2017年10月

10月20日の集団CBT

「本当の自分を生きる」

人は過去に色々な体験をすると、本来の自分が持っている良さを色々忘れたりもします。

元々、人を笑わせるような明るい性格だったのに、仕事で怒られてばかりで、笑顔を忘れてしまったという人もいるでしょう。

あるいは、昔は色々自信を持って物事に取り組めたのに、仕事で続けて失敗をしたら、自信をなくしてしまったなど…

 

色々な事があったけれど、本当のあなたらしさはなんでしょうか。

昔のことを思い出してみると、自分の本当の姿を思い出していくかもしれません。

 

自分の本当の良さは何なのか、それを出したとき、人生がどう変わって行くのかについて考えてもらいました。

 

未来に意識を向けて考えていきました。

自分が「心から笑顔」になれるのはどんな人生を歩んでいる時なのか

これから先の未来、どんなきっかけがあれば「心からの笑顔」になっていくのか。

 

そして、1ヶ月先、3ヶ月先、半年先、1年先

それに向かってどんなことをしているのか、イメージしてもらいました。

 

さらに、よりよくするためには、どうすればいいのかの微調整を行い、よりその未来を達成できるように、具体的に考えて、もらいました。

 

脳は現実に起きたことと、リアルにイメージした事の区別はつけられません。

より具体的にありありとイメージすれば、それが当然起こるべき未来、と感じられるようになります。

 

さあ、イメージした未来が現実になるのは、いつ頃なのでしょうか。

いつの間にか、それが実現していることに気づいて、驚かれるかもしれませんね。

千葉駅前心療内科

 

 

10月13日集団認知行動療法


「過去を受け入れる」

 

人は、今の自分自身を十分に受け入れてなかったりします。

 

もっと外見がよければな…、もっと計画的に動ければな…、もっと冷静でいられればな…

色々なことに不満があったりします。

 

では、その基準はいつからできたのでしょうか。

昔、テストの点数が悪かったら、親に「もう少しで90点だったのに。もっと頑張らないとね。○○ちゃんはもっといい成績なんだって」などと言われたのかもしれません。

あるいは、兄弟と比べられたことも、あったのかもしれません。

 

いろいろな出来事が、その人にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

「もっと頑張らないといけない」「人より上を目指さないといけない」など、その人なりの信念を形成するようになるでしょう。

そして、仕事で自分より他人の方ができが良ければ「こんなんじゃだめだ」「いい成績を出せない自分は能力がないんだ」と自分を責めたり、自信をなくしていくのかもしれません。

 

何かができるからいい、何ができないからだめだ、そんな風に条件付きで、自分を受け入れているのかもしれません。

 

人はなかなか『ありのままの自分』を見ようとはしないものです。

ですが、自分自身を受け入れていった時に、楽になったりします。

 

まずは過去に意識を向けてもらいました。

そして、色々な考えや感情を抱いた自分のことを、まずは認めてもらいました。

そして、そう思うにはそれなりの理由があったということも、受け入れてもらいました。

つまり、過去に何を考えても、どんな感情を抱いても、それなりの理由があるから、それを受け入れていく…そのようなプロセスを行いました。

 

そうすると条件付きではなく、無条件に自分自身を受け入れる、という体験ができます。

そうすることで、様々なことに気付き、心がとても軽くなり、解放された、感覚を得ることができます。

 

現実の中で、このような体験はなかなかないものですが、まずはそのような状態を経験し、その感覚を体験してもらいました。

必要とあれば、このようなイメージを、その時々で繰り返していくことで、少しずつありのままの自分を受け入れ、もっと楽に生きていけるようになるでしょう。

千葉駅前心療内科

 

 


「本当の自分を知る」

 

まずは現在の関心事に注意を向けてもらいました。

今、自分はどんなことが気になっているんだろう…

 

例えば、今現在仕事を休んでいる人がいたとします。

その人は「仕事を休んでいて、仕事に戻らなければいけない」と考えていたとします。

 

その裏には、あまり戻りたくないけど、仕事しない訳にもいかないから、戻るしかないかな…

という人もいれば、

開き直って、もっと力を抜いてやってみよう。それでダメだったら、また考えよう、

という人もいます。

 

やらなければいけない、と思っていることの裏の考えを明らかにしていきました。

その中で、本当はやりたくないけれど嫌々やる、という目標設定はうまくいかないので、再度自分がやりたい、という目標設定を意識してもらいました。

 

また「仕事に戻らなければいけない」という気持ちの裏には何が隠されているのか…

それは「仕事をする」ことはその人にとってどんな意味があるのかを探っていきました。

 

ある人にとっては「仕事をする」ことで、人と対等になれる、と考えているのかもしれません。

また、ある人にとっては、お金を稼ぐ手段であり、最低限やるべきこと、なのかもしれません。

さらに、ある人にとっては、仕事を通して自分の能力アップさせ、成長する機会、なのかもしれません。

あるいは、ある人にとっては、多くの人と触れ合い、感謝され、自分が生きている喜びを感じられる、というものなのかもしれません。

 

人は日々の生活のなかで、つい目の前のことに意識を向けがちで、深く内省することはあまり多くないものです。

 

人は人生で様々な体験をし、その時々でいろいろな考えを身に着けました。

「どうせ人から嫌われている」「自分には価値がない」…など、自分の行動を制限する考えもいろいろあったりします。

そのような後天的に身に着けた考えを解き放っていくと、どのような自分が現れてくるのでしょうか。

 

イメージワークを行い、本来の自分自身の存在はどのような姿なのか、もう一度思い出してもらいました。

明るい人もいれば、穏やかな人もいて、深いやさしさをまとっている人もいれば、何か一つのことに集中してこつこつ取り組む人もいるでしょう。

 

そして、自分自身の良さを大切にした、本当の幸せとは…

それは無理して人や社会の基準に合わせることではなく、自分らしさを大切にしながら、調和して社会で生きていく姿…そのような姿を考えてもらいました。

 

その質問の1つに、「あなたの人生があと1時間で終わろうとしています。それはあなたが、これから先の人生をどのように過ごしてきたからですか」という、意識を未来に向けた質問を行いました。

この質問により、自分が大切にしたいものを知り、これから先、どう生きていけばいいのかを考えてもらいました。

 

今回は自分自身の内面、大切にしているものに向き合ってもらいました。

本当に大切にしたいものが明らかになれば、おのずから進んでいく道が見えてくるからです。

 

さて、みなさんはこの先どんな決断をして、どのような道をあゆんで行くのでしょうか?

とても楽しみですね。


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