November 26, 2006

自殺サークル(再見)

園子温監督

続編と銘打たれた「紀子の食卓」を観て
一度は本作も観ているのだけど、どこがどう繋がっているか確認したくてもう一度DVD借りてしまいました(苦笑)

2002年5月、新宿駅のホームで、女子高生54人が手を繋いで電車に飛び込んだ。あたりは血に染まり、所轄の刑事たちがそれを調べるが、彼女たちは制服もバラバラでどんな繋がりかわからない。やがてその事件を追うかのように、別々の場所で様々なひとびとが「自殺」を決行していく。そして、そんな彼らの死に呼応するかのようにあるサイトで、死亡者の数をカウントするマークが増えていく。……それは「廃墟ドットコム」というアングラサイトだった……という話。

03年に観た時も「……わからない」と思ったのだけど、
今回もやっぱりわかりませんでしたわ(爆)

センセーショナルな集団自殺というかなり魅力的な物語のスタートなのだけど、
後半、謎解きがされるにつれて、いっそう謎が深まるというか、整合性がとれないというか。
いやもともと、整合性なんて取るつもりのない物語なのでしょうなあ。
「紀子」を観て、この映画を再度見直してみて、それが改めてわかりました。
ちなみに「紀子」の方でも、この事件の裏を説明してましたが、
本映画とは繋がらないです。
(それでも「紀子」の方が、理に落ちる説明だったけど)

説明になっていないくせに、連続する自殺に関して、まるでバックがあるように物語を進めてしまったのが、本作の敗因(勝手に負けと言っちゃってますが)では。
特に、刑事という「物語を整理すべき立場の人間」側から描いたのがまずかったんじゃないかなあ。
あと、観客を呼ぶためなのか、さとう珠緒とか宝生舞とか付け加えのようなエピソードも鼻につくし。

とりあえず、本作と「紀子の食卓」とが関係しているかどうかを確認できたのでよしとします。

さてところで、DVDには映像特典として、54人自殺シーンについて監督コメントが(文章だけど)入れられていて、撮影秘話としてはなかなかGOODでした。
54人では見る角度によっては少なく見えるから、実際には100人くらい並ばせたシーンがあるとか、
血糊だけだとリアリティに欠けるから、肉片を混ぜたとか、
自殺者の身体が列車に飛び込んでくることがあるらしいからそうしたとか、
なるほど。なるほど。

でも、リアリティを追求するならさあ、

女子高生とはいえ54人もの人間が
いっぺんに飛び込んでいっぺんに車輪に砕かれることになったなら、
(映像だと、弾かれるではなく砕かれていた)
電車が脱線してもっと大惨事になるのでは?

chikachan112 at 00:01│clip!映画 |   【さ行】