旧友のTさんがお亡くなりになった知らせが入りました。享年79歳でした。

夫が学校を卒業して最初に勤めた会社にTさんがいました。フロジェクトが同じで数年一緒にお仕事をする事になりました。グループのメンバーには写真撮影を趣味とする者が数人いて、直ぐに写真同好会なるものが発足しました。その中に当時48歳のTさんがいたのです。

一度我が家で試写会を催しました。各メンバーは自分のお気に入りのスライドを30枚程持参して見せ合う会です。当時Tさんはとてもハンサムでしたが、ガールフレンドがいるようなお話は一度も聞いた事がありませんでした。ところがこの夜、ドイツで仕事をしていた時に出会ったというとても品の良い美人の写真を何枚も見せてくれたのです。彼女が写る写真をTさんは一番大切な思い出にしている様子が伺えました。まるで叶わない恋をして、その思い出を大切に生きているような感じでした。その後あれだけもてたのに、長くお付き合いした女性はいなかったのではないかと思います。結局最後まで結婚をせずに、3年前に一人で老人ホームに入り8ヶ月前にホスピスに入りました。 

63歳で退職して、コミュニティーカレッジで油絵のクラス、ゴルフのクラスを取ったり、ニューヨークの美術館に行ったり退職後の10年間はフルに自分のしたい事をしていらしたのは良かったと思います。

今頃は一足先にお亡くなりになったお兄様とご両親と一緒に楽しい団欒している事でしょう。