May 02, 2009

バーン・アフター・リーディング

イーサン&ジョエル・コーエン監督

飲酒問題でCIAを辞めさせられたオズボーン(マルコヴィッチ)。その妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は保安官のエロオヤジ・ハリー(ジョジクル)と浮気中で、離婚を決意しオズボーンのPCデータをCD-ROMにコピー。ところがそのCD‐ROMがジムで働く音楽中毒・チャド(ブラピ)の手に渡り、全身整形をもくろむ同僚・リンダ(フランシス・マクドーマンド)とともに金をせしめようと計画する。

人生とはほんのちょっとしたきっかけで、こうも悪いほうに動くものか……

何度も語られるコーエン兄弟の「どんどん転がる負の連鎖」物語でした。
『ファーゴ』や『バーバー』と違うのは、妙な能天気さでしょうか。
しかし内容たるや真っ黒で、
錚々たる登場人物の中で、地に足をつけてる人間が誰もいないというのが、かなり怖い。

とある事情でハリーがパニックに陥り、浮気男のくせに妻のサンディに泣きつくのだけど、
これは彼女こそが「地に足をつけているもの」であり、「悪夢から覚ましてくれる人間」だと思っていたからでしょうね。
わたしもそう思っていたよ。
それがまあ、ああいう有様。

そう見せかけた設定や話の持って行き方には感服するけど、
欲望のままに生きる現代には、マージ(『ファーゴ』でマクドーマンドが演じた女性署長)はいないのだなあ。
「人生にはもっと価値がある」とは、もう誰も言わないのか。

なにせ国家機関(CIA)からして「複雑なことがわからない思考停止状態で、何でも金で解決する」時代だもんねえ(笑)


chikachan112 at 19:40│clip!映画 |   【は行】

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