January 11, 2006

博士の愛した数式

80分しか記憶を保てない天才数学者と家政婦と10歳の息子の話。

試写会で観てきました。
いい話でした。静かで、柔らかで、優しい話。

長野の山の方が映画の舞台となっているらしく、
風景と3人の心の交流が穏やかに流れていきます。
その様子を眺めているだけで、ふうわりと、こういう映画もいいよなあ、と思えてきます。

原作は読んだのですが、出て間もなくの頃に図書館で借りたので、あまり覚えていません。
でも、静謐な雰囲気や、温かみなどが、記憶の中にあるイメージと合致してました。

それにしても情けないのが、自分の数学センスのなさですねー。
素数とか階数とかはまあわかるのだけど、
虚数がでると、もうお手上げー。イメージできない。(これで多分、躓いたっけな)
80分どころか、5分で記憶喪失しそうです。

博士の愛した数式は、

  πi
e +1=0

なんだって。オイラーの公式。
(ブラウザによっては、ずれます。すいません。eの肩に乗っているのは、ぱい・あい です)

込めているメッセージというか、いいたいことはわかるんだけど、
数学的概念が、ちーーっともわかりません。

オイラーさんって、サインとかコサインとか定義した人らしいんです。
数学の世界では偉人らしいですよ。あたしにゃー、恨みしかないですけどな(笑)

成長した√くんが高校生に説明してるシーンがあって、
観ていて微笑ましいのですが、
……お願い、質問しないで、という気分でした。<ナニヲミテオルノカ。

そうそ、原作者、小川洋子氏も出演してらっしゃいました。
ラス近くの薪能のシーン、
観客を映す最初のカットで、浅丘ルリ子のひとりおいて左に座ってる
白か薄青のスーツの方。
数秒だったけど。

chikachan112 at 21:36│clip!映画 |   【は行】

この記事へのトラックバック

1. 映画も見てみたい。『博士の愛した数式』  [ *** plumeri days *** ]   January 13, 2006 04:14
ずっと読みたいと思っていながらも文庫本待ちだったのですが、 やっと手に入れて、昨日読み終わりました☆ (※関連記事はこちら) 小川洋子著『博士の愛した数式』 映画になるのを知ったのは友人のブログでなのですが、 この本は第1回本屋大賞に選ばれ...
2. 『 博士の愛した数式 』  [ やっぱり邦画好き… ]   January 26, 2006 01:19
  公式サイト 映画 『 博士の愛した数式  』   [ 劇場鑑賞 ] 2005年:日 本   【2006年 新春ロードショー】  [ 上映劇場  ] 監 督:小泉堯史 脚 本:  〃 原 作:小川洋子 「博士の愛した数式」  小川 洋子 博士の愛...
3. 博士の愛した数式  [ 日っ歩??美味しいもの、映画、子育て...の日々?? ]   January 26, 2006 01:26
この作品は小川洋子作の「第一回本屋大賞」を受賞した話題の同名小説を映画化した作品です。 主人公の天才数学者「博士」は、交通事故による記憶障害のため、80分しか記憶がもちません。何を話していいかわからず混乱した時には、言葉の代わりに数字を持ち出します。博士...
4. 映画「博士の愛した数式」  [ 茸茶の想い ∞ ??祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり?? ]   January 28, 2006 02:16
博士の愛した数式は、eのπi乗=??1 → eのπi乗+1=0 オイラーの公式やら、素数、約数、完全数、友愛数、そんな話で展開する・・。 数学教師ルート先生(吉岡秀隆)の仇名の由来として子供の頃の話を生徒達に語りながら物語は始まる。シングルマザーであるル...
5. 博士の愛した数式  [ マボロシログ ]   January 29, 2006 16:01
博士の愛した数式 監督:小泉堯史 原作:小川洋子 出演:寺尾聰/深津絵里/齋藤隆成/吉岡秀隆/浅丘ルリ子/他 数学教師のルート先生は、新しく受け持ったクラスで、自分の
6. 博士の愛した数式@柏松竹  [ ソウウツおかげでFLASHBACK現象 ]   February 05, 2006 01:03
素数や虚数は覚えていた。完全数と友愛数は劇中で知った。オイラーの公式が理解できなかった。この辺りが文系である僕の限界だ。算数は得意だったが、数学に入ってから僕はついていけなくなった。しかし今でも数字は好きで、何に対しても数値化したがる傾向がある。数式に美...
7. 『博士の愛した数式』  [ アンディの日記 ]   March 02, 2006 11:42
『博士の愛した数式』★★★☆☆ 久々に映画館に足を運んでみた。『
8. 博士の愛した数式  [ きょうのできごと…http://littleblue.chu.jp/ ]   March 08, 2006 12:32
小川洋子原作作品「博士の愛した数式」映像化。 原作は本屋大賞を受賞した直後に職場の同僚に借りて読みました。 それから(一時期)小川洋子作品にハマって読みまくったという きっかけを作った、お気に入りの作品! さてさてどう映像化されてるのでしょうか??♪ 期...
9. 博士の愛した数式/小川洋子  [ 文学な?ブログ ]   July 07, 2006 00:45
この瞬間を懸命に生きることの大切さを博士は教えてくれました。たとえ記憶は80分しか続かなくても、人の心に幸せを残し、その瞬間に存在した証を残すことはできます。 数学者であった博士とその家政婦の母子が交流を深めて行く心温まる物語です。淡々と過ぎる日々の中で...
10. 映画 博士の愛した数式  [ FREQUENCE. ]   July 10, 2006 03:39
博士の愛した数式公式サイト レンタル開始日: 2006年07月07日 製作年: 2005年 公開: 2006年01月21日 製作国: 日本 配給: アスミック・エース エンタテインメント 収録時間: 117分 出演者: 寺尾聰(寺尾聡) 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子 監督: 小泉....
11. 博士の愛した数式  [ 映画、言いたい放題! ]   January 02, 2007 02:17
新春なので穏やかな映画を。 飲みに行くと必ず映画の話になる役者の友人の最近のオススメです。 DVDで鑑賞。 数学教師のルート先生は、新しく受け持ったクラスで、自分の名前の由来を語り始める。 シングルマザーだった彼の母親は、 交通事故による脳の損傷で記憶が80...
12. 1等7口&愛した数式  [ 別館ヒガシ日記 ]   May 21, 2007 21:42
totoBIGは1等7口5億6300万円で購入してないが凄い金額になり 博士の愛した数式は事故で記憶が80分しかもたない義弟の寺尾聡と 介護士の深津絵里と息子の話で数学教師になった息子の吉岡秀隆が 生徒を相手に振り返る内容だが人生で大切な時間があるんだよ ...
13. 博士の愛した数式  [ 日々、書く、えいが、おんがく、DTM。。。 ]   May 25, 2007 07:16
昨日、この映画が放送されていました ? タイトル:博士の愛した数式 ? 主演:寺尾聰 出演:深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリ子 80分しか記憶が持たない先生に、家政婦の杏子(深津絵里)が、 雇われるんだけど、なんだかよくわかんねぇー話だったなぁー。 ...

この記事へのコメント

1. Posted by miho   January 12, 2006 01:26
観てきましたかー。
ちょうど今原作を読んでいるところです。やっと文庫本が手に入ったので☆

先に映画の中の配役を知っていたせいで、原作を読んでいても、どうしても寺尾聡と深津絵里(でしたよね?)が浮かんできます。ということは、イメージに合っていたからでしょうね(^^)。寺尾聡の方が原作の博士より随分若い気はしますが。

ちかちゃんと同じく、私も数学とは仲良くなれなかった方なので、数学的な話になるところは眉間に皺を寄せながら苦労して読んでいますけど、雰囲気は伝わってきます。偉大で華麗な学問のようですな、数学とやらは。

やっぱり数学者の方にインタビューをしたみたいなんですが、「凍りついた香り」でも数学の話を出していたので、小川さんはもともと数学に対して近しい思いを持っていたのでしょうねー。持ちようがない私は、羨ましい限りです(って、同じくどこを見てるんだかって感じですが;;)。
2. Posted by ちか   January 12, 2006 20:49
>mihoちゃん

あー、原作読んでる最中なのですね。
私はなかば忘れてしまいました。そして数学的なとこは、脳が拒否してしまい、読み飛ばしました。数理系ミステリでも時々やります。<ごめんなさい
試写会では、5名に本が当たるというので、当たれ当たれと念じていましたが、ダメでした。残念。

数学という静かで潔い世界を、無駄な感情に流されることなく、淡々と描いていた、見ていて背筋が伸びるような話でした。
ビデオになったら、見てくださいな〜〜。
小川氏には文学少女っぽい雰囲気を感じてましたが、数学お好きなのですね。尊敬!!
3. Posted by miho   January 13, 2006 04:17
すいません。
またまたトラバさせていただきました(^_^;)。
映画と本、今回はあまり印象は違わないようですね。小川洋子さんの話って、人間の生臭い感情とかいったものがあまり表現されていないから、意外に映画にしやすいのかも。映像的というか……。
4. Posted by ちか   January 13, 2006 23:00
>mihoちゃん

TBありがとう。
えーっと、本のままそっくりという訳ではないのですが、味わいや雰囲気が共通していました。
(わたし、激しく違わなければ、多少の乖離は平気な方だし)
寺尾氏は、枯れた中にも子供っぽさを残していて、それが「数学と野球」の調和に役立ってました。演技派ですねーなんてわたしごときがいうのは畏れ多いのですが、さすがベテランさんだなあと感じました。
5. Posted by 現象   February 05, 2006 01:08
虚数は「はいはいあったねぇそんなの」という感じだったのですが、
オイラーは初耳でしかも理解できずじまいでした。
小川洋子出演していたんですか!
薪能で浅丘ルリ子のひとりおいて左、ふむふむ。
って全然覚えてませんねこれw
写真すら見たことありませんでした^^;
6. Posted by ちか   February 06, 2006 00:01
>現象さん
TBとコメントありがとうございます。

数学の説明は右から左に流れていくところがありましたが、映画は静かで優しく楽しめました。
小川洋子氏は、以前、雑誌で写真を見たので、あの人であってると思うのです。ふうわりとした雰囲気の人です。