October 22, 2006

日本以外全部沈没

河崎実監督

アメリカ大陸が沈んで一週間後、アジア大陸が沈んだ。そしてユーラシア大陸、アフリカ大陸と……。最後に残ったのは日本と、わずかな島々のみ。日本以外全部沈没の恐怖!!

原作・筒井康隆 原典・小松左京 監修・実相寺昭雄

なんでも、
「日本沈没」でアテた小松左京氏のパーティで、星新一が「じゃあ、日本以外全部沈没する話を……」みたいなことを言い出し、筒井康隆が二週間で書き上げた作品だとか聞きました。
そして74年の星雲賞(SFの金字塔的な賞だ)は、長編部門受賞・「日本沈没」、短編部門受賞・「日本以外全部沈没」だったとか。
そんなでたらめめいた生まれの物語なんですね。……素敵(ぽ)。

一緒に観にいったひとは原作を読んでいたのですが(でもほとんど忘れたらしい)、
わたしは未読。

いやー、大変楽しませていただきました。爆笑ムービー。
たしかに全世界を敵に回す映画だ。
パロディというのは、リアルだからこそ、タブーに触れるからこそ、面白い。
それを痛感しました。
不謹慎だからこそ笑えるのですね。
でもなかなかそういうのってできないです。これを世に出すのは勇気あるなあ。
細かな設定(イミン問題とか、ヤスクニ問題とか、キチ問題とか、イシ某さんのNOとか)は、今に合うように変えてるのかな?
料亭行きたい結婚したばかりの呆れ議員さんも出てたし。
各国トップ集団は、旬なひとだし。

原典の「日本沈没」を観ているかどうかよりも、
毎日のニュースをちょっとでも小耳はさんでいるかどうかのほうが、
楽しめるような気がします。

お話としては、
30枚の短編を98分の尺の映画にしたこともあって、少々、中だるみしてました。

日本だけが地球に残って、各国から人があふれやってきて、そこから起こるさまざまなできごとを、
よく言えば丁寧に、悪く言えば説明過多に描いてました。
長くしたぶん、妙にヒューマンな要素も入ってました。
あの「音頭」は二番はいらないなあ。
田所教授の行動を見れば展開は予想ついちゃう。
切れ味鋭い短編映画のほうが考える余地が少なくて面白かったとは思います。


さて、もういちど言います。
パロディというのは、リアルが命。
この映画で出てくる現実は、「今」を切り取っています。
だから来年、再来年になると、かなり現実から遠くなってしまうかもしれません。

観るなら、今、の映画。
実際、日本国首相は変わってしまったし。

……でも原作は、30年前なんだよね。
なのに色あせず、ここで注目されたわけだ。(日本沈没再映画化というのはあるにせよ)
どこが同じでどこが違うのか、原作を確認してみたくて、早速図書館に予約いれました。


chikachan112 at 00:01│clip!映画 |   【な行】

この記事へのコメント

1. Posted by とうどう   October 22, 2006 12:52
色んなところで好評なので、見たいんですよね(^^)
ちょっと頑張って映画の内容が旬なうちに見てみようと思います。
2. Posted by miho   October 22, 2006 17:43
日本以外はみんな沈没……すごい発想だなー。
シリアスな話じゃなくて、コメディなのね?
じゃないと、ちょっとヤバイ内容も入っているのでしょうか(笑)。

本当にそんなことが起ったら、実際にこんなふうになりそう……的な話なら、確かに面白そう(^o^)/
3. Posted by ちか   October 24, 2006 08:28
>大ちゃん

好評ですか。
わたしが観にいったときも、金曜の夜ということもあり、けっこうお客が入ってました。
……でも、ここ名古屋では2週間で上映終了なんだけどね(笑)
4. Posted by ちか   October 24, 2006 08:32
>mihoちゃん

コメディです。政治的にブラックなコメディ(笑)
あと、ブルース・ウ○○○とか、シュ○ちゃんとか、○ージ・○○カスとかの映画関係者もおちょくられています。
本当にこんなことがおきたら、のシミュレーションですね。30年前の想像と、現在の想像と、どう違うか近々に確認してみます。