2017年02月10日

SHIROBAKO

SHIROBAKO Blu-ray プレミアムBOX vol.1(初回仕様版)
木村珠莉
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2016-11-23



近頃はあまりアニメも見ていないのですが、そんな中ですごく良かったのが「SHIROBAKO」です。
​実は、ずっと前にレンタルで見始めたのですけれど、なぜかそのお店には12話までしか置いてなくて、ずっと続きが気になっていたのです。そうこうしているうちに、先日からキッズステーションで放映が始まり、ようやく全部見ることができました。


「シロバコとは映像業界で使われる白い箱に入ったビデオテープの事でありひとつの作品が完成した際に、制作者が最初に手にする事が出来る成果物である。イラストや写真等で華やかに作られている販売用パッケージと比べれば、白い箱に入っただけのテープは地味かもしれない。しかし、そこにはクリエーター達の想いが詰まっている。
この物語は、5人の夢追う女の子を中心に、シロバコの完成を目指し奮闘するアニメ業界にスポットを当て日々起こるトラブルや、クリエイティブな仕事ゆえに起こる葛藤や挫折、集団で作るからこそ起こる結束や衝突といったアニメ業界の日常を描いた群像劇作品である。」
公式ページより)


​高校時代にアニメーション同好会の仲間だった5人の女性が、アニメ業界に入ってそれぞれの夢を追いながら作品の完成を目指して奮闘する、というお話。まったく門外漢の人にも業界の内幕がよく分かりますねー。(^^;)
​実はン十年前、アニメの制作に関わりたいと思っていた私。。。あの当時も、決していい職場環境とは言えない(つーか劣悪な環境の)制作現場でしたが…。
なんかこのアニメ見てると切なくなるのよね。あの頃から全然変わってないというか、いやむしろ悪化しているのでは…と。
ブラック企業どころの騒ぎではありません。安い賃金、過重労働、フリーのクリエイターさんなんて社会保障もろくすっぽないわけだし。あるのはただ個人の情熱だけ…。それっておかしいでしょ、と心から思います。
だいたい近頃のアニメって、粗製乱造が過ぎるんじゃないでしょうか。ほんとにびっくりしたんだけど、2016年の秋アニメだけでも、(私なんか名前も知らない作品がほとんどだけど)<こ~んなに>あるんだぜえっ。どう見ても異様じゃないですか。これだけの数の作品を限られた人数で作るんだから、そりゃまあ手抜きになったり無理なスケジュールで「落ちる」こともあるわなあ。(^^;)
​どこに原因があるのか、難しいことはよく分かりませんが、もう少し、原作を含めた作品そのものや、制作現場の人たちや、ファンを大切にしてほしいと思うのですが。

​…などと、堅苦しい話はさておき、「SHIROBAKO」とってもいい話でした。自虐ネタを扱いながら(爆)作品そのものは本当に丁寧で、作っておられる方たちのアニメ愛がひしひしと伝わってくる良作でした。
主人公の宮森あおいがめちゃくちゃ出来るコで、こんな新人だったらどこの職場でも欲しい人材なんじゃないかなー。他のコたちも、悩んだりへこんだりしながら、それでも必死で前に進もうとしている。若いときに夢を持つこと、そしてその夢に向かって努力することができるって、本当に幸せなことです。…な~んてね、老境にさしかかった身にはあおいたちの若さと情熱がうらやましい限り。(^^;)

私的には、前半よりも後半の話の方が面白かったなあ。特に、23話~最終話への怒涛の展開がまさに神でした! こうしてたくさんの人たちの力がひとつになって、初めていい作品が生まれるんだなあ…と。
何より印象に残っているのは、23話のラスト。声優志望でありながらなかなかデビューできなかった親友の坂木しずかが、ようやく役をもらってアフレコしている姿を見て、制作進行のあおいが感極まって涙するシーンです。ここ、本当にすばらしくて、見ているこちらまでもらい泣きしてしまいました。
ああ、いい友達ってほんとに宝物だなあ、って。
彼女たちの夢と友情に乾杯!
そして、アニメ業界の未来がより明るく良い方に向かうことを願って。
より多くの人たちに見てほしいアニメです。




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2017年01月18日

托生-奇しき縁(えにし)-

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魏の嘉平元年(蜀漢の暦では延煕十二年)。
征蜀護軍の地位にあった夏侯覇仲権が、突如、魏を出奔して漢中に亡命した。
それは、魏にとっても蜀にとっても青天の霹靂だったが、知らせを受けた姜維伯約の胸は、わけもなくざわついた。
魏の重鎮として関中を守っていた夏侯覇とは、これまで幾度も戦場で干戈を交えてきた仲である。颯爽と指揮を取る夏侯覇の勇姿を思い起こし、姜維は複雑な思いにとらわれずにはいられなかった。その境遇が、いやでもかつての自分の姿を思い起こさせたからだ。
蜀漢の丞相 諸葛亮孔明が起した魏討伐の戦。当時姜維は、魏の中郎将として、太守とともに天水を守っていた。
その攻防戦のさなか、太守に内通を疑われ、敵中に孤立した姜維は、自分に従う将兵たちの命を救うべく、やむなく諸葛亮に投降したのだった。
(あのとき私は、死を覚悟していた――)
諸葛亮とは不思議な縁があり、以前から心の師と仰いでいた姜維だった。それでも、一旦魏に仕えると決めた以上は、一命にかえてもこの地を守り抜かんと、固く心に誓っていたのである。
その身に、あろうことか謀反の疑いがかけられるとは。
昔日の深い絶望と虚無感を、二十年たった今でもはっきりと覚えている。

***

やがて夏侯覇は、わずかばかりの部下とともに、姜維のいる南鄭城に護送されてきた。
とりあえず一党を城内の一角に落ち着かせてから、姜維は心尽くしの宴を開いて夏侯覇をもてなした。
「夏侯覇どの、よく参られた。これからはここを我が家と思うて、遠慮なくお過ごしくだされ」
「かたじけのうござる」
傷心の降将は、感情のない声で礼を述べ、淡々と頭を下げた。逃亡戦の際に負ったと思われる傷痕が痛々しい。
「どのような事情であれ、あなたが我が蜀漢を選んでくだされたこと、うれしく思います」
「別に、選んだわけではない。こうするしか、道がなかったのだ」
「………」
宴席に沈黙が落ちる。
己の身に起こった不幸な運命を、彼は未だ受け入れられずにいるのだ、と姜維は思った。
「私ごときが何を申し上げても、将軍のお心のなぐさめにはなりますまい。見え透いた世辞は申しません。今はただ、何もかも忘れ、お心を静めて、ゆるりとご逗留なされませ」
魏の明帝(曹叡)の死後、宮廷の実権を握ったのは、宗室に連なる曹爽だった。しかし、やがて彼は、対立する司馬懿のクーデターによって政権の座を追われ、一族すべて滅ぼされてしまう。
この「正始の変」以後、魏帝の力は目に見えて衰退していくのである。
夏侯氏は、魏国では曹氏と並ぶ地位にあり、夏侯覇もまた、縁戚に繋がる若き俊英として順調に出世の階段を上っていた。彼の父は、建国の功臣 夏侯淵である。名族中の名族といっていい。魏帝の地位を簒奪しようと企てる司馬懿にとって、夏侯覇の存在は邪魔なものでしかない。
突如、都への召還命令を受けた彼は、身の危険を悟り、わずかな手勢を連れて関中を脱出する。魏を追われた彼が落ち行く先は、昨日までの宿敵、さらには父夏侯淵の仇敵である蜀の他にはなかった。


次の日の夕刻、姜維は夏侯覇の宿舎を訪ねた。
特に用があったわけではないが、昨夜の彼の様子が、何とはなしに心にかかって離れなかったのだ。
夏侯覇は、夕闇が迫る部屋の中で、一人ぽつねんと座っていた。憔悴しきった顔で、ただ茫然と己の手を見つめる姿に、姜維の胸が疼く。
(あの日の私も、こんな顔をしていたのだろうか――)
苦い思いを胸の奥で噛みしめながら、姜維はできるだけ穏やかな表情で声をかけた。
「ご不自由はありませぬか? 何か足りぬものがあれば、遠慮なくお申し付けくだされ」
「―――」
不意の訪問者に向けられた夏侯覇の視線は、何の感情も表していないように見えた。その顔で、ふっと小さな溜息をつくと、彼は薄い笑みを片頬に刷いた。
「姜維どのか。あなたとは、なぜか他人のような気がしないな」
それは、聞きようによっては嫌味とも取れる。
「はい。将軍もご承知でしょうが、私もかつて魏に仕えておりました」
夏侯覇の横に腰を下ろした姜維は、淡々と言葉を継いだ。
「姜伯約の名は、魏国では、不義不忠の裏切り者、忘恩の大罪人として聞こえておりましょう。ですがそれは、ここ蜀漢にても同じこと。たとえどのような理由があったとしても、一度武士(もののふ)としての道を踏み誤った者には、世間の目は冷たいものです。あなたには、その屈辱を耐え忍ぶ覚悟がおありですか?」
夏侯覇の体がこわばる。ぎり、と奥歯が軋んだ。
構わず、姜維は畳みかける。
「私のようなとるに足りぬ者ならいざ知らず、夏侯将軍ほどの地位と名誉のある方にとって、此度のことは筆舌に尽くしがたい屈辱でありましょう。まして蜀は、将軍にとっては父上の仇、不倶戴天の仇敵。これに膝を屈するご無念はいかばかりかと推察いたします。しかしそれ以上に、裏切り者の烙印を一生背負っていかねばならぬ辛さは、耐え難いものと言わねばなりませぬ」
『裏切り者』という言葉に、夏侯覇はひどく動揺したようだった。
己が忠誠を捧げてきた故国。その簒奪者に対して反旗を翻すことが裏切りになるとは、どう考えても理不尽ではないか――。
夏侯覇は、苦渋に満ちた沈黙を破り、大きなため息をついた。
「私は、何を間違えたのであろう? 我が一族が命を懸けて守ってきた魏の国が、まさかこんなことになろうとは……」
「世の中とは、常に理不尽なものです、仲権どの」
失意の夏侯覇に、姜維はあえて字で呼びかけた。
「あの時、私も今のあなたと同じように、すべてを失った絶望に自失しておりました。後先のことなど考えることもできず、ただただ後悔と慚愧に苛まれ、己の生きる意味をも見失っていました。けれど、その時私には、幸いにもこの身を導いてくださる偉大な方がいらっしゃったのです。その方のおかげで、私は再び立って歩き出すことができた――」
「諸葛孔明どのか」
「はい」
誇らしげにうなずく姜維の顔を、夏侯覇がまぶしそうに見つめる。
亡き恩師のことを語るとき、姜維はいつも我知らず饒舌になるのだった。

――諸葛丞相と出会い、私は初めて自分が生きる意味、進むべき道を知った。
――丞相に、この命、いやこれから先の己の生き様のすべてを捧げようと思った。

「仲権どの、あなたは宿縁というものを信じておられますか。その人と出会うことで、己が運命が決まってしまう。それを宿縁というのなら、私が蜀の諸葛丞相に降ったことこそ、宿縁だったといえるでしょう」
そうして姜維は、屈託のない眸子で夏侯覇に微笑みかけた。
「願わくば、将軍にとってこの出会いが良き宿縁になれば、と思います」
「………」
あざやかすぎる笑顔に、夏侯覇は一瞬言葉を失い、そっと視線をそらした。
すっかり暗くなった部屋の中、座がしんとする。彼のために紡ぐべき次の言葉が見つからない、と姜維は思った。
これ以上ここにいても、夏侯覇の負担になるだけだろう。
「今日はこれで失礼いたします。明日はぜひ、拙宅へお越しくだされ。ささやかながら成都から取り寄せた酒肴を用意しておきますゆえ」
姜維は、燭台に灯を入れるように人を呼んだ。そして、できるだけ明るく振る舞いながら、その場を辞したのだった。

***

その夜。
夏侯覇はなかなか寝付けなかった。
突然我が身を襲った不幸。訳も分からぬままに過ぎた逃避行。怒り、悔しさ、情けなさ。様々な思いが胸の内に渦巻いて、いつしか彼は獣のような唸り声をあげていた。
その時ふいに、脳裏に浮かんだ顔がある。

――将軍にとってこの出会いが良き宿縁になれば、と思います。

屈託のない姜維の笑顔が、暗闇の中であざやかによみがえった。
真摯に己の過去と現在を語ってくれた彼の言葉が、夏侯覇の荒んだ心にさざ波を立てる。
かつて、自分と同じ絶望に打ちのめされたであろう彼。姜維ならば、わが胸のこの痛み、この闇を分かってくれるのだろうか。
姜維は、諸葛亮との出会いを運命と信じ、その宿縁のために己のすべてを捧げると言った。
(あの男を、これほどに突き動かす情熱とは、一体どのようなものなのだ? それが分かれば、私ももう一度、あの男のようにまっすぐなまなざしで生きられるのか――)
空が白む頃まで、ひたすら己の心と向き合い続ける夏侯覇だった。


やがて、成都の蜀帝劉禅から、夏侯覇を都に上らせるようにとの使いが来た。
「仲権どの、大丈夫。何もご心配にはおよびません。陛下の皇后様(張飛の娘)は仲権どのの縁戚にあたられるお方です。宮廷でもさぞかし歓待されましょう」
その日も姜維は、いつも通りの穏やかな表情で、夏侯覇と酒を酌み交わしていた。
漢中に留まること十日余り。ようやく胸襟を開いて語り合うことができるようになった二人である。
夏侯覇には、酔いとともにしだいに昂ってくる思いがあった。おもむろに居住まいを正した彼は、姜維の前に向き直ると、
「私はあなたに礼を言わねばならん」
深々と頭を下げた。
「何を――?」
「言わせてくれ。あなたに出会えた僥倖に、この宿縁に、心から礼を言う」
「仲権どの……」
「これから先、裏切り者がどのような末路を辿るのか、それは誰にも分らぬ。だが少なくとも、絶望の底で立ち上がることはできた。何も見えなかった暗闇の中に、ひとつの灯りがともった。あのまま生ける屍となり果てるしかなかった己の魂を、あなたが救ってくれたのだ」
それならば、と夏侯覇は、初めて見せる晴れ晴れとした顔で言った。
「己が生きる道はひとつしかない」
濁りのないまっすぐな視線が、姜維に向けられている。
「姜伯約どの。これより私は、あなたを我が標としよう。あなたの夢を我が夢としよう。あなたが孔明どのにすべてを託したように、私はあなたに、我が生を託しましょう」
夏侯覇の言葉に、遠い日の自分自身の誓いがよみがえり、姜維は目蓋を熱くした。
「………」
「今日この日より、夏侯仲権、この命を蜀と伯約どのに捧げまする」


二人の男の奇しき縁が、ここに始まる――。


◇◆◇

毎年1月になると、心がざわつきます。
姜維伯約の命日(1月18日:旧暦)に、何か書きたいと思い続けて、ようやくできあがったのがこのSSです。放置しっぱなしの拙サイトが、久々に更新できました。
夏侯覇は、私のイメージではちょっと寡黙な大人の男性という感じ。直情径行で感情に走ってしまいがちな「うちの姜維」を、黙ってそっと抑えてくれる役回りですかね。
なので、無双の覇ーたん(笑)のキャラにはちょっとびっくりしたんですが、それでもこの二人の絡みが結構好きです。
命日とは全く関係のない内容になってしまいましたが、これからも姜維と夏侯覇のコンビはいろいろ書いてみたいなーと思っています。




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2017年01月07日

七草

皆さま、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
ほとんど放置状態…な拙ブログですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
我が家では「七草がゆ」などというものをついぞ食べたことがないのですけれど、サイトの片隅からこんなSSを引っ張り出してきましたので、よろしければご賞味くださいませ。

ri-su2009-1



年明けの賑々しさも一段落し、今日は七草粥の日。
佐和山の城では、島左近が縁側に立って、うっすらと雪化粧した庭を眺めていた。
「今朝はやけに冷え込むなあ」
そう言えば……と、左近は眉間にしわを寄せ、厳しい表情になった。
「殿は大丈夫だろうか」
左近の主、佐和山城主である石田三成は、昨夜から腹をこわして臥せっている。
もちろん左近は寝ずの番をするつもりだったのだが、三成が無理やり引き取らせたのだった。
「さて、ご機嫌伺いに出向くとしますか。おっと、その前に――」
左近は、下女たちが朝餉の支度をしている台所へと向かった。


一方。
(寒い……)
三成は、布団の中で震えていた。火桶に炭を入れ、布団を二枚重ねても、まだ寒い。
時折襲ってくる腹痛と下痢のため、昨夜はほとんど眠れなかった。ようやく痛みは治まったものの、体全体が自分のものではないように頼りない。
(左近はどうしているかな)
無理やり自室に下がらせたことを怒っているだろうか。
三成にしてみれば、腹痛に苦しむ自分の姿を左近に見られたくはなかったのだ。見栄っ張り、は生まれついての性分である。
そんなことを考えながら、ぼんやりと天井を見上げていたとき。
「殿、入りますよ」
当の左近の声がしたかと思うと、縁側の障子がからりと開いた。
「左近!」
三成は声を上げ、目を見開いた。
たった今、思い浮かべていた人物の顔をそこに認めて、思わず視線をそらす。胸の奥が、少しだけとくんと小さな音をたてた。


「お加減はいかがです?」
「うん。もうだいぶよくなった」
「そうですか。それじゃあ、これを召し上がってください」
「―――?」
左近が三成の枕元に差し出したのは、ほかほかと温かな湯気を立てている粥だった。
「今日は七草の日ですから。これなら腹にも優しいし、ぬくもりますよ」
「左近が作ったのか?」
「台所を借りて、ぱぱっとね」
「器用だな」
三成がにこりともせずに言うと、左近は粥を椀によそいながら、あははっ、と豪快に笑った。
「いやあ、粗野な暮らしが長かったものでね」
三成は、勧められるままに粥を口に運ぶ。一口食べるごとに、腹の中からぬくもりが染み渡っていくようだ。いつの間にか、寒さも忘れていた。
「うまい」
「お口に合いましたか」
深く大きく自分を包んでくれる左近の優しさが、体中に広がっていく。三成は、少年のような笑顔を見せた。
「左近の味がする」
「お、これはどうも」
最大級の褒め言葉に、左近は薄っすらと微笑した。


「雪景色は嫌いではないのだが――」
子どもの頃から冷えるとすぐに腹をこわしてしまうのだ、と三成は苦笑した。
「だが、そのときは、こんなにうまい粥を作ってくれる人が傍にいなかったのでな。辛いだけの思い出だ」
「これからは、殿が腹をこわされたら、左近がいつでも粥を作ってさしあげますよ」
「ああ。それなら……、腹をこわすのもいいかもしれぬな」
雪をまとった琵琶湖の風景を愛でながら、主従は温かな笑みを交わし合う。
「それでは殿、後で雪見酒としゃれ込みましょう」


佐和山の城には、何よりも強い主従の絆で結ばれた主と家臣がいるという。
風雅を愛する二人は、無類の酒好きでもあったそうな。
花の頃には花を愛で、月に酔い、雪に遊ぶ。
ほらね。
戦国は今日も、佐和山日和――。


◇◆◇

以前、「今日のワンフレーズ」でもご紹介した佐和山主従のSSです。
昨年は「真田丸」効果で、空前の戦国ブームでしたが、へそ曲がりの私は結局見ませんでした。三谷さんの脚本がちょっと肌に合わないといいますか…。
らぶりんの大谷さんは興味あったんですけどねー。(^^;)
岡田准一さん主演の「関ヶ原」はどうかなー? 誰が左近を演じるのか、これが大問題なんですけど。
私的にはとにかく無双の佐和山主従が大好きなので、あんな感じの二人だったらいいのになーと思っています。

◆イラスト提供:「十五夜」




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2016年12月25日

散り椿、雪に咲く

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慶応三年一二月九日。日本は大きな転換点を迎える。
この日、王政復古の大号令が下った。
将軍職を辞した徳川慶喜は大坂に退き、会津をはじめとする幕軍も潮が引くように京を去った。
新選組もまた京都守護の任を解かれ、伏見奉行所に移ることになった。
情勢はなお混沌としている。いずれ薩長を中心とした討幕派と旧幕軍の間に戦が起これば、伏見は最前線になるだろう。


明日は京を出て伏見に向かう、というその夜。
不動堂村の新選組屯所は、ひっそりと静まり返っていた。
局長近藤勇が、全隊士に一晩の休暇を許したからである。ほとんどの隊士は、それぞれに最後の京の夜を過ごすべく外出し、屯所に残っている者は数えるほどしかいなかった。
「静かだなあ……」
自室の天井を見上げて、沖田総司はぽつりとつぶやいた。
自分の声が思った以上に大きく響いたのも、静寂すぎる夜気のせいだろうか。

――再び、この王城の地に戻ってくることはないんだろうな。

若者らしい感傷に胸が締め付けられ、ふいに目蓋が熱くなった。
京で過ごした五年間の思い出が、あざやかによみがえってくる。楽しいばかりの日々ではない。辛く、切なく、悲しい出来事の方がはるかに多かった。
それでも。
今は、何もかもが懐かしい、と思える。
過ぎ去った時間は二度と帰ってはこない。京での日々こそが、自分にとっての『青春』だったのだろう。
そんな感慨に沈んでいるとき、
「総司。気分はどうだ?」
からりと障子が開いて、土方歳三が顔をのぞかせた。
「なんだ、土方さんか」
「なんだとは、なんだ。お前がひとりで寂しがって泣いてるんじゃねえかと心配して来てやったのに」
「………」
本当に涙がこぼれそうになり、総司はあわてて寝間着の袖で目蓋をこすった。
「静かな夜ですね」
「ああ。幹部連中はみんな出払っちまったし、人気がなさすぎるのも落ち着かねえもんだな」
土方は総司の枕元に座ると、火鉢に炭を足しながら、この男にはめずらしい優しげな笑顔を見せた。
「土方さんには、別れを惜しむひとはいないんですか?」
「そんなもの――」
必要ねえ、と土方は不愛想に吐き捨てた。
「薩長の奴らなんざすぐに蹴散らして、またここに戻ってきてやるさ」
相変わらず威勢がいい。総司はくすりと忍び笑いをもらした。
総司の知る限り、土方は京へ来て以来弱音を吐いたことがない。それがこの男の取柄でもあったが、今夜の土方は少しばかり多感になっているようだった。
総司を相手に、とりとめのない世間話や江戸の頃の話を一人でしゃべっている。
やがて話のネタも尽きたのか、所在なさげに火鉢で手をあぶり出した。
静寂が戻った部屋で、炭のはぜる音が小さく響く。
総司は布団の上に半身を起こし、黙り込んでしまった土方を見つめた。
「朝になっても、帰って来ない人もいるかもしれませんね」
「こんなご時世だ。仕方ねえさ」
やはり今夜の土方は、いささか妙だ。
「そんなしおらしいことを言って。負ける気なんてないくせに」
「違えねえ」
総司の揶揄に対して、土方は楽しそうに破顔した。


やがて部屋を出た土方が、何を思ったか、雨戸を一枚開けて庭先を見ている。
「やけに冷えると思ったら、雪か」
雪、と聞いて、総司も布団を起き出して廊下へと出た。
前栽の生垣の上に、音もなく白い雪片が降り敷いている。
「今夜は積もるかもしれませんね」
「そうだな」
京を去る最後の夜が雪模様というのも、なぜか特別なめぐりあわせのように思われて、二人は黙って降りしきる雪をながめていた。
その時。
生垣の奥に植えられた紅い椿の花が、身じろぎするかのようにぽとりと落ちた。
(ああ、椿が――)
積もり始めた雪の上。
白い大地に咲く、あざやかな朱の色は、まるで血のようだ。
総司には、その紅が己の命の証にも思えて、愛おしかった。

私もこの椿のように、真っ赤に燃えて散りたい。
あと何年、何か月、何日……あなたのために生きられるのだろう。
たとえ残された時間がほんのわずかでも、私は最期まであなたのために、あなただけのために、この命を燃やし尽します――。

「総司」
土方が隣の総司を振り返り、しみじみとした声で言った。
「京の最後の夜を、お前と過ごせてよかった」
総司には土方の表情は見えなかったが、あるいは泣いていたのかもしれない。
土方には彼なりの、京への思いがあるのだろう。
こうして、師走の夜は静かに更けてゆくのだった。


◇◆◇

今年のサイト開設記念に書いたSSです。今の時節、こちらにもアップしてみました。
気がつけば、今年も残すところあとわずかになってしまいましたねー。毎年振り返っては、自分の怠惰さに情けなくなるのですが、今年もやっぱり、サイトもブログも思うように更新できずに終わってしまいそうです。(^^;)
こんな管理人ですが、今年1年お付き合いくださってありがとうございました。来年もお見捨てなく、どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m

◆イラスト提供:「十五夜」




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2016年10月26日

薄桜鬼 新選組奇譚

今まで書いた記事を読み返していて、「薄桜鬼」のレビューを載せていないことに気がつきました。
あれえ? そういえば、こっちではアップしてなかったっけ?
何だか記憶が古すぎて、今さら過ぎる気もしますが、自分にとってはとても大切なゲームなので、サイトの記事をリライトして、改めてアップしてみようと思います。
「薄桜鬼」については、その後の派生物やオトメイト商法に嫌気がさして早々に卒業宣言してしまったので、今はもうほとんど情報に触れることもないのですが…。
夢中でプレイして、泣いて、笑って、ハマりまくった懐かしい日々。彼らと過ごした日々の記憶、「薄桜鬼のゲーム無印」は、今も私の大切な宝物です。


薄桜鬼(通常版)
アイディアファクトリー
2008-09-18



私が初めて手にした乙女ゲー。それが「薄桜鬼」でした。
それまで、乙女ゲーというジャンルもよく知らなくて、「遥かなる時空の中で」シリーズにはまっていた娘が隣でやっているのを時折見ることはありましたが、私自身はそれほど興味が持てず…。というか、娘がプレイしているのを見ていて「何てめんどくさいゲームなんだ」という思いが先に立ってしまい、とても「やりたい~~!」という気持ちにはなれませんでした。

そんな私が、どうして「薄桜鬼」に手を出したのか――?
答えは簡単。
そう、新選組が舞台だったからです。やっぱり見たことも聞いたこともない男性よりも、かつて憧れた土方さんや沖田くんがお相手となれば、嫌でもテンションが上がってしまう、というものでしょう。(^_^;)
さらに、イラストを描いていらっしゃるカズキヨネさんの絵がものすごく綺麗で…イメージがぴったりだったということも大きいですね。
初めてニコニコ動画で「薄桜鬼」のオープニングムービーを見たときから、その美しさに心惹かれていました。
そんなこんなで、おっかなびっくりでやり始めた「薄桜鬼」。
乙女ゲーって、どんな感じ? こんなオバサンでも恥ずかしがらずにやれるの? 新選組に対するイメージが壊れたりしないかな…。
そんな諸々の不安は、コントローラーを握り、PS2のスイッチを入れた途端、ものの見事に吹っ飛びました。
だって、だって…。もう、みなさん、なんてステキ!
巷では、糖度が足りないとか、萌えが少ないとか言われていたようですが、そんなの乙女ゲー初心者の私には無問題。何しろ比較対照がありませんからね。さらに、乙女ゲーにあるまじき殺伐さ(人が斬られるときの効果音とか…)や流血シーンも、私的には全く気になりませんでしたし。
プレイするまでは、乙女ゲーってもっと甘いものかと思っていましたが(まあ、一般的にはそうらしいですが)、「薄桜鬼」は甘さを味わう余裕もなく、ひたすら切ないゲームでびっくりしました。
ヒロインとお相手が少しいい感じになっても、次の瞬間には、そんなほのぼのムードさえ一気に吹き飛ぶシリアスモードが待っていたり。な~んかヒロインのからむ余地がないやん、っていうくらい熱い男のストーリーが全開なんです。
新選組に対して思い入れのある人なら、涙なしには進められない場面も多くて…。
そんなわけで、全体的に糖度は低めだけど、だからこそ彼らのストイックさとか、激動の時代に生きることの切なさとか、それゆえにこちらも全身全霊で支えてあげたいとか…そういう楽しみ方(萌え方)のできるゲームではないかと思います。
正直私的には、あの時代背景で女の子といちゃいちゃしている新選組隊士なんて、それこそありえね~~!って感じで萎えちゃいますよ。(^_^;)
なので、自分的にはものすごくツボなゲームでありました。

攻略できるのは、土方歳三、沖田総司、斎藤一、藤堂平助、原田左之助、あと敵方である(隠しキャラの)風間千景の5人です。
永倉新八とか山崎烝とかも攻略キャラだとよかったのにな~。
それにしても、登場人物がみんな(特に攻略対象の5人が!)めちゃくちゃかっこいいんです。それぞれに、少しずつキャラの性格設定とかテイストとかは変えてあるのですが、誰も彼も甲乙つけがたくらいかっこいいの!そして…すごく切ない;;
だって、新選組っていうだけでもう十分すぎるほど切ないのに、原田以外の4人は「羅刹」という業さえ背負ってしまう…。
血を求める衝動と葛藤、人ならざるものに成り果ててしまったという絶望、さらに、羅刹の力を使うことは、己の生命力を食いつぶしていくことであって、限界が訪れたときには灰となって崩れてしまうという恐怖――。
そんな過酷な運命に、真正面から立ち向かっていこうとする男たちが、愛しくて切なくてたまりませんでした。(T_T)

全てをプレイし終わった後で、あらためてふり返ってみると、やっぱり、私は平ちゃん(藤堂平助)が一番好きだったなあ…って思うんです。
なんて言ったらいいんだろ…?
かわいい。愛しい。ほっとけない。ああ、もうっ。この胸の切なさを押さえきれないよっ…っていう感じかな。…母性本能直撃!です。
う~~ん。
私って、あんまり母性本能とかない方だと思ってました(笑)。
年下の男の子より、うんと年上のおじさまに惹かれるタイプなんです。頼りたいっていうか、甘やかされたいっていうか…。
なので、このゲームも、実際にやり始めるまでは「左之さんあたりが本命かも…?」なーんて思ってたんですよね。どう転んでも、平ちゃんはありえないだろう、って。
それが、それが、なんてことでしょう。 まさかの…平ちゃん! キターーッ!
こんなの、自分でも考えられない天変地異ですよ。
とにかく、吉野さんボイスと、洋装で髪の毛を切ったときの平ちゃんの愛らしさにやられました。
これだから、乙女ゲーは怖い…面白い?のかもしれませんね。

自分にとっての初乙女ゲーがこのゲームだったこと、ほんとに神様に感謝したい気分です。
その後、「三国恋戦記」にもどっぷりハマりました(笑)が、私にとって「薄桜鬼」は、乙女ゲーのジャンルを超えて、これまでに出会った中でも最高といえるくらいすばらしいゲームでした。
私の中の「新選組」に、新しい萌えを投下してくれた「薄桜鬼」に、そして、すばらしいイラストで魅了してくださったカズキヨネさんに、改めて感謝いたします。
そんなこんなで、「薄桜鬼 新選組奇譚」(←最初のゲーム、無印ね)の評価は、★★★★★ の満点献上!

◆各キャラの攻略レポなどは、サイトに載せている<元記事>に詳しく記していますので、よかったらどうぞ。
また、このゲームで大ハマリしてしまった<藤堂平助の特別企画>なんかもやらかしてしまいましたので、こちらへもぜひ足をお運びいただけるとうれしいです。




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2016年10月23日

レッドクリフ パート2

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]
トニー・レオン
エイベックス・ピクチャーズ
2009-08-05



さて、「レッドクリフ」のパート1が予想以上に面白くて、パート2の公開を心待ちにしていました。
そして、ようやく家族そろって映画館へ見に行くことになったのですが…。
どうもその日は、朝からお腹の調子がよくなかったんですよね。しっくりこないというか、痛いような頼りないような。だけどまあ、お昼ごはんを食べた後も、もどしたり下痢になったりということもなかったので、午後は予定通り映画館へ足を運びました。
ところが、映画を見ている最中、やたら腰やら背中やらが痛い。さらに、頭もガンガンする…。どうやら熱があるみたい。座っていても体中痛くて、映画に集中することができません。
そういう状況で、あのやたら長い戦闘シーンを見せられるのは、かなり大変でした。(ちょっと戦闘シーンの尺が長すぎじゃね?と思ったのは私だけか??)
ようやく家に帰って熱を測ると、38.2度もあるじゃないか~~!
やっぱり風邪だったのね。(>_<)

赤壁は燃えているか? つーより、頭が火事だった、という話。
まさか我が頭に火計!とは;; これも孔明の罠か…。(^^;)
その「レッドクリフ パート2」の感想、最初からきちんとまとめて書けばいいのですが、とりあえず思いつくままに印象に残ったことを書いてみますね。

●前半、かなりの部分を割いて描かれていた孫尚香のエピソード。
呉公である孫権の妹・尚香がスパイとして魏軍にもぐり込む、なんてことは、絶対にありえない話ですが、この孫尚香と魏軍の兵士との友情がなかなか印象的でした。まあ、実際にはあんなにうまくいくはずないのでしょうけれど。
あくまでも「友情」という形で描かれていたのが、とても尚香らしいという感じがします。おてんばなだけじゃない、尚香の女性らしい感覚もうまく表現されていたように思いますし。
ただ、この話だと、尚香と劉備が結婚するなんてことは絶対に想像できませんね…(笑)。

●曹操が疫病に倒れた自軍の兵士を見舞うところ。
ここ、曹操の人間らしい一面が現れていて、私的にはかなり好きなシーンです。全編通じて、涙が出そうになったのはここだけでした。
曹操の意気に感じ、喊声をあげて応える多くの兵士たち。でも、そのほとんどが赤壁の戦いの犠牲になってしまうのだと思うと、思わず熱いものが…。

●火計が始まってからの戦闘シーン、あまりにも長すぎっ!
曹操の船団が燃え上がっていく…くらいまではまだよかったんです。その後の陸戦になってからが、もう長くて長くて。頭痛くて痛くて…(爆)。
周瑜といい陸遜といい、どんだけ火計すきやねん?って思わずツッコミたくなるほど、全編火だるまでしたね~~(笑)。
あまりにも長すぎて、ちょっとだれたように感じたのは私だけではないはず。

●突っ込みどころ満載だよwww
もうこれは、何とも言い様がありませんが…。
前述の孫尚香にしろ、小喬にしろ、あまりにありえない行動すぎます。
さらに、君主である孫権が最前線に出てきて戦うとか、マジありえないでしょう;;(死んだらどうすんのよっ?)
ホウ統さんの影も形もない…あそこまで「演義」のエピソードで固めてるくせにさっ。
劉備・関羽・張飛の影うすっ! そして趙雲は別格でしたね、今回も。

などなど、正直、前編を見て期待していた私には、ちょっとその期待を裏切られた感がなきにしもあらず、なのです。
話のスケールは確かにすごかったし、スクリーンで見てこその映画だったとは思うのですが、見終わった後にあまり残るものがなかったなあ。
ほんっとに、たくさん人が死んだな~~とは思ったけど。
一口に5万とか80万とか言ってますけど(小説とかにも書いてありますけど)、80万人の人間が戦って死ぬ、というのは本当にものすごく大変なことなんだ、というのをリアルに見せてもらったわけですよねえ。
諏訪緑さんの「時の地平線」というマンガの主人公 諸葛孔明は、自分の計略で死んだ多くの敵兵の死体を目にして、思わず吐いてしまうような軍師には向かないタイプなのですが、この映画の延々と続く戦闘シーンを見ていると、「時地」孔明の気持ちが分かるような気がします。

後編は、作品自体にあまり感動したり、感情移入したり、ということがなかったなあ…。むしろ、前編の方がメリハリがあって面白かったですね。
正直、赤壁だけの話にするなら、あれだけの長尺は必要なかったように思います。もう少し編集でそぎ落として、前後編あわせて3時間くらいでまとめた方が、すっきり仕上がったのではないでしょうか。
ストーリー的にも、演義準拠かと思えば、オリジナル要素が強すぎて、何となく中途半端に終わってしまった感がなきにしもあらず。
せめて、せめて、華容道まではいってほしかった。あそこで曹操を見逃すなんて、そりゃあないよっ!
曹操配下の武将たちも、ほとんど出てこなかったし。張遼なんて影も形もないし。まさかの苦肉の計すっ飛ばされてたし。…と、どうにもすんなり納得できない展開でした。

豪華すぎる画面ばかりに踊らされて、イマイチ心に訴えてくるものがなかった、と言ったら言いすぎかしら;;
この前に見たもうひとつの「三国志」、アンディ・ラウが趙雲の生涯を演じていた作品の方が、心からあふれてくる何かを感じることができたように思います。
作品としての評価はともかく、三国志に長く寄り添ってきた私の心の琴線に触れる「何か」を持った作品だったのではないかと…。
そんなわけで、「レッドクリフ パート2」の私的評価は、少々辛口で ★★☆ の2.5点。前後編合わせてなら ★★★ というところですね。




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2016年10月22日

レッドクリフ パート1

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]
トニー・レオン
エイベックス・ピクチャーズ
2009-03-11



「人形劇 三国志」を書いたつながりで、映画「レッドクリフ」の感想を書こうと思います。
この作品、制作発表時からとても楽しみにしていて、公開されるのを待ちかねて映画館へ見に行きました。パート1はなかなか面白かったのですが、パート2はちょっと期待倒れでしたねえ。…残念。(^^;)
当時のブログに書いた記事を参考に、ぼちぼちと書いてみます。

中国が本気で作る三国志! 制作発表から公開までずいぶんと時間がかかり、配役も二転三転しましたが、おそらくは、すべての三国志ファンが胸を躍らせて待っていた作品でしょう。
映画自体は、パート1ということで、ほんとに「さあ、これから!」というところで終わっていたのですが、三国志初心者にもまずまず分かりやすく作られていたのではないでしょうか。
本編が始まる前に、日本語の「とっても分かりやすい解説」がくっついているのですが、あれはきっと日本の劇場公開用に作られたものなのでしょうね。(^^)
何といっても、三国志の世界がそのまま映像になった、という感じで、役者さんもみんなそれぞれ、イメージそのままにはまっていたなと思います。
もちろん、三国志をある程度知っている人なら、曹操がまるで悪の権化のように描かれていたり、劉備と呉があまりにも正義の味方っぽかったり…と、いろいろ不満に感じる部分もあるかとは思いますが。
第一、劉備軍と呉軍が一緒に赤壁にいること自体、「ありえねえ~~!」わけですから。さらに、孔明と周瑜の間に本当の意味での「友情」とか「信頼」とかいう絆があったなんてことも、これまた「ありえねえ~~!」設定だと私なぞは思いますし。(^_^;)
でもまあ、演義だってフィクションなんだし、この映画は映画で、三国志を元に作られた壮大なフィクションなんだと思えば、こういうのもまたありかもしれません。
とにかくこれまでの既成概念をスパッと取り外して、純粋にこのアクション歴史超大作を思いっきり楽しんでしまう、というのが正しい「レッドクリフ」の楽しみ方だといえるかも。

なにしろ、監督がかのジョン・ウーだもの。アクションシーンはばっちり楽しませていただきました。
最初のシーンが長坂坡っていう出だしからして、「おっ、そうきたか!」って感じで、もうすでに監督の手の内なんですよね(笑)。
そう、これぞ趙雲のターン!!
もう、どうしましょう! 趙雲が、趙雲が…趙雲がかっこよすぎな件。(≧▽≦)
それに続く張飛、関羽も見せ場がたっぷりで、これぞまさしく若き日に胸躍らせて読んだ三国志の世界!
一緒に行った娘も、「面白かった~~!」とご満悦でした。彼女にしてみれば、趙雲たちの活躍は「三国無双」に重なる世界なのかもしれませんね。
やっぱりこれは、大スクリーンで見なくちゃね。

さて次に、配役についてですが…。
まず、最初にこの映画が企画されてから、ずいぶんといろいろな役者さんの名前が挙がっていましたよね。
初めてネットでこのニュースを見たとき(2005年8月)は、劉備→チョウ・ユンファ、諸葛亮→トニー・レオン、そして何と!曹操役には渡辺謙~~~!!???? さらには周瑜にはアンディ・ラウ…というあっと驚くキャスティングだったはず。
その後、まったく話を聞かなくなったので、どうなったのかなあ?と思っていると、2007年4月になって再び話題になり、そのときは、劉備=チョウ・ユンファ、諸葛亮=トニー・レオンは確定で、曹操の渡辺謙はなくなったという話でした。日本からは中村獅堂が出る、というのもこのときはすでに話題になっていましたよね。
それが、どこでどう転んだのか、トニー・レオンが孔明から周瑜になってしまったわけですよ。(^_^;)

今回、完成した「レッドクリフ」を見て、私的にどうしてもイメージが合わなかったのが、実は周瑜でした。トニー・レオンは、やっぱりいつの間にか自分の中で「孔明」のイメージで固まっていたのかもしれません。
彼って、確かに穏やかで威厳もあって、一軍の大都督としてはいい感じなのですが、三国一の美形といわれた周瑜には、少~~~し役不足かなあ…なんて。(失礼;;)
同じ理由で、孔明もちょっと自分のイメージとは違っていました。金城武ってものすごく見た目若いし、清潔すぎて孔明の奥の深さが幾分足りないかなっていう。
曹操は、本当は渡辺謙にやってほしかったです。もう少し鋭いイメージがあるんですよね。悪の凄みというか…。渡辺謙がやっていたら、もっとセクシーな曹操になっていたような気がする(笑)。
関羽・張飛は、もうこれは誰が見ても間違いなく関羽・張飛でした。
二人とも本当にかっこよかったです~~。立っているだけで存在感があるというか。
実は、想像していたよりもうんとうんとよかったのが趙雲! 予告のムービーとかで前から見ていたのですが、あんまりイケメンじゃないなあ~~とか、私的にはアンディ・ラウにやってほしかったとか、いろんな意味でちょっぴり不満だったのです。
でも、いざスクリーンで大活躍する趙雲の勇姿を目にしたとたん、そんなもろもろはどこかへ吹っ飛んでいってしまいました。
もう、かっこよすぎだよ~~!
正直、パート1の主役って趙雲じゃない?って思ってしまった。
もちろん劉備も孫権も、なかなかステキでしたけど。
中村獅堂演じる「甘興」って、やっぱどう見てもモデルは「覇」ですよね。架空の人物ということですが、劉備軍の関・張・趙に対抗しうる呉軍の豪傑っていうことで作ったキャラ(実在の人物では制約があるので)なのかもしれません。
女性陣も、目立っていたのは小喬と孫尚香くらいですが、二人ともイメージどおりでうまいキャスティングだなあと感心しました。
静と動、対照的な二人の女性ですが、どちらも存在感あるし、特に尚香はかわいかったです。

心理描写とか、もう少し丁寧にやってほしかった部分もありましたが、まあアクションに重点をおいた娯楽大作ということで、あまり難しく考えずに楽しく見られる作品でしたね。
ということで、「レッドクリフ パート1」の私的評価は、★★★★ の4点です。




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2016年10月19日

人形劇 三国志

人形劇 三国志 全集 一巻 [DVD]
谷隼人
アミューズ・ビデオ
2002-01-25



かれこれもう40年以上、三国志ファンをやっています。
本当はもっと昔の小学生時代に、柴田錬三郎氏のジュニア向け小説を読んだのが最初の出会いなのですが、本格的に三国志にのめり込むようになったのは大学生の頃。吉川英治氏の「三国志」に衝撃を受け、底なし沼に足を踏み入れることに(笑)。
その後、さまざまな三国志に出会い、その度に新しい「萌え」と「燃え」の地平を開拓してきましたが、中でも「人形劇 三国志」は、私の三国志遍歴を語る上で大切な作品のひとつです。それと同時に、大好きな孔明や関羽の人物像など、「人形劇~」から受けた影響ははかり知れません。
「人形劇 三国志」は、昭和57年10月から59年3月までNHKで放映されました。それまでNHKの人形劇といえば、15分程度の番組を毎日放映していたというのがパターンでしたから、この作品が毎週土曜日の6時から1回50分の長さで放映されたというのは、それこそ異例のことでした。
当時、すでに三国志どっぷりだった私。もちろん大昔から蜀大好きっ子でしたから、劉備・関羽・張飛の義兄弟を主人公に、演義準拠で作られた「人形劇~」は、自分の基本スタンスにぴったりで、それこそ思いっきりはまってしまったのです。
ああ、何だかもう、思うことがいっぱいで、何から書けばいいのやら…。(^^;)

まず何よりも、川本喜八郎さんの手になる、芸術品ともいうべき人形たちを語らなければなりませんね。とにかく「すばらしい!」の一言。
一体一体心を込めて作られた人形は、それぞれその人物の特徴を余すところなく表現していて、生命あるもののごとくに雄弁です。
もちろん、ちょっとしたしぐさや表情など、人形を操演しておられる方たちの技量に負うところも大きいのでしょうが、やはり人形の命は「顔」というか「頭(カシラ)」ですよね。
能面と同じく、少しうつむいたり傾けたりするだけで、泣いているようにも怒っているようにも、また微笑んでいるようにも見える。まるで生きているかのように、その人物の内面を表現することができる。そんな無限の可能性を秘めた人形の「頭」。
それぞれの人形たちが身に付けている衣装もまた、その人物にぴったりのすばらしいものでした。
こんなすばらしい人形が、「人形劇~」には500体以上も登場しますが、中でも私が一番好きだったのは関羽の人形です。いえいえ、関羽の「人形」というよりも、何もかもひっくるめて関羽サマが一番好きだった、と言った方が的確かな。
本当に、ここに出てくる関羽は、それこそ気は優しくて力持ち、強くて賢くて、男気があって…。そりゃもう、絵に描いたような「漢前(おとこまえ)」。男が惚れる男ってやつで、曹操があんなに惚れこんだのも納得ですね。
まして乙女の心情とすれば、見せ場はいっぱいあるし、最後の最後までかっこいいし。これで「惚れるな」って言う方が無理(笑)。石橋蓮司さんの声もすごくよく似合ってて、関羽が画面に登場するたびに、いつもクラクラしてました。
どうも関羽って、日本人にすごく人気があるようです。もちろんご本家の中国でも、神様になっているくらいですから人気がないわけはないのでしょうが、どちらかというと庶民的人気は張飛の方が上らしいですね。
日本人が関羽好きなのは、彼の義に厚いところとか、文武両道なところとか、そういうメンタルな部分が、すごく日本人好みなんじゃないかな。
「人形劇~」の関羽にも、かなりスタッフのひいきが入っているような気がするのですが。
それ以外で好きなのは、もちろん孔明さま。ラストの方で着ていた衣装が、すごく似合ってて渋かったなあ。
趙雲も若々しくてかっこよかったし、諸葛瑾とか馬良もステキでした。
我が家には、この「人形劇 三国志」の人形たちを収めた「三国志百態」という写真集があります。おそらくは、我が家にある書籍の中で一番高価な本かもしれません。
ずっと以前に大阪で開かれた人形展を見に行き、その場で購入したものです。とっても重くて、帰り道めげそうになりながら持って帰りました(笑)。
この人形展、それはそれはすばらしかったのです。
何しろ、実際に人形劇の中で使われた人形たちが、目の前に並んでいるのですもの。
一番最後のコーナーに飾られていた孔明さまの人形の前で(五丈原をイメージした展示でした)、声もなく長いこと立ち尽くしていたのを覚えています。

そして、人形とともに忘れてはならないのが「声」。人形たちにそれこそ生命を吹き込んで下さっていた声優さんたちです。
ほんとに不思議なんですが、「人形劇~」の声優さんって毎回わずか6~7人しか出ておられなくって、それだけの人数ですべての人形の声をあてておられたんですね。
当然、一人で何役も掛け持ちされていますから、同じ声優さん同志が会話する、なんていうシーンもたびたびあるわけで…。皆さん実に器用でいらっしゃったというべきか(笑)。
谷隼人さん(劉備)、石橋蓮司さん(関羽)、せんだみつおさん(張飛)、森本レオさん(孔明)、松橋登さん(趙雲)、岡本信人さん(曹操)、三谷昇さん(ホウ統)、長谷直美さん(淑玲)、伊佐山ひろ子さん(美芳)、田坂都さん(貞姫)などなど、みなさん本職の声優さんじゃない方たちですが、芸達者な俳優さんたちが揃っておられました。
特に、関羽の石橋蓮司さん、孔明の森本レオさん、曹操の岡本信人さんは、もうこれ以上ない!っていうくらいのはまり役だったのではないかと思います。
「殿…」と呼びかける孔明の声に、何度もだえたことか(爆)。
とにもかくにも、私の中の三国志のビジュアルとしての原点は、やっぱりこの「人形劇 三国志」なんですね。

そして数年前、ずっと行きたくてたまらなかった飯田市の川本喜八郎人形美術館にようやく行くことができ、懐かしの人形たちに再会してきました。
美術館自体はそれほど大きな建物ではないのですが、中に飾られている人形たちが「素晴らしい!!」の一言。壁一面のショーウインドウの中に、三国志の人形たちがぎっしりと並んでいて、それはもう圧巻です。
確かに、前に大阪で見た人形展は、場面ごとにうまく演出されていて、人形一体一体の存在感がすごかった。それに比べれば、もちろんスペースの狭さは如何ともしがたいわけですが。
それでも、あれだけ一堂に並べられると、その迫力に圧倒されますね。
姜維が最前列に並んでて、何気に嬉しかったのです。(^^)
川本喜八郎氏が亡くなられてもう6年になるのですね。川本先生、すばらしい人形たちを、すばらしい三国志を世に送り出してくださって、ありがとうございました。
これから先もずっと、「人形劇 三国志」は私の三国志の原点であり続けることでしょう。
久しぶりに、森本レオさんの「殿、ご決断を――」が聞きたくなりました。




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2016年10月17日

シン・ゴジラ

残っていた古い記事もあらかた再アップできました。
今日からは、ようやくリアルタイムで書いていきますね。あ、…ということは更新が遅くなるということか。毎度すみません。m(__)m

というわけで、今日のレビューは「シン・ゴジラ」。
8月に2度も見に行き、一日も早く感想を書きたかったのですが(記憶が新鮮なうちに書かないと忘れちゃう;;)、何となく延び延びになってたら本当に忘れてかけてきて、かなり焦っております。(^^;)
何しろ見てきた人たちの評判があまりにも良いので、気になって仕方がなかったのですよ。
それで、小さい頃からゴジラが大好きで、ゴジラ映画は(ハリウッド版も含めて)すべて見ている我が家の息子の熱烈な「見に行きた~い!」コールに便乗する形で見てきました。
この時は、ゴジラ大好きな息子とダンナ、そして私の3人で行きまして、娘はというと「別に~。興味ないもん」とつれない態度だったのです。
ところがそんな娘、友人やら職場の人たちやらから、やたらと「ゴジラ見た?」「え?まだ見てへんの?」「面白かったで~!」と勧められ、見ていないとお話にならない状況だったそうで(笑)。ついに「私も見る~~!」となりまして、息子と私、娘の2度目の鑑賞となりました。
なに? この社会現象とでもいうべき盛り上がりは――。

結論から言うと、はい、とっても面白かったです。(^^) さすがに社会現象(笑)。
初代の「ゴジラ」を除けば、今までに私が見たゴジラ作品の中では1・2を争う傑作だと思います。ただし、これを普通の怪獣映画だと思って見に行くと、期待を裏切られるかもしれません。
2014年版のハリウッド映画「GODZILLA」は、それまでのゴジラ映画を継承し、王道の怪獣映画として作られており、なかなか面白い作品に仕上がっていました。けれども、庵野秀明監督による本作は、今までのゴジラ映画とは全く違った切り口で描かれており、映画作品として純粋に楽しませてくれました。
この映画、確かにゴジラは出てくるけれど、決して怪獣映画ではないんですね。あくまでも、目線は人間サイドの話。特に前半の部分は、想定外の状況に陥ったときの日本政府の対応を追ったドキュメンタリーを見ているようで、これはこれで結構ハラハラドキドキさせられました。
初めのうちこそ、煩雑な手続きやら何やらに追われて後手後手に回ってしまう情けない政府あるあるですが、そんな中でも必死にがんばる人たちがいて、彼らの奮闘をいつの間にか見ている我々も一緒になって応援してしまっているのです。
そういえば「ガメラ2」でも、自衛隊が中心となって現有の装備で怪獣といかに戦うかが描かれていましたが、今回は戦闘以前の部分を含めて、もっとリアルな日本政府の対応に焦点が当てられていました。
スクリーンには実に様々な人々が次々に現れては消えてゆき、そこに感傷的な気持ちの動揺や共感を覚えるより先に、人間たちはあっという間にゴジラの犠牲になって死んでいくのです。そこがまた、ドキュメンタリーを見るようにドライで淡々としていて…。
映画を見終わったとき、これだけがんばれる日本人がいる限り、日本もまだまだ捨てたものじゃないと感動した私です。とにかく私生活などまったく顧みず、すべてをなげうって職務を全うする公務員の方々の姿には、(長年公務員を務めてきた我が身を振り返りつつ)胸が熱くなりました。
けれど、もしかしたらこの映画そのものが壮大な虚構なのかもしれません。そして、それこそ(←日本という国家に対して、夢みたいな甘い幻想を抱くんじゃないぞ!)が庵野監督が現代の日本人に突きつけたメッセージなのかも。
そう思うと、ちょっと怖いな~。
もっとも、実をいうと、私はエヴァンゲリオンをきちんと見たこともなく、庵野監督についても全くの無知なのです。だから、他の方がいろいろと難しい考察をされているようなことは一切できないのですけれど…。(^^;)

それにしても、このゴジラは強い! ミサイルがあれだけ命中しても傷一つつけられないなんて;; ヤバいよね。。。
最初に海から現れたときも、別に何をするわけでもない、ただ歩いているだけ(第2形態とかめちゃくちゃキモかったんですけど;;)という。その後も、人の予測を超えて次々に進化していくゴジラですが、やっぱり何も考えていない。別に何かと戦ったり、何かを守ろうとしているわけでもない。ただただ、自分の行きたい方向に進んでいるだけ。
だからこそ怖い。まったく相手の意図を予測できず、コンタクトも取れないわけですから。
そして、人類の攻撃に対して、ついにゴジラは牙をむく。一瞬で東京を火の海に変え、政府の要人を葬り去ったゴジラ。地獄の業火のような炎をバックに浮かび上がる破壊神の姿は、恐怖以外の何物でもありません。
あれこそが日本人が考える「ゴジラ」の原点なのでしょう。
しかし、これほど人間からの目線で描かれていながら、そこには一切の人間ドラマの定番というべきものがありません。例えば、男女の愛憎や家族の絆、師匠と弟子、上司と部下(は、ほんのちょっとあったけど)といったウエットな感情に訴えるようなシチュエーションが、全くと言っていいほど排除されているのです。
にもかかわらず、こんなにも面白いなんて…。これこそ、庵野監督の演出の妙なのでしょうねえ。
終盤のゴジラを攻撃するシーンは、あまりにも都合よく行き過ぎて、前半のイライラさせられる展開とは好対照でしたが。在来線爆弾が健気でムネアツでしたね~。
石原さとみ(のしゃべり方)がちょっとうざかった(役柄上仕方がないとはいえ)。
他の役者さんは、おおむね良かったです。特に、自衛隊統合幕僚長役の國村隼さんが、圧倒的存在感でめっちゃかっこよかったですねー。

私的評価は、すみません、石原さとみさん-0.5で ★★★★☆ の4.5点。
でも、久々に面白い日本映画を見せてもらえて楽しかったです。




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2016年10月15日

遙かなる時空の中で ~紫陽花ゆめ語り~

遙かなる時空の中で~紫陽花ゆめ語り~ 上巻 [DVD]
三木眞一郎
コーエーテクモゲームス
2002-03-27



<アップデート:2008年1月5日>

やっと見ました! 年末録画しておいた「遙か」のOVAシリーズ。
ずっと後回しになっていた1のOVA「紫陽花ゆめ語り」をようやく見ることができて、これで一応OVAはみんな見たことになるんですね。
あとは、いつ行ってもレンタル店にあった試しがない劇場版「舞一夜」だけですな。あ、テレビシリーズの「八葉抄」も、私はきちんと見てないけど…。

で、この「紫陽花~」なんですが、娘はオープニングの絵があまりにもひどい!と文句たらたらだったんです。
まあ、たしかにゲームのイメージとはちょっと違うんですけど、オープニングはかなり崩れてるなと私も思ったけど。
でも泣くほどでもないんじゃない?
何より話は一番しっかりできてたというか、ちゃんとまとまってたと思いますよ?
まあ、本編知っている人じゃないと、なかなかついていくのが難しいかな、と思うようなところもありましたけど…。
それにしても「遙か」の主人公って、揃いも揃っていいヤツだねえ~。さすがは神子さまっつーか。(^_^;)
乙女ゲーの主人公っていうのは、やはりこれくらい八方美人…もとい、人格者じゃないといけないんでしょうか(笑)。同性にも好かれるタイプじゃないとダメだしねえ。
ちょっと現実にはありえませんね。
気持ち的には ★★★ の3点というところでしょうか。




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