December 2005

December 31, 2005

総括??

大晦日です。今年も終わりです。うわー、早いなあ。

じゃなくて。

最終日に襟を正して今年を振り返る、ってのがケジメってものですよね。

でも全然、今年観た映画のマイベストが振り返れていません。……DVDに焼いたりハードDに入れたりしたのも観れていないし。

去年は、一昨年はどうしてたかなー、と過去の日記読んでみたら、

やっぱり去年も一昨年も、年を明けてから振り返ってました。あはは(乾笑)

読み直してみたら懐かしかったし、突っ込みも入れたいし、
今年もまた、今年のベストは来年にならないと書かないだろうと思うので、賑やかしにUPしておきます。

それにしても、文章のノリが違います。なにかあったんでしょうか。(って、おまえのことだよ)
ベストという大きなくくりで、順位や本数を決めてないのは毎年のことです。
点数とか順位とか、苦手なんですよ。
今年も順位は決めません。

多少、映画の好みの変化はあるけど、基本的な部分はかわってないみたい。追いかけてる監督さんも共通してる。

という訳で以下、5年分です。公開年度で見ると多少のズレがあるけど、1年程度しか違わないだろうから許して。
突っ込みは、「続きを読む」以下。
(各映画の鑑賞時点の感想は、’00年分以外、本家HPインデックスから飛べます。00年は、日記が同年12月スタートのため、日記そのものがないです)


chikachan112 at 18:00|Permalinkclip!映画 

’00年 BEST

さて、今年のmy best(新作ビデオ含む)。

まず洋画では、

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(英 ガイ・リッチー)、この手があったか〜! で脚本バカウマ、音楽も雰囲気もcool! 
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(独 トーマス・ヤーン)、テンポがいいし、画面のカットの仕方がカッコいい。ラストシーンは涙。勿論音楽もいい。
『TUBE TALES』(英 オムニバス)、地下鉄モチーフで色んなタイプの話が満載。映像に凝ってるものあり、シニカルあり、心温まるものあり。どれも洒落てる。
『マルコヴィッチの穴』(米 スパイク・ジョーンズ)、最大級のインパクト。マルコヴィッチの頭の中は、もう爆笑! チャーリー・シーンも最後にやってくれた。

邦画では、

『アドレナリン・ドライブ』(矢口史靖)、とぼけた味や間合いがgood! 終わり方も爽やかでいい感じ。
『ワンダフルライフ』(是枝裕和)、心情描写を排したつくりのため、反って考えさせられてしまった。ラストの選択で泣き。
『MONDAY』(SABU)、小ネタでくすぐり、テンションが上がり、笑かす笑かす。人生も転がり転がり、めたくた堕とす。安藤政信が綺麗。堤真一は演技力抜群。

そしてなんと言っても、今年は韓国映画!!

『シュリ』(カン・ジェギュ)、銃撃戦にため息。DVDのメイキングを見て納得。
『クワイエット・ファミリー』(キム・ジウン)、「死体ころがし」ブラックコメディ。ホラーとコミカルの約束事の切り替えが上手い。この2作、メインキャストの二人が重なってるんだけど、とても同一人物とは思えない(笑)

ハリウッド・エンターテイメントをに入れなかったのは、その系統で、『シュリ』以上に面白いものがなかったから。『シュリ』は設定に穴はあるけど、スピード、アクション、危機に次ぐ危機の展開、メロドラマ……と堪能、堪能。

来年最初の劇場行きは『PARTY7』かな。楽しみ〜。
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chikachan112 at 17:19|Permalinkclip!映画 |   【BEST】

’01年 BEST

さてさて去年末に書こうと思っていた、個人的01年映画ベスト。

ラインナップしてみたところ、改めて嗜好が偏っていたことを感じる。

なにしろまだ『ショコラ』(2本しかレンタル屋に入ってなくて、借りられぱなしなのだ)と『アメリ』(東海地域は年末からの上映。しかもミニシアターでファッションビルの中だし混んでるし)を観てないのでハートフル路線が全滅。ちょいと興味ありの恋愛映画『イルマーレ』(韓国映画)もビデオ待ち。

それを差し引いても、やはり自分はサスペンス色の強いものに高得点を与えているようだ。
サスペンス色に加え、騙される爽快感、精緻な脚本、人の奥深さを感じられるようなもの、一方でテンポのいいコメディ、などにも弱い。

もちろん言うまでもなく、いい男にもかなり弱い。

というわけで01年ベストはまず、
『メメント』。自分の好みにピッタリ。面白かった、という気持ちと、このネタは使われてしまった、やられた〜という気持ちの両方である。
『トラフィック』。3つの物語をうまく並列した語り口、映像テクニックに脱帽。特にベネチオ・デル・トロのパートが好き。デル・トロ本人にもトロトロメロメロ。
『スパイ・ゲーム』。ブラピとレッドフォードの2大スター。映画を支えているスターの役割って大きいなとつくづく感じる一作。話はもう少し統一感が欲しい(判りにくいというわけではなく、融合できていない感じがするので)が、緊迫感があって面白い。仮想敵は……まあ、いかにも単純ハリウッド思考という気がする(笑)。
『J・S・A』。韓国映画からはこの1作。正統アクションものにおいては、邦画は韓国映画の足元にも及ばないんじゃないかと『シュリ』以上に感じた作品。男の友情と社会背景に涙。チョコパイのくだりは沁みる。
『処刑人』。キャラクターとノリで選んだ作品。ウィレム・デフォーのぶっ飛び方が最高。
『スナッチ』。実は迷った作品。前作の『ロック・ストック……』が面白すぎて、かつこの前作と手法が似ている所為もあり、ベストに入れるかどうか迷っていた。しかし2度3度と観ると、絵のテンポはかっこいいし、衣装や小物、雰囲気なども凝っているので。

邦画は、個人的には低調。邦画は惹かれる内容かどうかということ以外に、好みの監督か否かで観に行くことがかなり多い。そのためどうしても、上記『スナッチ』と同様、その監督の一番好きな作品と比べてしまうのだ。
『PARTY7』の石井克人は『鮫肌男と桃尻女』の方が、『Stereo Future』の中野裕之は『Samurai Fiction』の方が、『DISTANCE』の是枝裕和は『ワンダフル・ライフ』の方が面白かったと思ってしまう。
それでも懲りずに、今年も監督で観に行くだろうと思う。『渚のシンドバット』(あのあゆがブレイク前に出てるのだ)の橋口亮輔『ハッシュ!』も楽しみだし、三池崇史の……山ほどあって書けないじゃん……も楽しみだし、そろそろSABUの新作が出ないかなと楽しみにしている。

そんな中でも矢口史靖の
『ウォーターボーイズ』。悪くない。私の好みの”どこにいくのか判らない転がりストーリーとテンポのズレた笑い”は色を薄めたものの、話全体としてみれば、爽やかで楽しかった。
『GO』。こちらは原作の興味で観た一本。話も面白いし、演技派の脇役もいいし、何より脚本のテンポの良さが決め手。

01年注目の俳優は何と言ってもベネチオ・デル・トロ。
プラス、ブレイダン・フレイザーも良かった。『ハムナプトラ』のアクションも『悪いことしましョ!』のコメディも『ゴッド&モンスター』のシリアスも何でもこなすところが流石だった。
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chikachan112 at 17:12|Permalinkclip!映画 |   【BEST】

’02年 BEST

忘れてたわけじゃないんだけど、考える時間が取れなくて、今ごろ昨年の総括。

邦画がとても面白かった02年だった。反面、ハリウッド映画にワクワクできるものが少なかったように思う。その証拠に、ハリウッドは各国のリメイク流行りだし。

もっとも邦画も漫画や小説の原作が多く、オリジナルは少ないのだけど。
ただ、別の表現手段を取る創作物を、映画という、絵が動き音を発する表現力で作り変えるわけだから、出来上がったものは別のものだと私は思っている。
で、去年観たなかで一番面白かったのが……

『ハッシュ!』。監督本人もカミングアウトしているということで私小説(?)的な空気も漂うのだけど、ゲイとかノーマルとかそういう性的嗜好を超えて、人は一人ずつ孤独な存在なのだと既に知っている人間が、それでも誰かと関わりながら生きていく姿が、力強くて爽やか。人生って、ちょっといいものじゃん? と思える一作。
『ピンポン』もアタリ。こちらは、青春まっただなかのお話。爽やかさでは一番でしょう。主要人物5人それぞれのドラマを描いているところがいい。主役のペコ@窪塚くんより、屈折しているスマイル@ARATAの方が好き。
同じく青春、同じく松本大洋の原作『青い春』。これはちと痛い。痛いけれど、その痛さが突き刺さって切ない。ラストの黒い校舎や屋上に駆け上がる九条に涙。
痛いのが愛だと言い切る『殺し屋1』も、捨てがたい。バイオレンスというより、コメディとして面白かった。
『DRIVE』もコメディかな。セリフのやり取りなどがいい。話はちょっとばかりマンネリ化している気もするので、主役俳優の代わる次作がどうなるのか、興味津々。

邦画以外だと、やっぱりはずせないでしょうってのが……
『少林サッカー』。説明の必要はいまさらないっ。べたなギャグ。そんな使い方があったのかというワイヤーアクションとCG。映画を観ていて楽しくてしかたがない、終った後ももっと続きが観たいと思える、そんな感覚が体中に溢れていた。
『メルシー!人生』も、嬉しい笑いに包まれていた作品。そういえば、02年はフランス映画の面白さに目覚めた年だった。いや、目覚めたといっても、ユーモア系の映画だけで、ダバダバダ〜な男と女のまったり系は苦手なんですけど。この監督さんの『奇人たちの晩餐会』も面白かった。

ハリウッド映画ではイチオシが……
『ムーラン・ルージュ!』。DVDとサントラまで買ってしまった。話はベタだし、最初にラストが判ってしまうのが困り者なのだけど、ミュージカル映画がこんなに面白いものとは! 多分、70年〜90年代のロック系、映画音楽系の音楽を使っているのがツボにはまったのだろうと思う。
『マイノリティ・リポート』。いかにもハリウッド的な、いかにもスピルバーグ的な、甘い話だった。細かく考えると穴も多い。ただ、スピード感と未来世界の楽しさ(いや、その場にいたいとは思わないけどな)でもっていかれたという気分。その誤魔化し方に拍手。
『マルホランド・ドライブ』も、考えると私の頭では絶対判らないので、細かく考えないようにしている。デヴィット・リンチの集大成のようなごちゃまぜや妖しさが面白い。空気が肌に合う、とでも言うのかな。
他にも、『バンディッツ』のキャラのぶつかり合い、『ビューティフル・マインド』の全然ミステリーじゃないのに「ミステリー的騙された」のある面白さ、『アザーズ』のラグジュアリーな静かな怖さ、『ブレッジ』の重厚さ、『ロード・オブ・ザ・リング』の精巧さなどに興味を惹かれた。
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chikachan112 at 17:03|Permalinkclip!映画 |   【BEST】

’03年 BEST

年明けてるじゃん、ですが、03年マイベスト映画の話でも。

去年のハリウッド映画は、ウソくさくて、かつそのウソっぽさが痛快なものが面白かったです。これが正義だ!というものは反って「マジ嘘」に感じられてしまったような……。

というわけで、まずは

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
いやをい、それ実話(に基づく)じゃん! とつっこまれそうだけど。
主人公のやることが派手で、本当なのにウソっぽくって、ウソなのに本当っぽくて、とても楽しい映画でした。擬似親子&モノホン親子の関わりも甘めながらいい感じ。ちょっと長かったのが難だけどね。そして詐欺師映画をもう一本、
『マッチスティックメン』
ネタは途中で割れたけど(登場人物も少なかったしね)、ラストのキメ方とそれぞれのキャラがはなまるでした。これも話の面白さプラス人間ドラマとしてもいい感じでした。
『"アイデンティティ"』
こちらは話の構造が詐欺すれすれ。とはいえアイディアの勝利。ジョン・キューザックの顔がぶるぶるっと震えると「あぁんなこと」になってしまって、少々呆れました。
そして、世界そのものが嘘と虚栄で出来ていた
『シカゴ』
歌も踊りも愛憎劇も、すべて華やかでそしてほんのちょっとの哀愁を帯びていて、うきうき♪です。踊れなくても踊りたくなりそう。

ってあたりでハリウッドを離れて
『8人の女たち』
これもステキなミュージカル。衣装やセットなどのオシャレな雰囲気とどろどろ人間模様のダブル攻撃(?)が楽しかった。エマニュエル・ベアール萌え。

邦画は好きな監督さんの新作が来てなくて決めがたいのだけど、まずは
『アカルイミライ』
これが明るい未来なんだ!とか、大人世代と若者世代の断絶とは!とか、明確な説明は出来ないんだけど、何回か見直すと茫洋とした未来がくらげのように揺らめいていてテーマと内容のマッチ具合がいいです。不思議な気分にひたれます。
『ロボコン』
炎のようには燃えないけど、そこがまたいい青春映画。定番っぽいつくりだし地味だし間延びもしている。でも小さな声で「がんばれ〜」と声をかけたくなるのです。
『刑務所の中』
こちらはもっと燃えない、ひねもすのたりのたりかなの刑務所の中。エピソード集というか短編集みたいなもの。妙に癒された気分。

そして最後に、これを抜かしては語れない
『インファナル・アフェア』
香港映画に対する認識を新たにしましたよ。もう、吸い付くように画面を凝視してしまいました。二人の男のぶつかり合い、静かな緊張感、容赦のない展開。良かったです。この幸せを保つためには、2も3もリメイクも観ないでおいたほうがいいかなあ。

鑑賞直後の感じ方とは違う部分もあるけど、後で思い出すとしみじみ「もうけもん」だった映画をリストアップしてます。

さあ、今年は何を楽しもうか。
近々の目当ては『ミスティック・リバー』『ゼブラーマン』。『ロード……』のラストも捨てがたいし、早く来い来いの『1980』『幸福の鐘』に焦がれてます。
はっ、まだ『ラストサムライ』を観てないんですが……。
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chikachan112 at 16:56|Permalinkclip!映画 |   【BEST】

’04年 BEST

恒例の前年マイベスト映画。
 
今年はなんといっても邦画、邦画、邦画の嵐でした。今までミニシアターでしかかからなかったような小品もシネコンでかかるようになりました。それでも東京での上映開始から時間が空くものが多いし、来ないのもあるし(『クリスマス・クリスマス』はやっぱ来ないのかなあ……)、手放しOKではないけれど、面白い映画に触れることのできる機会が多くなったように思えます。嬉しい。

それでも人魚は幸せだったんでしょうと思えるラストがいい『ジョゼと虎と魚たち』、小さなドラマが積みかさなってしみじみさせてくれる『きょうのできごと』、ヒーロー憧れ物語として正しい『ゼブラーマン』(しつこいがラストソングは水木一郎にすべきだ!)、乙女のドキドキ感が可愛い『花とアリス』、それにプラスしてミッチーもいい(笑)『1980』、はっちゃけた男の子たちも負けていません『69』、突き放した視線が逆に暖かい『誰も知らない』、どう考えても話は滅茶苦茶なんだけど面白かった『SURVIVE STYLE+5』、思わぬ拾い物だった大共感の『恋文日和』、正当派友情物語にキャッチャーな衣装を纏わせた『下妻物語』

うっわー、これだけで9本にもなっちゃったよ。まだ『深呼吸の必要』『ホテルビーナス』も観ていないのに。

洋画は、観た映画の数が少なかったこともあって、ちょっと少なめ。それでも外せないのは『ミスティックリバー』。暗くて重い話なんだけど、その重みが丁寧でリアルでいいです。俳優陣も巧い。同じ時期に観た『フォーンブース』はスピード感もOK。『エレファント』も良かったなあ。他人を自分の価値判断に当てはめ判ると思ってはいけない、改めて思わされました。
ああ、それにしても洋画系は重いテーマが多いなあ。体重が重くなる話(『スーパーサイズ・ミー』)はまだ観てないけどさ。

それでも最後に最高にハッピーな一本を推したい。『ラブアクチュアリー』。おとぎ話もたまにはいいものです。そして映画から得られる幸せを噛み締めることのできるお話です。どうか、皆、幸せにと、願いたくなる美酒にも似たお話。
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chikachan112 at 16:50|Permalinkclip!映画 |   【BEST】

December 30, 2005

ゴジラ FINAL WARS

北村龍平監督

ああ、可笑しかった。2時間笑いっぱなしでした。
大騒ぎアクション映画ですね。
怪獣プロレス大会も面白かったけど、人間バトルアクションも面白い。

マトリックス&カンフーもどきは、
どの映画でも多用されてて、「もうええわ」という気分なのですが、
ここまでしつこく徹底してると反って清々しい。
くどいくらいに見得を切った北村龍平アクションも「もうええから」という気分だったのですが、
大袈裟なとこが似合ってる。

怪獣も怪優も、てんこもり。

ま、怪獣はあまり詳しくないので置いといて。
でも最後に「アレ」がちゃんと出てくれたのは嬉しい。
(海老は……。そして東海コンビナートって。どこだよ、それ)

俳優陣はめちゃくちゃ怪しいですね。
伊武雅刃が「アミーゴ!」気取って現れるって、それ、なんですか。
宝田明もとぼけてるし。
ヒロイン(?)菊川玲にせよ、姉(?!)水野真紀にせよ、反応が変。
そして妙に色気出しすぎ。あの、足から舐めてく撮り方は一体……。
スチーブン・セガールもどきの艦長(?)が「用意がいいな」って、言う気持ちもわかりますよ。
でもその中で、最高なのは、北村一輝ですね!
あの目つき! あの笑い方!! 本領発揮。
彼があってこその「ゴジラファイナル」

まあ、これ、ゴジラなのか? ヤマトじゃないのか? 
ケイン・コスギがコスモタイガーに乗った山本くんに見えるぞ、波動砲撃ってない? という気もしますが。

そうそう、北村一輝が「まぐろばっかり喰ってるヤツはだめだな!」と某ジラに叫んでましたが、
冬眠してた本物のゴジラはなに食べてたんでしょうか。

南極にいるのって、コウテイペンギンだったような……。

そしてコウテイペンギン食ってたとしたら、……うん、カイザーに勝てるかも。

chikachan112 at 23:59|Permalinkclip!映画 |   【か行】

December 29, 2005

パッチギ!

井筒和幸監督

68年、京都。川を挟んで在日街と日本人町がある地域を舞台に、在日の少女に片思いする高校生とその周囲のいろいろを、「イムジン河」の歌をモチーフに描く話。

観ていて面白い青春映画でした。笑いと泣かせのバランスがいいのかな。

不良たちがバスを横倒しにするオープニングから始まり、
在日の高校生と日本人高校生の大バトルがヤマにきます。
やたらドツキ合ってますが、結局、
暴力ではなにも解決されないと言っているようなものですね。

闘いを別の闘いをもって終わらせると言って、朝鮮高校にサッカーの試合を申し込む(申し込みに行かせる)共産主義高校教師。
彼がプロデュースした試合の直前、
運動場の前に立つ青いユニフォームの背には、「9」と「11」。
一瞬でしたが、皮肉を込めてるんでしょうか。
試合に赴くふたつの学校の生徒(も教師も)は、全然違うことを考えているようだったし。
この試合、不良たちの手(足?)によって、結局またバトルとなってしまうのでした。

主人公は少女が吹くフルートの「イムジン河」の調べに惹かれ、
ギターを覚え、歌詞を覚え、ハングル語を勉強し、
必死になって交流をはかろうとする。
その歌がきっかけで、いつしか心が通い、朝鮮高校の不良の「頭」である少女の兄一派とも仲良くなった主人公だけど、
あることがきっかけで、越えられない壁を感じ、
ギターさえも壊してしまう。

そしてその後の大きなヤマ。
大乱闘のバックに流れる主人公の歌は、
現実と理想を語っているようです。

「この世の中に歌っちゃいけない歌なんてない」
大友康平が、めちゃ美味しい役でキメ台詞を言ってくれました。
歌が争いを止めるなんて、きれいごとかもしれない。
でも、そうであったらいいという希望はもっていたい。
歌だけではなく、友情を育むことや、生まれてくる新しい命や、いろいろなことが希望の礎となるのでしょう。

大友康平も美味しかったけど、オダギリジョーも美味しい役ですね。
あれはフラワーチルドレン? ヒッピー?
怪しすぎます。

エンディングが前向きなところがいいですね。
特に、ある一家がレオポン(ライオンと豹の混血らしい)を見に行くとこがよかった。

「イムジン河」も「あの素晴らしい愛をもう一度」も、
楽曲提供は、ザ・フォーク・クルセーダーズとか。
「あの……」も「悲しくてやりきれない」も、歌単体では聞いたことがあるのだけど、フォーク・クルセーダーズだとは知りませんでした。
……というのはフォーク・クルセーダーズの歌として認識してたのが、「帰ってきたヨッパライ」(オラは死んじまっただー、という能天気な歌詞の)だけだったので、コミックバンドの走りかと。
とんでもないですね。ごめんなさい。

chikachan112 at 23:59|Permalinkclip!映画 |   【は行】

December 28, 2005

東京ゾンビ

佐藤佐吉監督

「殺し屋1」「極道恐怖大劇場 牛頭(ごず)」(ともに三池監督)の脚本を書いた佐藤佐吉が、
それぞれの映画のキーマン、浅野忠信、哀川翔を、それぞれアフロとハゲにして柔術バトルをさせるという話。

花くまゆうさくの原作は読んでいないのですが、
これ、狙って撮ってるバカ映画ですよね?
ハゲとアフロですもんね?

コメディ、ギャグ、パロディ、ナンセンス、そして、変な空気。
そのあたりは面白いのですが、
なんか一味足りないなあ。

スピード感がない(もっとも、まったり味のおかしさを楽しむようですが)ことと、
主演二人以外のキャラにパワーがないことが、
私としては、物足りなかったな。

適度にくだらなくて面白いことは面白いんですが、
日本映画の稀代の担い手(?)をハゲとアフロにする以上は、
もっとはっちゃけてて欲しいな。


chikachan112 at 23:59|Permalinkclip!映画 |   【た行】

December 27, 2005

SAYURI

ロブ・マーシャル監督

製作者の意図した見せ場と、自分が面白かった部分が違ったような気が。

舞台の適当さは気になりませんでした。
異世界ファンタジーですから。
芸者学校には笑いました。魔法学校みたいなイメージなのかな。

皺だらけの着物だけは、さすがに見てられなかったけどね。

でもそんな「をいをい」な部分は、枝葉末節だと思います。
もちろん、屋台骨がぐたぐたでは、映画世界に入り込めないことは確かなんだけど。
……んー、だから、まあ、異世界ファンタジーですよ。うん。

そこはとりあえず、捨て置くんですが、
女たちの闘い以外に、話に見所がなく、
それが一番つまらないと感じた理由です。

花街のナンバーワン? 置屋の権力争い? いまいち位置付けはわかりませんが、
桃井かおり演ずるマザーの家では、主人公さゆり(チャン・ツィイー)と先輩芸者(コン・リー)が争うわけです。
主人公には、多分旦那に引いてもらった(?)顔役の姐さん(ミシェル・ヨー)が味方につき、
先輩芸者には、主人公の同輩(工藤由貴)が引っ張り込まれる形で手下になってます。
主人公の水揚げ(簡単に言うと初××の権利)の額を巡り、恐ろしい女の闘いが。

ここが自分的には一番の見所で、面白かったところです。

でも本当は、障害のある恋が主だったのかな。
住む世界や環境や時代によって阻まれた「会長さん」との恋がどうなるか、などの。
もしくは、
木の葉のような小さな存在の娘の運命はいかに、とか、
誰も語らなかった芸者という世界がどんなものであるか。など。(原題からいくとこっちだよね)

でも、そのあたりはあまり響いてきませんでした。
恋愛模様も人生も、どろどろもなく、「粋」でもなく、表面的だったからかな。

芸者世界うんぬんは、ちょっとわかりません。
名古屋の某遊郭跡はちら見に行ったことあるけど、お屋敷みたいな外観だけしか見れなかったし。
わたしのイメージは、五社秀雄監督(花街系だと「吉原炎上」とか「陽暉楼」とか。着物の女性がめちゃ色っぽいです)に由来してるよな気もするし……。

chikachan112 at 20:52|Permalinkclip!映画 |   【さ行】

December 26, 2005

受難

三連休の受難です。

ええ、そりゃ、大雪が最大の受難ですが、
いーかげんおなか一杯なのでおいといて。

年賀状の住所録データが壊れてしまいますた

まっさお。

数十人のリストだったのに、バックアップのファイルから、画面に出たのは2人のみ。
「Y」という、同じ苗字の人しか、残ってません。
なんでかなあー、と頭を捻りながらも、色々試して、
……ふと、不審に思いました。

「Y」という苗字の友人、実は3人いるのです。

さ、3人目はどこへ行ったんだ???

いまだに謎です。

ともあれ、アレコレ試して、最終的には数年前のリストを使いました。
数年前にソフトをバージョンアップをした際、
独自ソフト(使ってるのは筆まめです)のリストでは不安だと思い、
エクセルにエクスポートし、残していたのですね。
インポートし直したら、リスト復活しました。

しかしなんせ世紀末越えですからね。復活したのは当時のリスト。
住所だの苗字だの、変わる人が多かったようです。
新姓だけでなく、旧姓になったひともいたね!!
家族が増えてたり、減ってもいるね
人に歴史あり。

続きまして。

ガスレンジのつまみが壊れてしまいますた

あの、火をつけるときに、回して、チチチチ、シュボ! というつまみですよ。
実際に点火に必要なのは、芯の金属の棒なんですね。 
棒だけを回すのは大変だから、プラスティックのつまみで覆ってるのですね(それが割れた)。
初めて知りました。

勉強になるなあ。
……じゃなくて!

「T(略)RA」さんの製品だったので連絡したんですが、ただいまお休み中。
はたして今年中に直るんでしょうか?

これまた謎です。

おせち料理は無視だな。

chikachan112 at 22:01|Permalinkclip! 

December 24, 2005

メリークリスマスごはん

527f67e7.jpg七面鳥をイメージして、チキンを頬張る国民ですから、
トナカイをイメージして、鹿を食べてもいいじゃない?
         ……いや、トナカイ食べないから

そんなこんなで(どんなだ)、
メリクリごはんのメインは鹿ステーキになりました。
先日作ったものが好評だったのと(レシピ)
食材が冷凍庫の中で余ってたからなんですが。

他に、
チキンのトマト煮
(とりモモ、ニンジン、玉葱、トマトのホール缶。香り付けにバジルとセロリ。
 早めに作って味を馴染ませるほうが美味しい)
パンプキンサラダ
(かぼちゃ、セロリ、蛸。クリームとマヨと酢、コショウ、他適宜で混ぜる)
クリームチーズ
パン


パンはオリーブオイル塗って焼いたから、
トマト煮のソースやクリームチーズをセルフで載せて
ブルスケッタとして食べても、んまいです。

会社の友人は、「今年は頑張ってパスタを二種作る!」とゆってたのですが、
わたし、食べながらお給仕をしなきゃいけないのは嫌でして。<ワガママな
それでいながら、暖かいものは暖かく食べたいし。<これはワガママじゃないよね?

上記、直前にバタバタするのはステーキだけ。
煮込みは暖めるだけですむしね(笑)

アップ(?)の写真は、次記事。

chikachan112 at 23:59|Permalinkclip!食う 

メリークリスマス(ごはんの写真)

9f3353d6.jpgパンプキンサラダはこんな感じ。
適当に切ってレンジでチンして、これまた適当な食材選んで混ぜ合わせてます。
合うか合わないかは、チャレンジャー。
今回はレモンがあった方が、味がしまったかもしれないな。

a2569ef8.jpg鹿ステーキはレアに焼きます。
しめじ添えて、ニンニクたっぷり。

chikachan112 at 23:40|Permalinkclip!食う 

December 23, 2005

アンナとロッテ

ベン・ソムボハールト監督

親の死によって別々の家庭に引き取られた双子、アンナとロッテ。
一方は金持ちの家で教育を受け(ロッテ・妹)、一方は貧しい農場でただ働きの人手として育つ(アンナ・姉)。
年頃になりやっとめぐり合えた時には、政治と戦争によってふたりの運命は大きくかけ離れていて……という話。(以下、ネタバレしてます)

双子のシンクロニティを感じさせる前半から、
境遇、与えられる知識、与えられなかった真実、
そこから導かれていく運命の違いを描く中盤に、
「こんな展開になっていくのか!」と呆然としてました。
ユダヤ人の恋人を殺されたドイツ人であることを恥じる妹(オランダに住んでます)。
ナチの青年将校(ただし進んで戦争に行くタイプではない)と結婚した姉。
ふたりは戦後、決定的な別れをしてしまう。

貧富の差から境遇が違っていくのは予想できるのだけど、
戦争とナチによって、軌道修整ができないところまで軋んでいくところまで描いてたとは。
向上心が強く善良であっても、あがきようのない大きな力ってあるんですよね。

本当は、誰も戦争なんてしたくなかったはずなのに。

終盤の二つの言葉が印象に残ってます。

あなたとわたしが入れ替わっていても、同じ運命が待っていたのかもしれない。

わたしたちが仲直りできなくて、誰が仲直りできるというの。

ふたりは時代に翻弄され続けたのでしょう。
そしてそれは、彼女たちだけではなく、あの時代だけでもない。
被害者は今も生まれつづけていると、訴えているようなラストシーンでした。

chikachan112 at 22:02|Permalinkclip!映画 |   【あ行】

December 22, 2005

弱音

fbc0adb9.jpg月曜から始まった雪攻撃。
もりもりの雪を掻き分けた月曜、ガリンコシャーベットが凍った火曜、夜中に降った雪でスケートリンクになった本日木曜。

いやー、疲れた。

んで、また降っているわけですよ。
ただいま15センチから20センチ。
予報だと、20から30だから、まだ降るな、きっと。

写真は数日前と同じベランダの手すり。
重みで手前に落ちてきてます。
物干し竿も、なぜだか上じゃなくて、下に積もってる。
(くっついて垂れてるというか)

この程度で弱音を吐くとは、雪国の人が聞いたら笑いそうだけど。

実は今、出来たばかりの映画館で、会員特典で1000円なんだよね。
わーい、と思ってたのだけど、観にいける状態じゃない。
今日もレディースデー(このあたりは木曜が多いです)だったのに、帰るしかなくって。悔しい。


ところがそんななか、
うちの部のおじさんたちは東京からの出張者向かえて宴会なんだって。
一部、キャンセルした人もいるらしいけど。
タフだなあ。


chikachan112 at 22:53|Permalinkclip! 

木曜組曲

篠原哲雄監督

4年前に死んだ女流作家、重松時子。彼女の死の時間、集っていた5人の女達。
彼女らは、その後も毎年、命日の前後(同週の木曜を挟んで二泊三日)に集うことをやめない。
今年もおなじ食事会が始まるが、それはいつしか時子の死の真相を探ることになり……という話。

同名の、恩田陸のミステリ小説の映画化です。
例によって(?)、原作は読んだけど、すっかり忘れてます。
真相も忘れてるので、丁度いいというか、楽しめたというか。<をいをい。

でもたしか、原作でも場所と登場人物を限定されてて、
会話と思索中心で進んでいたように記憶してます。
そうそう、これって舞台劇のよう。
舞台で見たいな。上演されてるのかな?

ただその分、一般受けはしないというか、エンターテインメント要素が薄いというか。
時子の死の真相を探るというに、
彼女らの心情というか「物を書く」想いを見せるが見え隠れしてます。

死体を前にしてるのに、刑事に取り調べられてる最中だというのに
「前から思ってたけど、あなた小説かくべきよ」「それ私も思ってた。読みたいわ」「無理よ。そっちこそ、このあいだのあれ良かったわ」「ううん、あなたのあの話だけど……」という会話を交わす。
刑事ほっといて、勝手に盛り上がる。

さーてこのエピソードで、「ありえない」と思いますか?
それとも「あはは、わかるわかる」と思える?
その感覚が、映画を面白いと思うか否かのような気がします。
そしてわたしとわたしの周囲が後者の反応をしそうな気も、……なぜ?

まあそれはいいや。

話のヤマも真相も、「……それなの?」という地味さは感じましたが、
上記の理由もあって、5人の女性のぶつかり合いを楽しく観ることが出来ました。

思いのほか、エイコさん役の加藤登紀子がうまい。
素で演じてる(え?)のかもしれないけど。

作家の後継者候補(?)の4人の女優も個性的ですね。
鈴木京香、原田美枝子、西田尚美、富田靖子。
それぞれ、
ノンフィクションライター、美術ライター、純文学作家、ミステリ作家という設定です。

会話や、表情などから、
さばさばした西田尚美と、陰にこもる富田靖子は、設定逆だろ、という気もします。
けど、「謎」と関わる部分を見ると、それもありなのかな??

男性陣たちの会話劇も発展性あって楽しいけど、
女性たちの会話劇・狭い舞台というのは、怖くて楽しいっすね。
表と裏の落差とか、なにがとびでるかわかんないとことかね。

近いモチーフに「8人の女たち」があって、そっちには及ぶべくもないけど、
でも楽しめました。


chikachan112 at 00:01|Permalinkclip!映画 |   【ま行】

December 21, 2005

冬の市場

友人とのご縁がありまして、
このたび探偵都市トキオ製作委員会さまの新刊、
「探偵都市トキオ外伝 シベリア特急を追え!」のイラストを描かせていただきました。

てなイラストは、とりあえず捨て置くこととしまして、
本編のお話はとても面白いし、今回の外伝のプロットもワクワクするし、なのです。

今度の冬コミで発行されるとのことです。
どうぞお近くにお越しの節は、お手にとってくださいませ。

ええ、タイトルにぽわーんしてしまったのは、言うまでもないです。

chikachan112 at 20:56|Permalinkclip!描く 

December 19, 2005

電車男

村上正典監督

面白いという話は聞いてたのですが、結局DVDになってしまいました。

ネットで話題になってたのを知ったのが(……わたしが)、去年の春か夏頃。
秋にログ本が出て、冬にananの中谷美紀のコラムで映画化すると読んで、
この初夏、6月には公開。

凄いスピード。

あまりに突貫工事で、だいじょうぶかいな、と思ってたのですが、
(ちなみにananのコラムでは、それ以前に、「疾走」「嫌われ松子の一生」「力道山」を撮っていたとあったような……)
でも、エンタメ要素がちりばめられてて、面白かったです。
ファンタジーに近いほどの、ラブストーリー。

……そうか、映画って半年で公開できるものなんだ。
上映や配給の枠とか宣伝ツールとか、強いとこは強いものねえ。

ストーリーの細かいところなどは、もう既に「おなかいっぱい」なのでカット。
ネットの住人に励まされ、ネットの住人も電車に励まされ、それぞれが一歩踏み出す勇気をもつ、っていうのは、舞台と同じコンセプトなんですね。

一番印象に残ったのは、山田孝之のオタクっぷり。
あくまで一般的なイメージの、ヲタですが。眼鏡、チェックネルシャツ、長髪、リュックなどのね。
ああ、ズック素材の財布というのも、こだわりですね。
おたついてる様子より、歩き方や、走り方、鞄の持ち方とかの、
本質が変わってないというところを見せてるとこがよかった。

変身後の爽やかさとの落差も、楽しかったのだけど、
変身したはずが一瞬にして戻ってしまったとこが、その差よりもよいです。
表情など、別人のようです。
山田孝之って、思っていたより巧い人なんだなあ、と。
もちろん、製作時のメイクもあるだろうけど。
だって、告白時の顔と、その後、手を繋いで歩く顔、
違いますよね? 少なくとも髭、剃ってますよね??

エルメスたんは、時々、計算? と思わせられたけど、
その後のボケっぷりを見てると、天然なんすね。
電車男を好きになった理由はわかったけど、
その感情の流れは響いてはこなかったなあ。
そこがちょっと残念。
恋人というより、母親、いや聖母のような雰囲気。
電車男視点で突き通した方が観やすかったかもしれない。

某ドラマに先立つ、国仲涼子の眼鏡っ子と、
木村多江の倦怠期若妻っぷりは、いい感じでした。

ところで最近、アキバ系のことを「A−BOYS」って言うって聞いたんですが、本当?



chikachan112 at 20:46|Permalinkclip!映画 |   【た行】

電車、マダー??

本日、日本列島、大雪だそうです。

わたしのすむ地域でも積雪25センチとか。
でも歩いた感じでは、30越えな気がしました。ブーツの膝近くまできてたもん。<細かいですが。
東海地方、58年前から更新の積雪量だって。
……いやそれ、戦後すぐじゃん? どこかデータ値に疑問ありますよ。

いいんですけど。
ともあれ。雪国の方々の大変さには及ばないけれど、
慣れないこともあり、それなりに参りました。

ようよう駅に辿り着いたら、ホームに人が溢れてて登れず、
前にも後ろにも進めず、電車もなかなか来ず、
とりあえず来たものに乗るしかないな。そんなムードです。

……ええ、そこまでは想定内ですことよ。

ところが、前の駅を出たというアナウンスが何度も流れるも、
なかなか電車がきません。
ふきっさらしのホームはどこどこ寒くなってきます。
各所、ケータイで遅刻の連絡の声が。

そうやって人々が苛立ち始めたころ、次のアナウンスが聞こえました。

「さきほど、××駅と本駅の間におきまして、
 踏み切りに侵入した車が、雪のため立ち往生いたしました。
 ただいま撤去作業を進めておりますので、もう少しお待ちください」


………………あほですか?

人間って、怒りを通り越すと笑ってしまうものなのですね。
ホームにこだましたのは、失笑の声でした。

それからしばらく、電車マダー? 気分だったので、帰社後、「電車男」をみてしまいました。
感想は↑です。

……とと、最後の一文はツクリです。
本当は、昨夜観たDVDなんですけどね。


chikachan112 at 20:42|Permalinkclip! 

December 18, 2005

前編を見逃しちゃったよ、「クライマーズ・ハイ」

ただいま、妄想激走中です。申し訳ありません。

部長。頭さげすぎです。
……でも、素敵でした。


うああーー。
そんな、TOYOTA「マークX」のCMまんまですね。
佐藤浩市は、謝ってもカッコいい。ピアスをしてようがしてまいが、とにかく渋くてカッコいいのですよ。

いや、クライマーズ・ハイの主役、悠木氏の話でした。

NHKで前後編でドラマになるという話は聞いてたのですが、
原作も読んでるし、ま、いいか、と見逃してしまいました。

しかし、主演が佐藤浩市とは……知らなかった。
そのうえ、松重氏とか光石氏とか岸辺一徳とか、
たぬきときつねが裏と表で丁丁発止の化かしあい、という
男臭いドラマにぴったりな方々が出てたとは……。

先週前編をみた友人からいろいろ聞いて、自分のまぬけさに頭抱えてました。

というわけで後編はなんとかみました。

激突ドラマは前半で出尽くしてしまったようですが、
細かな感情は捨てて、外の敵(販売部長)に一枚岩となる様子など、
熱くていいですね。

佐藤浩市の苦悩の表情がなんとも
……素敵です、部長。<部長じゃない。
ああ、もう、あんな部長がいたらって、
全国何万何十万のOLが思ってることでしょう。<だからこのドラマでは部長じゃないって。

大森南朋、山中聡なども、若手として出てたんですね。

う、悔しい。

chikachan112 at 20:53|Permalinkclip!観る 

December 17, 2005

誰がために

日向寺太郎監督

報道カメラマンの道にけじめをつけ、実家の写真館を継いだ民郎(浅野忠信)。
おさななじみの女の子の友人と出逢い、結婚。しかしその生活は、妻がある少年に殺害され、突然の幕。
喪失感を持ちながら生活する民郎だが……という話。

「サモトラケのニケ」の像が、作中に何度も登場。
ニケの欠けた顔と腕のように、
観てるものにも登場人物自身にも、見えない部分が数多くあります。

たとえば、民郎のなかの満たされないなにか。周囲の人物の気持ち。
殺された妻が今の民郎に求めるもの。そして、法律に阻まれ見えない少年の実像。

「少年の」犯罪に関して苛立ついろいろ、という部分は、耐えがたく、虚しい。
けれど、映画の焦点ではないように思いました。

幸せを突然奪われてしまった人、あったはずの未来、それでも過ぎていく時間、被害者家族なのになにもできない自分、残された人々の思い、etc
そんな、「その後に起こるだろうあれこれ」を丁寧に描いた話であると。
それがわたしの受けた印象です。

民郎の喪失感ややりきれなさが、抑えた演技だからこそ伝わってきます。
ギラギラとたぎる炎ではないけど、埋み火のように、いつまでも消えない思い。

周囲の人々の微妙な気持ちの変化も、わかる。
わかるけれど、それが反って悲しい。
おさななじみ(池脇千鶴)は、友人が殺されたことも悲しいけれど、でも民郎に早く立ち直って欲しい、事件を忘れて欲しい、民郎を救いたい、という気持ちのほうが強そう。
それは、民郎のことが以前から好きだから。
いつか、自分の気持ちに気付いて欲しいから。

あ、この辺、すごーくライトにしちゃうと、「親友に失恋直後の、ずっと好きだった相手に、どう接するか」だよね。
……いや、ライト過ぎますかね。でも、その気持ちなら、なんとなくだったらわかるっしょ?
それはともかく、おさななじみ的には、気持ちが揺れ動いてしまいます。
そばから離れることができない。

さらに周囲の、民郎の親友(おさななじみ兄)とか母親とかの辺りは、
時間が経つにつれ、やっぱり民郎にだけ目がいってしまいます。
可愛い嫁が死んだことは切ないけど、
でも、「にんげんだもの」ですよー。死んだ人間は忘れ去られるもの。

そうやって観ててなにより辛かったのは、妻の母親の気持ちかな。
苦労人だから、そんな風に人間の心が変わることを、ちゃんとわかってる。
嫁に出して、でも殺されてしまった娘を、
夫や婚家に対し、いつまでも、永遠に、覚えていて欲しいとはいえない。
本当なら娘がいたはずの位置に、別の女性が座っていて、周囲が当たり前のようににこにこしてること。
悪気はないとはいえ、いつも婿のそばにいる娘の親友。
どんな気持ちで見ていたのか、作り笑いの奥でどれだけ泣いているのか。

ともあれ、あるきっかけで少年を知った民郎は、
復讐という怪物に侵食されていきます。
同時に、妻が感じていた「なにか」を知ることができ、
再生への道も示されてはいます。

忘れてしまえれば、平穏な生活が待っている。
けれど復讐心は消え去ってくれない。
結局、彼はどうするだろう。
どんな結末が待ってるだろう。

ネタバレなので、以下↓↓
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chikachan112 at 20:48|Permalinkclip!映画 |   【た行】

December 15, 2005

疾走

SABU監督

沖と浜。表向きはひっそりと、しかし根強く、対立する地域が存在する干拓の街。
シュウジは成長につれ、様々な出会いと事件にさらされていく。
やがて彼に、冷たい運命のサイコロが振られた。孤独へと追い込まれるシュウジは……。

どうにもやりきれない話に、なんとかならんのかよと祈るような気分で観てました。
観ていて辛くなる話ではあるけど、でも観てよかった。好きな話です。

物語を象徴するのは、作中で神父(トヨエツ)の言うセリフ(記憶なので正確ではないけど)なのでしょう。

宿命と運命はどう違うか、説明できますか?
人間は必ず死ぬ。これが宿命です。逃れられない宿命です。
それぞれがどんな死を迎えるか、それは運命です。
サイコロを振って、すごろく盤の上を進む。サイコロの目が、ひとつ多いか少ないか。
それが運命です。


……いやほんと、正しく覚えてるわけではないのですが、
そんなようなことを言ってました。
シュウジという主人公の、宿命と運命の物語。

たとえば自殺とか、他殺だとか、どんな死を迎えるかが運命であれば、
彼がどんな人間と、どんな出会いをして、それがどう彼を変え、また彼をなにに巻き込むのか、
それもまた、運命なのかもしれない。
でもそのサイコロの目を、ひとつ多くしたり少なくしたり、どうにかできないものか。
彼に繋がるものたちでは、それができないのだろうか。
自分を含めて人間とは、そこまで無力なものなのか。

考え込んでしまいます。
答えは出ないし、用意もされていないだろうけれど。

悲しくて、重くて、きっつい映画でした。でも、良かった。

原作は重松清。
直木賞を獲る前の小説は、「舞姫通信」とか「エイジ」とか、ぽつらぽつらと読んでましたが、最近は全然読んでないですね。
原作も未読です。

物語が、「おまえは……な子どもだった」と呼びかけられ、幕を開けるのだけど、
二人称小説なんですかね? 友人のブログみるとそのようですね。
そのまま映画でも使っていて、面白いとは感じたけど、
その声があまりにカツゼツが悪く、軽く不安を覚えてしまいました。

でもストーリーが始まっていくと(中学生になったシュウジ=手越祐也が画面で動きはじめると)気にならなくなったけど。
山下くん以外のNEWSはよく知らないんですが、
とってもいい眼をしてました。その眼が物語が進むにつれて変化して。
素直そうな綺麗な大きな瞳から、暗さを帯びて、でも力強くて。
さすがに映像って強いわ。
朴訥な田舎の(映画の舞台は岡山〜作者の故郷〜だったと最後にわかったけど、エンドロールによると撮影は茨城なのか?)少年から、大人になっていく様子が見て取れます。
東京に行ってからの彼は、完全に「運命に立ち向かう」存在ですね。

あ、キャストの話から飛ぶけど、最初の風景シーンはすげーいいです。
沖とか浜とか、海っぽい地名のくせに、平たい地平のくせに、
なんでこんな閉塞した雰囲気を醸し出してんだろ?と不思議でしたが、
物語を追っていくと、それが自然でした。

トヨエツの、怪しい雰囲気も。今年観た「ハサミ男」「妖怪……」も、怪しい役だったけど、贖罪を求めるこの役も、そうとう怪しくていいわ。
寺島兄ィ(オニケン)と漣さま(アカネの男)は言うに及ばずですね。素敵。
加瀬亮(神父の弟)も、「あれ? 今の、加瀬くんだよね?」と戸惑わせるカメレオン役者ぶりを見せ付けつつ、中盤すぎで恐ろしい存在感とキレっぷり。
鈴木一真(エリ父)がさりげなく(?)出てたとこも嬉しい。

……って、わたし、見てるの男ばっかやん。

監督は大大大好きなSABU。
ずっと作品観てたけど、ずっとオリジナル脚本で撮ってきた人だから、
どうしてこれを? と思ってたのですが、
監督が原作本を読んで、惚れこんだとのことでした。
自分が撮れなくてもいいけど、映画で見たいと思ったとか?
……裏の事情(あるのか?)は知らんけどな。
脚本担当もSABU監督でした。

わたしは、ブラック&ディープ+コメディが、
SABU監督の特色では好きなので、
コメディ(相当ギリギリで、かつブラックな)が見られないのは、ちょいと残念。
漣さまの、あるシーンで、過去の映画を思い出し爆笑しそうになりましたが、
雰囲気的に笑える状況でもなかったし。

でも、
ほんの少し歯車が狂って、運命が転がっていく。
転がると、また勢いがついて、さらに外れて戻れない主人公。
……っていうモチーフは、お得意なので、そこは安心して観れました。
(走るというモチーフも共通してはいるけど)

この映画がSABU監督の手によって撮られたことを疑問には思わないけど、
SABU監督の次の映画は、もうちょっと笑えるものであって欲しいかな。

さーてこれで、原作が読めるわ。
今回は友人のお薦めでもあるし、ジャケも気になるし、興味もあるしで、
ひさびさ浸かってみます。



……で、読みました。12/22追記です↓↓続きを読む

chikachan112 at 20:21|Permalinkclip!映画 |   【さ行】

December 14, 2005

伏見ミリオン座、ちら見

c6ec87af.jpg17日土曜に、名古屋に新しく出来る、
伏見ミリオン座の試写会にきてます。

1階がフロアとカフェになっていて、丁度、コーヒーのいい香りが漂ってます。

内覧試写会とでもいう位置付けなのか、
3つあるシアターで、時間差で3つ試写会があった様子です。
そのためか、時間によってはこの一階が混雑気味。フロアがやや狭いようにも感じます。
……でもまあ、普段は、一気に人が溢れることは少ないでしょうけど。

わたしが見せて頂いたのは、
ミリオン2という100席ほどのシアター。
階段の傾斜角度が高めで、これならどんなに背の高い人が前に来ても大丈夫な感じ。
椅子のすわり心地もなかなかでした。
(さすがに2時間座ってたら疲れたけど)

なんでも、単館系映画を中心にやってくれるとか。
期待してます。

あ、「疾走」観ました。
感想は後追いで。

chikachan112 at 17:36|Permalinkclip! 

December 13, 2005

積!

4fdb5dc5.jpg初雪は1週間前でしたが、
朝でもしっかり積もってたのは初?

3〜5センチかな?
まだ降ってるようです。


chikachan112 at 08:00|Permalinkclip! 

December 11, 2005

美しい夜、残酷な朝

「cut」パク・チャヌク監督、「box」三池崇史監督、「dumplings」フルーツ・チャン監督
三部作短編映画。

最初のパク・チャヌク監督の話が、出来の悪い「SAW」という印象で、
怖くもないし、笑えもしないしで、
この後どうしたことかと思ってましたが、
残り2作は割合ホラーしてて、気色悪い系だけど面白かったです。

双子愛憎ネタ+見世物趣味の三池監督の話は、
二律背反というか、
夢のうちそと、炎と雪のコントラスト、などが綺麗でした。
ちょい耽美。ちょいフリークス。

フルーツ・チャン監督のは、
美を求める女性の底知れぬ怖さが面白いですね。

まあどちらも、ありがちなネタなんですが。
でも、おどろおとどしい見せ方が怖かったです。


chikachan112 at 21:06|Permalinkclip!映画 |   【あ行】

春風荘のその1

0ff46a1e.jpgなんでも名古屋で有名な蕎麦屋らしいですね。

今日、鶴舞に行く用事があったので、せっかくだからと食べてきました。

写真は、天セイロ。
天セイロは暖かいおつゆで食べますが、
同行者がセイロ三枚だったので、冷たいのも楽しみました。

天麩羅、とても美味しいです。
こ海老もプリプリ。
薬味は、わさび(もちろんその場で擦る)。他に大根おろし。一味唐辛子。ねぎ。

蕎麦は、まあつるりんしこしこと美味しかったのですが、
香りがなかったです。
繁忙時間だったからかもしれませんけど。



chikachan112 at 20:35|Permalinkclip!食う 

春風荘のその2

a33cc2c5.jpg最近テレビで紹介されて有名になった、
暖かい玉子焼(揚げ出し)。
醤油系出汁+大根おろしの中にはいってて、美味しかったです。
……蕎麦よりサイドメニューが気に入ったというのは、なんというか。

chikachan112 at 20:34|Permalinkclip!食う 

December 10, 2005

寒気団

先週、いきなり寒くなった日本列島ですが、
来週も、寒気に襲われる予定とのことで、昼でも10度以下だそうですね。

そういえば最近「シベリア寒気団」という言葉を聞かないなあ。
時期的なものなのか、寒気ができる場所が変化してるのか、たまたまわたしが耳にしてないだけなのかな。

それはともあれ、「シベリア寒気団」という言葉を聞くたびに、
耳まですっぽり覆う帽子に分厚いコートを着込んだ、ピンクのほっぺのオジサンたちが、
コサックダンスを踊りながら迫ってくる様子が脳裏に浮かびます。……私だけ?

名前もつけてあげました。

マルマッテネルネンコ
オハダカラカラニコフ
テアシヒエルスキー
ドンテンミゾレビッチ


マルマッテネルネンコにも甘美な罠をかけられていますが、
最大の敵は、オハダカラカラニコフですね。

女性は夏に歳をとると申しますが(紫外線などで)、冬にも乾燥で歳をとります。
一年に二回もとっては堪らんですよ。
戦わねば!(どうやって……)


chikachan112 at 23:25|Permalinkclip! 

December 09, 2005

Mr.&Mrs.スミス

ダグ・リーマン監督

嵐のような恋に落ち、スピード結婚した二人。
しかしふたりは、別の組織に属する殺し屋だった。
互いの正体を知らぬ間に、5年or6年が過ぎて、はや倦怠期。
ある時ふたりのミッションがダブり、正体がバレ、そしてふたりは……という話。

派手な夫婦喧嘩ですね!

アンジェリーナ・ジョリーがめっちゃカッコよくてセクシーで
ひたすら見惚れていました。垂涎ものです。

アクションシーンのスピード感も、
粋なセリフもセクシーなジョークも、テンションが高くて、
楽しんでみてました。
……前半は。

後半は、ちょっとダレ気味でしたね。
落としどころはわかってるのに、
いつまでもアクションでひっぱっるから疲れる。2時間は長いな。

ふたりの仕事上のパートナー(というか腹心? 親友?)の扱いも中途半端。
もう少し、強力に味方するか、強力に裏切るかすれば、
後半のスパイスになったのに。

見終わって思ったのは、
夫婦喧嘩は犬も喰わない
の一言です。
そうねえ。カップル間の話に茶々を入れるのは無粋だよね。

あとはおふたりで、ゆっくり楽しんでください。

chikachan112 at 23:52|Permalinkclip!映画 |   【ま行】

December 08, 2005

ホワイト・ライズ

ポール・マクギガン監督

突然消えた恋人が、今になって見え隠れする。
あの別れはなんだったのだろう。
そして、謎の女が、彼女のいたはずの場所にいて、という、ミステリー風ラブストーリー。

ミステリー部分には、とんでもない女性の罠があって、ちょい怖かったです。

昨日観た「犬猫」は、報われない不器用な女の子の話で、
しみじみ納得したのだけど、
こちらは報われずにイッちゃった系の行動をとる女の子で、
納得したくない、したくないぞー、と呟いたのでした。

だって好きだったんだもの。チャンスを逃したくなかったのだもの。
だと?
そんなセリフでサイコ行動を全肯定するなよ!!


……ぜいぜい。

えーと、なんでしたっけ。

トンデモ行動する女性の心理をひたすら追いかければ
怖い心象風景ホラーになりそうでしたが、
翻弄される坊や(ジョシュ・ハートネット)が主人公だったので、
中途半端にミステリアスな恋愛映画に感じました。

後追いでメールしろよ! 手紙だせよ! 電話かけろよ!
相手を失いたくないならなんとか考えろ!
と思ってしまったのですが、
それは野暮というものでしょうか。

chikachan112 at 20:11|Permalinkclip!映画 |   【は行】

December 07, 2005

犬猫

井口奈己監督

ヨーコはスズと、幼稚園以来の幼馴染だが、仲はよくない。
いつも同じ男を好きになっては、スズに取られてしまうからだ。
そんなスズと同居生活を送ることになってしまう。
スズが男のところから逃げてきたからだ。その男は、以前はヨーコの彼氏だった相手だ。

という話なのだけど、
そこらあたり、全然、説明ありません。
(半ば過ぎになって、やっとセリフになる)
いやもう、すべて、例えばスズがなぜ男と別れたかなども、説明なし。

でも状況で「なんか、そんな感じ?」と判る映画でした。
スズとヨーコの関係の微妙さも、”紅茶にレモンを絞ろうとする行動”だけでわかってしまう。(一応、直前に伏線あります)
その辺、うまいです。

ストーリーの山谷もありません。雰囲気で観る映画なのかな。

どっちかというと苦手なタイプの映画……、のはずなのだけど、
でも、登場人物の状況や行動に、めっちゃ共感してしまったのですね。

すげー! という「ガツンとくる感じ」はなかったけど、
「あるある……」としみじみしてしまう映画。

男運のなさとか、選ばれない自分にしみじみしてしまうとか、
そのあたりがきましたね。
……って、書いてて哀しいがな(爆)

不器用な女の子にお勧めしたい、乙女気分(それいつだよ、あたし)を刺激されてしまう
話でした。

つっぱって、でも、好きな相手には近寄りたくて、
妙に不自然になっちゃうんだよねえ。
上手く自分の気持ちを伝えられなくて、どうしていいのかわからなくて、
相手を責められなくて自分を責めつづけて、
でも突然爆発して相手を責めるから、扱いづらく感じさせてしまうのですね。
ああ、痛いよ。

とはいえ、一見もててる風のスズも、決して幸せではないのですね。

料理上手で、相手をもてなす仕草が自然で、気安そうに見えるから、
構えずに男の子たちも接してくれるけど、
別れた男(西島秀俊。ああ、いい感じです。最近この手の役がうまいわ)ってゆーのが、
優しげに見え、自分も自分を誠実だと思い込んでて、
でも、都合のいい女を求めてる鈍感なヤツで。

こういう男、いるよな! 
こういう男に捕まりやすい女もいるよな!
と、感じさせるんだ。

それぞれのキャラの、欲望や希望や願望が絡まりあって、
ドラマ性は薄いのだけど、
切り取られた風景や感情は面白いと思えたのでした。

いやほんと、ドラマ性ないけどね。
なんでここで終わるのか、わかんなかったしね。

ところでこの監督、井口昇監督の関係者なんですか?
ぜんっぜん自主映画界わかんないんですが、カメオ出演してましたよね?(名前出てたからカメオじゃないか)


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December 06, 2005

コンスタンティン

フランシス・ローレンス監督

この映画を劇場で観なかった理由は、
それなりに面白いかもしれないけど、それなりの面白さでしかないかもしれない。
と思ったから。
でも、決め付けてしまうのはいけないかもよねー。

かくして、DVDで観ることとなりました「コンスタンティン」。
ゴーストスイーパー(デビルスイーパー?)の主人公が、自ら葬った連中のいる地獄に落ちる、かもしれない。
その理由が、タバコの吸いすぎによる肺がん。

……その設定は面白いです。

ただ、話の展開はハリウッドエンターテインメントの構成に沿っています。
まずまずの面白さだけど、それ以上の「すげえこれ!」という驚きはなかった、という印象。
なんつうか、そこそこ、七割程度の面白さ、という気分です。
うーん、点数で作品を斬るのは、たとえ自分の印象とはいえ、
なにものだよ、俺! いう気分で、偉そうでやなんですけどね。

ところでコンスタンティン君、もうタバコは吸わないの? 
私、嫌煙派ではありますが、
他人に迷惑かけずの前提をちゃんと判ってる、守ってる、しかし主義は貫くぞという愛煙家さんがポリシー持って吸うなら、
それはそれでかっこええと思ってます。

君がそれを選択するならそれでええけどなー。もうちょい貫いて欲しいっていうか。
吸うも吸わぬも、個人判断だからええんやけどねえ。

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December 05, 2005

鉄人28号

冨樫森監督

子供向けの作品を、大人が見てどうこういうのは間違ってるかもしれないけど、
でも、いまどきの子供って、こんなにまったりした話で楽しいと思えるんだろうか?

鉄人を僕らと同じくらいの子が動かしてるんだ! という憧れ感はなし。
だって、全然、スマートじゃない。
アクションシーンなんてあったっけ? 
敵方が強く見えないんじゃ、ヒーローも、っぽく見えない。

まあ、ロボットものに見せかけた「少年の成長ストーリー」なのだから、
さほどヒーローでなくてもいいのかもしれないけど、
それにしても展開遅すぎ。
2時間も子供を集中させるほどの魅力がない。

あれ? 2時間近くも尺があるってことは、エンドロールに横山光輝の漫画まで出してるってことは、実は大人向け? 

昔、原作漫画に、アニメに、二度目にやったアニメに熱中した人たちをターゲットにしてるのかなあ?
とてもそうは見えないけどなあ。

どこに「萌え」ていいか、わかんないんだけど。

だって、主人公・正太郎って、ショタコンの語源になった少年じゃなかったっけ?

いやそれはともかく。
大人向けだとしたらなおのこと、こんなこてこてにナメたどこにでもある話じゃ鼻もひっかけられないと思うけど。
何十年という間に、観客の目は肥えているのだから。

どれも観てない人(あたしだ)でも、比較対照とされるだろう後発のアニメや映画なら、観てるはずだぞ。誰しも。

ああついでに。
正太郎の死んだ父役(鉄人を28号目まで開発した人)が阿部寛だったのだけど、
彼が遺児に残した言葉が「信じて、進め」だったのね。
鉄人を動かし戦うことに挫けかけた正太郎に、遺影?やイメージショットで投げかけられる言葉なのだけど。
「なぜベストを尽くさないのか! by上田次郎@トリック」という言葉の方が浮かんで困ったですわ。

chikachan112 at 00:14|Permalinkclip!映画 |   【た行】

December 04, 2005

ミリオンズ

ダニー・ボイル監督

「トレスポ」「ザ・ビーチ」「28日後…」など、
ちょっと「普通じゃない」、キレた系の映画を撮ることで有名な(しかし最近さほどキレテナ〜イと酷評もされてる)ダニー・ボイルの新作はなんと
少年を主人公とした心温まる感動ストーリーだった。
……というお話。

なんでも、自分の子供に「見せたい」と言える映画を撮りたかったとか??

そういって保守に転じるってゆーのはどうなのよ! とは思ったのですが、やっぱり観にいってしまいました。

私、ダニー・ボイルで一番好きなのは、「トレインスポッティング」ではなく「シャロウ・グレイブ」です。(これもユアン・マクレガーが主人公)
「トレスポ」も、映像とか、おされ〜だとは思うけど、
大金が友情を壊してしまう「シャロウ・グレイブ」の方が、
ネタも、それぞれの関係・気持ちが変わっていく怖さも、好きなのです。

そう、劇場映画デビュー作(それ以前にTVを撮っていたはず)の
「シャロウ・グレイブ」と、この「ミリオンズ」は、
”突然転がり込んだ大金を巡ってすったもんだ”というモチーフは同じなのですね。

「ミリオンズ」では、信仰心があつく、
イノセントな少年が主人公となります。
彼の目を通し、お金のせいで心が変わってしまう年上の人たちを見せることで、
ここまで印象の違う話になるとは。

自分のものではないお金なのに、それを守る為に周囲をすべて疑ってしまう。
そして「本来(?)の持ち主」がやってきて恐怖を与える。

このあたりの、”大金を巡る話”から導かれるエピソードは同じです。

ただ、もちろん、子供に見せたい話なわけですから、
その後の処理は全然違ってきます。
また、ポンドからユーロに換わるため、数日中に使うか交換するかしなくてはいけない、
というタイムリミットの壁も加えられます。

主人公は、お金に翻弄される大人たちを全否定するわけでなく、
弱い部分も一緒に受け入れる度量を、子供ながらに持っている様子です。
もしかしたら裏切られるかもしれないと思いながらも、
母を亡くした彼らに近寄ってきたある女性を信じようともします。

ブラックな部分はありつつも、
視点者のお陰で印象が暖かい話でした。

人の気持ちの裏側の怖さを描いてきた(と私は思っている)ダニー・ボイル。
しかし、裏と表は同居しているのです。
裏側の裏は表。
弱い部分もあるけれど優しさも忘れていないという、
人の奥深さを描いたということなのでしょうか。

「シャロウ・グレイブ」から約10年。
成功して、結婚して、子供も出来、監督も変わったのでしょうね。

「ミリオンズ」。
これはこれで、優しい、とてもいい話でした。
例えばデヴィッド・リンチの「ストレイト・ストーリー」が、
それはそれで、いい映画だと思えるように。

でもやっぱ、ダーク系の方が好きです。個人的には。

あ、映像はね、CGも風景も凝ってて、でも気持ちよい明るさで、ダークじゃなくても好きです。
主人公の少年のそばかずだらけの笑顔もね。


chikachan112 at 21:10|Permalinkclip!映画 |   【ま行】

鹿肉のステーキ

2dd712d1.jpg山での狩猟が解禁されたんですかね?
例によって、実家からケモノ系の肉を貰いました。
鹿と猪。獲ってすぐ冷凍したものを猟師さんから貰ったみたいです。

猪は生の切り身があったので、まずはしょうが焼きにして食べたけど、濃い味豚肉って風でした。
冷凍の残りは、近々、ぼたん鍋にしようと思ってます。

鹿は、毎年「たたき」にして食べています。
表面を軽く焼いて(テフロン加工のフライパンにて)、生姜醤油で食べます。

今年は飽きたので、ステーキにしてみました。<って、焼いて食うちう基本は変わってないわけだが。
牛肉より甘くてしっかりした味でした。

鹿肉(冷凍で流通してるようです)が手に入ったら、試しにどうぞ。
ってわけで、以下、自分の覚えもかねてレシピ。

1 室温程度に解凍しておく
2 適宜切って(一人分、100gくらいに)、下ごしらえ。
  下ごしらえは、2−1 表面に塩コショウをすりこむ。
          2−2 ニンニクスライス(生) バジル オレガノ タイム など
             各種ハーブをまぶす。
             (クレイジーソルトでも、パセリでも、適当に。
              一部省略してもいいと思います
              わたしはよくある乾燥スパイスつかいました)
          2−3 ビニール袋に入れオリーブオイルを注ぎ、冷蔵庫で一晩。
             (鹿肉は脂肪が少ないので、オイル漬けにした方がいい)
3 オリーブオイルで焼く
  適度なところでワイン少々。焼きすぎるとぱさぱさになるので、蓋をして蒸す感じに。
  お腹の弱い人でなければレアが美味しい。もちろん新鮮なものを選んでください。

下味がついているので、肉汁とワインがまざった焼き汁をかけるだけで美味しく食べられます。
さらに、乾燥スパイスや、レモン・ライムなど絞っても美味しい。

赤ワインが合いました。


chikachan112 at 19:51|Permalinkclip!食う 

December 03, 2005

コートを買いに

d6152b9d.jpg通勤用の軽いハーフコートが欲しいと、
エレガント系のダウンを探していたはずなのですが。

AVIREX(←アメリカ空軍系のブランド)に寄ったのが運の尽き。

軽くないし。フードで肩凝りそうだし。ハーフでもないし。
でもハードでかっこええ。

これだから、ヲタ気のあるやつは。


……問題は、どうやって「御前様」に見つからず、オフィスに着ていくかだな。

chikachan112 at 00:01|Permalinkclip! 

December 02, 2005

MASK DE 41

村本天志監督

41歳。リストラリーマン。妻と二女+先妻との間に一男あり。借金バリバリ、待ったなし。
再起をかけたリングに、今、立つ。……という話。

プロレス、全然しらないので、コネタは今でもわからず仕舞いなのですが。

けど、「世界はわからないが共感できる。面白い」話でありました。
「夢追い男性」からみた「家族再生物語」でもあります。

2時間弱の尺で、ミッドポイントまでは、
ひたすら虐げられるサラリーマン哀愁歌です。

みるからにバレバレのリストラ策。
海外で活躍してね、と持ち上げられ、はいあとはさよなら。
自己実現の名のもとにカルチャースクールにはまる妻や娘に、馬鹿にされ。
唯一の心の癒しが学生時代から馴染んだプロレスバー。
その僅かな夢が引き金となり、抜き差しならぬ「プロレス地獄」にはまった主人公。

しかしそこから開き直って鍛え上げ、
アクシデントも手伝って、
力で自分を取り戻す主人公。

スポ根ですね!!

強いばかりが男ではないし、
家族にお金を持ってこなくては家長として成り立たないのかという、
根源的な疑問はあります。

それでも、
弱くても立ち向かっていく根性、気合、不屈の精神
なによりも、夢へと理想へと向かっていく「好きという心」。
これに打たれます。

肉体改造した田口トモロヲにも注目です。
筋肉美、長くは持たなかったそうですが。

chikachan112 at 00:50|Permalinkclip!

December 01, 2005

珈琲時光

侯孝賢監督

……さあて、困った。
ストーリーの書きようもないし、感想の書きようもない。
一応、
「一青窈演じる主人公が、東京の片隅でシングルマザーになることを選ぶ。同時に、台湾の音楽家の調査もする。彼女の周囲の友人関係、親子関係を描く」
といえばいいのか。

どんな映画にも、合う人合わない人がいて、
「こいつは傑作!」という映画でも、「全然わからん!」という人はいるわけで、

えーと、要するに、

わたしには判りませんでした。

ってことです。

淡々としすぎて判らないのか、テンポが合わないのか、個々のエピソードが疑問なのか。
ストーリーの起伏がない映画でも、
流れる空気感や、キャラクターや設定に「ひっかかり」がもてれば楽しめるのだけど、
そういうのもなかったなあ。

なんでも、小津安二郎生誕100年記念オマージュ映画みたいです。

……ふうん、そうなの。

ところで小津オマージュといえば、むしろ周防正行監督のデビュー作

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chikachan112 at 00:24|Permalinkclip!映画 |   【か行】