May 14, 2013

SATsに文法、スペリングの試験が追加される

今日、学校に娘を送って行く途中、小学校のホールを覗いたら、机とイスが整然と並べられていて、ああ、小学校もSATsの季節よねと思い出しました。娘の学校はどの学年でもやってたみたいですが、通常はYear 2とYear 6かな。これもイングランドの学校の多くがボイコット状態で、やめてしまった学校も多いみたいですが。

BBC News - 11-year-olds face new grammar test in Sats

英語の国なのですから、文法の試験があっても良いようなものですが、今までは確か英語の試験の一部にしかなかったんじゃないかなあ。娘は英語の時間に文法やってましたし。見本の試験はこちらです。

The new test is made up of a 45-minute grammar test and a separate 15-minute spelling test of 20 words. The government says pupils will need to show they can punctuate sentences properly, including using colons, apostrophes and "ellipses" (...).

新しいテストは、45分間の文法のテストと、別に15分間のスペリングのテスト20語からなる。生徒達は、コロン、アポストロフィ、省略符号の使い方を含む句読点で文章を正確に区切ることができることを示さなければならないと政府はしている。


しかし、気になるのはこの後。これまでは長文を書くテストがあったのですが、

Children will no longer be marked on a longer piece of writing.

子ども達は今後、長文ライティングの問題で点数がつかなくなる。

Russell Hobby, general secretary of the National Association Head Teachers, said: "Grammar is vital but you test someone's writing skills by examining their writing.

the National Association Head Teachersのラッセル・ホビー総書記は「文法は大切ですが、ライティングのスキルは、書いたものを見てテストします。」

"Just because you can circle an adverb on a multiple choice test doesn't mean you can use one properly. This test distracts us from teaching a generation to write clearly and elegantly."

「多肢選択式テストで副詞を見つけられたということが、副詞を正確に使えるということではありません。このテストは子ども達に明瞭に、洗練された文章を書くことを教える妨げです。」


採点時の細かいことはわかりませんが、この発言を聞く限り、これまでは長文ライティングの中で、文法の誤りなどもみていたってことなんですかね?娘に聞いてみると、授業中や宿題では、文章中に文法の間違いがあれば、先生が間違いを指摘してくれるそうです。

小学生のうちに細かいこと色々覚えるのは大変という意見もあるでしょうが、

The Apostrophe Protection Societyなどというものも存在しまして、ここで見るような間違いを町で見かけると、外国人の私も、「大丈夫か、イギリス人?」と思うことも確か。

BBC News - Apostrophe now: Bad grammar and the people who hate itによると、正しい文法が重要なのは、オンラインデートサイトらしいですぞ。

Grammar is not just an educational issue. For some adults, it can sabotage friendships and even romantic relationships.

文法は単に教育の問題ではありません。一部の大人にとっては、友人関係、時には恋愛関係も破綻してしまうことが。

The research arm of dating site OKCupid looked at 500,000 first contacts and concluded that "netspeak, bad grammar and bad spelling are huge turn-offs". The biggest passion killers were "ur", "r", "u", "ya" and "cant". Also damaging to online suitors were "luv" and "wat".

デートサイトOK Cupidの調査部は500,000件の初回コンタクトを調査し「ネット用語、間違った文法、綴り間違いは相手に興味を失くす最大の原因」と結論付けています。熱が冷めてしまう最悪の言葉は、"ur", "r", "u", "ya", "cant"。またオンライン求婚者にとってダメージが大きいのは、"luv" と "wat"の使用でした。

On the other hand, correct use of apostrophes was appealing. Using "don't" and "won't" caused better than average response rates - 36% and 37% respectively, according to the research.

一方、アポストロフィを正しく使うのは魅力的。 "don't" と "won't"を使用すると、平均返答率よりも高く、それぞれ36%と37%でした。


平均返答率ってどれくらいなんだ?(苦笑)

確かにまともな文法使えない人はちょっとどんな人か考えちゃいますよね。しかも最終的には結婚も考えようというなら、尚更かも。

一方で同じ記事で指摘されているように、実は英語の文法は決定版みたいなものがあるわけでもないのですね。だからこれを一々指摘し始めると、大変という見方もあるようです。

日本人の私たちこそ、学校で英文法に泣かされてきたわけで、色々な思いがある方も多いかもしれないですねえ。日本の英文法教育は馬鹿にできなくて、イギリスの語学学校は最初にクラス分けテストをしますが、筆記試験の場合日本人が上位にくるケースは多いようです。しかし、実際の授業は会話中心になるので、それに追いつけなくてクラスを下げてもらうことも同時によくあるみたいですが。

私の子ども周りで理想を言えば、文章を書かせて、その中で文法の間違いを指摘することと、もっと簡易な文法のテストがあったほうがいいかなあ。最近の子ども達はやはりネット言葉を使ったり、テキストメッセージの略語を普段でも使ったりすることがあって、文法が蔑ろになっていないかと思ってはいるので。あとはやはり理解してもらう文章を書く、長文の英語を読む、明瞭に話すには、文法は知っていた方が良いですというのは、私の持論でもあるんですけど。カンマや、アポストロフィがはいるところがちょっと違っただけでも、文章の意味変ってしまうことありますものね。下の本は、もう少し古いのですが、子ども向けにカンマの大切さを楽しく教えてくれる本です。

Slow, children crossing.

と、

Slow children crossing.

は意味が違いますよね。


Eats, Shoots & Leaves For Children: Why, Commas Really Do Make a Difference




May 13, 2013

リチャード・ファインマンのススメ



5月11日は、アメリカの物理学者リチャード・ファインマンのお誕生日でした。
私もいい加減、興味があっち行ったり、こっち行ったり忙しい方ですが、なぜ私が物理学者であるこの人を知ることになったかと言ったら、まあきっかけは同じ物理の教授であるBrian Coxの影響はあると思いますが、そこから繋がってTwitterで物理の先生達のお話を聞いているうちに興味を持ったってことかな。

日本の朝永振一郎さんと共にノーベル賞を受賞した、量子電磁力学のファインマンという物理学者は面白いと耳にした後、たまたまチャリティショップで彼の自伝的一冊、



Surely You're Joking Mr Feynman: Adventures of a Curious Character as Told to Ralph Leighton



を見つけて買って読んでみたのですね。そしたら評判に違わぬ「面白さ」。物理学者っていうと、なんだか難しい顔をして、計算ばかりしているようなイメージからはほど遠く、いやもちろんこの人も子どもの頃から計算ばかりしていたのですけど(苦笑)、きれいなお姉さんが好きで、ボンゴ叩いて、絵も描いて。やるとなったら徹底的に突き詰めて、ボンゴはブラジルの人達からも一目置かれるくらいに上達したり。日本にやって来たときも日本語覚えてきたり、わざわざ日本旅館に泊ったり。天才は破天荒であるべきなのでしょうけど、ここまで突き抜けていると実に爽快で。

すっかりファンになりました。

5月12日はBBCでファインマンに関する番組を放送しまして、一つは彼が関わったスペースシャトルチャレンジャーの事故調査に関するドキュメンタリードラマ。もう一つは彼と家族、仲間の物理学者のインタビューからなる彼の生涯を紹介する番組。彼がいかに頭の切れる人だったか、ユニークな人だったか、更に知ることができて嬉しく思いました。ニカーッとした笑顔も印象的。

そのなかで、彼は色々興味深いことを言っているのですが、その昔BBCの科学番組Horizonに出演した時のインタビューを元にして作られた素敵なビデオを紹介します。何を言っているかは、以下に。








I have a friend who’s an artist and he’s some times taken a view which I don’t agree with very well. He’ll hold up a flower and say, "look how beautiful it is," and I’ll agree, I think. And he says, "you see, I as an artist can see how beautiful this is, but you as a scientist, oh, take this all apart and it becomes a dull thing." And I think that he’s kind of nutty.

芸術家の友達がいて、この人が時々全く同意できない意見を持っていたりするんですよ。彼は花を手に取ってこう言うわけ。「ほら、こんなに美しい。」僕も、そうですねその通りと思うんだけど、彼が「僕は芸術家だから、これがどんなに美しいかを見る。しかし科学者は、これをバラバラにしてしまって、つまらないものにしてしまうんだよね。」って言うから、この人頭おかしいんじゃないかって思うわけです。

First of all, the beauty that he sees is available to other people and to me, too, I believe, although I might not be quite as refined aesthetically as he is. But I can appreciate the beauty of a flower.

まず第1に、彼が見ている美しさっていうのは他の人にも僕にもわかると思っている。まあ、美的感覚が彼ほど洗練されていないかもしれないけど、でも花の美しさは僕にも理解できる。

At the same time, I see much more about the flower that he sees. I could imagine the cells in there, the complicated actions inside which also have a beauty. I mean, it’s not just beauty at this dimension of one centimeter: there is also beauty at a smaller dimension, the inner structure…also the processes.

同時に、僕は彼が見ているよりもっと多くのことを花に見て取れる。花の細胞を思い浮かべて、内部の複雑な動きにだって美しさはある。つまり、1センチの寸法の中の美しさだけでなく、もっと小さな世界とか、内部の構造とか、その働きにだって美しさはある。

The fact that the colors in the flower are evolved, in order to attract insects to pollinate it, is interesting – it means that insects can see the color.

花の色が受粉をするために虫を惹き付けるように進化したっていう事実だって興味深いよね。つまり虫は色を見分けることができるってことだし。

It adds a question – does this aesthetic sense also exist in the lower forms that are…why is it aesthetic, all kinds of interesting questions which a science knowledge only adds to the excitement and mystery and the awe of a flower. It only adds. I don’t understand how it subtracts.

疑問がでてくるんだよ。この美しさを愛でる感覚っていうのはもっと単純な生き物にもあるのかとか、なぜ審美眼があるのか、科学の知識があるからこそ、花に対する高揚感、神秘、畏怖の念に対してあらゆる興味深い疑問が生まれるんだよ。それは足し算なんだ。どうやって引き算になるのか、僕は理解できない。


科学の知識や科学的な見方で、世の中随分見え方が変っても、美しさを愛でているに違いないんですよね。寧ろ細胞の中で何が起きているのか、生き物がどんなに複雑なものかを知っていると、美しさ以上の驚きを覚えるかも。

同じようなことは普段の生活のありとあらゆるところであると思います。

ところで、先の本は翻訳もあります。英語の本も物理の難しい話は一切ありませんから、この物理学者は何を考えていたんだ?と気軽に読み進めることができると思います。



ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)


ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

詳しくは、
リチャード・P・ファインマン
feynman.com
May 12, 2013

密かなランニング指南

1年半くらい前からランニングを始めました。

理由は、健康な生活をおくりたいとか?、そういうもので、もう「痩せようとか、美容のため」とかではないですね。そんな年齢でもないですし。健康が気になる年齢になったってことかな(苦笑)。

でも、私ランニング大嫌いでした。

中学と高校では毎年の体力測定に「持久走」っていうものがあって、1km走ってタイムを記録するわけです。これが苦手で、以来自分はランニングに向いてないって思い込んでたんですね。

それでも社会人になってから、旦那さんの勧めもあってジムに通ったりという時期はありましたけど、本格的に走ったことは皆無に近いです。

それを、1年半前の真夏、1分走って、1分歩くの繰り返しを30分間というメニューからはじめて、数週間毎に走る時間を1分ずつ伸ばして、今では7kmちょっと、ほぼ休みなしで走れるようになりました。

やればできるものだなあと自分で感心。

週末にはやや嫌がる娘を毎度説得して家族で走っております。娘は嫌々ながらスタートしても、私より早いし、7km走り終わっても結構ケロッとしているのですけどね。

娘の学校は季節毎に体育の授業で行なうスポーツが変って、この初夏の学期は陸上があります。

この陸上の季節を前に、娘の仲良しさんが、小学校の時の「酷い体育教師」の話をしてくれました。その子は長い距離を走ると咳き込んでしまうので、授業でも走らないようにしていたそうです。ところが、嫌がる彼女を無理矢理800m走らせた教師がいて、咳が出て止まらなくなったというのです。「酷いでしょう?」思い出すだけでも嫌だったようで、かなりお冠の様子でした。でも気になったので、

「喘息でもあるの?」と尋ねると、

「いや、お医者さんには喘息ではないと言われた。」お母さんに確認しても、病気がある訳ではないという話でした。

娘達の通う中学校は、日本風に言うと「文武両道」を目指すようなところなので、実は800m走は体育の陸上の授業で必須。この仲良しさんがこれをどう乗り切ったかは、娘が同じクラスでないのでわかりませんが、どうしたんだろう?

この子に気管支系に病気などなければ、恐らく走り慣れてないせいで咳が止まらなくなっているんだと思うのですけどね。学校ではランニングの練習を授業でするなんてまずないので、普段何かしらの有酸素運動をしているとか、ランニングを休みの日にしているなどなければ、結構辛いと思うんですよ(経験者)。

学校で800m走の季節になると似た話はあちこちで聞く(これがお母さん達の会話だと終いには、学校が酷いとか先生が悪いだとかそういう方向に...)ので、その度に「練習すれば絶対走れるよ(これも経験者)」って言ってあげたいのだけれど、なんか説教臭くなりそうなのでしたことはありません。

でも話してあげるとしたら、こんな内容かな?
  • 自分のペースでまずは走ってみる。誰かとの競争ではないので、あくまでもマイペースで。風景や季節を楽しむのは気持ちのいいものです。

  • 慣れてきたら、距離を伸ばしたり、速く走ってみる。

  • 目標は持つべきだけれど、絶対に無理しないこと。無理は怪我のもと。怪我をすると、続かなくなるという悪循環に。


こんな風かな?まあ、私みたいに学校を卒業して大分たってから走る楽しさに目覚めることもあるので、今は苦手でも、いつかランニング仲間になってくれるといいなという気持ちで見守ってます。

May 11, 2013

夏生まれの子どもの成績に下駄を履かせる必要があるか

お久しぶりです。
しばらく放置してしまいましたが、復活かな?(苦笑)

今日Twitterアカウントで盛り上がった話題はこちら。




the Institute for Fiscal Studiesの調べで、日本で言う早生まれである8月生まれの子ども達は、9月生まれと比較して*1、GCSE*2の成績も低いし、大学進学率も低いという結果が出たというのですが。

確かに、イギリスの学校は4歳の時に始まります。
個人差があるとは言え、この4歳の時の9月生まれと、8月生まれでは差が大きいこともあるでしょう。そこで多くの場合、学校を始める時期、通い方をある程度親が希望を出すことはできます。入学月を少し遅くするとか、学校は午前中だけで、お昼で毎日下校するなど。

年齢が低いほど、数ヶ月でも成長の差があるのはわかります。

実際、お母さん同士の集まりでも、低学年の時は良く話題にもなりますし。

しかしこのレポートでの話はその小学校低学年の時期の話に留まりません。

More than 60% of September-born pupils achieve five A* to C grades, compared with less than 54% of those born in August.

(GCSEの結果でみると) 9月生まれでA*からCグレードを達成している生徒が60%以上であるのに対し、8月生まれでは54%以下であった。


ということで、公平を期すため、16歳時に受験するGCSEにも生まれ月でテスト結果に下駄を履かせることを推奨しているというのですね。

そうか....。

娘の同級生の話で言えば、レセプションに8月生まれのクラスメイトはいましたが、特別な時間割など利用していなかったので、私はてっきり娘の学校にはそういう制度がないのだと思ってました、かなり最近まで(苦笑)。そのお子さんも、算数はトップセット、体育は万能、お母さんも特に気にしていない様子でしたし。

他の学校に行った子も、特に特別な措置はしてもらってないとお母さんが言ってたなあ。

イギリスは義務教育が16歳まで。16歳で実際に就職する子ども達の数がどれくらいいるのかはわかりませんが、16歳で受験する試験でそんなことしてたら、一生8月生まれは...と言われかねないのでは?と思ったのですけどね。

現場にいる先生は、

Dame Sally Coates, head of Burlington Danes Academy in west London, told the Today programme on Radio 4 that she had not personally seen evidence of a birthday-related performance gap at secondary level.

西ロンドンのデーンズ・アカデミー、デイム・サリー・コーツ校長は、BBC Radio 4のTodayのインタビューで、個人的には中学のレベルで誕生日に関連する成績の差がある証拠を見たことがないと語っている。

She suggested that instead of tinkering with exams there should be "intensive intervention for younger children in early primary school".

試験を手直しする代わりに、小学校低学年において、8月生まれの子ども達に対する集中的な指導をすべきではないかと指摘した。


親としても、この先生のおっしゃることのほうがしっくりきます。

ところで、そんなに差があるものなのかなあと思い、大元のレポートを見てみたのですけど、確かに年齢が上がるほど差が縮むとは言え、統計的にはあるように見えるのですよね。

なぜなんだろうと思うのですけどね。

私は中学に入る時に受験をしたのですが、当時毎日のように塾の先生から「算数が不得意だ」って言われていた気がするのですよ。希望だった学校は、数学の進みが早く、中1の3学期には中2の教科書に入るから、少し心配だとかね。無事合格はしましたが、塾の先生の言う通り、数学の成績は振るいませんでした(苦笑)。しかし最近ちょっとしたきっかけで、数学の勉強を少ししたのですが、当時難しかったなあと思っていたころが、思いのほかスラスラとできたりして。

あの苦手だと思う気持ちはどこから来たのだろうと思ったのです。

もしかして、あの中学受験前に散々浴びせられた言葉のせいで、苦手意識がなかったか?

苦手だと思うと勉強もやる気が起きないですよね。

なんとなくそんな経験があるものですから、娘には「あなたは〇〇が不得意」的は発言はしないようにしているのですけど。

もう一つ。

私も好きで娘に「子どもの科学」という雑誌を時々買っているのですが、その中の連載記事に「思い込みによりテストの成績が上がる」ことを証明した実験が紹介されていました。これ、良い思い込みをした被験者はテストの成績が上がりましたが、悪い思い込みをした被験者はテストの点数下がったそうです。

小学校低学年の時は、体力的な差もあって少し苦労する8月生まれさんがいたとしても仕方がないと思います。でも、その手っ取り早い理由として「8月生まれだから仕方がない」を切り札に使いすぎると子どもが自信を失くしてしまうってことはないんでしょうかね?

これは厄介ですよ。努力で生まれ月は変えられないですから。

「8月生まれだから」と思い込んで、勉強を避けたりすることに繋がったり。

少し四苦八苦していたら、何も言わずに学校、家庭がフォローしてあげるだけでいいんじゃないかと思うんですけどね。

まあ、あくまで自分の経験と、親としての感覚でしかないのですが。統計だけでなくて、そういう要素を含めて、調査してくれる人はいないかな...。

*1 イギリスは学校が9月から始まるので、日本でいう早生まれは7、8月生まれということになります。

*2 GCSEは、イギリスのスコットランドを除く地域で行なわれている中学校の教育修了を示す試験です。14〜16歳までの子ども達が受験します。
July 04, 2011

A Little History of the world / E. H. Gombrich


A Little History
of the World


夕べ読み終わった本。作者のErnst Gombrichはオーストリア出身の歴史学者で、イギリスの帰化した方。彼はThe Story of Artで有名だそうですが、彼がオーストリアにいた頃、「誰にでもわかりやすく」を目的に書かれたのがこの世界史の本。長年ドイツ語でしか出版されていなかったそうですが、2005年に英訳が出版され、これはそのペーパーバック版。わかりやすい、話しかける様な文章は、子どもに読み聞かせたり、読ませたりするのにピッタリだとの評判だったので、私も久しぶりに寝る前の読み聞かせで、娘と一緒に読みました。

娘の歴史学習を観察していると、イギリスは年代順に沿って何が起きたかを教えるのではなく、時代別で、時代順というわけでもなさそうです。この本は年代順。まるで日本の学校で使われている世界史の教科書のような順で話が進むので、たまには娘にそういう歴史の本もよいかなあと思った訳です。

もちろん寝る前ですからねえ、途中で寝られてしまったことも度々ありましたが(苦笑)、既に多少知識のある時代の章は、時々娘からこんなこともあった、あんなこともあったという話も飛び出して、それなりに読んだ意味はあったかなあと思います。そのうち、また自分で読んでくれるといいなあというのが理想ですけど。

ざっくりとわかりやすく世界史の話をしているので、細かい史実や、歴史の解釈等は他の専門書にあたるのが良いと思いますが、西洋を中心とした世界史を見渡すには良い入門書なのではないかと思います。

誰にでもわかりやすく書かれているので、英語も割とやさしいと思います。英語を勉強なさっていて、洋書に挑戦したいと考えている方にもおすすめです。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ





補習校の宿題の負担は考え方次第

長らく放置状態の我がブログ。久しぶりに見て哀れな状態だったので、
今日のTweetを補足してエントリー。今日は補習校の宿題についてです。

2011/07/03 23:23:52
テニスみてるけど、横で補習校の手強い宿題をしている娘がピーピー言っていて、集中できない。お茶でも入れよう。


娘は今日お友達のお誕生会に午前中は参加。アドベンチャー系のアクティビティをして、10mくらいある木の上のほうまで登ったりと楽しかったようですが、帰宅してから「補習校の宿題やらなきゃ。」補習校は4月に5年生になって、相変わらず宿題の量はそれなりに。その中でも相変わらずの難敵なのが作文。これは現地校の放課後にやるとなかなか大変です。現地校はあと1週間で夏休みに入りますが、まだ宿題が出てますし、イベントも沢山あって放課後の時間確保が難しいと

本人が思い←ここ重要

内容は自分で選んだ新聞記事の紹介と感想を皆の前で発表するための原稿作り。

ということで、ウィンブルドンの男子シングルス決勝を横目に、宿題に付き合うことにo(´^`)o ウー


2011/07/04 00:52:35
補習校の宿題と言うと、現地校と全く別のことをしなければならないと思いがちだけれど、文章の読解や、要点を掴んだりなんていうのは、現地校の英語の授業でもすることなので、特別なことやっている訳ではないよと説明すると、娘は落ち着いてくれたりする。


補習校の宿題。子どもにとってはもちろんですが、やらせる親にとっても大変です。ウチの場合、特に低学年の頃は、

日本語でどう書いて良いのかわからないから、作文と考えただけでパニックに陥る

というのが作文の宿題をするときの定番パターンでした。(そのあとどうなったかは、ご想像にお任せします)

しかしそうなったからと言って、私が書いてしまっては意味がないので、どうにか書きたいことのテーマだけでも、そしてできれば内容を、英語で良いので話して欲しいというところからはじめて、その文章から口頭で日本語ならどうなるか考えてもらい(翻訳とは違います)、細かな表現は教えてあげるというような手順でやってきました。

しかし、学年が上がってくると、当然現地校の英語の授業でも作文は色々な形式も含めて習いますよね。娘の場合、現地校・補習校で習ったことの相乗効果なのか、作文の宿題が徐々に楽になっていると思います。

今回の補習校の宿題、ある程度の文章を読んで要点を拾い、感想を書くということは、現地校でもやっているはず。英語の授業で既に似たことをしているのだから、日本語の文章からもできると思う、わからない表現などは教えてあげるから、英語の文章で作文をする時と同様にやってごらん?と言うと、「なるほど」と思った様で、その後は割とスンナリ進むといった具合。以前、一文も書かずに「書けない。」と泣いていたことを考えたら、大きな飛躍ではないかと思います(少々親ばか気味)。

親の側も、現地校プラス補習校と2倍の負担を感じるのではなく、

2011/07/04 00:57:17
今日やった宿題も、先日のYear 6の学習内容によると、英語で同じことをするらしいから、その練習だと思えば少し気持ち的に楽。


と思うと、現地校の勉強に加えて何かしているということで感じる負担もすこし軽くなるのかなあと。漢字や、音読もありますからね、劇的な負担軽減とはいかないですが、1.5倍くらいにはなるのではないかと、ふと思ったのでした。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
February 25, 2011

George's Secret Key To The Universe

ハーフタームです。今回は本当はロンドンに一度行かねばならなかったのですが、結局行かずに終わりそうです。旦那さんも出張中ですし、天気も悪いし。

旦那さんが出張で日本に行くときは、読みたい雑誌とかを買ってきてもらうのですが、それを探していたら見つけてしまったのがこの本。いや、正確に言うと、下の翻訳本。翻訳本なら原書を読めばいいやということで、晴天の昨日、High Streetに行ったついでに寄った本屋さんで見つけたので、娘と読んでみるかということで購入。

科学は悪だと、テレビも電話も持たない、車も乗らない、所謂エコ思考の強い両親を持つジョージが主人公。隣の家に突然あらわれた科学者のエリックと、娘のアニー、そしてエリックの持っている「高性能」コンピューターコスモスと出会い、宇宙の始まりについて知るとともに、科学は地球を救うのに役に立つのだということを学ぶお話。

表紙にも書かれていますが、ちょっとDoctor Whoみたいな感じではあるんですが、フィクションでありながら背景にあるのは科学的根拠のあることや、太陽系に関する知識だったりするので、SFと科学本の中間かな。作者はあのStephen Hawkingと娘さんLucy。ブラックホールの説明等は、大人向けの本では、歯が立たなくとも、子ども用にかなり噛み砕いた説明になっているので、大人も楽しめると思います。

ちなみにこの本は9歳以上向けになっていますが、物語の英語はそれほど難しくないので、宇宙や太陽系に興味のある子どもなら、もう少し下の年齢でも挑戦出来るかなと思います。

もうすぐ、BBC TwoでWonders Of The Universeも始まりますしね、ちょっとした予習?(苦笑)。



にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
February 24, 2011

The Greatest Show on Earth

私は、全くの文系人間なのですが、イギリスに引っ越してきてから、ケンブリッジで自然科学を勉強し、ダーウィンの影響を受けているDavid Attenboroughのテレビ番組の大ファンになり、進化論周辺の話にはかなり興味があります。(詳しいと言う意味ではありません(苦笑))

ダーウィンに関する本を娘と一緒に読んだり、ケントにあって、今はEnglish Heritageが管理している彼の家に行ったりもしました。

Home of Charles Darwin (Down House) | English Heritage

その流れもあるので、進化論を強く支持することで知られているRichard Dawkinsの進化論の本を読むのは時間の問題だったのかも。

この本は進化論を最近の研究と、これまでの彼の論文や著書をあわせながら、解説しています。たくさんの具体的な例を使い、Dawkins独特のクリアな説明で語られているので、科学が専門でない私でも楽しく読むことができました。何よりも説明されている内容が面白いですから、科学的な知識や英語ではなく、好奇心で読み切ったと言っても過言ではないかと。

読み物として大変面白いので、またこの方の本、読んでみたいなあと思ったのでした。おすすめ度、かなり高いです。




にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
February 08, 2011

Tiger Mother

最初はこの記事ですかねえ。

Why Chinese Mothers Are Superior - WSJ.com

中国系アメリカ人のAmy Chuaが、中国人式子供の教育がなぜ成功しているのかを書いた本の出版を機に、彼女が新聞に出たこの記事がかなり賛否両論を呼んでますねえ。

確かにアメリカに限らず、私のまわりでも中国人家庭の子供達は勉強も良く出来るし、楽器も上手。

今朝のガーディアン紙、「なぜ中国人家庭の子女が学業で秀でているのか、イギリスでは詳しい研究はされていない」としながらも、色々数字を紹介しています。

Hidden tigers: why do Chinese children do so well at school? | Education | The Guardian

The statistics relate to the achievement of pupils of Chinese ethnicity, revealed last autumn in a report by the Equality and Human Rights Commission on inequality in Britain.

(中国系児童の学業成績に関する統計は、昨年秋、平等と人権委員会による英国における不平等に関する報告で明らかにされている。)

This showed not only that British Chinese youngsters are the highest performing ethnic group in England at GCSE, which has been known for years. It also showed that this group seemed to be singularly successful in achieving that goal of educational policy-makers everywhere: a narrow performance gap between those from the poorest homes, and the rest.

(これによると、英国の中国系児童は、イングランドのGCSEにおいて、最も優秀な成績を納めている民族グループだ。これは長年知られている。また、多くの教育政策立案者が目指している目標達成に唯一成功しているグループでもある。それは一番貧しい家庭と、その他の児童との間で、成績の差があまりないことだ。)


The domestic statistics show that, at GCSE, children of Chinese ethnicity – classed simply as "Chinese" in the data – who are eligible for free school meals (FSM) perform better than the national average for all pupils, rich and poor.

(国内の統計によると、GCSEにおいて、中国系児童、ここでは単純に「中国系」としているが、学校給食を無償で受けている(FSM、イギリスでは収入が低い家庭の児童は学校給食が無償となる)児童を指しているが、高所得、低所得家庭の児童を含めても、全国平均をを上回る成績であった。)

Not only that, but FSM Chinese pupils do better than those of most other ethnic backgrounds, even when compared with children from better-off homes (those not eligible for free school meals).

(それだけではなく、無償給食を受けている中国系児童は、無償給食を受けている他の民族グループの児童、更には、無償給食を受けていない家庭の児童と比べても、成績が上である。)

A detailed look at the figures makes this clearer. Some 71% of Chinese FSM pupils achieved five good GCSEs, including English and maths, in 2009. For non-FSM Chinese pupils, the figure was 72%.

(細かく数字を見ると更に明らかになる。2009年、無償給食を受けている中国系児童のうち71%が英語と算数を含むGCSEで5つの教科で好成績をおさめている。無償給食を受けていない子供でもこの数値は72%である。)

Every other ethnic group had a gap of at least 10 percentage points between children who do not count as eligible for free meals, and those who do. The gap for white pupils stood at 32 percentage points.

(この他の民族グループでは、無償給食を受けている児童とそうでない児童の間では少なくとも10ポイントの差がある。この差は白人児童であると、32ポイントになる。)


これは中学校の話ですが、小学校でも同じ様な結果になっているそうです。

最近日本でも、所得の差が子供の学業成績の差と関連があるんじゃないかという調査がされているようです。イギリスでは、必ずこれが学業格差の原因とされる訳ですが、これを見る限り、所得の差が必ずしも子供の学校成績の差とは限らない気もしてきます。

2005年に、80名の中国系児童、30名の中国系の親、30名の教員を対象に行なった調査でわかったのは、「中国系家庭は教育を民族の独自性の重要な柱として真剣にとらえている」こと。まあ、驚くべき結果ではないような気もしますが、この調査に参加した生徒さん達の約半数は週末に「補習校」に通って、中国語と中国文化を学んでいたり、放課後に家庭教師をつけている親御さんも。これは階級に関係なくて、労働者階級とされている家族でも家庭教師をつけるケースがみられると、中国人家庭の教育への関心の高さが伺えます。親が一生懸命に子供達に教育の場を与えて、勉強をさせる、そして良い結果を得る。

それから、British Educational Research Associationの会議での発表では、中国人家庭においては、子供の学業成績と、親の職業には何ら関連性がないというのもあるんだとか。

これ、イギリスで一般的に言われている学業格差理由の全部逆なんですよねえ。要するに、親が子供の勉強や教育に感心を持って適切に導いていれば、収入の差なんて関係ないってことです。

この論文を書いたRamesh Kapadiaロンドン大学客員教授は、

"I think within Chinese society, there is an emphasis on practice. Children are told: 'If you want to learn something, practise, practise and practise it again and you will get better'. It may be that this helps to motivate pupils when the rewards can seem a long way away."

(中国人社会では、練習を重視すると思います。子供達は「何か出来るようになりたかったら、練習を何度でもしなさい。そうすれば上手になるよ」と言われます。報いがずっと先にある様な時には、子供達の動悸づけに役に立っているのかもしれません。)


この練習を重視するというのは、漢字文化が背景にあるということも以前読んだことがあります。漢字は何度も練習しないと覚えられないので、練習を重視するし、漢字文化であるために思考方法さえ中国人は西欧人とは違うのだという研究もあるんですよね。

私は、どちらかというと古い世代の親に育てられたので、この中国人家庭の姿勢はなんとなく理解出来る気がしてます。漢字や計算は、覚える方法や、計算方法を習うのではなく、何度も練習させられた世代です。

だから、つい娘にも練習、練習と言ってしまいます(苦笑)。かといって、厳しくするだけが良いとも思ってないですがね、中には努力しなくても頂点に立つような天才はいるけれど、そんな天才滅多にお目にかからないわけで、努力して補える分は努力しても無駄じゃないんじゃないかと思ったりもします。

子育てをしていて面白いなあと思うのは、気がつくと母親や、父親が教えてくれたことを自分が娘にしていること。でもおかれているのは西欧社会。娘はこっち育ちなので、西欧式に慣れているけれど、私としては、違いに悩んだり、時々イライラすることも多々あります。娘も同じだろうとは思いますが。でも最近蔓延している漠然と、何でも良いので「有名人になりたい」という雲を掴む様なことを人生目標にはして欲しくないし。

だから中国系の人達が、移民として西洋社会に移り住んでも、自分たちの信念を変えないでいるのは、それはそれで少し尊敬するかも。

Amy Chua、今日はBBCに出演しまくっている様で、Radio 4のWoman's Hourにゲストとして出ていました。BBCですから、彼女と一緒に対極の意見を持つ専門家も話に加わっていていました。この専門家は西欧で重視されるような「子供の個性と、クリエイティビティを育んで...という立場」です。

詳しくはWoman's Hour Podcastから、本日の日付2月8日をダウンロードしてみて下さい。

聞いていて思ったことは、この専門家や、ゆとり教育でもそうなんですが、個性やクリエイティビティを育むって言葉は、所謂詰め込み教育に対するものとして使われますが、用心しないとならないものだと私は思っています。個性やクリエイティビティは、子供を放置していれば自然に育まれるものじゃない気がするから。

いや、毎日スケジュールをきちきちに入れて、子供に何かさせなきゃイケナイってことじゃないんです。たまには30分くらい、テレビの前でぼんやりする時間も必要です。

個性を重視したくても、Amy式教育をしたくても、大切なのはちゃんと子供を導く大人がそばにいるかじゃないかなあと。

それを一番容易に出来る立場にいるのが親。

芸術的なセンスを磨きたいなら、例えば美術館に子供と遊びに行くとか、音楽を一緒に楽しむ時間を作るとか、図書館に行って画集をみるだけだって違うかも。そういう親の側からの働きかけが大事で、そしてその働きかけが、学業の分野でされているのが中国人家庭なのかなあと。

どの家庭にもあった方法ではないけれど、学ぶべき部分はあるかと思います。かつての日本も同じ様な親が沢山いたと思いますし。

あとは、男の子でも同じ方法が通用するのかなんていうのも知りたいです。ラジオに出演していた専門家は、男の子では無理と言っていました。でも社会で活躍している中国系男性も沢山みかけます。男の子を学業で優秀に育て上げた中国人母の話も聞きたい。

BBC Radio 4のBook of the Weekが今週この本を取り上げています。以下のリンクから、iPlayerではなく、"Listen now"からなら、英国外から聞くことが出来ると思いますが、著作権の絡みもあるので、聞けなければあしからず。

BBC Radio 4 Book of the Week



にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ





February 07, 2011

Lewis Carroll in Numberland

「不思議の国のアリス」で有名なルイス・キャロル。私が住んでいるのは実は彼が永眠した地。町の丘の上に彼のお墓があって、こちらに来て間もない頃、一度だけお墓参りに行った事があり、意外とこじんまりとしていたのを覚えています。

その後は行った事無いんですけどね。少し徒歩では大変な坂を上らないとならないので(苦笑)。その時も車で上がりました。

彼が数学をオックスフォード大学その他で教えていたというのはあまり知られていないことかもしれません。こども向けにも、パズルや数学をベースにしたクイズの本を出していたとか。このLewis Carroll in Numberland: His Fantastical Mathematical Logical Lifeは彼が数々世に送り出した数学にまつわる本の紹介や、本にならずとも公平な選挙制度や、真の勝者を決めるテニストーナメントとはどんなものか、彼が考えたアイデアなどが紹介されています。

公平な選挙制度については、議会に提案はされたものの、本を書くまでに至らなかったそうですが、もし彼がアイデアを本にしていたら、イギリスの政治は変っていたかもしれないという政治学者もいるのだそうです。

当方数学はあまり得意でなかったので、若干煙に巻かれた感もありますが、数学的世界と文学の融合が、あのアリスの不思議な世界なのかなあと興味深く読みました。もう一度そういった観点でアリスを読みなおしてみようかなあ。



にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
January 31, 2011

The Book Thief

少し前から気になっていた本だったのですが、ある時この本に、少しだけ子供向け編集を加えた版が出ているのを知りました。うちの娘も結構長いお話を読むようになったものの、大体子供向けの面白いシリーズ物。楽しそうなんですけど、少し中身のありそうな本を読んで欲しいなあと思っていたこともあって、この本はどうだろうかと思ったのが購入したきっかけ。「本や言葉に救われた少女の話」なんて書いてあったもので。

でも舞台が第二次世界大戦下のドイツ。語りが死神という設定。色々な意味で背景説明が必要かもと、最初は自分で読んでみる事にしました。

主人公のリーゼルは、弟の死に直面し、母は生き別れ。弟を墓地に埋葬する時に見つけた墓守のハンドブックをきっかけに、本を盗み始めます。

しかしこの少女、最初は字が読めませんでした。養父母に預けられたあとも、弟や母と別れた不安から、眠ることの出来ない夜を過ごすことになりますが、心優しい養父は彼女が再び眠りにつくまで、一緒に座って字や言葉を教えてくれたり、最初に手に入れた墓守の本を読んでくれたりと、徐々に彼女も、字が読めるようになります。そして言葉の意味から、自分の家族の運命を知ります。さらに本が読みたいと思うと、ナチスによる焚書の現場や、市長の家からも本を盗み出します。彼女は本を読むことで、彼女自信だけでなく、彼女が出会う人の気持ちを救い、彼女の朗読が空襲で地下室に避難する人達の心を癒します。

そして本が、彼女を命さえ救うことになるのです。

ナチスドイツというとネガティブなドイツを想像しがちですけど、フィクションとは言え、その中でも他人を思いやる大人、子供時代を謳歌する子供達と日常が描かれ、戦場で身体だけでなく、心に傷を負った兵士、息子を戦場で亡くして嘆く母と、戦争自体の悪に着目しているところが、重たいテーマをほんの少し読み易くしているのかなと思います。もちろん強制収容所などの話は出て来るのですが。

今の娘に読ませてみても大丈夫かどうかは、もう少し様子を見た方が良いかなという気もしていますが、いつかは読んで欲しいなあ。


日本語訳もあるようです。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
January 06, 2011

でんぐり返し効果?

昨日一時帰国から帰ってきました。

一時帰国中時間をさいて会って下さった皆さんありがとうございました。

うちのメソメソくんは、すっかり元気になり...今は...時差ぼけで早起きして...

日本で買ってきた毛糸のカービーで遊んでいます。

ウーン...

さて、よる年並には勝てず、毎回11時間のフライトが大変だなあと思うようになっている今日この頃ですが、もう1つ一時帰国のフライトを憂鬱にしているのが、このメソメソくん(娘)の乗り物酔いです。

子供ってある程度三半規管などが発達してくると突然乗り物酔いになったりするそうで、うちの娘は赤ん坊の頃から飛行機には乗っていますが、つい数年前から

「機内食の匂いがだめー。」

と毎回大変な思いをしているようです。それをみてるこっちだって辛い。「大変な思いするくらいなら、日本に行くのやめる?」ときいてみると、「いや〜、日本にはいきたい〜。」てな調子で。

今回日本に行くときも大変でした。

効くことは一度経験済みの酔い止めを飲んではいたものの、本人曰く、目が回るだけで眠くはならないと、一睡も出来ず...

実家の近所の薬局で、他のお客さんをそっちのけで(ご迷惑おかけしてすみません)、薬剤師さんとお話しした所、通常酔い止めの薬は眠くなるそうで、辛かったでしょうねえと言われてしまいました。

私自身は乗り物酔いを経験したのは数えるほどしかなく、娘も飛行機だけが苦手。子供の頃乗り物酔いがあった私の妹に、何か対策とかしてたの?と相談しても、

「あまり覚えてないなあ。」

ネットを調べてみても、

時折窓を開けて新鮮な空気を吸いましょう

って、飛行機では無理...

とりあえず、薬局へ行って薬の相談をして、イギリスで買ってきた薬の成分にプラスして、眠くなる成分も入っているという子供向けタブレットを購入。

加えて何か対策はないものかとネットを調べていたら、こんなのが出てきました。

<乗り物酔い>克服、でんぐり返しで 毎日前後5回、内耳鍛え

これ、元記事はもう削除されている様なので、上のリンクは検索結果になっています。あしからず。全文をコピーされている方もいるので、そちらを参考にしてみて下さい。この記事によると、

まず前回りを1回。気持ちが悪くなったら1日1回、不快感を感じなくなるまで毎日続ける。問題なければ最大5回転でスタート。無理せず、1日1度行えばよい。回転後に後ずさりすれば、畳1畳分のスペースでできる。

前転5回ができるようになったら、後ろ回りを最大5回まで加える。前後各5回転を1〜2週間続け、順調なら徐々に回数を増やす。前後各10回転に達したらそれ以上増やさず、毎日続けるとよい。


これに乗り物に乗る練習を加える。効果は3ヶ月くらいで出るんだとか。

もちろんこの記事を見つけたのは飛行機に乗る前日だったので、無理かなあと思いつつ、

ホテルのベッドの上ででんぐり返しをさせてみました。

「でんぐり返し練習すると、乗り物酔いがなくなるらしいよ。」と何度も言いきかせつつ。

そして当日。

いつもなら飛行機に乗る事を考えただけでドンヨリとした顔つきになる娘さん。

この日は、喜々として空港内を歩き、ラウンジでも我が物顔で振る舞い、

日本から離れる事を考えてメソメソした事を除けば、ご機嫌な感じ。

飛行機に乗る前に日本で買った乗り物酔いのお薬を飲んで。

「なんかシュワッと溶けて、おいしい。」とポジティブな感想。

そして飛行機に乗ると、匂いを感じないためのマスクと、日本で買った温かくなるアイマスクをして、

すぐに寝ました!

途中お手洗いに起きたときも、いつもなら真っ青な顔のところ、顔色も機嫌も上々。

本人も飛行機であんなに気分が良かった事はしばらくなかったので、調子に乗って映画を1つ観たようですが、見終わって気分が悪くなったとかで再び寝る作戦。

ヒースローに着くまで眠り、

何と一度ももどしたりしませんでした。

飛行機を降りる頃、少し目が回るということだったので、ゆっくり歩きながら

「今回は大丈夫だったね。薬効いたんだね。よかった。」と私が言うと、

「薬じゃないよ。でんぐり返しだよ。」と主張する娘。

まあ、結果としてはどっちでもいいんですけどね。乗り物酔い、バランスを司る体の器官が乗り物の動きに対応できないというのが原因なのでしょうが、心理的な部分も多少はありそうですし。

一日のでんぐり返し特訓で良くなったならそれでよし!

ということで、毎回憂鬱だった一時帰国での飛行機の移動、これからは少し楽になりそうです。

たぶん(苦笑)。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
December 03, 2010

今度は寒いのだ

IMG_1254
寒いです。

娘の学校は昨日も、今日も休校。私の住んでいる所は、町と村が混じっている様な所なので、その間はちょっとした田舎道のような道路でつながっています。その割に住んでいる人も多かったりするので、渋滞もあり。昨日娘のお友達から来たメールには、雪が本格的降り始めた火曜日の下校時、通常車で15分くらいの道のりを4時間かけて帰ったという話もあったようです。

翌日は登校日でしたけど、当然のごとくその子はお休みでした。

一昨日登校した時点で、先生方は雪で休校になってしまった場合の宿題は出しておいて下さったのですが、それも昨日終わってしまったので、今日はあまりやる事がなく、娘に

「外行きたいんだけど。」とせがまれるに違いない。

でも、外行かせたくないんですよねえ。だって今日は

BBC News - Temperatures across UK to become "much, much colder"

もう雪だけが問題なんじゃなくて、気温もかなり低い。夕べの最低気温は-8℃。今朝方も-6℃くらいしかなくて、本日の最高気温は、

-3℃

なのですよ。(-_-)ウーム

雪が降ってしまうと途端に道路や公共交通機関がストップしてしまうイギリス。その影響で学校も休校になりがち。こんなお天気になる度に、「ほかのヨーロッパの国は毎年対応できているのに、何故イギリスだけ?」と言われがちですが、この点について少し考えてみました。

基本的に雪が降っても、こっちの人達は例えば車のタイヤを変えるなんてことしません。頼りなのは、rock salt。これを道路にまいて、どうにか雪を溶かす努力をするっていうのがメインになってきます。

昨日も下院で、このRock saltが予定の半分しか備蓄されていない点を、労働党が追求したようです。

Government accused of glacial response as UK counts cost of big freeze - Climate Change, Environment - The Independent

確かにある試算によると、雪が降ったために労働者が会社に出勤できなくなると、一日あたり1,500億円の損害になるそうですが、雪対策をするにだって予算が必要なわけです。

イギリスって、スコットランドなど北の方はいざ知らず、イングランドはあまり雪は降らないんですよね。こちらは、イギリスの気象庁、Met Officeのイギリスの気候を平均した地図です。

Met Office: UK mapped climate averages

ロンドン周りで考えたら、平均通りに冬の時期に毎月雪が降ったとしても、1週間程度。それも大した量でないことのほうが多かったり。

それも何時降るんだかは、よくわからない。

この良くわからないの意味は、Met Officeが頼りにならないという意味ではなくて(ワッハッハ)、毎年、例えば1月になると必ず雪が降るよねというような気候ではないわけです。

降らない年もある。

そんなもののために今以上に予算使って備えるかってところですよ。ただでさえ予算カット、カットって言ってるのに、誰がそのお金だすのよってことですわね。

文句を言うのは簡単なんですが、実際に、北欧等雪の多い国々がどれくらい予算をかけているのか、イギリスとしてはそれが得策なのか、ちゃんと調べた方がいいですよねえ。

一昨日の晩は、ケントの方で電車が止まってしまって、一晩電車で過ごした人達がおりましたが、そのような事態が起こらないようにするには、また電車賃が値上げになるかもしれませんし。

これ家庭で考えても同じ事で。
毎回雪が降ると悩むのが娘の服とか靴。とりあえず今は防水加工のしてあるジャケットと、長靴に厚めの靴下で外に出たりしていますが、今日みたいに気温が下がると、それじゃとても足りないなと感じたりする。

でもじゃあ、スキー用の装備でも用意するかと言えば、うちはスキー行かないし、年に数回しか着ない上に、子供だから次の年に着られるかわからないし、とかありますわね。

私も学んで、次に娘のブーツを買うときは、雪等にも耐えられるようなものを考えようとは思いますけどね。ジャケットも同様かな。

IMG_1267
寒いから誰もいない公園で、1人元気な人。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
December 01, 2010

アドベントカレンダー

IMG_1221


今日は12月1日。

これ、アドベントカレンダー。お店で安売りになっていて、つい買っちゃいました。

アドベントっていうのは、When Does Advent Start? - Start of Adventによると、

As the Catholic Encyclopedia notes, "Advent is a period beginning with the Sunday nearest to the feast of St. Andrew the Apostle (30 November) and embracing four Sundays." That means that the First Sunday of Advent can fall as early as November 27 or as late as December 3.

(カトリック大百科事典によると、「アドベントは、使徒聖アンデレの祝日(St. Andrew's Day 11月30日)に一番近い日曜日で、(クリスマスまでに)日曜日は4回含まれる」ということで、アドベントの最初の日曜日は一番早くて11月27日、おそくて12月3日となる。)


と、年に寄って違うようですが、今年は11月28日からクリスマスイブまでの期間のことだそうです。ラテン語で"arrival"って意味だそうで、本来はキリスト教徒がキリストの生誕を心待ちにする期間ってことなんですね。この間にクリスマスの準備やらをするわけです。

アドベントカレンダーは、クリスマスをカウントダウンしながら楽しみ待つためのカレンダー。ずっと憧れだったんですよ。本当は自分で作りたかったんですが、材料費、制作時間を考えると躊躇し、そのまま毎年クリスマスになるパターンの繰り返しで。でも今年はHigh Streetで色々な木製アドベントカレンダーにお目にかかる機会があって、値段が下がった時に思い切って買っちゃいました。

この手のアドベントカレンダーは、大体12月1日から、24日までが対象になっているので、本日朝公開すべく、夕べ娘を寝かしてから、こそこそと準備。

11月に入ると、スーパーなどで、チョコがセットされたアドベントカレンダーが売られていたりするんですが、これは入れ物だけですから、何を入れるかは考えなければいけません。

といっても、チョコレートが多いんですけどね(苦笑)。娘のお友達の中にはParty Bagに入っている様な、小さなおもちゃをもらう子もいるとか。

私は、ネットで見つけた子供向けのChristmas Jokesと、チョコレートが基本ですが、時々もう少し大きなものがもらえるようにしてみました。ステッカーとか...あとは秘密。

12月に入ると、お教室で友達同士、今朝は何をもらったとかって会話があるそうで、少し羨ましかったらしく、今朝これを見つけた娘は大喜びでした。

そう、一時帰国するので、実は最後の引き出しまであけることがないんですよねえ。その対策もしておかないといけないのですが...。

ツリーも出して、ほんの少しクリスマス気分になりました。

雪が降った

IMG_1200
イギリスの冬は、それなりに寒いですが、11月に零下まで気温が下がるのは17年振りのこと。そうは言ってもイングランドの南のほうは比較的晴れている日も多かったので、なんとか凌いでいましたら、

一昨日の晩から降り出しましたよ、雪。

私の住んでいる所は夜はあまり降らなかったのですが、娘が学校に行ってからというもの、夜まで降り続いて、恐らく10cm程度は積もったと思います。

雪が降っちゃうと、どうにもならなくなるのがイギリスです。いや恐らく雪に慣れている地方はいいんでしょうけど、都市部はほぼ麻痺状態。学校も休校になってしまうことが多いのです。今年の1月ですかね、10日ほどの間に何回か雪が降ったときは、娘の学校、約1週間は機能しなくなってしまいました。

こっちは外国人ですから、仕方ないなあと呆れながらも、郷に入れば郷に従えってなもので、こういうものかと半分諦めていました。

昨日も、あまり雪が深くなってきたら、途中で休校になるのではないかと、学校からの連絡を今か今かと待ち構えていたのですが、

今年は何か違います。

さすがに朝礼前と放課後の課外活動は全て中止、学校も4時までで終わりということですが、昨日はほぼ通常通り。今日も服装こそ私服であたたかい格好でとのことでしたが、通常通り。

娘の話によると、先生方は全員出勤。

...前回休みにしすぎて、沢山苦情でもあったんでしょうか...

学校も大変ですよ。

先生達だって車通勤していたりするわけです。中には雪の中通勤するのが大変な人もいます。
仮に全員集まらないけど、子供達を受け入れようとしても、子供と面倒を見る大人の数が見合わないと、校庭で遊ばせることも、そうは簡単にいきません。

子供達が怪我でもしたら、訴訟問題だってありえますから。

...っていうのが、前回の大雪の時に良く聞いた、学校側の一般的な休校の理由だったような。

でもこれにはかなり反発する意見も多かったんですよね。娘の学校の話というわけではありませんが。

かといって、学校側がそうやって誠意を見せて、通常通りにやりますと言ってくれても、止む終えない事情もあります。娘のクラスは、学校から比較的近い場所に住んでいる子が多いので、ほぼ全員登校してきたそうですが、隣のクラスは学校からは慣れた所に住んでいて、車で送り迎えしてもらっている子が多いので、約25名くらいのうち、5人しか来なかったそうです(苦笑)。

校長先生をはじめ、先生方の気持ちを察すると、ちょっと気の毒かも。

そんな調子ですから、今日は通常の授業はなかったそうで、メインは雪遊び???

...~(-゛-;)~

ポジティブシンキング、ポジティブシンキング

どうせ休みでも、家で雪遊びするだけだし、娘の場合同じフラットのお友達がいれば2人で遊べるけど、一人っ子の彼女は基本1人遊びなので、学校があったからこそお友達と雪遊びが出来た!

よかったじゃない!

...ということにしておこう。

うちの方は明日も少し雪が降りそうな予報。
気温が低いので、雪より道路の凍結のほうが心配なんですけどね。
きっと道路の氷はしばらく残りそうですし。

雪が降った地方の皆さん、くれぐれも足元に気をつけて下さいね。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ

October 09, 2010

M&SのChiken Miso Ramen Soup

今日は補習校があった日なんですけど、家にいました。理由は娘さんが現地校のお手伝いに行くことになったから。募集があった先週末は、それなりに人が集まるだろうと思っていたので、補習校行こうねという話をしていたのですが、かなりの人数が必要だったところ、土曜日の午前中だったからかあまり人が集まらなかったようで、再度募集が。本人手伝いたいと言うし、欠席すると郵送してもらえる補習校の宿題もちゃんとやりますと言うし、これも良い経験かと思って今日は現地校に行かせました。

普段週末に現地校のお友達に会うことも滅多にないし、相当楽しかった様です。

金曜の午前中にちょっとM&Sに寄ったら、こんなもの発見。

IMG_1015


Ramenとあります。この日は家に食べるものが沢山あったので、買わなかったのですが、野暮用があって午後High Streetに出かけたので、買っちゃいました。




これはフリーズドライではなくて、生の麺に、野菜と調理済みの鶏肉やエビが入ってます。これにお湯を足して食べます。

TomYumのほうが美味しいかなあと思って両方買ってみましたが、なんと期待を裏切って味噌ラーメンの方が好きでした。娘さんは両方好きだそうで。

ここでは特に味噌ラーメンについて。

【麺】

麺は例のegg noodle。日本のツルツル麺に慣れていると、少しボソボソしている麺です。細めの麺ですが、個人的にはegg noodleは焼きそば系のほうが美味しいかなと思っているので、少しガッカリではあります。

【スープ】

Wagamamaのラーメンもそうなんですが、ダシとかっていう概念が飲み込めないのか、イギリス人には評判が悪いのかよくわかりませんが、この味噌ラーメンのスープも、植物性のもので味がついてます。Wagamamaは野菜系のスープかなあと思うんですが。ベジタリアンの人も多いし、例えば豚骨とかのスープの匂いが苦手な人が多いらしい(噂によると、昔日本の某有名ラーメン屋さんがロンドン出店を目論んだ所、スープの匂いが人気なくて出店を諦めたことがあるとかないとか)ので、仕方ないのかなあ。

まあ、みその味が全面に出ていて、コクとかうまみに若干欠けますが、さっぱりしていてこれもありかと。

足りなかったら、顆粒だしでも、中華だしでも足して見るといいのかも(苦笑)。

【その他の具】

麺がイマイチなんですけど、ダイコンなど口当たりのサクサクした野菜が千切りになって沢山入っていて、麺のボソボソ感を緩和してくれているように思います。麺より野菜の方が多い感がなきにしもあり。

ということで、





もちろん、日本のラーメンや、各種インスタントラーメンと比較したら「別物」ですが、これはこれでOK。因みに私、Wagamamaの味噌ラーメンも美味しく頂く奇特な日本人なので(苦笑)、これをお買いになって「えー、chichiさん嘘つきー!」っていうのはご遠慮ください。あはは。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ





September 25, 2010

Hever Castleに行ってきました

今日補習校は、校舎を拝借している日本人学校の行事のためにお休み。子供の手前、ここで喜んでは本当はイケナイのだろうけれど、土曜の朝、時間に追われてバタバタしなくてよいのは、

非常に嬉しい

と正直な私。

それでも今の季節、晴れるとお散歩にピッタリなので、

IMG_0151
Hever Castleというお城に行ってきました。ここは13世紀に最初に建てられたお城で、後にヘンリー8世の2人目の妻、アン・ブーリンが住んでいたところ。その後、4人目の妻アン・オブ・クレーヴズの所有になっていたこのお城ですが、長い月日の間に老朽化。何代かの所有者を経て、1903年、アメリカ人のウィリアム・ウォルドルフ・アスターが修復したのだとか。

なので、当時のまま残っているわけではないらしいですが、ところどころ、歴史的に貴重な部分は復刻、修復されているお城のようです。

ヘンリー8世はアン・ブーリンと結婚するために、カトリックの教えに背いて最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンと離婚。ローマと決別して、イングランド国教会が出来たわけですけど、アン・ブーリンが女王の座にいたのは1000日ほど。彼女も男の子に恵まれずに、最後はヘンリーサイドから浮気しただの、魔女じゃないかなどいちゃもんをつけられて、斬首台の露と消えたわけです。

でも結局はヘンリー8世と彼女の間に産まれたエリザベスが、イングランドの女王になるわけですよ。

先週、娘の学校の宿題で、ヘンリーの6人の妻から1人選んでレポートにまとめなさいというのがありまして、娘さん、アン・ブーリンを選んだのですね。

いや、クラス全員、アン・ブーリンを選んだそうですが(苦笑)。

なのでその週末、娘と一緒に調べたんですよ。調べている時にこのお城のことを知りまして、比較的近くにあるということもあって、行ってみたということで。

娘達は課外授業でヘンリー8世と縁が深い、ハンプトンコートに来月行くらしいです。

今日は城内のHever Lakeや庭を使ってトライアスロンの大会が行なわれていましたが、私たちが着いたお昼前にはもう終盤だったようです。まあ体を動かしている人には今日くらいのお天気は悪くないのかもしれませんが、まあ晴天のわりに風が冷たくて、この中屋外で泳いだのかと思うと、少し驚き。

お城は、写真で観るより小振りな感じ。なので、見学はそれほど長い歩きはありませんが、狭い階段でフロアを移動するので、あまり小さなお子さんがいる場合には不向きかも。

その場合には、子供向けの遊び場や、迷路などもあるので、お散歩を楽しむのがいいかもしれません。迷路は本当にYew(イチイ)で作られたもの、池の上に作られたもの、そして子供向けの遊び場には、立体迷路もあります。娘は迷路が相当楽しかったようですよ。

それからお城見学には、オーディオガイドが用意されていますが、iPhoneのアプリがあったので、これをダウンロードしていきました。アプリの方が若干高いですが、写真も充実しているので家に帰ってからも使えますし、ヘッドフォンジャックを分岐させるアダプターがあれば、2人で聞くことも。我が家は出かける前にそれが見つからなかったので、娘と私でイヤホン一人片方ずつで解説を聞きました。もちろん場内は解説ボードは充実してますから、それだけでも楽しめます。

IMG_0144
お庭はかなり手入れがされていて、広い上にきれいです。もう秋なので、一部お花が終わっているところもありましたが、今はダリアが満開。しかも大降りなものから、小さめでかんざしにありそうな鞠のようなお花など、種類も豊富。ホームページによると10月までは楽しめるそうです。

娘の宿題につられての見学でしたけど、気持ちのよい秋晴れの休日を過ごせて楽しかった。

ああ、土曜日のんびりできるって素晴らしい(爆)。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ








September 14, 2010

特別な助けが必要な生徒、半分は必要なし

イギリスは新学期も始まって、そろそろ一段落する頃ですかね。

うちの娘さんも、Year 5になりました。担任の先生はYear 2の時の先生なので、なんだかあまり緊張感がないようですが、クラブ活動とかも大体決まって、今朝も弦楽器のオーケストラの練習に早くから出かけて行きました。

今朝のニュースで話題なのは、これです。

Half of special needs children misdiagnosed | Education | The Guardian

イングランドの学校審査機関Ofstedの調べによると、イングランドの小中学校の170万人のこども達が、何かしら学校の授業で特別な助けが必要とされているらしいのですが、このうち70万人は、学校が良い指導を行なっていれば必要のないものだとのこと。

ここでいう、特別な助けが必要なこどもって、所謂身体的に障害等があって、特別なサポートをするって事だけじゃないみたいです。数字だけでみると、本当に助けが必要なこどもの数は減っている一方で、中度、軽度のケースが増えているんだとか。新聞の記事によると、これ、別にそういうこどもが増えているということでもなさそうです。

In one primary school visited by inspectors, where a large number of service families had children, Ofsted said pupils were "inappropriately" identified as having special needs because their fathers had been deployed to Afghanistan.

(審査官が訪れたある小学校は、多くが軍関係者のこども達で、Ofstedによるとお父さんがアフガニスタンに駐留しているために、特別な助けが必要と不適切な判断をした。)

The report said: "This group was … vulnerable to underachievement because their fathers were all serving in Afghanistan. However, although these pupils had additional needs for a period of time, this should not have required special educational needs to have been identified."

(報告書では、「このこども達は、父親がアフガニスタンで従軍しているために、成績不振に陥りやすい。これらの生徒達は一時的な助けを必要とはするが、だからといって教育的な助けが必要であると判断するべきではない。」)


とか。

「特別な助け」の定義にもよりますけど、これって、例えば家庭でも気をつけてあげるとか、担任の先生が少し気にかけてあげるとか、そういうことでサポート出来るような...。

こんな学校もあるそうです。

Ofsted also visited a high school which identified all year 11 students ? 15-16-year-olds ? who were at risk of falling short of their expected GCSE grades as having special educational needs. All the students got additional mentoring from senior staff.

(Ofstedはある中学校訪れ、15歳から16歳にあたるYear 11の生徒で、GCSEの成績が期待されている結果に達しない危険のあるこども達全員を教育的に特別な手助けが必要な生徒であるとした。すべての生徒は、ベテラン教員から指導をされた。)

"This led to a doubling of the numbers of such pupils between years 10 and 11," the report said. While the additional support was valuable for many of them, the identification of special educational needs was "inappropriate".

(これらの結果、Year 10から11で特別措置が必要なこどもの数が倍になったとしている。多くのこども達にとって、特別なサポートは貴重であるが、それが必要であるかの見極めが不適切である。)


More than 700,000 pupils wrongly classed as having 'special needs' - Education News, Education - The Independentでは、そのように学校側が特別指導が必要な生徒が沢山いますとしてしまう理由を以下にように書いています。

First, some schools felt it could boost their rankings in performance league tables. In addition to giving A-level and GCSE results, these also give schools a "contextual value added" score. For example, if you can prove that you have made great strides in improving the performance of pupils with special needs, you get a higher ranking.

(まず第一に、ある学校は学校の成績ランキングであるリーグテーブルの結果を良くしようと考えている。AレベルやGCSEの結果に加え、このランキングでは付加価値点が加算される。例えば、特別な助けが必要な生徒達の成績が大幅に向上すると、ランクが上がることになる。)

"This provided an incentive for higher levels of pupils to be identified as having special educational needs.," said the report. However, it sometimes had a downside in that it lowered the expectations of those pupils labelled as having special educational needs ? and they fared worse in exams.

(この仕組みが、多くのこども達を特別措置対象とする要因となっている。しかしこれには欠点もあり、こども達を特別措置対象にしてしまう事でこども達への達成度を低く期待してしまうこともあるし、テスト結果が悪いままになってしまうこともある。)

The second benefit to schools came in local council areas where special-needs funding was decided on a formula based on the number of special-needs youngsters in each individual school. "This gave an obvious motivation for schools to identify more such children," it added.

(学校にとって二つ目の利点は、特別措置が必要なこどもの数によって特別予算が課される地方自治体に学校がある場合である。「学校が多くのこどもを「特別措置が必要」としてしまう明らかな動機がここにある。」)


今の統計結果だと、イングランドの5人に1人の割合で、特別阻止が必要な生徒がいることになるんだそうで。

なんかこの数字見た時点で、かなり怪しい感じ(爆)。

おまけに、恵まれない家庭や、学校をサボってばかりいるこどもの割合が大きいんだそうです。

確かに特別な助けは必要でしょうけどねえ。学校に来させるための...。

一方で、自閉症などで学習する上で特別な助けが必要なこども達の親御さんは、結構これを認めない学校と「戦って」まで権利を勝ち取っているのだなんて話もあって、なんだか制度自体が行き詰まってる気も。

また今朝ラジオ番組に寄せられた聴視者からのコメントを聞いていたら、押しの強い親が、こどもの成績不振を何かしらの「障害」のせいにして、特別な先生につけて欲しいと学校にせまるケースなんかもあるとか、ないとか。

こどもが授業について行けないとなったとき、何が原因なのか見極めるのはかなり難しいんだろうと想像はしますけどねえ。

学校側がリーグテーブルの操作のためとか、特別予算が欲しいからとかっていう理由で、特別措置の必要なこどもであるというレッテルを沢山出しているなら、なんだか少々悪質な感も。だって、リーグテーブルをつてにこどもの学校を選ぶ事がイングランドでは多いわけですから、その内容がどんなものがによって、実際通い始めたら何か違うってことになりかねないですよねえ。

特別措置の制度については、政府が見直しをすることになっているそうです。まあ予算削減を目指した見直しってことだとは思いますが、本当に必要な人にきちっと割り当てられるようにしていかないといけないですよね。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ


September 04, 2010

ブレア氏自伝を「犯罪小説」コーナーへ移動する抗議運動


A Journeyというタイトルの自伝をだした元ブレア首相。先日その内容が少し明らかになると、長年のライバルであった前ブラウン首相のことをこきおろしているとか、なんだか評判はイマイチです。

ブラウンさんが特に人気があったというわけではないですが、色々な新聞記事を読んでいると、ブレアさんの人気の急降下振りがあるんだと思います。

イギリスの人たちはサッチャーさん率いる保守党政権下で、辛い思いをした。なのでブレアさんの率いたNew Labour、これまでの社会主義的な政治信条だけではなくて、資本主義の良い所も取り入れて前進して行こう的な労働党にかなりの期待を抱いていたわけです。

1997年の総選挙後の写真を見てみると、国民の歓迎振りが伺えると思います。たとえ周囲にいるのが労働党員ばかりであってもね(苦笑)。

私はこのニュースは日本で見たんですが、華々しく総選挙の勝利を喜ぶ姿は、まだ覚えてます。若々しい、エネルギッシュな人が首相になるなんて、少し羨ましい気さえしたんですけどね。当時の日本の政治状況は覚えてないですが、日本ではあの年齢の人が首相になるなんて、考えられなかったですし。

でも実際は、国の借金を増やし、銀行をコントロールする事もせず、なんだかうまいこと良いながら戦争もした。元々労働党を指示する人達は、もっと公平な社会を望んだわけですが、それも実現されなかった。そしてこのリセッション。グルーバル化した世の中、この不況が労働党のせいだけとはいえないですが、あんなに期待してたのに、どうしてこんな世の中にしてくれたんだ?という気持ちがあるんだと思います。

だから今は彼が何をしてもかなりネガティブにとられます。

中東和平を進めるための仕事をすれば、イスラム教徒の国に戦争をしておいてですか?と言われるし、彼のとる行動の多くが、保身と名声を歴史に残したいがためと言われてしまう状態です。

上のリンクはAmazon.co.ukのサイトに繋がっていますが、レビューはかなり手厳しい内容になってます。

そこで、抗議の意を表する、こんなちょっとした運動が行なわれているとか。

Internet campaign launched to move Tony Blair's book - Telegraph

ブレアさんの本を、本屋さんの自伝コーナーから他の場所に移しちゃおうというのです。

その運動を先導しているのは、Facebookのこのグループ。

Facebook | Subversively move Tony Blair's memoirs to the crime section in book shops

名付けて、
破壊活動家的にトニー・ブレアの自伝を書店の犯罪フィクションコーナーに移そう


このグループ設立者であるEuan Boothさんは、

he saw it as a good way of registering non-violent protest against the former Prime Minister.

(「元首相への非暴力的抗議を公に示すのに良い方法だと思った。」と語っている。)

He said: “I'm not an activist, just a voter who is still furious that he is able to lie to the British people, day after day, but this time earn money from it.

(私は活動家ではなくて、毎日彼がイギリス国民に嘘をついた事についていまだに怒りを感じています。それなのに、今度はそれでお金儲けをしようとしている。)

“This is a peaceful and mischievous way of making your point if you feel the same way. It’s a non-violent display of anger using the materials given to me – his book and the crime section – they're both there, I just put them together.

(同じように感じているなら、この平和的で、いたずらっぽい方法で主張が出来ると思います。与えられたものを使って非暴力的に怒りを示す、彼の本を犯罪フィクションコーナーに移すと、この二つのことが一緒に示されると。)

"It was pretty funny seeing the book still in the same section this morning when I went back in to check."

(移動した後、もう一度今朝確認しに行ったら、同じ所にまだあったのがとてもおかしかったですけど。)


確かにこの抗議運動、なかなか面白いし、多分本屋さんで見かけたら、ちょっと楽しいかも。別に本を傷つける訳でもないし。

先のFacebookのページに行くと、スーパーのトイレットペーパーのコーナーに移された本やら(スーパーでも本が売られているので)、フィクションのコーナーにあったりという写真が掲載されています。

先のAmazon.co.ukのサイトも、ユーザーがつけたTag一覧がすごい。

liar(108)
war criminal(102)
self-serving(86)
abuse of power(82)
despicable(71)
scumbag(60)
murderer(59)
evil(56)
worst prime minister ever(54)
crook(39)

illegal war(38)
prime ministers(32)
profiteering(32)
bliar(31)
labour party(29)
shameless(29)
new labour(27)
a journey - one way to hell i hope(25)
politics(25)
blood on his hands(24)



この自伝、アメリカでも発行されるそうですが、それには導入部にアメリカへのラブレターが添えられるそうです。

Tony Blair: 'love-letter' introduction to US edition - Telegraph

うーん、一見美しいアメリカ賛美のようですが、ブッシュさんに手下のように扱われていたのがマイクで拾われた件もあるし、ブレアさんをブッシュさんの犬と評したメディアもありましたから、なんとも皮肉と言うか(爆)。

来週ピカデリーのWaterstone'sでサイン会が行なわれる予定ですが、沢山のデモ隊が集まるのではと言われています。それを見越してか、当日は厳重警戒となるそうです。サイン会で荷物検査とか、どうなのよ?という話も大分ありますが、まあ仕方ないんでしょうねえ...。

(追記)
BBC News - Tony Blair pelted with eggs at book signing in Dublin

ダブリンで行なわれたサイン会では、卵、靴(最近ホットアイテムですわね)なんかが投げつけられたそうです。ロンドンはもっと荒れるのかしら?

Fiction, Children's books, eBooks, Non-fiction books, textbooks and more at Waterstone'sによると、サイン会は

Signing
Tony Blair
A Journey
WATERSTONE'S PICCADILLY
Wednesday, 8 September 2010, 1:00PM


この時間は近寄らない方がいいかも?

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ
September 02, 2010

神問題は難しい

なにげなくTwitterのUKのトレンドワードを見ていたら、なぜかStephen Hawkingがトップで。大体Tweetの多くは、

Stephen Hawking: God did not ceate the universe

(スティーブン・ホーキング、「神が宇宙を作ったのではない」と語る)


すこし目眩がしてから、ハテと思って調べてみると、今日発売されたThe Times紙に、9月9日に発売される新しい本、The Grand Design
の抜粋が掲載されているそうで。

この発言のどこが驚きで、Twitterで話題になる論点なのかと言うと、言わずもがな、神がこの世界を創ったという創造説を信じている人たちにしてみたら、

なんととんでもないことを!

ってことですし、ある人にしてみたら

なんでそんなこと理解するのに、ホーキングみたいな天才が必要なの?

というTweetもあったりして。

ご存知の通り、The Times紙はオンラインサイトが有料なので、そこからは引用出来ませんが、BBC News - Stephen Hawking: God did not create Universeによると、ホーキングは以下のようなことを書いているとか。

Citing the 1992 discovery of a planet orbiting a star other than our Sun, he said: "That makes the coincidences of our planetary conditions - the single Sun, the lucky combination of Earth-Sun distance and solar mass - far less remarkable, and far less compelling as evidence that the Earth was carefully designed just to please us human beings."

(1992年に太陽以外の星の起動のまわりを回っている惑星が発見されたのを引用し、「これは我々の惑星の条件と一致している。つまり一つの太陽、地球と太陽の幸運な距離、そして太陽質量。これらは例外的でも、地球が人間を満足させるために入念に設計されたものだとする証拠としては説得力がない。」)

He adds: "Because there is a law such as gravity, the universe can and will create itself from nothing.

(また「重力等の法則があるのだから、宇宙は何もない所から作り上げられたし、これからも創造してゆくことだろう。」)

"Spontaneous creation is the reason there is something rather than nothing, why the universe exists, why we exist.

(「自然発生的創造を考えたから、どうして宇宙が存在するのか、我々が存在するのかに対し、何もないより何かあったと考えたのだ。」)

"It is not necessary to invoke God to light the blue touch paper and set the universe going."

(神を引き合いに出して議論を引き起こし、宇宙を始める必要なないのだ。)


面白いのは、この発言が驚きを持って迎えられている理由として、過去に神が宇宙を創ったことを肯定するようなことを言っていたっていうんですね。


それがA Brief History of Time: From the Big Bang to Black Holes

この本では、このように書いています。

"If we discover a complete theory, it would be the ultimate triumph of human reason - for then we should know the mind of God,"

(我々が完全な理論を発見したら、人間の理性の究極の勝利であろう。その時我々は神の考えを知ることになる。)


この神を引用した事で、単純にホーキングが創造説を肯定しているように見る人もいたので、今回の全面否定が驚きってことになるんですが、どうでしょう、この「神」の引用、ご本人はどう言っているのか知りませんが、ネットを"Hawking mind of God"で検索すると、色々な解釈がされていています。しかし果たしてキリスト教徒が指す「神」と一緒なんですかね?

実はこの宇宙は神が創ったのではないというのは、アイザック・ニュートンの説と対立するんだそうです。

Stephen Hawking says universe not created by God | Science | The Guardianによると、

the universe must have been designed by God as it could not have been created out of chaos.

(混沌の中から出来上がる訳がないのだから、宇宙は神によって創られたにちがいない。)


とというのがニュートンの意見。因みにニュートンはクリスチャンだったようです。

ホーキングの本心はよくわかりませんが、「神」をほのめかしたのはニュートンへの敬意を表す比喩なんじゃないかと思いますけど...違ったらごめんなさい。

ガーディアン紙は、こんな投票をやっています。

Is physicist Stephen Hawking right that physics, not God, created the universe? | Poll | Comment is free | guardian.co.uk

あなたは重力を信じますか?それともホーキングが「必要なし」ですか?(苦笑)。

投票は2日で終わるそうです。

私は社会に害を与えなければ、宗教を信じている人は気になりませんけど、重力の方が実際に自分でも確認出来るし、私には説得力があるので、「重力を信じます」に投票しました。

特定の宗教を信じる人達が多い国にいると、時々創造説が正しいに決まってるじゃんということを耳にする事が多くなるんですけどねえ、科学者がこの手の発言をすると、必ず議論になる。神問題難しいです。

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへにほんブログ村 子育てブログへ