集団認知行動療法


「他人の視点に立ち、必要なものを見つける」

 

まず、今の自分自身の状態を客観的に振り返ってもらいました。

自分の姿勢、表情、声のトーン、エネルギーなど具体的にどのような状態なのでしょうか。

それを描写していきました。

 

自分のことと考えると、どうしていいか冷静に考えられなくても、他人のこととなると、人は冷静に考えたり、どうすればいいのか考えたりできるものです。

 

そのことより、自分ではなく、『第三者』として、そこの自分が必要な要素を3つ見つけてもらいました。

頭で考えるのではなく、必要な要素が3つ浮かび上がってくるのを待ちました。

そして、その要素を持っている、それぞれ3人の人を選び出していきました。

 

それを『エンプティチェア』という椅子を使ったイメージワークを行いました。

「自分自身」「自分に必要な要素を持っていた人」の場所をそれぞれの椅子に設定して、

その椅子に座った時は、その人になりきり、メッセージを伝えていきました。

また『第三者』のポジションでは、2人のやり取りを客観的に観察して、2人の関係性や、見ていて気づいたことなどを述べてもらいました。

 

舞台の俳優などは、その役の年齢、性別、趣味、性格、関心のある事など、完全にその役になりきり

舞台で演じています。

そのように、それぞれのポジションに立ったときには、そこから自然にわき出てくる言葉を、表現していきました。

今回は単に想像するだけではなく、それぞれの役で言葉に出すことで、身をもって、内面からわき上がってくる言葉を体験しました。

 

そこから得られた要素を自分の中に取り入れると、自分自身がどのように変化するのかを改めて想像してもらいました。果たしてそこにはどのような未来が待っているのでしょうか…

 

今回は、具体的なイメージワークを行ったことにより、他者の視点を頭だけではなく、深いレベルでの理解、学びを身をもって体験したことで、ご自身の内面に何らかの変化がおとずれたことでしょう。



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