3週間ほど続いた国内出張が終わり、上海に戻ってきた。  
上海に引っ越してから、はや5カ月。いまや、上海に帰ってくると「上海料理が食べたいなあ」と
自然に思うようになってしまったことに、我ながら驚く。
 
空港から連れと待ち合わせたレストランに直行し、席に着くなり紹興酒を頼む。
その肴に頼んだのが、糟香凤爪だ。
以前紹介した、上海の冷菜に欠かせない調理法「」で、鶏の足をやっつけたものである。
 
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「凤爪=鳳凰の爪」で、鶏の足を意味する。
大げさな名前だとは思うが、安くて旨い鶏の足は、僕にとっては確かに鳳凰の価値だ。
  
仄かに麹が香るだけのシンプルな味付けが、とてもいい。 
鶏の足は中国ではありふれた食材で、豆豉と一緒に蒸したり、麻辣味にしたり、調理法は様々だが、
鶏の足のゼラチン質そのものを味わうには、今日みたいな調理法がいいと思う。
大の鶏の足ファンにこそ、勧めたい一品だ。
  
え?そんな奴いない?
  
そう思った人は、きっと食べず嫌いに違いない。本当に旨いんですって。 
  
  
■今日の料理■
糟香凤爪 zao1xiang1feng1zhua3 
撮影@『老夜上海』
住所:卢湾区茂名南路59号老锦江饭店北楼11楼
電話:021-64726386