安倍内閣の「働きかた改革」のひとつ
「改正」職業安定法が先日3月31日に参議院で可決・成立しました。
 「改正」の目的は求人広告や求人票に示された業務内容や労働条件が実際と違う!
 いわゆる「求人詐欺問題の解消」にあったそうです。
しかし、成立した法律は、、、、、あまり効果がないような、いやむしろ求人詐欺を合法化する内容になっている。
求人詐欺の問題は、例えば
求職者がハローワークや求人広告などで求人情報をチェックし

履歴書を提出し

苦労してやっと面接にこぎつけ、

最後の最後になって、

別の労働条件を提示され、

ここまで来たら断れないという状況の下で不本意な契約を飲まざるを得なかった

という問題や、

「働いてみたら当初の話と全然違ってた。仕事内容が違う。時給が違う。」etc

こういったトラブルは、企業側が悪意を持っていたらもちろん許されないし、うっかり言い忘れたのだとしても労働者からしてみればとんでもない問題なのですが、
今回の法改正では、それを規制するどころか、使い方次第では下手をすると求人詐欺を合法化してしまうような代物になっているようです。
一例を示すと
職安法には「労働条件の明示義務(5条の3)」というのが定められていますが、
今回の法改正では、労働条件を明示する「募集時」の定義を「労働契約の締結まで」としているようで、これでは上記のような「最終段階で労働契約が変更される可能性」を規制することはできないことになります。
「労働条件の明示義務」が骨抜きになってしまうという問題をはらんでいるようです。
安倍政権は何をしたいの?結局、労働者の保護よりも人材ビジネスの利益になるような法律になっているように感じます。
詳しくは→ 【全労連・談話】「改正」職業安定法の成立にあたって   

 という前置きが長くなりましたが、本題です。
「当初の契約が守られていない!?」そんなときどうする?です
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自身の経験でも、昔アルバイトで働いていたコンビニで、「時給1000円以上」の募集広告を見て応募し、近所のコンビニで働き始めました。
初めての給料日。明細を見たら時給が850円で計算されていました。
店長に確認すると「試用期間だよ」との答え。
私「試用期間はいつまでですか?」店長「決まってない」
私「それじゃ困ります。そもそも面接のときも試用期間の話はなかったし、1000円だと思って働いていました」と反論。
そのまま口論になって大喧嘩でした。
その時のトラブルが労働組合との出会いにつながったのですが、これもいわゆる「契約内容が守られていない!」問題です。
募集を1000円で出して、それ以外の賃金の話をしていないのに、後日一方的に「試用期間だから850円」と言ってくるのは違法です!(面接時に850円と聞かされていたら、そこでは働かなかったし)

結論から言えば「労働条件は勝手には変えられない!」です!
法律的な根拠としては
〇労働条件は労使双方の合意で決められます。(労働契約法1条)
そして、
〇その労働条件は文章で明示することが定められています。(労基法15条)

つまり、使用者が勝手に、労働者の合意をえずに不利益な変更をしたとしても、それは無効です。
逆に労働者がかってに賃金を引き上げたり、ボーナスをアップさせることができないのと同じです。
労働者と使用者は双方の合意によって労働条件を決める。これが原則です。

ですから
勝手な試用期間の延長もダメ 
賃金の引き下げもダメ
正社員を契約社員に変えるのもダメ
約束にない配置転換や出向、転勤もダメなんです。

但し、それは誰かが「ダメ」と言ってくれるわけではなく、労働者が言わないとダメです
当然ですが「納得できない、約束になかった、困る!」と断らないと「認めた」ことになってしまうので、しっかりと意思表示をすることが必要です。

でも、、、、なかなか言えないというのも労働者の立場上ありえます。
だから労働組合に加入することが大切です。
社長VS個人ではほとんど勝てません。
本来持っている力関係が違いすぎます。
社員が一人辞めても資本家は困らないですが、労働者は仕事がなくなれば生きていけません。

ですが
社長VS労働組合なら話は変わります。
労働組合は持ってる力が凄いんです。
個人では弱い労働者が、労働者同士で団結することによって社長と対等になることができる。
それが労働組合の持つ力です!

「権利」は行使しないと効果がありません。
労働者の「権利」を行使するために、労働組合という団結方法があるんです(^_-)-☆
残念なことに、日本の労働組合の組織率は17%台です。
8割以上の人たちは「権利を行使する」一番の術を持たずに働いています。
個人で頑張って成果を上げるしか道がない。
でも成果というのは「比較」の問題だから、皆で良くしていこう!ということであれば
競争し合うのではなく。労働組合で団結するのが一番だと思います。

労働組合に入りましょ~
職場に労働組合をつくるのもサポートしますよ!