他国の料理

2011年09月10日

広州餐廰巡り - 他国の料理

広州駐在中に食べた、中国以外の国の食の記録です。
限られた時間でブログを書く以上、他国の料理より本場の中華について書こうと思っていたので、
あれこれ食べに行った割には、3年半でたったの7つしか記事がありません。

『漢江狗肉館』 - 犬鍋の本場で敢えて挑んだ韓国式犬鍋の美味!
『1920』 - ビールをあおれ!ソーセージを喰らえ!
『伊斯坦布爾土耳其餐廰』 - 狙いをピデに絞るも、しかし。
『アショカ』 - 我が人生最愛のインド料理屋!
『田野西餐廳』 - 極旨ビールの駆け込み寺!
『店名なし』 - とある団地の一室のエスニック料理。
『タンドール』 - 行かなきゃ損!破格の本格インド料理ランチ!

具体例がたったこれだけで総論を書くのもなんですが、

・西洋の料理は、年々進歩しつつはあるものの、まだまだ。味より雰囲気重視。
・インド、中東料理は、広東人受けは悪いが在住者が多いこともあって、日本より本格的かも。
・東南アジアの料理は、辛さや香草使いが広東人には厳しいようで、どこも去勢されがち。
・韓国料理は、在住者は少なくないので不味くはないが、北京など北方の方がより本格的。

こんな印象です。

他にもいくつか書きたい店があるんだけど、もう書く時間がなさそう。。



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 00:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2011年01月24日

『漢江狗肉館』 - 犬鍋の本場で敢えて挑んだ韓国式犬鍋の美味!

<中国本土在住で写真を見られない方は、リンク先の「GO」を押してみてください>

先日の夕食は、三元里遠景路までタクシーを飛ばした。

以前の三元里は、新疆からの出稼ぎ労働者や黒人が大挙して集まり、
麻薬売買や賭博が半ば公然と行われるような場所だったそうで(今もあるのかな?)、
今回も広州人の運転手に「三元里に行くの?危ないから気をつけなよ」と言われたくらいだが、
ここ十年くらいで韓国人の比率も激増していて、僕には韓国人街としての印象の方が強い。

要は北京の望京や五道口みたいな感じで、ハングルを掲げた韓国料理屋が軒を連ねており、
広州で本場に近い韓国料理を食べたかったらここに行け、というような場所なのだ。

ただ、過去に3~4軒を試した印象だと、本場度は北京より低い割りに値段は高めな気がして、
僕の大好きなマッコリを出す店も少なかったので、しばらく足が遠のいていたのだが、
今回改めて行く気になったのには、理由がある。
 
犬鍋である。
先日の広東式犬鍋屋の新規開拓で、犬肉への想いが大いに盛り上がった僕は、
他に旨い犬鍋屋はないかとネット検索し、三元里に朝鮮式犬鍋の専門店があることを知ったのだ。
店主夫婦は朝鮮人(国籍不明。東北の朝鮮族かも)で、本格的な味が堪能できると言う。
 
僕が昔ソウルで食べた犬鍋は、激辛唐辛子スープにニラと犬肉を投じるタイプだった。
一方、数年前東北地方で食べた犬鍋は、激辛酸菜(漬物)スープがベースだった。
さて、この店の犬鍋はどちらのタイプだろう。
   
「いずれにせよ、ここ最近は南方系の犬鍋ばかりだったからな、たまには北方のも食べたい」
「いいね。広州なら犬肉は仕入れやすいはずだから、味付けさえ本格的なら、美味しいだろうし」
 
日本一の愛犬家、じゃなかった、犬鍋愛好家夫婦は、こうして即座に訪問を決めたのだった。

目指す店は、三元里大道から、遠景路の1本北側の路地に入った奥にあった。
流しの客はまず来なさそうなロケーションに漢字とハングルが併記された看板を見つけ、
僕らのテンションは上がった。
  
店名は、『漢江狗肉館』。大き目のテーブルが6つだけの、こじんまりとした店である。

↓『漢江狗肉館』。分かりやすい店名。
P1189173

品書きを見たところ、犬鍋は韓式狗肉火鍋(65元)とただの狗肉火鍋(60元)の2種類あった。
違いを尋ねると、前者は僕がソウルで食べたのと同じニラ入りで、後者は白菜と豆腐だと言う。
ただ、どちらもベースのスープは同じだと言うので、この日はニラ入りの韓式狗肉火鍋を選んだ。
  
注文が済むと、韓国式に無料のナムルやキムチが並べられたので、まずはソジュで乾杯だ。
見た目はしょぼく見えた前菜たちは、意外にも丁寧な味わいだった。
市販品にありがちな添加物由来の甘ったるさがなかったから、もしかしたら手作りかも。
  
↓ソジュ(チャミスル)と前菜。マッコリはここにもなかった。無念。。
P1189180

大して時間をおかずに、犬鍋が運ばれてきた。
犬肉もニラも既に鍋に投入されていて、卓上コンロでスープが沸かせば、すぐにでも食べられる。
全ての客が犬鍋を頼むようだから、ある程度まで作り置きしているのだろう。

↓すぐに出て来た韓式狗肉火鍋!
P1189184

「おお、期待通りの見た目だ。昔ソウルで食べたのもこんな感じだった」
「私は韓国式のは初めてだからね、楽しみ!」
  
貧乏性の僕らは、スープが沸くまでの間に、鍋の肉を探った。
1セット60~65元という値段は広東式の犬鍋に比べて相当に安いのだが、
犬肉の質と量が不十分では、安くても喜べないからだ。
    
「スゴイ!たっぷり肉が入ってる!65元でこれは安いよ」
「うむ。部位は、狗腩(バラ肉)だな。厚めに切ってあって、旨そうだ」
   
お次は、スープの味見だ。
   
「お、これは相当控えめな味付けじゃないかな。美味しい!」
「ホントだ。味精っぽい味はしないな。これは、期待できそうだ」
 
↓肉もニラもたっぷり!旨そう!
P1189198
 
期待は、正しく報われた。  
値段は安くても、犬肉は柔らかくて旨味もあり、しっかり美味しかった。
    
犬のダシと唐辛子が効いたスープも、実に滋味深い。
食べ進むとすぐに疲れる巷のお手軽「鶏精スープ」と異なり、後半になるにつれ旨くなった。
    
そのスープを吸い込んだニラも旨い。ニラのコクって辛さに合うよな。
ニラ以外にエゴマの葉もたっぷり入っていて、その香りがまた、食欲を進めてくれた。
  
辣椒醤(コチュジャンと言うべきか)にエゴマの実をたっぷり入れた特製タレも、いい。
タレ+犬肉+スープ、三者の味付けが控えめなので、たっぷりつけても肉の味が損なわれない。
  
↓このタレがまた良かった。エゴマの香り、大好き。
P1189181

何だかベタ褒めだが、本当に美味しかった。
ニラを平らげた後は豆腐小白菜を追加してもらい、一気に食べた。
味付けが濃過ぎて途中で飽きてしまった先日の『大郷里』とは、大違いだ。
  
ふと周りを見ると、6つしかないテーブルは全て客で埋まっていた。
韓国人と思しき客や、東北出身の朝鮮族と思われる客などで、実に賑やかだ。
割りと美人で愛想のいい老板娘(女将)に、おっさん客が何度も話しかけている。
野菜が足りなくなると、店の目の前にある市場へ店員が買いに走るのが面白かった。
    
「この人気にも納得だね。冬の間に絶対もう一度来よう」
「うん。これは嬉しい誤算だよ。ここまでとは思ってなかった」

↓目の前の野菜市場。珍しく遅くまで営業している。
P1189241
 
ただ、最後に頼んだ石鍋拌飯(石焼ビビンパ)と韓式炸醤面は、微妙だったな。
  
ビビンパの肉に犬肉が使われている点には笑ったけど、味は可もなく不可もない印象だったし、 
ビビン麺だと思って頼んだ韓式炸醤面は、北京あたりでイマイチな店が出す炸醤面に似ていて、
どろりとした醤油味のあんかけに馴染めず、残してしまった。(注:旨い炸醤面は大好きです)
 
↓石鍋拌飯。野菜は西胡蘆、ニンジン、椎茸など。韓国風というより、東北の朝鮮族風。
P1189222
↓韓式炸醤面・ビフォー。                ↓アフター。
P1189225P1189228
↓食後は持参した凉茶をぐびり。
P1189221

「よし、次回は白飯をもらって、鍋のスープに入れて食べよう!」
「グッドアイデア!玉子ももらって、雑炊にしよう!」
  
この店、犬鍋以外に東北料理や韓国料理も出しているのだが、それらが主食と同じレベルなら、
オススメはできない。ここを見て訪問する人は、まず犬鍋一択で攻めて欲しい。
 
…ということで、「日本語で書く、広州の広東式犬鍋屋情報」ですら全く需要がなさそうなのに、
本日は、更にニッチな「日本語で書く、広州の朝鮮式犬鍋屋情報」でした(笑)。
  
  
■今日のお店■
『汉江狗肉馆』
住所:広東省広州市白云区三元里大道848号吉兴大厦首层5号
電話:020-8627-1616
*2人で、120元くらい。
 



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 10:08|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!

2010年02月16日

『1920』 - ビールをあおれ!ソーセージを喰らえ!

時たま、無性にソーセージを食べたくなることがある。
熱々に焼き上げたぶっといソーセージを大きめに切って、粒マスタードをたっぷりつけてガブリ!
パキッと弾けた皮からジュワッと噴き出した肉汁にアチチと言いながらも歯を噛み合わせれば、
ブリブリの肉から旨味が止め処なく溢れ出し、そこに粒マスタードの程よい刺激が混じり合う。
何度も咀嚼して肉の旨味を十分に堪能してから、最後にビールをグイッ! …最高ですなあ。

日本で一人暮らししてた頃は、実家の近くにゴールデンポークで有名なサイボクがあったので、
帰省の度にソーセージの盛り合わせを買って帰り、自宅で1人ビール&ソーセージを楽しんでいた。

ところが、この快楽を広州で味わおうと思うと、なかなか難しいのだ。
こっちでソーセージと言えばまずは腊腸のことで、それはそれで美味しいのだけれど、
いわゆるソーセージを買おうとすると、たとえ外資系スーパーでも魅力的な選択肢がないのである。

↓因みに、これが腊腸。今日の店とは無関係。
P2136948a

そんな環境下、この2年間、僕の「ソーセージ発作」を癒してくれているのが『1920』だ。
珠江沿いの古い洋風建築を改装し、テラス席も備えた(広州にしては)お洒落なドイツ料理店で、
ウインナーソーセージやニュルンベルクソーセージなど、自家製ソーセージがあれこれ楽しめる。
広州在住の日本人にとっては今更の有名店で、西洋人の客もたくさん見かける人気店だ。

ただ、正直なところ、ソーセージ以外の料理は「広州にしては頑張ってる」の域を出ない感じだから、
僕と連れにとって、この店は完全に「ソーセージとドイツビールの専門店」になっている。
 
このアイリッシュバー同様、僕が行くのはいつもハッピーアワーなので、大抵空はまだ明るい。
テラス席に陣取って、暗みゆく空を見ながらぐいっとビールをあおり、ソーセージを待つのである。

生のドイツビールは、パウラーナ・ヘーフェヴァイツェン(Paulner Heife Weissbier)と
ビットブルガー・ピルス(Bitburger Pils)の2種で、最近の僕は前者ばかりを飲んでいる。
生きた酵母をそのまま残した白ビールで、フルーティーな香りと程よいコクが気に入っている。

PA184619a

お通しのガーリックトーストをお供に、ビールを半分も干したところにメインが運ばれてくる。
僕らの定番は、単純ながらも一番バランスのいい「ソーセージ盛り合わせ(香腸拼盘)」だ。
3種の巨大なソーセージ(ウインナーと仔牛肉と何だったけな)は2人でシェアしても十分で、
マッシュポテトとザワークラフトもついてくるので、野菜をたっぷり食べられるのもいい。

P5197965a

もっとも、僕らは添え物の野菜だけでは足りないので、いつもザワークラフトの単品を追加する。
品書きには白キャベツバージョンしかないが、言えば赤キャベツのものも注文できる。

↓たまに出すのを忘れられるガーリックトースト     ↓なかなか本格的なザワークラフト。
P7209997aP7209992a

他の料理を全く頼まないわけでもないが、大抵はこれだけでお腹いっぱいになってしまうので、
最近は頼んだとしても、地中海野菜のグリル(地中海烤蔬菜)程度だ。
ひたすらビールを飲み、ひたすらソーセージを喰らう。それだけが、この店での目的なのだ。

ただ、目的をソーセージとビールに絞ってもひとつ弱点があって、それはマスタードがイマイチなこと。
屋台のホットドッグに使うような風味のないのっぺりマスタードで、これだけは変えて欲しいなあ。

それでもまあ、広州でビール&ソーセージを楽しむのにここ以上の店を知らないので、
そこそこの頻度で通っている。パキッ、ジュワッ、ブリブリの三重奏には、それだけの魅力がある。

たかがビールでも、数リットルも飲めばそれなりに酔う。
それに尋常ならざる満腹感が加わって、家にたどり着く頃にはいつもふらふら。
そのままベッドに突っ伏してしまい、翌朝、「昨日も食べ過ぎたなあ…」と呟くのが常なのである。

<2010.07.04追記>
いつまでもマスタードの不味さを嘆いていても仕方がないので、
先日お気に入りのマスタードを持参してみたら、ソーセージが何倍にも旨く感じて驚いた。
日本の感覚だとマイマスタードの持込みなんてありえないだろうが、中国はこのあたりに寛容。
そもそも、店側の儲けが減るわけではないし、僕は同じものをより旨く食べられるわけで、
これこそWin&Winの関係と言えよう(笑)。
 
 
■今日のお店■
『1920 Restaurant and Bar / 1920国西餐酒吧』
住所:広東省広州市沿江路183号(地铁海珠广场站D出口)
電話:020-83336156



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 10:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年02月11日

『伊斯坦布爾土耳其餐廰』 - 狙いをピデに絞るも、しかし。

広州には、インド・中東・アフリカ系の外国人が多い。
主に、服とか靴とか時計とかの日用品を故国に売りさばく商売をしている人とその家族だ。
人が集まればその需要を見込んだレストランが出来るのは自然な流れで、
特にイスラム系は食べるものに制限が多いから、街のあちこちに専門店がある。

この日僕らが訪れたトルコ料理店も、入り口に「HALAL」の表示が。
イスラム教の教えに沿って食材を扱ってますよーという印である。

店名は、『伊斯坦布尔土耳其餐厅烧烤屋』
嫌がらせかというほど長い名前だが、英訳すると『Istanbul Turkish Restaurant BBQ House』だ。

P1316686aP1316685a

この店、我が家のすぐ近くにあるのだが、来るのは2年ぶり2度目。
何故そんなに間が空いたのかと言えば、「HALAL」のせいで酒を置いていないからである。
全くもう、酒もなしに羊肉のカタマリを食べるなんて、僕にとっては理解しがたい行為だ。

で、酒がないのを知りつつ再訪したのには理由があって、午前様が続いて満身創痍だった先週末、
殊勝にも「今日の昼くらいは酒がなくてもいいか。昼は休んで夜に備えよう」と思ったときに、
この店のピデが美味しかったことを思い出したのである。

ピデ(PIDE)とは、トルコ風ピザのこと…と言ってしまうと語弊があるようだ。
そもそもピザの語源になったとも言われているのがピデだから、
むしろピザの方をイタリア風ピデと呼ぶべきなのかもしれない(ややこしいな)。

ピザのような円形ではなく、舟型をしているのが大きな特徴だ。
円形の薄生地を端からくるくるっとまとめて舟型を作り、中に様々な具を入れて釜で焼き上げる。

僕らが頼んだのは、どちらも定番。羊のひき肉のクイマル・ピデ(Kiymali Pide)と、
羊の乳のカッテージチーズがたっぷりのペイニール・ピデ(Penirli Pide)だ。

↓クイマル・ピデ(Kiymali Pide)
P1316680a
↓ペイニール・ピデ(Penirli Pide)
P1316676a

クイマル・ピデにのったひき肉は、刻んだトマトや人参と一緒に煮込まれていて、
羊版ミートソースといった感じ。そこにクミンなどの香辛料が入るところがトルコ風だ。

ペイニール・ピデのチーズはフレッシュタイプで、独特の酸味が美味しい。
インド(ヒンズー語)でチーズを意味するパニールと音が似ているが、同じものだろうか。
いや、パニールは牛の乳で作ることが多いと言うから、やはり似て非なるものか。

何となくナンに似た生地が美味しい。中央の薄い部分はパリッとして、端はモッチリしている。
舟の先端部分はカリッと焼き上がり、腹にはたまるが、ここも旨い。

↓前菜(作り置き)も頼んだ。チーズとトマトにヨーグルト+豆+大蒜ペーストをつけて食べる↓
P1316672a

でも、3度目があるかと聞かれると、難しいなあ。
ピデ自体はなかなか美味しかったが、やっぱりビールやワインがないのはつらい(笑)。
 
この日は塩味の飲むヨーグルトを合わせてみたが、どうにも微妙。
塩味のヨーグルト自体は、妙にクセになる味で嫌いではないのだが、この店のはしょっぱ過ぎた。
食事中から血糖値が上がっていく感じがしたし、店を出た後、猛烈に喉が渇いた。

まあ、酒を飲まない人が、ピザ屋の代わりに使うのならいいかもしれない。
1枚45元(600円)という値段は、中国で中華の昼食を食べる値段としては高いが、
ピザと比べるのなら、ピザ○ットのピザでも同じくらいするし、それよりは美味しいと思うから。


■今日のお店■
『伊斯坦布尔土耳其餐厅烧烤屋』
住所:広東省広州市环市东路318号之1东海大厦2楼
電話:020-83277417
*尚、初めて来たときに食べた羊肉料理は、どれも印象に残っていない。



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 11:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年11月10日

『アショカ』 - 我が人生最愛のインド料理屋!

今さらの話だけど、広州で外食する場合、僕は次のような基準を設けている。
  
「日本で食べるのと比べて、同じかそれ以下の値段で、同じかそれ以上の味にありつけるか」
  
これは「日本を懐かしむ食事」をするよりも「美味しい食事」をしたいと思って決めた基準で、
外食で中華料理ばかり食べているのは、この基準を満たす可能性が一番高いからだし、
逆に洋食や和食をほとんど外食しないのは、大抵どちらかの基準に抵触してしまい、
結局、「まあまあ…かな」とか「もったいなかったね」とか思わされるからだ。
(もちろん年々味のレベルは上がってるんだろうけど、どっちにしろ割高だし)

こんな基準を書くと「じゃあ、中華以外に食べるものあるのかよ?」と思われそうだけど、
僕は、広州のインド料理はこの基準を満たすのではないかと思っている。
広州にはインド人がたくさん住んでいて、安価で美味しい店が少なからずあるのだ。

中でも僕のお気に入りは、陶金北路の『阿蘇克印度餐廳/ASHOKA/アショカ』
広州に来たばかりの頃、部屋探しをお願いした不動産屋のお姉さんから教わった店で、
最終的に部屋は別の不動産屋で決めてしまったのだけれど、今もお姉さんには感謝している。

僕はインドに行ったことがないので、ここのインド料理が本場と比べてどうかは知らないが、
東京時代に食べ歩いたどのインド料理屋よりも気に入っている。
連れ共々、「日本に帰国したら、きっとこの店が恋しくなるね」と言っているくらいだ。

美味しくて、メニューが豊富で、量も多く、値段は日本の高級インド料理店の5〜6割くらい。
スパイスをたっぷり使うし、しっかり辛いので、エスニック好き以外には勧められないが、
過度な塩気や油気がなく、素材もいいので、刺激豊かな味わいの割りに、全く胃にもたれない。

シェフはインド人で、客もほぼ全てインド人。
辺鄙な場所にあるせいか、普段は客が多いとは言えないが、交易会期間はインドからの客で溢れ、
そのときは普段より高い値段で荒稼ぎしているので、インド人オーナーに焦っている様子はない。
因みに、交易会期間だけ値段を高くするってのは、広州では極当たり前のやり口なのだが、
僕らはオーナーと顔なじみになったお陰で、普段と同じ値段を享受出来るようになった(笑)。

この2年間で、一体何度この店に通ったことか。
前菜、タンドール料理、ベジタリアンカレー、ノンベジタリアンカレー、主食(ナンとか)、
それぞれ15〜20種類くらいあって、僕らは恐らくそのほとんどを制覇したと思うが、
驚くべきことに、そのどれもが「むちゃむちゃ美味しい」から「美味しい」の間に納まった。
(もっとも、海鮮の質はいわゆる「広州レベル」なので、エビや魚の料理は特に勧めないし、
 スープ、サラダ、デザートは頼んだことがないので保証できない)
 
僕らの場合、タンドール料理1つにカレーをベジとノンベジから1つずつ頼み、
主食はバスマティライス(←必須!)にナンかロティを気分次第で、というのが定番。
これで200元(3000円)程度で、フランスワインを1本空けても400元(6000円)そこそこ。
カレーの量は日本の倍近くあるから、素晴らしいコストパフォーマンスではないだろうか。
というか、仮に日本と同じ値段でも、この店なら通っていたと思う。
 
P1174906P1174912

P1174919P1174909

P1174914P2285757

P2285765P4176121

P7240032P7240034

P7240037P2285764

PB084868PB084871

P9182427P9182418

PB084864PB084860

P9182431P9182424

とりあえず、ここ半年くらいで撮り貯めた写真をバーッと載せてみたが、解説は割愛。
何を頼んでも、それぞれ異なる美味しさが楽しめるはず。
広州在住で、このブログを参考にしてくれている人は、直接行って確かめて欲しい。

と、何だかベタ褒めなってしまった『阿蘇克印度餐廳/ASHOKA/アショカ』!
別にオーナーから何かもらったわけじゃありません(笑)。
  
  
■今日のお店■
『阿蘇克印度餐廳/ASHOKA/アショカ』
住所:广東省广州市越秀区淘金北路47号
電話:83490036
*昼(1200〜1800)は日替わりのセットコースのみ。最近始めたので、まだ試してない。
 僕らはいつも夜のアラカルトです。



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 10:06|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!

2009年09月12日

『田野西餐廳』 - 極旨ビールの駆け込み寺!

中国のビールは総じて薄いが、広州の珠江ビールもやっぱり薄い。
郷に入れば郷に従えで、普段はそれを淡々と飲んでいるけれど、
ときには無性に濃いビールが飲みたくなることだってある。
 
そんなときの駆け込み寺的存在が、華楽路の『田野西餐廳/The Paddy Field』
白人オーナーが営むアイリッシュパブで、客の大半は西洋人だ。
夜8時まではハッピーアワーの割引があるので、僕が行くのはもっぱら8時前である。

P8222021P8222011P8222019P8222014

ここの魅力は、生のギネスキルケニーが日本よりも安く飲めること。
ハッピーアワーなら1パイント600円程度だから、相当お得感がある。
普段のビールの薄さを補うかのように、ぐびぐびと飲んでしまう。
週末は、昼から飲んだくれることもしばしばだ。

P8221995

日本では珍しいドイツのパウラーナ(Paulner)も、ここなら生で飲める。
このところ、生ビールラインナップはどんどん充実していて、
先日サンミゲルが追加されたほか、僕の大好きなベルギーのヒューガルデンまで入荷されたのだ!

これを知ったときの僕の喜びようといったら尋常ではなく、
「おおっ!我が愛しのガルガルデン(←愛称)!これこれ、これ1杯!!」と叫んだものだから、
馴染みの店のおねーちゃん(中国人。英語も話せる)に笑われてしまった。

↓うひょー、まさか広州で生のヒューガルデンが飲める日が来ようとは(泣)。
P8221942
↓旨さの証拠、エンジェルリング!ヒューガルデンの値段もギネスと同じで、日本より安い!
P8221950

ビールと共に食べるのは、実にジャンキーな品々だ。
僕らがよく頼むのは、ハンバーガー系とホットドック系。
ひとつ50〜70元するだけあって、ファーストフード店とは違った本格的なもので、
ジャンクフードでもちゃんと作れば美味しいんだよな、と思わせてくれる。
サラダと大振りのフライドポテトが付くので、他のものを頼む必要もない。

アイリッシュパブではあるが、何故かアイルランド料理は凡庸な印象。
特に魚介類を使うものは、いわゆる広州の鮮度なので、オススメしない。
超定番のフィッシュ&チップスも、魚が臭くて泣けた。。
サラダ系も、日によって野菜の鮮度にかなりブレがあるので、微妙かな。

↓僕の定番・チリチーズドック。辛さは自由に調整してもらえる。
P8221987
↓ピザも悪くない。種類は少ないが、近くの某ピザ専門店より旨いんじゃないだろうか。
P8221959

花園酒店の裏手という立地ながら、何故かこれまで日本人客と遭遇したことがない。
薄暗くて入りにくいんだろうか。少なくとも奥様方や家族連れに適した雰囲気ではないけれど。

ともあれ、我が家から歩いて15分の場所に、この店があった幸運を喜びたい。
2年前の広州赴任から、僕らのビール生活を支えてくれている大切な店だ。


■今日のお店■
『田野西餐廳/The Paddy Field』
住所:广州市華楽路38号广怡大厦1F
電話:020-8360-1379
*営業時間は「Early till late」。かなりアバウト。



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 13:17|PermalinkComments(8)TrackBack(0)clip!

2009年07月20日

『店名なし』 - とある団地の一室のエスニック料理。

先日、一風変わったレストランに行った。
とある団地の一室で、ネパール人が営むエスニックレストランだ。

看板も出ていない。店主に電話をしても、向こうからレストランだとは言わない。
恐らく、営業許可も取ってないんだろう。
中国語で電話したら、「中国人ですか?」と確認された。
あそこで「はい」と言ったら、電話を切られていたのかもしれない(笑)
 
開店経緯は分からんけど、ネパール人の友人に出していた料理が徐々に評判になって、
他国の外人にも広まった・・・ってところだろうか。
日本人太太の間では結構有名らしくて、僕らもその筋から情報を得た。

雰囲気としては、ネパール人のご家庭で食事をご馳走になる感じ。
なんせフツーの団地だからね。
生活感溢れるリビングに通され、テレビを見ながら、勝手に出てくる料理を食べるのだ。

品書きなんてない。多分、その日の都合で変わるんだろう。
僕らのときは、サラダ、カレーらしきが3種、スープらしきが2種(これもカレーか)、
あとはヨーグルトが出て、主食はチャパティらしきとライスだった。
どの料理もなくなったら注ぎ足してくれて、チャパティやライスも食べ放題。

で、1人40元(600円)は安いよなあ。
嬉しいことにちゃんとビールもあって、バドワイザーの大瓶が1本10元だ。

↓カレーは豆とかジャガイモとか鶏肉とか。
P6219504a

僕らが行った時は、店主の友人らしきネパール人(推定)の先客が4人ほどいた。
あらかた料理を食べ終えていた彼らは、日本人の珍客に興味津々で、
僕らの一挙手一投足に注目していた。思うに、食べ方を見ていたんだろう。

こちとらネパールの食事作法なんて全く知らないから、ちょっと緊張した。

・・・確かインドと同じく右手で食べるんだよな。でもこのカレー、すごく熱いしなあ。
・・・一応スプーンを置いてくれてるから、これを使えばいいんじゃない?
・・・そうか。でも、スプーン1本ってのも食べにくいもんだな。特にこの骨付き鶏肉とか。
・・・それこそ右手を使えばいいんじゃないの?片手は片手で食べにくいけど。

最初は日本語でコソコソ相談しながら食べていたが、すぐに料理の美味しさに引き込まれ、
そんな視線も気にならなくなった。
チャパティやライスを何度もお代わりする僕らを、店主は穏やかな微笑みをたたえて見ていた。

僕はネパールにもインドにも行ったことがないので、ここの料理がネパール料理なのか、
ネパール人が作るなんちゃってインド料理なのか、良く分からない。
店長はインド料理だと言ってたけど、普段、インド料理屋で食べる料理とは全然別物なんだもの。
香辛料の使い方が違う感じ。特に、酸っぱいのに辛いドロドロカレーは新鮮だったなあ。

もし日によって料理が変わるなら、是非とも他のも食べてみたい。
何とも独特な空間だけれど、またそのうち来てみよう。


■今日のお店■
『店名なし』
住所:麓景路8号下塘黄田小区二巷2号201
電話:13711167402
*「東悦大酒店」の右横の道を少し入ると、左手に保安が立っている門がある。
 門の中に入ったら直進、突き当りで右折。最初の入口の階段を上がった2階。



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 12:09|PermalinkComments(12)TrackBack(0)clip!

2008年09月20日

『タンドール』 - 行かなきゃ損!破格の本格インド料理ランチ!

数ヶ月前、うちの近くのホテルの中に『タンドール』というインド料理屋が出来た。
連れが散歩ついでに立ち寄ったところ、偶然「開店当日、最初のお客様」になり、
以来、店の前を通るたびにインド人マネージャーから笑顔を向けられるようになった。
  
高級感のある内装やサービスで、肝心の料理も丁寧に品のいい味を作っているのだが、
単品の値段設定が高い上に、ホテル内にあるためサービス料が15%かかるのが玉に瑕。
 
「東京で食べるのと同じような値段で、量と質にはお得感がある」といった印象で、
「東京で食べるより遥かに安く、量と質にも更にお得感がある」別のインド料理店が
もう少し歩いたところにあるものだから、結局、あまり足が向かなくなってしまった。
   
他の人もそう思ったのだろうか、開店から数ヶ月経っても店には客が入っておらず、
店の前を通りかかるたびに、
「味はいいのだから、もう少し安ければねえ」
「ホテル内の奥まったところにあるから、フリの客を期待できないのも痛いなあ」
などと言い合って、行く末を心配していたのだが。

その『タンドール』が最近、ビジネスランチセット(土日もOK!)を始めた。
値段は、お1人様68元。
バスマティライスの単品が40元もする店だから、かなり思い切った値段だ。
 
「こりゃ、どう見ても客寄せのためのテコ入れ企画だな。結構お得かもしれんぞ」
「『最初のお客様』の縁もあることだし、一回くらい試してみようか」
 
そんなわけで今日の昼に試してみたのだけど、これがもうあなた、スゴイ!!

まず、驚くべきはそのボリューム!
ヨーグルトサラダに始まって、スパイシースープにタンドールチキンとシークケバブが続き、
カレーは野菜カレー、チキンカレー、豆カレーの3種がお碗一杯に供され(2人分)、
バスマティライスにナンとロティがドドン!
これに更にビール1杯(恐らくはキングフィッシャー)とデザートまで付くのだ!
  
P9201722P9201701
P9201706P9201710
P9201720P9201714

量のみならず、質も落としていないのが偉い。
カレーはどれもスパイスの香りが豊かで、食材の質も単品で頼んだときと同じ。
タンドリー系もナンもロティも、注文が入ってからの焼きたてだ。
 
「・・・これ、単品で頼んだら数百元する内容だよな?」
「・・・本当に68元?いざお会計をしたらすごい高かったりして」
  
そんな風に勘繰ってしまうほどの満足感。テコ入れにしても、これ、儲け出るの?
実際、店で出されたメニューにビジネスランチは記載されておらず、
店員に尋ねて初めて供されたくらいだから、店としては採算ギリギリなんだと思う。

「この値段だったら、何回だって来るよね!」
「うん、それには全く賛成なんだが、店にとっていいことなのかなあ?
 だって、昼にこの値段で食べられるなら、単品値段で夜に来る理由が益々なくなるぞ?」

とりあえず、なりふり構わず店の認知度を上げようってことなのかな。

入店直後は僕らしかいなかった店内には、徐々にインド人の奥様グループが集い始め、
僕らが店を出る頃には結構な賑わいになっていた。
  
「彼女らも全員、ランチセットだったね」
「これでインド人社会に口コミが広がって、昼は来られない旦那たちが夜に接待で使う、
 とかいう流れになればいいのかなあ?」
「『最初の客』としては、何にしろ繁盛してくれるといいんだけど」

ともあれ、僕らみたいにケチ臭い消費者にとっては大歓迎のランチ企画。
いつ終了になるか分かったもんじゃないので、これを見たあなたも近日中に是非!
  
 
<2009年7月追記>
遂に力尽きたのか、改修を名目に営業を休止してしまった。
このまま閉店なんだろうなあ。。
素人目で見ても、場所が悪すぎたよ。。

<2011年1月追記>
と思ったら、いつの間にか営業を再開していたので、久々にランチセットを試してみたところ、
客は僕らだけで、値段と料理の内容は同じだったが、明らかに食材の質を落としていた。
こうなるともう、オススメは出来ないなあ。。初期に固定客がつけば良かったんだろうけど。。
  
   
■今日のお店■
『TANDOOR/タンドール』
住所:広州市环市东路326号 亚洲国际大酒店2F
*ビジネスランチセットはメニューに書いてないので、店員に聞いてください。
  



↓皆さまの反響だけが更新の原動力です。コメント・拍手・シェアを頂けると、小躍りして喜びます。


このエントリーをはてなブックマークに追加


酒徒 at 20:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!