オンラインツアーイベント報告(1)

 「4人のスペシャリストと巡るエチオピア原生林と伝説のコーヒートレイル」

ボンガ・ジンマ編

日時:10月25日(日)14:00~15:45

会場:オンライン

参加者:54

配布資料:オンラインツアー日程表/案内人の紹介、オプションお土産用フライヤー&申込書

主催/企画:アフリカ理解プロジェクト
コーヒートレイルP1

コーヒートレイルP2

 
2020
(1月~9月)4回に渡り実施した『森のコーヒー勉強会』参加者の要望を受け、
スピンオフ企画としてオンラインによる、エチオピアのコーヒートレイルを実施しました。
当日は、実際にエチオピアのコーヒーの森ツアーを添乗員の伊藤さんと4人のスペシャリストが、54名の参加者と共に、コーヒーと森にまつわる伝説の地(エチオピア各地)を巡りました。

 添乗員:伊藤 茉莉(アフリカ専門旅行会社在勤中、エチオピアコーヒーの森ツアーを実施)

案内人:平山 絵梨(ボンガの森:マキラ村マザーツリー、ボンガ村と観光スポット、蜂蜜農家)

案内人:吉倉 利英(ジンマの森:ジンマ市内散策・宮殿跡・博物館、野生のコーヒーが育つベレテ・ゲラの森)

案内人:白鳥 清志(バハルダールの森:タナ湖、ゼゲ半島コーヒーの森、教会アート、ウラキダネ修道院訪問)

案内人:白鳥くるみ (アディスアベバ:観光スポット、カフェ巡り、市場、エチオピア式コーヒー&料理の楽しみ方)

サポートスタッフ:若松・佐々木・織田
 
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14:00−14:10 集合出発!添乗員伊藤さん

成田空港から、Ethiopian航空で16時間の空の旅に出発です!空路は「成⽥ー仁川ーアディスアベバ(787−8 Dreamliner)」での旅となります。


早速、成田からエチオピアへLet's Go!

実際行くと約1週間かかる工程を、オンラインで2時間弱に濃縮したツアーです。オンラインツアーのフライヤーを手元に、場所などを確認しながら、ツアーをお楽しみください!本ツアーでは、個性豊かな伝説や現地に行かないとわからないお話をたくさん聞くことができます。今回のオンラインツアーでは、始まりから終わりまで、およそ250枚の画像が使われました>

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旅の注意点

アフリカ旅行では、思わぬハプニングが起こります。ハプニングも含めて本ツアーを楽しんでいただけたら嬉しいです。 


ボレ国際空港着

あっという間に、約1万キロ離れたアディスアベバに到着。本来は約16時間の旅となります。アディスアベバは、現在は、高層ビルも立ち並ぶ大都会!アディスには、本ツアーの最後に戻ってきますので、早速『ボンガの森』に移動しましょう。

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◆14:10−14:25 ボンガの森(案内人:平山さん)

標高1700メートルに位置するボンガ村。(2019年にジンマからの舗装道路が完成しましたが)、村の道は、まだ赤土のままのところが多いです。本日の宿泊先は、『コーヒーランドホテル』。まずはこちらで荷物を降ろして、ひとやすみ。水道が止まった際のお水もバケツで準備されています。

  

原木の森マザーツリーのあるマキラ村への道中では、野生の動物にも遭遇します。車で行けるところまで行き、あとは2時間ほど、ひたすら森を歩き続けます。コーヒーの森にたどり着くには、川の中を歩いて渡ったり、凶暴なアリやダニとも戦ったりする必要があります。
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 コーヒーの森に足を入れると、苔むした、コーヒーノキに囲まれます。原木と表現すると「産みの親の1本」のようなイメージを持たれると思いますが、ここでは村人がマキラ村の原生林のなかで最も大きなアラビカ種のコーヒーノキを『マザーツリー』と呼び、大切に保護しています(看板もひっそりとですが、建てられています)。

 ※追記:実際、マザーツリーはほかのコーヒーの木より大きく、およそ200年生と森林保護管の説明しています(実際調査がされているかどうかは確認できません)。南西部に広がる森のなかで、これほど大きい木は見つかっていないという説明もありました。マザーツリー探訪の動画


森の中には、ロングペッパー、エチオピアカルダモン等のスパイスも自生しています。また、季節によって、白い花にハチが戯れる等、森の様々な営みを見ることができます。一度ホテルに戻り、現地食インジェラをいただきます。ボンガには、住民参加で建設中のコーヒー博物館、王宮跡、紅茶農園など、ほかにも見どころがたくさんあります。

 午後は、養蜂家の家に向かいます。

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脱サラをして養蜂家となったムルースさん。エチオピアの野生のミツバチが好む仕掛けを作っています。日本の木箱とは異なり、大木を二つに割り、中をくり抜きます。ここにハチが寄ってくるよう、ハチの好む香りを仕込みます。くりぬいた大木を二つ重ね、エンセテというばしょう科の植物の葉でぎゅっと縛り巣箱を作ります。巣箱は一度煙で燻し、その後、大木の高い樹に括り付け、野生のハチを待ちます。この高い樹に括り付けるという伝統的な方式では、効率的な収穫はできないため、ケニア式という地上に巣箱を設置する方法も行われています。また、日本ではミツバチが外に出ている昼間にハチミツを収穫するのが普通ですが、エチオピアでは、夜に収穫するのが特徴です。「夜はハチの目が見えないので、人間を攻撃しない」という考え方に由来しているようです。

 

村人の自宅の庭にもコーヒー畑が広がります。

 ※追記:エチオピアでは伝統的にコーヒーの実を天日干しにしますが、そうすることで、いつでもコーヒーの売買ができ、また家庭でコーヒーを楽しんだりすることができます。

 

現地の人々は、コーヒーセレモニーを楽しむ習慣を持っています。コーヒーセレモニーで、コーヒーを五感で楽しむのが特徴です。コーヒーを待つ間は乳香を焚き、香りを楽しみます。エチオピアでは、砂糖や塩、テナダムと呼ばれる香草や祝い事ではバターを入れることもあります。コーヒーを沸かすポット『ジャバナ』にも地域により色々な形があります。またマキラ村では、陶器や土器でなく自生する竹を使ったカップが使われています。茶器からもコーヒーのルーツを感じることができます。
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 バルタの滝という大きな滝を眺め、ホテルへ。

 今日は残念ながら停電・・・そんな時は、ホテルの人がろうそくを渡してくれます。ツーリズムスポットとして開拓中ではありますが、ここでは、美しい夜空・星・雲海・森など沢山の自然を満喫することができます。

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ここボンガからジンマへは、車で2時間の移動となります!途中で、牛の大群に会うことも!

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 14:25−14:40 ジンマの森(案内人:吉倉さん)

まずはジンマの街中へ。標高は1600メートル。首都アディズアベバより標高が低く、日中は暑いです。コーヒーを沸かす『ジャバナ』の大きなモニュメントがランドマーク。

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町中にはヤギの群れがのどかに歩いています。

本日は、セントラルジンマホテルに宿泊します。このホテルには、ジンマ唯一のプールがあり、気持ちよくプールが楽しめます!

 街中のマーケットへ!

伝統と近代が融合しており、賑やかな街並みです。

イスラム圏のため、酒場はあまりありません。コーヒー生豆を煎っている光景が随所に見られ、コーヒーが憩いの場や、交流の場を提供しています。

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 お土産には、一本の丸太をくりぬいて作られているジンマイスがおすすめです。(ちなみに、こうしたお土産品は、交渉次第で値段が変わります。)
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ジンマには、ミュージアムもあります。ジンマ王国の歴史の紹介や、最後の王様だったアバジファールが住んでいた宮殿で使われていた調度品や家具など興味深い品々が陳列されています。町から車で10分ほど丘を登ると、ジンマ王国宮殿(2020年現在修復中)が残っています。そこからは街の風景が一望できます。エチオピアにはサッカーのプレミアリーグがあり、ジンマのチームはアバジファールという名前です。最後の王様の名前が由来です。サッカーは現地でも人気です。

 ジンマの街中を観たところで、さあ、コーヒーの森、ベレテ・ゲラの森へ出発です。街の北にある道路を通って、車で2時間ほど移動します。 キッタという、オロモ族の伝統的な食事を軽食に食べてみましょう。飲み物はミックスジュースがおすすめです。アボカド・マンゴー・グァバの三層のジュース!カラフルで、味も最高です!

オモロ語で書かれた「アラビカコーヒーの発祥地」の看板を通り過ぎ、ベレテ・ゲラの森へ。

※追記:この「アラビカコーヒーの発祥地」の看板は、コーヒーの原生林が広がる南西部では、数か所に掲げられています。コーヒーの原種は、エチオピアの南西部の森に広がっているので、どこが発祥の地と特定するのは難しいです。

今日は車で森まで向かいますが、現地の人たちは馬を使います。森の中は、徒歩移動です。足元が滑りやすくなっています。ホスピタリティのある現地の子供たちがエスコートしてくれますので、ご安心を。現地のアリには要注意です!アリの防止には、タイツがいいようです。

上の方に疎ら(まばら)に付いている赤い実が見えますか?これが自生のコーヒーの実の成り方の特徴です。コーヒーノキは全体がしなる性質があるので、枝をまげて収穫します。現地では、より多くの実を収穫できるガーデンコーヒーと自生のコーヒーの二本立てで、コーヒー生産が行われています。

 現地では、より多くの実を収穫できるガーデンコーヒーと自生のコーヒーの二本立てで、コーヒー生産が行われています。

コーヒーの収穫時期には村人が収穫のための仮小屋を建てて住み込むので、森が賑やかになります。

コーヒー豆の処理には天日干し方式と水洗方式があります。水洗式では、買い取られた実は、外側の皮と果肉を水で洗うという処理を行います。乾燥までの処理が2週間程度の短期間でできます。

 味の違いは、ワインに例えると、天日干し式の方は口当たりが重い赤、水洗式は、口当たりが軽い白ワインに近いと言われています。伝統的養蜂は、ベレテ・ゲラの森でも営まれています。現地の蜂蜜は、蜜蝋のある巣とハチミツがまじりあった状態でお皿に出されます。蝋を口中で感じるものの、濃厚で美味しいです。また、ブルスと呼ばれるはちみつ水(酸味がある!)も、美味しくおすすめです。お土産用のはちみつは、1Kg2000円程度(2019年現在)で販売されています。

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 ベレテ・ゲラの森の奥には、激流の川を越えると温泉もあります!日本と同様、湯治場のような伝統文化があり、エチオピア人も楽しんでいます。

 吉倉さんは、森では現地の人の家の中にテントを張らしてもらい宿泊することもあるそうです。野生のライオンなどもまだ生息しているという情報もあるので、くれぐれも外に張らないように!

  

14:42−14:50 コーヒーブレイク(8分休憩)

休憩中にエチオピア音楽「グラマレ」が流れる。

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