20091017_1101386
watch_compassさん

蝶は日中に、蛾は夜に飛ぶのはなぜ?

習性の違いの基となるメカニズムの違いを教えてください。

 
ベストアンサーに選ばれた回答
ludorfiaさ ん

進化の系譜的に考えると、夜に活動する鱗翅類(蛾)というきわめて大きなグループから分岐して、「昼」というニッチに進出することに成功したのが「蝶」だということでしょうか。きわめて大雑把な言い方ですけれど。
だから、「蝶が日中に、蛾が夜に飛ぶ」のではなく、昼間飛ぶようになった鱗翅類を「蝶」と呼んでいるということです。

本質的には、蝶と蛾の間に、生物分類学上の相違はないのですが(知恵袋の質問と回答で検索してみてください)、蝶と呼ばれるグループ(アゲハチョウ上科・セセリチョウ上科・シャクガモドキ科)には、完全に夜行性のものがいないという点を重視すれば、上のようなことになるのだと思います。一方で、大部分の鱗翅類は蛾と呼ばれており、昼行性のものと夜行性のものが混在しています(蛾の種類数は、大体蝶の20~25倍くらいです)。

さて、では蝶と昼行性の蛾が、一般的に顕著な色彩を持っているのに対し、夜行性の蛾は地味な色合いの種が多いのはなぜかということなのですが、これは、視覚に深く関係しています。昼行性の種は、色彩がちゃんと見えており、これが個体間の重要なコミュニケーション手段になっています。もちろん、音やにおい(フェロモン)も関連しているでしょうが、彼らの行動からは、視覚の重要性が高いことが読み取れます。

一方で夜行性のグループは、色が見えませんので、翅の色調は一般に地味でも良いのでしょう(無論、すべてが地味なわけではありません)。彼らのコミュニケーションは、音やフェロモンで行なわれることがほとんどです。

進化論的には、「蝶を中心とした昼行性の鱗翅類は、視覚が発達したためにコミュニケーションに色を使えるようになり、彼らにとっては空白だった昼というニッチに進出できた」ということでしょうか。ただし、昼間に進出するためには、視覚の発達だけではダメで、彼らの天敵である鳥から逃れるために、飛翔の改良なども行なう必要があったでしょう。

そこまでの研究はされていませんが、おそらく、夜行性の種の場合は、色の見え方やそれに対する反応が、昼行性の種とは異なるものと思われます。

あまり回答になっていませんが、単純そうに見えて、深い質問です。

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