2016年05月24日

食遊上海224 『鷺鷺酒家』 - 八年ぶりに上海で再会。いつもの店を先輩の注文で楽しむ。

安徽料理でランチしている途中、会社の先輩からメールが入った。
プライベートで上海に来ているので、夜にでも会えないかと言う。

随分唐突だけど、大歓迎!
その先輩とは、八年前の上海駐在時に一緒だったのだ。懐かしいなあ。

店は任せると言われたので、先輩のホテルの近くで上海料理店を探し、『鷺鷺酒家』にした。

「懐かしいところをどうも(笑)。ここ、美味しいよな」と、先輩。
「ご存知でしたか。では、注文はお任せします」
「そうさせてもらうよ。
 別に中華なんて懐かしくないと思っていたけど、いざ品書きを見ると、色々食べたくなる」

ということで、今回の注文は、全部先輩にお任せ。
上海料理を中心に、少し他地域の料理が混じった。
僕はこの店で上海以外の料理を食べるのは初めてだが、悪くない仕上がりだった。

澳门烧肉(豚のロースト)。広東料理だが、どこがマカオ(澳门)風なのかは謎。
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红烧狮子头。巨大ふわふわ肉団子の醤油煮込み。如何にも上海なチョイスだ。
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蟹粉豆腐。「やはりこれは外せないな」とのこと。ですよねー。
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鱼圆煮干丝。魚のすり身と細切り干し豆腐のスープ煮。これも定番。
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刀豆烧土豆。ささげとじゃが芋の炒めもの。ベタだけど美味しい。
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料理が出てくるたびにスマホで写真を撮る僕を見て先輩は、

「ああ、昔から食べるの好きだよなあ。確か家で上海蟹を蒸してたっけ。またやってるの?」
「あ、はい、この冬は五回ほど」
「そうか(笑)」

話は盛り上がり、静安寺の『Dr.Beer』へハシゴ。

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店は、若者の客で大賑わい。みんな、何となくお洒落だ。
バンドの演奏もあって落ち着いて話をするには少々騒がしかったが、先輩は、

「いや、面白い。この店に来るだけで、今の中国が伝わってくるよ。
 こういう店って昔は西洋人客ばかりだったけど、今は中国人の若者が自腹で来てるんだな。
 一杯あたりの値段は安くないのに、みんな、ガンガン注文してるんだからすごいよ。
 バンドメンバーだって、昔はどこもフィリピン人だったのに、今や白人が歌っているんだもんな。
 時代の変化を感じるよ」

さすがは上海駐在経験者、話が早い。
その後も話は盛り上がり、大いに酔っ払って帰宅した。


<2016年1月>


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2016年05月23日

食遊上海223 『安徽滬弁招待所』 - 駐滬弁巡り第二弾は、鬼門の安徽料理!

今日は、「上海で全国駐滬弁巡り」第二弾。
上海にある各省の事務所(駐滬弁)に併設されているレストランを回る企画だ。

<第一弾は湖南省>
食遊上海173 『芙蓉閣』 - 全国駐滬弁巡り!三湘大廈の湖南料理!

新企画!などとぶち上げたくせに随分日が開いてしまったのには理由があって、
北京の駐京弁と違って、上海の駐滬弁には必ずしもレストランが併設されていないのだ。
ネット上の情報も乏しく、どの省の駐滬弁にレストランが併設してあるのか、よく分からない。
(→駐滬弁情報をお持ちの方、是非教えてください!)

今回、第二弾が成立したのは、全くの偶然。
最近お気に入りのフレンチビストロ『Le Bec』へ行く道すがら、たまたま見つけたのだ。

その駐滬弁とは、安徽省駐滬弁

「よりによって、安徽省かよ!(笑)」

と思わず僕が叫んでしまったのは、僕の中で安徽料理のイメージがあまりよくないからだ。
ここ数年、安徽省の安慶へ出張するたびに、油まみれの料理に悩まされているのである。

でも、良い機会かもしれない。
その昔、安徽省駐京弁で食べた安徽料理は確かに美味しかったのだ。
この安徽省駐滬弁で美味しい料理に出会えれば、安徽料理との関係を修復できるぞ。

ということで訪れた安徽省駐滬弁は、意外にも租界時代の洋館に入っていた。
二人なのに、個室に通される。他の個室にも少しは客がいるようだが、館内はとても静かだ。

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「この、垢抜けない豪華さと客の少なさ、北京の駐京弁を思い出させるね」
「だな。そのくせ料理は本格的、というところまで一緒だと嬉しいのだが」

そう話しながら品書きを開いた僕らは、ぺらぺらとページをめくり、愕然とした。
それらしい安徽料理が並んでいるのは良いのだが、どれも高い!
ほとんどの料理が100元以上で、ちょっとした名物料理は200元越えもざらなのだ。

「美味しいかどうかもわからない店に、この値段は出せないよね」
「くそっ、安徽省のくせに生意気な!」(←失礼)

今回はあくまで様子見。品書きを何度も見返して、50元前後の料理だけを頼んだ。

まずは、徽州黄牛肉
ひと言で言うなら、すごく上品なビーフジャーキーだ。

↓徽州黄牛肉。
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脂の少ない、赤味の牛肉には、独自の旨さがあると思う。
噛めば噛むほど広がる旨味。
ちょっとしょっぱいが、それは真っ当な保存食である証拠。なかなか美味しい。

お次は、地衣土鸡蛋
地衣とは、苔のような岩海苔のような見た目の藻の一種だ。
地皮擇箸地皮菜とか地木耳とか雷公菜とか、地方によって様々な呼び名がある。

その地衣と地鶏の卵の炒めもの。
実は、同じものを安慶でも食べたことがある。

↓地衣土鸡蛋。
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お、これも悪くない。
味付けは控えめで、驚くべきことに油の使用量も適量だ。いいぞいいぞ。

最後は、徽商小炒皇
「小炒」はいくつかの食材を炒め合わせる料理で、名前から内容を類推するのは難しい。
だが、食材の組み合わせに地域の特色が出るのだ。さて、どんなものだろう。

↓徽商小炒皇。
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具は、干笋(干しタケノコ)、香干(細切り燻製豆腐)、尖椒(ピリ辛ピーマン)の三種。
肉や魚は入っていない。

意外にも、味付けもあっさり。
入れるなと言った化調はしっかり入っていたが、少なくとも、油の量は気にならない。

「そう言えば、数日前に食べた安徽料理の麺の具も、正にこの組み合わせだったな」
「山の幸って感じだね。悪くないよ、安徽料理」

ランチなので、軽めの三品でごちそうさま。
よかった、さすがは駐滬弁、どれもちゃんと美味しかったぞ。

でも、再訪するかは微妙だな。
興味が湧いた料理はどれも高過ぎるし、その値段を受け入れてまで食べたいとも思えない。

ま、僕の安徽料理に対する偏見を解きほぐしてくれたことだけで、よしとしておこう。


<2016年1月>


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2016年05月22日

突撃!食「材」広州! 2007年〜2011年

俗に、「広東人は二足なら親以外、四足なら机と椅子以外、走るものなら自動車以外、泳ぐものなら潜水艦以外、空を飛ぶものなら飛行機以外なんでも食ってしまう」などと言われますが、犬とか蛇とかガマガエルとかワニとかロバとかエミューとかゲンゴロウとか、広州ならではの食材を日常的に楽しんでいた広州駐在時代の記録です。

野生動物保護政策の影響で、年々広東で食べることが出来る食材の幅は狭まりつつありますが、それでもなお、日本はもちろん、中国の他地域でもなかなか食べることができない刺激的な食材がたくさんあります。しかも、それらがただのゲテモノ趣味に終わらず、ちゃんと美味しい料理に仕上がっているところは、「食は広州にあり」と言われるだけのことはあると思います。

楽しかったし、旨かったなあ。

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<記事一覧> 「★」はオススメ記事です。つまりは、全部オススメです!

★ 『陽光香肉美食家』 - 冬だ!鍋だ!犬肉だ!!
★ 『陽光香肉美食家』 - これもいい!混成部隊で犬足鍋を攻めた!
★ 『水蛇村』 - アザラシ蛇と水蛇を食べに行こう。
★ 『水蛇村』 - 続・アザラシ蛇と水蛇を食べに行こう。
★ 『南楽酒家』 - 何これ!ガマガエルの美味にカエル観を覆された!
★ 『南楽酒家』 - 助っ人を得て、ガマガエル鍋を大いに喰らう!
★ 『陽光香肉美食家』 - 急告!最後の美味を忘れることなかれ!
★ 『花地食府』 - ネコ鍋に振られて、ワニ鍋に走る!
★ 『花地食府』 - ロバ肉とスズメの腎臓とエミューの胃!
★ 『新泰楽』 - 意外な旨さ!看板料理はタウナギ料理!
★ 『均安魚庄』 - 恩師と共にがっつくローカル順徳料理。
★ 『勝記湛江鶏大飯店』 - 喰い尽くせ、鶏を!ローカル広東料理を!
★ 『大郷里食店』 - つかぬ間の冬を狙って、広州ならではの火鍋を堪能!
★ 『陽光香肉美食家・本店』 - 老舗犬鍋屋の意外な歴史と安心の美味しさ!
★ 『栄生集北水蛇粥』 - 久々の水蛇を唐揚げと粥で堪能!
★ 『左滾右滾』 - 新手の「野味」!エミュー鍋のお味は如何に!?
★ 『鴻星海鮮酒家』 - 加油!12年来の宿敵に今こそ再挑戦!
★ 『鴻星海鮮酒家』 - 激戦の果て!宿敵が食材に変わる日!
★ 『邁夷潮州餐廰』 - 灯台もと暗し的ローカル潮州料理屋でガッツリ!


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