2004年06月27日

松本清張「わるいやつら」

先日の「影の車」に続いて、リバイバル上映で、松本清張原作の「わるいやつら」を観た。
映画「わるいやつら」は、片岡孝夫さん(現:片岡仁左衛門)が演じる病院の二代目院長が、大店の夫人や料亭の女将など、手当たり次第に女性と付き合い、愛人の夫など不都合な人物を、医師の立場を利用して、巧妙に毒殺し、さらに、秘密を知る愛人の口を封じるなど、見境のない行動を続けていく。
最後は、色と欲に目がくらんだ医師自身が、大金を貢いだ女性デザイナーや、長年信頼してきた計理士に騙され、全財産を奪われ、殺人も発覚して、破滅へと至る。
若き日の片岡孝夫さんが、絵に描いたような「女たらしのプレイボーイ」を演じている。
医師にそそのかされて夫を毒殺する大店の夫人を藤真利子さん、医師と結託して夫を毒殺する料亭の女将を、映画「キル・ビル」のモデルになったと思われる梶芽衣子さん、医師の愛人殺害を手伝い、自らも命を狙われる病院の婦長を宮下順子さん、医師を手玉に取り、財産を巻き上げる新進ファッション・デザイナーを松坂慶子さんが演じている。
全幅の信頼を得ながら、医師を陥れ、財産を詐取する悪徳計理士は藤田まことさんが演じている。
映画「わるいやつら」は、利己的で小心な主人公をはじめ、登場人物のほとんどが「悪人」というタイトルどおりの作品だ。


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