2018年10月26日

江陰出張4 - 長江沿岸の街で、ローカル料理をガッツリ喰らう。

江蘇省江陰。長江沿岸にあるこのマイナーな都市に、最近はちょこちょこと出張している。旅行でわざわざ行かないような土地の料理を食べられるのは、出張のメリットである。

↓ホテルの窓からは、長江にかかる大橋が見えた。
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紅焼河豚は、フグの醤油煮込み。江蘇省の長江沿いに行くと、よくフグ料理が出てくる。元々少しは獲れたようだが、最近養殖が盛んになっているそうだ。見た目よりあっさりした醬油味で煮込まれたプリプリの身やむっちりした皮はなかなか美味しい。

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申港豆腐。江陰市申港は、豆腐やそれを薄く切った百葉が名物だそう。にがりの効いた独特の香りがある豆腐を獅子唐と共に少し甘めの醤油味で煮込んである。初めてだけど懐かしい味。こういうなんてことのない地元料理を宴席で頼んでくれる人に対して、僕の好感度は急上昇する。

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その逆に、何回会っても毎回必ず北京ダックを出してくる人もいる(北京じゃないのに)。外人にも分かりやすい豪華な料理を出しておけ、という発想は初対面の宴席なら分からなくもないが、毎回ではただの手抜きだろう。料理の注文ひとつ取っても、もてなしの心のありようが表れてしまう(←えらそう)。

ここまでは宴会で食べた料理で、以下は身内でローカル店を攻めたときのもの。

紅湯花蛤は、少し甘めの醤油スープでアサリをさっと煮たもの。葱・大蒜・生唐辛子を刻んだ中央の薬味と一緒に食べると、スープの甘みが引き締まって、なかなか美味しい。江陰料理の汁ものはどれも甘め。これがこの土地の味なのだな。

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香菜粉皮。僕の大好物・粉皮(板状の春雨)を香菜とニンニクで炒め煮にしたもの。シンプルだが、それだけに粉皮の食感と香菜の香りが活き、ハマる美味しさ。これは我が家の食卓にも採用決定だ!この店の粉皮は分厚くて旨かったなあ。

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扎膩頭はおからを片栗粉でまとめた団子のことで、餅のような食感。それを百葉絲(押し豆腐の千切り)、油条(揚げパン)、キノコなどと共に胡椒の効いたスープ仕立てにしてある。豆腐の名産地ならではの副産物料理。

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尚、江南地方では、この料理みたいに黄色い仕上がりのスープがよく出てくるんだけど、この黄色が何に由来しているのか、僕はまだ分かってない。精製の荒い菜種油あたりがひと役買ってるのかなーと思っているが、さて。

清蒸長江白魚はコイ科の魚の姿蒸し。和名はパイユ。白魚の普通話での発音をカタカナにしただけなので、恐らく日本にはいないのだろう。細く長い骨があるが、柔らかくしっとりした肉質で、青葱・生姜・塩・油というあっさりした味付けの姿蒸しによく合う(タレに醤油や砂糖が入ってないところがポイント)。

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〆は、江陰名物・紅湯麺!やや甘めのシンプルな醤油スープにコシのないストレート麺。上にのった雪菜(高菜)が唯一のアクセント。日本のラーメン好きにはコクもコシもないと言われるのだろうが、「だが、それがいい」。この主張のなさが食事の〆には丁度よく、すんなり胃袋に収まる。ズビズバー!

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ただ、尋常じゃないのは量で、写真じゃ分かりにくいと思うが、この碗に5人がかりで挑んでも半分くらいしか減らせなかった。しかも、麺がだんだん汁を吸うものだから、食べるほど麺が増えていく錯覚に襲われ、一同は「我々に減らせたのは汁の水位だけだった…」と絶望。…いや、美味かったんだけどね。

自分に店や料理を選ぶ決定権があって、しかも人数が多い出張ってのは、楽しいものだな。あれこれ食べられて、満足満足。


<2018年8月>



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