東北・山東・北京菜

2018年06月04日

食遊上海494『老門框爆肚涮肉店』 - 上海では激レア!爆肚と涮羊肉で北京食友会。

北京で知り合って今は全員が上海在住となった食友、Yさん・Kさんと食事をすることになった。

ならば「北京」をテーマに会場を決めようと、涮羊肉(羊肉しゃぶしゃぶ)の店を提案した。ただの涮羊肉の店なら上海にだって星の数ほどあるのだが、今回提案した店のポイントは二つあった。

一つ目は、北京の本格店と同じように、部位ごとに生の羊肉が頼めること。上海のそこらの涮羊肉店では、冷凍のペラペラ肉を出すところがほとんど。そうではなく、生の手切り肉(手切羊肉)を売りにする店も一応あるが、部位ごとに肉を選べる店はまずない。

二つ目は、爆肚(茹でモツ)があること。北京の本格店では、最初に爆肚を食べた後、涮羊肉に食べ進むのが定石。だが、上海では爆肚を出す店すらほとんどないのだ。

「それはすごいですね、そんな店は上海で初めてですよ」
「是非そこにしましょう」

食友二人にもその貴重さはすぐに伝わって、会場が決まった。大世界駅近くの『老门框爆肚涮肉店(淮海东路店)』という店である。

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まあ、結論から言ってしえば、本場北京にはやはり及ばなかった。期待していた爆肚は牛のモツ四種類だけで羊のモツはひとつもなかったし、芝麻醤(胡麻ダレ)は爆肚と涮羊肉共用で(北京では調合が異なる)、味もかなり濃かったし、羊肉の質自体も北京とはやはり距離があった。

でもまあ、「上海で北京の涮羊肉を懐かしむ分には、他により良い選択肢もないので悪くない」と言ったところだろうか。

以下、写真の個別説明は割愛する。

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食友二人とは上海や北京での食を主題に語りつつ、大いに飲み、喰らい、今後は定例会を開くことを決定した。

二次会はまたかよ!と言われそうだが、老西門の『Jackie's beernest』。この日は大盛況で路上席になったが、夜風が気持ち良かった。初訪問のKさんも大いに気に入ってくれたようで、何より。

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実はこの日、僕は珍しく体調を崩していたのだが、白酒とビールを飲んだらあら不思議、元気がどこからかやってきて、翌朝はすっきりと目覚めた。やはり酒は百薬の長。


<2018年3月> ■店舗情報■



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2018年03月23日

食遊上海478『老于家東北人家』 - 醸し出そう、年末感!年の瀬に東北料理で忘年会!

年の瀬。本社からの電話もメールも仕事納めだーと年末感を出しまくってくるのを受けて、そんな雰囲気が微塵もない中国にいるのが悔しくなって、後輩を誘って飲むことにした。

定時に会社を出て白酒を飲みに行く、と書くと多少は年末っぽいテンションの高さが感じられる気もするが、よく考えると、いつもやっていることと大差ないな。

上海の東北料理店はチェーンやフランチャイズばかりで、唯一気に入っていた交通大学近くの『東北餃子城』(→過去記事)は閉店してしまったので、今の僕は東北料理難民。この日も特段当てはなかったので、適当にネットで探した店を試すことにした。蒙自路169号の『老于家東北人家』。決め手は、「二次会の店に近いこと」だったので、適当も甚だしい。

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よくある内装、よくある味という感じだったが、標準レベルはクリアしていたので、普通に楽しめた。そもそも北大荒(東北の白酒)をガブガブあおっていれば、細かいことは気にならなくなるのだ。

↓北大荒。
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↓東北大盤涼菜(干し豆腐とかきゅうりとかの和え物)
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↓蒜泥護心肉(豚の心臓周りの茹で肉)。
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↓汆白肉(豚三枚肉と白菜漬物の煮込み)。
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↓溜三様(豚モツ三種のとろみ炒め)。
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↓韮菜盒子(ニラ玉焼き餃子)。
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↓水餃子。
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やはり東北料理は、冬に食べると一番気分が出るな。

二次会は、今年最後の『Jacky’s beernest』。店内は大盛況で、ジャッキーの顔も明るい。

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いつもの如くガブガブ杯を傾けていると、「酒徒さんですか?」と日本人のお客さんから話しかけられた。何故僕と分かったのか尋ねると、「飲み方で分かりました」とおっしゃる。閉店時間ギリギリになっても「まだ一杯飲める」とか言って追加注文していた様子から判断されたのかと思うと、恥ずかしい限りである。

年末なので、三次会も(←いつものくせに)。『Jackie’s beernest』のすぐ近くにある『長脚湯麺』(→過去記事)のことを話題に出したら、まだ行ったことがなかった後輩二人がグイグイ喰い付いて来て、案内する羽目になってしまったのだ。

「場所と雰囲気は面白いけど、値段は高いし、味はフツーだからな」と何度も念を押して店に向かったのに、後輩二人は店の入り口を見て、「こんなところに店が!?」「これは食べてみたいですよ!」とキラキラした笑顔で大興奮している。

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しかし、案の定、その笑顔は最後まで続かず、麺をすすったあとは静かになって言ったものである。

「…本当にびっくりするくらいフツーですね。。」
「…つか、これで30元は高過ぎですね」


だから、最初からそう言ったじゃないか!(笑)

で、その後は解散したと思っていたが、翌朝、スマホに残った写真で四軒目に行ったことを知った。全く記憶がない。

…などと書くと年末っぽいが、これもまた平常運転だよな。年末感出すの、難しい。


<2017年12月> ■店舗情報■



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2018年03月02日

食遊上海471 『老北京羊蠍子火鍋』 - なんちゃって羊蠍子火鍋で激しい白酒の宴。

新たな駐在社員を迎え、公式歓迎会とは別に、若手数人を集めて歓迎会を企画した。

このとき十一月の上海は日に日に寒さが増していたので、鍋料理で白酒をあおれば身体が温まっていいなと考えて、羊蠍子火鍋(羊の背骨肉の煮込み鍋)の専門店を会場に選んだ。

いきなり結果から言うと、非常に荒れた会になった。新任の主賓が、中国経験が短い割りにはかなりの白酒好きと判明し(かつて数ヶ月いた中国北方で鍛えられ、プライベートでも白酒飲んでいるらしい)、会の冒頭から激しい撃ち合いが続いたのだ(日本人しかいないのに。笑)。

そんな流れを想定もしていなかった僕は、ゼロ次会から別の店でビールを飲んでから参加した結果、一次会後半からの記憶が全て飛んだ(笑)。

↓これをガッツリ飲んでから参加したのがいけなかった。
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翌日会社で答え合わせをしたところ、店に持ち込んだ白酒二本がなくなったあとも、店の白酒を注文して飲み続けたそうで、途中からテーブルに突っ伏していた者もいたようだ。

僕はと言えば、後輩の弁を借りるなら「ゼロ次会でビール1リットルを干してきた人とは思えない飲みっぷりでした。やたら饒舌でしたが、ずっと元気でしたよ」とのことで、とりあえず誰にも迷惑はかけていなかったので、ホッ。

因みに、そう言った後輩は、一次会にも遅刻して来たくせに、この日の朝もしっかり遅刻してきたのであった。おい。

↓当日の白酒。
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というわけで、会話の記憶はボロボロだが、料理の印象は結構はっきり覚えている。なぜなら、老北京羊蠍子火鍋を名乗っていたくせに、僕が求めていた北京の羊蠍子火鍋とはまるで別物が出てきたからだ。

羊蠍子火鍋とは何かを簡単に説明しておくと、羊の背骨肉を様々な香辛料と共に煮込んだものだ。味付けのベースは醤油で、茶色く濁った濃厚なスープにゴロゴロと骨付き肉の塊が沈み、中央にドサッと盛られた香菜が視覚的にも味覚的にも良いアクセントになる。まず、遥か昔、北京の牛街(ムスリム街)で食べた羊蠍子火鍋の写真を載せておこう。

↓北京牛街の正調羊蠍子火鍋。そのときの記事は、こちら
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ところが、この日出てきた羊蠍子火鍋はこれである。

↓どーん。
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なんじゃこりゃ(笑)。本来、涮羊肉に用いるべき煙突付きの銅鍋に羊蠍子がどちゃっと盛られている。ビジュアルインパクトはあるので参加者には受けたが、何がどうしてこうなった。

しかも、見た目には羊蠍子がたくさん入っているように見えるが、さにあらず。羊蠍子は表面を覆っている分だけで、その下はもやし、白菜、干し豆腐ばかりなのだ。

↓見掛け倒し。
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ただでさえ数が少ない羊蠍子は肉付きも悪く、すぐになくなってしまった。これじゃ全然足りないぞ、他の客はどうしてるんだ?と思って観察してみたところ、皆、薄切りの羊肉を別途注文して、涮羊肉のようにして食べているではないか。

おお、なんということだ、こんなのただの羊蠍子入り涮羊肉ではないか。羊蠍子火鍋と銘打っておきながら、羊蠍子はただの脇役だ。お飾りだ。どんなに見た目がワイルドでも、こういう料理をきゃぴっと系というのだ。

↓こういうのを頼んでいたのですよ。尚、肉質はフツー。
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↓鴨血もフツー。褒められたものではない。
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一応、羊蠍子を別途追加することもできたのだが、妙に割高で、大して美味しくもなかったので、一皿で止めた。

↓追加の羊蠍子。
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驚いたことに、後日調べたところでは、このなんちゃって羊蠍子火鍋はこの店だけのものではなく、上海ではスタンダードなスタイルのようだ。元々上海にはなかったものなので、最初にどこかの店がビジュアルインパクト重視で始めたものが、上海全域に広まってしまったのだろうか。

みんなとの会話は忘れたくせに、料理への不完全燃焼感だけはしっかり覚えているのだから、我ながらさもしい性格だ。結局、このあとしばらくしてから、自分で北京式の羊蠍子火鍋を作って食べた。

↓作った。レシピは、こちら
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上海で羊蠍子火鍋を食べるのは、鬼門。胸に刻んでおくことにしよう。


<2017年11月> ■店舗情報■




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2018年02月05日

食遊上海463 『老山東』 - 上海ではレアな山東料理店で、泣く子も黙る琅琊台!

山東料理(魯菜)中国四大料理の一角を占める実力派ながら、上海での勢力は極めて小さい。

元々上海では北方の料理はあまり人気がないようで、そこそこ存在感を発揮しているのはチェーンやフランチャイズの東北料理店くらい。山東料理は、山東餃子と銘打ったショボい餃子専門店こそ見かけるが、ちゃんとした山東料理を食べられる店となると、数えるほどしかない。

その希少な山東料理専門店が、今日の題材だ。このとき翌日に山東出張を控えていた僕と同行者(三代目)であったが、現地で食事を採る時間がまるでない悲惨なスケジュールが予定されていたため、せめて上海で山東料理を食べよう!という分かるような分からないような理由で、山東料理を食べることにしたのだった。

上海在住の後輩二名を含めた四名が集合したのは、浦東の『老山東』。上海市内に数軒の支店があるようだ。山東料理にしては、結構豪華な店構えである(←失礼)。

ところが、その豪華さが悪い方向に出ていて、山東料理のくせに料理の値段はかなり高めだ(←これまた失礼)。しかも、白酒の欄を見た僕は、思わず声を上げてしまった。

山東省の白酒が一種類しかない!しかも、他は茅台とか五糧液とかクソ高いやつだけだ!」

山東料理を食べるに当たって白酒がなくては、話にならない。かと言って、一本千元以上する他地域の白酒を飲む理由も意義もない。となると、たった一つしかない山東省の白酒を頼むしかないわけだが、その白酒が問題なのだ。

山東省へ行ったことがある方は、きっとその白酒が何か、心当たりがあることだろう。

そう、泣く子も黙る琅琊台である。何故黙るかといえば、そのアルコール度数だ。なんと70度。月曜から、身内で、しかも翌朝出張を控えているのに飲む酒では決してない(笑)。

ううむ…と一瞬悩んだが、「やらないで後悔するよりやって後悔する方がいい」というどこかの誰かが言った根拠薄弱な名言が頭に浮かび、僕の心は決まった。

とはいえ、後輩たちがアルコール度数を知ったら絶対反対するに決まっているので、「まあ、これじゃ仕方ないな…」などとあやふやな事を言いながら、しれっと店員に注文を通した。

後で聞いたところによると、「仕方ないな」という僕のつぶやきを聞いて、後輩三人全員が「あ、今日は白酒をあきらめたんだな」と思ったそうだが、甘い、甘過ぎる。君らの先輩がどういう人間か、もう少し分かっていて良いと思うぞ。

↓ということで、琅琊台。110mlの小瓶が一本168元もしやがったので、これを人数分頼んだ。
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無事白酒が揃い、僕以外の三人から悲鳴が上がったところで、料理が運ばれてきた。

島城醤猪蹄は、豚足の煮凝り。キリッとした醤油味が美味しい。これには白酒がないとどうにもならない(全員から「そんなことはない、ビールでも旨いはず」と反論されたが、認めない)。

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高唐驢肉は、その名の通り、山東省高唐市名物のロバ肉料理だ。醤油と各種香辛料で何時間も煮込んで冷ましたロバ肉は、しっとりと柔らかく、風味がいい。これまた白酒のお供である。

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老醋花生は、ピーナツの黒酢和え。下酒菜(酒のつまみ)の定番中の定番。

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山東省済南名物の九転大腸は、下茹でした豚ダイチョウを揚げて、炒めて、醤油ベースの汁をからませたもの。むっちょりしたダイチョウに甘じょっぱいタレがとろりとからみ、リッチな味わいの料理だ。

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この店のも味は悪くなかったが、盛り方がいけない。なんと、ひとつずつ小さじにのせたオサレ仕様。どどんと大皿に盛った方が断然旨そうに見えると思うのだが。。

黄豆芽炒粉条は、豆もやしと太い春雨の炒め物。どうということもない料理だが、カリッシャキッとした豆もやしとムチッとした春雨の相性はよく、地味な醤油味にはホッと落ち着く美味しさがある。

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小白菜汆丸子は、小白菜と豚肉団子の煮込み。これまた地味だが、地味な美味しさこそが山東料理の真骨頂だ。

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この日のメインは、老山東烤羊腿(羊の腿肉のグリル)。日本だとあまりイメージがないと思うが、何気に山東省は羊肉の多食地帯なのだ。肉、脂、皮の三つの旨味が存分に味わえるシンプルなあつらえが好印象。

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主食は、山東名物・鲅鱼水餃(サワラの水餃子)。さすがに本場で食べるほどサワラ餡が美味しくはなかったが、ふわふわした食感は初めて食べた後輩たちにも好評だった。

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更にもうひとつ、疙瘩湯。通称・おできスープ。その実態は、すいとんスープだ。具は海鮮系できゃぴっとしていたが、もちっとしたおでき(疙瘩)自体は美味しく、あっさりしたスープが白酒で荒れた胃腸に優しく流れ落ちていった。

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総じて、料理の味はなかなか。頑張って安い料理を選んだこともあり、料理だけなら一人120元程度に納まった。しかし、白酒がこの値段じゃあ再訪はないなあ。チェイサーに頼んだビールと合わせると、酒代だけで760元!ないわー。

そんなことを言いつつも、70度の白酒で勢い付いた我々は、二次会でクラフトビールをぐわっと干した。

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翌朝の二日酔いは、当然の帰結であった。


<2017年10月> ■店舗情報■



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2017年12月28日

食遊上海455 『皇城根』 - 週の頭から、二鍋頭と老北京涮羊肉(北京式羊肉しゃぶしゃぶ)!

最近、出張続きで後輩たちと飲んでいなかったので、月曜日から飲み会を決行した。

料理は、後輩たちの希望で老北京涮羊肉(北京式羊肉しゃぶしゃぶ)と決まった。翌日から北京出張を控えていた僕は、普段だったら「わざわざ上海で食べる理由が見当たらない」と反対するところだったが、今回の北京出張では涮羊肉を食べないことが確定していたので、大人しく希望に従った。

店は、老北京涮羊肉の専門店 『皇城根老北京涮羊肉火鍋』。上海市内にいくつか支店があるチェーン店のようだが、店構えも内装もこじんまりとしていて落ち着いている。折りしもこの日の上海は大雨で、客は僕らだけ。何だか中国人の家にお邪魔して食事しているような感じだった。

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結論から言うと、上海で食べる老北京涮羊肉としては、なかなか本格的だった。

鍋はちゃんと炭火を使った煙突型銅鍋<だったし、鍋底(スープ)もお湯に白葱・生姜・枸杞・棗を入れただけの正式なものだ。胡麻ダレは腐乳や韮菜醤が入った北京式で、糖蒜や焼餅といった脇役が揃っていたのも嬉しい。

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そりゃまあ羊肉の質は北京とは比べられないけど、さくっと食べるには十分な質だった。

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「となれば、酒も北京式に二鍋頭だな」

僕がそう言ったところ、後輩二人から「正気ですか?まだ月曜日ですよ」「そうですよ、控えめにしましょう」などと反発を喰らった。

仕方が無いので、本来ならばアルコール度52度の二鍋頭を頼むところ、45度のやつで妥協したのだが、後輩たちの反応は依然芳しくなく、「どうも僕らの言葉がちゃんと伝わっていない気がするんですが」「白酒以外の選択肢はないんですか」などと言う。そんなもの、あるわけないじゃないか。

それに、いざ飲み始めてしまえば、後輩たちだって飲むのだ。「雨で寒くなりましたから、鍋にはぴったりでしたね」「白酒と鍋の相乗効果で身体が温まりますね」などと言いながら、白酒をあおり、三人で六皿の羊肉をペロリと平らげた。

挙句に、二次会で近くのアイリッシュパブ『Park Tavern』(→過去記事)にハシゴしてしまったのだから、「控えめに」もクソもない。

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今日が何曜日だろうが、死ぬまでの貴重な一日には変わりないのだ。


<2017年9月> ■店舗情報■



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2017年11月29日

食遊上海448 『全聚徳』 - 新たな後輩をアヒル尽くしの料理と白酒で迎える! 

後輩Gが帰任して一ヶ月。後任の後輩が着任し、上海人スタッフも含めた総勢十数名での歓迎会が催された。

会場は、なぜか北京ダックの老舗・『全聚徳』。企画者の意図はよく分からないが、僕にとっては珍しく一週間ぶりの外食中華だし(マカオに行っていたから)、白酒飲み会に至っては…えーと、なんてこったいマジか、一ヶ月ぶりくらいだ。上海料理屋で紹興酒をちびちび舐めるよりは遥かにテンションが上がるから、良しとしよう。

会社の酒庫から白酒二本を持ち出し、店に持ち込んだ僕を見て、新任の後輩が「なにやってるんですか!?」と声をあげた。身内の飲み会でわざわざ白酒を飲むことも、その白酒を会社から持ち込むことも、彼にとっては驚くべきことだったらしい。僕の方はと言えば、そんな感覚はとっくに失っていたので、驚かれたことに驚いてしまった(笑)。

宴会中も、いつもの通り、「上海へようこそ、かんぱーい」などとやっていたら、その後輩から翌日、「昨日は酒徒さんに飲まされた・・・」などと言われ、大変心外な思いをした。お客さんとの飲み会でいきなり一気を強要される前に身内で予行演習をしてもらおうと思っただけで、一切無理強いはしていないんだけどなあ。。まあ、彼も飲むこと自体は好きみたいなので、早く慣れて欲しい(笑)

ところでこの『全聚徳』、僕には若かりしころの思い出がある。

十八の夏、初めての北京。幼き頃から北京ダックへ強い憧れを抱いていた僕は、ひとりで全聚徳へ赴き、丸ごと一羽をテイクアウトして、意気揚々とホテルへ帰った。同行の友人は付き合ってくれず、店内で食べる予算はなかったのだ。

だが、いざ食べる段になって、ダックを切り分けるナイフがないことに気が付いた。ナイフを買いに行っていたらダックが冷めてしまうし、そもそも綺麗に切り分ける技術なんてない。

一瞬迷った後、僕はダックの頭と尻を掴み、首の付け根あたりに齧り付いた。あふれ出る肉汁をしたたらせながら、ガシッと肉を噛み千切る!

…そこへ観光に行っていた友人が帰還。まん丸に開いた彼の目と口が今も忘れられない。今思えば、ホテルのフロントでナイフくらい貸してくれただろうに、当時はそこまで頭が回らなかったのだ。甘酸っぱい青春の思い出である。

閑話休題。さて、この日は人数が多かったので、北京ダックは二羽頼み、一羽は皮と肉を一緒に、もう一羽は皮と肉を分けて切ってもらった。また、骨はそれぞれスープと揚げ炒めにした。

↓烤鴨。
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↓綺麗に切り分けてくれる。
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↓これは一番パリパリの部分。砂糖をつけて食べる。
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↓皮と肉を一緒に切ったバージョン。
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↓分けたバージョン。
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↓丸い皮で包んで、葱やきゅうりをのせて、タレをぺとり。
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↓いただきます!
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↓アヒルの骨スープ。
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↓濃厚。
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↓揚げ炒め。
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その他の料理もアヒル尽くし。アヒルの心臓、レバー、砂肝、水かき、手羽、舌などがずらりと並んだ。

↓心臓。
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↓レバー。
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↓砂肝、手羽、舌。
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↓手羽の辛し和え。
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↓舌追加。
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その他アヒル以外の料理写真は割愛。

いつもどおり、上海人スタッフは酒には全く手をつけず、ジュースやお茶で料理をつついていた。それを尻目に、日本人と他地域出身の中国人だけで白酒をあおり続けたのだった。


<2017年8月> ■店舗情報■



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2017年10月19日

食遊上海434 『東北餃子城』 - 義父母来たりて、水餃子をむさぼる。

義父母が上海へやってきた。孫と遊ぶことが二人の主目的で、上海の観光は過去に経験済みだったので、食事と散歩以外はほぼ外出する予定もないのんびりプランだ。

晴れた日は、毎朝散歩。近くの包子屋で肉包(肉まん)菜包(青菜まん)を買い、公園で食べる。とある日は、巨大な芝麻球(揚げ胡麻団子)も追加。もち米+餡子なので、四人でシェアしても十分なボリュームだ。

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昼食は、我が家のサブダイニングである交通大学駅そばの『東北餃子城』だ(→前回訪問)。小汚いローカル店でも、肝心の料理が旨ければ喜んでくれる義父母は、ありがたい存在である。

冷えたビールと共に、拍黄瓜(胡瓜の和え物)、東北大拉皮(胡麻ダレ極太プルプル春雨)、合菜戴帽(五目炒め卵のせ)、地三鮮(じゃが芋ピーマン茄子炒め)というド定番を並べる。

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そしてあとは、餃子!餃子!!餃子!!!餡は、芹菜猪肉(中国セロリx豚肉)、韮菜猪肉(ニラx豚肉)、西葫芦鸡蛋(ペポカボチャx卵)の三種だ。

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還暦を越えてなお、このくらいの量はペロリと平らげ、しかも、数時間後にまた腹が減ったと言い出すのが義父母である。さすがはトガリ家系(*)、あっぱれというほかない。

(*)トガリ家系=何かを食べ続けていないと三時間で餓死するトガリネズミの遺伝子を持つ家系

昼からたっぷり食べて、すっかり満腹。本当にこの店は、チェーンの東北料理店と違って、たくさん食べても食べ飽きない、家庭料理のような東北料理を出してくれるところがありがたい。


<2017年7月> ■店舗情報■



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2017年09月21日

食遊上海430 『和事佬関東大地鍋』 - 超巨大鉄鍋煮込み・鉄鍋燉で送別会!

異動の季節。総勢十数名の駐在員が集まり、社内公式の歓送会が催された。幹事役の後輩が手配したのは、東北料理。しかも、ドが付くほどのローカル店だ。

「お偉いさんたちも来るのに、君も攻めるねえ(笑)」
「いや、主賓が東北料理がいいって言うものですから・・・。やっぱりマズイですかね」
「いいよいいよ、歓送会で主賓の言葉以上に重んじるべきものなどない」

会場が中華だというだけで文句を言いそうな人の顔がいくつか浮かんだが、僕は笑い飛ばした。中国駐在員界では、数週間後に日本に帰る相手を日本料理屋で歓送するという、普通に考えたら嫌がらせみたいな歓送会が広く行われているが、そんな悪習に我々が倣う必要はあるまい。

店は、上海火车站近くの『和事佬関東大地鍋』。四人がけのテーブルが六つほどの小さな店だ。日本人が十名以上も一気に押しかけたことはこれまでなかったようで、店員たちは不思議そうに僕らを観察していた。

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いわゆる普通の東北料理店とは違って、店の名物は、「鉄鍋燉(铁锅炖)」。超巨大な鉄鍋で鶏だの豚肉だの魚だのを煮込む、素朴かつ豪快な料理だ。

元々は、東北地方の農家が台所の竃に巨大な鉄鍋をあつらえ、様々な食材を煮込んで食べていたものが原型のようで、この店でもテーブルは竃を模した作りで、そこに炭火を置き、超巨大な鉄鍋をのせられるようになっている。

↓テーブルはこんな感じ。
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↓蓋を取る。鍋の直径は80cmくらいかな。
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↓鍋を取ったところ。ここに炭火を置く。
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鉄鍋燉は厨房であらかた煮込まれてから運ばれてくるので、出てくるまで結構時間がかかる。その間は、東北地方の哈爾浜啤酒(ハルピンビール)で、東北地方ならではの前菜をつまんだ。

この店の食器は、全て琺瑯製。取り皿は昔ながらの懐かしい柄で、コップに至っては文革デザイン。東北地方出身の後輩は、「昔はうちでも使ってましたよ。懐かしい」と声を上げた。

↓懐かしい食器。
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↓哈爾浜秋林紅腸。中華ソーセージ。
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↓東北大拉皮。緑豆の粉で作った幅広春雨を黒酢や大蒜のタレで和えてある。
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↓老醋花生。ピーナツの黒酢漬け。
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↓沾醤菜。葱・醤油・香菜などを豆腐皮で巻き、肉味噌につけて食べる。
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場が温まったところで、白酒の登場だ。もちろん東北地方のもので、遼寧省の鞍山老窖である。

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今回は普段の気楽な飲み会とは違うので、僕は白酒を持ち込もうとは言わなかったのだが、会社を出る直前になって、幹事の後輩が「白酒持ち込みましょう」と言い出し、それを聞いた上司が「一本じゃ足りないだろ」などと言った結果、何本も持ち込むことになった。卓上に並ぶ白酒の瓶を見たお偉いさんたちは、最初こそ「何で身内で白酒を…」とボヤいていたが、何だかんだで宴の最後まで杯を舐めていた。

大変結構なことだ。わが社に素晴らしい文化が根付きつつある(笑)。

↓追加の一本は、山東省の琅牙台。
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と、下らないことを言っているところに、鉄鍋燉の登場だ。鉄鍋燉は豚、鶏、ガチョウ、魚、カエルなど、メインの食材によって8種類に分かれていて、この日は酸菜大骨(白菜の漬物と骨付き豚肉)と小笨鶏(平飼い鶏)の2つが選ばれた。そして、それぞれの鍋には、配菜(追加の具)として、寛粉(幅広もっちり春雨)、榛蘑(東北の黒いキノコ)、木耳が追加された。

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大きな鉄鍋が卓上に置かれると、みなから「おお」と歓声が上がった。写真だと分かりにくいが、直径80cmくらいの大鍋だ。迫力は満点である。しかも、底が深い鍋なので、量もたっぷり。一つの鍋が200-250元するのも納得だ。

僕が座った席の前に置かれたのは、下の写真の酸菜大骨(白菜漬物と骨付き豚肉)。透明なピロピロは寛粉で、鍋肌の黄色い物体は、貼大餅子(玉蜀黍粉の饅頭)だ。

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早速、自分の分を琺瑯の皿にどさっと取る。肉がでかい。とりあえず骨付き豚肉と書いたものの、いわゆる豚スペアリブ(排骨)なんぞではなく大腿骨なので、骨の太さも、その周りの肉の量も段違いだ。

長時間煮込まれた肉は、軽く歯を当てるだけでホロホロと骨から崩れ落ちるほどで、とても柔らかい。そこに酸菜の発酵の旨味が加わるのだから、美味しいに決まっている。当然、肉の旨味を吸ってトロトロになった酸菜の方だって美味しいし、もっちりした寛粉も間違いのない旨さだ。幸せだなあと、白酒をあおる。

そうそう、鍋肌についていた貼大餅子(玉蜀黍粉の饅頭)も忘れてはいけない。玉蜀黍の香ばしい香りとみっしりした食感が魅力だ。ものすごく腹にたまるが、東北料理を喰いに来たら、腹がはち切れんばかりの満腹は最初から覚悟しておかねばならない。

↓腹一杯。
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隣のテーブルの小笨鶏(平飼い鶏)は、全景を撮り忘れてしまった。そちらも美味しかったのだが、肝心の鶏肉の印象が薄い。なんせ、隣のテーブルにいた後輩に盛ってくれるよう取り皿を渡したら、「酒徒さんしか食べないと思うので」と寄越したのがこれである。おい。

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ま、煮込まれた頭部はトサカまで美味で、舌や脳味噌も喰えるのでお得ではある。でもって、お代わりを頼むともう一度取り皿を渡したら、次はこれだ。

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ま、よく味が染みた鶏の足はむっちりしたゼラチン質が最高で、コリッとした軟骨もまた美味…っておい!結局、もう一本の足も僕が食べた(笑)。

満腹泥酔で一次会はお開きになったが、それでも二次会には行く。南京西路までタクシーを飛ばし、『TAP HOUSE』へ(→過去記事)。

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帰宅したのは何時だったのだろう。とりあえず、半裸状態で居間に寝ている自分を発見したのは、翌日、朝五時のことだった。


<2017年6月> ■店舗情報■



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2017年09月08日

食遊上海427 『豊盛胡同』 - 上海では激レア!コテコテ北京料理で白酒を酌み交わす。

北京で知り合った食友のYさんと、久々に夕食を共にすることになった。上海に異動してはや一年近くが経つYさんだが、大好きな北京料理への思いが経ちがたく、日々、上海で本格的な北京料理が食べられる店を検索しているのだという。

今回の会場は、そんなYさんが探し出してきた店だ。場所は、古北より更に西。最寄り駅は、韓国人街がある龍柏新村だ。浦東在住のYさんにとっては最果ての地とも言っていいロケーションだが、それでも行ってみたいという時点で、Yさんの北京料理へ向ける熱情が知れると言うものだろう。

かく言う僕も、北京料理は大好きではあるが、もう少し冷めていた。上海で本当にガチな北京料理を出したら、恐らく上海人の客が全然来なくて早々に潰れてるはず…という推論が頭を離れなかったからだ(笑)

ともあれ、やってきました、龍柏新村。駅から五分ほど歩いて、お目当ての『豊盛胡同』へ着いた。

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店の戸を押すと、コテコテの北京なまりを話す店員に迎えられ、「お!」と気分が高まった。Yさんは仕事で到着が遅れるとのことで、まずは独りでメニューを吟味したところ・・・。

驚いた。品書きに並んでいたのは、コテコテの北京料理ばかり。まさか上海の北京料理店で、麻豆腐や炒肝児や鹵煮火焼を出しているところがあるとは思わなかったぞ。酒も、ビールはちゃんと燕京啤酒だし(さすがに普啤ではなく、純生だったが)、二鍋頭もちゃんと置いている。

「Yさん!メニューはいい感じですよ!」と、Wechatでメッセージを送る。「おお!期待が高まりますね!先にやっててください!」という返事を受けて、とりあえず燕京啤酒肉皮凍拌茄泥を頼んだ。

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肉皮凍(豚の皮の煮凝り)は、かなりいい感じ!甘さのない醤油味が、ちゃんと北京を感じさせる。

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ところが、拌茄泥(茄子の前菜)でつまづいた。拌茄泥の「泥」はペーストの意味で、本物は蒸した茄子の皮を剥き、ペースト状にして冷やしたものに胡麻ダレをかけ回すのだが、ここでは細切りの茄子にそのまま胡麻ダレがかかっていた。思わずYさんにWechatで写真を送ると「うわ、これは別物ですね!」と、悲鳴が返ってきた。

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まあ、味自体は悪くなかったし、今や北京でも細切りで出す店もあるそうだから(でも、それじゃ茄「泥」じゃないよな)、なしではないが、今のところ、戦績は一勝一敗というところか。

…などと考えていたところに、Yさんが到着。

「この品書きはテンション上がりますね!拌茄泥を見ると、他もやや不安になりますが、とりあえず試してみましょう」
「そうですね。別に百点じゃなくても、上海で七十点くらいの北京料理が食べられれば十分満足ですし」

ということで、あれこれ頼んだのが、以下の料理だ。

まずは、爆肚(茹でモツ)。部位は牛百叶(牛センマイ)一種類だけで、さすがに他の部位は置いていなかったが、センマイの鮮度は良かったし、タレも本格的だった。

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定番の芥末墩(白菜の芥子和え)も、なかなか。

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まるでケーキのような形に盛り付けられ、パセリまで添えられた羊油麻豆腐(発酵緑豆のおからの羊油炒め)は、見た目にこそ度肝を抜かれたが、味はまずまず合格点。

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拌蘿蔔皮は、紅芯大根(中が赤色の丸い大根の醤油和え)。素っ気無い盛り付けといい、シンプルな味付けといい、北京を思い起こさせる一品だ。

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鹵煮火焼は、豚モツ(腸や肺など)と厚揚げ豆腐と火焼(中華風固焼きパン)のごった煮。北京の庶民が愛する小吃で、モツ・豆腐・主食が一皿に入った完全食だ。本場同様、甘さのないあっさりした醤油味で、なかなか美味しい。汁を吸った火焼は、しっかり腹にたまるので酒飲みの敵ではあるが、旨いので思わず食べてしまう。

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牛肉千層餅は、牛肉と玉葱を挟み込んだ「餅」。これまた腹にはむちゃむちゃたまるし、本来、鹵煮火焼のあとに頼むようなものではないのだが、生地が香ばしく、ミチミチした牛肉に玉葱の甘味がよく合って、思わず完食してしまった。

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総じて、一番本場とかけ離れていたのは最初の拌茄泥だけで、あとは全て及第点。上海で食べられるなら、十分な水準と言える。二人とも嬉しくなって、燕京啤酒をチェーサーに、延々と二鍋頭を飲み続けた。

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特に、僕と違って北京出張の機会もないというYさんは、「ここは僕、また来ますよ!」と大興奮。僕も多分、連れと一緒にまた来ると思う。

上海在住で、北京料理が恋しい人は、是非お試しあれ。


<2017年6月> ■店舗情報■




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2017年06月16日

食遊上海393 『東北餃子城』 - 久々の主食祭りで、葱油餅と西紅柿打鹵麺。

週末の昼食。無性に「餅」が食べたくなって、行きつけの東北料理店『東北餃子城』へ家族で出かけた(→前回訪問)。

「餅」とは、この場合、小麦粉をこねて成型し、焼いたり、蒸したり、揚げたりしたものの総称だ。

この日僕らが頼んだのは、葱油餅(葱入り塩味クレープ)だ。作り方はなかなか面白く、まず薄く成形した生地に油を塗って葱を散らし、端からくるくる巻いて細い棒状にする。その棒を渦巻状に巻いて円盤のようにしたら、麺棒で薄く潰して円形にして、鉄板で焼き上げる。

こうすることで、出来上がった葱油餅は薄い層が重なったパイのようになる。小麦粉の風味豊かな生地はむっちりと香ばしく、具は僅かな葱だけなのに、満ち足りた口福を与えてくれる。

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「いやあ、旨いなあ。求めていたものが得られた」
「中国の粉ものって、本当に美味しいよねえ!」

連れも僕も大満足。

この日は珍しく主食熱が高まっていて、麺も頼んだ。コシのある細めの手打ち麺にトマトと卵と木耳のとろみ炒めをかけた西紅柿打鹵麺だ。なんだかんだでこういうシンプルな麺こそが旨いんだよなあ。心安らぐ味。

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もちろん、主食の前にビールと共に一品料理も平らげた。

爆腰花は、豚マメ(腎臓)とピーマンの醤油炒めだ。本来は唐辛子を入れる料理ではないが、四川料理や湖南料理が中国全土を席巻して以来、東北料理の炒め物にも唐辛子を入れる店が増えてきた。

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「辛い料理は辛く、辛くない料理は辛くなく作ってくれればいいのにね」
「こうやって料理は変容していくんだなあ」

僕らはボヤいたが、まあ、豚マメはとても新鮮で、元々辛い料理だと思って食べれば美味しかった。

もう一つは、扒茄子。素揚げした茄子に豚ひき肉やピーマンのとろみ炒めをかけたものだ。

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油を吸ってトロトロになった茄子と醤油味のこっくりしたとろみ炒めがよく合う。最近はだいぶ暖かくなってきて、茄子を食べたいと思う季節になってきた。

すっかり満腹になって、大満足。
こういう豪華さの欠片もない料理でも、僕は十二分に幸せになれる。


<2017年4月> ■店舗情報■



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2017年04月26日

食遊上海381 『驢肉館』 - リベンジ!ロバ肉スープとロバ肉バーガー。

家族がひと足早く一時帰国したその日、見送りに行った浦東空港から帰る途中、僕は 駅に立ち寄った。目的は、ロバ肉の宴を開催した『驢肉館』をひとりで再訪することである。(→ロバ肉の宴の様子

白酒が何本も空き、テーブルに突っ伏すメンバーが何人も出たあの狂乱の宴。僕とて無傷ではいられようもなく、後半の記憶は曖昧模糊。〆に頼んだ驢肉火焼(ロバ肉バーガー)なんて、翌朝自分で撮った写真を見て、食べたことを思い出したくらいだ。

そんな体たらくだったから、味なんて覚えているわけもない。それは悔しい…ということで、もう一度驢肉火焼を食べに来たのである。

土曜日の開店直後の11時。店内に他の客はいない。せっかくこんなに遠くまで来たのだからと、驢肉火焼驢肉湯(ロバ肉スープ)も追加して、セットにした。

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最初に出てきたのは、驢肉湯(ロバ肉スープ)。茹でたロバ肉に葱と香菜がたっぷりだ。

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見た目は旨そうだったが、いざ口につけると少々ぬるい。それに、化学調味料が結構キツイ。前回の宴でも気にならなかったわけではないが、白酒で酔って途中から鈍感になってたんだな。

そして、驢肉火焼。香ばしい細長のバンズに薄切りロバ肉と白葱・香菜が挟まっている。

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これは悪くない。だが、まあ、普通かな。自分の生活圏にあればまた食べてもいいけど、わざわざ遠出するほどのものでもないし、ロバ肉を食べたことがない人が食べて感動してもらえるかというと難しい気がした。

つか、ロバ肉バーガーにロバ肉スープを重ねる注文自体がイマイチだったな。重い。。

とまあ、わざわざ再検証しに行った割には寂しい結果となったが、心の中に残っていた懸案事項は解決し、僕の中でようやくロバ肉の宴が終わりを迎えた気がした。

帰宅して、口直しに百香果(パッションフルーツ)

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これは、いつも僕を裏切らない。

<2017年1月> ■店舗情報■



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2017年03月24日

食遊上海368 『驢肉館』 - 本望!ロバ肉尽くしの忘年会は死屍累々!

いつもの後輩らと総勢7名で忘年会。

最近、会場の選定は総員投票で決定することにしている。僕が五つ六つの候補を挙げて、各自第一希望から第三希望までを投票し、傾斜集計するのだ。

今回、最も多くの票を集めたのは、なんとロバ肉料理店。香辣蟹とか麻辣火鍋とか潮汕牛肉丸鍋とか普通っぽい選択肢も混ぜておいたのに、更に、「北のロバは旨いが、上海はロバ肉文化圏ではないので、旨いかどうかは知らん」というリマークもつけたのに、見事、首位の座に輝いた。

後輩たちに言わせると、「どうせ酒徒さんと飲むなら、自分じゃ決して行かないような変わった店がいい」ということらしい。まあ、好奇心旺盛なことはいいことだ。

上述の通り、ロバ肉の本場は河北省を中心とした中国北方であって、上海はロバ肉文化圏ではない。ネットで調べたところ、それなりにちゃんとしてそうなロバ肉料理店は上海全体で数軒しかヒットしなかった。しかも、その大半が郊外に位置していて、会社帰りに行くとなると、選択肢はほぼないに等しい。

最終的に選んだのは、マグレブの乗り換え駅・龍陽路の『驢肉館』という店だ。そのまんま過ぎる名前が、上海におけるロバ肉料理店の希少さを表わしているようでもある。

予約の電話をかけた後輩が、「七人もいるのに『OK!OK!』って言われて、名前も電話番号も聞かれませんでした」と言っていた理由は、店に着いたら分かった。見た目は、ローカルファーストフード店。15人も入れば一杯で、客の大半は一人二人で来て軽食の驢肉火焼(ロバ肉バーガー)だけをさっと食べて帰る感じの店だったのだ。

「確かに予約を受けるような店ではないわな」
「七人の我々は、浮きまくっていますね」

だが、品書きは悪くなかった。ロバの各部位を茹でた前菜に、炒めもの、煮物。メインは驢肉火鍋(ロバ肉火鍋)にして、〆はやっぱり驢肉火焼(ロバ肉バーガー)。とりあえず、ロバ料理尽くしでまとめられそうなラインナップはある。

最初に頼んだのは、全驢拼盤。茹でロバの各部位を茹でたもので、左下から時計回りに驴肉(ロバ肉)、驴蹄筋(アキレス腱)、驴板肠(腸)、驴脸(顔の肉)。中央のつけタレは、黒酢が効いてさっぱりしている。

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ロバは繊維の詰まったみっしりした肉質で美味。それにむっちりしたゼラチン質が混じったアキレス腱や顔の肉も美味。肉厚の腸も、クセのない旨味のカタマリだ。やや化調が強かったのが残念だが、ローカル店の作りおき料理ではやむを得ない。

「普通に旨いっすね、ロバ!肉の味が濃いです」
「僕は顔の肉が一番旨いと思います!」
「私は腸ですかね。臭味も全然なくて、驚きました」

初ロバの後輩たちが、次々に賛辞を述べた。そう、日本人に食べる習慣がないだけで、ゲテモノでも何でもないんだよな。

酒は、もちろん白酒である。忘年会なので奮発して、貴州の茅台と四川の五粮液を持ち込んだ。高級白酒の二大ブランドを、場末のロバ肉料理店で開け始める日本人たち。店員や周囲の客の物珍しそうな視線にさらされながら、本格的に宴が始まった。

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香辣驢板腸は、ロバの腸の辛味炒め。むっちょりした腸とネギやピーマンの食感の対比が面白く、「これは酒が進みますねえ」と、好評。

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驢肉一鍋鮮は、ロバの三枚肉がごろごろ入った煮込みスープ。柔らかく煮込まれた三枚肉は食べ応えがあり、ネギ、香菜、レタスなどたっぷりの野菜と一緒に頬張ると、実にリッチな味わい。このあたりから化学調味料を入れるなという呪文も機能してきて、一層美味しくなってきた。

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毎度の如く、乾杯の強制なしの和やかな会だったのだが、年の瀬の開放感か、この日は皆、いつになく杯が進んだ。茅台が空き、五粮液が空き、店の二鍋頭を各自一本追加。乾杯の掛け声も、「ロバに乾杯!」とか「ロバの腸に乾杯!」とか、どんどん適当になってくる。

↓ロバ以外の前菜や箸休めはこちら。
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↓二鍋頭を追加!
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そして、メインの驢肉火鍋。ピリ辛スープの底にはロバ肉とロバの腸がたっぷり沈んでいた。その他の具は大量のネギのみ、という潔さがいい。程よい辛さがロバを彩り、酒を呼ぶ。

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↓旨し。
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↓ロバ肉は追加できる。
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↓ロバの腸も追加可能。
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さすがは「上有龍肉、下有驢肉(天上には龍の肉があるが、地上にはロバの肉がある)」の美名に恥じぬ美味!・・・と言いたいところだが、僕はいささか酔い過ぎていたようで、「旨かったよな、確か」くらいの曖昧な記憶しか残っていないのが残念。

〆の驢肉火焼(ロバ肉バーガー)に至っては、翌日スマホに残った写真を見て、食べたことを知ったくらいだ。

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↓こんな写真を何枚も撮っていたが、覚えていない。
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「いやでも酒徒さん、むちゃむちゃ旨いなあって言いながらグビグビ飲んでましたよ」

そう言ったのは、七人の中で唯一酒を飲まなかった下戸の後輩だ。当然、全ての経緯を把握しており、この日の宴の唯一の生き証人でもある。彼が宴の後半に撮った写真を見たら、酒を飲んだ六人中、四人がテーブルに突っ伏していた。ひどい。。

で、翌週の月曜、みなで集まって反省会を開き、誰が一番酷い結末を迎えたか答え合わせをしたところ、下記のダメダメランキングが決定した。

3位 何とか帰宅するも、翌朝、家の物置部屋の棚の上で、着替え途中の状態で目を覚ます。

2位 ひとり二次会の途中で離脱したくせに、スマホをなくす。尚、今年二回目。

1位 一次会中盤で早々に眠り出し、住所を答えもしないので、皆が二次会で回復を待つ羽目に。
    数時間後、辛うじて家の住所を口に出したが再び意識を失い、下戸の後輩にかつがれて、
    妻と乳児の待つ家に送り届けられる。翌朝は修羅場だった模様。

尚、めでたく1位を受賞した者は、勧めもしないのに一番勢い良く白酒を干していたので、自業自得ではある。因みに、僕は3位を受賞。もちろん、(良い意味での)MVPは下戸の後輩だ。

そんなわけで、身内の会とは思えぬほどの惨状を呈したロバ会となったが、ま、忘年会だしな、仕方ない。記憶がある限りで言うならこの店のロバ肉は美味しかったので、今度は素面でロバ肉バーガーを食べに行ってみようかな。


<2016年12月> ■店舗情報■



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2017年03月07日

食遊上海363 『洪長興』 - 老舗ムスリム料理店で白酒と羊肉しゃぶしゃぶ!

晩秋。このところ上海はすっかり冷え込んだ。中国では一年中鍋を食べるけれど、やはり寒い時の鍋は格別だ。後輩の一人が涮羊肉(羊肉しゃぶしゃぶ)を食べたいと騒ぎ出し、総勢六名で寒風の吹く夜空の下へ飛び出した。

店は、上海きっての清真菜(ムスリム料理)の老舗・『洪長興』。雲南路の本店はモスクのような造りで有名だが、この日訪ねたのは雑居ビルの十階にある南京東路店だ。六時半の段階で、店内はほぼ満席。やはり皆、考えることは同じなんだな。

僕は九年ぶりの再訪。しかし、当時の記憶は既に薄れていて、品書きを見た瞬間、声を上げてしまった。

「高っ。鍋底(ベースのスープ)だけで45元もする!!」

涮羊肉と言えば、炭火で沸かす煙突型の銅鍋が付き物。そして、鍋底は、お湯に葱・生姜・枸杞程度を散らしたシンプルなものが本式だ。所詮はただのお湯なので、どの店でも値段はたかが知れている。だが、この店ではそれが45元もするのだ!

実は、炭火を使わないIHコンロの鍋を選べば25元になるのだが、そもそも炭火かIHかで価格差を設定するところが実にケチ臭い。・・・って、九年前も同じことで憤慨していた気がするが、その後も、僕を震撼させる値段が品書きには並んでいた。

前菜として頼もうとした羊肉串は、一本10元!しゃぶしゃぶの羊肉は、小さな皿にちょろっと盛られて45元!そしてそして一番の問題は、涮羊肉に欠かせぬ白酒が一番安いものでも一本298元からしかないと言うのだ!

今日の面子は中国歴が割と長い。というか、中国人もいる。この値段を見て、皆、「たかが涮羊肉のくせに生意気ですね」「想像以上に高いです」「不本意ですが、鍋底はIHにしましょう」と一様にテンションが下がりかけた。

↓25元の鍋底は、見た目は炭火風だが、ガス。
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だが、その雰囲気を中国に来たばかりの後輩が救った。彼は言ったのだ。

「日本の物価で考えたら、チェーンの居酒屋へ行くのと変わらない値段ですよね」

このひと言で、皆の心は憑き物が落ちたかのように穏やかになった。

うむ、すっかり中国の物価感覚に染まっていたが、確かに所詮はひとり数千円で済む値段だ。大の大人がみなで楽しく飲み食いしようというときに、四の五の言うことではなかった。

気持ちを切り替えれば、食の神は微笑むようだ。高いので一人二本ずつみみっちく頼んだ羊肉串(←結局、ケチ臭い)は、ボリュームたっぷりで肉の質も良く、値段にも納得の美味だったのだ。

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「これは美味しいですね!」
「これならありですね。3〜4本ずつ頼めば良かった!」

皆のテンションは一気に回復した。よし、この機を逃さず、白酒のことも切り出してみよう。

「あのー。日本の居酒屋と割り切るのであれば、白酒を頼むのもありではないかと。
 所詮、日本でワイン一本開けるのと同じ値段だし」


正直、「値段はともかく、なんでまた白酒を頼みたがるですか」という類の反論を予想していたのだが、素晴らしい形で僕の予想は裏切られた。嬉しいことに、後輩たちが次々に言うのだ。

「いいんじゃないですか、この際、いっちゃいましょう!」
「なんせさっきから酒徒さんが飲みたくてたまらない顔をしてましたしね!」
「じゃ、注文しますよ。写真撮るんですよね、邪魔な皿をどけましょう」
「では、私は盃を並べますね。あとで持つ時こぼれないよう、少し少なめに注ぎますよ」


そうして撮影されたのが次の写真。・・・僕はいい後輩を持ったなあ(感涙)。

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さて、前菜。ムスリム料理の店と言っても、普通の上海料理系がメインだった。なるべく羊にからんだものをピックアップしようとした結果が、下記のとおり。味付けは、やや甘めで味精もしっかり。

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また、メインの涮羊肉について言うと、残念ながら上海で食べる涮羊肉の限界がはっきり感じられた。高い割に肉は普通で、モツはイマイチ。店オリジナルのつけダレも、グッと来なかった。

上海内で比較するにしても、敢えて高い値段を払ってこの店で涮羊肉を食べる理由は見つからない印象。九年前に訪問したときの記憶がすっかり消えてなくなっていたことにも納得だ。

↓羊肉。
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↓これは安価な冷凍もの。
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↓タレ。
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↓その他の具。
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↓〆にこういう麺を入れるのは上海スタイル。
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でも、宴自体は大いに盛り上がった。無理強いをせず、飲める人だけ飲む乾杯の応酬で、白酒はどんどん減っていった。中国に来たばかりの後輩は、「な、なんですか、この勢い」と驚いていたが、きっと数ヵ月後には「こっち側」に入っていることだろう。

↓みなで鍋をつついて酒を飲んでりゃ、とりあえず楽しい。
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因みに、その後輩は香菜(パクチー)が苦手だとかで、如何に香菜が嫌いかを延々語り続けるものだから、「うるさい!四の五の言わずにあと三回喰え!そしたら慣れる!」と言ったら、周りの後輩たちから「パクハラ(パクチーハラスメント)だ!」「パクハラしてる!」と囃し立てられた。

更にそのあと、「何事も経験だから、とりあえず舐めるだけ舐めてみろって」と白酒(バイヂウ)を勧めたら、今度は「バイハラだ!」に変わった(笑)。

酔っ払いだらけとなった一団は、近くのアイリッシュパブにハシゴして、ビールをあおりながらビリヤード。

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翌日は、お約束の二日酔い。


<2016年11月> ■店舗情報■



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2017年01月27日

食遊上海347 『東北餃子城』 - 我が家のサブダイニングで溜三様、排骨燉刀豆、水餃。

国慶節休暇四日目は、我が家のサブダイニングとなっている東北料理店『東北餃子城』でランチ(→前回訪問)。

ビールは飲まないぞ!と強く気持ちを持って品書きを見ると、東北玉米焼酒(とうもろこし焼酎)というのを見つけた。

度数は40度くらいかな。とろりと甘く、美味しい。こりゃいいや。今後は毎回これにしよう。1両(50cc)6元で量り売りしてくれるのも、昼酒としてはピッタリ。三両もらって、ちびちび舐めた。

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連れも僕もモツ気分だったので、料理は溜三样。豚のレバー、ガツ、ダイチョウのとろみ炒めだ。葱・大蒜の薬味がいい感じに効いて、醤油味も程よい。これだよこれ!と、箸が伸びた。

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お次は、排骨炖刀豆。豚スペアリブとなた豆とじゃが芋の煮込みだ。くたくたのなた豆とほろほろのじゃが芋には豚肉の旨味がしっかりと染み込み、八角の風味がほんのり効いて、実に旨い。どこか日本の肉じゃがを思い出させる優しい味だ。

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僕らの主目的は、水餃子。「ガッツリ食べたいね!」と意見が一致していたので、しっかり二皿。芹菜肉(中国セロリx豚肉餡)西葫芦鸡蛋(ペポカボチャx炒り卵)だ。

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旨い水餃子にはオーラがあると思う。最近、初見でビッと来た水餃子に食べて裏切られることは滅多にない。皮の厚さや艶やかさ。あるべき形が、これまで養った経験則センサーに反応するのだろう。

その伝で行くと、ここの水餃子にもオーラがある。上海の東北料理店はチェーン店が多いが、そういうところの水餃子とは一線どころか数線を画した美味だと思う。

ということで、昼から満腹。例によって、午後は気持ちよく昼寝。


<2016年10月> ■店舗情報■



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2016年12月13日

食遊上海330 『兜率宮』 - 出張帰りに、後輩と白酒&羊肉しゃぶしゃぶコンボ。

南通出張の帰り、後輩と二人で夕食をとることになった。「何が食べたい?」と訊ねて返ってきた言葉は、

「涮羊肉(羊肉しゃぶしゃぶ)がいいです!」

なんでまたいきなり。つか、明日の会食も上海風の羊肉料理の予定なんだが。

「同じ羊でも、味が違えば別物ですよ。上海料理の羊なんて、どうせ甘いんでしょ」

ひどい暴言だが、当人曰く、数日前から涮羊肉熱が高まっていたが、一人暮らしの身では熱を冷ましようもなく、機会を狙っていたのだそうだ。

ま、僕にしても、二日連続の羊肉なんて苦にもならないタイプだ。南通の昼食では海鮮河鮮をたっぷり食べたから、確かに肉が食べたいかも。

ということでやってきたのは、番禺路の『兜率宮』。上海では比較的正宗といえる北京式羊肉しゃぶしゃぶが味わえる店だ。ただ、羊モツの質だけはお話にならないことが過去の訪問で判明しているので、今回は羊肉だけに的を絞って注文を済ませた。(→前回訪問

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問題になったのは、飲み物。「暑い!冷たいビール!」と騒ぐ後輩を前にして、

「とりあえず、燕京啤酒(北京の地ビール)を1本」と、僕。
「…なんで1本だけなんですか。嫌な予感がするんですが」と、後輩。

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最近、クラフトビールの飲み過ぎで出っ張ってきた腹が気になる僕は、極力ビールを控えることにしている。だが、酒を控える気はない。で、ビールを飲まぬ人間が、いや、そもそも涮羊肉を前にした人間が飲むべき酒はと言えば、答えはひとつしかない。

泣く子も黙る二鍋頭(白酒)である。

「でたーーーーーーーーーーー!!絶対そうだと思った!」と、後輩。

続けて、「何で身内で白酒なんですか?明日も会社ですよ?そもそも私が女だってこと覚えてます?」などと言い連ねてきたが、まんざら嫌そうでもなかったので、「涮羊肉を食べたいと言ったのはそっちだし、涮羊肉を食べるのに白酒を飲まない方がおかしい」と言い返したら、「アルコール度52度ではなく、42度のやつならいいです」と中途半端な妥協案を出してきたので、それを受け入れることにした。

↓42度の牛欄山。
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ま、涮羊肉に白酒が合うことは真理である。いざ封を開けてしまえば、後輩は「ちびちび飲めば白酒も美味しいということは分かってきましたよ」などと言い出し、最終的に瓶の半分をきちんと空けた。

それなら最初からごちゃごちゃ言うなと一瞬思ったが、まあ、白酒に付き合ってくれる後輩がいるというのは、世間的に見たらレアケースでありがたいことなんだろうなと思い直した。

この後輩も中国に来て、もうすぐ一年。この成長(?)を喜びたい。


<2016年8月> ■店舗情報■



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2016年10月25日

食遊上海309 『東北餃子城』 - 定番の東北料理がしっかり美味しいという幸せ。

二十数年来の友人、上海に滞在中。

二日目は朝から我が家に遊びに来て、だらだら。モーニングドリンクとして、『南洋茶舗』から芒椰芒果爽をデリバリー。マンゴーとココナツミルクとナタデココとゼリーのトロピカルドリンクだ。他の類似チェーンと比較して、安くて内容が充実しているので、実はちょくちょく注文してしまう。うまー。

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二日目の昼は、連れも加えて、交通大学駅そばの東北料理店『東北餃子城』へ。地味なローカル店だが、東北料理の旨さを知っている人なら、必ず気に入るであろう店だと思っている。

定番中の定番を中心に、昼からフルスロットル。

まずは、小葱拌豆腐とビール。湯掻いた豆腐に塩とごま油をかけ、葱をのせただけの料理だが、二十年前に出会って以来、永遠のスタンダード。ここのは味精なしなので美味しい。

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豆腐皮で豚肉の甘辛炒めと香菜・白葱・胡瓜を巻いて食べる京醤肉絲は、フォトジェニック。これまで何度食べたか分からんが、最初にこの組み合わせを考えた人は天才!と叫びたくなる。大口で頬張るのが正解。

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定番の地三鮮(ナス・ピーマン・ジャガイモの炒め物)も、旨そうなオーラが漂っている。ナスやピーマンの旬を迎える夏は、一層美味しくなる料理だ。

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炒酸菜(白菜の漬物の炒め物)も、ビールが進む味。発酵万歳!

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絶対欠かせないのが水餃(水餃子)。餡はスタンダードな豚肉x白菜。つるりもっちりとした分厚い皮。大蒜なしで野菜たっぷりの餡。まだ若い十代でこの美味に出会えたことは人生の財産。そう思えるほど中国の水餃子は旨い。

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もうひとつの主食は、韮菜盒子。ニラ玉を小麦粉の生地で挟んで両面を焼いたもの。香ばしい生地の中から瑞々しいニラの香りが溢れ出す。韮、生地、玉子それぞれの甘さ。肉はなくとも満足感十分のご馳走なのだ。

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満足。やっぱりここは美味しいな。
餃子ひとつ取っても、上海の東北料理チェーン店とは皮の美味しさが全然違う。

今の家に引っ越す前の物件下見段階で、この店をさらっと見つけてきた連れの嗅覚は称揚に値する。
今や、すっかり我が家のサブダイニングだ。


<2016年6月>



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2016年10月23日

★東北料理・山東料理・北京料理・河北料理 ずらっと一覧!

だいぶ記事が増えてきたので、カテゴリ別に一覧を作ってみました。(2017年8月分まで)
カテゴリ別に下に行くほど古い記事になります。

■ひとりでも大丈夫!■ 小吃(軽食)メインの気軽な食事です。

<東北料理>
食遊上海84 『東北農家小院』 - アペリティフのビールで迷走。草帽餅と小鶏燉蘑據
食遊上海44 『東北小厨』 - 東北訛りが響く食堂で、ちょいと甘めの焼茄子。
食遊上海13 『東北餃子館』 - 道端の凉拌黄瓜と香菜肉餃にホッ。

<山東料理>
食遊上海274 『山東水餃』 - 水餃子の皮は薄く、本場との壁は厚い。
食遊上海199 『黄燜鶏米飯』 - ここ数年で大増殖中の人気料理にトライ。
食遊上海41 『山東水餃』 - 路地裏の餃子屋で、つるりと猛暑をしのぐ。

<北京料理>
食遊上海181『友記炸醤麺』 - やっぱり別物。金牌炸醤麺で北京を想ってむせび泣く。

<河北料理>
食遊上海381 『驢肉館』 - リベンジ!ロバ肉スープとロバ肉バーガー。

■たっぷり食べよう!■ 2人以上でガッツリたっぷり!様々な料理が登場します。

<東北料理>
食遊上海434 『東北餃子城』 - 義父母来たりて、水餃子をむさぼる。
食遊上海430 『和事佬関東大地鍋』 - 超巨大鉄鍋煮込み・鉄鍋燉で送別会!
食遊上海393 『東北餃子城』 - 久々の主食祭りで、葱油餅と西紅柿打鹵麺。
食遊上海347 『東北餃子城』 - 我が家のサブダイニングで溜三様、排骨燉刀豆、水餃。
食遊上海309 『東北餃子城』 - 定番の東北料理がしっかり美味しいという幸せ。
食遊上海235 『東北餃子城』 - 寒いときこそ東北料理。鍋包肉、切餅、酸菜燉鵞肉!
食遊上海213 『東北餃子城』 - 旧友を迎えて、東北料理と餃子で年越し!!
食遊上海204 『東北餃子城』 - 鉄板の定番東北料理からビアバーを経て茶会。
食遊上海172『東北餃子城』 - 地味な牛肉餡餅で駐在生活の強みを実感する。
食遊上海159 『東北餃子城』 - 燉菜もイイ!大骨頭燉酸菜や醤猪手や水餃子。
食遊上海153 『東北餃子城』 - 地味にヒットな東北料理店で炒合菜、葱爆羊肉、韮菜盒子!
食遊上海140 『二人轉東北菜』 - 「東北料理しか作れない」東北料理店。
食遊上海127 『東北農家小院』 - 超便利!「餓了麽」で東北料理をデリバリー。
食遊上海90 『東北四季餃子王』 - 数は力!後輩たちと東北料理と白酒の宴。

<山東料理>
食遊上海115 『青島小嫚児主題餐廳』 - ビールタワーで青島的送別会。

<北京料理>
食遊上海448 『全聚徳』 - 新たな後輩をアヒル尽くしの料理と白酒で迎える! 
食遊上海427 『豊盛胡同』 - 上海では激レア!コテコテ北京料理で白酒を酌み交わす。
食遊上海363 『洪長興』 - 老舗ムスリム料理店で白酒と羊肉しゃぶしゃぶ!
食遊上海330 『兜率宮』 - 出張帰りに、後輩と白酒&羊肉しゃぶしゃぶコンボ。
食遊上海284 『全聚徳』 - 北京ダックとアヒル料理尽くしで、総勢二十名の歓送会。
食遊上海207 『兜率宮』 - 白酒&羊肉しゃぶしゃぶコンボの駆け込み寺に認定!
食遊上海201 『頤品居』 - 深夜の羊肉しゃぶしゃぶからジャズバーへ。
食遊上海17 『月園火鍋』 - 暑さのみぎりに熱気羊肉火鍋。

<河北料理>
食遊上海368 『驢肉館』 - 本望!ロバ肉尽くしの忘年会は死屍累々!



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2016年09月08日

食遊上海284 『全聚徳』 - 北京ダックとアヒル料理尽くしで、総勢二十名の歓送会。

社内の歓送迎会が、『全聚徳』で開催されることになった。言わずと知れた北京ダック(北京烤鸭)の老舗。北京に本店を置く国営レストランである。

何故上海における歓送迎会でこの店が会場に選ばれたのかは知る由もない。そして、何故料理を注文する役割だけ僕に回ってくるのかも知る由もない。どうせなら店選びからやらせてくれよ。。

ま、自腹じゃ決して食べることのない料理だから、たまにはいいか。北京における『全聚徳』の評価は「一般般(フツー)」以上のものではないが、ま、それなりのものは出てくるし、少なくともアヒルを切り分ける技術に信頼が置けるところは良い。下手に上海の高級店で北京ダックを頼むと、店員の切り分け方がヘタクソ過ぎて、イライラするからな。

品書きを見ると、上海料理や四川料理が相当数まぎれこんでいる。上海でやっていくには仕方がないのだろうが、お呼びではないぜ。どうせなら北京の料理、それもアヒル尽くしの料理で固めるとしよう。今日の参加者は総勢20名。珍しい食材が苦手な人もいるだろうが、知ったことか。僕に注文を任せた奴が悪い(←開き直り)。

ということで、以下、ずらっと。

全聚徳盐水鸭肝。この店の名物料理であるアヒルの肝の前菜は、フォアグラより健康的な味。
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全聚徳鸭三样。アヒルの舌(鸭舌)、砂肝(鸭胗)、水かき(鸭掌)の冷菜だ。
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青椒鸭肠。ピーマンとアヒルの腸の炒め物。コリコリの鸭肠、大好き。
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火燎鸭心。アヒルの心臓をアヒルの脂で炒めたものだ。意外にも大人気。
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鸭架烧汤。アヒルのガラスープ。
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「注文、ずいぶん攻めますね」と、いつもの後輩。
ヤバいかな?と聞き返すと、「少なくとも僕は歓迎ですけど」。なら良かった。

↓もちろん普通の料理も組み合わせる。凉拌蓬蒿菜は、春菊の和え物。
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捞汁西葫芦。ズッキーニに似たペポカボチャの細切りサラダ仕立て。
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土鸡蛋炒醋攫。キクラゲと卵の炒め物。キノコ好きの後輩が食べたそうだったので(笑)。
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干烧笋尖。僕がタケノコを食べたかったから。売れ行きが良くて、二切れしか喰えなかった。。
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酸辣土豆丝。細切りジャガイモの炒め物。一応、誰でも食べられそうなものも。
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西芹炒百合。セロリと百合根の炒め物。同上。
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そして、メインの北京ダック(北京烤鸭)
皮と肉を別々に切り分けるのが伝統的スタイルだ。
荷叶饼にアヒルと白髪葱と胡瓜と味噌ダレをのせて、巻いて食べる。

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自分で好きな量を好きなバランスで包むからこそ、北京ダックは美味しいのだと思っている。
高級店によくあるように、店員が包んで持ってくる北京ダックは全く食べる気がしない。

また、北京ダックは量も味のうちだ。
北京ダックだけでも腹一杯になれるくらいの量があってこそ、満足感がある。
日本によくあるように、数切れでいくらという北京ダックも、また全く食べる気がしない。

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ともあれ、出席者の注文に対する反応は上々で、役目は果たせた。
特に、アヒルの腸が良かった、心臓が旨かった、などという声が聞けたのは良かった。

でもまあ、僕自身の料理の感想はやっぱり「フツー」だな。
ただ、これだけ食べて酒込みで一人150元しないところは、今の上海では安いかもしれない。

二次会は、一部のメンバーで上海最古(多分)のブルーパブ『外滩啤酒总汇/The Bund Brewery』へ。最近、客が減っていることを気にしてか、白いテーブルクロスを敷くなどして、高級感を演出しようとしていた。

だが、肝心のビールの品質は、今ひとつ安定しない感じ。上海にはレベルが高いブルーパブも増えているから、これでは再浮上は難しいかもしれない。

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ここで帰れば良いものを、泥酔した後輩に誘われて、深夜の蘭州牛肉麵へ。店員はヒマだったのか、試しに麺の太さを指定したら、その場で打ってくれた。僕は、最も細い毛細を依頼。

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あっさりしたスープは、〆にちょうどいい。サイズも小だしまあいいか、と自分に言い訳した。

・・・が、翌朝、食べ過ぎで胃がもたれる結果には、変わりがなかった。


<2016年5月>



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2016年08月08日

食遊上海274 『山東水餃』 - 水餃子の皮は薄く、本場との壁は厚い。

上海で水餃子を食べる場合、選択肢は大体2タイプに分けられる。

ひとつ目は、チェーンの小綺麗な東北料理店。
ふたつ目は、極小スペースでほとんど水餃子だけを扱うローカル小吃店。
個人経営の東北料理店や山東料理店という選択肢は、あまり多くない。

この日のランチは、ふたつ目のタイプ。
「山東水餃」という看板を掲げた、特に店名もないローカル小吃店だ。

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細長く小さな店内では、一家と思しき店員たちが餡を練ったり、餃子を包んだりしている。

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いつもの後輩と、別々の餡を頼んでシェアすることにした。僕は定番の白菜肉(白菜x豚肉)、キノコ好きの後輩は香敍(椎茸x豚肉)だ。値段は24個でそれぞれ12元と15元。

実はキノコが好きなんです、後輩から言われたのは僕の着任直後のことだったが、それから約8ヶ月、奴は本当に事あるごとにキノコを注文してくる。ひとつの食材にそれほど執着がない僕から見ると気味が悪いほどだが、本人は嬉しそうだから、まあいいか。

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熱々を酢につけて頬張る。細かいことを考えなければ普通には喰えるが、やはり本場の水餃子とは雲泥の差がある。

決定的なのは、皮。薄い割に硬くて、もっちり感がまるでない。作業場を覗くと、既製品の皮を使っていた。それじゃこの程度だよな。

…山東省出張で水餃子ばかり食べているうちに、舌が肥えたのかもしれないな。


<2016年3月>



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2016年06月10日

食遊上海235 『東北餃子城』 - 寒いときこそ東北料理。鍋包肉、切餅、酸菜燉鵞肉!

相変わらず、異常な寒波が上海の街を襲っている。
オフィスで仕事をしていると、窓から寒気が伝わってきて、指がかじかむほどだ。

寒いときには寒い地方の料理を食べれば、きっと身体も温まるはず。
そう考えて、行きつけにしているローカル東北料理店におとん(義父)を誘った。
地下鉄・交通大学駅上の『東北餃子城』だ。

黒龍江省の哈尔滨啤酒(ハルピンビール)で乾杯。
まずは東北料理の定番・鍋包肉を頼んで、ビールのつまみにした。
薄く切った豚のヒレ肉に衣をつけて揚げたあと、砂糖と酢ベースの熱々のタレにからめたものだ。

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サクサクした皮に甘酸っぱいタレが染みて、妙に美味しい。
細切りの葱と人参も爽やかなアクセントになって、肉の揚げ物なのに驚くほどパクパク食べられる。

二人だとこれだけでお腹一杯になってしまうが、今日はおとんという素晴らしい助っ人がいる。
山盛りの鍋包肉は、あっという間に姿を消した。

肉をたっぷり食べるなら、野菜もたっぷり食べるべし。
韭菜炒干丝は、たっぷりのニラを干し豆腐と一緒に炒めたシンプルな一品だ。
ニラと油って、相性がいいよな。もりもり食べられる。

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冬の東北料理と言えば、白菜の漬物・酸菜を使った煮込み料理をおいて他にない。
今日は酸菜にガチョウの肉を合わせた酸菜炖鹅肉を選んだ。
汁がくつくつと煮立つ様子は、見ているだけで身体が温まる。落ち着く味だ。

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もちろん、主食もがっつり。
芹菜の水饺(水餃子)と牛肉と大根の牛肉萝卜切饼

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こういう粉もの料理も大好き。
最初こそこんなに喰えないよーなどと言ったものの、
香ばしい粉の香りに誘われて、結局、全部平らげてしまった。


<2016年1月>



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