July 12, 2009

蟹工船(2009)

SABU監督

オホーツクの凍りつく海で蟹を採り、船内加工をする一艘の蟹工船。そこでは出稼ぎの労働者たちが搾取をされていた。労働者の命を命とも思わぬ鬼監督に、労働者が取った行動は、なんと全員で天井からロープを垂らすことで……

という序盤には相当笑わせてもらいましたが、
全体的には主張がストレートな映画。

いや、序盤だけではないのかな。
凝った衣装にセット、コアなマニアを持つ俳優がちょい役で出てくる数々の過去シーン、繰り返される妄想、そして怪しいロシア船。

笑いとセンスに紛れさせて、あがき様のない絶望を描いている。
終盤には現実の非道さがのしかかる。
それでも、もしかしたら最後には……という希望を残しながら。

国語史で概要を習い、小林多喜二がどういう最期を迎えたのかは知ってるけど、原作は未読。
主張のある陰惨な話を暗いまま作っても面白くないと思うので、
こういう話のアレンジ、私は好みなんだけど、
客は少なかったなあ。

公開一週目、会社帰りの時間で4人って! しかも若者が誰もいないって!
(女性2人、男性2人、うち1人は6〜70台)

主演は松田龍平だよ? 高良健吾もいるし、悪役だけど西島英俊はいるし、
イケメンいるよ? (…そうじゃないひともいるけど) 

女の子は谷村美月がいるし、滝沢沙織がいるし、
可愛いロシア娘もいるよ? (<それちょっと違う)

笑ってるのは私ひとりで、罰当たりな気分がしましたよ。
あの木村さんちのシーンで、○年後のミヨちゃんのシーンで、なぜ笑わないんだろう。
笑える妄想部分があるからこそ、木村さんちの真実が明らかになったときに、哀しみが倍増するというのに。

chikachan112 at 17:16│clip!

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2. 『蟹工船』  [ かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]   July 22, 2009 09:02
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3. 蟹工船  [ むーびーふぁんたすてぃっく ]   March 01, 2010 19:24
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この記事へのコメント

1. Posted by Prism   July 12, 2009 20:04
DVD待ちにしてますが、
コレ、賛否両論っぽいですね。
可否の判断は、現代風アレンジをどう見るかなのかな。
時間があったら見てみようかな。

『ウルトラミラクルラブストーリー』は、レビューを読んで、
自分にも合いそうにないなと思いましたw
2. Posted by ちか   July 13, 2009 08:20
>Prismさん

はい。賛否両論、好き嫌いが分かれそうな映画でした。
原作に感銘を受けて真面目なものを期待して観た方にとっては、
ふざけるな!という部分が目立つかも……と想像します。

下記『疾走』感想(自己TB)でも書いたのですが、私はSABU監督の悪趣味な部分が好きなので、面白く観たのですが。

『ウルトラミラクル……』
どうでしょうか。案外ハマるかもしれないですよ(笑)
平日早めの夜、公開3週目くらいでしたが、観客は女性中心で多かったです。さすがは松ケン(^^)