2004年02月29日

ラッセル・クロウ主演「マスター・アンド・コマンダー」

ラッセル・クロウ主演映画「マスター・アンド・コマンダー」を観た。
映画「マスター・アンド・コマンダー」の原作は、英語圏で絶大な人気を誇るというパトリック・オブライアンの海洋冒険小説「オーブリー&マチュリン」で、史上最高の歴史小説とも言われているそうだ。
19世紀初め、ナポレオンのヨーロッパ征服を阻止するために立ち向かう、ラッセル・クロウ演じる英国海軍の歴戦の勇者ジャック・オーブリー船長(マスター)と、船長を慕い命がけで付いていく士官候補生(コマンダー)の少年たちの戦いを描いている。
荒れ狂う海での帆船による激しい戦闘シーンなど、ダイナミックな映像が続く。
「マスター・アンド・コマンダー」は、アカデミー賞10部門にノミネートされているそうだ。
最後は、騙したつもりが騙されたというようなどんでん返しもあり、続きが気になる終わり方だった。
劇中で、船長と親友の軍医が、バイオリンとチェロを奏でるシーンからテーマ曲へとつながるところが印象的だった。
  

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2004年02月27日

変身ヒーロー物パロディー「ゼブラーマン」

Vシネマの帝王の異名を持つ哀川翔さんの主演100本目となる映画「ゼブラーマン」を観た。
哀川翔さん演じる主人公の小学校教師は、生徒からはバカにされ、妻は不倫、娘は援助交際、息子はイジメに合い、と惨めな状況にあるが、子供の頃にテレビで見たヒーロー「ゼブラーマン」の着ぐるみを自作して、こっそり身に付けては悦に入っている。
そんな中、町に現われた謎の地球外生命体と成り行きで闘っていくうちに、なぜか本物のヒーロー「ゼブラーマン」になってしまう。
真相を知っていそうな小学校の教頭役の大杉漣さんがひょうひょうとしながら妙な可笑しさを醸し出している。
大杉漣さんといえば、最近見た映画「赤い月」や「この世の外へ/クラブ進駐軍」にも出演している。
変身ヒーロー物のパロディーのような荒唐無稽な展開で、もう少し笑えるかと期待していたが、さほど笑えるところはなかった。
  
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2004年02月23日

終戦直後のバンドマンの姿を描いた「この世の外へ/クラブ進駐軍」

戦後の退廃的な日本で、進駐軍のクラブでジャズを演奏する日本人バンドマンたちの姿を描いた阪本順治監督の映画「この世の外へ/クラブ進駐軍(Out Of This World )」を観た。
終戦と同時に、突然、入ってきたアメリカ文化に戸惑いながらもジャズにのめり込んでいく若者たちの姿を描いている。
五人の若者が、それぞれに悩みを抱えながらも、バンドマンとしての成功を夢見て、進駐軍基地内のクラブでジャズを演奏している。
バンドマン役の中で、元々トランペッターのMITCHと、ドラムの経験があるオダギリジョー以外は、萩原聖人(=テナー・サックス)、松岡俊介(=ベース)、村上純(=ピアノ)の三人とも楽器経験がなかったところを、撮影に向けて猛特訓したとのことで、特に松岡俊介のベースを弾く手つきなどはミュージシャンの目から見てもさまになっていた。
和太鼓しか叩いたことがないことを隠してバンドのメンバーになったドラマー役のオダギリジョーは、コミカルな演技で終始笑いを誘う。

マイケル・ダグラスに目元がそっくりなアメリカ人俳優シェー・ウィガムが演じる日本に着任したばかりの米兵は、日本人と殺し合った経験から、日本人を憎み、戦争中の悪夢にうなされているが、やがて音楽を通してバンドマンたちと心を通わせていく。
その米兵が、朝鮮戦争に派兵される直前に作曲して残していった曲が「Out Of This World(この世の外へ)」という曲で、劇中最後に彼の戦死を告げられたバンドマンたちが、彼に捧げるように演奏する。
米軍の指揮官を演じるイギリス人俳優のピーター・ムランがセリフは少ないが父親のような暖かみのある存在で全体を引き締めている。
通訳を務める日系人米兵を真木蔵人が演じ、うさん臭いニセ日系人を哀川翔が演じていたり、飲み屋でクダをまく復員兵をサカイ引越センターのCMでお馴染みの徳井優が演じているなど、配役の妙も楽しめる作品だった。
時代考証に基づき忠実に再現されたセットや戦後の街並などがリアリティーを持たせている。
朝鮮戦争への派兵を控え、明日をも知れぬ米兵たちの言いようのない苦悩も描いていて、楽しめると同時に考えさせられる作品だった。
  
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2004年02月22日

なかにし礼原作・常盤貴子主演「赤い月」

作詞家で直木賞作家の、なかにし礼さんの実体験を元に描かれた、常盤貴子主演の映画「赤い月」を観た。
酒造会社の社長夫人として、戦前の旧満州に渡り繁栄を極めた後、敗戦で家も会社も夫も失った女性が、時代に翻弄されながらも逞しく生きようとする姿を常盤貴子が体当たりの演技で熱演している。
「赤い月」は、中国ロケを中心に撮影された作品で、数千人のエキストラを動員して1945年当時の満州の様子を再現したり、本物の蒸気機関車を走らせて終戦後の引き揚げ列車を再現したり、大規模な撮影が行われている。
映像的にも、特殊なデジタル処理を施してトーンを落とした独特の色合いで、印象的な雰囲気に仕上がっている。
日本軍の諜報部員としての任務から、恋人のロシア人女性を殺した自責の念と敗戦の絶望感から、アヘン中毒に陥る伊勢谷友介の演技がよかった。
将校役の布袋寅泰さんが、敵陣に決死の突撃を行い、銃弾の嵐を浴びて、鬼のような凄まじい形相で戦死するシーンも迫力があった。
エンドロールのクレジットが、全て違う筆跡の手書きだったが、関係者全員の直筆なのだろうか。
  
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2004年02月21日

法廷サスペンス「ニューオリンズ・トライアル」

アメリカの陪審制裁判の裏側を描いたサスペンス映画「ニューオーリンズ・トライアル」を観た。
映画「ニューオーリンズ・トライアル」の原作は、「ペリカン文書」や「ザ・ファーム/法律事務所」、「評決のとき」、「依頼人」、などで知られる法廷サスペンスの第一人者、ジョン・グリシャムの作品で、原題は「Runaway Jury(=逃げた陪審員)」。
原作のタバコ訴訟を、銃器メーカーに銃乱射事件の責任を問う訴訟に置き換えた社会派サスペンスだ。
前例のない画期的な評決を目指す原告側の正義派の弁護士を演じるダスティン・ホフマンと、銃器メーカーに雇われ、評決のためなら陪審員の買収や脅迫など手段を選ばない陪審コンサルタントを演じるジーン・ハックマンという二人のアカデミー賞俳優の対決も見応えがある。
物語のカギを握る謎の陪審員を演じるジョン・キューザックも独特の存在感を放っていて、緊迫感に満ちた展開で意外な結末へと続き、アメリカ社会が抱える銃問題に迫る作品だった。
  
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2004年02月11日

ハリソン・フォード×ジョシュ・ハートネット「ハリウッド的殺人事件」

ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネット主演の映画「ハリウッド的殺人事件」を観た。
ショービジネスの都「ハリウッド」で起こった殺人事件に挑む、ベテランと新人の二人の不真面目な刑事が繰り広げるドタバタ劇。
ハリソン・フォード演じるベテラン刑事は、不動産屋を副業としていて、捜査中もひっきりなしに携帯に商談の電話が入り、ジョシュ・ハートネット演じる新人刑事は、俳優を夢見ながら、女性目当てにヨガのインストラクターもしているというありさまだ。

人気ラッパー・グループが殺害された事件現場となったクラブのオーナー役で、大物ラッパーのマスターPが出演していたり、事件渦中のレコード会社社長のボディ・ガードを務める元警官役を、二度のグラミー賞に輝くカントリー・シンガーのドワイト・ヨーカムが演じていたり、1950年代のロックン・ロール・スター、リッチー・バレンスの半生を描いた映画「ラ・バンバ」で主役のリッチー・バレンスを演じたルー・ダイアモンド・フィリップスが、女装した潜入捜査官で出演していたりと、ハリウッド的な豪華競演陣を揃えている。
ロス市警の内務調査部でハリソン・フォードを目の敵にする役どころでは、1960年代のキューバ危機を描いた映画「13デイズ」で、当時のジョン・F・ケネディ大統領を演じていたブルース・グリーンウッドが出演している。

監督のロン・シェルトンは、12年間のプロ野球選手としての経験を持ち、スポーツ・コメディーを得意としているが、「ハリウッド的殺人事件」もサスペンスや刑事物というよりも軽快なタッチのコメディーとして楽しめる作品だ。
「ハリウッド的殺人事件」の脚本執筆には、ロン・シェルトン監督と共に、ロス市警に22年間勤務した経歴を持つロバート・ソウザという人物が携わっていて、警察官時代に体験したエピソードを元に描かれているというが、リアリティーよりも、なんといってもハリソン・フォードの普段のイメージとは異なるユーモラスな三枚目振りが可笑しかった。
  
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