ドニー・イェンの「関羽」仮面ライダーZO

2012年10月01日

姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者

姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者
(2010/03/05)
小前 亮

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ようやく、ずいぶん前から読んでいた小前亮氏の小説「姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者」を読み終わりました。
病院通いのお供として、忘れた頃に取り出してはちびちび読んでいたので、思いのほか長くかかってしまった;;
孔明死後の姜維が、何を思いどう戦ったのか、他の方の書いた姜維が読みたくて買った本でしたが、どうも最後まで夢中にはなれませんでした。
もちろんそれなりに面白かったし、何よりも姜維を主人公に選んでくれたという、それだけで感涙モノではあるのですが…。なぜでしょうか? イマイチ感情移入できなかったような気がするのは。
特に、剣閣以降の姜維がちょっと拍子抜けでした。
鍾会に降伏した後、成都の乱で斃れるまでの、彼の最後の大博打の描き方がもの足りない。ここが一番の見せ場というか、これこそが姜維の生き様の象徴的な場面だと思うのですよ…。それなのに、なんかあっさりしてたなあ、と。地べたを這いずってでも、魂を悪魔に売り渡してでも(笑)、己の信じるただひとつの思いに最後までこだわってこだわってこだわりぬく姜維が見たかった、と思うのは私の我がままでしょうか。
蜀の宮廷における劉禅や黄皓との軋轢もほとんど描かれておらず、また、他の蜀将との絡みも少なかったため、ほとんど姜維がたった一人で戦っているような印象を受けてしまいました。確かに、派閥もなく、友人関係も希薄だったかもしれない姜維ですから、後半の北伐などは本当に孤独な戦いだったかもしれません。でも、もう少し、良きにつけ悪しきにつけ、人間関係の中でもがく姜維の姿があってもよかったのになあと思うのです。
夏侯覇や張嶷は、出番が少なかった割に魅力的に描かれていましたが。
う~ん。
私の思うところの「姜維」であることは間違いない。
でも、それ以上でも、以下でもなかったんですよね。(わ~~、偉そうですみません;;)なので、ちょっともの足りなかったのかな。もうひとつ、目の覚めるようなインパクトがほしかったですねえ。
小説の面白さとしてはちょっともの足りない気がして、私的評価は ★★★ の3点で。

とはいえ、やはり姜維の最期は胸が痛みます。
私だったら、きっとこんなに克明には書けないだろうなあ。
ラスト近く、姜維が死ぬ直前の心境は、涙なしには読めませんでした。

「丞相……」
最後まで超えられなかった。それでもよかった。
ともに生きることが、かけがえのない喜びだった。
たった六年? いや、違う。三十年間、寄り添っていた。丞相と、丞相が育てたこの国に。
――じゃあ、この国と姜維様は兄弟ですね。
そう、兄弟だった。同じ志を抱いていた。
蜀漢は今、本当の意味で滅びようとしている。


姜維の死によって、蜀は滅び、三国の時代は終わりを告げます。
やっぱり、姜維の存在は三国志の終焉に不可欠だったのだ、と思いたい。
今静かにページを閉じ、胸にあふれる熱い思いのほとばしりにこの身をゆだねましょう。


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