まずAice5といえば、何といってもアタシたちのリーダー! 2.5次元の住人こと堀江由衣っ!!
 他のみんなには『ほっちゃん』って呼ばれることが多いけれど、アタシはAice5の一員になってからずっと、解散してずいぶん経った今でも、彼女のことは『リーダー』って呼んでる。

 だって、リーダーはリーダーだもん。

 今となっちゃ、他の呼び方は思いつかないな。
 それに、もしもこれから先のいつか、何らかの機会で他の誰かとユニットを組むことになったとしても、そこでリーダーになった誰かを、同じように『リーダー』って呼ぶことは、たぶん、ないと思うよ?
 まあ、最初の頃はね、アタシがリーダーって呼ぶたびに、『ちょっと智秋ちゃん、なんかそれってダチョウ倶楽部みたいだからやめようよぉ』ってお願いされたこともあったような気がするけれど、おいおいちょっと待てよ! 違うって!
 アタシは別に、ただのニックネームでそう言ってるわけじゃないんだってば!

 Aice5のメンバーってね、2年間という限られた時間の中で、ゴールに向かってみんなで手を取り合って駆け抜けた『戦友』みたいなもんだって、ずっと思っていたんだ。

 えっ? 全員女子の戦隊もの? 
 ……そういやまあ、そぉね。武器の設定とか、あったよね、Aice5って。アタシはナイフだったけど、真澄のバトンってのは傑作だったよね。

 ……って、話がズレちったけど。
 そんなこんなで、いっつも何かと戦いっぱなしだったアタシたちだったわけだけど。常にそんなアタシたちの先頭に立って引っ張ってくれたのは、他でもない、リーダーなんだよ。
 そりゃ、楽しいことばっかりじゃなかったよ。何でも自分たちで、手探りしなあらやってきたユニットだったから、苦労したこともいっぱいあって。
 でも、堀江由衣がリーダーだったからこそ、アタシたちは最後までスピードを落とさずに突き進むことができたんだと思う。

 目に見えるかたちで。
 目に見えないかたちで。
 いろんなかたちで、リーダーはアタシを支えてくれていたんだよ?

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 以上は、冬コミ新刊『LOVE NEST』の最初の方に入る文章です。ただ、これは推敲を経ていませんので、実際に頒布する本の文章は若干変わる予定です。
 現時点では新刊は28ページ程度(本文20ページ程度)になる予定です。今週中に一通りは書き上げる目標ですが、まだ、8ページ分くらい…
 頑張ってコミケ本番に間に合わせますよ〜!

 なお、10日発売の『声優グランプリ』はすでに入手しました。
 これ、かなり参考になりそうです。