食と食材からみるアフリカ
第2回 おいしい!食体験講座
ケニア料理体験と駐在員が語る食と観光の魅力
2018年4月21日(土)12:00~14:30
会場:マシューコウズバッファローカフェ@五反田
お話:フローレンスさん(オーナー&シェフ)
生野雅一さん:アフリカ専門の旅行会社(株)道祖神
記録/写真:中井真弓・白鳥清志(アフリカ理解プロジェクト)
アフリカ東部に位置するケニア(内陸部)の食文化は、食材を生かしたシンプルな調理方法が特徴です。主食には、ウガリ(トウモロコシの粉を湯で練ったもの)、米、イリオ(豆・野菜・イモ類を煮たもの)などがあります。
アフリカ料理体験の第2回目は、ケニア人シェフフローレンスさんが腕を振るう「カンバ族の家庭料理」を味わいます。お話は、アフリカ専門の旅行会社「道祖神」でケニア駐在員を4年間つとめた生野氏にケニアの食と観光の魅力を熱く語っていただきます。
参加者17名、講師・スタッフを入れ総勢22名で貸し切った会場は満杯でした。
会場のバッファローカフェは、JR五反田駅から徒歩10分くらい。賑やかな通りに面しています。
受付が終わり、講座の始まりです。
せっかくの機会なので、全員で自己紹介をしました。
「食・食材」「アフリカに関心」のある参加者が多く、遠方では名古屋から来られた参加者も。
ケニア基礎情報・本日の料理・カンバ料理の資料を作成し配布しました。
メニューはフローレンスさんと相談して慎重に選びました。まずサーブされたのは、写真上から「ウガリ」「キーマカレー」「ピラウ」。キーマカレーは、鶏ひき肉をオリジナルブレンドのスパイスで煮込んだカレー。辛さは中辛です。ピラウは、米、野菜、肉、スパイスを焚き込んだご飯。ケニア料理の定番です。ウガリの食べ方も練習しました。
みなさん初対面ですが、アフリカ・料理・食に関心があることで、すぐに打ち解けて話が弾みました。
店内に飾られているケニアのアート&クラフト
サマキ(魚)のハーブ焼き
ポンダヤエ(マッシュポテトとチーズ&生ハム)
つぶしたケニアの紫芋のなかにケールなどを入れるカンバの伝統料理。時代と共にバリエーションが増えた料理のひとつで、お店ではチーズ・生ハム・トマトと一緒に出されます。どの料理も参加者は完食。特にこの2皿は「美味しい!」という声が多かったです。最後に「ウガリのおこげ」をはちみつでいただくデザート。本国ケニアでさえお店では食べることのできない、まさに家庭料理。ケニアではおやつ感覚で食べるそうです。煎餅のようにぱりぱりとした感触でした。海外では知名度の高いケニア産の紅茶も出されました。
お腹が膨れたところで、後半は(株)道祖神(旅行会社)のケニア駐在員として(2012年~2016年)ナイロビに駐在されていた生野雅一さんから「食と観光の魅力」と題してのお話です。アフリカの自然や文化の多様な魅力のお話から始まり、スライドに映るきれいな写真も加わって、一気にお話に引き込まれました。(このレポートの最後に内容の一部を掲載)
参加者が知らない情報が盛りだくさん。笑いが絶えないお話のなかに、学びが多くありました。(参加者アンケート参照)
メモを取る方、質問をする方、アンケートに回答する方、他の参加者と情報を交換する方、料理の内容を詳しく聞く方、参加者が積極的に学ぼうとする姿が印象的な講座でした。
参加者にお話をするフローレンスさん。この日は、立川でボランティアの活動があるため途中退席(とっても多忙な彼女!このようなイベントの開催に感謝しながら、配膳などが遅かったことを謝っていました)彼女の人柄を通して、ケニアとカンバの人たちに触れられた時間でした。フローレンスさんアサンテモノ!(カンバ語でありがとう)
【生野さんのお話】(一部をまとめました)
第2回 おいしい!食体験講座
ケニア料理体験と駐在員が語る食と観光の魅力
2018年4月21日(土)12:00~14:30
会場:マシューコウズバッファローカフェ@五反田
お話:フローレンスさん(オーナー&シェフ)
生野雅一さん:アフリカ専門の旅行会社(株)道祖神
記録/写真:中井真弓・白鳥清志(アフリカ理解プロジェクト)
アフリカ東部に位置するケニア(内陸部)の食文化は、食材を生かしたシンプルな調理方法が特徴です。主食には、ウガリ(トウモロコシの粉を湯で練ったもの)、米、イリオ(豆・野菜・イモ類を煮たもの)などがあります。
アフリカ料理体験の第2回目は、ケニア人シェフフローレンスさんが腕を振るう「カンバ族の家庭料理」を味わいます。お話は、アフリカ専門の旅行会社「道祖神」でケニア駐在員を4年間つとめた生野氏にケニアの食と観光の魅力を熱く語っていただきます。
参加者17名、講師・スタッフを入れ総勢22名で貸し切った会場は満杯でした。
会場のバッファローカフェは、JR五反田駅から徒歩10分くらい。賑やかな通りに面しています。
受付が終わり、講座の始まりです。
せっかくの機会なので、全員で自己紹介をしました。
「食・食材」「アフリカに関心」のある参加者が多く、遠方では名古屋から来られた参加者も。
ケニア基礎情報・本日の料理・カンバ料理の資料を作成し配布しました。
メニューはフローレンスさんと相談して慎重に選びました。まずサーブされたのは、写真上から「ウガリ」「キーマカレー」「ピラウ」。キーマカレーは、鶏ひき肉をオリジナルブレンドのスパイスで煮込んだカレー。辛さは中辛です。ピラウは、米、野菜、肉、スパイスを焚き込んだご飯。ケニア料理の定番です。ウガリの食べ方も練習しました。
みなさん初対面ですが、アフリカ・料理・食に関心があることで、すぐに打ち解けて話が弾みました。
店内に飾られているケニアのアート&クラフト
サマキ(魚)のハーブ焼き
ポンダヤエ(マッシュポテトとチーズ&生ハム)
つぶしたケニアの紫芋のなかにケールなどを入れるカンバの伝統料理。時代と共にバリエーションが増えた料理のひとつで、お店ではチーズ・生ハム・トマトと一緒に出されます。どの料理も参加者は完食。特にこの2皿は「美味しい!」という声が多かったです。最後に「ウガリのおこげ」をはちみつでいただくデザート。本国ケニアでさえお店では食べることのできない、まさに家庭料理。ケニアではおやつ感覚で食べるそうです。煎餅のようにぱりぱりとした感触でした。海外では知名度の高いケニア産の紅茶も出されました。
お腹が膨れたところで、後半は(株)道祖神(旅行会社)のケニア駐在員として(2012年~2016年)ナイロビに駐在されていた生野雅一さんから「食と観光の魅力」と題してのお話です。アフリカの自然や文化の多様な魅力のお話から始まり、スライドに映るきれいな写真も加わって、一気にお話に引き込まれました。(このレポートの最後に内容の一部を掲載)
参加者が知らない情報が盛りだくさん。笑いが絶えないお話のなかに、学びが多くありました。(参加者アンケート参照)
メモを取る方、質問をする方、アンケートに回答する方、他の参加者と情報を交換する方、料理の内容を詳しく聞く方、参加者が積極的に学ぼうとする姿が印象的な講座でした。
参加者にお話をするフローレンスさん。この日は、立川でボランティアの活動があるため途中退席(とっても多忙な彼女!このようなイベントの開催に感謝しながら、配膳などが遅かったことを謝っていました)彼女の人柄を通して、ケニアとカンバの人たちに触れられた時間でした。フローレンスさんアサンテモノ!(カンバ語でありがとう)
【生野さんのお話】(一部をまとめました)
カンバ族やキクユ族など40以上の民族からなるケニアでは、主食のウガリ(はらもちがよくカロリーは白米の7倍?!)と主菜(焼肉や魚などを焼いたり煮たりしたものが主)、副菜 (野菜が多い)をワンプレートで食べることが多い。
ニャマチョマ(焼肉・お話に出てきたのはヤギ肉)、海岸地方ではサマキ(魚料理)などがある。なかでも、生野さ んがいちおしなのがマトュンボ。トマトと香辛料を煮込んだ、日本でいうもつ煮込みのような料理 。おいしそう!! 副菜ではムキモ(緑色のマッシュポテト)、カチュンバリ(トマト、玉ねぎ、パクチーなどのサラダ) また、マンゴーを野菜感覚でとうがらしとあえて食べることも。ゲセリ(豆とトウモロコシを油で炒めたもの)やスクマ(ケールの仲間)が付け合わせになることもあるそうだ。
主食は主にウガリだが、米やチャパティを食べることもあり、朝ごはんでは「チャパティと甘いチャイ」が 定番。生野さんが毎朝食べていたのが「カットフルーツ(アボカド、マンゴー、バナナ、スイカなどなど)」。果物 や野菜がとにかく安くておいしく、どんぶり一杯に盛ってなんと50円で食べられるという(うらやましい。。)お茶を飲む文化のあるケニアが紅茶の輸出量第1位というのには驚く。その品質は高く、西欧ではと ても人気があるそうだ。植民地時代の宗主国イギリスの影響で紅茶を飲むのが習慣になっている。
お話の後半は観光のお話。 40以上の民族からなるケニア。 それぞれの民族の写真を見せていただきながらのお話。 装飾(ビーズなどから作ったアクセサリーを身に付けたり、体に直接装飾をしたりする)や衣装(カラフルだ ったり、真っ白だったりと個性的)、宗教や伝統、住んでいる地域の特色を大切にしながら生活していること がわかった。サファリのお話も、ぜひ次の機会に聞いてみたい。
【参加者アンケートから】
・アフリカの食文化にふれたのは初めてだったので、とても楽しい時間を過ごせました。又、食べにきたいで す(50代会社員)
・初めて本格的なケニア料理を食べることができて感激でした。とても洗練されていておいしかったです。ケ ニアの見どころや文化もまた違った視点で聞けて興味深かったです(50代会社員)
・生野さんの食文化のお話も面白く、ごはんもおいしく、とても楽しかったです。座った人としかお話しできず、盛り上がってるグループがいいなぁと思いました。男の人も多く、すぐにごはんがなくなりましたが、別のグループから持ってきてくれて満足できました。(30代教員)
・同じものを皆で頂きながら わいわい 楽しかったです。とてもおいしかった。生野さんのマトウンボのお話 出色 笑えました Roycoがモウイをふるっているというのも・・・(40代会社員)
・ケニアの現地の様子やアフリカ全体のことがわかってよかったです。フローレンスさんとお話しする機会があれば。(50代教員)
※アンケートの一部です。ご協力ありがとうございました。
ケニア料理を実体験することに加え、ケニア観光のプロフェッショナルにお話を聞くことができ、とても満足 された方が多かったように思います。もっとお話しを聴きたかった!という声も多く、参加者の皆さんの関心 の高さを感じました。
今回お話しいただいた生野さん、ご参加いただいたみなさん、ご協力いただいたフローレンスさんをはじめ、 お店の皆さま、本当にありがとうございました。
アサンテ・サーナ!!