まだ暗いうちに起きだし、
半分眠りながら、歯を磨く。
コーヒーを淹れ、トーストにマーガリンをたっぷり。その上に蜂蜜を少しのせる。
パソコンを立ち上げ、ニュースやメールをチェックしながら軽い朝食。
日が昇り始めるころに家を出る。
通勤だと思えば味気ない道のりも、
散歩だと思えば楽しい。
季節の移り変わりを見ながら、
日替わりで遭遇するさまざまな景色や生き物に
自分の存在や、生きている実感を振り返らされる。
眠くてつらい思いも、仕事のストレスも、すべて生きている実感。
いずれ消えてなくなる肉体と意識が
いきいきと感受性にまみれている今を
味わうことしか、生きるという意味を追いかけるすべはない。
だから、自分らしくていい。
自分らしく笑う。
自分らしく悩む。
自分らしく楽しむ。
それでいいのだと
自然はいつも、私に語りかける。