集団認知行動療法


「他人の視点に立ち、必要なものを見つける」

 

まず、今の自分自身の状態を客観的に振り返ってもらいました。

自分の姿勢、表情、声のトーン、エネルギーなど具体的にどのような状態なのでしょうか。

それを描写していきました。

 

自分のことと考えると、どうしていいか冷静に考えられなくても、他人のこととなると、人は冷静に考えたり、どうすればいいのか考えたりできるものです。

 

そのことより、自分ではなく、『第三者』として、そこの自分が必要な要素を3つ見つけてもらいました。

頭で考えるのではなく、必要な要素が3つ浮かび上がってくるのを待ちました。

そして、その要素を持っている、それぞれ3人の人を選び出していきました。

 

それを『エンプティチェア』という椅子を使ったイメージワークを行いました。

「自分自身」「自分に必要な要素を持っていた人」の場所をそれぞれの椅子に設定して、

その椅子に座った時は、その人になりきり、メッセージを伝えていきました。

また『第三者』のポジションでは、2人のやり取りを客観的に観察して、2人の関係性や、見ていて気づいたことなどを述べてもらいました。

 

舞台の俳優などは、その役の年齢、性別、趣味、性格、関心のある事など、完全にその役になりきり

舞台で演じています。

そのように、それぞれのポジションに立ったときには、そこから自然にわき出てくる言葉を、表現していきました。

今回は単に想像するだけではなく、それぞれの役で言葉に出すことで、身をもって、内面からわき上がってくる言葉を体験しました。

 

そこから得られた要素を自分の中に取り入れると、自分自身がどのように変化するのかを改めて想像してもらいました。果たしてそこにはどのような未来が待っているのでしょうか…

 

今回は、具体的なイメージワークを行ったことにより、他者の視点を頭だけではなく、深いレベルでの理解、学びを身をもって体験したことで、ご自身の内面に何らかの変化がおとずれたことでしょう。



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「行動活性化の応用」

 

以前は「行動活性化」を行いました。

うつ病の人などは、以前の元気な時に比べて「活動」が減り、

家の中にいることが多かったり、人との交流も減っています。

それで、少しずつ活動を増やしていこう、という内容でした。

 

今回は、もう少し具体的に、自分の生活を振り返っていき、

なんとなく気分が上がらない生活習慣を見直して行きました。

 

気分がすぐれないから、家でゴロゴロして、そのまま一日が終わってしまった。

「家でゴロゴロして」というのが、毎回悪いわけではありませんが、

その結果として、気分が低い状態が続いているのなら、そこを「気分がよくなる行動」

に置き換えてもらいました。

 

例えば…

「窓を開ける」「床にある服を洗濯機に入れる」「好きな音楽をかける」

「友達にメールする」庭の植物に水を上げる」…

など、少しやってみれば気分の上がる行動を取り入れていきました。

 

また、その行動をやる前に、その行動をしてみたらどんな気分になるのかな、

と想像してもらい、ちょっと気分がよくなりそうであれば、やってみることにしました。

 

また、理想の1日の過ごし方を細部までリアルに想像してもらい、

自分が気分よく過ごしている1日とはどのようなものなのかを、ありありと想像してもらうことにより、

それを日常生活に取り入れていくヒントとなりました。



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自分の内面に気づくことをテーマに


6月23日集団認知行動療法を実施しました。

 

あなたは自分自身のことをどれだけ知っているでしょうか。

家族に見せる側面、親しい友人に見せる側面、仕事で見せる側面、誰にも見せない側面…

色々な側面があったりするものです。

 

人にやさしくする側面はいいけれど、人に対して冷たくする側面はよくないな、などと

思うかもしれません。

あなたなりに目指す理想の人間像があるかもしれません。

ですが、それは一旦脇に置いておいて、今まで自分の目を向けていなかった、ネガティブと思われる

側面に意識を向けてもらいました。

 

どのような側面もそれが生まれる必要があったわけで、それなりの理由があることに気づいてもらいました。

そして、どのような面も自分自身であり、そのような自分が存在することを、ただ認めてもらいました。

 

自分にはどんな面も存在していいのだ…

そう思えた時に、初めて自分を縛っていたものから自由になれるものだと思います。

 

どんな思いがあってもいいのです。

まずは、自分を否定せず、そのような自分を認めていくことで、気持ちが楽になっていくのを

体験してもらいました。

 
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