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2017年12月08日

食遊上海453 『啤酒阿姨』 - 3000種のビールを揃える人気のセルフビアバーに潜入! 

食遊上海452 『韶山湘菜毛家菜』 - 新たな後輩とサシでローカル湖南料理をつつく。」の続きです。

新たな後輩と湖南料理をつつく一時間ほど前、僕はひとりで延安西路駅に降り立っていた。少し前から話題の店として小耳に挟んでいたビールバーを、単独偵察するためだ。

その店の名は、『啤酒阿姨』。直訳すると、「ビールおばさん」という意味だ。

その名の通り、ビール好きのおばさん社長が始めた店で、中国内外のビールを公称3000種類も揃え、昼間から深夜二時まで営業しているという。店内は、四方の壁が全て冷蔵庫。客はそこから好きなビールを勝手に取り、レジで会計を済ませてから飲むスタイルで、瓶ビールがメインではあるが、生のクラフトビールも常時何種類か置いているらしい。

ここ数年で上海のビールシーンはどんどん進化を遂げているが、遂にこういう店が出てきたか。一度は訪ねておかねばなるまい…というわけだ。

店は延安西路駅の目の前にあり、まるで外資系スーパーかのような雰囲気でたたずんでいた。

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店内は思ったより広く、8人がけの細長いテーブルが15卓以上も並べられていた。まだ六時なのに、結構客が入っているのには驚いた。

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噂どおり、四方の壁にはビールがぎっしり詰まった冷蔵庫がずらりと鎮座していて(正確にはレジがある一方を除く三方だったが)、客は好きなビールを籠に入れて、レジに列を作っている。その近くには冷えたグラスが入った冷蔵庫があって、ビールをグラスに注いで飲みたい客は、ここから勝手に取っていけるようになっている。生ビールはレジで直接頼むスタイルで、レジの隣には生ビールのタップが10個ほどあった。

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食べ物は、料理と呼べるほどのものはなく、袋詰めのスナックや乾物、保温器に入れられたピザやソーセージくらいのようだ。

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調理や配膳の必要がないので、広い店内の割りにスタッフは少ない。なるほど、利益率が高そうな仕組みではある。

…というようなことを、一杯目のクラフトビールを飲みながら、観察した。

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あっという間に飲み終えてしまい、次は瓶ビールにトライ。壁際の冷蔵庫をひと回りして、ニュージーランドのMonteith’sを選んだ。

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再びレジで会計を済ませる。店にとっては都合の良いシステムかもしれないが、毎回レジに並ばなければいけないってのは、正直面倒くさいな。。酔っ払っているときは、もっとそう思いそうな気がする。

客は、欧米系もいるが、思いのほか中国人客が多い。こういう店に中国人が集まる時代になったんだあと、思わず感慨にふけった。

だが、隣の席の中国人男性二人は、これだけビールがある中で何故か缶のキリン一番搾りを選んでいて、「何故!?」と問い詰めたくなった。推測するに、別に日本びいきだからではなく、値段が安いからだろうな。なんせ青島ビールと同じ10元。さすがにこの店に来てまで青島ビールという選択肢はないだろうから、せめて海外ブランドを選んだ、というところか。まあ、実は中国国内生産で、だからこそ安いんだけど。

と、そんな推理をしてしまったのは、この店のビール、どれも結構いいお値段なのだ。そこらのスーパーでも売っているような海外ビールなら一本30-40元で済むけれど、ちょっと珍しいのになるとすぐに60-90元になる。気安い店構えとは異なり、値段は気安くない。しかも、ハッピーアワーもないのである。

今の上海、生のクラフトビールでも一杯60元程度で、ハッピーアワーなら35-45元というところも多い。それを思うと、どうしても割高な気はしてしまう。

割高だと思ってしまったのは、この店の鮮度管理が気になったからでもある。いくら人気の店とはいえ、果たして3000種類ものビールを新鮮な状態に保てるものなのだろうか。売れ筋以外は古いものばかりになりそう、と不安は的外れだろうか。

実際、冷蔵庫に並んでいた海外ビールは、どれも一年以上前に生産されたものばかりだった。しかも、一部のビールは、冷蔵庫に入り切らない在庫が遮光もせず常温保存してあったのだ。冷蔵庫のスペースが空いたら、そこから移すのだろう。

となると、確かに種類の多さには目を惹かれるが、いい加減な温度管理下で製造から一年以上も経ったビールをありがたがって飲む必要があるのだろうか、という疑問が湧いてきて、モヤモヤしてしまった。

ま、僕の思いはさておき、この店に人気があるのは確かのようで、近くの法華鎮路にも二号店を出している。どうせなら一日で両方を回ってしまおうと、湖南料理後の二次会に、後輩と二人で法華鎮路の支店を訪ねてみた。

こちらは延安西路より随分狭く、面積は一般的なコンビニと同じくらいだろうか。というか、店内の壁が白くて照明が明る過ぎるもんだから、雰囲気まで含めてコンビニみたいだった。それどころか、一部の客が買ったビールを店の外の階段に座り込んで飲んでいるものだから、その光景は夜中にヤンキーがたむろする田舎のコンビニを僕らに想起させたのであった(笑)。

↓こんな感じです。
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↓店内。
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↓僕らも、ヤンキー化。
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という感じで、僕にはあまり響かなかった『啤酒阿姨』だが、この店の隆盛は上海のビール文化の裾野が広がっていることの証左ではある。ものの試しに覗いてみる分には、面白いかもしれない。


<2017年9月> ■店舗情報■ 延安西路店法華鎮路店



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2017年12月07日

食遊上海452 『韶山湘菜毛家菜』 - 新たな後輩とサシでローカル湖南料理をつつく。

金曜の夜、後輩Gの後任としてやってきた後輩とサシで飲むことにした。とはいえ、彼は昔から中国畑で、僕が広州に駐在していた時期もちょくちょく食事をしていた仲なので、店選びも気を遣わずに済む相手だ。

この日は辛いものが食べたかったので、延安西路駅の近くにあるローカル湖南料理店『韶山湘菜毛家菜』を試してみることにした。テーブルが5つほど、20人も入れば一杯になるような、小さな店だ。

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店主が湖南人で、本場っぽい湖南料理を出す店だとネットの口コミには書いてあった。そうは言っても、何も言わないと勝手に辛さをアレンジされてしまうリスクがあるので、注文時には「辛いのが大好きなので、君らが食べるのと同じくらい辛くしてくれ」と言い添えることにした。

↓湖南料理なので、毛沢東推し。
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お互い品書きを眺めていると、後輩が「あの、鶏の足、頼んでいいですか?」と言ってきた。そう言えば、六年も前に書いたこの記事でも、彼は嬉々として鶏の足をむさぼっていたな(笑)。

もちろん、僕に否やはない。返す刀で、「おれはカエルが食べたいんだけど、いい?」と聞いたら、「いいですね!」と気持ちの良い返事が返ってきた。今後、最も食事を共にする機会が多いであろう後輩がこういうタイプで良かった(笑)。

酒は、もちろん白酒。なんせ金曜日だから、躊躇する理由はない。運ばれてきた小瓶を見て、「社名が最高ですね!」と後輩が言う。見てみると、「酒鬼酒」社。直訳すると、「酒徒の酒」か「飲んだくれの酒」…いや、最も適切な訳は「アル中の酒」ですかな(笑)。

↓「酒鬼酒」。
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ということで、以下、料理。

泡椒鳳爪は、後輩ご所望の鶏の足。むっちりしたゼラチン質に唐辛子の漬物の辛味がビリリと効いていて、酒が進む前菜だ。

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剁椒鴉片魚頭は、カレイの頭に刻んだ唐辛子の塩漬けをのせて蒸したもの。本来はもっと大きな川魚を使って作るものだが、あれこれ食べたい酒飲み二人には、このサイズで丁度良かった。

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鉄板肥腸は、豚ダイチョウの激辛炒め。むっちょりとして旨味ぴゅるぴゅるのダイチョウを生唐辛子の辛味と葱の風味がワイルドに彩り、これまた白酒が旨くなる一品だ。

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野菜補給の一品は・・・なんだっけな、これ。多分、空心菜

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僕にとってのメインは、干鍋牛蛙。素揚げしたぶつ切りのウシガエルを激辛に炒めて、小鍋仕立てにしたものだ。カエルのプリンプリンの食感って、カエルでしか味わえないものだから、時たま無性に食べたくなる。注文時のリクエストが奏功したのか、しっかり辛くて満足、満足。

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総じて、わざわざ遠くから訪ねるほどでもないけど、近くにあればまた行くかもって水準かな。本場湖南には及ばずとも、そこそこちゃんと辛くしてくれたので、このときの僕の心は満たされた。

尚、この日はこの店の前にゼロ次会、このあとに二次会を敢行したのだが、それについてはまた明日。


<2017年9月> ■店舗情報■



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2017年11月22日

食遊上海446 『1221』 - 久々の上海料理開拓で、隠れ家的上海料理店。

日本からの出張者を迎えて、久々に上海料理の新規開拓を敢行した。

正直に言うと、最近、上海料理の開拓意欲が減退していて、こういう切っ掛けでもないと、なかなか外で上海料理を食べなくなっている。今回の出張者は後輩なので、「まあ、ハズレでも別にいいだろ」という適当なテンションで(すまぬ)、接待にも使えそうな隠れ家風の店を試すことにした。

店は、延安西路の『1221』。そこに店があると知らねばなかなか気付かぬ路地の奥にある。店内は、オールド上海という形容がぴったりなレトロな内装だ。この日は西洋人の客が多かったが、なるほど、外国人受けしそうな雰囲気である。

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この日は見かけなかったが、日本人の客も多いようで、品書きの日本語も正確。日本人の中でも中華食材に詳しい人が手掛けたと思われるほど、しっかりしていた。

お茶は、功夫茶形式の八宝茶。細長い注ぎ口の薬缶でアクロバティックに注いでくれる。こういうパフォーマンスも、外国人には受けるポイントなのだろう。

↓八宝茶。
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肝心の料理はというと・・・極めて普通。ローカル上海料理店にありがちな「甘過ぎてキツイ!」とか「化調が強過ぎる!」とかではないが、特に「美味しい!」という感動も沸いてこない感じ。

↓酔鶏。酔っ払い鶏。
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↓周庄咸菜毛豆。青菜の漬物と枝豆の和え物。
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↓陳皮蝦。衣をつけた海老に陳皮の香りとピリ辛風味を効かせてある。
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↓笋干烧肉。干したタケノコと豚三枚肉の甘辛醤油煮込み。紅焼肉系の味。
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↓葱油白瓜…だったかな。葱の香りを移した油で瓜を炒めたもの。
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↓酒は、紹興酒を飲みました。
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食後に無料で供された八宝飯は、この店の名物らしい。
シナモン風味の甘いもち米の下にバナナが潜んでいる。

見た目に反してなかなか美味しいのだが、何故これが八宝飯という名前なのかは謎。
普通、八種類の具を入れたものが八宝飯だと思うのだが。

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さて、総評。料理はどれもポーションが小さめで、値段を抑えてあるから、雰囲気込みで考慮すれば、予算が限られた日本人接待にはいいかもね…って、感想が完全に仕事モードである。

上海料理開拓は、本当に難しいな…。


<2017年8月> ■店舗情報■



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2017年10月26日

食遊上海436 『花吃菌煮』 - 雲南直送の生キノコ!菌擴估蕕蚤膓淑海隆秦会!

今日の記事は気合入ってます!
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この二年間、何度となく食事を共にし、一緒に玉林犬肉旅行にも行った後輩Gの帰任が決まった

心情としては第十次歓送会くらいまで開きたいところだったが、サラリーマンの悲しさで、彼は帰任決定直後から引継ぎの出張や取引先との歓送会に追われ、いつもの後輩メンバーたちと歓送の宴を張れるのはわずか一回だけになってしまった。

その貴重な一回に、どんな料理を手配するか。実は、彼の帰任が決まるずっと前から、僕の心は決まっていた。

雲南の菌擴估蕁淵ノコ鍋)である。

何故ならば、後輩Gは大のキノコ好きだからだ。

この二年間、出てくる料理に木耳や椎茸が入っているだけでどこか嬉しそうな顔をしていたし、昼飯では香敍絲麺(椎茸と細切り豚肉麺)とか香敍片蓋飯(椎茸と薄切り豚肉のぶっかけ飯)とかキノコが入ったものばかり選んでいた。更に、ここ半年くらいはランチに自分で作った弁当を持ってきていたのだが、そのおかずには毎日必ず何かしらのキノコが入っていたのを僕は知っている。

そんな彼を送るにあたって、キノコ尽くしの火鍋ほどふさわしいものがあるだろうか。

ときは七月。奇しくも、時期は完璧だった。雲南のキノコは夏に旬を迎える。それ以外の時期にキノコ鍋屋に行っても、冷凍や乾燥のキノコでお茶を濁されてしまう。新鮮なキノコを味わえるのは夏だけなのだ。こんな絶妙な時期に帰任が決まっただなんて、食の神も彼の前途を祝しているに違いない。

店は、古北の『花吃菌煮』にした。実のところ、上海で雲南直送の生キノコを使ったキノコ鍋を食べられる店は数えるほどしかないのだが、ここはその貴重な一軒。予約時の電話で、今の時期はちゃんと生のキノコがあることを確認し、当日を迎えた。

↓『花吃菌煮』の店構え。
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この日のメンバーは、総勢6名。これだけいればたくさんのキノコが頼める。僕は張り切って、品書きを眺めた。

まずは、鍋底(ベースのスープ)。シンプルに、菌湯(キノコだし)と鶏湯(鶏だし)が半々になった鴛鴦鍋を選んだ。最初にペロッと味見をしたところ、実にすっきり!火鍋屋にありがちな化調ののっぺり味がしない!あとはキノコさえ良いものならば、相当旨い鍋になるんじゃないか!?…と、僕の期待値は俄然上がった。

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そのキノコも、なかなか充実した品揃えだった。この日、生で揃っていたのは白葱菌、黄牛肝菌、黒牛肝菌、老人頭菌、竹蓀、美味牛肝菌の6種。更に冷凍の喇叭菌、紅乳牛肝菌の2種を足して、全8種のキノコ鍋を仕立てることにした。

生のキノコは一皿88元〜128元(1500円〜2200円)するので、こんなに頼むと中国的にはかなり豪華なお値段になるのだが、後輩Gを送るという大義の前には些事である。頼んだキノコが卓上に並べられると、後輩Gはこの時点で既に昇天してしまいそうな笑顔になった。よかったよかった、大いに食べてくれ。

↓ずらりと並んだ8種のキノコ。どれもちゃんと新鮮だ。
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さて、どの写真がどのキノコかということだが、食べてから何ヶ月も経ってしまったので、すっかり忘れてしまった(笑)。左上は竹蓀(キヌガサダケ)だが、あとはさっぱり。日本語名も分からない・・・というか、そもそも日本語名がないキノコが多いと思う。

いい加減で恐縮だが、それでいいのだ、と僕は思っている。何故ならこのキノコ鍋はキノコそれぞれの特徴をどうこう言うものではなく、様々なキノコから出て混じり合ったダシの旨さに真髄があるからだ。

店員が、運んできたキノコを全て鍋に入れた。キノコ以外のダシ要員として、スープにはあらかじめ烏骨鶏のぶつ切りも入っている。こんなの絶対旨いに決まってるだろ!…という見た目に、メンバーの期待感は一気に高まる。

↓だわーっと入れていく。
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↓こんなの見たらたまりませんわな!
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「これ、むっちゃ旨そうですね!」
「こんなにたくさんのキノコが入った鍋は初めてですよ!」
「あー、お腹鳴ってきた!」

騒ぐメンバー。しかし、その高揚をいなすかのように、店員が言った。

「スープが沸騰してから最低十分間は煮込んでから食べ始めてください」

昔、雲南でキノコ鍋を食べたときも、同じことを言われた。別に毒キノコを使っているわけではないのだが、野生のキノコは、しっかり煮込んでから食べないと身体に悪いのだそうだ。

「うおー!これを見ながら十分も待つのは拷問だ!!」
「いや、再沸騰してから十分だから、それ以上だよ!!」
「ぐはー!」

更に騒ぐメンバー。しかし、こうなることを予想していた僕は、しっかり手を打っておいた。この間に食べられる前菜や炒め物をあらかじめ頼んでおいたのである。

それだけではなく、酒の備えもばっちりだ。僕が雲南から取り寄せて日頃から愛飲している自烤酒(とうもろこしの蒸留酒。50度)をたっぷりと持ち込んだのである(酒の持ち込みはタダなのです)。

「ふふふ、どうだ、この計画性!」
「さすが!」
「抜かりなさ過ぎて、引くレベル!」(←褒めてない)

↓自烤酒で乾杯!
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↓四季鮮花開。ジャスミンなど色々な花を炒めたり、煮たりした前菜の盛り合わせ。
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↓手剥筍。茹でたタケノコ。シンプルな美味しさ。
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↓青椒黄牛肝菌。ピーマンと黄牛肝菌の炒め物。ジューシーな食感で旨い。
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↓鶏蛋炒白参。ミチッとしたキノコと玉子の炒め物。何気に激ウマ!
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そうこうするうちに、菌擴估蕕完成した。あまりにも旨そうな見た目に、皆、我先にと器を構えた。

↓こりゃ旨いでしょ!
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極限まで高まった我々の期待は正しく報われた。キノコだけでこんなに多彩な食感が!?と驚き、豊かで澄み切ったスープの旨さに興奮した。この味についてあれこれ書いても食べたことがない人には伝わらないと思うから、詳述は省いて一言だけ。

これぞ火鍋の王様、いや皇帝だ!

店の一角には調味料コーナーがあって、十数種類の調味料を好き勝手に調合して好みのタレを作る仕組みになっていたのだが、僕らの結論は、「タレはいらない」。圧倒的な旨味を有するスープを前にしては、タレはお邪魔虫にしかならなかったのだ。

キノコの他にも、豚肉やタケノコや青菜も鍋に加えて、宴は続いた。どんなに食べても胃もたれせず、後味はすっきりなので、皆の勢いは一向に衰えない。

正直に言って、期待以上の美味しさだった。以前雲南で訪ねたキノコ鍋専門店は、キノコの種類と鮮度はさすがにこの店以上だったが、スープに大量の化調が入っていて、「キノコからいくらでもダシが出るのになんで??」と、怒りを通り越して悲しくさせられた。その点、完全無化調だったこの日の火鍋は、本場を越えた美味だった。

〆の米線(雲南のライスヌードル)も、絶品。スープが旨いのだから、それも当然だ。

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↓これがまた旨かった。
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狂乱のひと時が過ぎ、食後、後輩Gが言った。

「これほどのキノコ鍋を味わえて、中国生活に一切悔いはありません。
 唯一あるとすれば、もっと早くこの店を知りたかったです」


我ながら、完璧なアレンジだった…と、自画自賛しておこう。

その後は、二次会のクラフトビール、三次会のバーを経て、二時解散。

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さらば、後輩G!今度は日本で飲もう!


<2017年7月> ■店舗情報■



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2017年10月13日

食遊上海433 『M2F』 - 週末の散歩ついでにお洒落カフェでブランチ。

最近の上海はそこそこ空気がいいので、週末の朝は、子供を連れて家の周りを散歩している。

大人としては、ただ歩き回るだけではつまらないので、別の目的を作りたくなる。そこで、散歩の途中で立ち寄ってみたのが、新華路のカフェ『M2F』だ。

お洒落な中国人(店主の発音から察するに、台湾人かもしれない)がやっているお洒落なカフェ。品書きや店内の能書きを見たところ、コーヒーにはこだわりがあるようだ。

↓プラタナス並木を散歩。空気さえ良ければ気持ちがいい。
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↓M2Fカフェ。
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となれば、当然、コーヒーを頼むべきだろうが、初めて行ったときはあんまりにも暑かったものだから、思わずビールを頼んでしまった(笑)

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敢えて空調の効いた店内に入らず、店頭のテラス席で。サウナのような湿気の中で飲むと、ひと際旨い。

数週間後、今度はちゃんとコーヒーを飲むべく再訪した。ベーグルサンドが五種類ほどあったので、それとラテでブランチにした。

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ラテは、ちゃんと美味しい。そこらのコーヒーチェーンに比べて、コーヒーの濃度が濃いし、コーヒー自体も美味しく感じる。ベーグルサンドも美味。ただ、38元は高いな。。

しかし、家の周りを少し歩き回るだけで真っ当なカフェに行き当たるなんて、昔の中国を知る身からすると、隔世の感があるなあ。


<2017年7月> ■店舗情報■




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2017年09月08日

食遊上海427 『豊盛胡同』 - 上海では激レア!コテコテ北京料理で白酒を酌み交わす。

北京で知り合った食友のYさんと、久々に夕食を共にすることになった。上海に異動してはや一年近くが経つYさんだが、大好きな北京料理への思いが経ちがたく、日々、上海で本格的な北京料理が食べられる店を検索しているのだという。

今回の会場は、そんなYさんが探し出してきた店だ。場所は、古北より更に西。最寄り駅は、韓国人街がある龍柏新村だ。浦東在住のYさんにとっては最果ての地とも言っていいロケーションだが、それでも行ってみたいという時点で、Yさんの北京料理へ向ける熱情が知れると言うものだろう。

かく言う僕も、北京料理は大好きではあるが、もう少し冷めていた。上海で本当にガチな北京料理を出したら、恐らく上海人の客が全然来なくて早々に潰れてるはず…という推論が頭を離れなかったからだ(笑)

ともあれ、やってきました、龍柏新村。駅から五分ほど歩いて、お目当ての『豊盛胡同』へ着いた。

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店の戸を押すと、コテコテの北京なまりを話す店員に迎えられ、「お!」と気分が高まった。Yさんは仕事で到着が遅れるとのことで、まずは独りでメニューを吟味したところ・・・。

驚いた。品書きに並んでいたのは、コテコテの北京料理ばかり。まさか上海の北京料理店で、麻豆腐や炒肝児や鹵煮火焼を出しているところがあるとは思わなかったぞ。酒も、ビールはちゃんと燕京啤酒だし(さすがに普啤ではなく、純生だったが)、二鍋頭もちゃんと置いている。

「Yさん!メニューはいい感じですよ!」と、Wechatでメッセージを送る。「おお!期待が高まりますね!先にやっててください!」という返事を受けて、とりあえず燕京啤酒肉皮凍拌茄泥を頼んだ。

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肉皮凍(豚の皮の煮凝り)は、かなりいい感じ!甘さのない醤油味が、ちゃんと北京を感じさせる。

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ところが、拌茄泥(茄子の前菜)でつまづいた。拌茄泥の「泥」はペーストの意味で、本物は蒸した茄子の皮を剥き、ペースト状にして冷やしたものに胡麻ダレをかけ回すのだが、ここでは細切りの茄子にそのまま胡麻ダレがかかっていた。思わずYさんにWechatで写真を送ると「うわ、これは別物ですね!」と、悲鳴が返ってきた。

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まあ、味自体は悪くなかったし、今や北京でも細切りで出す店もあるそうだから(でも、それじゃ茄「泥」じゃないよな)、なしではないが、今のところ、戦績は一勝一敗というところか。

…などと考えていたところに、Yさんが到着。

「この品書きはテンション上がりますね!拌茄泥を見ると、他もやや不安になりますが、とりあえず試してみましょう」
「そうですね。別に百点じゃなくても、上海で七十点くらいの北京料理が食べられれば十分満足ですし」

ということで、あれこれ頼んだのが、以下の料理だ。

まずは、爆肚(茹でモツ)。部位は牛百叶(牛センマイ)一種類だけで、さすがに他の部位は置いていなかったが、センマイの鮮度は良かったし、タレも本格的だった。

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定番の芥末墩(白菜の芥子和え)も、なかなか。

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まるでケーキのような形に盛り付けられ、パセリまで添えられた羊油麻豆腐(発酵緑豆のおからの羊油炒め)は、見た目にこそ度肝を抜かれたが、味はまずまず合格点。

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拌蘿蔔皮は、紅芯大根(中が赤色の丸い大根の醤油和え)。素っ気無い盛り付けといい、シンプルな味付けといい、北京を思い起こさせる一品だ。

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鹵煮火焼は、豚モツ(腸や肺など)と厚揚げ豆腐と火焼(中華風固焼きパン)のごった煮。北京の庶民が愛する小吃で、モツ・豆腐・主食が一皿に入った完全食だ。本場同様、甘さのないあっさりした醤油味で、なかなか美味しい。汁を吸った火焼は、しっかり腹にたまるので酒飲みの敵ではあるが、旨いので思わず食べてしまう。

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牛肉千層餅は、牛肉と玉葱を挟み込んだ「餅」。これまた腹にはむちゃむちゃたまるし、本来、鹵煮火焼のあとに頼むようなものではないのだが、生地が香ばしく、ミチミチした牛肉に玉葱の甘味がよく合って、思わず完食してしまった。

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総じて、一番本場とかけ離れていたのは最初の拌茄泥だけで、あとは全て及第点。上海で食べられるなら、十分な水準と言える。二人とも嬉しくなって、燕京啤酒をチェーサーに、延々と二鍋頭を飲み続けた。

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特に、僕と違って北京出張の機会もないというYさんは、「ここは僕、また来ますよ!」と大興奮。僕も多分、連れと一緒にまた来ると思う。

上海在住で、北京料理が恋しい人は、是非お試しあれ。


<2017年6月> ■店舗情報■




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2017年08月11日

食遊上海417 『敦煌楼蘭州清真牛肉拉麺』 - 羊は喰えたが、牛肉麺を逃す!

夕食も、友人にいくつかの選択肢を示し、行きたい店を選んでもらった。友人が選んだのは、甘粛料理。「広東料理や四川料理も魅力的ですが、やはり日本では食べられなさそうなものに惹かれます」と、好奇心旺盛だ。

店は、先日羊の丸焼きを食べた『敦煌楼蘭州清真牛肉拉麺』だ。

兰州酿皮。麩の副産物のでんぷんに碱(粉末かんすい)を加え、蒸して固め、麺状に切ったもの。ピリ辛胡麻ダレがクセになる旨さで、僕も連れも友人も、「腹にたまると分かっているのに、箸が止まらない」状態になった。

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定番の菠菜羊肝。ほうれん草と羊のレバーの和え物だ。この日はいつもよりレバーが硬くなってしまっていたが、羊のモツなんて日本じゃ食べられないので、友人には喜んでもらえた。

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前回頼んで気に入った涼拌山椒芽(山椒の芽の和え物)は、この日も好評。噛むと口の中に広がる山椒の香りが爽やかで、理想的なアペタイザーだ。

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メインは、手抓羊肉。茹でた羊肉のかたまりをガッツリ!「脂に全然臭みがない!むしろいい香りがする!」と友人も大興奮。そうそう、そうなのだ。旨い羊の脂は香りがいい。羊が臭いなんて言う人は美味しい羊を食べたことがない人である、と毎度書いていることを改めて書いておく。

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羊肉は、煮込み料理も頼んだ。土豆焼羊肉は、じゃが芋と羊肉の煮込み。むっちょりと柔らかくなった羊肉が旨いのは当然として、その旨味を吸い込んだじゃが芋が素晴らしく旨い。友人も、「このじゃが芋、絶対美味しいやつですよね」と目を付け、その旨さに目を輝かせていた。

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野菜補給は、蒜蓉油麦菜。当地では珍しくも何ともないが、日本では食べられない油麦菜を食べてもらおうと思った次第。「中国の野菜炒めは本当に美味しいですねえ」と、好評だった。

画竜点睛を欠いたのは、〆に頼もうと思っていた蘭州牛肉麺が麺の売り切れで食べられなかったこと。この日は閉店後に鍋の点検をするとかで、麺を少なめに仕込んでいたそうだ。それなら注文時に言ってくれ〜!

「これはまた上海に来いってことなんだと思います・・・!」
「はい、またいつでも来てください!」

翌朝は、近所にできたばかりの包子屋で、素菜包(青菜餡)、肉包(豚肉餡)、三丁包(豚肉・筍・椎茸の賽の目切り餡)をテイクアウト。生地がちゃんと美味しくて、普段使いには十分耐えそうな感じだ。

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そして、近くの市場で買ってきた楊梅(ヤマモモ)をデザートに。シュキュッとした瑞々しい食感。爽やかな香りと甘さ。今年の初物にふさわしい美味しさに、満足。地味だけど大好きな果物のひとつだ。

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更に、これも旬を迎えた荔枝(ライチ)。品種は妃子笑。かつて産地の広東に暮らした身としては鮮度を手放しでは誉められないが、友人は「要求高過ぎです」。確かに十分に旨いな。反省。

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そんなこんなで、短い日程ではあったが、友人は色々なものを胃袋に詰め込んで帰って行った。

「出張期間中のストレスが一気に晴れました!」

そう言ってもらえて、良かった。


<2017年5月> ■店舗情報■



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2017年07月07日

食遊上海404 『敦煌楼蘭州清真牛肉拉麺』 - 宿願!十人で羊の丸焼きを喰らう!!

新たな若手駐在員の赴任を受けて、若手10名(に僕も入れてくれ)で歓迎会をすることになった。せっかくの大人数だ、それを活かした店選びをしたい。

そこでふと思いついたのが、烤全羊(羊の丸焼き)である。ネタとしては完璧だし、主賓に中国の羊肉の旨さを知ってもらうことも出来る…と理由付けしたが、実のところ、僕が食べたかっただけである。

中国歴もそこそこ長くなってきたが、なんせ友達が少ないので、これまで大勢でないと頼めない烤全羊を食べる機会は、11年前の内蒙古草原ツアーでの一度しかなかった。これだけの人数が集まり、しかも好き勝手に店を手配していい機会など、今後滅多にあるまい。これを逃してはいけない。

烤全羊は別に上海の名物ではないが、調べたところ、出している店は結構あった。価格はどこも1000〜1300元で、人数は15人くらいが理想のようだ。今回は10人しかいないけど、そこは目をつぶろう。だって、一人当たりの値段は高くてもたったの130元(約2100円)だ。大した負担ではないし、余ったら持ち帰ればいいではないか。

更に調べたところ、上海で食べられる烤全羊は、二種類に分けられるようだ。1つは、羊の頭を落として腹開き(?)にし、2本の鉄棒に足をくくりつけて焼くタイプ。もう1つは、頭は落とさずに、生きているときの姿のままオーブンで丸ごと焼き上げるタイプ。どうせ喰うなら後者の方が面白そうだよな。

上海には前者の店が多いようで、後者の店をターゲットにしたら、一気に候補が絞られた。そこで引っかかったのが、『敦煌楼蘭州清真牛肉拉麺』だ。上海で最も本格的な蘭州牛肉麺と甘粛料理を出す店として、以前、何度か紹介したことがある(→過去記事

そうか、この店でも烤全羊を出していたんだな。これはいい、この店なら羊以外の料理も美味しいし、羊そのものも美味しく仕上げてくれるに違いない…と、会場選びは終了。すぐさま予約の電話をかけた。実のところ、前者の烤全羊を出す店は、チェーンのBBQ専門店ばかりで全然そそられなかったというのも、後者をターゲットに据えた理由だった。

さて、当日。酒は甘粛省の地ビール・黄河啤酒と、持ち込んだ白酒が数本だ。

↓黄河啤酒。
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↓白酒たち。
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ビールで喉を湿らせていると、早速、主役の烤全羊が登場した。

↓どーん!!烤全羊!!!
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うわはははは、期待通りの豪快なお姿!剥き出しになった臼歯が草食動物としてのアイデンティティを主張している。しかしまあ、これにリボンを巻いたり花をくわえさせるセンスが実に素敵だ(笑)。

「これはすごい!!」
「テンション上がりますね!!」
「頑張って食べましょう!!」

ここでテンションが下がるメンバーが一人もいなかったことは、実に喜ばしい。

↓歯軋りする羊さん。
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大騒ぎする僕らの声でこっちに振り向いた他のテーブルの中国人客も、見開いた目が釘付けになっていた。でも、その後すぐに店員を呼び寄せて、「あれ、いくらだ?」と聞くあたりはさすがとしか言いようがない。

撮影大会がひと段落すると、北京ダックと同じように、コックが羊を切り分け始めた。上手い具合に包丁で骨から肉を外し、部位ごとに盛り付けてくれる。まだ若いコックだったが、手付きは確実で、安心して作業を任せられた。

↓手慣れた解体。
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で、それぞれの皿をまとめたのが下の写真なのだが、食べていたときも今も、どれがどこの肉なのだか、さっぱり分からない(笑)。

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ただ、はっきり言えるのは、「どこの部位も旨かった」ということ。総じて柔らかくジューシーで、脂身の多い部位では羊の香りを楽しみ、肉だけの部分では肉自体の旨さを堪能した。

↓肉。
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↓肉。
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↓これも肉。
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↓またも肉。
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↓卓上が全部、肉(笑)
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「これは美味しいですね!」
「すさまじい肉の量ですが、ビールも白酒も進みますね!」
「食べても食べてもまだある、という安心感がいいです!」

メンバーのテンションも過熱気味だ。

そうそう、塩味の付いた羊肉はそのまま食べても旨いが、下の写真のような薬味を付けると、味が変わってまた箸が進む。唐辛子粉、花椒粉、クミンの粉、唐辛子粉と塩など。生の白葱や赤玉葱もいいアクセントになる。

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因みに、歯を食いしばっていた頭も飾りではなく、舌や目玉や脳みそもちゃんと出てきた

舌は歯応えがよくクセのない味で、牛肉のタン感覚で食べられた。目玉は思ったより汁気も弾力もなかったが、ムニッとしたゼラチン質という感じで悪くない。脳みそは、ややパサパサした白子というところ。オーブンで焼くという調理法は、脳みそを食べるには適していないのかもしれない。

↓目。
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↓脳みそ。
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15人で食べるのが普通の烤全羊を10人で食べようというのだから、それ以外の料理は全て野菜料理にした。

下の写真の左上から右に、小茴香拌杏仁(ウイキョウと杏のさねの和え物)、酸辣土豆絲(じゃが芋細切りの酸っぱ辛炒め)、涼拌山椒芽(山椒の芽の和え物)

中央は、荷塘月色(サヤエンドウ、木耳、山芋の炒め物)、潤肺百合(百合根の冷菜)

下段は、虎皮青椒(獅子唐の醤油炒め)、蒜蓉油麦菜(ムギレタスの大蒜炒め)、韭黄炒蛋(黄韮と卵の炒め物)、白灼芥藍(茹でカイラン)

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この戦略が大成功。僕がわずかに持ち帰った分を除いて、丸ごと一匹の羊を見事十人で食べ尽くすことが出来た。大量の野菜があったからこそ、大量の肉を消費できたのだ。注文のバランスは、やはり大事だ。

しかも、主食を食べる余裕まであった。冒頭にも書いたとおり、この店は上海で最も本格的な蘭州牛肉麺の店なので、本場同様、麺の太さや形状を8種類から選べる。さすがに全て頼む余力はなく、10人で3種をシェア。左から二細(やや細)、三棱(三角形)、大寛(極太)だ。

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「おお、太さで全然印象が変わるなあ」
「これは面白い!」

〆まで、皆のテンションは下がることがなかった。

この頃には白酒もすっかりなくなって、泥酔の満腹!月曜日だったので潔くお開きにし、丸ごと羊の宴は綺麗に幕を閉じた。数年来の宿願が適って、僕としても満足。羊の本場の西北地方で食べたらもっと旨いのかも知れんけど、十分美味しかった。

私も食べてみたい!という人は、十人集めて、GO!この店の烤全羊は、1288元(約2万円)。事前予約必須なので、ご注意あれ!


<2017年4月> ■店舗情報■

↓P.S. 持ち帰った羊は、翌日香菜と炒めて莞爆羊肉にしましたー。
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2017年06月28日

食遊上海399 『湘味縁(愚園路店)』 - カエル専門店から湖南料理へ方針転換。

江蘇省江陰へ出張した帰りの夕食。同行していた日本からの出張者が「珍しくて刺激的なものが食べたい」と言うので、当初は湖南式の激辛ウシガエル炒め鍋の専門店へ行く予定だったのだが、その夕食に上司も参加することになり、方針を変更せざるを得なくなった。

とはいえ、出来る限り出張者の意思は尊重したいと考えて、普通の湖南料理店を会場に選んだ。愚園路の『湘味縁』である。(→前回記事

本来食べるはずだったウシガエルもちゃんと頼んであげた。それを頼むくらいなら最初の店に行けばいいじゃないかと思うかもしれないが、色々他の料理もある中でカエル料理が混じっているのと、カエル料理しかないのでは、普通の人にとっては結構大きな差があるはずだ、きっと。

干鍋牛蛙は、ウシガエルの激辛炒め鍋。
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その他の料理は、以下の通り。

↓唐辛子をこっくりと煮てピータンと合わせた焼椒皮蛋
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↓ササゲの漬物と豚ダイチョウを唐辛子で炒めた酸豆角炒肥腸
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↓火宮殿臭豆腐は、湖南式の真っ黒臭豆腐。『火宮殿』は長沙にある老舗小吃店。
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↓二種類の唐辛子の漬物を淡水魚の頭にのせて蒸した双色魚頭。魚が小さくて少々寂しい。
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↓辛くない料理もというリクエストにお応えした涼拌萵筍(茎レタスの和え物)。
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↓同じく、辛くない料理もというリクエストにお応えした苦瓜炒蛋(ゴーヤーと玉子の炒め物)。
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↓〆は、湖南料理の定番・醤油炒飯
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尚、今回この店を選んだのは単に交通の便が良かったからで、別に気に入っているわけではない。むしろ前回の印象より辛さが中途半端で、もったりした味付けが気になった。これが最後の訪問かな。

ともあれ、宴自体は結構盛り上がって、楽しい夜になった。

<2017年4月> ■店舗情報■



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2017年06月05日

食遊上海388 『巴国布衣』 - ベタなアテンドで、変臉ショーと無難な四川料理。

日本からの出張者をベタな店でベタにもてなす必要があって、『巴国布衣(星空広場店)』へ行ってきた。

この店は、上海在住の日本人で知らない人はいないんじゃないかと言うくらい、有名な四川料理のチェーン店だ。星空広場店は日本人が多く住むエリアにあるということもあって、この日はパッと見、全体の六割以上が日本人客だった。

それだけ日本人に受ける理由は、よく言えば食べやすい、悪く言えばきゃぴっとした、辛いが辛過ぎない四川料理が食べられるから。そして、もう一つは、店内のステージで毎晩行われる変臉(変面)ショーによるものだ。

変臉は、四川の伝統芸能で、京劇の臉譜(隈取)に似た布の仮面を瞬時に変えていくパフォーマンスだ。かつてその技術は国家機密、門外不出、一子相伝などと言われた。二十年ほど昔に公開された「変臉」という映画は、子供のいない大道芸人が後継者を求めて幼い子を違法な人身売買で買って育てる…というストーリーだった。

ところが、時代は変わった。今やその技術は漏れに漏れ、上海のチェーンレストランですら簡単に見られる。支店の全てに変臉の芸人がいるということだから、随分とありがたみはなくなったが、数年ぶりに見た変臉は、どんなに目を凝らしてもやっぱり種が分からず、なんだかんだで凄い技術だなあと思わされた。

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変臉ショーのBGMには、昔の戦隊物の主題歌みたいな曲が爆音でかかっていた。サビには「変臉♪変臉♪」という歌詞までついていて、変臉ショー専用の曲になっている。

僕は驚いた。何故ってこの曲、僕が十一年前に成都で変臉ショーを見たときに使われていた曲と全く同じだったからである(→当時の記事)。一体、どこの誰がいつこんな曲を作り、かけるようにしたのだろう。

さて、料理。トップバッターは、この店の名物料理で、ほとんどの人が頼んでいる晾干白肉だ。いわゆる雲白肉(茹で豚の大蒜ダレ)を、布団を干したかのように盛り付けてある。

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見た目のインパクトはある。僕らにしても、出張者のひとりが「あれはなに!?」と他のテーブルを見て声を上げたから頼んだのだ。

しかし、箸で薄く切られた豚肉と胡瓜をセットでつまみとるのは結構面倒で、ぶっちゃけ、食べにくい。奇抜な盛り付けが、「美味しさ」に繋がっていない。このように見た目だけで実質が伴わない料理を、僕は昔から「きゃぴっと系」と呼んでいる。

他の料理は、写真メインでさらっといく。

↓夫妻肺片。牛肉と牛モツの辛味和え。
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↓麻醤油麦菜。ムギレタスのピリ辛胡麻ダレかけ。
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↓歌楽山辣子鶏。鶏の麻辣唐揚げ。88元もするのに、肉の量が少なくてびっくりした。
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↓鉄鍋水煮魚。淡水魚の麻辣スープ煮。
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↓山薬木耳。山芋とキクラゲの炒め物。辛くないものも、というリクエストにお応えして。
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↓青菜鉢。刻んだ青菜のスープ仕立て。同上。
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↓麻婆豆腐。
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料理も変臉ショーも、中国で四川料理を食べるのは初めてだった二人の出張者は、大受けだった。アテンド利用に人気があるのは、まあ、分かる。


<2017年3月> ■店舗情報■



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2017年04月21日

食遊上海380 『Bistro 321 Le Bec』 - 昼夜通して、お気に入りのビストロに浸る。

こと洋食に関しては、わざわざ上海で美味しい店をあれこれ開拓しようという気持ちはないので、一度気に入った店を見つけると、そこに通い続けることになる。

ということで、四度目の登場となるフレンチビストロ『Bistro 321 Le Bec』。金はかかってもいいけど、間違いなくおいしいフレンチを食べたいという場合、我が家ではこの店を訪ねる。(→前回訪問

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他の店に浮気しない理由の半分は、スペシャリテのPate Croute(鶏と豚のパテ)にある。どうせフレンチを食べに行くなら必ずこれを食べたいと思ってしまうくらい、旨い。

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Puree Le Bec(マッシュポテト)も、何だかんだで毎回頼んでいる。ただのマッシュポテトなのに、滑らかさやバターの香りのよさが秀逸なのだ。

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もっとも、たまにはケッタイな料理が出てくることもある。フランス語の品書きは読めないし、中国語の品書きは説明がシンプル過ぎるので、時として料理のイメージが湧かぬまま頼んでしまったりするのが原因だ。

この日はアイスクリームのコーンに生のマグロとキャビアが盛られたものが出てきて、仰天した。マグロが使われること自体は品書きで理解していたのだが、まさか生のマグロで、こんなプレゼンだとは。

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あらかじめこうだと知ってたら頼まなかったけど、こういう料理も味自体はしっかり美味しくまとめてくるので、まあいいかと思える。

何気なく頼んだアンディーブのブルーチーズソースサラダは、特に面白みのある一品ではないが、ブルーチーズは良いものだし、しつこさのない上品な仕上がりで美味しい。そして、日本のフレンチと比べると、何倍もの量が入っている(笑)。

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この日のメインは、鴨とキノコの煮込み。この店、これまで煮込み料理は何を頼んでも美味しかった。しつこくないけど濃厚な、攻めの味付けがいい。

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グラスワインを五種類ほど干しながらがっつり頂いて、ご馳走様。しかし、今回はまだまだ終わらない。この店は保存が利く一部の冷菜を瓶詰めにしたまま出すのだが、それらはテイクアウトも可能なのだ。

Pate de Campagne(豚肉のパテ)Hareng Marine(ニシンのマリネ)を持って帰り、夕食も引き続き家のワインでビストロ気分。どちらもそこらの市販品とは比べようもないくらい美味しい。

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更に、デザートも持ち帰った。ここのケーキは店内で食べると70元だが、テイクアウトすると50元になるのだ。持ち帰らない理由はない。

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クランベリーのタルトミルフィーユ。安定の美味しさ。

昼から夜まで、幸せな一日だった。


<2016年1月> ■店舗情報■



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2017年03月22日

食遊上海367 『天辣緑色時尚餐廳』 - 日本出張前に四川料理で中華チャージ。

日本からの出張者を迎えての会議が娄山関路の客先で終わり、さて夕食。

出張者からは「別にどこでもいいです」とやる気のないコメントが出たので、近場で適当に見繕うことにして、金紅橋の地下にある四川料理店『天辣緑色時尚餐廳』を訪ねた。特にレベルが高いわけではないが、上海で食べる四川料理としては、無難な水準を維持していると思う(→前回訪問)。l

相手の食の幅が狭いことは分かっていたので、「加麻加辣(麻辣を強くして)」とも言わず、料理も珍しい食材は避けて無難なものをチョイス。

天辣鉢鉢鶏。鶏肉と竹の子の辛味和え。
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涼拌茼蒿。春菊の黒酢和え。箸休め。
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麻婆豆腐。出張者が食べたがったので。
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腐乳空心菜。空心菜の腐乳炒め。やや味付けが濃かった。
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沸騰大蝦球。水煮魚のスープにエビを入れたもの。
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海のエビを用いている以上、内陸の四川には元々なかった創作料理だが、これはこれ。麻辣味のプリッとしたエビは、ビールを進める。見た目は激辛だがそうでもなく、出張者も旨い旨いと箸を伸ばしていた。

〆は担担面でも頼もうと思っていたら、出張者が「それよりデザートがいいです」と言い出したので、鯏鰓(黒胡麻餡入り白玉団子)。

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「これはいいですねえ!」と、やたら喜んでいたところを見ると、彼の体内麻辣許容枠はこれまでの料理で既に振り切れていたようだ。ま、甘さ控えめの上品な味で、僕としてもホッとひと息。

翌日からの日本出張に向けて、中華料理チャージ完了。


<2016年12月> ■店舗情報■



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2017年02月09日

食遊上海354 『Bistro 321 Le Bec』 - 三回目も陶然!一番お気に入りのフレンチビストロ。

フランスでタイヤ会社の二つ星を獲ったシェフ・レベックさんが上海で開いた『Bistro 321 Le Bec』
過去二回の訪問ですっかり気に入って、ファンになった。(→前回訪問

ビストロと言いつつお値段が張るのでそんなに気軽には行けないのだが、
今年の国慶節はどこにも出かけなかったから多少の贅沢は良いかと、予約の電話を入れた。

秋口の上海は、町のそこここから金木犀の香りが漂ってきて、とても心地がいい。
幸い空気も綺麗で、この時期のプラタナス並木を歩いていると、上海っていいなと思う。

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初めて食べたとき衝撃を受け、今回も真っ先に頼んだのが、スペシャリテの鶏と豚のパテだ。
鶏と豚の肉や内臓や血を多彩なナッツや香辛料で仕上げたもので、恐るべきワインキラー。

普段、料理は単純を以って尊しとする主義だけど、この複合的な味わいの前には完全に脱帽。
見た目も実に美しく、僕にとっては宝石より貴重なものに見える。

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お次は、エスカルゴのパフ
ニンニクを効かせたエスカルゴと牛肉ミンチを小さなパフに詰め、パセリとソースを添えてある。
よくこういう面倒なことをしようと思うよな、フレンチって。
自分じゃ絶対作りたいとは思わないけど、人様が作ってくれるなら、大変美味しい。

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毎回頼む名物のマッシュポテトも、滑らかで、じゃが芋とバターの風味が豊かで、旨い。
「Puree Le Bec」と、ただのマッシュポテトに自分の名を冠するだけのことはある。

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メインはSouris Agneau。ラムの腿肉の煮込みだ。
最初、アメリカンドッグみたいなものが運ばれてきた時は地雷を踏んだかと思ってしまったが、
そこはこの店だけあって、見事に美味しい一皿だった。

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カリッとした衣を割ると、中はご覧の通り。
とろとろに煮込まれたラムが姿を現す。濃厚だが濃過ぎない、攻めた味付けがとてもいい。

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あとはチーズでワインでも飲むかと頼んだのが、Brie Truffes
ブリーチーズの間にトリュフのペーストを挟み込んだ豪華な一品だ。
しかも、デカイ!こんなの、二人で食い切れるわけないでしょ!

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…と思ったら、ペロリだったのだ!
え、なにこれ、マジうまいんですけど!…と、語彙力がない人になってしまうくらい、美味しい。

トリュフとチーズの濃密な香りと味わいが鼻と舌をぐわんぐわん刺激して、思わず陶然となる。
これには赤ワインでしょー!と、最後になって数杯お代わりすることになってしまった(笑)

そして、最後はデザート。
テイクアウトすると1つ70元が50元になることを知ったので、夜、家で珈琲を淹れて食べた。
50元になったって結構なお値段なんだけど、サイズは大きいし、味にその価値が十分にある。

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今回は季節のイチジクタルトパッションフルーツムースを選択。
どちらも甘さは控えめで、素材の魅力が爆発した逸品。
昼にたっぷり食べたので、この日はこれを夕食代わりにしたのだけれど、実に幸せだった…。

数ヵ月後、また行ってしまいそうな気がする。


<2016年10月> ■店舗情報■



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2017年01月30日

食遊上海348 『黔香閣(虹橋店)』 - 糍粑辣椒豆花魚の複雑多彩なスープを堪能。

国慶節も後半戦。この日の昼食は、家族で貴州料理へ。先日浮気した『黔荘』が今ひとつグッと来なかったので、今回は本妻の『黔香阁』の下へ戻った。

今回訪ねたのは虹橋店。これまで家族では浦東店に行っていたが、虹橋店の方が家から近いことに今さら気がついたのだ。(→前回訪問

メインには、糍粑辣椒豆花鱼を据えた。貴州特有の発酵唐辛子調味料・糍粑辣椒をベースとしたスープで、下揚げした川魚とおぼろ豆腐を煮込む。

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複雑多彩な香り・辛味・コクのスープが激旨。下揚げした川魚の衣がそれを吸って旨い。もちろん、ふわふわおぼろ豆腐も相性抜群。

「やっぱ貴州料理は旨いねえ」
「ホント、この味は他地域の料理にはないよねえ」

二人とも、満足。

あとは、定番。

行けば必ず頼む豆腐圓子。中が空洞の発酵揚げ出し豆腐で、最初に一口かじって穴を開け、そこからドクダミの根、ミント、ピーナツ、糊辣椒(発酵焦がし唐辛子)などのタレを詰めて食べる。一皿六個。前回後輩たちと来た時は一人一つだったが、二人だと一人三つも食べられるのが嬉しいな。

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拌肚丝酸菜折耳根は、モツの細切りと青菜の漬物とドクダミの地下茎を糍粑辣椒で和えたもの。僕らにしてみると、貴州料理店に行ってドクダミを食べずに帰るのは落ち着かない。あの香りがもうクセになっている。

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是非皆さんに試して欲しいのが、酸菜魔芋丝。酸菜(青菜の漬物)と細切りコンニャクの辛味炒めだ。貴州の魔芋(コンニャク)は、日本のものより食感が強い気がする。その強い歯応えと酸菜のシャキシャキが良く合い、強い辛味ともまたよく合うのだ。

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「いやあ、よく食べた!」
「やっぱり定期的に貴州料理を食べないと落ち着かないね」

段々、日本に帰ると困る身体になっていく・・・って、今さらだな。


<2016年10月> ■店舗情報■



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2017年01月13日

食遊上海340 『黔荘』 - 貴州料理店新規開拓の成否は如何に?

たまには新しい貴州料理店を開拓してみようと、週末、家族で呉中路の『黔荘』を試した。
僕らがよく行く『黔香閣』と同じくらい、上海では有名な貴州料理のチェーン店だ。

分厚い品書きを渡され、期待して開く。
だが、ページ数が多い割りに、今ひとつ頼みたい料理がない。
「それ、貴州料理なの?四川や湖南が混じってるよね?」って感じの創作料理が多いからだ。

定番料理にも、何やら華美な名前が付けられていた。
お馴染みの酸辣蕨根粉(ワラビ粉ヌードルの辛味黒酢和え)は、なんと雷山粉粉だ。
ま、味自体は悪くなくて、炒った大豆や刻んだ漬物がのっているのは、ちゃんと貴州っぽい。

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「最も有名な貴州料理」酸湯魚のスープも、化調を感じさせないすっきりした仕上がりで良かった。
鍋を卓上に持ってきてから巨大な川魚のぶつ切りを入れるパフォーマンスも、迫力があった。
魚の骨周りには若干の臭味を感じたが、それはまあ、『黔香閣』も同じだし。

↓酸湯魚は、まずスープだけ供される。
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↓スープが沸いたら、肴をどどー。
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↓煮えたらこんな感じ。旨そう!
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↓スープだけで食べてもいいが、つけダレも頼める。水豆豉や腐乳など。
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↓なかなかおいしい。
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↓配菜の野菜・キノコ盛り合わせ。鍋に加えて食べる。
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ただ、牛センマイの辛味炒め・苗塞爆肚は、味がもったりしていた。
市販のペーストを使ったと思しき、単調な辛味と旨味だ。

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僕らの大好物・怪噜飯も、同様の印象。味が濃すぎて、途中で飽きてしまった。

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そうそう、酒は鎮山糯米酒というもち米の醸造酒を試してみたのだが、ちょっと甘過ぎた。

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総じて、『黔香閣』の勝ち。
敢えてこの店を再訪する理由は、僕らには見当たらなかった。

でもまあ、メインの酸湯魚は美味しかったから、それなりに満足。
昼からいい具合に酔っ払って、午後は不稼動。


<2016年9月> ■店舗情報■



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2016年12月15日

食遊上海331 『道道鮮崇明私房菜』 - 夏場は上海式羊肉鍋で精を付けよう!

「上海人は夏場に羊や山羊を食べて精をつける」と聞き、後輩たちを誘って食べに行くことにした。

上海で羊や山羊の名産地と言えば、真っ先に名が挙がるのが崇明島だが、車を持たぬ身で現地まで行くのは少々ハードルが高い。それ以外の場所で専門店はないかと調べてみたところ、何故かどの店も崇明島ほど遠くはないにせよ車がないと行けないような郊外ばかりで、僕は途方に暮れた。

しかし、そこで思い出したのが、昨年の夏にうちの会社を去った上海人の運転手の言葉だ。彼が退社前、「上海の羊も旨いもんだよ。市の中心地で食べるなら、この店がいい」と言って、店情報を残していってくれたことを思い出したのである。

ということで、やって来たのは『道道鮮崇明私房菜(延安西路店)』。ローカル店ではなく高級店の趣きだったことは意外だったが、店名に「崇明」の名を冠しているだけあって、それっぽい酒や料理が並んでいた。

まず、酒は崇明老白酒。五十二度のキツイやつかと思いきや、日本酒とほぼ同じ度数の米酒で、甘さもそれほど強くなく、飲みやすい。「白酒」の二文字に怯えていた後輩たちも、「これはスイスイ飲んでしまいますね」と余裕の笑顔だ。

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白切肚子は、茹でた豚ガツ(胃)だ。白切(茹でる)の調理法は、上海料理の前菜としても定番。本来は白切羊肉を頼みたかったのだが、この店の品書きにはなかったので、豚ガツにした。見たまんまの、酒のつまみ。旨い旨い。

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凉拌金花菜は、ウマゴヤシの和え物だ。ウマゴヤシは、クローバーに似た形の独特の香りを持つマメ科の越年草で、上海一帯でよく食べられている。草頭と言った方が分かりやすいかもしれない。

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花菜干は、干したカリフラワーの和え物。塩水でさっと茹でたカリフラワーを天日干しにしたものを、水で戻して味を付ける。

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関東木耳は、キクラゲの和え物。上海料理でも何でもないが、キノコ好きのいつもの後輩対応で頼んだ一品。

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蚌肉鶏毛菜は、貝とつまみ菜の炒めもの。貝は恐らく河蚌(イシガイの一種)で、上海らしい、やや甘めのこっくり醤油味がなかなか美味しい。

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蒜香羊雑砕は、羊の各種モツや血プリンの炒め煮。どのモツもうなるほど美味というわけではないが臭味はなく、みな喜んで箸を伸ばしていた。これまたやや甘めのこっくり醤油味にニンニクが効いていて、僕は羊のモツをこういう味付けで食べたことがなかったので、新鮮だった。

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そして、いよいよこの日のメイン。紅焼羊肉砂鍋だ。例の運転手から、「注文時、ニンニクの葉と唐辛子を足すように店員に言え」と言われていたので、その通りに頼んだ。なかなか旨そうだ。

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汁を舐めてみると、やはりこれまでの料理に似たやや甘めのこっくり醤油味で、「上海の味付けはホントどれもこの系統だな」と思ってしまったが、それを言うなら東京だって割り下味が多用されてるし、お互い様か。甘いが甘過ぎず、ニンニクの葉の香りと唐辛子の辛味が効いて、悪くない。

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羊は、皮付きの三枚肉と手足と思われる骨付きのむっちりした部位がメイン。どちらもよく味が染みていて、食べ応えがある。羊って、煮込むと旨いんだよな。特に、皮や脂がとても美味しくなる。

「なかなかリッチな味わいですね」
「見た目どおりの美味しさがあるな」

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我を忘れてむさぼるってほどでもなかったけど、「こういう羊鍋も旨いもんだな」という発見はあった。崇明島まで行って食べれば、もっと美味しいのかもしれないな。いつか行ってみたい。

食後は、最近のお気に入り、富民路の『World of Beer』に流れて、クラフトビール。夜中の11時からハッピーアワーが始まるってのは、本当に罪だよなあ。嬉しくてつい余計に飲んでしまう。

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深夜一時ごろ、満腹の泥酔で解散。最近、このパターンばっかり(笑)


<2016年8月> ■店舗情報■



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2016年12月13日

食遊上海330 『兜率宮』 - 出張帰りに、後輩と白酒&羊肉しゃぶしゃぶコンボ。

南通出張の帰り、後輩と二人で夕食をとることになった。「何が食べたい?」と訊ねて返ってきた言葉は、

「涮羊肉(羊肉しゃぶしゃぶ)がいいです!」

なんでまたいきなり。つか、明日の会食も上海風の羊肉料理の予定なんだが。

「同じ羊でも、味が違えば別物ですよ。上海料理の羊なんて、どうせ甘いんでしょ」

ひどい暴言だが、当人曰く、数日前から涮羊肉熱が高まっていたが、一人暮らしの身では熱を冷ましようもなく、機会を狙っていたのだそうだ。

ま、僕にしても、二日連続の羊肉なんて苦にもならないタイプだ。南通の昼食では海鮮河鮮をたっぷり食べたから、確かに肉が食べたいかも。

ということでやってきたのは、番禺路の『兜率宮』。上海では比較的正宗といえる北京式羊肉しゃぶしゃぶが味わえる店だ。ただ、羊モツの質だけはお話にならないことが過去の訪問で判明しているので、今回は羊肉だけに的を絞って注文を済ませた。(→前回訪問

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問題になったのは、飲み物。「暑い!冷たいビール!」と騒ぐ後輩を前にして、

「とりあえず、燕京啤酒(北京の地ビール)を1本」と、僕。
「…なんで1本だけなんですか。嫌な予感がするんですが」と、後輩。

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最近、クラフトビールの飲み過ぎで出っ張ってきた腹が気になる僕は、極力ビールを控えることにしている。だが、酒を控える気はない。で、ビールを飲まぬ人間が、いや、そもそも涮羊肉を前にした人間が飲むべき酒はと言えば、答えはひとつしかない。

泣く子も黙る二鍋頭(白酒)である。

「でたーーーーーーーーーーー!!絶対そうだと思った!」と、後輩。

続けて、「何で身内で白酒なんですか?明日も会社ですよ?そもそも私が女だってこと覚えてます?」などと言い連ねてきたが、まんざら嫌そうでもなかったので、「涮羊肉を食べたいと言ったのはそっちだし、涮羊肉を食べるのに白酒を飲まない方がおかしい」と言い返したら、「アルコール度52度ではなく、42度のやつならいいです」と中途半端な妥協案を出してきたので、それを受け入れることにした。

↓42度の牛欄山。
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ま、涮羊肉に白酒が合うことは真理である。いざ封を開けてしまえば、後輩は「ちびちび飲めば白酒も美味しいということは分かってきましたよ」などと言い出し、最終的に瓶の半分をきちんと空けた。

それなら最初からごちゃごちゃ言うなと一瞬思ったが、まあ、白酒に付き合ってくれる後輩がいるというのは、世間的に見たらレアケースでありがたいことなんだろうなと思い直した。

この後輩も中国に来て、もうすぐ一年。この成長(?)を喜びたい。


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2016年12月09日

食遊上海329 『秦雲老太婆攤攤麺』 - 重慶小麺ランキングNo.1の重慶小麺。

外回りの帰りに、後輩と中山公園で下車してランチ。本場・重慶で有名な重慶小麺の専門店が上海に出店したという情報を聞きつけたので、試してみることにしたのだ。

店にたどり着いてびっくり。ここは以前、ものすごく微妙な桂林米粉を出す店があったところだ。あの店が潰れたのは納得だが、今回は当たりだといいな。

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その名も、『秦云老太婆摊摊面』。店の口上は、「重慶小麺ランキングトップ50の第1位」。期待したい。

品書きを見る。一番スタンダードなものが摊摊麺(重慶小麺)と書かれていて、それがトッピングの具によって十種類ぐらいに分かれ、更にそれぞれ汁あり汁なしが選べるようになっている。

本場・重慶で重慶小麺を食べたことがない僕は、汁ありと汁なしのどちらが正宗(正統派)なのか分からない。店員に尋ねてみると、「どっちも正宗だよ」。おいおい、適当だな(笑)。

仕方がないので、「汁ありの摊摊麺(重慶小麺)」と言うと、今度は辛さを聞かれた。微辣(ピリ辛)から超級麻辣(むちゃむちゃ麻辣)まで全部で五段階。当然、超級麻辣をお願いする。後輩はひよって微辣だ。

↓汁ありの摊摊麺(重慶小麺)。超級麻辣。
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何にも具がないように見えるが、麺をかきまぜると、底に沈んだ葱やら青菜やら漬物やらが浮いてくる。それと同時に麻辣な香りが一気にモワモワと漂ってきて、思わずくしゃみが出た。

「無理して超級麻辣なんて頼むからじゃないですか」と、後輩。「うるさい、別に無理してない」と答えたものの、くしゃみをしているようでは説得力がない。久々の麻辣な麺を前にして、思わぬ失態をさらしてしまった。

↓ともあれ、いただきます。
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・・・うん。確かに麻辣がしっかり効いている。食べ始めてからはくしゃみをすることもむせることもなかったが、「麻辣なものを喰っているぞ」という満足感は得られた。

だが、「重慶小麺ランキング1位にふさわしい旨さなの?」と言われると、よく分からない。僕の中に、「重慶小麺とはこうあるべき!」というスタンダードがないものだから、「麺は細くなきゃダメらしいが、一応、細いかな」とか、「本場はもっと麻辣が強いイメージだけど、こんなものなのかな」とか、あやふやな感想しか浮かばなかった。

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それはつまり、「よく分からんけど、とりあえず旨い!!」と言うほどの感動はなかったということでもある。ここは是非、重慶小麺に一家言お持ちの方のご意見を聞いてみたいところだが、この店、どうなんでしょう?

尚、微辣を頼んだはずの後輩は、滝のような汗を顔からしたたらせつつ麺を頬張っていたので、普通の感覚で言うと、とても辛いのかもしれない。

また近くに来る機会があったら、汁なしを頼んでみようかな。


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2016年12月01日

食遊上海323 『滴水洞湘菜館(仙霞路店)』 - 泡椒牛蛙に後輩の成長を見る。

龍口の出張者たちと上海に戻ってきたのは、夜の八時過ぎ。市内に出るまでに、まともな中華レストランは閉まってしまう時間帯だ。

なのであまり深く考えず、夕食は湖南料理店『滴水洞湘菜馆(仙霞路店)』にした。出張者のホテルの近くにあり、夜中の三時までやっているというのが選択理由。

ここの湖南料理は上海人向けというか、外国人向けというか、去勢された感がありありではあるが、「日本で食べられない中華」という出張者のリクエストには、一応、応えたことにはなるだろう。

僕が品書きを開くと、横から上海の後輩が覗き込んできて、ささやいた。

「あれ、頼みましょうよ。牛蛙、牛蛙」(←出張者に分からぬよう、牛蛙は中国語で)
「いいけど、一応、出張者はゲテモノ苦手だって言ってたぜ?」
「いいんですよ、食べれば美味しさが分かりますから。それに蛙はゲテモノじゃありません!」
「そりゃまあ、そうだけどさ(笑)」

何だかいつの間にか僕より過激になっている。自分だって、一年前に初めて牛蛙を食べたくせにねえ。でもまあ、この成長は心から喜びたい。

ということで、泡椒牛蛙。灯篭のような赤唐辛子のほか三種の唐辛子の漬物と下揚げした牛蛙のぶつ切りの炒めものだ。

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「カエルは魚と鶏肉の間のような味なんです。骨は多いですが、むしろ鶏肉より上品な味ですね」
「本当だ。美味しい!」

一年前、僕と上海の後輩が交わした会話が、後輩と出張者によって再現された(笑)

で、例によって、酒は白酒。昨夜の龍口での初体験は上々だったようで、出張者も前向きに杯をかかげてくれた。

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他の料理は、以下の通り。湖南料理の定番を中心にそろえた。

酸辣厥根粉。すっぱ辛いワラビ粉ヌードル。定番の前菜。
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凉拌黄瓜。箸休めに胡瓜の冷菜。湖南料理屋なのでピリ辛。
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大碗花菜。カリフラワーの辛味醤油炒め。
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双色魚頭。巨大な淡水魚を真っ二つにかちわって、二色の唐辛子の漬物をのせて蒸す。
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干鍋大腸。豚ダイチョウの激辛小鍋仕立て。干鍋は汁なし鍋のこと。
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醤油炒飯。酒が進むチャーハンランキング上位入賞者。「これは最高です!」と出張者。
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僕としては料理の辛さが物足りなかったけれど、宴は大いに盛り上がり、出張は有終の美を迎えた。

「初中国出張、楽しかったです!」
「それは良かった。また来て下さいな」

ほろ酔いの上機嫌で解散。


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2016年11月23日

食遊上海318 『衝山小館(延安西路店)』 - 出張者に合わせて、ベタな広東料理。

今回の出張者は、飲み食いにはそれほど興味がないタイプで、知らない食材や料理にも消極的。でも、せっかくの出張なので中華は食べてみたい。そんな感じ。

↓なんとなく上海中心。下から見上げると、さすがに高い。
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そういう相手には、広東料理がいい。あっさりとクセのない味付けは、人を選ばない。

店は、『衝山小館(延安西路店)』にした。ここならひと通りの広東料理は揃っているし、値段もそこそこで済む。上海在住の後輩2人も呼び出して、4人で卓を囲んだ。

白灼草虾。活きた海老をさっと茹でて醤油タレで食べるだけの料理だが、単純だからこそ飽きない魅力があって、定期的に食べたくなる。一気に数匹をむさぼって、ビールをぐいー。

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焼味三拼は、ローストの3種盛り合わせ。脆皮乳猪(パリパリの豚の皮)と蜜汁叉焼(チャーシュー)と焼鴨(アヒルのロースト)というベタなチョイスにした。

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老火例湯は、今日のスープ。広東料理となれば、スープも味わってもらわねばならない。

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↓湯料(スープの材料)。具が何だったかはすっかり忘れてしまった。
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瑶柱扒菜胆。チンゲンサイと貝柱のとろみ炒め。やや安っぽい味で、チェーン店の限界が露呈した印象。

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梅菜扣肉。青菜の漬物と豚三枚肉を煮込む「最強の角煮」。ただ、この店は盛り付けがイマイチ美味しそうに見えない。同じ『衝山小館』でも、衝山路店の方が断然良かった。

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最後は、海鮮炒飯。長粒米を用いる広東のチャーハンは、パラパラとして日本人が大好きな味だ。

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面白味のない、ベタな注文だなあ、と思った人もいるだろう。
でも、それが必要なシチュエーションもあるのだ。

狙い通り、出張者にはご満足頂けた様子。


<2016年7月> ■店舗情報■



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