味の素物流(株)の契約社員雇い止め事件解決にあたって 
契約社員であるM組合員が、入社時に「契約は更新する」と言われていたにも関わらず契約更新をされず雇い止めにあい、その他の経過も含めて不当な雇い止めであったことから雇用責任を求めて争っていた事件が1月19日無事解決となりました。

【雇い止めまでの経過】
味の素物流株式会社の従業員であった組合員のМさんは2016518日部長から「雇用契約終了」を通告されました。その際、部長からは「雇用継続を希望するか?」と問われ、М組合員は「雇用継続を希望する」旨をお伝えしましたが、その後同月31日には「雇用契約終了の予告通知」が手渡され630日で仕事を失いました。
味の素物流とМ組合員との雇用契約は6カ月契約の「有期契約」でしたが、長期雇用を希望していたМ組合員は、入社面接時にあえて「長期雇用を希望しているので契約更新できるのかどうか」と面接官に確認していました。
面接官からは「基本的には更新する」との説明があり、М組合員は長期雇用を期待して入社を決めました。
入社まもなくして、М組合員は自身の個人情報(履歴書,基礎年金番号等の極めて重要な個人情報)が、会社内の共有フォルダに保存されていたのを発見し、味の素物流に削除を依頼しました。
問題の個人情報はそれから約2日たってようやく削除されました。
М組合員は同じ社内に自分の個人情報が公開されていたことに不安を感じ、会社と協議の結果、配属部署を移動することとなりました。

移動後、一度は更新されたものの二度目の契約更新にあたって「雇い止め」を通告されたのが事の発端となります。

 

【二度の団体交渉を経て労働審判へ】
組合は味の素物流と二度の団体交渉を行い、「雇用の継続」を要求していましたが、味の素物流はかたくなに拒否し続けました。
雇用契約を更新しない理由として「受託取り扱い件数が減少しており業務縮小をする為」と主張していましたが、団体交渉において味の素物流の人事部長は「営業利益が大幅に回復」している状況であることを認め、雇い止めの理由はなくなりました。

しかし、味の素物流はかたくなに雇用契約の更新を拒み続けました。組合は二度の団体交渉を経て雇い止めの理由のないことなどの確認がとれたことから、労働審判にて解決を図ることとしました。

 

【組合員の納得のいく内容で解決】
このたび、労働審判では2回の期日を経てM組合員の納得のいく内容での解決を勝ち取ることができました。
非正規雇用労働者だからと安易に雇い止めにした味の素物流に、最終的に解決を決断させた要因としては
①諦めずに声をあげた
M組合員の頑張り
代理人弁護士による労働者の立場に立った熱意あふれる立証
労働組合に結集する多くの仲間がM組合員を励ましながら二度の団体交渉で会社側の矛盾点を明確にしてきたことによる結果であると確信しています。

 

横浜地域労働組合は、個人加盟型の労働組合として、どんな働き方をしている労働者も仲間に迎え、職場から違法行為をなくし、労働者一人一人の生活と権利を豊かに発展させていくために、引き続き活発な労働組合運動を展開していく決意です。

ご支援いただいた皆様に感謝し、お礼のご挨拶とさせていただきます。

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