November 03, 2005

「記憶と脳 過去・現在・未来をつなぐ脳のメカニズム/松波謙一」


「記憶と脳―過去・現在・未来をつなぐ脳のメカニズム/松波謙一、桜井芳雄、船橋新太郎、久保田競(編)」
を紹介する。

「ライブラリ脳の世紀:心のメカニズムを探る」シリーズの7冊目である。

レーティング:☆☆☆☆ 学生向け

内容(「MARC」データベースより)
もしも記憶がなくなったら、人の生活はどのようになるのか? 近年、脳損傷患者の臨床例や非侵襲的手法の進歩により、記憶のメカニズムの解明が急速に進んでいる。世界的に活躍中の著者陣が、その研究成果をわかりやすく紹介。

第1部 運動の記憶
・記憶と学習の分子的基盤
・運動野での記憶と学習
・小脳での記憶と学習
・付:脊髄での学習
・ほか
第2部 前頭葉と記憶
・前頭連合野とはどのような領域か
・人の損傷例から知る前頭連合野の機能
・検査課題から知る前頭連合野の機能
・ほか
第3部 海馬と記憶
・海馬破壊の臨床例と動物実験
・海馬体のニューロン活動
・海馬体での情報コーディング
・ほか
おわりに
・脳の記憶研究小史

---

各分野の専門家3名による共著で、それぞれの分野ごとに分かれた章を執筆している。それぞれの章は高度に専門的であり、予備知識が無ければ、理解は厳しいかもしれない。

小職は、以下の内容について興味深く読んだ。
・1章−5 前頭連合野と連合野間の情報伝達
・2章−10〜13 ワーキングメモリ関連
・3章 海馬と記憶

記憶については昔から諸説あるが、シナプス結合が本質とされている割にはその解明が難しい分野と思われている。そして、一時流行った「記憶は海馬だ!」といった、行き過ぎた「海馬万能説」が修正されつつあることも事実だ。

海馬〜前頭連合野ワーキングメモリだけではなく、パペッツの回路とされている「海馬〜乳頭体〜視床前核〜帯状回〜海馬傍回〜海馬」の働きの解明が待たれるところである。この解剖学的観察と、各連合野のf−MRIなどの機能観察を組み合わせることで、エピソード記憶などの解明につながるのではないかと思っている。


ランキング一日1クリックありがとうございます


人気ブログランキングのクリックをお願いします ライブドア&ヤプログランキングのクリックをお願いします
能力開発、右脳・アルファ波・潜在意識の活用、マインドマップ・フォトリーディング
コンサルティング、技術士受験指導、論理思考・クリティカルシンキング指導





ブログトップに戻るにはこちら
人気ブログランキング1日1クリックありがとうございます
ライブドア&ヤプログランキング1日1クリックありがとうございます

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/chemconsulting/50171392
この記事へのコメント
関連した記事を紹介する。

情報考学 Passion For The Future
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000470.html
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003024.html

もけもけアイランドblog
http://moke.moo.jp/blog/archives/200411/fusigi_kioku.html
http://moke.moo.jp/blog/archives/200504/fusigi_sinpi.html
Posted by CAN at November 03, 2005 21:35