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この歳にして、尾崎豊さんの曲に共感する事がある。
古いCDを引っ張り出し、聴く。

中学生の頃、よく聴いた。よどんだ家から飛び出たく、だけれども、エリコが悪い事をすると父にあたられるのは、体の弱い母で。そして、暴言を吐かれ、殴られるのは結局エリコ。解かっているから、出来なかった。何も。バカらしくて。

エリコはまだ、お金を稼ぐ術も無い、何も出来ない、ただのありふれた中学生だった。
ただ、尾崎さんの「自由」さに、「都会」に憧れる子供だった。



今は、違う意味で解かる。早熟だったんだな。尾崎さんは。

「二つの心 二つの 生き方を重ねあうから 君は時々涙を 僕はため息を零すけど 二人求め合い 暮らしてゆけるさ・・・」とか。

「自由になりたくないかい 熱くなりたくはないかい・・・」とか。

「盗んだバイクで走り出す 行く先も解からぬまま 暗い帳の中へ 誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に 自由になれた気がした・・・」とか。


なんだか、最近、引っかかる。さすがに、バイクは盗みませんが。

本当の自由なんて、大人になってからじゃないと、手にする事は出来ない。
自分で稼ぎ、その稼ぎで遊んでこそ、自由。


先日から、古い写真の整理をしている。
大嫌いだった、中学生の頃の物は、ほとんど捨てた。その頃のエリコは、笑っている写真が少ない。
捨てたら、ちょと、すっきりした。

なんだか、取り止めの無い話になっているけど。
この歳にしてエリコは全てを取り戻そうとしている。そんな感じ。


この10年の間に、散々な事をしたか・・・。ロクな事をしていない。

喧嘩っ早いホステス。エリコをバカにする奴をグウで殴った事もある。
爪が折れるまで殴った。そいつは、一度気を失いかけた。平手打ちをした。そいつの彼女にも暴言を吐き、髪の毛を掴み、平手打ちをした。

店で、アイスペールを店員にぶっ掛けた事もある。お札を何枚か、放り投げ、店を出た。

暴言を吐き、人を傷つけ、裏切り、騙し、あざ笑い、そして部屋で独り、自分を傷つけ、泣いた。怒りのやり場が解からず、人を傷つけた。

狂っていた。

この頃のエリコをなだめられるのは、たった一人の男性だけだった。
その彼が、とても常識のある、エリコにはとても優しい人だったので、エリコの凶暴性は薄れた。その彼のおかげで、今の穏やかな生活がある。
ぱぱとの結婚を心から祝福してくれた。


昔、自分の中に、無理やり押し込み、閉じ込めてしまった反逆精神は、大人になってから、より一層、タチの悪いものとして出た。

先ずは、自分の体に・・・体と言うか、体と、気持ちが一緒に行動出来なくなり、変な癖が出、だんだんと薬にやられ、いつの間にか、毎日を捨てて生きていた。
7年間。毎日を捨てていた。ただ、時間が過ぎれば、それで良かった。
やりたい放題、捨て身の「自由」な生活。

人を憎み、世を妬み、自分を忌み嫌い、いつも、怒りと言う感情に押し潰されそうだった。そして、自分を傷つける事で、許しを請っていたようにも思う。


そして、無意識にたくさんの人達を傷つけてきた。迷惑な話だ。


7年間の間、もちろん、楽しく過ごした時間だってたくさんある。

だけど、心が死んでいたし、エリコ自身がとても嫌なコだったから、本当の幸せを知らなかった。
人につけた、痛みや傷は、必ずきっちり、自分に返ってくる。これ、当たり前。



話は、尾崎さんの曲に戻るけど、本当の「自由」って、大人になれば良いというものではなく、不自由さを知ってからこそ、心が健全であってこそ、手に入れることの出来るものなんだね。


今は、健全に「自由を求め続け」ています。これからもずっと。
せっかく、人に縛られないのだから、自分で自分を縛る事もやめたい。そう願いながら。