2004年09月25日

三部作の序章を描いた「インファナル・アフェア 無間序曲」

トニー・レオンとアンディー・ラウが主演した香港映画「インファナル・アフェア(無間道)」の二作目「インファナル・アフェア 無間序曲(Infernal Affairs II/無間道II)」を観た。
「インファナル・アフェア 無間序曲」は、二作目といっても、前作の10年前にさかのぼり、トニー・レオンとアンディー・ラウが演じた、警察からマフィアに潜入した若者と、マフィアから警察に潜入した若者の姿と、マフィア壊滅を目指す刑事とマフィアのボスの因縁の対決や人間模様など、前作へ至る過程を描いている。
原題の「無間道」とは、仏教の経典に出てくる「絶え間のない責め苦」で、過酷な運命を背負って生きなければならない者達の「終わりのない地獄」を表している。
「インファナル・アフェア 無間序曲」は、イギリスから中国への返還を目前にした香港を舞台に、香港マフィアの内紛や、マフィアを潰すためなら手段を問わない刑事の姿などが描かれているが、トニー・レオンとアンディー・ラウの二大スターが対決した緊迫感溢れる前作と比べるとやや物足りない。
トニー・レオンとアンディー・ラウが再び出演する三部作の完結編「インファナル・アフェア 終極無間」に期待したい。
  

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2004年09月18日

近未来のロボット社会の危うさを描く「アイ, ロボット」

ウィル・スミス主演の映画「アイ, ロボット」を観た。
映画「アイ, ロボット」は、ロボットが日常生活に浸透した近未来を舞台に、「ロボットは人間を傷つけない」という原則が破られ、ロボットが犯人と思われる殺人事件が起きて、ロボット嫌いの刑事が捜査に当たる物語。
ウィル・スミスが、ロボット嫌いで、「バッドボーイズ・シリーズ」と同様のはみ出し者の刑事を演じている。
映画「アイ, ロボット」は、ロボット産業の頂点に君臨する企業の陰謀と、コンピューターに支配された近未来社会の危うさを描いている点では、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のクローン人間製造を扱った「シックス・デイ」や、ベン・アフレックが主演する「ペイチェック 消された記憶」「バイオハザード」などとも共通する。
ドイツの自動車メーカー、アウディ社がデザインを提供している近未来の自動車も興味深い。
映画「アイ, ロボット」は、ロボット社会の危うさと同時に、ロボットに「感情」が宿るかをテーマにしているが、CGで描かれるロボットが中心で、人間の登場人物が少ないため、ややストーリーの重みには欠ける。
  
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2004年09月15日

アンジェリーナ・ジョリー主演「テイキング・ライブス」

アンジェリーナ・ジョリー主演の映画「テイキング・ライブス」を観た。
「テイキング・ライブス」は、他人を殺害して、その人物の人生を乗っ取ることを繰り返して生きていく異常者を追う捜査官たちの物語。
カナダで起きた殺人事件に、FBIから派遣されてきたアンジェリーナ・ジョリー演じるプロファイリングを得意とする捜査官が、地元の刑事らと反目しながら姿の見えない犯人に迫っていく。
「テイキング・ライブス」は、予想外な展開とアンジェリーナ・ジョリーの魅力で引きつけるものの、「殺人を繰り返し他人の人生を乗っ取る=テイキング・ライブス」というストーリーのプロットを充分に表現しているとは言えず、物足りなさが残る作品だった。
映画「S.W.A.T.」で、「優男風ながら残忍な麻薬王」という個性的な役柄を演じていたフランス人俳優のオリヴィエ・マルティネスが、「テイキング・ライブス」では、一転して、粗野なイメージの刑事役で出演している。
  
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2004年09月13日

ゲームから派生した「バイオハザードII アポカリプス」

ゲームから派生した映画「バイオハザード」の続編「バイオハザードII アポカリプス(Resident Evil : Apocalypse)」を観た。
「バイオハザードII アポカリプス」の主人公は、前作「バイオハザード」と同じく、リュック・ベッソン監督の映画「フィフス・エレメント」や「ジャンヌ・ダルク」に主演しているミラ・ジョヴォヴィッチが演じている。
「近未来のハイテク・バイオ企業が違法に遺伝子や記憶の操作をしている」という設定は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の人間のクローン製造を扱った「シックス・デイ」や、「キルビル」のユマ・サーマンとベン・アフレックが主演する「ペイチェック 消された記憶」とも通じる。
映画「バイオハザードII アポカリプス」は、グロテスクなゾンビが次々と襲いかかる映像など迫力はあるが、特にストーリー性は無く、ゲーム以上でも以下でもないという印象だ。
  
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2004年09月08日

アントニオ・バンデラス主演「ジャスティス 闇の迷宮」

アントニオ・バンデラス主演の映画「ジャスティス 闇の迷宮」を観た。
映画「ジャスティス 闇の迷宮」は、軍事政権によって言論が弾圧されている1970年代のアルゼンチンを舞台に、相次ぐ市民の失踪の真相に迫る物語で、原題は、「Imagining Argentina(アルゼンチンの想像)」。
市民の失踪問題を追求しようとした反体制的な女性ジャーナリストが行方不明となり、アントニオ・バンデラス演じる女性ジャーナリストの夫が、妻の失踪の真相を追う内に、娘まで行方不明となってしまう。
アントニオ・バンデラスが、いつものヒーローやアウトローではなく、ひげ面で平凡な中年男を演じているのが珍しかった。
後の国家元首になると思われるアルゼンチン軍事政権の「将軍」が、マドンナ主演の映画「エビータ」に登場するペロン大統領を思わせる風貌だった。
映画「ジャスティス 闇の迷宮」は、多くの市民が軍事政権によって拉致され、虐殺されたという疑惑を告発するドキュメンタリー的な側面を持った作品で、重苦しく救いのないストーリーだった。
  
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2004年09月07日

藤子不二雄のマンガを実写化した「NIN×NIN 忍者ハットリくん」

アニメでお馴染みの藤子不二雄のマンガ「忍者ハットリくん」を実写化した映画「NIN×NIN 忍者ハットリくん」を観た。
SMAPの香取慎吾が演じる忍者ハットリくんは、マンガのキャラクターそのままのいでたちで面白いが、それ以外は特に面白いところもなく、わざわざ実写化する意味が分からない。
田中麗奈が演じる「目の見えない少女」は、周りの様子に反応して視線を動かしていて、どう見ても目が不自由なようには見えない。
悪役の甲賀忍者を演じる升毅(ますたけし)さんが、異様な雰囲気を放っていて存在感があった。
2004年春に公開された「CASSHERN(キャシャーン)」「キューティハニー」、2004年10月に公開される「デビルマン」など、アニメやマンガを実写化する作品が多いが、実写版「忍者ハットリくん」に限っては、見せ場もなく、どうということもない映画だった。
  
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2004年09月04日

ファンタジー・アドベンチャー「ヴァン・ヘルシング」

ミュージカル「ボーイ・フロム・オズ(Boy From Oz)」で、2004年のトニー賞ミュージカル主演男優賞に輝くミュージカル・スター、ヒュー・ジャックマンが主演する映画「ヴァン・ヘルシング」を観た。
映画「ヴァン・ヘルシング」は、19世紀を舞台に、ヨーロッパを統治する教会の裏の仕事を請け負う、無敵のモンスター・ハンター「ヴァン・ヘルシング」の活躍を描いたファンタジー・アクション映画で、「ヴァン・ヘルシング」とは、ドラキュラ伯爵の物語に登場する大学教授の名から付けられているそうだ。
ヴァン・ヘルシングは、教会の密命を受けて、フランケン・シュタインやジキルとハイドなど、様々なモンスターを退治して回り、やがて、トランシルバニアに棲む不死身の吸血鬼ドラキュラ伯爵の退治を命じられ、秘密兵器を開発する助手と共に、トランシルバニアへと向かう。
そして、トランシルバニアで、王女らと共に、ドラキュラやバンパイヤ、狼男などと死闘を繰り広げる。
19世紀の冒険小説や怪奇小説に登場するキャラクターが勢揃いするという点では、ショーン・コネリー主演の映画「リーグ・オブ・レジェンド」と同じだが、荒唐無稽でマンガ的な「リーグ・オブ・レジェンド」と比べると、CGを駆使したモンスターの映像や、息つく間もないスリリングな展開で、「ヴァン・ヘルシング」の方が、格段に見応えがある。
数百年の時を超えた執念と貴族的な優雅さを讃えた雰囲気で存在感のあるドラキュラ伯爵を演じたリチャード・ロクスバーグは、ショーン・コネリー主演の「リーグ・オブ・レジェンド」では、物語の要となる、各国から超人たちを招集する謎の男「M」を演じている。
ヴァン・ヘルシングを演じるヒュー・ジャックマンと、ヴァン・ヘルシングを助けてドラキュラと闘うフランケン・シュタイン役のシュラー・ヘンズリーは、1998年のロンドンのミュージカル「オクラホマ!」で、主人公と敵役として共演している。
醜いモンスターながら心優しいフランケン・シュタインを演じるシュラー・ヘンズリーは、2002年のブロードウェイ再演版の「オクラホマ!」で、ロンドン版と同じく主人公の敵役を演じて、トニー賞ミュージカル助演男優賞を受賞している。
映画「ヴァン・ヘルシング」は、迫力満点のスピード感溢れる映像と名優たちの演技で、見応え充分な作品だった。
  
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2004年09月03日

金城武×チャン・ツィイー×アンディー・ラウ競演「LOVERS」

金城武、チャン・ツィイー、アンディー・ラウ競演の映画「LOVERS」を見た。
映画「LOVERS」は、唐の時代の中国を舞台に、反体制組織とそれを追う役人との、それぞれの思惑や隠された陰謀などを描いた作品。
タイトルバックに「謀(はかりごと)」とあるとおり、騙し騙されの展開で、誰を信じていいのか、何が真実なのか分からなくなるような展開で、何度も驚かされる。
映画「LOVERS」の、複雑に絡み合う人間模様の奥に描かれたテーマは「愛」で、登場人物それぞれが自分の「愛」を貫こうとして、運命に立ち向かっていく様子を、美しく、切なく描いている。
冒頭の、盲目の踊り子を演じるチャン・ツィイーが華麗な踊りを披露するシーンは、美しい衣装と大胆なアクションと太鼓を中心とした音楽で、とても見応えがある。
クライマックスの決闘シーンの背景が、紅葉から、突如、吹雪になり、雪が降り積もるという幻想的な映像でとても印象的だった。
映画「LOVERS」は、美しい映像と、華麗なアクションと、切ないストーリーとで、とても見応えのある作品だった。
  
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