May 31, 2006

日本沈没

樋口真嗣監督

海底プレートの沈降により、日本が沈没する。その危機が政府にもたらされた時、まだ3〜50年ほどの余裕があると思われていた。しかし深海調査を行った田所博士によると、沈没は一年後という演算に。彼に呆れる政府要人や他の科学者。が、すぐさま、北海道と九州で地殻変動がおき……。
原作は小松左京。1973年に、「藤岡弘。」主演にて映画化された作品のリメイク。

日本縦断プレミアム試写会だったそうです(鑑賞は、5・29)
武道館の模様が、名古屋、大阪、札幌、福岡、に生中継されました。
主要キャストを中継で眺めることに。
武道館では拍手と歓声だったのに、名古屋(ガメラに壊されたセンチュリーホール)では失笑が。なぜ??

舞い上がりまくった草薙君と、お人形みたいに綺麗な綺麗な柴咲嬢(素敵!!)と、プリティーな福田麻由子ちゃん(TVドラマ白夜行の主人公・少女役です)と、来る6月9日のリハーサルなのか「武道館ベイベー」と叫んだミッチーと(ライブがあるのです)、その様子を真似て愉しそうなトヨエツと、……えっと、いろいろ面白かったです。
……こっちの会場は生じゃないので、カメラチェックするほどのことかよ? って気分はありましたが。

公開は7/15です。

以下、感想↓↓ ご覧になってからどうぞ。


派手な映画でした。
CGも凄い。防衛庁・陸海空各自衛隊・東京消防庁・海洋研究開発機構協力という布陣も凄い。
そこらあたりのリアリティはあると思います。いや素人なので、装備の逐一は知りませんけどね。
オープニングもかっこよかった。(ちなみに自分、73年度版は記憶が怪しく、「復活の日」と混乱してます。でもビデオを持ってるので観よーと思います)

だから、すげえ……とは思ったのだけど、
正直、萌えませんでした。
面白くないわけじゃないんだけどさー、なんか物足りない。

日本が沈む。
その設定、インパクトがあります。 
日本にその危機が訪れたとき、人々は、政府は、関わる仕事をしている公務員(?)の方々は、どんな反応を示すか。どんな風に助けようとするか、はたまた見捨てようとするか。
そこらあたりは面白かったです。納得いきました。

けどなんかねー。その本来、舞台装置たる部分が、必要以上に描きすぎてて、邪魔だった、つーか、時間の使い方がまずい。
あちこちで地震や津浪やいろいろあり、人々が逃げ惑ってる様子が描かれます。
政府の無策がこれでもかと強調されます。
現実にこんなことが起きたら、お偉いかたがたは同じような対応をするでしょうね。
でもその風景的なシーンって、そんなに時間をさくことなのかな。
監督が見せたかったのはどこなんだろう? 主人公なのか、民衆なのか。

日本が沈没するという未曾有の大災害を横軸にしてはいるけど、
主人公の、深海を探索する「わだつみ」パイロット小野寺と東京消防庁ハイパーレスキュー玲子のロマンスがメイン……と自分は思ってました。
その解釈、間違ってますか? 未来予想映画じゃないですよね?

そして、そんな主人公らの話にくわえて、「田所博士」と政府の危機担当大臣(だっけ?)が元夫婦だったり、同僚のパイロット「結城」の男気があったり、助けた少女と下町のおいちゃんおばちゃんのかかわりがあったり、他の政府要人の物語があったり、富士観測隊(?)の話があったり、小野寺の故郷の母姉の話があったり……。

盛り込みすぎですから!

そりゃー、日本が沈むともなれば、色々描きたいこともあるでしょう。
でも描きたいことありすぎて、分散してました。
全体を通してみると、「すごい危機」のはずなのに、なぜか淡々と感じました。


主人公の小野寺の行動もアレレ?でした。

彼は、災害の中で出会って好きになった玲子と、地震の最中に親を失った美咲という少女を連れ、日本を捨て、外国に逃れようとします。
海洋調査パイロットとしての腕を買われたのです。
でも玲子に断られる。自分は他人を助ける仕事をするのだといわれて。

彼はその後、同僚・結城の、愛するもののために日本を救いたいという決意を聞いたり、親に会いに行き、あえて逃げないと言われたり、流浪の避難生活を送る美咲や玲子叔母のご近所さんの様子を見たりしてて、各所をふらふらしてます。悩んではいるようだけど、彼の半径1メートルは平穏です。

苦悩と決心。
それがテーマだというのなら、はあそうですか、としか言いようがないのですが。
でも全然苦悩してる様子が伝わらないんだな。決心してからは苦悩してるんだけどさ。

最終的には、関わった人間の気持ち+結城の死をきっかけに、
彼は自分の身を犠牲にする決心をするんです。
でもそこまでの間が、長すぎるんだわ。さほど熱くない主人公のキャラクター設定のせいもあるのかもしれないけど。

ラストは盛り上がってました。
けれど、特攻かけるんだから、そりゃ気持ちは打つわな、と、白い気分になってしまいました。


そして装備などのリアリティは重視してるみたいなのに、つっこみどころがかなりあります。
津波は地震が起きてから発生すると思ってましたが、違いましたっけ? 前触れ無くいきなり襲ってくるもの?
小野寺の移動方法は? 徒歩ですか? 君、この非常時に閑なのか? さらに距離も不明。消防庁のキャンプと最終出発地はどれだけ離れているの?
「あの方法」で日本を救った後の結果も。
あれって、人工的に最大級の地震を起こすようなものですよね? 海で隔たった別の国を津浪が襲いそうなんですけど(潮汐の時間にもよるが)。
マントルの噴出し口がクック諸島にあるという話が最初にあったけど、そちらは影響ないの?


……あ、話が飛びました。

でもそれなりに面白い設定だし、CGは凄いです!!
派手映画が好きなら、ぜひぜひ!とお勧めします。

最後にキャスト。
話の上で美味しかったのは大地真央かなー。
インデペンデンス・ディか? なラストに拍手。
津田寛治は気づきましたが、木村多江には気づきませんでした。
丹波哲郎と一緒に映ってた写真の、「玲子の親」役? それとも美咲の親かな? きっと死に役だったのだろうなあ。
和久井映見は、一緒に見た人が大変興奮してました。「夏子の酒かよ?」と。
造り酒屋のお嬢さんという設定(主人公小野寺の姉で、彼に代わって蔵を守っている)だものね。旦那はいないのかな? あのドラマで相手役をやってたのは……萩原氏だったよね(笑) うん、いないのかも。
結城@ミッチーの妻はサトエリ。ブラッククロウとハニーだよね。なんかおかしい。


chikachan112 at 21:50│clip!映画 |   【な行】