●ベトナムで食べた●

2017年05月23日

ダナン4 - 今度は自力で!ダナンのローカル海鮮料理店に突入!

ベトナム・ダナン出張三日目の昼食は、ホテルの周囲を歩き回って見つけた麺屋に入った。前日の昼食は取引先とホテルで食べたのだが、外国人向けに去勢されたベトナム料理だったので、満足できなかったのだ。

初日のフォーボー(Pho Bo/牛肉のフォー)に続いて、この日はフォーガー(Pho Ga/鶏肉のフォー)。具は鶏肉のほか、葱・玉葱・香菜だけ。更に、麺とは別に生唐辛子とライムと様々な草が盛られた皿が供され、好きに加えて食べるスタイルだ。

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おお、今回も当たりだ!「Dung Cho Mi Chinh(ドンチョーミチン/化学調味料を入れないで)」の呪文が効いたのか、元からそうなのか、すっきりと優しいスープが美味しい。いいなあ、ダナン。

同行した出張者が頼んだのは、ミーサオボー(Mi xao bo)。インスタントラーメンの麺を牛肉・玉葱・白菜と炒めた「焼きそば」で、最後に香菜が盛ってある。

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味見をさせてもらったところ、こっちは具が豪華なジャンクフードといった感じ。インスタントラーメンの麺に元々付いているチープな味が、全体に回っていた。

夕食は、出張者二人を連れて、ローカル海鮮料理店へ突撃した。前夜と違ってベトナム人の案内はないので、店探しも注文も体当たりだ。

最初にホテル従業員に案内された店は、客が少なく、あとでホテル従業員に紹介料を渡す類のぼったくり臭を感じたので、何も頼まずに席を立ち、スマホで調べた『Be Man』という店に移った。こちらは、地元民らしきベトナム人で満員御礼の大盛況。なかなかいい感じだ。

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例によって、過去のベトナム旅行で覚えた調理法と食材のベトナム語を駆使して、どうにかこうにか注文を済ませた。選んだ食材は、小ぶりのミル貝(tu hai)、ハマグリより一回り大きな二枚貝(So bung)ブラックタイガー(Tom su)、渡り蟹に似たシマイシガニ(ghẹ đỏ)だ。

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ビールは、やはりダナンの地ビール・LARUE(ラルー)。突き出しは、ライム塩をつけて食べる未成熟のマンゴー。意外にも美味しかった。

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トップバッターは、ブラックタイガー。前夜炭火焼の海老を食べていたので、この日はレモングラス蒸しにした。ハズレのない美味だ。

ブラックタイガーのレモングラス蒸し。たぶん、tom su hấp sả。
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ミル貝は、葱油焼きに。旨味も弾力も強いミル貝の肉に、香ばしいタレが良く合った。

ミル貝の葱油焼き。tu hai nướng mỡ hanhかな。
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ハマグリに似た大きな二枚貝(So bung)は、ニンニク炒めに。香草がアクセントになり、これも旨い。

ハマグリに似た大きな二枚貝の大蒜炒め(So bung xao tỏi)
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渡り蟹に似たシマイシガニ(ghẹ đỏ)は、タマリンド炒めにした。甘い身に甘酸っぱいタレがからんで、たまにならこういう味付けもいい。

蟹のタマリンド炒め。Cua rang meだったかな。
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更に、同行者が食べたいと主張した海鮮炒飯(Hải sản cơm chien)。何故日本人はどこへ行っても炒飯を食べたがるのか。中国在住の僕には面白みのない一品だが、普通に旨かった。

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まだ胃袋に余裕があったので、隣の席の客が食べていた鍋を指差して追加した。魚のアラ、イカ、エビ、カニなどがたっぷり入った海鮮鍋(Lẩu Hải sản)だ。魚介類の豊かなダシとトマトの酸味が効いていて、少しだけ辛い。優しい酸っぱ辛スープだ。白菜とニラもたっぷり入っていて、この鍋で野菜を一気に補った。

↓海鮮鍋(Lẩu Hải sản)。
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↓ブン(ライスヌードル)を入れて食べる。さすがにこの量は完食できなかった。
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↓なんせ海鮮がたっぷり入っている。
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いやあ、満足満足。拙いベトナム語を駆使して頼んだ割には、食材も調理法もバリエーション豊かにまとめることができた。どの料理にも「Dung Cho Mi Chinh(ドンチョーミチン/化学調味料を入れないで)」の呪文がちゃんと効いて、後味すっきりだったのも嬉しい。

異国の出張は、やっぱり楽しいな。中国国内ではもはや味わえない、言葉や習慣が分からないからこそのドキドキ感もしっかり味わうことができた。

数ヶ月に一回こういう出張があると良いのだけれど、さすがにそれは高望みか。


<2017年2月>



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2017年05月19日

ダナン3 - 地元民の案内で、ベトナム流海鮮料理を堪能!

ベトナム・ダナン二日目の夜は、取引先のベトナム人が海鮮料理をご馳走してくれた。
ロケーションは海沿いで、店内には所狭しと水槽が並ぶ、如何にもな海鮮レストランだ。

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値段はどれも重さ当たりの勘定で、注文時に量と調理法を指定していく流れは、中国と同じ。
取引先は、手馴れた様子で注文を固めていった。

並んだ料理は、ご覧の通り。

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上段は左から、イカ、エビ、タイラギの炭火焼だ。
中段は左から、バイ貝の蒸し物、ハマグリのスープ、謎の揚げ物。
下段は左から、オコゼの刺身と雑炊、ダナンの地ビール・LARUE(ラルー)。

正確なベトナム語名は分からないが、ひとつひとつ見ていこう。

↓イカの炭火焼。Mực nướngでいいのだろうか。
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↓エビの炭火焼。これはTom Nướngかな。。
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炭火焼につけるものとして、三つの小皿が供された。
ライム+塩、スイートチリソース、青唐辛子ソースだ。

↓青唐辛子ソースはむちゃむちゃ辛いが、香りが良くてクセになる。
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↓タイラギの炭火焼。So mai nướng mỡ hanhかなあ。
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このタイラギが旨かった!弾力の強い貝柱に熱した油とたっぷりの青葱と砕いたピーナッツがかかっていて、これにライムを搾ってパクリとやると、貝柱の旨味に葱の香りやピーナツの食感が混じり合い、実に楽しい味になった。掛け算の料理だな。

↓バイ貝のレモングラス蒸し。たぶん、ốc hương hấp sả ớt。
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日本ではゾウゲバイと呼ばれるバイ貝の一種だそうで、むっちりとして上品な味わいが魅力。
レモングラスと唐辛子がいい感じに効いて、しっかりベトナム料理っぽくなっている。

↓お次はハマグリの蒸し物。この草はなんだろう。ngheu hấpのあとに草の名前が続くはず。
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ただのハマグリの蒸し物も、独特の香りを放つ香草が入ることで、一気にベトナム料理になる。

↓これは完全にお手上げ。何かを揚げてあるんだけど、何なの?誰か教えてー。
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この日のメイン的にたっぷり出てきたのは、オコゼの刺身。
僕らが日本人だから頼んでくれたのだと思う。
出てきたときは、そんな気を遣わなくていいから普通のベトナム料理を頼んでくれーと思ったけど、
胡瓜やねぎと一緒に葉っぱで包んで食べるベトナムスタイルはなかなか面白かった。

↓オコゼの刺身。Ca mặt quỷ sashimiでいいのだろうか。
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↓こんな感じで包んで食べる。
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↓オコゼの雑炊。香菜やすり胡麻が入って、とても美味しい。ベトナム語名は知らない。
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すっかり満腹。

今日出てきたどの料理を見ても、調理法は中華料理とほぼ同じだ。しかし、全ての料理に様々な香草が使われており、それがベトナム独自の味わいになっている。

ベトナム料理って、香りの料理なんだよな。他国で食べるベトナム料理がイマイチ本場と同じ味になっていないのは、新鮮で豊富な香草をきちんと用意できないからなのだろう。

滞在中に、せいぜいたくさん食べ貯めしておくことにしよう。


<2017年2月>



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2017年05月18日

ダナン2 - 朝食はダナン、フエ、ホイアンの名物ヌードルを日替わりで。

昔からホテルの朝食というもの対しては、興味が薄い。面白味のないものでカロリーを採るくらいなら何も食べなくてもいいというタイプなので、普段の出張ではほとんど朝食を採ることはなく、せいぜい果物をつまむくらい。今回のダナンでも、トロピカルフルーツだけチェックするつもりで、朝食のダイニングまで足を延ばした。

すると、そこには嬉しい驚きが待っていた。麺コーナーが、とても頑張っていたのだ。

どこの国のホテルでも、現地の麺を出すところ自体は少なくない。しかし、大抵は麺にもスープにも具にもこだわりがなく、適当な調味料やトッピングを並べて、味付けは客任せというスタイルがほとんどだ。ところが、このホテルでは、ベトナム各地のご当地ヌードルが日替わりで供されていたのだ。

初日は、ダナン名物のブンチャーカー。二日目は、フエ名物のブンボーフエ。三日目は、ホイアン名物のカオラウ。もちろん、ローカル店とは異なるお上品な味付けではあるが、こういう心意気は買いたい。少なくとも、その国にいる間はその国の料理以外は口にしたくないと思っている僕には、ズキュンと来た。

下の写真は、ダナン名物・ブンチャーカー(さつま揚げ入りブン)。これに生絞りパッションフルーツジュースとパッションフルーツを添えると、朝から何だか幸せな気分だ。

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お次は、フエ名物・ブンボーフエ。牛肉入り太米麺…という割には麺が細かった気がするが、スープの味は良かった。竹の子サラダや海老サラダやも何気に美味しくて、朝から食べ過ぎてしまう。

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最後は、ホイアン名物・カオラウ。もっちり太めの米麺に豚肉や揚げ餅がのった和え麺で、醤油の香ばしさがいい。

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いつかこれらの麺をローカル店で食べてみたいなあ。

尚、この時期、自宅には広西から取り寄せたパッションフルーツが山ほどあったのに、出張先のベトナムでも毎日食べてしまった。我ながら、どれだけ好きなんだか。


<2017年2月> ■ホテル情報■



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2017年05月15日

ダナン1 - え、旨いの!?屋台のフォー・ボーの期待していなかった美味に驚く。

マカオ76 - 『ポウサダ・デ・コロアネ』 6年ぶりのマカオで至福のひとり飯!」の続きです。

マカオからベトナムのダナンまでは、約二時間のフライトだ。搭乗時点で泥酔していて、座席に座った途端に眠りに落ちていた僕としては、まるでワープしたかのようなフライトで、起きたら頭もすっきりしていたので、何だか得した気がした。

ビーチリゾートとして知られるダナンは、ベトナム中部の主要港湾都市でもあり、人口は100万人に達するそうだ。しかし、空港から海沿いのホテルまでの風景は至ってのんびりしたもので、そんなにたくさんの人がどこに住んでいるのだろうという感じだった。

ホテルに着いたのは、夜の十時ごろ。日本から別便で現地入りしていた後輩に到着連絡のメールを送ると、「軽く散歩して麺でも食べませんか」と電話がかかってきた。いいねえ。

何の下調べもしていなかったので、ホテルを出て適当にうろついてみたところ、「Pho」と光る看板を見つけた。お、フォーの店か。「Hanoi」とも書いてあるので、ハノイ式のフォーを出す店のようだ。

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よし、ここにしよう。夜も遅いので、悩まずに入った。

「チョートイビアウォップラン(冷たいビールをください)」とか「チョートイフォーボー(牛肉のフォーをください)」とか、過去のベトナム旅行で覚えたベトナム語を脳の奥から呼び起こして注文を済ませ、まずは乾杯だ。

↓Hudaビール。ベトナム中部の古都フエのブランドらしい。
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「ベトナム語も話せるんですか!?」と後輩は驚いてくれたが、言えるのは「チョートイ(〜をください)」と食材や料理の名詞くらいである。

あともう一つ言えるのは、「Dung Cho Mi Chinh(ドンチョーミチン/化学調味料を入れないで)」。アジアのローカルフード食べ歩きにおいてこの言葉は必須なので、実を言うと、ベトナム語以外にも、中国語、インドネシア語、マレーシア語、タイ語、韓国語でも同じことが言える(笑)。

やがて運ばれてきたフォー・ボー(牛肉のフォー)は、牛肉のほか、葱、香菜、玉葱と何かの草がたっぷり。更に別皿で、生唐辛子とライムが供された。このシンプルな組み立ては確かに北部(ハノイ)式だな…と、これまた過去の知識を思い出した。

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見た目はなかなか旨そうだ。

だが、正直に言うと、あまり期待していなかった。過去のハノイ旅行で食べたのは、「見た目は旨そうだけど、実際は化調の味が強すぎるフォー」ばかりだったからだ。有名店でも、適当に入った屋台でも、全部そう。あらかじめスープに入れてしまっているので、「Dung Cho Mi Chinh」と言っても無意味だった。(→ハノイのフォー巡り記事

ところが。

意外なことに、このフォーが実に旨かったのである。ひと口すすって、化調を感じないあっさりスープにびっくり。思わず何度も確かめてしまった。今回も「Dung Cho Mi Chinh」と伝え、相手は頷いてくれてはいたものの、本当に効果があるとは全然思っていなかったのだ。

↓うまい!
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スープが旨ければ、それがからんだフォーも旨くなるし、香草の風味だって活きる道理だ。嬉しくて、無我夢中で食べた。

「うまいっすね!フォー!」
「ああ、これは旨いよ!ちょっと驚いた」

ハノイであれほど探し回って得られなかった美味に、いきなり出会えた。やっぱり、「食は都会より地方」なのかもな。食べ終えて、僕は心の中でつぶやいた。

一般的には、都会の方が美味しいものがたくさんあると思われがちだけど、その実、よほどの高級店に行かない限り、都会の食材は地方に劣り、味付けはお手軽で平板な味になりがちだ。他国や他地方の料理を食べられるという意味なら、都会の選択肢は地方より多いけれど、本当に美味しいものは少ない。

一方、地方はそういう選択肢こそ少ないけれど、その土地の料理を食べれば、昔ながらの食材とシンプルな味付けが今も維持されていて、感動させられることが多い。

…というのが、長年中国で食べ歩きを続けている僕の実感にして持論なのだが、ベトナムにもそれが応用できそうな気がした。

結局、この店には最終日にももう一度行った。しかもそれは、後輩が「何だかんだであの店のフォーが一番でしたね」と言ったからで、後輩にも響くものがあったようだ。

↓最終日に再訪!
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適当に入った屋台のスマッシュヒットで、明日からの食事が俄然楽しみになった僕なのだった。


<2017年2月>



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2010年03月14日

ベトナムで食べた!

広州からベトナムは、飛行機で2〜3時間。国内旅行並みに気楽な旅行先です。
5年ぶり2度目となったホーチミンでは、ベトナム留学していた連れの妹の情報を頼りに食べ歩き、
不味いものばかり喰わされた社員旅行の恨みを晴らすべく再訪したハノイでも、よく食べました。

ベトナム・ハノイで食べた! 2010年2月
旧正月休みの7日間で、ベトナム・ハノイを食べに行きました。
出発前の嫌な予感が当たって、旅の間中、テト(ベトナムの旧正月休み)に苦しめられましたが、
何だかんだで最終日前日に消化不良による腹痛を発症するほど食べしたので、良しとします。

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ベトナム・ホーチミンで食べた! 2009年1月
年末年始の6日間で、ベトナム・ホーチミンを食べに行きました。
ローカル店から高級店まで食べ歩き続けた6日間、それでもまだまだ食べ足りない!
ベトナム料理の華やかさ、繊細さ、奥深さをしみじみと感じる旅になりました。

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2010年03月13日

ベトナム・ハノイで食べた! 2010年2月

旧正月休みの7日間で、ベトナム・ハノイを食べに行きました。
出発前の嫌な予感が当たって、旅の間中、テト(ベトナムの旧正月休み)に苦しめられましたが、
何だかんだで最終日前日に消化不良による腹痛を発症するほど食べしたので、良しとします。

<日程>
1日目 広州→ハノイ
2日目 ハノイ
3日目 ハノイ
4日目 ハノイ
5日目 ハノイ
6日目 ハノイ
7日目 ハノイ→広州
*観光もせず、ずっとハノイで喰い続けていたのです。
 そもそもそんな旅をした理由については、→ 明けましたら、ハノイに行って参ります。

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<記事一覧>
「食」=食べ物関連 「見」=食べ物以外 「★」=オススメ記事!

まずはダイジェスト版からどうぞ!
ハノイで食べた!−テトの荒波− 前半戦
ハノイで食べた!−テトの荒波− 後半戦

ハノイ1 - これを見た人は、僕の無念を晴らしてください。
ハノイ2 - 『スパイスガーデン』と『クラブ オペラ』。
ハノイ3 - お得!ローカルバスで行くバチャン村!
ハノイ4 - 『カイカウ』と『ナムフーン』。
ハノイ5 - 『サンホー』で海鮮をむさぼり喰う!
ハノイ6 - 『オーラックハウス』の目くるめく美味!
ハノイ7 - フォーの本場・ハノイのフォーあれこれ!
ハノイ8 - 多彩!汁ブン・和えブン・つけブン!
ハノイ9 - ローカルフード乱れ食い!
ハノイ10 - 続・ローカルフード乱れ食い!
ハノイ11 - 『チャーカーラボン』の雷魚鍋・タガメのフェロモンを添えて!



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2010年03月10日

ハノイ11 - 『チャーカーラボン』の雷魚鍋・タガメのフェロモンを添えて!

悲喜こもごもだったハノイ旅行記も、今日が最終回。
ハノイ最後の食事をとった店で、この旅行記の最後を締め括りたい。
 
その店の名は、100年も前から続くという老舗『チャー・カー・ラボン/Cha Ca La Vong』
品書きは、店名と同じ、Cha Ca La Vongという料理、1つだけ。
今や他のベトナム料理店でもよく見かける料理だけど、オリジナルはここなんだそうだ。

超有名店だけに僕らのような観光客も多いが、地元の客もそれに負けず大勢いて、
新年初の営業日から、狭い店はたくさんの客でごった返していた。

料理は1つしかないので、席に着くと、勝手に人数分の料理が運ばれてくる。
外人客にだけ、英語で「VND 120,000(600円)/人」と書かれた紙を見せているのは、
きっと会計時のトラブルを避けるためだろう。

因みに、飲み物が欲しい場合は、このときに。店のおばちゃんたちは常に忙しそうに動き回っているので、
このタイミングを逃すと、つかまえるのが大変なのだ(笑)。

↓超有名店とはいえ、小さな店構え。         ↓店内には陽光が差し込んで、いい感じ。
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さて、一般的には「雷魚と香草のターメリック炒め」と呼ばれるCha Ca La Vongだが、
実態としては、「炒め」と言うより「揚げ」と言った方が良さそうな感じだった。

そもそもCha Ca La Vongの「Cha」は「揚げる」の意味だそうで、それが意味する通り、
炭火に載せられたアルミ鍋の中には雷魚の切り身がしっかり浸るくらいの油が入っていて、
バチバチと派手な音を立てていた。

↓ターメリックで黄色に染まった雷魚には、ちゃんと下味がついてる。音が食欲をそそるー。
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で、ここからどうやって食べるのかを書こうと思ってさっきネットを調べたんだけど、
僕らは色々間違っていた気がするぞ・・・(汗)。

本当は、
1.鍋に野菜(青い部分と白い部分が分けて盛られたネギとディルと香菜)を入れる。
2.自分のお碗にブン(米の麺)を盛り、火が通った雷魚と野菜を鍋からとってのせる。
3.その上に、1の野菜とは別皿で出される生のネギや香菜、ピーナツをのせる。
4.そこに更にタレ(ライムを搾ったヌクマムorマムトム)をかけて、かき混ぜて食べる。

らしいんだけど、僕らはといえば・・・

1の野菜も3の野菜もまとめて鍋に入れちまったぜ!!(どーん)

いやー、「なんで野菜が別々に出てくるんだろうなー」「どっちにも香菜が入ってるねー」
なんて話していたのがバカみたい(笑)。周りを見ろよって話だよなー。

↓何だかすごいことになってしまった。ま、すぐに水が出て縮んだけど。
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↓ブンの量がスゴイ。野菜の皿が分かれていることをもっと疑問に思うべきだった。。
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↓まあ、味に大差はあるまい。美味しそうだし。
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周りを見ろよと言えば、マムトムで食べてる客がいるのにも、食べ終わってから気付いた。。
僕らの席には問答無用でヌクマムが出されたので、そういうもんだと思ってしまったのだ。
独特の発酵臭があるマムトムは外人には無理って、勝手に思われたのかもなあ。

↓マムトム(エビ味噌)。過去記事から引用。
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悔しいけど、ま、ある意味、僕らはマムトムより衝撃的なものを食べたので、良しとしておく。
追加料金を払って、ヌクマムのタレにCa Cuong(カークオン)を足してもらったのだ。

これ、なんと、タガメのフェロモンのこと。
なんでまたそんなものだけを抽出して料理に使おうと思ったのやら、
ベトナム人の創意工夫には感服するほかないが、そんなものが超高級品扱いされていて、
1滴VND 25,000(125円)もしたことにはびっくりした。

1滴でフォーが1杯食べられるような値段なので、地元客でも頼む人は少ないようで、
僕らが注文すると、店のおばちゃんは「ほほう」と驚いたような顔をした。
おもむろにガラスの小瓶とスポイトを持って来て、ヌクマムのお碗にポトリ。

たかが1滴で何が変わるんだろう、高すぎやしないか?
そう思いながら、お碗に顔を近づけた僕らだったが・・・。

↓生唐辛子が入ったヌクマム。             ↓そこにCa Cuongを一滴。
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「!!!!」
「!!!!」

思わず、連れと顔を見合わせてしまった。
悪臭だったから、ではない。想像もしなかった良い香りに鼻腔をくすぐられて、驚いたのだ。
 
だって、タガメだよ!?こんなんだよ!?なんか強烈な臭いがしそうじゃない?
それなのに、その香りの甘く上品なこと!

「…これ、なんだっけ!? 絶対知ってる香り!」
「…果物系だよね。えーと、メロンじゃないし、うーん…」
「洋ナシ!?」
「それそれ!!ラ・フランスだ!」

疑う人は、是非試してみて欲しい。
わずか1滴なのに、口一杯に洋ナシを頬張った以上に洋ナシの香りが立ち昇るのだからスゴイ。

さて、話は戻って、チャーカーラボンのお味。
それは、ベトナム料理の真骨頂とも言うべき、「多彩な香りの競演」だった。
油の香ばしさにネギやディルや香菜の香りが複雑に絡み合い、何とも食欲をそそる。
そして、それを華やかに彩るタガメの香り!思わず、くらくらする。

いや、競い合っているのは香りだけじゃなかった、食感もそうだ。
プルプルのブン、カリカリのピーナツ、ねっとりネギ、外はカリッ、中はプリンとした雷魚。
噛むごとに異なる食感に翻弄されているうちに、今度は様々なの味が口の中で混じり合う。

調理法の勝利というやつで、雷魚には臭みなどまるでない。
不細工な外見とは裏腹に上品な味わいの雷魚に、ネギの甘みやヌクマムの旨みがからみ、
タレに入った生唐辛子の辛味がピリッと効いて、なかなか旨い。

「これまで高級店で食べたチャーカーラボンとは、全く別の料理だな」
「まさか鍋料理だとは思わなかったもんね」
「ある程度下世話な味付けで、油がバチバチ言うのを聞きながら食べてこその料理だよ、これは」
「厨房で焼いてから持って来る焼肉が、美味しく感じられないのと同じかもね」

たっぷりの油を使ってはいるが、大量の野菜がそれを中和して、最後まで美味しく食べられた。
そう考えると、「正しい食べ方」で、生の香菜とネギを後から足して食べる理由も分かる。
油の影響を受けていない野菜を混ぜることで、香りも味わいも更に爽やかになるもんな。
そして、やっぱりタガメのフェロモン。あれがあるだけで、爽やかさが数層倍だ。
 
「喰った喰った!いやー、最後の食事がハズレじゃなくて良かったよ」
「うん、もしハズしてたら、帰るに帰れなかったもんね。なかなか面白かった」
 
ということで、ハノイ旅行記はこれでおしまい!
6泊7日の旅行記が2週間程度で終わったなら、僕にしては上出来、かな?

明日からは、中国篇に戻りまーす。


■今日の料理■
Cha Ca La Vong
Ca Cuong
 
撮影@『Cha Ca La Vong』
住所:14 Cha Ca, Hanoi
電話:84-4-3825-3929



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2010年03月09日

ハノイ10 - 続・ローカルフード乱れ食い!

昨日に引き続き、今日もハノイのローカルフードを乱れ食い!

最初に登場するのは、フランス植民地時代の遺産・Banh Mi(バインミー)だ。
これまでバインミー=フランスパンと思っていたのだが、実際はパンの総称らしい。
もっとも、ベトナムで見かけるパンは圧倒的にフランスパン型が多かったけれど。

で、フランスパン型のバインミー(面倒くさい書き方だなあ)に話を絞ると、
見た目はフランスパンに瓜二つだけど、ベトナムらしく生地に米の粉を混ぜるのが特徴で、
基本はパリッとしながらも、どことなくモチッとした食感が、とても美味しい。

↓大小様々なバインミー。米の粉の比率とか焼き方も違うんだろうか?
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バインミーに色々な具を挟んでサンドイッチとして売る専門店も、あちこちにある。
レバーペーストやらハムやら、具にもフランスの影響が濃厚に感じられる一方、
ニョクマムをかけたり、大根や胡瓜の甘酢漬けを挟んだり、ベトナム独自の進化も遂げている。
そこに更に中国の影響も加わっていて、シューマイを挟むバインミーもあるそうだ。

今回僕らが食べたバインミーは、レバーペーストにハムにチーズに
大根と胡瓜の甘酢漬けに豚肉のでんぶにスクランブルエッグが入った超豪華版。
僕と連れがそれぞれ食べたい具を指差していった結果、こんなことになってしまったのだ。

サンドイッチにした場合、Banh Miの後に具の名前を付けて種類を呼び分けるそうだが、
(例えば、豚肉のハム入りなら、Banh Mi Cha Thit)
これだけたくさんの具が入ってしまうと、どう呼んでいいのか想像も付かない(笑)。

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しかし、喜び勇んでパンに齧りついた僕らの顔は、一瞬で曇ってしまった。
それぞれの具の味付けがむちゃくちゃ濃い上に、でんぶや甘酢漬けやスクランブルエッグに
相当な量の化学調味料が入っていたようで、すぐさまお茶が欲しくなるような味だったのだ。

「おおお、まさかサンドイッチで味精が問題になるとは・・・!」
「パンは美味しいのにね・・・もったいない・・・!」

このバインミーを食べたのは、わざわざ訪ねた犬料理の店がテト休みで気落ちしていたときで、
何か食べて元気を出そう!という趣旨だったのに、思い切りカウンターを喰らってしまった。

これはもう、僕らが選んだ店が大ハズレだったんだろうなあ。
ホーチミンで食べたのは美味しかったもんなあ。。

ただ、隣の店で買ったKem Caramen(ケムキャラメン)は値段の割りに美味しく、心癒された。
これ、南部ではBanh Flan(バンフラン)と呼ばれているものだ。所変われば、名前も変わる。

↓Kem Caramel。要はプリン。これもまた、フランス植民地時代の遺産だ。
P2197767a

バインミーとケムキャラメンがフランスの影響を受けたものなら、
Che(チェー/ベトナム風ぜんざい)は中国の影響を受けたものだろう。

蓮の実とかロンガン(竜眼)とか白キクラゲのチェーあたりは中国南方の「糖水」そのものだし、
黒胡麻のチェーは「芝麻糊」、白玉団子のチェーは「湯圓」がルーツだと思う。
タピオカやタロイモやココナツミルクのような東南アジアっぽいやつは、ベトナムならではかとも
思ったが、同じものを広州の糖水屋でも見かけるから、それも中国由来なのかもしれない。
(詳細は、これとかこれ、ご参照)

明らかにベトナム独自だと思うのは、細長いコップに砕いた氷を入れてかき氷風にしたタイプ。
あれは中国では食べられない。

ということで、中国在住の僕らが食べ歩いたのも、必然的にかき氷タイプが多くなった。

↓色々なフルーツに練乳をかけたche hoa qua dam。氷は自分で好きなだけ入れる。
P2197772a
↓店先には果物が入ったコップが並んでいてキレイ。注文が入ってから練乳をかける。
P2197775a
Che Suong Sa hot Luu(寒天とホッルーのチェー)とChe Dau Do(小豆のチェー)。
P2197776a
↓僕らの大好物・Hot luu(ホッルー)。外はモチッ、中心はシャクッとした面白い食感。
 黒クワイと小麦粉で作るのだとか。形はザクロの実に見立てているそうで、赤と緑がある。
P2197784a
↓ニョロニョロの寒天。プリプリというほど硬くもない、不思議な食感。
P2197783a

こう言っちゃ何だが、甘いものは化学調味料を心配しなくていいのがいい。
氷を心配する人もいそうだが、大抵は煮沸した水を使っているそうだから、僕は気にせず食べた。
どれか1つを選ぶなら、色々な食感が混じり合うChe Suong Sa hot Luuがオススメ!

最後に、ずっと気になりつつも最後まで食べる機会がなくて心残りなのが、写真の一品。
ケチャップライス、ではなくて、Gacという実で色をつけたおこわ(Xoi)だそうだ。
冷めてるし、食べ切れるわけがない量だったので、断念せざるを得なかった。

Xoi Gac。Gacの和名はモクベツシというらしいが、何のこっちゃ。
P2197672

ベトナムには色々な味のおこわがあるが、これは特に旧正月のときに食べるものらしい。
由来は知らないが、中国同様、ベトナムでも赤色にはお祝いの意味があるのかな。
或いは、厄払いの意味?ベトナム版・赤飯みたいなものなんだろうか。
で、肝心のお味はどうなんだろう。甘いのかな?

…疑問は全部投げっぱなしにして、今日は終わり。ハノイ篇、明日で最終回っす。


■今日の料理■
Banh Mi(フランスパンのサンドイッチ)
撮影@『Banh My Bate Bit Tet』38 Dinh Liet, Hanoi / 84-4-3926-0443
Kem Caramen(プリン)
撮影@『店名が長過ぎるので省略』上の店の隣 / 84-4-3825-5802
  
↓フランスパンサンドイッチの店。            ↓プリンの店。
P2197764P2197766

Che Hoa Qua Dam(フルーツチェー)
撮影@『Sinh To Phuong Hanh』24 To Tich, Hanoi / 84-4-3912-1282

P2197774

Che Suong Sa hot Luu(寒天とホッルーのチェー)
Che Dau Do(小豆のチェー)
撮影@『Quan An Ngon』18 Phan Boi Chau, Hanoi / 84-4-3942-8162
ホーチミンの店の支店。ここ、料理は微妙だけどチェーは美味しいと思う。



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2010年03月08日

ハノイ9 - ローカルフード乱れ食い!

テト(旧正月)休みのせいで多くの店が休業中で、ほとんどローカル店を味わえずに帰ってきた
ような印象だったけど、改めてカメラを整理してみると、フォーブン以外にも写真が続々。
下調べした店に行けなかっただけで、それなりに色々食べてきたんだなあ。

ということで、一発目はベトナム版ライスクレープのバインクオン(Banh Cuon)。
飲茶の大人気点心・腸粉と作り方は同じだけど、醤油ダレをかけて食べる腸粉と違って、
ヌクチャム(甘酢ダレ)につけて、たくさんの香草と一緒に食べるのが特徴だ。
この店で食べたのは、豚肉のそぼろがライスクレープに巻き込んであって、なかなか美味。

おまけ:ホーチミンで食べたバインクオン

↓バインクオン(Banh Cuon)。ガーリックチップスがかかっている。
P2177399a
↓ハムの入った甘酢ダレや香草と一緒に。     ↓バインクオンが看板料理のお店。
P2177393aP2177402a

作り方も写真に収めたので、載せておこう。お湯を沸かした寸胴鍋の上に布を張り、
その上にドロドロにした米の粉をクレープのように薄く流し込んでから蓋をして、
30秒ほど蒸せば出来上がり。腸粉とほとんど同じだ。

↓ドロドロにした米の粉を・・・            ↓寸胴鍋に張られた布の上に流し込む。
P2177384aP2177387a
↓更に上から蓋をして、蒸すこと30秒あまり。    ↓木の棒でクレープをすくい上げる。
P2177383aP2177389a
↓かごの上に移したあとは、そぼろを散らし…    ↓畳んで形を整えていく。
P2177392aP2177391a
↓因みに、ハムも寸胴鍋で温めてからタレに入れる。↓こういうハムがちゃんと美味しい。
P2177386aP2177396a

点心に似ているといえば、タイ湖のほとり、西湖府の参道で食べたBanh Bot Locもそう。
ガーリックチップがたっぷりかかっていたので掘り起こしてから気づいたのだが、
米の皮で作った蒸し餃子で、僕らが茶楼で毎週のように食べているものとそっくりだ。

「具はエビとキノコだね。勝手に名付けるなら、珍菌蝦餃ってところかな」
「作り方は同じだけど食べ方が微妙に違う。このあたりを比較するのも面白いな」
 
↓大量のガーリックチップ。好みだけど、ぶっちゃけ、いらない気も…(笑)。
P2187578a
↓姿を現したBanh Bot Loc。半透明の皮からエビとキノコが透けて見える。
P2187582a

そして、その西湖府の参道で、Banh Bot Locを抑えて一番人気だったのが、Banh Tom
これはベトナム版エビ天ぷらって感じのものだが、僕には一目見るなり思い出したものがあった。

「これ、丸ちゃんの緑のたぬきに入ってるやつに似てない?」
「あー、分かるかも。さすがに丸ちゃんのよりエビは豪華だけど、そっくり!」

↓Banh Tom。似てるよね?もう1つ下の写真の方が分かりやすいかも。
P2187576a

味にはあまり期待せずに口に入れたのだけれど、しっかり熱々のサクサクで、
思ったほど油っこさも感じず、なかなか美味しく食べられた。ビールのお供に最高だ。
これまたヌクチャム&香草と一緒に食べるので、それで油が緩和されるのがいいのかもしれない。

↓山盛りになって注文を待つBanh Tom。つまり、出てくるのは作りたてのものではない。
P2187593a
↓注文が入ったら、軽く二度揚げして出すのだ。  ↓お馴染みのヌクチャム&香草。
P2187596aP2187574a

最も中華料理のニュアンスを強く感じたのは、タウナギ(Luon)料理専門店で食べた
Mien Luon(タウナギと春雨のスープ)とChao Luon(タウナギ粥)かな。
そのまんま鳝鱼粉丝汤と鳝鱼粥と言い換えられてしまいそうな感じだった。

まあ、揚げ置きしてあったタウナギはカチコチで美味しいとは言えず、
スープも粥もこの旅でトップを争うくらいケミカルな味だったので、残してしまったのだが。。

↓Mien Luon(タウナギと春雨のスープ)。春雨自体は旨かったんだが…。
P2197680a
↓Chao Luon(タウナギ粥)。揚げニンニクが辛うじてベトナムを主張。
P2197682a
↓揚げ置きされたタウナギ。ケミカル。         ↓店頭のバイクに積まれた戻す前の春雨。
P2197691aP2197696a
↓店はこんな感じ。                   ↓鍋には春雨を戻す湯やスープ。ケミカル。           
P2197695aP2197692a

 
自分にとっての当たりと外れはあるにせよ、未知の国での食べ歩きはやっぱり楽しい。
 
 
■今日の料理■
Banh Cuon(ベトナム風ライスクレープ)
撮影@『店名不詳』 61B Lou Su, Hanoi

Banh Bot Loc(ベトナム風蒸し餃子)
Banh Tom(ベトナム風エビ天ぷら)
撮影@『Nha Hang Hong Luyen』 33 Phu Tay Ho, Hanoi

Mien Luon(タウナギと春雨のスープ)
Chao Luon(タウナギ粥)
撮影@『Nha Hang Mien Luon』 87 Hang Dieu, Hanoi



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2010年03月06日

ハノイ8 - 多彩!汁ブン・和えブン・つけブン!

ハノイのローカル店で、フォーと並び立つほどの存在感を発揮していたのがブンだ。
フォーと同じく米が原料の麺だが、製法も形状も異なる。

水に漬けて発酵させた米を砕いてどろどろにし、それを無数の小さな穴が開いた口金から
熱湯の中に押し出して茹でるんだそうだ。要は、ところてんや韓国の冷麺と同じ作り方だ。
フォーと違って麺が丸いので、見分けるのは簡単。
発酵による微妙な味わいとプチプチと切れる食感に特徴がある。

↓調理前のBun(ブン)。
P2197736

ハノイで最もメジャーと思われたのは、Bun Oc(巻貝入り汁ブン)だ。
ハノイには大小多くの湖が点在していて、その湖で獲れる淡水の巻貝を具にしたものだ。
大抵はタニシを用いるようだが、いくつか種類があるようだ。

スープのベースを何でとるのかは知らないが(やっぱりタニシだろうか)、
店頭の寸銅にはトマトがたっぷり入っていて、その酸味がいい具合に効いている。
ベトナムにしては珍しくピリ辛の味付けで、薬味はネギ。油揚げが入ることもあった。

タニシは殻から外した身だけがスープの中に浮かんでいる。
黒くぬめぬめとした見た目は苦手な人もいそうだが、コリコリして美味しいものだ。
ただ、しっかり泥抜きをする習慣がないようで、ぬめっとした泥を感じる確率が高いのが難点。
泥の臭さは相当なもので、湖の水がそんなに綺麗とも思えぬだけに、気持ちも萎えてしまう。
 
↓Bun Oc(巻貝入り汁ブン)。タニシの泥さえなければ、すごく旨そうな組み合わせ。<1>
P2187590a
↓こちらは、初日に屋台で食べたもの。更に泥が多かった。<2>
P2137129a
↓色々な巻貝。                    ↓トマトたっぷりのスープ。
P2187591aP2187615a

そして、Bun Ocと人気を二分していた汁ブンが、Bun Rieu(蟹肉入り汁ブン)。
川蟹の身やらミソやらをほじくり返してペースト状になったものが、巻貝の代わりに入っている。
泥のリスクがない分、こっちの方が安心して食べられた。

↓Bun Rieu(蟹肉入り汁ブン)。 ペースト状の蟹が分かるだろうか。<3>
P2137126a
↓フォーにつかないレタスや香草が、ブンにはついてくる。 ↓両方とも出す店が多い。
P2137124aP2137138a

汁なしの和えバージョンに目を転じると、Bun Bo Nam Bo(焼肉和えブン)というのがあった。
牛肉ともやしをフライパンでジャジャッと炒めて、レタスとブンを盛った碗にぶっかけてある。
ニンニクチップスや揚げた小玉葱がたっぷりトッピングされていて、スタミナ満点な感じ。
焼肉サラダを素麺にぶっかけたような味、と言えば分かりやすいだろうか。

尚、これらのブンの化学調味料事情は、昨日のフォーと全く同じなので、割愛。
   
↓Bun Bo Nam Bo(焼肉和えブン)。腹ペコの若い男性にオススメしたい。<4>
P2197705a
↓注文が入ってから炒め始めるのはエライ。     ↓ブンにぶっかけたあと、各種トッピングを。
P2197699aP2197702a
↓基本、よく混ぜて食べるべしだが、タレが甘過ぎる場合もあるので注意。
P2197709a
↓上の店が休業中に、その店の前で図々しく営業してた屋台のもの(笑)。味が濃すぎた<5>
P2187529a

そして、ハノイに行ったら必ず食べろと言われていたのが、Bun Cha(つけ麺)。
山盛りのブンに、焼いた肉団子が入ったタレ、揚げ春巻、香草、薬味がたっぷり付いてくる。

ブンをヌクチャムに放り込み、具や香草や薬味と一緒にぐちゃぐちゃにして食べるわけだが、
もはや朝食や軽食というボリュームではなく、腹がはち切れるのを覚悟で挑むべき一品だ。

↓どんなに腹が減っていても、この量のブンを食べるのは無理だと思う…。
P2197728a
↓炭火で焼いてあって、なかなか美味しい。     ↓紫蘇で巻いた揚げ肉団子が気に入った。
P2197733aP2197744a
↓店頭で、ひっきりなしに揚げている。        ↓レタス・バジル・紫蘇・香菜など。
P2197745aP2197738a
↓大蒜はともかく、ライムと唐辛子は必須。     ↓青いパパイヤが入ったヌクチャム。
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↓揚げ春巻もたっぷり…。豚の耳入り。       ↓紫蘇巻きと同時進行で揚げていく。
P2197730aP2197740a

因みに、僕らがBun Chaを食べたのは、ハノイの超有名店『ダックキム/Dac Kim』
事前調査では、使ってる油が悪いとか化学調味料が酷いとか聞いていたので心配していたのだが、
ま、化調はこの店だけが特別酷いって話でもなかったし、
新年一発目の営業日だったせいか、油は問題なく新しいもので、まずまず美味しく食べられた。

ただ、ここ数年で激しく値上げし、特に外人には高い値段を請求するという噂は当たったようで、
僕は5万ドン(250円)も取られたが、隣のベトナム人は明らかにそれより少なかったような。
不愉快ではあるんだけど、ま、高くても250円程度と考えれば、一度試す価値はあると思う。


…しかし、フォーと言い、ブンと言い、この旅ではよく米を食べたな。。
普段、米はご飯ではなく日本酒として摂取するのが主な僕には、オーバーカロリーだったかも。
どうりで帰ってきてからズボンの腹周りがキツイはずだよ。。
 
おまけ:ホーチミンで食べたブン
   
■今日の料理■
Bun Oc 巻貝入り汁ブン
Bun Rieu 蟹肉入り汁ブン
Bun Bo Nam Bo 焼肉和えブン
Bun Cha つけブン

<1>『Nha Hang Hong Luyen』 33 Phu Tay Ho
<2> Cau Go通りとHang be通りの交差点近くにある屋台。
<3>=<2>
<4>『Bun Bo Nam Bo』 67 Hang Dieu, Hanoi / 84-4-3923-0701
<5><4>の店が休業のときだけその前で営業するっぽい屋台。
<6>『Dac Kim』 1 hang Manh, Hanoi / 84-4-3838-5022

↓<1>タイ湖のほとり、西湖府の参道にある。  ↓<2>ローカルな雰囲気を重視すべき味。
P2187599aP2137137a
↓<4>看板料理の名が店名に。          ↓<5>見事な便乗商売。
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↓<6>有名店『Dac Kim』。
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2010年03月05日

ハノイ7 - フォーの本場・ハノイのフォーあれこれ!

ベトナム料理の代名詞と言っていいほど有名なフォー
ホーチミンでもそこらじゅうで屋台や専門店を見かけたが、本来、フォーの本場はハノイらしい。

日経ギャラリーの特集によれば、1950年代の独立戦争でベトナムが南北に分断された際、
北部から南部に移住した100万人もの人々が、ホーチミンのような南部にフォーを伝えたそうだ。
そしてその後、南部のフォーは独自の進化を遂げ、ハノイのフォーとは別物になったのだという。

一言で言えば、ハノイ=シンプル、ホーチミン=豊富なトッピングという構図が成り立つようで、
ハノイ式の薬味はネギとライムだけで、あとは好みで唐辛子やニンニクの酢漬けを加える程度だが、
ホーチミン式では、ネギとライムに加えて、もやしと香草をたっぷり載せるのが普通なんだとか。

初めてのベトナムがホーチミンだったせいで、フォーと言うとホーチミン式を思い浮かべる僕は、
今回、本場・ハノイのフォーを食べるのを楽しみにしていた。

結局、一番人気のPho Bo Tai Chin(フォーボータイチン)だけでも3、4回食べたが、
なるほど、事前調査通り、ハノイのフォーはホーチミンの印象とは随分違った。
スープに具とネギだけが入ったシンプルな見た目は、むしろ中国・広東省の米粉を思わせる。

「広東に近い分、影響も強いのかな?」
「フォーのスープ自体は旧宗主国のフランス由来らしいから、中仏折衷ってところか」

高くても1杯30000ドン(150円)程度なのに、具の牛肉がちゃんと美味しいのはさすが。
物価が安い東南アジア旅行ならではの醍醐味だ。

↓牛ベースのスープに半生としっかり茹でた牛肉が入ったフォーボータイチン。 <1>
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↓この店は、香菜も散らしてあった。<2>
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スープのベースと具が鶏に変わるPho Ga(フォーガー)も、同様にシンプルな見た目だった。
「経済が発展するほど鶏が不味くなる」の法則通り、ベトナムの鶏肉はまだまだ美味しい。

「ダシや具が鶏になると、より中国っぽいね」(*牛肉は中国ではメジャーな食材ではない)
「ライムがなかったら、『上湯鶏丝河粉』と言ってしまっても差し支えない感じだ」
「でも、中国の河粉の方がベトナムから伝わったって可能性もあるんじゃない?」
「なるほどねー。ま、そこらへんの起源は、どちらの国も譲らなさそうだが(笑)」

↓フォーガー。薬味は、ネギと香菜。<3>
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↓ネギは、根元の白い部分を長めに残し、上の緑の部分を刻んで入れるのが一般的なようだ<4>
P2157265a
↓ネギと香菜に加えて、スライスした玉葱が入った店も。<5>
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さすがはフォーの本場・ハノイ、フォーボー・フォーガー以外の変り種も楽しめた。
フォーボーの具が牛肉と青梗菜の炒め物に変わったPho Ap Chao(フォーアプチャオ)と
その炒め物を汁なしのフォーにぶっかけたPho Xao Mem(フォーサオメム)は、今回が初めて。

実のところ、更に中華料理を食べている気分になったのは内緒だが(笑)、
ニョクマムの風味と添えられたミント・レタス・香草から、ベトナムを感じ取った。

↓Pho Ap Chao。大食漢にオススメ。早く食べないとフォーが汁を吸って増えていく(笑)。<6>
P2207806a
↓Pho Xao Mem。フォーも炒めてあって、干炒牛河によく似ている。 <7>
P2207799a

例の日経ギャラリーでは、ハノイのスープは透き通った塩味で、ホーチミンのスープは
まろやかな甘口が特徴と書いてあったが、この点はあまりよく分からなかった。
ホーチミンのスープが甘いのには賛成だけど、むしろハノイの方が甘ったるく感じてしまった。

理由を推測するに、ホーチミンのフォーはたくさんの香草で化学調味料由来の甘ったるさを
ある程度ごまかすことができたけど、ハノイのフォーはスープの味がダイレクトに舌に届くので、
本来の甘さ以上の変な甘ったるさを感じてしまったのかもしれない。

<以下、ベトナムの化調事情なので、興味がない人は飛ばしてください>

ベトナムのローカル店では、黙っていると大匙数杯分の化学調味料を勝手に入れられる。
化学調味料自体の品質も関係してるのかもしれないが、舌は痺れるし食後感も最悪なので、
僕にとって「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」の一言は必須だった。

しかし、大匙数杯の化学調味料を阻止してもなお、結構厳しい量をスープから感じた。
中国のローカル店同様、スープを作る段階でも化学調味料を投入してしまうのだろう。

尚、「安い店で化学調味料を問題視する方が間違っている」という意見は、間違っていると思う。
屋台では化学調味料の味しかしないスープを出すところもあったが、僕が見たほとんどの店は、
コストの都合でまともなダシを取らないのではなく、たっぷりの牛骨や鶏がらを使っているのに、
入れると更に美味しくなると思って化学調味料を投入しているからだ。

ベトナム料理に欠かせないのはニョクマムだとよく言うけれど、
今やそれ以上に欠かせない存在になってしまっているのが、化学調味料のようである。

日本みたいに、大量に化調を使いながらそれを隠すような雰囲気がない点は清清しい気もするし、
身体に悪いとか言うつもりもゼロだけど、ここまで味覚が隔たっていると、途方に暮れてしまう。
色々な店を食べ歩いて、店ごとにダシの濃さや麺の喉越しや具の旨さが違うのは分かったし、
人気店にはちゃんと支持される理由があるのも感じ取れたが、心から旨いと思えるフォーには
遂にめぐり合えなかった。

中国のように、もっと田舎に行けば、化学調味料と無縁のフォーに出会えるのだろうか。
ベトナムの田舎は中国以上に貧しくて、むしろ化調の味しかしないスープを飲んでいるという噂も
聞いたことがあるけれど、いずれにしろ、ベトナム語を話せないと実態調査は難しそうだなあ。

フォーが生まれたのは約100年前だそうで、化調が爆発的に普及したのはここ数十年だろうから、
それ以前の期間で、戦乱に影響されなかった時代のフォーを食べてみたい。

…そんなことを思ってしまった旅だった。

おまけ:ホーチミンで食べたフォーその2

■今日の料理■
Pho bo 牛ベースのフォー
<1>『Pho Bo』 69 Hang Non, Hanoi
*いつ店の前を通っても、客で賑わう人気店。具が豪華で、ダシが濃厚。
<2>『Pho Bo/Ga』 32 Bat Dan, Hanoi
*ここよりは上の店がオススメ。

↓<1>客が多くて注文に一苦労。         ↓<2>おばちゃんは親切だった。
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Pho Ga 鶏ベースのフォー
<3>『店名不詳』 42 Cau Go, Hanoi
*場所がいいので客は多いが、フォーも鶏もスープも下の2店より落ちる印象。
<4>『Pho Lam Nam Ngu』 7 Nam Ngu, Hanoi
*鶏もネギも大ぶりで豪華だが、スープが僕には濃過ぎた。
<5>『Pho Bo/Ga』 32 Bat Dan, Hanoi
*玉葱スライスはいいアイデアだと思うが、他は平凡かな。
 
↓<3>                        ↓<4>
P2137120P2157266
↓<5>=<2>                   ↓<5>黄色いのは生卵。鮮度は不明。
P2147171P2147169

Pho Ap Chao 牛肉と青菜炒めをのせた汁ありフォー
Pho Xao Mem 牛肉と青菜炒めをのせた汁なしフォー
『Pho Xao Phu My』 45 Bat Dan, Hanoi / 84-4-38286574

↓<6><7> 実は日経ギャラリー紹介店。   ↓ダシは十分とれてると思うんだけどねえ。。        
P2207812P2207808




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2010年03月04日

ハノイ6 - 『オーラックハウス』の目くるめく美味!

下調べした店が全部テトで休みだったので、已む無く決行した「ハノイ高級店巡り」最終回。
尚、全ての店で「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とリクエストしている。

『オーラックハウス/Au Lac House』 - 3日目5日目・6日目の夕食
-------------------------------------- -------------------------
今回のハノイ高級店巡りで、唯一僕らが「もう一度行きたい!」と思ったレストランで、
6泊7日の日程中、なんだかんだで3回も通ってしまった。

「あちこち回って自分の好みに合う店が1軒だけ」という打率を高いと思うか低いと思うかは
意見が分かれそうだけど、最近は各都市に1軒でもお気に入りが見つかればいいと思って
旅をしているので、何とか自己目標は達成したというところだ。

何がそんなに気に入ったのかと言えば、他の高級店よりかなり安いのに、食材はなんら劣らず、
調理が本格的かつ丁寧で、不自然な甘味や旨味を感じさせない控えめな味付けだったところ。
3度目でも食べたい料理があり過ぎて注文に悩むほど、料理の種類が豊富なのも嬉しかった。

控えめな味付けと言っても誤解して欲しくないのは、外人向けにニョクマムやクセのある
香草を控えるというような意味ではなく、ベトナム料理に必要なものはガッツリ使った上で、
全体が濃くなり過ぎないように、砂糖や塩の使用量を控えてあるといった感じだ。
下手な独自アレンジを施さず、基本のベトナム料理を高級店に恥じぬ水準で作っている印象で、
ホーチミンの『テンプルクラブ』に通じる感想を持った。

ただ、肉や野菜の料理を中心に注文したので、海鮮の実力は未知数だ。
蟹や鯛のスープは臭みも化調も感じず美味だったけれど、ホタテの貝柱を炒めたのは普通だった。

高級店の中では相当に良心的な値段で、ある日は、料理4品で1500円もしなかった。
このくらいの値段で美味しい料理を出してこそ、ベトナムの「高級店」だよなー。

あ、ここも一軒家造り、というかお屋敷みたいで、雰囲気重視派にもオススメできる。
でも、テラス席と室内席を区切る扉が頻繁に開け閉めされるせいで、若干蚊が多いかも。

P2157377aP2157372
 
<1回目> 4品で28万ドン(1400円/飲み物抜き)。
--------------------------------------------
Goi Hoa Chuoi Thit Ga(鶏肉とバナナのつぼみのサラダ)には、タデ、ピーナッツに
ニンジンとパパイヤの細切りが入っていて、複雑かつ華やかな味わい。甘過ぎないのがいい。

Thit Heo Nuong Cot Duaは、薄切り豚肉をココナツ風味で焼き上げ、刻んだピーナツと葱を
かけたもの。豚肉の間にもピーナツやあられ(?)を忍ばせてあって、味も食感も豊か。
やり過ぎになりがちな料理だが、全体の塩気が控えめなので、最後まで美味しく食べられた。

Cash Cua Mong Toiは、ツルムラサキのような香りとぬめりのあるモントイという青菜と
蟹のミソと肉がたっぷり入ったスープ。ベトナムで化調を感じないスープは稀有なので、
それだけでも旨いけど、この食材の組み合わせがまた美味しい。

〆は、チャーハンを更に蒸したもので、具は豚肉・玉子・葱・玉葱。
見た目はチャーハンなのに、炊き込みご飯のようなしっとり感がある、不思議な一品。
ベトナム語名を書き忘れたのが悔やまれる。

↓Goi Hoa Chuoi Thit Ga              ↓Thit Heo Nuong Cot Dua
P2157357aP2157363a
↓Cash Cua Mong Toi                 ↓蒸しチャーハン。
P2157371aP2157368a
 
<2回目> 料理6品+デザート2品で65万ドン(3250円/飲み物抜き)。
------------------------------------------------------------
美味しいことが分かっていたので、この日は全力注文。それでも安い!

Goi Du Du Tom Thit(青いパパイヤのサラダ with 豚肉&エビ)は、揚げた玉葱がたっぷり
かかっていて、香ばしさと甘みを増している。それを彩るピーナツとミント。鮮やか!

Nem Cua Be(蟹肉の揚春巻)は、どこで食べてもそこそこ旨いけど、
ニョクマムやスイートチリソースまできちんとした味なのが素晴らしい。

Tom Su Rang Me(エビのタマリンド炒め)は、まるでエビチリのような見た目だが、
タマリンドの酸味にパプリカの食感とネギの甘みが合わさって、全く別の料理になっている。

Canh Ca Nau Chua(鯛とトマトのスープ)は、前回の蟹スープ同様、ダシが活きたあっさり味。
ベースのダシをトマトの甘みやディル・ネギの風味が彩って、穏やかなのに複雑な味わい。
中国以上に化調天国に見えるベトナムだけど、料理自体は本当に多彩で奥が深いよなあ。

Vit Xao Hung Voi Toi Ot(アヒルの香草炒め)は、唐辛子とニンニクのコンビネーションに
中華のニュアンスをかなり感じたが、バジルが加わることで、しっかりベトナム風になっている。
広州ならアヒルは気軽に買えるので、今度試してみよう。

Pho Xao Hai San(フォーの海鮮炒め)なんて、「海鮮炒河粉」と呼びたいくらい中華だったが、
ある意味、今まで食べた中で一番美味しい河粉(中太ビーフン)炒めだったかもしれない。
素材や炒め具合なら中国の高級広東料理店にも比肩する店はあると思うけど、
化調を感じさせない絶妙の味付けは、この2年、広州では求めて得られたことがない。

↓Goi Du Du Tom Thit                ↓Nem Cua Be
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↓Tom Su Rang Me                  ↓Canh Ca Nau Chua
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↓Vit Xao Hung Voi Toi Ot             ↓Pho Xao Hai San
P2187628aP2187645a

デザートは、Chuoi Dot Ruou Gao(焼きバナナ)とXoai Xoi Kem(もち米アイス)。
甘いもち米にアイスをのせて食べるなんて、日本人には仰天の発想だけれど、
ほのかに温かいもち米とその熱で緩やかにとろけていくアイスの組み合わせが妙に旨い!好!
P2187659aP2187657a

<3回目> 料理5品で50万ドンくらい(2500円/飲み物抜き)。
-----------------------------------------------------
前述した通り、この日は消化不良による急激な体調不良で、僕はほとんど食べられなかった。
青い顔をしながらも白ワインをすする僕を前にして、連れはNom Buoi(ザボンのサラダ)や
Bo La Lot(牛肉のロット葉包み焼き)やCanh Ngheu(あさりのトマトスープ)や
So Diep Nuong(ホタテ焼き)やMien Xao Cua(蟹肉春雨)をぺろりと胃に収めたのだった。

連れがそのときを思い出して曰く、
「どれも美味しかったけど、ホタテ焼きだけは唯一普通だったかなー。
 蟹肉春雨も値段が安い分『サンホー』の豪華さには負けたけど、味付けは良かった」

あー、聞いてたら悔しくて腹が立ってきたぞ(笑)。

↓Nom Buoi。                     ↓Bo La Lot
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↓Canh Ngheu                    ↓唯一微妙だったSo Diep Nuong
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↓Mien Xao Cua                ↓食後にはベトナムコーヒーと蓮茶。
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ということで、毎回コンスタントに高い満足感を与えてくれた『オーラックハウス』。
店内が暗かったので写真だと微妙に見えそうだが、僕らはどの料理も気に入った。
このブログを見て、僕と好みが合いそうと思ってくれた人には、大いにオススメっす!


■今日のお店■
『オーラックハウス/Au Lac House』
住所:13 Tran Hung Dao, Hanoi
電話:84-4-3933-3533
*予約した方がいいらしい。
*注文時に「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とお願いした。



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2010年03月03日

ハノイ5 - 『サンホー』で海鮮をむさぼり喰う!

下調べした店が全部テトで休みだったので、已む無く決行した「ハノイ高級店巡り」第3弾。
尚、全ての店で「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とリクエストしている。
 
 
『サンホー/San Ho』 - 4日目の夕食
--------------------------------------
ハノイでは有名な海鮮料理レストランだそうで、新年初日の営業から賑わっていた。
『ナムフーン』同様のコロニアルな一軒家造りだが、雰囲気はこっちの方がざっくばらん。
   
当然かもしれないが、やはり海鮮はヘタに高級店で食べるより海鮮専門店で食べた方がいいと、
しっかり実感させてくれたのは嬉しかった。
安くはないし、味付けは濃い目なので、もっといい海鮮料理屋があると言われても驚かないが、
白ワインでカキ・エビ・カニ・ソフトシェルクラブを食べて日本の居酒屋レベルの支払いなら、
ベトナムまで来た甲斐もあろうというものだ。

大好物のTom Cang Nuong Hoac hap(アカザエビ海老の丸焼き)こそ、
ホーチミンの『ゴックスーン』で食べたのに比べてミソが少なくてガッカリしたが、
Hao Nuong(ベトナム風焼き牡蠣)は、日本に帰ったら自分でも真似したくなる美味だった。
焼くことで香ばしさを増したネギ・ピーナツ・ニョクマムが、牡蠣の甘みと最高に合う。

Cua Lot Thien(ソフトシェルクラブ)は、サクサクの殻とじゅんわりと旨みが
染み出る身のコンビネーションがなかなかで、この料理3度目の挑戦にして初めて、
「この値段でこの味ならあり…かもな」と思わせてくれた。
因みに、値段は1匹90000ドン(450円)。『クラブオペラ』の3分の1である。

Cua Rang Me(蟹のタマリンドソース炒め)は、1kgもの巨大な蟹が出されたので
高くついたが(2500円)、これでもかというほど肉が付いていて、迫力満点だった。
タマリンドソースは、濃そうな見た目に反して酸味が爽やかで、肉の味を損なわないのがいい。
 
カニと言えば、春雨とほぐしたカニの肉を炒めたMi Xao Cuaも最高だった。
タマリンド炒め同様、これにも1kgもあるカニを使われてしまったので(つまり2500円)、
1皿いくら(普通、数百円程度)と勘違いして注文した僕らは会計時にのけぞったが、
カニ肉がそこらじゅうからゴロンゴロン出てきたことを思い出して、素直に納得した。
我が人生で最高に贅沢なMi Xao Cuaだったことは間違いない(笑)。

暗くてしょぼしょぼだけど、以下写真。

↓Mi Xao Cua(蟹肉春雨)。           ↓Goi Ngo Sen Tom(蓮の茎とエビのサラダ)。
P2177509aP2177491a
↓市場で見かけた蓮の茎。              ↓細くても、蓮根と同じように穴がある。
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↓ Tom Cang Nuong Hoac hap(アカザエビ海老の丸焼き)↓Hao Nuong(ベトナム風焼き牡蠣)
P2177506aP2177495a
↓Cua Rang Me(蟹のタマリンドソース炒め)      ↓解体後。
P2177501aP2177504a

気になるお会計は、17万6000ドン(8800円、酒抜き)。
僕らの場合、図らずも1kg大の蟹を2匹も食べるという暴挙に及んでしまい、
それだけで5000円もしてるので、普通だったら1人2000円の予算で十分だと思う。
 
内陸のハノイでわざわざ海鮮を食べる必要はないという意見もあるだろうけど、
日本ではなかなかできない贅沢な海鮮ラインナップに、満足した一夜だった。


■今日のお店■
『サンホー/San Ho』
住所:58 Ly Thuong Kiet Str, Hanoi
電話:84-4-3934-9184



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2010年03月02日

ハノイ4 - 『カイカウ』と『ナムフーン』。

下調べした店が全部テトで休みだったので、已む無く決行した「ハノイ高級店巡り」第2弾。
尚、全ての店で「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とリクエストしている。 
 
『カイカウ/Cay Cau』 - 3日目の昼食
--------------------------------------
テト期間はセットメニューしかないと言われた時点でテンションは下がっていたのだが、
1人53万ドン(2650円)もしたセットが味の素万歳な味付けだったときは、泣きそうになった。

セットの内容は、蒸したコールラビ、ザボンのサラダ、アサリのスープ、エビの丸焼き、
豚肉の黒胡椒炒め、蒸したご飯、竜眼とハスの実のチェーで、大量の砂糖と化学調味料の
甘みダブルパンチさえなければそれなりに楽しめる構成だと思うのだが、いやはや何とも。
注文時のリクエストは、何の意味もなかったようだ。或いは、量を減らした上でこれなのか!?

「何を食べてもハズレがない」と在住外国人の厚い支持を得ているとの評判だったが、
僕らにとっては、「何を食べてもピンと来ない」店だった。テト期間以外なら違うのかなあ。
以下、光の具合で妙に旨そうに見えるのがシャクだけど、一応写真を載せておく。

セットの中で一番面白かったのは、まるでフライドポテトのような形状の蒸したコールラビ
ほろ苦くて硬いカブといった感じで、ゴマ・ピーナツ・塩を混ぜたものorニョクマムで食べる。
広州では芥蘭頭の名で売られていて、大抵はスープの具として煮込まれることが多く、
僕らの場合、カブの代用品として和食の煮物にも使っているが、所変われば食べ方変わる、だ。

↓コールラビには何の味もついてないので、ある意味、唯一「ダブルパンチ」を逃れられた料理。
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↓市場で見かけたコールラビ。             ↓野菜市場は、広州と品揃えが酷似。
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Nom Buoi(ザボンのサラダ)も、味付けさえ控えめなら、僕の大好物だったんだが。。
エビ・ピーナツ・揚げた小玉葱・パパイヤの細切りがたっぷり混ぜてあって、見た目は旨そう。
P2157270
↓トマトとタデ入りのCanh Ngheu(アサリのスープ)。旨みはアサリのダシだけでいいのに…。
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Tom Cang Nuong(エビの丸焼き)は鮮度が微妙。レモン+塩のタレには化調がたっぷり。。
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↓中国語で言うなら黒椒猪肉?濃い。      ↓極甘のチェー
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因みに、お会計は酒抜きで106万ドン(5300円)。悲しすぎるぜ。。
 
 
『ナムフーン/Nam Phuong』 - 4日目の昼食
------------------------------------------
一軒家造りのいかにも高級そうなあつらえは、『クラブオペラ』同様、雰囲気重視派にオススメ。
ただ、昼間から薄暗く、奇妙なランプで照らされた店内では、肝心の料理が旨そうに見えなかった。
各国の著名政治家が訪れるというが、ベトナム政府筋にコネでもあるのだろうか。
(著名政治家が他国に行く場合、自分で気軽に店選びなんてできないはずだからね)

↓コロニアルな雰囲気の一軒家。          ↓入り口には旧正月のお供えが。
P2177432P2177433


この店で何よりびっくりしたのは、Cha Gio(揚げ春巻)を頼んだら、↓が出てきたこと。
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「…いや、なんかもう、こうまで『きゃぴ』だと、一周回って感動したわ。スゴイ」
「…この鶏、使い回してるのかなあ」
「…一番最初にそういうことが気になる人間には、心底向いてない盛り付けだな」 

料理の味付けは、「濃い」の一言に尽きる。今回訪ねた高級店の中で、一番濃い味付けだった。
揚げ春巻もGoi Ba Mien(3種のサラダ盛合わせ)もBo Nuong Tre(牛肉の竹筒焼き)も、
「酒を進める」なんて範疇に収まらないくらい濃くて、3皿しか頼んでないのに完食できなかった。

↓可ではなく不可寄りのサラダ。          ↓焼いてから竹筒に詰めただけだよね、これ?
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妙に喉が渇いて、食後にロータスティーを頼んだら、これが一番の地雷だった。
本物の蓮の花で香りをつけたロータスティーは、ベトナムでも決して安いものではないが、
この店のは高級店とは思えない香料プンプンの安物で、腐ったタケノコのような壮絶な臭いがした。
(中国在住の人にしか分からないけど、僕は「酸笋茶」と命名した)
もしあれを出されたら、各国の著名政治家とやらも思わずのけぞるのではないだろうか。

気になるお会計は、料理3品で42万ドン(2100円。酒除く)。好みの店だと判断するまでは
注文する数を控える戦術で支払総額を抑えるのには成功したが、そんなんじゃ喜べんよなー。

…これで文句はおしまいっ。明日からは美味しかった店っす。


■今日のお店■
『カイカウ/Cay Cau』@デ・セロイアホテル1F
住所:17A Tran Hung Dao, Hanoi
電話:84-4-3933-1010
*注文時に「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とお願いした。

『ナムフーン/Nam Phuong』
住所:19 Phan Chu Trinh, Hanoi
電話:84-4-3824-0926
*予約した方がいいらしい。
*注文時に「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とお願いした。



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2010年03月01日

ハノイ3 - お得!ローカルバスで行くバチャン村!

バチャン焼で有名なバチャン村は、ハノイ市街から10kmほどの距離にある。
日帰りツアーもたくさん出てるし、タクシーを貸し切ってもUS 25ドルほどだそうだが、
多少日程に余裕がある人には、僕らのようにローカルバスで行くのをオススメしたい。
 
旧市街北東部のロンビエンターミナルから15分に1本バスが出ていて、片道約40分。
バチャン村の焼物市場正面が終点なので、現地に着いてから長々歩く必要はなく、
値段は往復で6000ドン(30円!!)だから、他の手段に比べて破格に安い。
 
それより何より、どの店でどれだけの時間を費やそうが自分次第という自由が素晴らしい。
ツアーのように、特定の店で急かされるようにして割高な商品を買わされることもないし、
貸切タクシーのように、運転手とのわずらわしい交渉にヤキモキする必要もないのだ。
それはいいなーと思ってくれた人は、ロンビエンターミナルから47番のバスに乗ろう。

↓15分に1本の密なダイヤ!             ↓車内は、そこそこ清潔。
P2177463P2177462

バチャン村のバス停正面にある焼物市場は、地元のベトナム人も買いに来るローカル市場だ。
しょーもないガラクタや日本人の趣味には合わなそうなデザインのものも多いが、
なにせ値段が安いので、ここで相場を掴んでから村の奥のショップ街に行くのがいいだろう。
また、もし市場と同じものをショップ街でも見つけたら、市場に戻ってきて買った方が多分安い。
 
焼物市場から5分ほど村の奥に入ると、通りの左右に無数の陶磁器ショップが軒を連ねている。
一周するだけなら30分もあれば十分な広さではあるが、店を一つ一つ見て回るには丸一日あっても
足りないくらいなので、勘を働かせていくつかの店を選ぶしかない。

↓玉石混交の焼物市場。玉でも安いんだけど。  ↓無造作に置かれている商品。
P2177464P2177465
↓ショップだと、ある程度綺麗に並べてある店が多い。必ず値切ろう。↓
P2177466P2177480

初めて行ったのに知ったかぶるのもなんだが、僕らなりに掴んだ店選びの基準を開陳してみると、
まず第一に、「ツアーの車らしきが停まっている店とその周辺は避ける」こと。
実際に比較してみたのだが、そういう店は他の店の5〜10倍くらいの値段を平気で言ってくる。
ベトナムの物価はとても安く、外国人にとっては相場の5倍の値段でも安く思えてしまうので、
そんなあこぎな商売でも通用するのだろう。
まあ、ツアー会社にマージンを払うとなると、そうでもしないと店側も厳しいのかもしれんが、
わざわざ自力で行った僕らが、マージン負担に協力する必要もない。

もう一つの基準は、最初の基準にも重なるが、「価格がドル表示・円表示の店は避ける」こと。
他の店なら3000ドン(15円)の小皿も、キリがいい価格ということで、US 1ドル(90円)とか
100円になってしまうからだ。小さい額だが、6倍もの値段だ。ちりも積もれば山となる。
英語も日本語も通じず、値札も付いていない店なんてのは胡散臭く見えるかもしれないが、
実はそういう店の言い値が一番安かった。(もちろん、値切れば更に数割安くなる)

そんな基準で買ってみたところ、下の食器全部で400,000ドン(2000円)ちょっとだった。
ベトナム語を話せれば、もっと安くなるんだろうなあ。

P2207870

尚、バチャン焼には、昔ながらの登り窯で焼くものとガス窯で焼くものの2種類ある。
僕の好みはぽってりとした焼き上がりで微細な貫入が幾筋にも入る登り窯タイプで、
ガス釜のものはどこでも売ってそうな安っぽい白色がイマイチだなあと思ってしまうのだが、
意外にもベトナムでは、ガス釜の方が高級品扱いされているらしい。人の好みは色々ですな。
 
↓登り窯の燃料に使う炭団(たどん)。丸めた泥炭を壁に貼り付けて干している。
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↓買った器を入れてくれる籠が、何気に格好いい!袋の底に大きいまちがついていて、便利!
P2177470
↓子豚も籠に入っている。欲しい!         ↓もちろん、テトのご馳走になる。
P2177481P2177484
↓腹に香草を詰め、炭火でじっくりと。       ↓村にあった寺院は完全に中国南方様式だ。
P2177489P2177486

それにしても、下地の器こそ型に土を流し込んで半オートマチックに作っているとはいえ、
絵は全て手書きで、登り窯なら焼くにも相当手間がかかるのに、この安さは嬉しいよなあ。
人件費が安いからと言ってしまえばそれまでだけど、それ以外の理由を勝手に推測すると、
ベトナムでは多分、作陶が「芸術」ではなく「工業」としか認識されていないんじゃないかな。

器に工房ごとの個性があまりなく、作成者の名前を前面に出した器がなかったことから考えても、
この国では作陶者はあくまでも「職人」で、「陶芸家」として評価する気風がないのかも。
「職人が作った工業製品」なら、値段は高くなりにくいもんね。

…と、後半は妄想が混じったけれど、日本なら皿一枚の値段で普段使いの食器が一気に増えて、
何ともお得な気分に浸れた。半日を費やす価値は、十分にありですぜ。



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2010年02月26日

ハノイ2 - 『スパイスガーデン』と『クラブ オペラ』。

今回のハノイ旅行では、自己矛盾を感じっぱなしだった。
中国国内の旅行なら、日本語ガイドブックに載っているレストランにはまず行かないのに、
今回は事前にあれこれ調べたローカル店が軒並みテト(旧正月)で休みだったため、
ガイドブックを頼りに、テトでもやってる外人向け高級店の食べ歩きを余儀なくされたからだ。
 
もっとも、決して高級店が嫌いなわけではないのだ。
現地の人が昔から食べている料理を味わいたい、というのが僕の旅の最重要目的だけど、
中国や東南アジアの場合、ローカルの味=大量の化学調味料込みの味ということが多いので、
その国の料理を良い食材で化学調味料控えめで作ってくれるなら、高級店を嫌う理由はない。
 
とはいえ、高級店では外人向けに去勢された料理が出てくるリスクが高いのが、難しいところ。
加えてハノイでは、高級店でも必ずしも化学調味料が減るわけではないことを知った。
全ての店で注文時に「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とお願いしてみたが、
入れないと旨くないと思っている人たちにそれが聞き入れられるとは限らないのだ。
(ハノイの名誉(?)のために書いておくと、中国もそのあたりは全く同じっす)
 
だから、「旨かった!」という記事は少なくなるけど、今後僕と同じ考えで旅する人のためにも、
簡単に感想を書き残しておきたいと思う。(我ながら、能書きが長い…)
 
 
『スパイスガーデン/Spice Garden』 - 2日目の昼食
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さすがにこれは「外人向けきゃぴっと料理」と言わざるを得ない気がする。
そもそも品書きはフュージョン料理ばかりで、まともなベトナム料理を探すのが難しいほど。
しかもその品書きがやたら難解で、日本語で例えるなら、「生春巻」とだけ書けばいいものを、
「有機野菜とハロン湾の海老を詰め込んだ当店オリジナル生春巻 シェフ特製ソースを添えて」
って書いてある感じ。(実際は違いますよ。でも、英語もベトナム語もやたらと長い)

ちょっとびっくりするくらい控えめな味付けで、化学調味料も感じなかったけれど、
それだけで大喜びできるわけではないんだよなー。
Nom Hoa Chuoi(バナナのつぼみのサラダ)はタデの香りが効果的で美味しかったものの、
Cha Ca Lavong(雷魚のターメリック炒め)はちょっとパサついていたし、
ベトナム料理か自信が持てずに頼んだアヒルの胸肉ソテーは、9割方西洋料理でガビーン。

↓バナナのつぼみにピーナツ・ゴマ・もやし・タデの葉が入る。これは旨かった。
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↓街の市場で見かけたバナナのつぼみ。      ↓細切りにした状態でも売っている。
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↓超お上品なCha Ca Lavong。           ↓ブンやタレがついてくる。
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↓各種春巻盛り合わせ。超高いだけに旨い。   ↓アヒルの胸肉。ベトナム料理には見えんよね。
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まあ、旧正月2日目の昼に訪れたのでメインシェフは不在だった可能性が高いし、
食べ放題ビュッフェの時間帯に無理やりアラカルトを頼んだのが悪かったのかもしれないので、
そこらへんは割り引いてください。

尚、サービスで食べ放題ビュッフェの料理を盛り合わせて前菜として出してくれたのだけれど、
素材はイマイチで味付けもアラカルトに比べてとんでもなく濃く、ほとんど残してしまった。。
食べ放題だけに、数をこなせないようにわざと濃くしているのかも。行くならアラカルトで。

最後に忘れてならないのは、この店、めたくそ高い。
料理4品でUS 70ドルオーバー(酒除く)だなんてベトナムではあってはならない値段だし、
少なくとも僕らは、この店にそれだけの値段を支払う価値を見出せなかった。

↓サービスの「前菜」。見た目からして微妙。   ↓同じくサービスのデザートは意外にイケた。
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『クラブ オペラ/Club Opera』 - 2日目の夕食
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コロニアルな雰囲気満点の店内は、雰囲気重視派にオススメ。
ベトナム料理の種類は豊富で、化学調味料が比較的少なめだったのは良かったが、
フロアのオペレーションに問題があるのか、冷め気味の料理が多かったのが気になった。

P2147222a
 
Nom Xoai Xanh(青いマンゴーサラダ)は、かなり甘めの味付け。
鶏肉をレモングラスの茎で挟んで焼いたGa Nuong Saは、
照り焼き風の味付けが良かっただけに、冷めていたのがもったいない。
Cua Lot Thien(ソフトシェルクラブの唐揚げ)も、やや冷め気味。
また、若干の臭みが気になり、これがUS 15ドル/匹と言われると、「・・・」。
ま、以前ホーチミンの『マキシマム・ナムアン』で食べたものよりは100倍良かったが。

『スパイスガーデン』ほどではないが値段は高く、その割りに少な過ぎる量をどう評価するか。
冷めてさえいなければ味は悪くないと思うが、値段に見合うかと言われると「?」。
思うに、同じ高級店でも、品書きがUSドル建ての店はどこも割高な気がする。

↓昼に比べるとかなり下世話な味のサラダ。   ↓焼き鳥が冷めてたら致命的だよね。 
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↓沢蟹のような大きさのソフトシェルクラブ。   ↓Com Sen(ハスの実ご飯)もひと口サイズ。
P2147213aP2147220a

ということで、このブログらしからぬ「ハノイ高級店巡り」、続きは明日。
 
 
■今日のお店■
『スパイスガーデン/Spice Garden』@ソフィテル・メトロポールホテル1F
住所:56 Ly Thai to, Hoan Kiem District, Hanoi
電話:84-4-3826-6919
*ホテル内にはレストランがいくつもあるので注意。
*注文時に「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とお願いした。

『クラブ オペラ/Club Opera』
住所:59 Ly Thai to, Hoan Kiem District, Hanoi
電話:84-4-3824-6950
*予約した方がいい。
*注文時に「Dung Cho Mi Chinh(化学調味料を入れないで)」とお願いした。



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2010年02月25日

ハノイ1 - これを見た人は、僕の無念を晴らしてください。

今回のハノイ旅行では、蛇料理犬料理に大いなる興味を持っていた。
蛇も犬も中国で何度も経験済みで、特に犬肉は心から好物だと言い切れるくらいなので、
言ってみれば、好きな食材をベトナム独自の調理法で食べてみたいといった興味だ。

ところが、出発前に日本語サイトを検索してみたところ、詳しい情報が見つからない。
その話題がないわけではないのだが、「犬食べた!うげー!」というところで終わっていて、
どんな種類のどの部位がどんな調理法で供された結果どんな味だったのかとか、
どの店が美味しいとか、その店の住所とか行き方とか値段の目安とか、有用な情報は皆無。

「せっかくサイトに書くのなら、他人がその味をシェアできるように配慮してほしいぜ」
「…そんな需要は、それこそ皆無なんだと思うよ。。」

ベトナム語サイトは読めんし、やっぱ言葉が分からない国での食事には限界があるよなあ、
こりゃあぶっつけ本番だなあということで旅立ったわけだが…。

…結果は、ダイジェストで書いた通り、蛇の店も犬の店もテト(旧正月)で休みだった。。
そもそも犬については、陰暦の月初めに食べると縁起が悪いという迷信もあるそうで、
旧正月のド頭なんて、店を開く理由なんて何もないぜって感じだったのだ。
 
悔しくて悔しくて仕方がないので、せめて僕らが調べた行き方だけ書き残しておこうと思う。
どなたかこれを見て食べに行く人がいたら(或いは経験者の方)、詳しい感想を教えてください。
蛇肉は弾力があるとか犬は羊肉っぽいとか、そういう食材自身の特徴は結構ですので、
ベトナムで食べられている種類とか、調理法とか、旨かった店とか、そういう情報が嬉しいです。

<蛇料理>
----------
実のところ、蛇料理で有名なLe Mat/レマット村には、日帰りツアーが普通に出ている。
しかし、「ツアーは割高で大抵微妙な店になるから嫌だ」という人のために、行き方をご紹介。

と、もったいぶったものの、実はタクシーが一番簡単。
距離は旧市街から10Km程度なので、まともなタクシーなら片道10万ドン(500円)くらい。
ロンビエンターミナルからバスも出ているが、最寄のバス停から村まで相当遠いので大変そうだ。
村と言いつつ結構栄えているので、大通りまで戻れば帰りのタクシーにも困らないだろう。

最も有名な店(ツアーで行く店?)は『Quoc Trieu/クオック・ティエウ』だそうだが、
あたりには他の蛇料理屋もいくつかあったので、とりあえずタクシーで有名店まで行って、
あとは村をぶらついて店を決めればいいと思う。
尚、「Ran/ザーン」が蛇を意味するらしいので、店の看板を見るとき参考にしてほしい。

『Quoc Trieu/クオック・ティエウ』
住所:Le Mat, Viet Hung
電話:3827-2988
*村の写真を撮れば良かったのだが、どの店も休業だったショックで忘れてしまった。
→ レマット村地図 リンク先中央の「Viet Hung」付近。

 
<犬料理>
----------
犬料理が集まるNhat Tan/ニャットタン地域は、旧市街から更に近い。
タクシーで6万ドン(300円)くらいだったので、6km程度だろう。
Au Coという大通りに沿って犬料理屋が点在している感じなので、帰りのタクシーも没問題。
因みに、ハノイにはメーターをいじっているぼったくりタクシーがたくさんいるが、
まともなメーターなら1kmあたり1万ドン(50円)前後で推移するイメージ。
 
犬料理を意味するのは、「Thit cho/ティッチョー」。これまた看板探しのご参考まで。
聞くところによると、ハノイの犬料理屋は1階が犬の檻で2階が客席の構造が多いそうで、
食事中にさばかれる犬の鳴き声が2階まで響いてくるのだそうだ。繊細な人には厳しそうね。
 
↓1階のレンガ部分に犬がいる。
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以下は、僕らが見かけた犬料理屋の情報。

『Tran Muc』
住所:348 Au Co, Hanoi
電話:3718-4342

『Anh Tu Beo』
住所:266 Au Co, Hanoi
電話:3718-1267
→ ニャットタン地図 リンク先中央の「Nhat tan」付近。
  タイ湖(西湖)の近くなので、観光がてらに如何?

↓この看板を目印にどうぞ。どちらもクリックで拡大!↓
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あー、こんなん書いてて改めて思ったけど、やっぱ食べてみたかったなあ・・・。



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2010年02月24日

ハノイで食べた!−テトの荒波− 後半戦

さてさて、ベトナム・ハノイ旅行ダイジェスト、後半戦です。前半戦は、こちらから。

<5日目−テト5日目>
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街中に少しずつ営業を再開する店が増えてきたものの、下調べしたローカル飯の専門店は相変わらずどこも開く気配がないので、適当に客が多い店を見繕ってフォーボー(牛肉フォー)やブンボーナムボー(焼肉和えブン)を食べた。旨くないとは言わないが感動はない味ってところは前日までと同じだったが、今日は別の疑問が湧いてきた。一応、店によってダシの濃さや麺の喉越しや具の旨さが違うのは分かるのだが、どの店もこうまで大量の化学調味料が入っているとなると、具と麺が豪華なカップ麺を食べ歩いているような感覚に襲われる。この状況、下調べをした有名店なら変わるものなのだろうか?

話は変わって、今回の旅の目的のひとつは、中国で言うところの「野味」を味わうことだった。蛇だの犬だの、日本ではゲテモノとされている料理だ。ところが、ここでもテトが邪魔をした。蛇料理で有名なレマット村までタクシーで30分もかけて行ったのに、やっぱり店は休業中。シャッターが開いていたので奥まで入ってみたのだが、店のおばちゃんにシッシッと追い払われ、ガランとした蛇の檻だけを見てすごすごと帰る羽目になった。

やるせない気持ちで、タニシや川魚の料理が味わえると聞いたタイ湖にタクシーを走らせると、湖のほとりにはお寺があって、新年の参拝客で大賑わいだった。参道にはたくさんの店が出ていたが、どの店も判を押したように同じ料理を出している。縁日の参拝客相手に出している料理が旨いわけないわなーとは思ったが、他に昼食のアテもなかったので勘で旨そうな店に入ってみたところ、これが意外にイケた。揚げ物や蒸し物だったせいか化学調味料も露骨に感じず、「こんなローカル飯ならありだよなー」と連れとうなずき合った。

↓参拝客で賑わう寺院。                ↓いちいち派手な縁日グッズ。
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デザートは、お寺の近くにあったソフィテル・プラザで買ったマカロンだ。6個で250円だったから日本よりべらぼうに安いが、フランス系だけあって味は本格的。かねがね「なんであんなものが1つ100円も200円もするんだ?」と思っていた僕も、これなら納得だ。

夕食は、元々犬料理を食べるつもりだったのだが、蛇屋が開いてないなら犬屋も可能性は低いだろうと考え、明日に回すことにした。で、どこに行ったかと言えば、一昨日も訪ねた『オーラックハウス』。別にハノイの高級ベトナム料理店を食べ歩くこと自体が目的ではないし、これまでの打率を見る限り、新しい店に挑戦しても当たる確率は低そうだったからだ。一方、気に入った店を重ねて攻めると喜びが深まるもので、この日は料理も当たり、主食も当たり、デザートも当たりで、夢見心地で眠りにつくことができた。


<6日目−テト6日目>
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旅も6日目を迎え、ようやく下調べが活きる日がやってきた。しかしそれは、前日の疑問にネガティブな回答が返ってくる日でもあった。ミエンルオン(タウナギ春雨)やミエンチャオ(タウナギ粥)の専門店は、これまでで最高レベルの化調依存っぷりを見せてくれたし、ブンボーナムボー(焼肉和えブン)の専門店も、昨日屋台で食べたものよりは若干あっさり、かもなあ、という程度。

どのガイドブックにも載っているブンチャーの有名店『ダックキム』は、「なるほど、こういう料理もあるのか」という好奇心でまずまず楽しめた。ただ、肉と炭水化物がドカンって料理なので、十年前ならもっと嬉しかったかも(笑)。

↓空き時間は適当に市場を散歩したり。近いだけあって、野菜のラインナップは広州とほぼ同じ↓
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昼食は、満を持しての犬料理。しかし、犬料理屋が軒を連ねるというニャットタン通りまで出向いた僕らを迎えたのは、重くシャッターを閉じた店々だった。とある店で、昼寝していた店員らしきと筆談してみたところ、開店は旧正月10日目ということが判明。ベトナムには旧暦の月初めに犬を食べると縁起が悪いという迷信があることは知っていたが、まさかそんなに休むとは…。「中国とベトナムの犬料理を比較するという使命が…」「これだけ待った挙句に望みを絶たれると、本当に応えるね…」。

度重なる失望でヘロヘロになっていたところに止めを刺されてやぶれかぶれになった僕らは、街角のバインミー(フランスパンのサンドイッチ)で大ハズレを引いて更に凹み、それを取り戻そうとしてチェー(ベトナムぜんざい)の店を2軒ハシゴしたりして、夕食はバカの一つ覚えで『オーラックハウス』。だって、このときの心境でもし新規開拓をして外したら、心が折れてしまいそうだったのだ。

ところが、弱り目に祟り目とは正にこのことで、今まで経験したことのないような食欲不振が、テーブルについた僕を襲った。最初のザボンのサラダを辛うじて食べ終えたところまでが限界で、そのあと急に肉も海鮮も何ひとつ口に入らなくなってしまったのだ。

原因は、消化不良だと思う。ハノイに来て以来、生野菜ばかり食べていたし(ベトナム料理の炒め野菜は中華と大差ないので避けていた)、身体を冷やすカニもタニシも食べた一方で、体を温めるものが圧倒的に不足していた(麺類のスープは化調のせいであまり飲まなかったし、飲むのはビールやワインばかりでお茶を飲んでいなかった)。胃腸がまともに働いてくれる状況ではなかったのだ。

実は前日から不自然なほどポッコリと下腹が膨らんでいたのだが、普段胃腸が強い僕は、自分の体調の変化に無頓着過ぎた。結局、連れが旨い旨いと僕の分まで料理を平らげるのをただ見ていることしか出来ず、悔しさでどうにかなってしまいそうだった。
 
 
<最終日−テト7日目>
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宿に戻ってから翌朝まで、僕は自分の胃腸と必死で格闘していた。身体を温め、胃腸を刺激するツボを押し、胃薬を飲んで、消化を促した。その甲斐あってか、深夜から腸がグルグルと音を立て始め、翌日の朝未明、ものすごい勢いでトイレに駆け込んだ結果、異常に膨らんだ下腹はいつもくらいの膨らみを取り戻した(汚い話ですみません)。うし、万全の体調とは言えないが、これなら何とか最終日を戦えそうだ。

朝食に選んだのは、この日から営業を再開したフォーサオメム(炒めフォー)とフォーアプチャオ(あんかけフォー)の有名店。病み上がりには少々重かったのと、何よりものすごいボリュームで、最後に別の店で普通のフォーも食べようと思っていたが断念した。そもそも米にしろ麺にしろ普段から大好物ってわけでもないのに、この旅では無理をしすぎたのかもしれん。

朝食を控えめにした分は、昼食の『チャーカーラボン』で発散した。ライギョと香草の鍋料理だけを出す老舗で、鍋にタガメのフェロモン(カークオン)を一滴たらすとえもいわれぬ香りが立ち昇って、なかなか旨かった。本当は、こんな感じのローカル店で麺類以外の料理をもっと食べたかったなあ。

↓最後の食事は、神棚らしきがある老舗で。
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とまあ、そんなボヤキも広州に帰ってきてみればいい思い出だ。前回のホーチミンに比べて、精神的にも体力的にもタフな旅だったけれど、テト期間という圧倒的に不利な条件下で、やれることはやったと思う(テトのことなんて行く前に調べろよとか言わないでー。泣)。今回食べられなかったベトナム版蛇&犬料理は、いつかの宿題に取っておこう。なんせハノイは広州からたったの1時間半。ちょっとマイルを貯めればすぐに行けるさ!

…ということで、駆け足でお送りしたハノイ旅行・ダイジェスト版。
料理や店の詳細は、気に入った点・気になった点に絞ってそのうち書きたいと思います。
ではー。



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酒徒 at 18:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2010年02月22日

ハノイで食べた!−テトの荒波− 前半戦

6泊7日のベトナム・ハノイ旅行から帰ってきましたー。
出発前の嫌な予感が当たって、最初から最後までテト(旧正月休み)に苦しめられましたが、
何だかんだで最終日前日に消化不良による腹痛を発症するほど食べたわけだから、良しとします。
今日のところは、旅の概要をダイジェストで。料理の詳細は後日にご期待くださいー。

<1日目−テト初日>
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旧正月の元旦にあたるこの日、広州空港は春節休みで旅行に出かける人々で賑わっていたが、ハノイ便の乗客は30人にも満たない数で、機内は「これで飛行機を飛ばして採算がとれるのだろうか」とこっちが心配になるくらいのガラガラっぷりだった。

20時過ぎのハノイ空港にも人影は少なく、古き共産主義国家名物とも言うべき、事務処理がおっそろしく遅い(というか、急ぐ気がまるでない)イミグレを一瞬で通過できたのは嬉しかったけれど、同時に不安も高まってくる。「こんなに旅行者が少ないってことは、みんなテトでどの店も開いてないってことを知ってるからじゃないか?」「…不吉なことを言わないでよー」。
 
空港から市中心部のタクシーは、正規の係員に手配を頼んでも、相場よりやたらと高い値段を言ってきた。彼らがしきりに口にするのは、「HAPPY NEW YEAR!」「HAPPY NEW YEAR!」。別に新年を祝っているわけではなく、「今日は祝日料金だよ」と言いたいらしい。所詮は1000円が1500円になる程度の話なのだが、生来ケチな僕らにとっては「5割増しじゃん!ありえん!」となるわけで、結局、西洋人のカップルと相乗りすることで相場より安い価格での移動に成功した。

ハノイの旧市街にあたるホアン・キエム湖近くの安宿にチェックインしたのは22時近く。もはやまともな食事は望めぬ時間だが、とりあえず何かベトナムのものを腹に入れたくて、宿の周囲を散策した。幸い、麺の専門店や屋台が何軒も開いていて、フォーブンを1杯ずつ食べた。このとき、「元旦の夜中にこれだけ店が開いてるなら、明日以降も心配無用かもな」と連れに言った僕だったが、この予想がベトナムコーヒーに入れる練乳のように甘かったことを、翌日から思い知らされることになるのである。

↓テトでライトアップされたホアン・キエム湖。   ↓とりあえず、近場の屋台で。
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<2日目−テト2日目>
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「まさかここまで酷いとは…」「ある意味、中国より旧正月休みを重視してる感じだね…」
朝9時に宿を発ち、意気揚々とローカル飯の食べ歩きに出かけた僕らは、2時間後、人通りもまばらな旧市街の道ばたで呆然と立ち尽くしていた。せっかくフォーやブンの有名店をあらかじめ調べておいたのに、地図とにらめっこしながら訪ね歩いた十数軒が、全て休みだったのだ…。最初こそ「こうやって歩き回ればお腹も減って健康にもいいね」なんて言っていたけれど、2時間も「次こそは!」と「また休み…」を繰り返していては気力も尽きる。仕方がないので、開いている店の中から客が多いところを選んでフォーを食べてみたけれど、お味は「他の店が閉まってるから客が集まってるだけじゃないのか?」という感じで、余計に疲れた。

これじゃホテルの中のレストランくらいしか開いてなさそうだと諦めて、昼食は一気に高級路線に舵を切り、ソフィテル・メトロポール内の『スパイスガーデン』へ。フランス産の白ワイン片手に極端に繊細なベトナム料理を平らげてとりあえず人心地ついたものの、日本で食べるより高い勘定に満足感も急降下。これじゃわざわざベトナムまで来たお得感が全くないぜよー。

ハノイの旧市街は、昔ながらのコロニアルな雰囲気が上手く保全されている。そこにテトならではの飾りも加わって、散歩するだけでもそれなりに面白かったのだけれど、どの店も閉まっていて食べる楽しみも買う楽しみもないとなっては、やっぱり寂しい。結局、昼食後はワインの酔いに身をゆだねて惰眠をむさぼった。

↓洗練と猥雑が入り混じる街並み。新しい建物も、周囲に馴染むよう努力しているのがいい↓
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↓寺院は中国の影響が濃厚だけど、独自の雰囲気もある。旗や幟はテトならではのもの↓
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さて夕食だと意気込んだものの、外人向けの高級店しか開いていない状況では選択肢も少ない。ソフィテル・メトロポールの向かいにあった『クラブ・オペラ』を試したところ、内装は雰囲気たっぷりでサービスも卒がなかったが、肝心の料理は突っ込みどころが少なくなかった。値段は昼より安かったとはいえ、依然、満足感とのバランスはとれなかった。

満たされない思いを抱えたまま、食後はホーチミンでも訪ねたアイスクリーム屋『ファニー』へ。半ばヤケクソの行動だったのだが、好きな果物ベスト3にパッションフルーツをランクインさせている僕は、品書きにパッションフルーツアイスを見つけて大喜び。香料なし、無駄な甘さなしの良心的な味わいで、本来の持ち味である際どい酸味がそのままに活きていた。更には他のアイスにもパッションフルーツソース(ただの果肉。そこがいい)をトッピングして、意外にもご機嫌なデザートタイムになったのだった。


<3日目−テト3日目>
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この日の午前中は、まるでキラークイーン・バイツァダストのように、前日をそのまま繰り返し再生したかのような展開だった。今日ぐらいから開く店もあるんじゃないかなーという僕らの淡い期待を現実は無残に噛み砕き、昨日も訪ねた十数軒は依然全て休み。「こりゃ正月三が日中はダメかねえ」と呟いたものの、そもそもベトナムに「三が日」という概念があるのかも不明で、もしかしたら「五が日」とか「六が日」かもしれんと思うと、目の前が暗くなった。

ところが、ここでわずかな光明が射した。宿からかなり離れた場所なので第2候補群に入れていたフォーの専門店が、開いていたのだ。だが、「おっしゃー!!」「あいてるー!!」と、道行くベトナム人から変な目で見られるくらい喜んで店に乗り込んだ僕らは、ここで別の現実にぶち当たることになった。つまり、「ネットで誰かが褒めている店を、自分が気に入るとは限らない」。そんなの今更の話だけど、せっかく下調べしたのに店が開いていないというその前段階の失望を散々味わい続けたあとだけに、僕らは大いにへこんだ。

昼食は、ローカル路線・高級路線を問わず、いくつかのレストランに電話してみたが誰も出ず、辛うじて営業が確認できた『カイカウ』を訪ねてみたが、いざ席に着いてから「今日はセットメニューしかできない」と言われてショボーン。セットはそれなりに面白いベトナム料理が組み合わされていたものの、値段は高いわ、肝心の味付けが砂糖も化学調味料もたっぷりの「甘みダブルパンチ」だわで、「何を食べてもハズレがない」というガイドブックの評価は、僕らにとっては「何を食べてもピンと来ない」だった。

レストラン同様、おみやげ屋も依然休業中のところばかりだったので、午後は水上人形劇を見て時間を潰した。以前ホーチミンやハロン湾で見たものと大体同じ構成で、水上人形劇の本場・ハノイならではの何かがあったわけではないけれど、キモカワイイ人形の奇天烈な動きっぷりには妙に引き込まれるものがあり、3度目でも最後まで飽きずに楽しめた。小さいころから操り人形みたいにギミックがついたものが好きなんだよなー。

↓ストーリーはあってないようなものだけど、意外に芸が細かい。一見の価値あり。↓
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で、小休止しようと宿に戻ったところで、突如連れに異変が。原因不明の胃痛・腹痛に襲われて、上から下からの大騒ぎ。数時間に渡って断続的にトイレにこもる連れを見て、僕は(こりゃ夕食は諦めにゃいかんかな)と思ったものだが、夜の帳が下りたころ、連れは朗々と宣言したものである。「これで悪い菌は出て行ったはずだから、もう大丈夫。夜はいけるよ」。…さすがというか、何というか。

そんな連れの心意気を神が嘉したもうたのか、この日の夜、僕らはこの旅で初めて、心からの満足を得た。特に期待もせず、たまたま通りがかったら営業中だったからという理由だけで訪ねた『オーラックハウス』が、とても良かったのだ。ここもまた外人向けの高級店なのだが、見た目や量だけが繊細な料理とは違って、調理が丁寧で、味付けも程よい。下手な独自アレンジを施さず、基本のベトナム料理を高い値段に見合うレベルで作っている印象で、ホーチミンの『テンプルクラブ』に通じる感想を持った。それに、高いとは言っても高級店の中では相当に良心的な値段で、料理4品+ビールで2000円もしなかった。このくらいの値段で美味しい料理を出してこそ、ベトナムの「高級店」だよなー。ぶっちゃけ、これまでの店は、値段だけがやたらと「高級」だったよ。


<4日目−テト4日目>
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さすがに3日連続で「十数軒チェック→全て休業」というオチには耐えられそうになかったので、宿の周りの数軒が休みだったところで見切りをつけて、適当に開いていた店でバインクオン(ベトナム風蒸し春巻)を食べた。フォーやブンなど汁物の麺を避けたのにも理由があって、この3日間、どの店のスープにも必ず入っている大量の化学調味料に疲れていたのだ。蒸し春巻なら化学調味料が入っているのはタレだけなので、何とか自分で調整できる。

午後から遠出をするつもりだったので、早めの昼食を『ナムフーン』という高級店でとった。昨日訪ねたときは休みだったのだが、そのとき中にいた店員から、今日から開くという情報を筆談でゲットしていたのだ。我ながら涙ぐましい努力だけど、その努力は報われなかった。各国の著名政治家も訪れた有名店だけに、内装やら食器やら盛り付けやらには気合が感じられたが、味付けが濃すぎてただただ疲れた。食後に頼んだ蓮茶が、香料プンプンの安物(腐ったタケノコのような壮絶な臭いがする)だったのにも、ゲンナリした。

その後は、気を取り直して、陶器の村・バチャンを訪ねた。ここもテトの影響で、陶器を作ったり焼いたりするところは見られなかったし、店も半分以上が閉まっていたけれど、どうせ何十軒もある店が全部開いていたとしても全部見て回るわけにはいかないし、ある意味、どの店も売っているものは似たり寄ったりな感じだったので、不都合は感じなかった。2時間ほど村を歩き回った結果、お目当ての品々をイメージどおりの値段で買うことができて、僕ら2人に笑顔が戻った。 

↓ローカルバスで、いざバチャンへ。          ↓無造作に置かれたバチャン焼き。激安。
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その日の夜は、海鮮料理レストラン『サンホー』へ。この店も、昨日の散歩で今日から営業することを店員から聞いておいた店だ。全くもう、これじゃまるでテト期間中のレストラン営業情報を調べに来た調査員みたいだぜ。それで思い出したけど、ガイドブックには全てのレストランが「年中無休」と書いてあったのだから酷い話だ。せめて「テト期間中は休みの店が多い」くらい、どこかに書いておいてくれればいいのに。

それはさておき、『サンホー』の海鮮はなかなか美味しかった。安くはないし、味付けは濃い目なので、もっといい店があると言われても別に驚かないが、白ワインでカキ・エビ・カニ・ソフトシェルクラブを思う存分食べて日本の居酒屋レベルの支払いなら、ベトナムまで来た甲斐もあろうというものだ。大きく膨らんだ腹を少しでもへこまそうと宿まで歩いて帰ったけれどあまり効果はなく、そのままベッドに倒れこんだ。


…思いのほか長くなってしまったので、後半戦はまた明日!



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酒徒 at 13:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年02月20日

ベトナム・ホーチミンで食べた! 2009年1月

年末年始の6日間で、ベトナム・ホーチミンを食べに行きました。
ローカル店から高級店まで食べ歩き続けた6日間、それでもまだまだ食べ足りない!
ベトナム料理の華やかさ、繊細さ、奥深さをしみじみと感じる旅になりました。

<日程>
1日目 広州→ホーチミン
2日目 ホーチミン
3日目 ホーチミン
4日目 ホーチミン
5日目 ホーチミン
6日目 ホーチミン→広州
*観光もせず、ずっとホーチミンで喰い続けていたのです。
 そもそもそんな旅をした理由については、こちら

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<記事一覧>
「食」=食べ物関連 「見」=食べ物以外 「★」=食のオススメ!

ベトナムから、よいお年を!

最初はフォー!最後もフォー!
新たなフォー!そして、フーティウ!
お次は、ブン!つみれ入りブン!
似て非なる旨さのバインクオン!
喰うべきか、喰わざるべきかのバインミー!
ミニチュアサイズのバンフラン!
そうきたか!ベトナム版ココナッツアイス、ケム・チャイ・ズア。
炭火でパリパリ!巨大バインセオをぺろり!
ヤギのフルコースに大興奮! - オッパイ焼肉篇 -
ヤギのフルコースに大興奮! - 魅惑のヤギ鍋篇 -
「命」を丸ごと喰らうホビロン! - スタンダード篇 -
「命」を丸ごと喰らうホビロン! - タマリンド篇 -

安くてお洒落な『クアンアン・ゴン』の真価や如何に?
高級店『マキシムズ・ナムアン』でのけぞる!
『ホワンイン』で痛恨のオーダーミス!
『ゴックスーン』の丸焼きアカザエビにムホムホ!
米絶対至上主義!?『フースアン』のフエ料理。
旨けりゃいいのさ!『テンプルクラブ』で大団円!



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