粧品メーカー資生堂による解雇・雇い止めの撤回を求めてたたかっていた問題で25日、和解が成立しました。
資生堂と派遣会社アンフィニが解雇・雇い止めを撤回するという全面的な勝利解決です

派遣会社(アンフィニ)だけでなく、労働者を実際に使っていた派遣先(資生堂)も含めて解決できたことは画期的なこと。
大企業の社会的責任が問われたこの事件で、勝利解決できた意義は大きいと思います(^_-)-☆
日産とか、JALとか、大企業が労働者を使い捨てにしてきた他の事件も、大企業の社会的責任をしっかりと追及し、
早期解決できるよう頑張りましょう( `ー´)ノ
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 資生堂/アンフィニ争議の解決にあたって(声明)

 

 本日、東京都労働委員会において、資生堂鎌倉工場の「非正規切り」事件(資生堂/アンフィニ争議)について、(株)資生堂、(株)アンフィニ、たたかいに立ち上がった7名の女性たち、女性たちが加盟する全労連・全国一般労働組合神奈川地方本部の4者の合意による和解が成立しました。

 和解の要点は、①解雇・雇止めを撤回する、②資生堂とアンフィニは、解雇雇止めの経緯等の本件紛争に関する事情につき遺憾の意を表明する、③資生堂とアンフィニは、連帯して解決金を支払う、という3点です。

鎌倉工場が昨年3月末に閉鎖されたため職場復帰はかないませんでしたが、資生堂とアンフィニの両社に全面解決を決断させた、労組と女性たちの全面勝利と評価すべき和解です。

 

本争議は、2009年5月、資生堂鎌倉工場で口紅等の製造に従事していたアンフィニ「所属」の女性期間社員たちが、リーマン・ショックに伴う減産を「理由」にして解雇や雇い止めされたことに対し、非正規労働者の使い捨ては許せない、働き続けたいとの強い思いで6年8ヶ月にわたり闘い続けてきたものです。

闘いは、横浜地裁、東京高裁において、有期・間接雇用の非正規労働者である請負・派遣労働者を常用代替防止原則に反し正社員の代替として、偽装請負、偽装派遣等の違法な脱法行為により、圧倒的低賃金で使用し、かつ「減産」を理由に使い捨てにしてきたことの法的責任を追及してきました。また、都労委においては、資生堂による不当労働行為の救済を求めるとともに、職場、地域、全国で、CSR(企業の社会的責任)を求める運動として展開してきました。このようなたたかいの結果、資生堂とアンフィニが、争議解決責任の当事者として、企業倫理と社会的責任を自覚して争議解決を決断し本合意に至ったことは、日本の非正規労働者の在り方を見直す上で大きな意義を有するものです。

 

本争議の全面勝利和解は、①争議団原告の女性たちの困難な中での不屈で粘り強い闘い、②大量非正規切りの中、工場門前や街頭に立ち宣伝・相談を行い、法廷では事実と道理に基づき偽装請負・偽装派遣の法的責任を追及した弁護団の奮闘、③職場と地域、更には北海道から沖縄まで全国に支援と賛同の輪を広げた労組や支援共闘会議のダイナミックで創意ある頑張り、④地域の女性市民、女性労働者とりわけ非正規で働く女性、更には学者・文化人を含めた各界の女性の皆様の支援に拠るものです。

 

 人間らしく働き続けることができる職場と社会は、全ての労働者の願いです。私たちは本争議のたたかいをとおして、増え続ける非正規労働者の働く権利の確立と人間としての尊厳を認めさせるため、常用代替を許さず誰もが正社員として働ける社会を訴えてきました。ところが、安倍政権は、成長戦略の名のもと、「生涯ハケン」「正社員ゼロ」に道を開く労働者派遣法の大改悪を強行し、更に、「残業代ゼロ」や「解雇の自由化」など雇用破壊の策動を進めています。

 私たちは、みんなの力で勝ち取った全面勝利和解で得た確信を力に、働く仲間の権利を守り広げるために引き続きたたかう決意です。

 街頭での宣伝行動や裁判所宛の署名、闘争財政づくりの物資販売やカンパ活動など本争議のたたかいを支えてくださった全国の労働組合や民主団体、女性団体、学者・文化人、地元鎌倉の皆さまをはじめとしたすべての皆様にあらためて厚く御礼申し上げ声明といたします。

以上


2016年1月25日


全労連・全国一般労働組合

同 神奈川地方本部

同 神奈川地方本部 資生堂/アンフィニ分会(原告団)

資生堂/アンフィニ争議支援共闘会議

資生堂/アンフィニ争議弁護団