January 2010

January 27, 2010

Dr.パルナサスの鏡

テリー・ギリアム監督

いかにもテリー・ギリアムという印象でした。

鏡の中に入っていくというより、テリー・ギリアムの頭の中に入っていくかんじ。
あの「巨大な博士の頭アドバルーン」は、むしろテリー・ギリアムにしてください(笑)

ヒース・レジャーの急死により、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウと、代役が三人立ったわけですが、どれも上手に処理してあります。
まあ、あの内容なら当然だけど。

多分誰もが思うことだろうけど、最初の、ヒースで撮るつもりだった台本が見てみたい。
編集編集で全然ちがう物語になるだろうけれどさ。

個人的には、あの娘がもうちょっと可愛ければなあ……と。
いやスタイルはとてもいいし、単なる趣味の違いなだけなんだけど。

代役三人の次の映画(『アリス』『ウディ・アレンの夢と犯罪』『ホームズ』)も楽しみ。


chikachan112 at 21:09|Permalinkclip!映画 |   【た行】

January 26, 2010

今度は愛妻家

行定勲監督

これは面白い。地味そうに見えてかなりの傑作です。

タイトルのせいもあって、仕掛けは、カンのいい人なら早くにわかっちゃうんですよ。

私は濱田岳が登場した時に「もしや」が確信に変わりましたが、
それ以前、「今からでかける」「俺のメシは?」とか言っている前から、宅配ピザの箱が積まれていることでわかるかもしれない。

でも仕掛けがわかっても、本当は仕掛けのことを言っているのに、「遊び人の男が妻を大事にしようと改心しつつある」「そのために周囲も気遣う」という意味にも取れるセリフやしぐさが幾つも重なっていて、
そのダブルミーニングのうまさに頷きながら観てました。
美術(衣装や小物含めて)もいちいちうまい。

そして仕掛けは、観てる人全員にわかるようにちゃんと開示がされ、
丁寧なのに間延びしていない。

でも本質はそこじゃなく、登場人物それぞれの気持ちなんですよね。
「あ!」と思わせた後もたっぷり時間がとってあるし、
ずっと引き込まれたまま。
各人の心の動きを、役者たちが表情やら間やらで、うまく表現してる。
誰かが下手打つと、ガタガタになっちゃう物語を、芸達者が見事に支えている、という感じ。
たとえばワンシーンしか映らない井川遙も、巧い。
さすがはキャスティングに秀でた行定監督。

ラスト前、どう落ち着かせるのかと思っていた話が綺麗に決まったとき、
特に石橋蓮司のセリフには、泣けてきました。

「○○が、この人の○○で良かったと思える生き方をしようと思う」

いい言葉だなあ。
……一字一句正確じゃないんだけどね(^^;


chikachan112 at 18:15|Permalinkclip!映画 |   【か行】

January 24, 2010

キャピタリズム

マイケル・ムーア監督

「なるほどー」「はああ……(そしてダウナーになる)」
という以外の感想がなかなか出てこない。

でも、この映画(というかルポ?)は面白かった。
ファニーじゃなくて、インタレスティングの意味。

労働者のストのこととか、会社が勝手に賭けてた保険のこととか、
びっくりしたーじゃなく、
今頃なに言ってるの?と感じてしまう。

アメリカってスト権がないの? 本当に? だって去年か一昨年か、脚本家ストの関係でアカデミー授賞式が開けるの開けないのって言ってなかった?

会社が勝手に賭けてる保険にしても、日本では、5年……いやそれ以上前に問題になってなかった? こちらはかなり今更感あり。
(以前、派遣先で総務を担当していたときに、会社が職員に無断で保険を賭けてはいけないという理由で、本人に承諾の印鑑を貰った、、、という記憶があるんですよね。6,7年前に勤めていたとこなんですが)

金融も税金も労働問題もなにもかも、
本人が知らないと損をするということなのよね。

知っててもなかなか言えない日本人と違って、
個人主義のアメリカではガンガンに言い立てているとばかり思っていましたが……。

アメリカンドリームですべてが誤魔化されているという話も、なるほどでした。


chikachan112 at 18:14|Permalinkclip!映画 |   【か行】