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令和4年3月26日に第11回トウキョウサンショウウオ・ミニシンポジウムを開催しました。
当初は19日に実施予定でしたが、千葉県内のまん延防止等重点措置の再延長を受け、延期しての開催です。
1つ目の講演は、急な延期にも対応いただいた戸田光彦氏 (自然環境研究センター )による
「里山の水辺における外来種問題~アメリカザリガニ、アライグマなどの被害と対策」の講演です。



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様々な有識者からの情報・意見も交えながら、外来種問題の現状や
人々の意識を変えていく必要性をお話しいただきました。


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続いて、当会長(吉野英雄)による 「トウキョウサンショウウオの保全活動」の報告を行いました。
令和2年度から行っている環境省生物多様性保全推進支援事業の中間報告です。


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サンショウウオの保全活動として、産卵場所の整備、トレイルカメラによる有害鳥獣の監視を行ってきました。


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続いて、当会員(笠原孝夫)による「トウキョウサンショウウオの九十九里平野の分布状況」の報告を行いました。
多くの場所で、サンショウウオの卵嚢が確認されなくなったり、以前調査した時よりも卵嚢数が減少していました。
耕作放棄をはじめとした土地利用の変化が、サンショウウオの分布に大きな影響を与えたようです。


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野外でのトウキョウサンショウウオ産卵場所の観察です。


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サンショウウオの成体・卵嚢のほか、ニホンアカガエルの産卵が多くみられました。


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学校での教材用に、卵嚢の採取も行いました。