君の扉へと続く

長く曲がりくねった道

それは決して消えることなく

ここへと僕を導いてくれる

雨がキレイに洗い去っていった
風が強いワイルドな夜

一夜明けると そこには
涙の湖があるだけ

なぜ僕をここに立たせておくの?

どうか道を教えておくれ


孤独な時もあった

泣いた夜も幾度かあった


君には決して分かりはしないけど

人知れず試みた道も幾つかあった


そうして僕が辿り着いた道

あの曲がりくねった道


ずっとずっと昔に

君が僕をひとり残したこの道

僕をこうして待たせたままにしないで


君の扉へと

どうか導いておくれ


Words/ P.McCartney&M.Spector
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誰もが人生を紆余曲折とした、曲がりくねった道を歩いてきている


特別にビートルズが好きな訳ではないのだが…

1970年代初頭、メンバー全員がアルバムを完成させる意欲もなくなり、バラバラになりかけていたメンバーの録音したテープの山が、アップルレコードの地下の倉庫に眠ろうとしていた

その放置されたアルバム制作の完成にフィル・スペクターへと依頼がかかり、膨大なテープの山から厳選し、つなぎ合わせミックスしたのが
フィル・スペクターであり、名盤 【レット・イット・ビー】である

しかし、問題になったのは収録曲
【THE LONG AND WINDING LOAD】

ポールの歌とピアノだけで構成されたバラード曲の録音に、フィル・スペクターは壮大な音を混ぜ合わせた。

めくるめくストリングスやハープに、女性コーラス隊を加味した結果、ポールの耳には原型を留めない、安っぽい感傷の押し売りだ!と断じて告訴し、ポールはスペクターを拒絶したのだ

アルバム【レット・イット・ビー】はスペクターの制作物だったものの、終わってしまった時代を感傷的にふり返るには、打ってつけのナンバーとなりアルバムチャートもナンバーワンを記録した。

そして【レット・イット・ビー】がグラミー映画音楽ベスト・オリジナル・スコア賞を獲得した時、
皮肉にも賞を受け取ったのは他ならぬポール・マッカートニーだったのであるが、良かれとした事でも人によっては拒絶もされる


私はここで、フィル・スペクター伝説をまだまだ沢山と書きたかった。

しかし書けば書くほど、感傷的になる事にようやく気づいた気がするし、もう語る事はない!


そう…
彼は重大な罪を犯した牢獄の中の終身刑者なのだ


フィル・スペクターには
もう会うことはない


【レット・イット・ビー】
全て なすがままに…
精力剤
中絶薬