2018年07月10日

食遊上海502『聚紅尚』 - ザリガニ通り・寿寧路壊滅!だが、ザリガニ屋は健在!

夏が来たらザリガニを食べよう!ということで、後輩二人と小龍蝦(ザリガニ)の宴を催すことにした。

向かったのは、上海一のザリガニストリート・寿寧路だ。ところが、着いてびっくり。往時は200mほどの路地の両側にザリガニ屋のネオンがひしめいていたのだが、この日はご覧の通り。

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あとで調べたところ、今年3月に強制立ち退きが執行されたのだそうだ。ほぼ全ての店が営業許可証を持っていなかったので、強制閉店させられたらしい。

営業許可証を持ってない方が悪いんじゃないのと思うかもしれないが、そんなのは中国のローカル店ではよくあることで、行政の方もこれまでずーっと見て見ぬふりをしてきたのだ。だが、いざ再開発など立ち退きが必要な話が出ると、営業許可証のことを問題にして、店に退去を迫っていく。

こういう流れは、今、上海のあちこちで見られる。こうやって、上海はどんどん綺麗でつまらない街になっていくわけだ。

というようなことをTwitterで書いたら、上海人と思しき人から、「あんな汚いとこ、なくなって何が悪いんだ」というコメントをもらった。まあ、彼らがそう思うのは分かる。人は誰しも失ってからしばらく経ったあと、自分が壊したものを懐かしがりはじめるのだ。

そんな話はさておき、ザリガニだ。退去した店のいくつかには入り口に貼り紙がしてあって、移転先の場所が記されていた。どこも寿寧路から歩いてすぐのところだ。このあたりは、みなたくましいな。

その中の一軒、『聚紅尚』へ入ることにした。店は新開発された小奇麗な建物の中にあった。今度はさすがに営業許可証を取っているのだろうか。

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日本だとゲテモノ扱いされるザリガニも、上海では極一般的な食材だ。店内は主に若者客でにぎわっていて、女性の方が男性より多かったくらいだ。

ザリガニ専門店は、どこも五、六種類の味付けを用意している。この店もそう。皆で合議した結果、香巴島(一番人気。定番の麻辣味)、塩水(塩水で茹でるだけ)、咸蛋黄(アヒルの塩漬け卵と炒め合わせる)の3種類を2斤(1キロ)ずつもらうことにした。1人当たり1キロの勘定になるが、半分以上は殻の重さなので、別に無茶な量ではない。

「さあ喰うぞ!」
「これだけドサッと盛られると、テンション上がりますね!」

↓香巴島。麻辣味といっても、上海なのでマイルド。
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↓塩水。僕はこれが好き。
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↓でろーん。
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↓咸蛋黄。僕にはToo Muchに思えたが、若者受けは良かった。
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↓むっちょり。
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ぶっちゃけ味付けは下世話だし、手間の割に食べるとこ少ないので面倒だ。また、ザリガニ専門店はどこもサイドメニューが絶望的に不味い。だが、ベトベトのビニール手袋でプラスチックコップのビールを乾杯するうちに細かいことは気にならなくなる。

なんだかんだ言って年に一回はこうやってザリガニを食べないと上海の夏を迎えた気がしないので、バカ話をしながらわいわい飲み食いをして、それなりに満足した。

二次会は、いつもの『Jacky’s beernest』が臨時休業していたので新天地の近くで見つけたビールパブに入ってみた。国内外の瓶ビールを豊富に揃える流行のスタイルだ。

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『啤酒阿姨』(→過去記事)を嚆矢として、上海では瓶ビールの豊富な品揃えを売りとするビールパブがどんどん増えている。ビールと輸入スナック菓子でも並べておけば体裁は整うし、少ない店員で回せるし、参入障壁が低いのだろう。でも、並べたビールにきちんと付加価値を付けて売れている店は少ないと思う。

この店にしても、泥酔した常連たちがくだを巻き、店員はそれを見て見ぬふり。一見の僕らは大変居心地が悪く、ある意味ジャッキーの素晴らしさを改めて知る夜となった。


<2018年5月> ■店舗情報■



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この記事へのコメント

1. Posted by マダムとめぞう   2018年07月14日 14:48
こんにちは!日本人にはあまり食材として意識されていないザリガニですが、真っ赤に茹で上がって美味しそうですね、頭のぶぶん
2. Posted by マダムとめぞう   2018年07月14日 14:55
5 頭の部分は甘エビみたいにチューチューするのかな?殻ごと食べられるのだろうか?と食べ方想像が尽きません(^^)

息子がハルビンにいますが、中国はお年寄りを尊敬はするけども、温故知新というのはないかも、と言っておりました。よく中国の映画やドラマなどで権力者が変わるとそれまでのものを徹底的に排除してしまうというシーンを観ますが、そういう影響もあって古いものや伝統あるものに執着しないようになったのかなぁ、などと考えたり。
(さっき途中で送信してしまいました、失礼しました。)
3. Posted by 酒徒   2018年07月19日 12:03
殻は食べず、身とミソを食べます。ミソは濃厚ですよ。
数十年前に温故知新を国ごと否定したお国柄ですからねえ。ま、どの国も経済が発展しているときは過去に目がいかないものですよね。

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