【あ行】

April 20, 2010

アリス・イン・ワンダーランド

ティム・バートン監督の、いかにもクリーチャー趣味な映画。

3D初体験。この3Dは、2Dを変換していると聞いた。
そのせいか完全な立体ではなく、
幾重にも絵が重なっているように見えて、さほど感動はしなかったのでした。
(上映館&わたしの目のせいかもしれないけど)

話はまあまあ、ティム・バートンが好きなら楽しめるという感じ。
風車や独特な木など、つい笑ってしまう。

整合性もないけど、それはアリスにおいては「夢オチ」が許されるので、先日観た「…………」ほど、疑問に感じないのよね。


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April 13, 2010

ウディ・アレンの夢と犯罪

ユアン・マクレガーとコリン・ファレルが兄弟役。
兄は独立と女優との交際のために、弟は賭けで作った借金のために、叔父が持ちかけた犯罪に乗ってしまう。
そして……という話。

いまひとつ。
ストーリーが予定調和なのは仕方ないにしても、それまでの気持ちの動きなども定型から出ていなくて、
悲喜劇のおかしみもロンドン三部作のなかで一番少ないし。
いまさらこれを作ってどうするの? 作ってて楽しかった?
と聞きたくなった。

スカーレット・ヨハンソンは出ず。
ミューズを褒めそやす話なら、まだ作る動機を感じられるのだけど。


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December 29, 2009

アイアンマン

ジョン・ファブロー監督

ロボット好きおやじ萌え。

科学者系武器商人が現状を知って正義の味方に、という単純ストーリー含め、
みんなどこか子供っぽくて可愛かった。

ロバード・ダウニー・Jrは、天才やんちゃ子供の役がよく似合うようで、
今度の『シャーロック・ホームズ』もどう料理してるのか楽しみ。


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December 09, 2009

イングロリアス・バスターズ

クエンティン・タランティーノ監督

第二次大戦下はフランス。みなさん狂気入ってますねなユダヤ系アメリカ人ナチ狩り部隊“バスターズ”と、ナチスに家族を殺されたユダヤ人女性が計画する復讐劇とは……。


やー、面白かった。
緊迫感ありまくりの第一幕にはじまり、いきなり二幕目の狂気。
悪役をいかに強く憎憎しげに描くか、つーのが復讐劇のポイントだと再確認でした。

カンヌ映画祭最優秀男優賞だっけ? のクリストフ・ヴァルツ。
ラストは「そりゃ甘いやろ、当然だわ」と思ったけど、見事な悪役と見事な語術でした。
ブラピの「イタリア語」には爆笑。
メラニー・ロランは可愛い系かと思いきや、赤ドレスが似合ってゴージャスだし、
「グッバイ・レーニン」のダニエル・ブリュールも青二才的な雰囲気が抜群。

ふたつの作戦が交錯していない(邪魔したり窮地に陥ったり、逆に協力相乗効果上げたり)のがやや残念かな。

ところでこの映画、二時間半もあったと後から気づいてビックリ。
全然長さを感じなかったですよ。むしろもっと観ていたかったくらい。


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October 19, 2009

悪夢のエレベーター

堀部圭亮監督

産気づいた妻からの連絡で家に帰る途中の男、ヤクザ風ファッションの関西弁男、ジョギングに出かける途中だという黄緑ジャージ男、ずっと黙ったままのゴスロリ少女。深夜のエレベータに閉じ込められた四人は……。

なにを書いてもネタバレになりそうなので書きようがないです。

仕掛けはなかなか面白いし、伏線も丁寧に考えられているけど、細かいとこまで追求するとかなり無茶。
ばれないわけがないじゃん……。

途中の「実はその1」説明が長くてもたついたのが残念。
最初からなのか、映画館が悪いのか、途中から音が変で(スピーカーのひとつが死んでるみたいに聞こえた)した。中盤くらいには直ってたけど。

ラストは「なるほど」。
パズル風味のミステリが好きな人のみおススメします。
例えば「そして誰もいなくなった」とかのね。
動機は納得できるようなできないような……でした。

なお、エンドロールの最後にひとシーンあるので、観る方は明るくなるまでご着席のままでいらしてくださいまし。


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July 02, 2009

ウルトラミラクルラブストーリー

横浜聡子監督

陽人は他の人とはちょっと違う思考経路の持ち主。青森の祖母の家近くに住み、農業をしている。一方、保育士の町子は死んだ元カレのことを占い師に相談するためもあって青森にやってきた。町子にひとめ惚れした陽人は、猛アタックを繰り返すが、度が過ぎていて町子には困ることばかり。そんなとき、あるハプニングがあって陽人に変化が……。

純粋といえば純粋な青年の恋物語なんだけど、
…………なんだろうこの話。

なにかの記事だったかで、「映画を頭でこねくりまわして考えるタイプの人にはわからない」みたいな話を読んだので、
ああ、わたしにはわからないのかも、とは思っていたけど、
本当にわからない。

純愛ドタバタ部分は、ちょっとシュールで可笑しくはあったのだけど、
ラストの意図はいったい??
どんなタイプの人にならわかるのか、聞いてみたい。


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June 06, 2009

インスタント沼

三木聡監督

沈丁花ハナメ(麻生久美子)は不運続きの毎日で、遂には担当していた雑誌まで廃刊に追い込まれてしまう。子供の頃に招き猫を沼に捨てたことで運も捨ててしまったと思い救出しようとするハナメだが、既に干上がった沼ではどうしようもない。そんなとき、母(松坂慶子)の手紙から自分の出生の秘密を知り、実の父親(風間杜夫)を見つけだすものの、あまりのダメっぷりにますます凹むハナメだが……。

今回はアタリのほうの三木聡でした。

しおしおミロがああいう風に化けるとは、思いもよりませんでしたよ。
くだらなーいコネタも満載で、いつもの俳優さんたちも出てて、学芸会みたい。
ハナメ役も、『時効警察』の三日月さんが職業を変えてやってきたかのよう。

舞台がどこかはわからなかったけど、もしや蒲田だったりするのでしょうか?(笑)
出て行ったお父さんは平田満だったりするのでしょうか?
(……わかりづらいコネタですみません)

人生がけっぷちだというハナメだけど、けっこう根アカで立ち直りも早くて、とっても可愛い。

可愛いといえば、お母さん役の松坂慶子も可愛くて(某篤姫よりさらに貫禄を増してたように感じるけど)
ふたりが揃っているとそれだけで微笑ましい。

キッチンでのシーンなど、
他より画面が明るく思えたから、微笑ましく見えるように照明とか工夫してるのかも。


きゃほー! と叫んで踊っている彼女をみていると、
明るく生きた方が勝ちだな、と思ってしまう。
とことん楽しい映画でした。


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May 22, 2009

おと な  り

熊澤尚人監督

カメラマンの聡は風景写真を撮りたいと願っているが、モデルである高校時代の友人シンゴの写真でブレイクしたこともあってモデル撮影の仕事ばかりだ。一方、花屋で働く七緒はフラワーデザイナーの勉強のためにフランスへの留学を控えている。2人はアパートの「お隣り」同士だが互いの顔は知らない。しかし壁越しに聞こえてくる生活の音が、互いに互いの癒しとなっていた。そんな二人の生活に漣が立つ。きっかけはシンゴの恋人の茜と、七緒がよく行くコンビニの店員だった……。


気持ちの揺れ動きには感動したけど、話の展開には苦笑……というとこかな。

都会でひとり暮らしをしていて、
夢を持っていて、
多少は夢に手が届きかけているけれど、思い通りにはいかず、道は半ばでもがく毎日。
年齢的にもぎりぎりのような気がしている。
彼氏彼女はいない。積極的に求めているわけじゃないけど、気持ちの支えは欲しい。

そんな気持ちは、誰にだってある。
今現在がそうでなくても、過去に、未来に。また、想像もできる。


隣の部屋から聞こえる「音」。
誰かが生活している音を通して、自分も生きていることを実感する。

いい設定だと思ったし、
柔らかな印象の、気持ちのいい話だし、
壁を通して「歌う」シーンは、それぞれの気持ちや労りが伝わってきて、つい泣けてしまった。

岡田准一、麻生久美子という両主役は文句なく上手いし、
まさに等身大の描き方だし、
脇役も実力のある人を揃えてる。
スクリーンの向うで誰もが「生きている」ことが、ちゃんとわかる。


それだけに、「実は……だった」という展開には、
それでいいのかなあ? と、ちょっと気が削がれる感がありましたね。

……いや、ちゃんと伏線は張られてたけど。
……驚きの展開といえば、驚きの展開だけどさあ。

そんなウルトラCがなくても、なんか音がらみで出会わせようよ。
「音鳴り」というのが、この映画の最大の売りなのに。
そういうのが物語を見る醍醐味だろうに。

そういえば、同じ監督の『虹の女神』を観た時も、同じような感想を持ったなあ
あの時は、映像で語るべきとこを手紙で語っていて、
どうして折角の設定を活かさないのだ? と思ったんだっけ。

いい話だけに勿体ない。

……って思ったんだけど、
もしかしたらこれも、
「実は……だった」人と恋に落ちたい、というのがアラサーの大半の希望で、
自分にも同じことが訪れるかもしれないという期待が持てるじゃないかと、
身近な物語を狙ってのことなのかしらん?


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January 20, 2009

悪夢探偵2

塚本晋也監督

他人の夢の中に入ることのできる京一は、悪夢探偵と呼ばれている。しかし他人の夢に入ることは命を縮めることに近く、彼はそれを厭っていた。そんな彼の元に女子高生がやってきた。いじめた相手が夢にでてきて眠れないという彼女の依頼を断ったものの、やがてさまざまな事件が起こる。彼女がいじめたという女子高生のようすは、京一自身の記憶と夢に関わっていた……。

ホラー映画としてもよかったし、
親子関係に起因する思慕と、一方で、生を続けることは恐怖である、というテーマも面白かったですね。

特に、「生きてることは楽しい」ではなく、
「生きていくことは恐ろしいことだ」、という考え方は、目からうろこ。
そう感じる理由を特殊能力のせいにしてるけど、
でも実は、誰にでもあてはまることなんですよね。
上手に目を潰れるかどうか、ってだけなのかもしれない。

その怖さをホラーにしたとこがよかったです。

さて、この映画、タイトルからみても続編で、前作も観てるんですが
本作は、前作から予想してたより好印象。

前作の記憶が少々ヤバいのだけど、
全般の雰囲気はいいけど最後でずっこけた……、という印象だったような。
特に、ラストで「悪夢探偵」が妙に前向きになってしまったのに違和感を持ったように憶えてたんだけど……。うーん、ヒロイン役が酷かっただけだったかな。

物語のパターンとして、主人公が成長する、というひとつの形があるんだけど、
京一も、1でも2でもそれなりに、世界に対応しかける、というラストになるんですよね。
そういう法則にのろうとしてる。

でも1から2への階段、下ってるぞ。
今回のほうがより「ひきこもり」になっていたように感じるんだけど(笑)

そこがどうにも不思議なんだよねえ……
けど、単体としてみると面白かったですよ。
もしやなかったことにしたいのかなあ、パートワン(爆)。


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January 19, 2009

永遠のこどもたち

J・A・バヨナ監督

孤児院出身のラウラは里親に引き取られ、結婚もして幸せに暮らしている。彼女は夫と幼い子どもとともに、かつての孤児院を買取り、再建しようとしていた。夫は医師で、子どものシモンは空想癖の強い少年だ。引越し後、シモンは一層その空想を発展させ、彼女には見えない友人と遊び始める。そして開院パーティの日、シモンが消えた……!

この映画はミステリーなのかホラーなのか、それともファンタジーなのか。
ギレルモ・デル・トロ製作なのだけど、「パンズ・ラビリンス」はファンタジーよりだし、「デビルズ・バックボーン」はややホラーによっていたし、どういう方向に進むのだろうか……。

そう思い、あれこれの可能性を考えながら観てました。

どっちに転ぶのかわからないということは、誰が怪しいのかどこで落とすのかもわからないんですよね。その部分でも、とても愉しんだ映画。

ホラー演出も、日本やハリウッドの見慣れた「手段」ではなかったこともあり、新鮮でした。
ただ、容赦がないというか、グロいのが苦手な人には勧められないけど。

一家の秘密、孤児院の秘密、そしてラストの展開。
物語の展開も面白かったのだけど、テーマ的な部分にも魅せられました。

ネタバレになるので細かくはいえないけど、
子どもを取り戻したいという母親の、深くも哀しい想いにやられた、とでも言いましょうか。

夢と現実と……と。果たしてどこが幸せな場所なのか。

かの江戸川乱歩は、
「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」という言葉を好んでいたとのこと。
ここの石碑にも刻まれてる
それを思いだしました。


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November 17, 2008

イーグル・アイ

D・J・カルーソー監督

アパートに大量の兵器が送られ、突然FBIに逮捕されたジェリー。一方、子ども音楽隊のメンバーとして出かける息子を送り出したばかりのシングルマザー・レイチェル。見知らぬふたりに、謎の女性から電話が入り、指示に従うしかない状況に追い込まれる。いったい何が起こっているのか。交通事故で死んだばかりの、米軍に勤めていたジェリーの双子の兄が鍵を握っているようだが……。

「ここまでやるか!」というサスペンスに継ぐサスペンス、何人死なせるんだと思えるほどの激しいカーチェイスに、前半興奮して見てたけど、

ネタの割れてきた後半は、「ここまでやる必要あるのか?」とだんだん疑問が。

単純アクションとして楽しめば、充分に面白くはあったんだけど。

なにがどう気分が失速したのか、説明の仕様がないので、以下ネタバレ↓↓
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August 04, 2008

歩いても歩いても

是枝裕和監督

ある夏の日。横山家では長男の15年目の命日を迎え、長女、次男が家族をつれて帰省していた。父・恭平は引退したものの医師という職業にプライドを持っている。母・とし子は家族思いだがその気持ちが時に身勝手でもある。長女・ちなみは夫や子どもとともにムードメーカーに努める。そして次男・良多は昔から父親とそりが合わず、また子連れのゆかりと結婚したこともあり、向かう足も重いのだった…。

静かでしみじみした映画でした。
とある一家の一日を覗き見した、という感じ。

思惑、というか、家族それぞれの「誰かに何かを求める気持ち」が、
相手をいたわりながらも、どうしても食い違ったりすれ違ったりしてしまうようすは、
この横山家だけではなく、誰の家庭にもあることかもしれないなと思いながら見てました。

ドラマチックなものはない映画です、
けれど、人と人の係わり合いはそれだけでドラマなのだと感じさせてくれます。


「歩いても歩いても」というタイトルは、
70年代の歌謡曲のサビからきているのだと、映画のなかで説明されてました。

でも、勝手な思い込みだけど、
「歩いても歩いても、追いつけない誰か」「歩いても歩いても、向かい合えない誰か」のようでもあるような気がしました。

そして、歩いても歩いても、「いつでも少しだけ遅い」のかもしれないと。


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July 10, 2008

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

スディーブン・スピルバーグ監督

最後の聖戦から19年。
時は、米ソ冷戦下の1957年。とある軍の保管庫に連れてこられたインディ。拉致したのはソ連の秘密組織に所属するイリーナなる美女で、そこにある「軍が密かに回収したモノ」が目当てだという。はたしてインディの冒険は始まった。目指すは南米、秘宝クリスタル・スカル。

感想をひと言で言うと、「年寄りの冷や水」かも。

……いやまあ、面白かったですよ。あれはあれで。

ネヴァタ州、というテロップ。そして保管庫の扉が閉まって「51」という文字。行き先がマヤだのアステカだのの遺跡。
物語の冒頭から、ああ、そっちに行くんだねえ(遠い目)
……という気分が満ち満ちてしまいました。

「インディ」を観にきたのか、「未知との遭遇」を観にきたのか、少々混乱しましたが、
謎をばらまいて、スピード感豊かに展開して、笑えるシーンもたくさんあって、バトルがどんどん派手になって。
典型的なエンターテインメントのつくりで、
安心して観ていられます。
テーマソングが流れると、文句なしにワクワクしちゃうし。


とはいえやっぱり、前三部作のインディとは別物のような気も。

冷蔵庫に入って生きのびた、って時点で、
インディは、外見はかわらずとも中身はゴジラになったのかもしれません。
だから滝から落ちても平気だったんでしょうね。


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May 28, 2008

アフタースクール

内田ゆうじ監督

母校の中学で教鞭をとる神野の元に、同級生だという探偵が、別の同級生木村を探しているとやってくる。怪しげな写真は持ってくるわ、怪しげなことに巻き込まれるわと、あたふたの神野。しかし実は神野もまた、昨夜から木村と連絡がとれずにやきもきしていたのだ。なにしろ……。

お見事はなまる!!

前作「運命じゃない人」からかんがみ、
1、期待大
2、余分な情報は入れないほうがいい
3、伏線に注意

と胆に念じて(?)観ました。
うん、満足です。

エンドロール後のラストシーンに繋がる人物だけは「これがフィクサーだな」と感じたけど、
後は「なるほどなるほど」と楽しく観させていただきました。

話が反転して、その後再び「実はこれはね……」という謎解きも無理がなく(やりそうだなあと納得できる)、
後味も、「騙された」という爽快感だけではなく、「しみじみ」という余韻があり、
アレな人はちゃんとアレになるという納得があり、
しかも気持ちに刺さるセリフが用意されてて。

今年の最高傑作でした。

「甘くみてるとダマされちゃいますよ」というキャッチコピーもまた、美しく決まってますね。


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February 15, 2008

L change the WorLd

中田秀夫監督

夜神月との最終決戦で、自らの命の期限を定めたL。そんなころ、タイのある村で殺人ウィルスが発生し、それがゆえに村が消滅させられた。そして、その村の生き残りだと言う少年が、ワタリを頼ってやってくる。まだ同時に、ウィルスワクチンの研究者の娘もまた、彼のもとにやってくる……という話。

ツッコミどころ満載の映画でしたなあ。

ストーリー展開に緩急&上下動があるので、退屈はしないのだけど、
しかし、盛り上がればそれでいいというその場対応が多すぎ。
「なんじゃそりゃ!」の連続で笑いました。(以下ネタバレ↓↓)
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October 13, 2007

X―men:ファイナルディシジョン

ブレット・ラトナー監督

ミュータントは人類の進化や別種への枝分かれではなく「病い」であると、その能力を消去する薬“キュア”が開発された。ミュータントとして生きるか人間になるか、ミュータントたちは選択を迫られ、マグニート一派はキュア開発のカギを握る少年を突き止め、人類とミュータントは全面戦争へと向かう。果たしてX−menたちの選択する道は……。

WOWOWでの視聴。
おかげで「ありかよ!」「なんだよ!」「どんだけ〜!」と、
自由にツッコミを入れながら観ることができました。

アクション部分は、さすがに劇場で観るほうが迫力あるんだけどね。
こういう観方も楽しい。

お約束の展開ながらもきっちり楽しませる映画でした。
ラストも伏線が効いててマル。

……しかしそうすると、もし続編が作られるなら
別の役者があの人を演じることになる、ってことなのかな?


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September 22, 2007

UDON

本広克行監督

讃岐うどんの紹介映画。それだけでしかない。


……あ、一言で終わってしまった。

先日讃岐うどんを食べに行ったので、つい観てしまいましたが、だからなに? という内容でした。
讃岐うどんのポイントは「腰」なのに、その「腰」になる部分がないよ。
主人公の夢(NYでお笑いやること?)が腰なのか、
タウン誌で讃岐うどんを紹介するというコンセプトの成功物語が腰なのか、
父と息子の物語が腰なのか。
一体どれなのよ?? 腰なんてないのかい?!

これじゃ、どろんとした麺に甘いタレかけて喰う伊勢うどんだよ……(三重出身ですが、伊勢うどんはゆるくて表面が爛れているので苦手なんだよねえ)

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September 02, 2007

オーシャンズ13

スティーヴン・ソダーバーグ監督

“オーシャンズ”の重鎮ルーベンが心筋梗塞で倒れた。共同経営のつもりだったホテルの経営権を、ホテル王バンクに騙されて奪われてしまったからだ。バンク許すまじと集まった仲間たちに、なぜか宿敵ベネディクトまでも加わり、復讐の「仕掛け」がはじまる。

12があまりにずだずだで、正直観るかどうか迷ってたんだけど、
周囲の評判がいいのと、夏休み期間で観るものがない(自分が心惹かれるものがない)ため、つい映画館に。

あ、おもしろかったっすよ。
復活したね。(といっても最初の11にしても、これ、11人要るんか?という感想だったんですが)

良かった点はなんだろ。
やっぱりラスベガスが舞台に戻って、
「キラキラ感」「特別」「夢舞台」という独特のオーラが出たことかな。
そして「復讐」というメインのテーマがしっかりあって、「女性関係・恋愛問題」のような余計な(笑)枝葉がなかったことかな。

枝葉にあたるトゥルアー(ヴァンサン・カッセル)の暗躍(?)も、「復讐」の一種だしね。

とはいえ、やっぱり11人、いや13人も要らんと思うので、打ち止めにしてもらっていいです。
そろそろソダーバーグの別の作品が観たいですわ。

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August 05, 2007

アヒルと鴨のコインロッカー

中村義洋監督

椎名は引っ越し初日に不思議な隣人と出会う。妙になれなれしいその隣人は河崎と名乗り、一緒に本屋を襲わないかと突然の提案をしてきた。理由は、同じアパートに住む、引きこもりがちなブータン人の留学生ドルジに広辞苑をプレゼントするため。やがて彼は、そのドルジと恋人琴美、そしてその琴美が河崎の元カノだったという物語を話し始めるのだった。伊坂幸太郎原作。

原作を読んだのが発刊遠くない頃だったので、トリックのキモ部分(実は○○だったという部分)しか覚えてません。
でもそのキモというのが、テキストだから成立するもので、
映画化の話を聞いたときに「これ、どうするつもり?」と思ってたのだけど……。

お! うまく処理されてるじゃん!
というのが第一の感想。
(処理の内容は後で書きます)
原作を読んでないなら素直に驚けるし、読む前に観に行ったほうが面白そう(もしくは適度に忘れる間があったほうがいい)。

そして……(以下、ネタバレはしないように書いたけど、うっすらわかるので隠しておきます)↓↓↓
続きを読む

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August 03, 2007

親指さがし

熊澤尚人監督

武は8年前の“親指さがし”の最中に行方不明になった由美子を忘れられなかった。そのときに親指さがしをしたのは6人。二十歳になった彼らが、同窓会で再会する。偶然にも同じテーブルのくじを引きあてて。武は残り4人に、「由美子を捜すためにもう一度親指さがしをやろう」と提案するが……という話。

あーー。またやっちまいました。
松山ケンイチ出演ということで観てしまった。
山田某という原作者からしてやばいとは思ってたんですが(苦笑)

とりあえず怖そうなホラーを作っとこう、というコンセプトなのか? これ。
警察の捜索があったんだから8年前に見つかってもいい場所じゃん。最初から成立してないじゃん、という内容もひどいけど、美術もひどい。
冒頭から造花とまるわかりの朝顔と向日葵。
ねえ、向日葵って、太陽のほうを向くんだよ? 
ばらんばらんの方向に顔を向かせている向日葵ってはじめて見たよ。
朝顔はガンガンに日が照ってるのに咲き誇ってるし(伊藤歩がきたときは影から見て昼でしょうが)。
死体は泥人形だし。
どうなってんだ、これ。やっつけ仕事なの?
美術として名前の上がってた人は、黒沢清の「LOFT」もやってるみたいだけど。


あ、松山ケンイチ(友人役・結構活躍する)は、演技は悪くはなかったです。
(あと伊藤歩も。この二人が引締め役だったもよう)
銀縁眼鏡に短髪、ポロシャツで、理系大学生って雰囲気でしたが、
実は、元絵描き志望で諦めたという設定。
……諦めたのがいつか判らないけど(二十歳で専門学校も行ったって言ってるから最近?)、
これまた「らしさ」を作り損ねてるなあ。


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July 15, 2007

ウォーターズ

西松了監督

ストレートパフォーマーのリョウヘイは収入の良さに惹かれてホストに転身。しかし面接してくれた店主がトンズラ。新規店舗要員と聞いていたが、どうやら保証金詐欺に遭ったらしい。同じように騙された「夢破れた」7人の男と店舗の持ち主。彼と暮らす心臓病の孫娘のためにも……と、ホストクラブを自分たちの手で運営しようとする。……という話。

熱さも粋も感じない、そしてカタルシスもない映画でした。

そーねー、いま流行りのホスト(注・05年作06年公開)に女性起業家を絡ませて、全体の流れは夢追いストーリー。なーんていいんじゃない? 挫折した人間と途上の人間と夢を叶えたけど虚しい人間を対比させて、でも、あまり暗くならずにライトにコメディっぽくが基本ね。
でもって最後にはどんでん返しが欲しいなあ。あっと驚く「騙し」でシメ。
あ、主演クラスはイケメン揃えようね。
「旬」の小栗君中心に、仮面ライダー3人(葛山信吾・森本亮治・須賀貴匡)と、ウルトラマン(桐島優介)も入れて。
若手ばっかりじゃ締まらないから、そこは重鎮・原田芳雄に任せようよ。美少女(成海璃子)も足そうかな。そうそう、白雪姫と七人の小人みたく。お、このモチーフ、使えるんじゃない?

……なーんて軽くきまったんじゃないの? と、勘ぐりたくなるほどの薄さでしたね。
まさに水増しストーリー。

「詐欺」をドラマとして楽しめるかどうかってのは、爽快さにあると思うんですよ。
庶民が想像もつかないほどの大金が指先一つで動く、とか、
貧乏人ののし上がり、とか、
権力者や悪いヤツが騙される、とか。

マジメに働いて、そして○○費としてプレゼントしたお金。
でもその○○というのは嘘でした、結局みんなもう一回騙されたのでした。
というのでは、全然カタルシスないぞ。
なんどもリフォーム詐欺に遭う高齢者世帯みたいでいたたまれない。そんなリアル感はいらんでしょう。

とってつけたように、「でも僕らはやればできる人間だとわかった」みたいな爽やか前向きラストを持ってこられてもなあ。


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May 03, 2007

エミリー・ローズ

スコット・デリクソン監督

悪魔払いの最中に亡くなった娘。彼女の死に神父はどう関わったのか、その行動が法廷で裁かれることとなった……という、ドイツでの実話を参考にした(<まじ??)ハリウッド映画。

いかに陪審員に自分の主張が正しいかを、はったりと感情の揺さぶりで迫る法廷劇。
……でしたね。
メインのストーリーは。

そこに、「エミリーに起ったこと」を、主に神父と家族と恋人の視点語りで加えています。

つまり、観客はあくまで「弁護側の証人」なんですよねえ。
弁護士も、最初はかなりの野心家として見せてるものの、ラストは信念を持った人として描かれるし。

だから、神と悪魔の存在を問う、というより、
それらはアリという前提だけど、でも法律とのすりあわせを考えるとこの結論で持っていくしかない(特にラストの量刑など)という
着地点を考えるお話のように思えました。

ホラー映画と思ってみると外れだけど、法廷ロジックものとしてはアリかな?


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March 04, 2007

エクステ

園子温監督

コンテナ一杯に詰められたアジアからの人毛。それは日本女性にエクステとして加工される商品。そんなコンテナの一つに、ある少女の死体が混じっていた。少女は臓器も眼球もとられ、ゴミのように捨てられていた。その少女に興味を持った死体置き場に勤める山崎が、彼女の毛を加工してエクステに仕上げたところ……。

とまあ、おどろなシチュエーションなんですけど、
まーったく怖くないです。
しかしコメディとしては、最高に面白かったです。

山崎@大杉漣のハジケっぷりは眼福(え?)。楽しませていただきました。
初手から、最期の「それからどうしたオジサン」(……あの「ハクション大魔王」の場面転換にでてくる傘さしたひとです)まで、
どこを取ってもインパクト大です。
それに加えて、主人公@栗山千明の、
海辺で迎える爽やかなラストシーンに呆れかえり、ぶっとびました。

どこまでが本気で、どこまでが冗談なのか、わからない話でした。
体中から涌き出る髪とか、イッちゃってるオヤジとか、エトセトラ、
人の神経を逆なでる気持ち悪いシチュエーションてんこもりなのに、
主人公だけは助かって「あはは」と笑うグットエンド。
ふざけているのか媚びているのか、正直わからない。

……うーん、それとも馬鹿にしてるんでしょうか。
ホラーなんて書き割りのような人間で充分だろうと、
わかりやすい展開で怖がれと。

ま、笑わせてもらえたから、いいんですけどね。

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February 10, 2007

あるいは裏切りという名の犬

オリヴィエ・マルシャル監督

パリ警視庁は、BRI(探索出動班)と、BRB(強盗鎮圧班)を束ねるふたりの警視。彼らはかつて親友だったが、同じ女性を愛したことで疎遠となり、現在は反目しあっていた。そんなふたりが、ある現金輸送車強奪事件を巡る捜査と次期長官の椅子を巡って一層の対立をし、そして悲劇と破滅の幕が……という話

男臭くて渋い映画でしたねー。

フランス映画なんだけど、邦題がかっこいい。
原題は、「36 QUAI DES ORFEVRES」(ORFEのEの上に、「'」が乗っかってます。)
ORFEVRES河岸通り36、という地名で、
どうやらパリ警視庁の住所らしいです。
つまり日本だと「桜田門」みたいなタイトル。

監督も共同脚本(ドミニク・ロワゾー)も警察官だったそうで、実際の事件や人物をヒントにしたそうです。
内容も、犯罪がテーマというより、警察組織のいざこざがテーマ。
正義感は強いけれど荒っぽい捜査を行なうレオと、上昇志向の強いドニ。
一方が一方を陰謀によって陥れていきます。
しかし陥れられるほうも清廉潔白というわけではない。
冒頭から犯罪をおかしてますからね、刑事たちみずから。
薄汚なく愚かしくしかし愛すべき犬たちの物語。
部下にも醜いけどカッコいい刑事が出てます。いい役割といい死に方で魅せてくれます。

セリフも洒落てましたね。
一番好きなのは、裏工作の甲斐(?)あって、ライバルの蹴落としに成功した男と、長官とのトイレでのセリフ。
「裏社会じゃ、お前のような男は、うらぶれた駐車場で消されるだろう」
「裏社会じゃ、あなたのような男は、忘れ去られる」

成長した娘があまり可愛くないのが残念だけど、
男性たちの物語なので、女性は添え物かな。
娼婦という方は恐ろしい体型だったし。


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January 25, 2007

悪夢探偵

塚本晋也監督(脚本・撮影・編集・美術も)

自殺志願の少女と中年男性。別の場所、別の時間ではあるが、どちらも自分で自分を切りつけ、血まみれとなって死んでいた。自殺にしか見えないが、しかし同衾の妻は「悪夢をみてうなされているようだった」と語った。単なる自殺なのか、疑問に思う女刑事霧島@hitomi。
一方、他人の夢の中に入る能力のある青年京一@松田龍平がいた。彼は請われて夢へと入るが、そのたびに苦悩を重ね、世を儚んでいた。その京一のもとに、霧島刑事がやってきて……という話。

夢、オカルト、猟奇殺人、スプラッタ、そして憂いを秘めた美青年(爆)
好みアイテムてんこもりでした!

塚本監督のドロドロ暴力人体変形悪趣味アートな世界から、上手に上澄みがすくってあって、
誰もが楽しめるエンターテインメントになってましたよ。
……スプラッタ苦手な人は止めておいたほうがいいと思うけど。

少女と中年男性、そして安藤くんの自傷シーン、クライマックスの対決シーンは、迫力満点で悪趣味で素敵。
なのに松田龍平が夢の中から戻ってくるシーンは幻想的でため息がでるほど美しい。

いつもながら塚本監督本人も出演し、美味しい役を持っていってます。
まあ、なんで「あの場」でずっと携帯を持っていられたかは不思議だけど(笑)、納得の結論でした。

あ、結論に納得したというのは、事件の正体に、です。
おおむね満足だったんだけど、
ラストのラストは少々「ぽかーん」とさせられました。
なんだろ、あの、まるで青春映画のような続編狙いみたいな、とってつけたようなシーンは。

hitomiもちょっと、ね。
演技力なさすぎ。キャラクターや行動も、無駄に自分探ししていて、共感できない。
惨殺するために困った女にしたのかなあ、と思ってみてたけど、……うーん、残念<ヲイ


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December 30, 2006

大奥

林徹監督

5歳で将軍になり、8歳で夭折した第7代将軍家継の御世。大奥では、将軍生母月光院と、前将軍正室天英院の争いが起こっていた。天英院と古き老中一派は将軍を操るがごとくに実権を握る能役者あがりの間部詮房を追い落とすため、ひとつの策略を実行にうつす。それこそが、大奥の粛清と歌舞伎の一門山村座の廃座を呼んだ「江島(絵島)生島事件」であった。……という話

華はあるけど粋のない映画でしたね。

テレビドラマは観たことがないのだけど、
舞台だけ借りた現代劇なんですね。

「(絵島の)歳は28の女盛りでございます」の台詞に、椅子から転げ落ちるかと思いました。
……江戸時代の28って、「年増」だよ?
いやほんの、10年、15年前でもそうなんですけど。
なにを観客にこびてるんだ。

花火も現代のものをそのまま使ってて、
情緒がない。

一緒に観にいった人、いわく、
「密通してないといくら言い張っても取り調べ方が全員ぐるになってて結局殺しちゃうんじゃ、あんな面倒な策略せずに全部でっちあげればすむじゃん?」
……た、たしかに。
あの事件だけみると、そう見えるよなあ……。

本当は、生島は磔じゃなく三宅島流しになっています。
史実(?)をネタにした物語なので、演出の範囲内だろうからいいんですが。

ただ、勢力を誇っていたのは月光院方のはずです。
同時に、奥の女中たちに規律の乱れがあった。
その乱れを利用して、月光院一派の追い落としのために(千人以上が連座させられたとか)、天英院と老中方が罠をはったという視点で事件を描いてるわけでしょう。

そういった背景はナレーションでは説明してるんだけど、
映画では月光院が弱すぎて、二つの派閥の争いというより、虐げられる人。(鍵が開いたときには笑いましたが)
絵島もいじめられっこを庇うマジメな学級委員長タイプにしか描かれてなくて、むしろ規律を守らせる人になってるし。
天英院派閥が強力すぎますよ。
ただの弱いものいじめにしか見えやしない。
これでどうやって大奥大粛清につながるのか、さっぱり伝わらない。

まあ、伝えるつもりはないのでしょうけど。
やりたかったのは悲恋モノ&女子ドロドロですね。

わたしも、話は二の次で、
及川ミッチー・北村一輝・西島秀俊の色男3人組めあてだったんですけどね。


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December 21, 2006

犬神家の一族

市川崑監督

昭和22年。信州の帝王、犬神家当主、佐兵衛が死んだ。莫大な遺産を残して。そしてここに遺産を巡る血みどろの争いが幕をあける……、という話。

いやあ、松島菜々子、背が高いなあ。
奥菜恵と向かい合ったときには、大人と子どもかと思いました。
そりゃ、スケキヨさんといだきあうには「しゃがむ姿勢で」撮るしかないでしょうね。
某氏に「おひめさまだっこ」された図も、ちょっとバランスが……。

30年前の同監督作品のリメイクで、一部追加があるものの、脚本もほぼそのままなぞっています。
惨殺死体のツクリモノ具合までもが、昔の技術のまま。
30年前のものだと思って観るなら見られるけど、今観ると、かなり笑える……。

ちょっと前に見直したばっかりなので、やはり比べてしまいますね。

お話は面白いので、今、リメイクされたものを観ても面白いことは面白いんだけど、
正直、昔のほうが好きです。
古いだけあって、空気が違うんです。おどろおどろしさが際立ってみえます。
今のは、仕草といいセリフといい、どこか学芸会のような「大仰さ」が目立ってしまうんですよね。

また、宿の女中さんとのうどん屋でのかけあいも、前のほうがいい。
フカキョンの問題じゃなく、テンポだと思うんですよ。
あのシーンは、
うどんを食べようとしている女中さんに対し、金田一さんが無邪気に尋ねてどんどんしゃべらせるので、彼女は全然食べることができないという
彼の気の利かなさや、とぼけたところが面白いのに、
今回、金田一さんも充分喋ってるので、そんな雰囲気にみえないんですよね。

松子奥様はどちらもよかったですよ。
あんたの方が仮面をかぶってるんじゃないかっていう白塗りも怖い。
仮面のスケキヨは、さすがに今の方がリアル。
時折見える口元がなまなましくて○です。

ちなみに金田一耕介だけでなく、署長=加藤武、神官=大滝秀治が、30年前の役柄まんまでやってます。
かつて梅子さんをやった草笛光子も、お琴の師匠役で出てます。
……でもこの役は、前回の岸田今日子の方がいいなあ。
草笛光子、ちょっと演技過剰。
「おかしいと思っておりました」というセリフなどは、岸田今日子の淡々とした口調の方が空恐ろしいし。
秀治がやるなら彼女もやって欲しかった……と思いながら家に帰って。

そして、訃報を聞きました。残念ですね。


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December 17, 2006

エコール

ルシール・アザリロヴィック監督

どこかの森の中。6歳から12歳までの少女たちが暮らす学校がある。少女は棺に眠らされてやってきて、数年の間ダンスと自然の仕組みを学び、やがて大人へと孵化し、どこかへ。彼女たちを取り巻いている世界とは……という話。

監督は女性(ギャスパー・ノエのパートナー)なのですが、超ロリータな世界。
男性のいない森の中、白い服に身を包んだ女の子たちが、踊り、泳ぎ、戯れる。

新入生(?)としてやってきたイリスという少女の視点を通すので、
彼女と同じように、突然の世界に放り込まれた観客が、
「ここはどこなのか」「なにが行われているのか」「この謎はなにか」と、
考えながらも一年を過ごす……という仕組みです。

でも明確な答えが出されるわけじゃない。
解ける謎もあるけれど、
想像するしかない部分もあり、
説明や設計図が描けない映画です。

観て、答えを「知る」のではなく、「感じる」タイプの映画。
多分、正しい「感じ方」はないんだと思います。

禁断の世界めいた怖い話かなと思ったけど、とても綺麗で静かな世界でした。

ちょっとネタバレ、というか、感じたこと。↓↓
続きを読む

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December 16, 2006

UNKNOWN

サイモン・ブランド監督

鍵のかかった廃工場で5人の男たちが気づいたとき、誰の記憶も残っていなかった。話が明らかになるに連れ、どうやら自分たちのなかで2人は誘拐事件の被害者であり、3人は彼らを見張るために残された犯人側だとわかる。身代金を奪った主犯チームがやってきたとき、誘拐された2人は殺され、見張り役の3人も罰を受けるだろう……。どうする? どうするのよ、オレ??

ってな密室モノ。『キューブ』『ソウ』のような話。

好みタイプの話で、楽しめたけど、これ、映画より小説向けではないかな。

三人称視点の映画だと、どうしても「嘘」がつき辛い。
そこをカバーするために、神経ガスを吸ったという一時的記憶喪失を利用して謎を作っているのだけど、
この設定が邪魔をしている部分もあるのよ。

会話や行動から正体を暴く・謎を解くという流れにならずに、
映画の中の時間が進むにつれ、それぞれが徐々に思い出して状況がわかっていくのですね。
だから考えずとも自然に答えが画面に現れてくれるのですよ。
あと、ひとりだけほとんど会話に加わっていない人間がいるんだよねー。これも設定から仕方がないんだけど。

さらに、主犯チームがやってくるというタイムリミットが、
壁じゃなく、扉の役割になっていて(誰が何者かわかるから)、
対抗する手立てもあって、ストレスのピークにはなってない。

とはいえ、自分が善なのか悪なのか、という惑いに与えられた「解答」はなかなか面白く、
そしてさらにもう一ひねりあるとこはマルでした。


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December 15, 2006

硫黄島からの手紙

クリント・イーストウッド監督

太平洋戦争終盤の激戦の地、硫黄島。
「父親たちの星条旗」がアメリカ側からの視点で撮られたのに対し、本作は日本側から描く。主人公となるのは、パン屋をやっていて兵隊に「取られた」西郷と、アメリカ留学の経験のある指揮官である栗林中将。ふたりの視点と立場を織り交ぜながら、悲劇の戦いは進んでいく。


とても面白く、練ってある話でした。
「パールハーバー」や「SAYURI」を観てしまって、観ることを躊躇っているならもったいない。

偉い人が語り尽くしているので、なにも言えることはないですが、
巧いなあ、小憎らしいなあと思ったのが、
中盤に出てくる「捕虜」となる二人(二組というか)の扱い。
フェアで残酷です。

捕らえてきた少年兵の扱いを巡っての、伊原剛志の台詞。そしてあの手紙。
それを踏まえて、加瀬亮の背中からやってくる銃弾。
とどめが、一服した後でのあのシーン。
他のアメリカハリウッド映画なら、あそこで加瀬くんをああいう扱いには、……しませんよね。

どちらの立場の人間も、ここまで残酷なことをするかという、戦争。
残酷なことをさせてしまうのかという、状況。

そのなかで正気を保っていくこと、自分の頭で考えること。行動すること。


硫黄島は昭和43年に返還され、今は海空の自衛隊の基地があるそうですね。
米軍との合同訓練も行われることがあるそうです。→Wikipedia



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October 24, 2006

奥さまは魔女(05)

ノーラ・エフロン監督

人気TVシリーズ「奥さまは魔女」をリメイク映画にしようとする落日スターのジャック。彼がイメージにぴったりと街で見つけた「サマンサ」役は、なんと本物の魔女だった。実は魔女イザベラは、人間のような生活がしたいと地上にやってきたのだった。……という話。

まあ普通に笑えるコメディというか。
倍速で観るならいいかなあ、というか。(それは「いい」のか?)

多分、わたしに原作TVドラマに対する思い入れがないからでしょうね。
ちぐはぐな話だとは思ったけれど、それほど「じれったさ」は感じなかったです。

魔女イザベラ役はニコール・キッドマン。
実に可愛い。ぴったりセーターとふんわりスカートが似合っていて、ちょっとクラシカルな雰囲気の「お嬢さん」。
マイケル・ケインとシャーリー・マクレインがきっちり締めています。
……というか、この三人のお陰で、観られる映画になってるような。

ダーリン役のウィル・フェレルは、わたしはちょっと……でした。がちゃがちゃと煩いだけのようにも思えたし。
でも「プロデューサーズ」を観ていないので、実力の程は不明。


・わがままスターが、自分を目立たせるために、相手役に新人女優を起用しようと目論む
・自分の台詞ばかりを増やす
・でも新人女優のほうがずっと魅力があると周囲から賞賛を受ける
・裏切られる(本人が裏切られたと感じる)とむきになる

という辺りは、どっかで観たようなキャラで面白いけどね。
いっそのこと、ジャンピングカウチのひとがダーリンをやったら? なんて思ってしまいましたよ。


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August 03, 2006

阿修羅城の瞳

滝田洋二郎監督

江戸の世。人々の間に紛れて鬼がいた時代。1000年の時を経て甦るという阿修羅に望みを託す鬼たち。
その阿修羅の復活の鍵を握る「つばき」と、元鬼祓いの「出門」。二人の出会いがなにをもたらすのか……という話。

リメイクだとは知ってたんですけど、昔の映画のリメイクじゃなくて、舞台のリメイクだったんですね。
エピソードとエピソードの繋ぎの部分に間延びが多くて、古い映画のような気もしました。
とはいっても、この設定はかなり好み。
鬼が幼女の形を借りて、続いて生娘の形を借りて現れ、どちらも昂ぶりを持って転生とするというのは、
アリ! というか、とてもドキドキする設定ですね!
キャラの名前とか設定とかも面白い。歌舞伎役者を、作中作というか、歌舞伎舞台で使うおかしさもいいです。

ただちょっと、間が悪い……かな。

アクション(<ワイヤーじゃなく殺陣の方ね)も悲恋物語もいいのだけど、
大仰な台詞回しと主要なエピソードとエピソードを結ぶシーンの間の悪さ、ための重さに、
時々ずっこけました。

俳優さんたちはどのひとも素敵です。
宮沢りえってつくづく幸薄い役が似合いますねえ。
市川染五郎 もミエの切り方とかほれぼれしちゃいました。着流しの身に付け方、動き方、とくになんてことないシーンの足さばきとか、流石!! 
男性の着物って、着慣れていないとどこか足元がおぼつかなくて、腰が据わらないんですよ。軽い感じになっちゃうんですよ。
そこのとこ、うまく処理してて、剣の遣い手らしく見えました。

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May 17, 2006

V フォー・ヴェンデッタ

ジェームズ・マクティーグ監督 

Vという名のテロリスト。彼に関わってしまった美女。恐怖政治がしかれる近未来のロンドンを舞台に、暗躍する刺客、それを追う刑事。11月5日を忘れるなというメッセージ。爆破事件の一年後、なにが起きるのか……という話。

ちなみにイギリスにおける「11月5日」とは、ガイ・フォークスナイトです。(リンクはウィキペディア)

さる1605年、国王の圧制に反発して爆破事件を起こそうとして失敗したガイ・フォークス。王寄りの視点でみると大罪人、スコットランドでは英雄と捉えられているみたいですね。
映画の冒頭で出て首吊りされた人。
「爆破」「地下」「国会議事堂」というモチーフを借りているようです。

派手派手ではないけど、キレのあるアクションが楽しいです。
小憎らしいキャラたちが魅力的です。
仮面の男とはなにものか。巻き込まれた美女(ナタリー・ポートマン。コスプレつき!)はどうなるのか。男の狙いは?
その興味で、のめり込んで観てました。

ただ終わってみると、なんだか腑に落ちない。

途中で「これ洗脳?」というシーンがあったこともあり、Vが何をしたかったのか、わかりませんでした。

っていうのは、(ネタバレあり)↓↓続きを読む

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May 10, 2006

明日の記憶

堤幸彦監督

広告代理店の部長を務める主人公佐伯は49歳。バリバリの仕事人間の彼を襲った病、若年性アルツハイマー。必死に「今」にしがみつく佐伯だが、病は彼から仕事を、記憶を、奪っていく。自分が自分であった場所から少しずつ、しかし確実に遠のいていく彼は……という話。

歳のせいですかね。涙腺が弱いようです。

彼に関わる人間のセリフに、思いに、何度も気持ちを揺さぶられてしまいましたわ。

原作は、荻原浩。
以前読みましたが、結構好きな話です。テーマは重いんだけど、エンターテインメントに徹している……つか、他の作品含め、読みやすく書く作家さんという印象です。

その軽さは、堤監督の「エッジが立った」「しかしアーティストというよりエンターティナーな見せ方の面白さ」に繋がるように感じます。

あ、あくまで自分はそう思うってだけっすけど。

公開間近ですが、試写でみたので、くわしくは以下↓↓続きを読む

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May 07, 2006

オペレッタ狸御殿

鈴木清順監督

「この世で一番美しい」という安土桃山は、びるぜん婆々の「息子・雨千代に一番の座を奪われる」という予言を聞き、息子を棄てることに。しかし雨千代はその魔の手から逃れ、狸姫と恋に落ちるのだった…という話。

ナンダコノ極彩色狂乱舞台ハ。

ぽかーん、と口を開けて眺めることになりました。
背景も衣装もチャン・ツィイーもオダギリジョーも
綺麗。華麗。美麗。いや、うっとり。

「ミュージカル」というより「歌劇」ですかね。
書き割りとか見立てとか、皆、前をみて演技をしているとことか、
舞台そのものなんですね。

様式美の世界だし、ファンタジーだし、ストーリーは単純でもかまわないのですが……だが、しかし。

ちょぉっとこのテンションにはついていけませんでした。
ごめん。


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April 09, 2006

オオカミの誘惑

キム・テギュン監督

田舎から離別した母親一家のもとにやってきたひとりの女の子。なぜか、転入した高校隋一のツッパリ系イケメンと、敵対する高校の甘いマスク系イケメンのふたりから言い寄られる。しかも一方からは「姉さん」とまで呼ばれて……。

少女漫画みたいやなあ、と思って見てました。
言い寄る男の子ふたりの見かけが、硬派と軟派で上手く魅力が別れてるなあ、と、ぼんやりと。
ところが途中から、
これが噂に聞く韓流メロドラマか!! という怒涛の展開に移り、目が点。

ワンクールでやるんじゃなく、二時間(前後)の映画でやるというのは凄いかも。
そういえば、昔、ジェットコースタードラマってあったな。


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March 23, 2006

海猫

森田芳光監督

函館から漁村に嫁にきた美しい主人公。素朴なところに惹かれたはずの漁師の夫は、次第に乱暴な様子を見せる。芸術を解する夫の弟は、主人公に熱い視線を注いでいる。いくつかのすれ違いで夫への心が薄らいだ主人公はあやまちを犯す。それが悲劇のはじまりで……という話。

実は、佐藤浩市目当てで見ました!
……実はもなにも、いまさら告白するようなことじゃないけど(笑)

鑑賞の動機が不純だったせいもあるのか、
面白く感じませんでした。

キャラクターが、なにを考えているのか、
どういう理由がそれぞれの行動の元になっているのか、全然わからないのです。

特に主人公がわからない。
どうして彼と結婚しようと思ったのか、なぜ自我がない(ように見える)のか。
主人公の弟は妙に姉にべたべたしているし、逆に母は娘に対して距離があるし。
主人公を愛する義弟も、色んなところで浅はかで、理知的に見せてる割に詰めが甘いし。
佐藤浩市の演じた「夫」は、「子供が大人になった自分しか見ていないワガママおばかさん」なんだけど。

また、20年前ってそんなに封建的? と感じる場面もちらほら。

最後の選択にいたっては、理解不能でした。
幼児と乳飲み子を置いて、母親が○○できるものなんですか?(ネタバレなので伏字)

女の幸せとはなんでしょう、っていうテーマなのでしょうか。
それとも、薄幸の運命と(ある種の)純愛に泣いてください、ってことなんでしょうか。

原作は谷村志穂。
原作を読んだら納得できるかも、とも感じたけど、正直、わざわざ読みたいとは……思えないなあ……。

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March 18, 2006

阿弥陀堂だより

小泉堯史監督

心を病んだ女医が、夫の故郷の村に越してくる。週3日だけだが診療もはじめ、無医村だった村の人々は大いに歓迎する。
阿弥陀堂に住まう96歳の老女。その暮らしを村便りで紹介する、病気で声を失った若い女性。死の縁にある夫の恩師。
かれらを始めとした村人との交流。そんなゆったりとした暮らしに、女医はやがて心癒されていく……という話。

現代の日本人が夢見る、おとぎ話のような穏やかな映画。

ストーリーの大きな起伏はないし、いい人ばかりだし、
どちらかというと、わたしの苦手な話……のはずなのだけど。

でも、とても楽しめました。
ゆったりとした気分が味わえました。

うーん、なぜだろう。

無駄な演出や計算が見えなかったからかもしれません。
見えない、ということは、逆に計算も緻密なんでしょうね。

春からはじまり、田に水が張られ、稲を植え、緑の色が濃くなっていき、やがて黄金となり、白に閉ざされる。

そういった山里の穏やかな一年に抱かれながら、
日々を生き、死に、新たな命が芽生え、という人の暮らしが流れていきます。

人、が、その人個人ではなく、自然の中にある全体の命、として描かれてました。
その中にあると、すべての出来事が、また巡り来るものとして感じられる。

実家が田舎にあるわたしとしては、
不便というだけでない面倒さを知っているので、
(ここまで山の中じゃないけど)
やっぱ、これって都会から見たおとぎ話だよな、と苦笑もするのだけど。

でも、たまにはこういう映画も悪くないなあと思うのでした。

そういえば、
続けて観た『父と暮せば』もこれも、宮沢賢治がモチーフとして使われていました。
本作では、「雨ニモマケズ」の詩を朗読。

宮沢賢治ってのも、日本人が旧き良き日本を感じるキーワードなんでしょうかね。

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February 18, 2006

エリ・エリ・レマ・サバクタニ

青山真治監督

2015年、ウィルスによって感染する、自殺をしたくなる病気“レミング病”が蔓延していた。治療法はまだ見つかってないのだが、あるふたりの演奏する音楽を聞いた人間はなぜか病気の進行が止まり……という話

――なのだけど、話よりも、音や映像を見せる映画でした。
いわゆるアート系。

アート系は特に、評価が自分の感覚と直結しちゃいますね。
エンタメ系も、もちろん最終的には好き嫌いに落ち着くのだけど、
客観が入る余地があるように思うのですよ。
抽象的な言い方だけど、こういう考え方もあるだろうし、ああいう受け取り方もあるだろうし、そんな解釈もある、……っていう。
頭の中で多面的に(自分なりにだけどね)考えられる。
でもアート系は完全に主観だわ。少なくともわたしにとっては。

で、
嫌いではないのだけど、わたしには合わない映画でした。

嫌いじゃないというのは、平らな大地の映像や、組み合わせの騒音が、どこか心地良かったからです。

あの大地、北海道ロケと最後にもあったけど、どこか地の果てのようなイメージですね。
いや、本土の人間の感覚で申し訳ない。
北海道でドライブ旅行をしたことがあるんだけど、
北海道中部から東部の海岸、草原、道路に林って、平面で、広くて、同じモノが続いてて、
世界のすべてが自分を置いて消えていくような感覚がありました。
(いや、そのまま猛スピードで走って行けば、本当にこの世から自分が消えてしまうがね)
映画の世界観にピッタリですね。

ギターの音楽(?)はダメだったんだけど、
モノたちの出す音は、これまた異世界に入り込んだ「ぽつねん」気分を味わいました。

けど、どれもこれも、自分を自分の世界にトリップさせるもので、
映画世界には入れなかったのです。

そう。合わないというのは、映画に入り込んでいけなかったからです。
自殺病と音楽の関連がわかんない。テーマがわかんない。
多分、説明されても、理解できないと思います。
感じ取ることができなければ、理論では、意味がないのではと思います。

なにを意味しているかわからない会話や音を聞きながら、
「ヒトはどうして作品を作ろうと思うのだろう」
「ヒトにとって、夢とはなんだろう」
などと、別のことを考え、脳内世界にワープしてしまいましたとさ。


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January 25, 2006

アサルト13 要塞警察

ジャン=フランソワ・リシェ監督

大晦日デトロイト。明日で閉鎖される13分署の警官たち(3人ですが)の元に、大雪のため護送車が避難してくる。中には大物犯罪者が。そして新年を迎えた瞬間、13分署は突然の襲撃を受ける。相手は? 狙いは? という話。

試写会で観ました。2月18日公開ということでずいぶん先なので、以下、隠しておきます。
続きを読む

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December 23, 2005

アンナとロッテ

ベン・ソムボハールト監督

親の死によって別々の家庭に引き取られた双子、アンナとロッテ。
一方は金持ちの家で教育を受け(ロッテ・妹)、一方は貧しい農場でただ働きの人手として育つ(アンナ・姉)。
年頃になりやっとめぐり合えた時には、政治と戦争によってふたりの運命は大きくかけ離れていて……という話。(以下、ネタバレしてます)

双子のシンクロニティを感じさせる前半から、
境遇、与えられる知識、与えられなかった真実、
そこから導かれていく運命の違いを描く中盤に、
「こんな展開になっていくのか!」と呆然としてました。
ユダヤ人の恋人を殺されたドイツ人であることを恥じる妹(オランダに住んでます)。
ナチの青年将校(ただし進んで戦争に行くタイプではない)と結婚した姉。
ふたりは戦後、決定的な別れをしてしまう。

貧富の差から境遇が違っていくのは予想できるのだけど、
戦争とナチによって、軌道修整ができないところまで軋んでいくところまで描いてたとは。
向上心が強く善良であっても、あがきようのない大きな力ってあるんですよね。

本当は、誰も戦争なんてしたくなかったはずなのに。

終盤の二つの言葉が印象に残ってます。

あなたとわたしが入れ替わっていても、同じ運命が待っていたのかもしれない。

わたしたちが仲直りできなくて、誰が仲直りできるというの。

ふたりは時代に翻弄され続けたのでしょう。
そしてそれは、彼女たちだけではなく、あの時代だけでもない。
被害者は今も生まれつづけていると、訴えているようなラストシーンでした。

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December 11, 2005

美しい夜、残酷な朝

「cut」パク・チャヌク監督、「box」三池崇史監督、「dumplings」フルーツ・チャン監督
三部作短編映画。

最初のパク・チャヌク監督の話が、出来の悪い「SAW」という印象で、
怖くもないし、笑えもしないしで、
この後どうしたことかと思ってましたが、
残り2作は割合ホラーしてて、気色悪い系だけど面白かったです。

双子愛憎ネタ+見世物趣味の三池監督の話は、
二律背反というか、
夢のうちそと、炎と雪のコントラスト、などが綺麗でした。
ちょい耽美。ちょいフリークス。

フルーツ・チャン監督のは、
美を求める女性の底知れぬ怖さが面白いですね。

まあどちらも、ありがちなネタなんですが。
でも、おどろおとどしい見せ方が怖かったです。


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December 07, 2005

犬猫

井口奈己監督

ヨーコはスズと、幼稚園以来の幼馴染だが、仲はよくない。
いつも同じ男を好きになっては、スズに取られてしまうからだ。
そんなスズと同居生活を送ることになってしまう。
スズが男のところから逃げてきたからだ。その男は、以前はヨーコの彼氏だった相手だ。

という話なのだけど、
そこらあたり、全然、説明ありません。
(半ば過ぎになって、やっとセリフになる)
いやもう、すべて、例えばスズがなぜ男と別れたかなども、説明なし。

でも状況で「なんか、そんな感じ?」と判る映画でした。
スズとヨーコの関係の微妙さも、”紅茶にレモンを絞ろうとする行動”だけでわかってしまう。(一応、直前に伏線あります)
その辺、うまいです。

ストーリーの山谷もありません。雰囲気で観る映画なのかな。

どっちかというと苦手なタイプの映画……、のはずなのだけど、
でも、登場人物の状況や行動に、めっちゃ共感してしまったのですね。

すげー! という「ガツンとくる感じ」はなかったけど、
「あるある……」としみじみしてしまう映画。

男運のなさとか、選ばれない自分にしみじみしてしまうとか、
そのあたりがきましたね。
……って、書いてて哀しいがな(爆)

不器用な女の子にお勧めしたい、乙女気分(それいつだよ、あたし)を刺激されてしまう
話でした。

つっぱって、でも、好きな相手には近寄りたくて、
妙に不自然になっちゃうんだよねえ。
上手く自分の気持ちを伝えられなくて、どうしていいのかわからなくて、
相手を責められなくて自分を責めつづけて、
でも突然爆発して相手を責めるから、扱いづらく感じさせてしまうのですね。
ああ、痛いよ。

とはいえ、一見もててる風のスズも、決して幸せではないのですね。

料理上手で、相手をもてなす仕草が自然で、気安そうに見えるから、
構えずに男の子たちも接してくれるけど、
別れた男(西島秀俊。ああ、いい感じです。最近この手の役がうまいわ)ってゆーのが、
優しげに見え、自分も自分を誠実だと思い込んでて、
でも、都合のいい女を求めてる鈍感なヤツで。

こういう男、いるよな! 
こういう男に捕まりやすい女もいるよな!
と、感じさせるんだ。

それぞれのキャラの、欲望や希望や願望が絡まりあって、
ドラマ性は薄いのだけど、
切り取られた風景や感情は面白いと思えたのでした。

いやほんと、ドラマ性ないけどね。
なんでここで終わるのか、わかんなかったしね。

ところでこの監督、井口昇監督の関係者なんですか?
ぜんっぜん自主映画界わかんないんですが、カメオ出演してましたよね?(名前出てたからカメオじゃないか)


chikachan112 at 23:19|Permalinkclip!

October 13, 2005

イン・ザ・カット

ジェーン・カンピオン監督

▲一人身の女性教師が巻き込まれる連続殺害事件。彼女の周りで次々と女性が切り刻まれていって、というサスペンス。
▲監督、製作(ニコール・キッドマン)、ともに女性。都会でひとり生きる女性の孤独、日常、性。その不安定さを描く。
▲ロマコメの女王メグ・ライアンがヌードで挑む新境地。

この映画には、以上3つの見所があると思います。
ただどれも、なんか中途半端なんですよね。
特にサスペンス部分が弱いことが、個人的に気になってしまうんだよねえ。

オープニングはかなりいいです。雰囲気、花マル。
「ケ・セラ・セラ」という曲が、物憂く、怪しげに流れて。
「人生はなるようになる」と歌っているんだけど、
全然、なるようになってこなかった、というのが伝わってきて。
不安定な女性の気持ちを表現してて。

でも、そこまで。その後は、欲求不満による考えすぎとか、エキセントリックさとかが、妙に目立って、観ていて呆れる。
それがリアルである、っていうとこを狙ってるってのはわかる。
けど、そんな女性を観て、どこが面白いのかがわからない。

サスペンスは、いっそう?マークがついてしまいますね。
一方的にひとりを疑ってるんだけど、それが全然論理的じゃない。
ケビン・ベーコンを、精神的に危ない医学生という、いかにも彼っぽい怪しそうな役に配してるくせに、
わざとかと思えるくらい、主人公は疑ってない。
冷静に考えれば、犯人候補でしょう。
それなのに疑わせない。
疑わせないことで、逆に、見てる人間に怪しいと思わせるミス・リード。
実に、不自然。
だいたい、あの犯人では、某飲み屋で会った後、主人公を襲う時間がないのでは?? 

最後の見所、メグ・ライアンの新境地ってのは、
彼女の映画はそれなりに観てるつもりですが、
わたしは「萌え」てないから、論じられない。
だって、女性から見ると、キュートさが彼女の最大の魅力なので。
脱ごうとどうしょうと、それはどっちでもいいです。

ラブコメじゃなくても、いいんだけど。
サスペンスだって、悪くないじゃん。
昔、彼女の『D.O.A』とかいうサスペンスを見たんだよね。話は忘れたけど、彼女は可愛かった。
……あ、デニス・クエイドと出合った映画ですね。可愛いのも当然かしらん。

chikachan112 at 22:26|Permalinkclip!

September 28, 2005

ヴァン・ヘルシング

スティーブン・ソマーズ監督

すまん、わからんかった。
結局、彼はなにものだったんですか?

ガブリエルとか、神の右手(右側だったかなー)と呼ばれてたことから考えて、
聖天使ガブリエルを示唆してるとは思うんですが。

取り戻せるという失われた記憶も、
吸血鬼との過去のいきさつも、
アクションの中に紛れてわかんなかったです。
いや、もしかして続編に繋げるつもりで説明してないのかな。

ジキル+ハイドとか、フランケンとか、
さまざまなゴチックホラーキャラがでてるとこをみると、
「リーグ・オブ・レジェンド」みたいな
二次創作系物語なのかな。

Xmenでヒュー・ジャックマンが演じてたキャラを思うと、
笑えるものはありました。

chikachan112 at 21:05|Permalinkclip!

August 12, 2005

運命じゃない人

内田けんじ監督

お人よしサラリーマン宮田、調子こいてる探偵神田、そしてヤクザの親分。彼らの一夜は二人の女も加わって、奇妙に絡まっているのだった、という話。

お見事! しかも面白い。

タランティーノ以来、時間マジック(時間軸をずらしたり、時間の裏が別の誰かと絡まったり)ものが幾つか作られてきたけど、これは綿密でいてさりげない。
初めて観るならともかく、こっちもいいかげんスレてるから
ただパズルを組み合わせただけでは面白くないんだよね。

この映画はぴあのスカラシップで撮られていて、
監督は、一年くらい脚本の構成に頭を捻ったそうだけど、
納得の巧さでした。
観終わって頭を捻ることがないのも、上手い。

ここがあそこにつながって、の面白さは
脚本そのもののネタバレになっちゃうから書けない。
でもそういうタイプの映画だと知ってみた方が、
「期待」ができて楽しいと思う。

住人でないあるふたりが、あるドア(公式ページのトップのドアです)を開けた瞬間に
まだ語られてないけど繋がりが見えて
期待だけで笑えちゃったしね。


でもこの話が面白かったのは脚本だけじゃない。
キャラが立ってて、でも自然で、美味しいんですよ。

サラリーマン宮田は、これでもかというほど人のいい顔をして人のいい行動を取ってるし、
でもそれゆえに相手から、正負両方の反応を得て、観てる方も納得する。
探偵神田は、口が減らない調子いい男だし、
でも言ってることもやってることも、観てる方には沁みる。
ヤクザの親分は、……んー、あまり説明すると話の根幹に関わるけど、
でもイメージを生かしたアレコレがあって、「いい仕事してる!」と言ってやりたい。

で、このキャラと行動と反響が、巧くストーリーに結びついてるんだなあ。

こんだけ完成度高くて綺麗に着地する話作れたら、快感だろーなー。このやろー。
と、ひさびさ思えた話。
どの世界でも、新人は「なにか」がないと世に出られないから(今の日本映画は割と活況ですが)
アタリ新人の作品って、視界が違って見えて面白いんだよね。
新たな美味しいご馳走を見つけた気分です。

残念ながら、上映館や上映期間に
あまり恵まれていないから
広く観られることが少なそうだけど
(名古屋はゴールドでレイトショーのみ。3週)
全国行脚中のようだから、時間があれば、是非!

ところで、ですが……



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chikachan112 at 23:57|Permalinkclip!

July 18, 2005

宇宙戦争

スティーブン・スピルバーグ監督

遠い遠い以前から、彼らは地球のことを観察していた。そして今、攻撃の手を向けてきた。雷鳴と共に……。というお話のはじまり。

ショッカータイプのサスペンスとして、ホラー映画として、巧い!です。
なるほど、『ジョーズ』のスピルバーグか。

そんな感想を抱きました。

場の溜め方、観客の気の持たせ方、容赦の無い怒涛のような攻撃。<しかもグロい。
音も光も俳優の表情も絵の撮り方も、全部計算して。
画面の内外で、スクリーム、スクリーム、スクリームの連続。

ずっとトム視点で物語が進行するってとこも、ホラーっぽいテイストですかね。
(外部からの情報を遮断した方が怖いとか、登場人物の目から見たほうが怖いとかいう考えから、近似一人称を採用したりする。怪談系とかね)

SF(サイエンス・フィクション)としては、ちょっと論理部分が弱いような。

あ、オチのことじゃないですよ。

だって……以下ネタバレ

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chikachan112 at 07:51|Permalinkclip!

June 28, 2005

姑獲鳥の夏

実相寺昭雄監督

20ヶ月もの間、子供を身ごもったままの女がいる。そして、その女の夫もまた、一年半前に密室から消えて以来、行方不明。
作家関口はその噂を聞き、同級生古本屋主人の京極堂に話を持ちかける。
やがて関口は、既知の間柄である探偵榎木津の元で、相談に訪れた女に出会い、心惹かれる。彼女は身ごもった女の姉。
こうやって彼らは事件に関わることになった。昭和27年、夏のことだった……。

試写会にて鑑賞。公開は7月16日。
画面の雰囲気が満点で、美しい映画でした。

パーツを色々散りばめておいて、
さて探偵(役)が全員を集め、という様式美に則ったミステリー。

まあ、その気の持たせ方の所為か、試写会だったからか
眠ってた人もいた様子(笑)
京極堂の鳴らす鐘の音で、目が覚めた人もいたなあ。
キミの憑き物も落ちたか。

物語は関口の部屋から始まるのだけど、スタートした途端に感じたのは、
おお! 横溝正史の世界だ!!
ええ、もちろん判ってますって。原作は京極夏彦です。

なぜそう思ってしまったのか。

わたしは昭和27年を知らないので、
あの時代の雰囲気の基準になっているのが
8割から9割はで読んだだろう(昭和時代の角川文庫ね)横溝正史の小説
石坂浩二や古谷一行版の映画やドラマの映像なのですね。
おどろおどろした音楽(公式ページで聞けます)と相まって、
うわー、こんな感じの絵だったよ!観たよなあ、という気分になったのです。

そう。映画の中で京極堂も薀蓄の限りを尽して(実際は「尽して」ないでしょうが)言っています。
キミは徳川家康がいたと思っているけれど、実際に会ったわけではないだろう。書物に残る徳川家康を知って、いると思うわけだ。
我々は、現実がそのまま見えているわけではない。脳というフィルターを通して認識しているのだ。

などなど。長セリフなので、かなり意訳してるけど。

わたしの脳の中では、読んだり見たりしたものの記憶がイメージとなります。
切れ切れになり、様々なフィルターにかけられて変貌もします。
昭和20年代後半の雰囲気にピッタリという印象がつくられました。
横溝正史ではないけれど、「そんな感じ」と思ってしまった。

この勝手きわまる脳の動きが−−、

以下、ばれてるようなばれてないようなネタバレ??↓↓




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chikachan112 at 20:22|Permalinkclip!

June 10, 2005

イン・ザ・プール

三木聡監督(脚本も)

トンデモ精神科医伊良部のもとにやってきた心を病む患者たち。
勃ちっぱなしの青年と強迫症の女性。
そして病んでいるのか病んでいないのか、プール依存症の男性。
3人の患者を軸として、物語が始まる。
短編のそれぞれを絡ませてみました、……という話。

いやーもー、爆笑です。

最初から最後まで気分よく笑わせていただきました。

トレビアの泉の人が監督ということで、少々不安に思っていたけど、
大変面白かったです。

ややアップショットが多かったかな?
でも「自分」が気になる患者たちの物語だと思えば、違和感はなし。

あ、映像の話が出たついでに申しますと、
全体に露出が高くてハイな感じです。
そして小物にやたらと凝ってます。

さりげなくムンクの叫び(スクリームともいう)を揃えてる松尾スズキ@伊良部
黄色い部屋がカッコいいオダギリジョー
部屋も衣装もガーリッシュで、でもこだわりある市川実和子

どれも素敵です。

でまた、妻帯者・田辺誠一のスイートホームが
居心地悪そうな、借り物のショールームっぽくて、ナルホドと(笑)

そうそ、田辺氏に物申す。
スイマー歴半年ならもうちょっと絞った方がいいよ、お腹。
元は中年体型だったという設定ならいいけどさ。

オダジョは……、垂涎モノです。
かっこいい系もコミカル系も巧い彼ですが、
今回は、かー、わー、いいー(はーと)
追い詰められた表情がなんとも。


と、とにかく笑って笑って楽しかった。
テレビ版の阿部ちゃん@伊良部も怪しくて良かったけど、
テレビ版の方が説教くさいというか、わかりやすいつくりですね。
あえて狂言回し(……いや、ただのバカ?)に徹した映画の方が
私はすがすがしく笑えました。


さてところで。

なんでも、日本女性の半分は強迫症のケがあるそうで

たとえば家を出てから
「ガス消したっけ?」「鍵締めたっけ?」などと不安になったり
自分に関係のないことを心配したりすることらしいんですが。

私も少々当たってるかも。
DVDが出たら、薬代わりに買おうかしらん。

……それは表向きで、本音はオダジョ目当てだろうというつっこみは置いておく。
でもまじ、ストレス解消にいいです。

ちなみに名古屋の上映館は、50余席のスコーレでした。
観にいったのが、上映最初の週のレディースディー(昨日です)・アフター5とあって、
超満員・補助席出し・立ち見もいた模様(私は座れました)でした。続きを読む

chikachan112 at 21:21|Permalinkclip!

May 03, 2005

インファナル・アフェア3 終極無間

ヤンの殉職から10ヶ月後の物語を主軸として、過去も同時に語られるこの話。
ラウは警察官としての道を選ぶが、同時に、他の潜入者が謎の死を遂げていることを知る。
腕利きだが、一方で悪い噂も立つ保安部のヨン警視が糸を引いているのではないかと思うラウだが……。

一昨年公開された「インファナル・アフェア」。そのあまりの人気ぶりに作られることとなった続編、2・3。

ヤンの出自がマフィア大ボスの私生児だった、というパラレルワールドから作られた物語である……と考えれば、とても面白い映画です。
……つか、そう考える以外に自分を納得させられないのですが(笑)。

3のなかでなにが面白いといって、一人残されたラウの狂気と妄想がせめぎあう刹那に、他ならないでしょう。脛に傷持つ彼が、まさに無間と夢幻の地獄に堕ちていく。その様はかなりの見ものでした。
また一方で、謎の(物語がラウの視点を取っているため)ヨン警視の秘密が明かされた時、男の熱いドラマに感動させられます。

とはいえ…………、以下ネタバレ↓
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chikachan112 at 18:49|Permalinkclip!