/article/ddwn/

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アフリカ理解プロジェクト 
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アフリカ理解プロジェクトのミッション
1. アフリカ理解を通して地球市民を育成する 
2. 世界に開かれた日本社会を実現する 
3. 困難に直面するアフリカの人々を支援する 
4. アフリカと日本を結ぶ機会を提供する。 
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