2004年06月25日

松本清張「影の車」

リバイバル上映で、松本清張原作の映画「影の車」を観た。
映画「影の車」は、松本清張原作の小説を、橋本忍脚本、野村芳太郎監督で、1970年に映画化された作品で、「6歳の少年が殺意を抱くか?」をテーマにした心理サスペンス。
東京で偶然再会した幼馴染みである、妻のいる男性と、夫に先立たれ幼い息子を抱える女性が、懐かしさから度々会っているうちに親密になっていく。
そして、男性は、自らの幼少期の記憶と重ね、女性の6歳になる息子が自分に殺意を抱いていると妄想を抱くようになり、やがて、少年が自分を殺そうとしていると思いこみ、少年を殺そうとしてしまい、破滅へと向かっていく。
勤勉なサラリーマンである男性を、松本清張原作の映画「砂の器」で、壮絶な宿命に翻弄される主人公を演じている加藤剛さんが演じ、その恋人で保険の外交員をしている未亡人を、同じく松本清張原作の「迷走地図」にも出演している岩下志麻さんが演じている。
男性の妻で、アートフラワーの教室を開き、夫の行動に関心のない女性を、小川真由美さんが演じている。
「影の車」は、30年以上前の映画だが、加藤剛さんや岩下志麻さん、小川真由美さんらが、現在もあまり変っていないことに驚かされる。
終盤、事件を担当する刑事役で芦田伸介さんが出てくるが、芦田伸介さんといえば、「七人の刑事」シリーズなどテレビや映画の世界では、「日本を代表する刑事」だろう。
芦田伸介さんは、松本清張原作の映画「迷走地図」には、総理大臣役で出演している。
映画「影の車」は、松本清張作品の魅力を余すところなく映像化した、とても見応えのある作品だった。
主人公の男性の心理と重ねて、ザラついた映像で映し出される回想シーンも印象的だった。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/chiakix/3626235
この記事へのトラックバック
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 00:10
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 00:17
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 00:32
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 00:38
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 00:40
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 00:43
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 00:45
昭和31年度キネマ旬報グランプリ作品。巨匠今井正と脚本家橋本忍の黄金コンビが実際
真昼の暗黒 1956 独立映画【永遠のセルマ・リッター】at 2004年07月20日 10:03